【文徒】2020年(令和2)5月19日(第8巻89号・通巻1746号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】“箕輪厚介セクハラ疑惑”が露呈させたパワハラ・搾取構造
2)【記事】レナウン「コロナ」倒産に思う
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】“箕輪厚介セクハラ疑惑”が露呈させたパワハラ・搾取構造

春オンライン」は5月16日付で「《CEO退任》エイベックス松浦氏が『偽装離婚で税金逃れ』を告白した“幻の自伝本”インタビュー音声を公開」と「《絶対変なことしない》《でもキスしたい》幻冬舎・箕輪氏が不倫関係を迫った『エイベックス松浦自伝』出版中止の真相」を掲載している。
https://bunshun.jp/articles/-/37836
https://bunshun.jp/articles/37837
幻冬舎の箕輪厚介の行状を暴露した「《絶対変なことしない》《でもキスしたい》幻冬舎・箕輪氏が不倫関係を迫った『エイベックス松浦自伝』出版中止の真相」は「BLOGOS」でも公開している。「春オンライン」はネットでの遊撃戦(落穂ひろいのビジネス!)のツボを押さえつつあると言っても良いだろう。
https://blogos.com/article/458045/
「《絶対変なことしない》《でもキスしたい》幻冬舎・箕輪氏が不倫関係を迫った『エイベックス松浦自伝』出版中止の真相」は次のように書いている。
幻冬舎にも自伝本出版取りやめの経緯や箕輪氏のセクハラについて事実関係を書面で確認したところ、こう回答した。
《地下会議室において別件で打ち合わせをしたことは事実ですが、箕輪氏からA子氏(書面では本名)に対し、松浦勝人氏の自伝本の執筆を依頼した事実は一切ございません。A子氏が取材を進めていくことは把握しておりましたが、出版するかどうかの最終的な判断は、見城氏が行うことになっており、そのことについては、松浦氏及びA子氏双方とも承知しておりました。そもそも原稿料及び経費をお支払する理由がございません》
見城氏の「あんなのはメモだ!」発言についても否定。
《見城氏が松浦氏と箕輪氏に対し、「これは作品ではなくメモだね。」と伝えたことはありますが、A子氏に対し、「あんなのはメモだ!」と言った事実は一切ございません》
そして箕輪氏のセクハラについても《約3年半前の会話ですが、一方的なものではありません》と回答した。
松浦氏の自伝本が日の目を見ることはなく、A子さんの心には大きな傷跡だけが残った。】
私もこの記事を読んだが、箕輪厚介なる人物は有名編集者であるのかもしれないが、この記事の印象からすればサラリーマン編集者としては「小物」に分類される人物ではないだろうか。またライターに幾ばくかであれ原稿料を渡すよう指示しない見城徹という経営者も吝嗇だし、小物であることがよくわかる。実は私はこの記事を瀬尾健のフェイスブックで知った。瀬尾は次のように投稿している。
《箕輪の小者っぷりが遺憾なく書かれてて、いっそ爽快。しょせん社員編集者なんだよね。
外部のライターは本が刷り上がるまで無報酬なので、このようにバックれられる危険がある。
これから不況になると「払われないリスク」「思ってたよりずっと額が少ないリスク」が次々出てくる。
そしてこのようにウェブで抗議、炎上、可視化、という流れが一般的になるだろう。
そのリスクを低減するには、プロジェクトの初めの頃から金を払う仕組みにすればいいのだが、バカで判断力のない社員編集者とその上司はそれも怠るだろう。そして私生活をネットにさらされる。順当な結末か。
(箕輪にダメを出しといて「ライターへはギャラを払って断れ」と言わない見城徹の小者っぷりにも注目しておきたい)》
https://www.facebook.com/takeshi.seo22/posts/2971237202953230
「モリカトロンAIラボ」編集長の高橋ミレイは、「春オンライン」の記事を踏まえて、ツイッターに投稿を連投している。高橋は幻冬舎の体質を告発している。
《さもありなんな話。私が決してここからは受注しないと決めている所のひとつが幻冬舎。会社としても取引はしないつもり。
特にフリーの女性へのセクハラやパワハラ、暴力は日常茶飯事で、私の仕事仲間も信じられないくらい酷い仕打ちを何度も受けていました。》
《しかも海外取材の最中や取材対象の大物との会食とか被害者が逃げにくい環境で寄ってたかってセクハラしたり恫喝して虐めて遊ぶのが彼らのやり口。つまりいつでも切れる外注の女性って、彼ら自身が遊ぶか彼らの取引先に貢ぐための慰み者でもあるんですよ。この分だと他にも被害者がいるんじゃないかな。》
《言わずもがなだけど、マトモな編集者も当然いると思うですよ。でもね、今回の箕輪氏をふくめて4人もそういう編集者がいると直接の知り合い(複数)から聞いちゃうと、もうそういう体質の企業だと判断せざるを得ないよね。》
