【文徒】2019年(令和元)12月24日(第7巻234号・通巻1654号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】伊藤詩織全面勝訴の反響
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.12.24 Shuppanjin

1)【記事】伊藤詩織全面勝訴の反響

12月19日付信濃毎日新聞は社説「性暴力の被害 告発ためらわない社会に」を掲載した。
《被害を訴える人は多くない。その理由は立証の難しさに加え、二次被害に対する恐怖感がある。
女性は「隙があったのでは」「肌を露出し誘ったのでは」などと責められることが少なくない。告発には勇気が必要だ。伊藤さんも会見での服装を批判されたり、売名行為などと揶揄(やゆ)されたりした。活動拠点を海外に移したのも中傷と無関係ではあるまい。》
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191219/KT191218ETI090007000.php
12月20日朝日新聞社説は「伊藤氏の勝訴 社会の病理も問われた」を掲載している。
《山口氏は控訴を表明したが、判決後の記者会見で見過ごせない発言があった。自らが話を聞いたとする「本当の(性犯罪)被害者は会見で笑ったりしない」という女性の声を紹介し、身の潔白を訴えたのだ。
 苦しみを抱え込み、下を向いて生きていくのが被害者の正しい姿だ、と言うに等しい。こうしたゆがんだ認識が、過酷な傷を負いながらも生きていこうとする人々を、追い詰めてきたのではないか。》
https://www.asahi.com/articles/DA3S14301062.html
小川榮太郎にも驚かされた。「BuzzFeed News」は12月19日付で「伊藤詩織さんが『この際ですから』と苦言。質問者に『私の下着を公開するな』」を発表している。山口敬之を通して、下着の写真を確認し、その情報を原稿に書いた自称文芸評論家の小川榮太郎が公開したことについて伊藤詩織は冷静に批判している。
《伊藤さんは「この際ですから」と苦言を呈した。
「(小川さんが)第1回目に書かれた記事を拝読しました。そこで、一般に公開されていない下着の写真を、小川さんは見ています。山口氏を通して写真を見ていたそうなんですけれど、下着のブランド名と特徴が書かれていたんですよね」》
《「それは(小川さんが)言及されていたものもあれば、他のものもありました。私はやはり女性として、下着を公開したくなかったです。それを公にされた。いろいろとお考えになって書かれてほしい」
「それが公共にとって意味のあることなのか。さらに、私はあなたから一切、取材を受けていないです。その中で、あなたがジャーナリストとして一方的に書かれるのはどうなのかと問いたいです」》
https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/shiori-ito-11
小川が発表している一連の山口敬之擁護の文章は批評や評論ではなく単なるハラスメントなのではないか。むろん、小川にその自覚はない。小川はフェイスブックに次のように書き自己陶酔するだけだ。
《要するに下半身で人を裁き始めたら偉大な藝術も政治・社会現象も殆ど消えちまうんでね。
私はそういう物の見方をしない。》
https://www.facebook.com/eitaro.ogawa/posts/2862414650518004
「ハフポスト日本版」ニュースエディターの中村かさねがツイートしている。
《昨日の伊藤詩織さんと小川榮太郎さんのやりとりも、記事にしようか、動画ニュースにしようか、相当悩みましたが、どちらもやめました。
たぶん、その記事が新しいきっかけとなって、下着を確認する人がいると思うのです。
判断が正しいか自信ありませんが、それは本意ではないな、と…》
https://twitter.com/Vie0530/status/1208032146876555264
小林よしのりは12月21日付の自らのブログで言い切っている。
《今回の伊藤氏の勝訴以降のメディアは、国民の常識の回復であり、山口敬之や小川榮太郎杉田水脈らは、常識の海に沈められた。当然の報いである。
オウム真理教の末路と同じなのだ。
それが分かるかどうかが「保守」の条件である。
「Hanada」に巣食う男尊女卑の連中は、全然、「保守」ではない!》
https://yoshinori-kobayashi.com/19440/
「月刊Hanada」に小川榮太郎や山口敬之とともに登場している安倍首相もまた「保守」ではあるまい。
パリに拠点を構える作家の辻仁成は滞仏日記「BBCにできて日本のメディアにできないこと」を発表している。
《某月某日、もはや日本だけではなく、フランスでも伊藤詩織さんの勝訴ニュースがル・モンド紙など各紙で大きく扱われた。この問題は日本で考えられている以上に欧州では大きな話題になっていることは間違いない。とくにお隣のイギリスではBBCがトップニュースに近い扱いをした。なぜ、330万円の賠償だけで済むのだろう、とか、権力側に近いジャーナリストだから逮捕されない、という論調まで、結構辛辣なものも含め、いろいろあって、昨日、カフェの日本贔屓のギャルソンからも、ちょっとあれだけは酷いね、と言われてしまった。》