《ところで不払いの件について、この方がどういう対応をしたのかは知りませんが、ご参考までに私の経験をお話しておきます。あれは、まだ駆け出しで実績も少ない小娘の頃のことだったがのう…(遠い目)。キーワードは労働基準監督署。あと内容証明です。泣き寝入りは絶対ダメ。あいつら味をしめるから。》
https://twitter.com/mikeneko301/status/1261810586565787648
https://twitter.com/mikeneko301/status/1261814447686877184
https://twitter.com/mikeneko301/status/1261820569961422854
https://twitter.com/mikeneko301/status/1261834084830994433
「ねとらぼGirlSide編集長」の青柳美帆子が次のように指摘している。
《箕輪厚介の春、半分はセクハラ問題だけど、もう半分は出版社の慣例の問題であり、そろそろ契約書がちゃんとあるカルチャーに切り替わっていくほうがいいと思う》
https://twitter.com/ao8l22/status/1261834055894482944
SF作家の樋口恭介のツイート。
《めっちゃヤバイと思ったけど、これもかすり傷なんやろなあ》
《しかし箕輪厚介氏、この記事が事実なら、キーパーソンとの調整不足というしょぼミスが事の起こりっぽくて、仕事できてなくて普通にクソださいけど、ギリギリの綱渡りみたいな仕事をずっとさせられてるんだなと思って、ちょっと気の毒にも思ったな。》
https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1261655324341096449
https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1261656670029021185
樋口は、このツイートを発表した前日にも箕輪について投稿している。
《箕輪厚介は市場のニーズに答えてるだけなので、市場に毒された大衆が箕輪の本を読むのはしょうがないし、ただの凡庸な悪である箕輪をディスってもしょうがない。ではどうすればいいか? 土地を買って自分の国をつくり、会社をつくり、仲間をつくり、自分の市場をつくり、自分の化をつくるしかない。》
https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1261257823029047296
武田砂鉄も「春オンライン」の記事を読んでいる。
《通読。社長も氏も、とにかく弱い立場に対して強い。》
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1261812984646561792
勝部元気も読んでいる。
《編集者から立場の弱いライターへセクハラ、パワハラ、しまいにはギャラ不払い。資産家の税逃れは国税がメスを入れても、こういう女性への加害に法や行政からのメスが入りにくい現状に絶望する。》
https://twitter.com/KTB_genki/status/1261784536389529600
フードライターの白央篤司が連投している。どの業界にも地位と小権力を笠に着たバカは存在するのである。
《広く読まれてる記事なんだろうから、1つだけ。「編集者とライターという圧倒的な立場の差」があると書かれてるけど、どんな駆け出しライターであれ編集とは対等関係が基本です。そう思わない関係者がハラスメントを生む。「でも実際は…」じゃなく、変えていかないと。》
《確かに「使ってやってる」的な編集者もいます。その手の人は悪目立ちするので「業界みんなそう」と思う人もいるかも。でもそれが「常識」なんてとんでもない。クズ率はどの業界もあまり変わらないと思うよ。ともかくライター目指す人に「編集者は絶対的存在」なんて思い込まないでほしいのだ。》
《しっかりとライターやカメラマン、デザイナーさんなどのいい所を考えて、それを引き出して、名前もしっかり世間に紹介したいと頑張ってる編集さんたくさんいます。まだ世に作品を出せてない人を積極的に、なるべくいい対価を払い起用していきたいと願ってる人もちゃんといるよ。》
《ただ…フリーランスある程度の年月やってると、「あ、ちょっとこの人危なっかしいな」と直感的に思っても収入やら媒体バリューやら宣伝などを考えて引き受けちゃって「あーあやっぱりトンデモだった」という体験は多くの人があるんじゃないだろうか。》
https://twitter.com/hakuo416/status/1261830835675652096

https://twitter.com/hakuo416/status/1261836073476304897
西岡研介が記事を読んで呟いていた。オレもそう思った!
《これ、最高に面白いわ。死ぬほどダサイw》
https://twitter.com/biriksk/status/1261646206582706176