https://www.designstoriesinc.com/jinsei/dairy-378/
日刊ゲンダイDIGITAL」が12月20日付で「詩織さんレイプ裁判勝訴 海外メディアは“安倍事件”の扱い」を掲載している。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266550
BBC NEWS JAPAN」は12月18日付で「伊藤詩織氏が勝訴、強姦めぐる訴訟で元記者に賠償命令」を公開している。
《山口氏は、安倍晋三首相とも近しい関係にあるとされている。伊藤氏によると、山口氏は2015年、就職相談に乗るとして伊藤氏を夕食に招いた。
伊藤氏はこの時、山口氏に薬物を盛られたのではないかと疑っている。事件当日、意識を取り戻したときには「ホテルの部屋にいて、彼が私の上にいた」と話している。》
https://www.bbc.com/japanese/50832312
AFPBB News」は12月18日付で「日本の『#MeToo』 裁判、伊藤詩織氏が勝訴 山口氏『すぐに控訴』」を発表している。
《伊藤氏は、2015年に安倍晋三(Shinzo Abe)首相と近しい関係にある山口氏に就職相談をめぐって夕食に誘われた後、レイプされたとして、1100万円の損害賠償を求めていた。
山口氏は一切の不法行為を否定。伊藤氏に1億3000万円の損害賠償を求めて反訴していた。
東京地裁の前で「勝訴」と書いた紙を持った伊藤氏は、「私たちが勝訴しました。あちら側の反訴もすべて棄却されたとのことです」と述べた。》
https://www.afpbb.com/articles/-/3260114
18世紀の英文学を専攻している小林公代は、ツイッターに次のように投稿している。
《伊藤詩織さんの訴訟に対する世界の反応。介入を認めている警察官僚の実名をだして「どうして、このような権力の乱用が起こったのか?」と問う仏紙「フィガロ」を始め、米紙「ワシントン・ポスト」など、「権力の監視」という日本メディアがすべき役割を肩代わりしてくれてる。》
https://twitter.com/ogawa_kimiyo/status/1208588501496631296
「リテラ」は12月21日付で「詩織さん全面勝訴を報じても山口敬之氏と安倍首相の関係には触れないテレビ局! 踏み込んだのは玉川徹だけ」を発表している。
《『モーニングショー』以外のニュースやワイドショーは逮捕が取り消されたことに触れなかったり、あるいは山口氏を「元TBS記者」としか報じず、安倍首相ヨイショ本を出していることなど安倍首相との関係を完全にネグるものまであった。》
https://lite-ra.com/2019/12/post-5156.html
12月18日放送のTBS系「news23」で小川彩佳キャスターがこの問題を取り上げた。スポーツ報知は12月19日付で「『news23』小川彩佳キャスター、伊藤詩織さんの勝訴に『彼女の告発によって多くの性暴力、性差別の被害者が少しだけ勇気を持てるようになった』」を掲載している。
https://hochi.news/articles/20191219-OHT1T50059.html
この事件は山口がTBS時代に起こしたものであり、いわば「就活セクハラ」なのである。TBSは自ら事件を検証すべきである。TBSの12月21日放送の「報道特集」において番組の冒頭でキャスターの金平茂紀は次のように述べた。
《「TBS元ワシントン支局長が伊藤詩織さんに性暴力を働いたとして、詩織さん全面勝訴の判決が出ました。今日は残念ながらお伝え出来ませんが、いつの日かこの問題を取り上げたいと私は思っています」》
朝日新聞記者の三浦英之がツイートしている。
《職業倫理に従って少し書く。この放映の前日、僕はTBS局内で金平さんにインタビューしてる。彼は組織と使命感の間で板挟みになってる。「報じられないなら、もう未練はない」とも。僕らは彼を支えなきゃいけない。視聴者は連帯を。金平さん、どうか詩織さんの特集を放映してください、TBSの記者として》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1208655098542342145
「ハフポスト日本版」は12月19日付で「伊藤詩織さん、判決当日にYahoo! JAPANの『ドキュメンタリー年間最優秀賞』を受賞」を発表している。
《元TBS記者の山口敬之さんとの民事訴訟で勝訴したジャーナリストの伊藤詩織さん。判決と同じ12月18日、伊藤さんはYahoo! JAPANのドキュメンタリー年間最優秀賞を受賞した。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5dfb57dbe4b0eb2264d4d4e3
早速、伊藤の仕事を見てみた。これがそうだ。
https://creators.yahoo.co.jp/itoshiori
伊藤は良い仕事をしている。伊藤による長編ドキュメンタリーが見たくなった。