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2)【記事】レナウン「コロナ」倒産に思う

レナウンは、子会社のレナウンエージェンシーによって東京地裁民事再生手続を申し立てられ、5月15日に民事再生開始決定及び管理命令を受けた。子会社が債権者として民事再生法の適用を申請するというのは異例の手続きであろう。新型コロナ関連で初の東証一部上場企業の倒産となった。東京商工リサーチは次のように書いている。
《2020年3月27日、毛利憲司新社長は、都内で行った就任会見で「新型コロナウイルスで消費は経験したことのないような打撃を受けている」とコメント、業績悪化に加え新型コロナウイルス影響を受けていた。なお、レナウンによると「子会社の法的手続きの予定はなく、管財人の下でスポンサー探索を行い、当社グループの事業の維持再生に取り組む」という。
レナウンの株式は5月15日付けで東京証券取引所の整理銘柄に指定され、その後、上場廃止となる見込み。》
https://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20200515_09.html
「WWD JAPAN.com」は5月15日付で「レナウンが経営破綻 長年の不振にコロナが追い打ち」を発表している。
《主力販路である百貨店での販売不振によって長期にわたって低迷しており、2019年12月期には67億円の最終赤字を計上していた。財務の悪化に加えて、新型コロナウイルスによる店舗休業が決定打になって資金繰りに行き詰まった。今後は再建に向けてスポンサーを探す。》
https://www.wwdjapan.com/articles/1079137
NHK NEWS WEB」は5月15日付で「レナウン民事再生法適用を申請 衣料品販売の低迷 コロナ影響」を発表している。
レナウンは1902年、明治35年に大阪の繊維の卸売り業者として創業したアパレル業界の老舗です。
社名は1922年に当時、繊維産業の先進国だったイギリスの皇太子が来日した際の巡洋艦の名前から付けられました。
1960年代からは若い女性向けのファッションを多く手がけ、印象的なコマーシャルソングで一世をふうびしました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200515/k10012432191000.html
小説家のいしいしんじが次のようにツイートしている。
レナウン娘が肩をすくめ、傘をとじ、こっち見てる。手をあげて振ると微笑み、向こうをむいて歩き始める。「ひとにやさしく」と声がきこえる。レナウンに関わってきたあらゆる方々にバカみたいにでっかい拍手を送りたい。あなた方が作った化は、確実にこの国の色と形、微笑み方を変えたのです。》
https://twitter.com/umiusi141/status/1261325965747093506
「イエイエ」シリ―ズの第1作となる「イエイエ67」は広告史に燦然と輝いているCMである。電通の今村昭(石上三登志を代表する作品でもある。制作会社が電通映画社、日本アニメーション映画社。プロデューサーは電通映画社の喜多村寿信。演出は岩本力。サウンドデザインは小林亜星。歌手は朱里エイコ斬新なイラストはレナウン宣伝部の川村みづえ。小林亜星実妹ある。
https://www.youtube.com/watch?v=qNMK1NBF0es
シルヴィ・バルタンが歌う「ワンサカ娘」の作詞は野坂昭如であった。「ワンサカ娘」は弘田三枝子も歌った。「サムライ」アラン・ドロンを「ダーバン」に起用したし、アラン・ドロン当時の恋人であったミレイユ・ダルクまでも起用してしまうのだ。私は高倉健の「シンプルライフ」やワルキューレを使った「シンプルライフ」のレディース向けのCMが個人的には好きであった。
https://www.youtube.com/watch?v=QOSBA-ARpqo
日本経済新聞は5月15日付で「レナウン業績不振 コロナ追い打ち 親会社と対立も痛手」を掲載している。
《ただ、業績悪化は販売不振だけではない。19年12月期は2期連続の最終赤字となったが、主因は山東如意グループである香港企業からの売掛金の回収が滞ったためだ。「回収がいつになるのか不透明だ」(毛利憲司社長)として貸倒引当金を計57億円計上した。
山東如意も近年は事業環境が厳しくなっていた。中国の景気減速や米中貿易摩擦に加えて、新型コロナで苦戦していたとみられる。レナウンによると、山東如意が売掛金を補償する取り決めもあったというが、実現しなかった。山東如意も経営が厳しくなっていた様子がうかがえる。
山東如意とは取締役選任でも対立した。3月の株主総会では神保佳幸社長と北畑稔会長の再任が山東如意の反対で否決され、取締役だった毛利氏が社長に就任した。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59201450V10C20A5EA1000/?n_cid=SNSTW005
レナウンによると、山東如意が売掛金を補償する取り決めもあったというが、実現しなかった」とあるが、要するに踏み倒されてしまったということではいのだろうか。