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2)【本日の一行情報】

◎未来屋小説大賞は伊与原新の「月まで三キロ」(新潮社)に決まった。静岡書店大賞・小説部門大賞につづいての受賞だ。
https://www.miraiyashoten.co.jp/news/miraiyanovelaward2019/

◎オトバンクが運営するオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」は、12月20日(金)~2020年1月16日(木)までの約1か月間、KADOKAWA講談社集英社小学館・新潮社の5つの出版社の協力のもと、文芸・ライトノベル作品のフェアを開催する。複数の出版社と合同でのフェア開催は、「audiobook.jp」にとって初めての試みとなる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000034798.html

新書館はシリーズ累計260万部突破の農家エッセイ・コミック「百姓貴族」(荒川弘)を発売したが、特設サイト「百姓貴族いんふぉ」をリニューアルオープンした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000042122.html
https://www.shinshokan.com/wings/hyakusho/

小学館の「ビッグコミック増刊号」に連載されているこやす珠世の「病室で念仏を唱えないでください」が実写ドラマ化されTBS系列で1月17日から放送開始される。
https://www.tbs.co.jp/nembutsu_tbs/

◎女性ファッション誌「Oggi」が撮影・監修した、バスケットボールB.LEAGUEアルバルク東京初のデジタル写真集が2020年1月15日にリリースされることになった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000035222.html

◎イラスト・マンガ投稿&SNSサイト「ARTstreet」に集英社が発行する「週刊少年ジャンプ」など9つの雑誌編集部にマンガを同時に持ち込みできるサービス機能が追加された。
https://medibang.com/page/f/about-sendToPublish/
https://otakei.otakuma.net/archives/2019121902.html

博報堂DYメディアパートナーズと、Gunosyは広告市場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて多種多様な広告枠の潜在価値を可視化し、広告業界のさらなる需要創造を行う協業プロジェクトを開始する。
この協業プロジェクトは次のような取り組みを予定している。1)広告枠の潜在価値を定量化できる広告PDCAシステムの開発 2)様々な広告枠を一元的にパッケージ化できる販売支援ツールの開発 3)広告取引のDX化に関する技術開発ならびに人材開発
https://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/service/20191219_27090.html

イードは、学研ホールディングスのグループ会社である学研プラスより、アニメ専門誌「アニメディア」などのアニメ関連事業を取得することで基本合意した。2020年2月以降発売の発行物については、イードが発行元となる一方で、学研グループとの良好なパートナーシップの下、引き続き学研プラスが発売元として販売業務等を担当する。
http://www.iid.co.jp/news/press/2019/121901.html

◎「DIGIDAY日本版」は12月20日付で「講談社 のビジネスモデル、B2B の D2C も『第2の柱』に:版権ビジネスを牽引する『C-Station』」を公開している。
《C-Stationで提供しているサービスは、ファッション誌とのコラボ商品の開発や読者モデル・関連インフルエンサーを介したソーシャルメディア支援など、多岐に渡る。なかでも、もっともわかりやすいのが、マンガキャラクターの広告宣伝・広報活用だ。それを企画した事業会社の要望に応じ、『島耕作』シリーズや『進撃の巨人』など、人気マンガの「広告宣伝使用許諾」周りの整備をはじめ、さまざまな対応を行ってくれる。》
https://digiday.jp/publishers/kodansha_tarzania_titaniad/
恐らく近々「with」や「ViVi」「ヴォーチェ」は月刊誌であることを放棄することになるだろう。隔月なり、季刊なり、逐次刊となる。経済規模から考えても最終的には第一事業局と第二事業局を合併させることを模索しなければならなくなるのではないか。

西原理恵子が「週刊新潮」へ10年間にわたり連載してきたコラムをまとめた書籍「週刊とりあたまニュース」の最終巻「とりあたま元年 最凶コンビよ永遠に!編(佐藤優と共著)」の発刊を記念して、小田急電鉄は西原に加え、岩井志麻子、新潮社出版部長 中瀬ゆかりの仲良し同い年トリオによる「熟女キャッツアイ トークショー」を2020年2月2日(日)に小田急ホテルセンチュリー相模大野で開催することになった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000669.000012974.html

白泉社が主催する「MOE絵本屋さん大賞2019」が発表された。
第1位に輝いたのは文:竹下文子 絵:町田尚子による『なまえのないねこ』(小峰書店)だった。
第2位 『ころべばいいのに』 作:ヨシタケシンスケ (ブロンズ新社
第3位 『たべものやさん しりとりたいかい かいさいします』 作:シゲタサヤカ(白泉社
第4位 『それしか ないわけ ないでしょう』 作:ヨシタケシンスケ白泉社
第5位 『へいわとせんそう』 文:たにかわしゅんたろう 絵:Noritakeブロンズ新社
第6位 『みずとは なんじゃ?』 作:かこさとし 絵:鈴木まもる(小峰書店
第7位 『Michi』 作:junaida(福音館書店
第8位 『ねえさんといもうと』 文:シャーロット・ゾロトウ 絵・訳:酒井駒子あすなろ書房
第9位 『ねこのずかん』 作:大森裕子 監修:今泉忠明白泉社
第10位 『ノラネコぐんだん おばけのやま』 作:工藤ノリコ(白泉社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000046848.html
新人賞の第1位は『むれ』ひろたあきら(KADOKAWA)。パパママ賞の第1位は『ノラネコぐんだん おばけのやま』工藤ノリコ(白泉社)。
トーハンは、12月20日より全国約1,200書店で「MOE絵本屋さん大賞2019フェア」を展開する。
https://www.tohan.jp/news/20191220_1516.html

◎「マネー現代」は12月20日付で「雑誌が売れない時代でも、なぜか『るるぶ』が売れるワケ 『JTBパブリッシング』今井社長に聞く」を掲載している。今井敏行社長は次のように語り出している。
《当社には多くの情報基盤があります。観光地や全国各地のおいしいお店の情報、さらには世界各国の観光情報の詳細データが集まっているのです。
そこで、例えば国体等のイベントが行われる時、地元の自治体に公式ガイドブック作りの提案をさせていただきます。
たとえば競技や競技場の案内に加え、近隣のお店や観光地の情報も掲載し「るるぶ」風の表紙にして選手や観客に無料配布します。すると、競技や応援を目的に来た方が地元の魅力を知って再訪してくれるようになり、地元が観光客で賑わうようになります。
また、企業が海外社員旅行を行う際の「旅のしおり」作りもサポートしています。食事、ホテル、観光地、ゴルフなどの情報に加え、社長のメッセージや新商品の案内等も掲載できます。表紙が「るるぶ」風だから、参加者は驚き、旅行後も記念に保管してくださる方が多いんですよ。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69064