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3)【本日の一行情報】

◎セクハラは箕輪厚介にとどまらない。「サニー・サニー・アン」(講談社)で漫画家デビューした山本美希ツイッターで次のように連投している。
《この機会に吐き出したい。最初の本を出すとき編集者からずっとセクハラされてて、「家に来い」発言、打ち合わせの間に寝る、編集者が自身の全裸写真を(私が見るとわかっているtwitterに)アップ、などがあった。
でも、初めての本が出版できなければ、自分は漫画家でもなんでもないただのニート。》
《出せるか、出せないかはすごく大きな分かれ道だと思って焦ってしまい、セクハラにしばらく耐え続けた。(学生には本当に焦らないでと伝えたい。)
出版が決まって印刷がかかった瞬間に、句を言って謝らせて、それ以降二度と会わず電話も出なかった。謝罪メールもとってあるし、絶対忘れない。》
《しばらく人間不信になり2冊めの編集者とも全然うまく行かなくて、ある賞をいただいたときも「この先漫画を書き続けられるかわからない」と言った。晴れの場で失礼千万だけど、本心だったから。なんかすごく、おそろしい業界に見えた。(でも選んでくださった方には本当に申し訳なかったと思います)》
《その後は悪い出会いだけではなくて、だからいま細々とでも続けられています。それ以降の仕事で関わってくれた方には感謝しかありません。当時の人間不信状態の私の相談を聞いてくれた方たちにも。
いまの本はもちろん信頼できるチームで作っています。》
《(自分の周りのひとにはたまに話してたことですが、こういう事態はやっぱり横行してるんですよ、という一例として。ちょっと聞いてもらいたかっただけなので、たぶん近いうちに消します。)》
https://twitter.com/MIKI_yamamoto_/status/1262051742432157697

https://twitter.com/MIKI_yamamoto_/status/1262051747561783303

◎新型ウィルス感染予防のため開催中止となったCOMITIA32extraに出張編集部参加予定だった「マンガラボ!」&「マンガPark」編集部は、自宅から誰でも参加できる出張編集部COMITIA開催予定だった5月17日に「マンガラボ!」内で開催した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000223.000046848.html

◎「学研教育みらい」は、新型コロナウイルスによる休校・休園に対応した学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」の一環として、幼児が家庭で楽しく学習できるデジタル教材「キッズクラス」の無料公開を開始した。
https://ict-enews.net/2020/05/14gakken-3/

◎学研がマスク事業に参入した。学研ホールディングスのグループ会社である学研香港有限公司が新たにマスクの製造・販売を開始した。当面は自治体や医療機関、高齢者介護施設等へ優先的に供給し、今後製造・輸送体制の整備を進めながら、供給量の拡大に取り組むそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002763.000002535.html

◎「impress.co.jp」は5月14日付で「Twitter、新型コロナ関連の誤情報に『警告ラベル』」を発表している
Twitterは、新型コロナウイルスについて誤解を与える情報を含んだツイートに、新たなラベルや警告メッセージを導入する。日本語、英語、スペイン語、アラビア語、フランス語、ポルトガル語の6言語に対応。》
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1252434.html

Twitter Japanは、9月までオフィスでの業務を再開しない方針を発表した。ごく一部の例外を除き、9月まで出張もない。
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/company/2020/COVID-19Tweeps.html

◎日経の報道によればドワンゴは、新型コロナウイルスの収束後も全社員約1000人を原則、在宅勤務とする方針を固めたそうだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59069730T10C20A5MM0000/