◎「コインデスク・ジャパン」の12月20日付「フォーブスが『広告非表示権』を発売、イーサで購入可──ブロックチェーンでNFT活用」は、こう書いている。
《米経済誌『フォーブス』が、自社オンラインメディアの広告を非表示にできる権利を発売した。ブロックチェーンを活用しており、仮想通貨のイーサリアムで購入できる。料金は期間で異なるが、1週間で0.0052ETH(約73円)、1カ月間で0.0208ETH(約293円)。非表示権はイーサリアム上でノンファンジブル・トークン(NFT)として付与され、他人への転売もできる。》
https://www.coindeskjapan.com/31860/

KADOKAWAは、小学生向けのゲームを中心とした実況チャンネル「チャンネルクロス」を年12月20日(金)、「YouTube」にオープンした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006645.000007006.html

◎「文春オンライン」が「大人の恋愛劇を通して描かれる出版業界の現在」を12月20日付で発表している。「冬時間のパリ」のオリヴィエ・アサイヤス監督にインタビューしているのだ。この作品の舞台となるのはパリの出版業界であり、劇中では書籍編集者と作家を中心に書籍のデジタル化をめぐる議論が活発に交わされるというから、私たちとしては見ないわけにはいくまい。ただ、このインタビューで重要なのはアサイヤスの次のような発言である。
《私がグローバルな視点を持つことができたのは、若い頃からアメリカのジャンル映画をたくさん見ていたこと、そして台湾ニューウェイブの牽引者であるホウ・シャオシェンエドワード・ヤンと出会えた経験が大きく影響しています。》
https://bunshun.jp/articles/-/20836
オリヴィエ・アサイヤスは「カイエ・デュ・シネマ」の出身なのである。「感傷的な運命」と「冷たい水」は見たかったんだよな。
https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/cinema201911301100/
https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/cinema201911301430/
オリヴィエ・アサイヤスゴダールトリュフォーの正統なる後継者なのである。

◎加藤義彦「テレビ開放区 幻の『ぎんざNOW!』伝説」(論創社)は買わねばなるまい。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12180-504952/
http://ronso.co.jp/?s=%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E9%96%8B%E6%94%BE%E5%8C%BA&cat=0

中川淳一郎の「週刊ポスト」における発言。
《ネットには安倍さんの言うことやることこそがすべて正しいと考えている応援団が溢れている。そんな“信者”を持つ総理大臣はただものではありません。》
https://www.news-postseven.com/archives/20191220_1505115.html

◎ロイターは12月20日付で「米アマゾン、今年の自社流通網による配達は35億個の見通し」を発表している。
《米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)は19日、自社流通網を通じて世界で配送する2019年の顧客向け貨物が35億個になるとの見通しを示した。》
https://jp.reuters.com/article/amazon-com-delivery-idJPKBN1YO036
週刊東洋経済プラス」が「自前の物流網を一気に拡大、アマゾンジャパンの真意」を12月21日に発表している。
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/22368

世界文化社は4月1日に持株会社に移行する。現在の世界文化社世界文化社ホールディングスと名称変更し、社長は引き続き鈴木美奈子。
この下に雑誌や書籍の発行を中心とした紙、デジタルの出版関連事業およびブランド関連事業を行う世界文化社(社長:秋山和輝)とモノ雑誌「Begin」関連事業を行うBegin(社長:波多和久)、ネット通販事業を行う世界文化リテイリング(社長:中澤智子)、児童向けの絵本などを販売するワンダー関連事業を行う世界文化ワンダークリエイト(社長:小杉繁則)、ワンダー関連の商品の直販やセールスプロモート事業を行う世界文化ワンダー販売(社長:高林祐志)、介護・ケアサポート事業を行う世界文化ライフケア(社長:石垣今日子)の6社を新設する。
https://www.wwdjapan.com/articles/992993

◎「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載されている「鬼滅の刃」が舞台化され、2月2日(日)にAiiA 2.5 Theater Kobe(兵庫県)で行われる千秋楽の模様を全国各地の映画館でライブ・ビューイングすることが決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001107.000003481.html

◎「ダイヤモンド・オンライン」が12月21日付で「『少年ジャンプ』について現役読者のアラフォーおじさんたちが存分に語ってみた」を公開している。
《購読をやめなかった、そして今後もやめない理由にはもちろん「面白いから」というのもあるが、「少年の心を失いたくない」と考えているからである。ジャンプを読み続けるだけでそれが達せられるのなら世話がないが、少なくとも試みの一環として続けていきたく思う。》
しかし、社内外で「ジャンプ」の「ノリ」が通じない局面も増えて来たはずである。
《ジャンプ編集部には女性がいないことは有名だが、これによって「作品の方向性に偏りが出る」や、「連載作家と担当編集者の激務が“裁量労働制の一環”としてなあなあに処理されやすくなったりしている(女性社員が1人でもいれば編集部内で新たな環境マネジメントへの取り組みが生まれるのではないか)」といった声が聞かれ、この辺の情報収集を全く怠って毎週ただ「ジャンプ楽しい~」と涎を垂らしていただけの筆者は、自らの問題意識の低さにさすがにやや恥ずかしくなった。》
https://diamond.jp/articles/-/223977
https://diamond.jp/articles/-/224248

◎雑誌の表紙では女性誌も週刊誌も何もかもジャニーズ事務所のタレントの奪い合いの様相を呈している。「週刊朝日」は23日に発売した1月3-10日新春合併号で嵐を表紙に起用し、グラビアからインタビュー記事まで、8ページにわたって特集しているそうだ。
一方、「アエラ」の表紙は木村拓哉。表紙と1ページコラム「表紙の人」はもちろん、カラーグラビアにも5ページを割いてキムタクを特集している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000870.000004702.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000869.000004702.html

大佛次郎賞黒川創の「鶴見俊輔伝」(新潮社)に決まった。
https://www.bookbang.jp/article/599707
図書出版クレインのツイート。
黒川創さん、『鶴見俊輔伝』で第46回大佛次郎賞おめでとうございます。黒川さんも関わっている「編集グループSURE」主催のイベントで、鶴見俊輔さんの仕事を振り返る時間を「古書ほうろう」で共にさせていただきました。その二週間後に朗報に接することができうれしいです。側に並べさせてもらいます。》
https://twitter.com/cranebook/status/1207462945505955841
図書出版クレインは廣瀬陽一の「日本のなかの朝鮮 金達寿伝」の版元である。こちらも力のこもった伝記である。
http://www.cranebook.net/archives/post-47.html

共同通信は12月19日付で「維新『司書はAIで代替可能』」を発表している。
学校図書館で子どもの読書や学習を支える学校司書の配置増を求める国会決議案に、与野党で唯一、日本維新の会が「近い将来、司書の仕事は人工知能(AI)で代替可能になる」と反対し、臨時国会(9日閉会)への提出が見送られていたことが19日分かった。》
https://this.kiji.is/580286923193009249?c=524350289572054113

共同通信は12月22日付で「アマゾン、日本に納税へ方針転換 法人税2年で300億円」を発表している。
https://this.kiji.is/581407306962224225?c=113147194022725109

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3)【深夜の誌人語録】

理想は持っても、幻想は持つな。