◎「ITmedia NEWS」は5月15日付で「Amazon、Vogue提携のファッションストアをオープン 新型コロナで苦境のデザイナー救済で」を公開した。
《米Amazon.comと米Conde Nast傘下のファッション誌Vogueは5月14日(現地時間)、Amazon.com上にオンラインファッションストア「Common Threads:Vogue x Amazon Fashion」を立ち上げたと発表した。新型コロナウイルス染症のパンデミックで多くの小売店が閉鎖され、発表の場を失っているデザイナーと消費者を直接つなぐのが目的としている。》
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/15/news097.html

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は「米国:新型コロナが『ファッション』の世界を変える」を発表している。アメリカではスウェットパンツが売れているという。
《一方で、この数ヶ月ですっかり家着の代表格となったのがスウェットパンツだ。マスクと同じくらい需要が高まっているというスウェットパンツは、ファッション誌「V O G U E」の名物編集長であるアナ・ウィンター氏が、インスタグラムで着用したことでも、その注目度が高いことがわかる。
オンラインメディアの「Marker」によると、アクティブウエアブランドの「Vouri(ヴァウリ)」は、スウェットパンツの売り上げが、昨年対比1,100% と、異常な伸びを示していることを報道した。アパレル業界全体の3月の売り上げは、多くのノンエッセンシャルビジネスの閉鎖の影響で、50%下がっているものの、スウェットパンツ単体の全米市場では今年の2‐4月の間で、79%の伸びを示しているというのだ。》
http://www.alterna.co.jp/30941

◎女性ファッション誌「ViVi」(講談社)は6月号(4月23日売)より、ViViモデルが、「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」のカウンターを訪れ、ブランドの魅力を紹介する6か月の連載企画をスタートさせている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000034058.html

◎「YAHOO!ニュース」が5月15日付で発表した「4マスはすべてマイナス、インターネット広告もマイナス(経済産業省広告売上動向2020年3月分)」(不破雷蔵)は次のように書いている。
経済産業省が先日発表した「特定サービス産業動態統計調査」の結果によれば、2020年3月分の日本全体の広告業全体における売上高は前年同月比でマイナス4.3%となり、減少傾向にあることが分かった。主要業務種類5部門(4マスとも呼ばれる4大従来型メディアである新聞・雑誌・テレビ・ラジオと、新形態の広告媒体となるインターネット広告)では新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・インターネット広告すべてでマイナスを示した。下げた部門では新聞が一番下げ幅は大きく、マイナス20.6%を示している。》
新聞の次に下げ幅が大きかったのは雑誌のマイナス17.7%。
《2015年以降でプラスを示した月は、雑誌では2015年4月に示したプラス2.5%、新聞では2017年10月のプラス9.5%と2019年1月のプラス0.9%、2019年7月のプラス3.3%、そして2019年9月のプラス0.5%と、合わせて5回のみとなっている。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20200515-00178492/

◎CCCグループの雑誌読み放題サービス「T-MAGAZINE」(Tマガジン)」は有料サービスを5月31日をもって終了する。今後は事業モデルを広告掲載モデルに切り替え、無料サービスを継続するそうだ。
https://magazine.tsite.jp/info/8d350333-def0-4b6a-aefb-8e5f999cc5c7
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1252353.html

角川春樹事務所は、自社作品の電子書籍化を本格的にスタートさせた。第一回配信は5月15日。北方謙三の「三国志」シリーズや堂場瞬一の「警視庁追跡捜査係」シリーズどから全15作品をリリースした。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000001.000057618&g=prt

◎「WWD JAPAN.com」は5月15日付で「『バズフィード』英国とオーストラリアで事業撤退」を発表している。
《米国デジタルメディアのバズフィード(BUZZFEED)は5月14日、新型コロナウイルスパンデミックで広告収入が減少したことを理由に、英国とオーストラリアでの事業から撤退することを明らかにした。》
https://www.wwdjapan.com/articles/1079088

KADOKAWAは2020年3月期の連結決算を発表した。売上高2046億5300万円(前期比1.9%減)、営業利益80億8700万円(同198.7%増)、経常利益87億8700万円(同108.9%増)、最終利益80億9800万円(前期は、40億8500万円の赤字)となり、と経常利益は大きく伸び、最終利益も黒字転換を果たした。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/ir_material_for_fiscal_ym1/80469/00.pdf
6月19日付役員人事も発表している。取締役には山下直久、加瀬典子、ジャーマン・ルース マリーの三氏を新任する。山下はプロパー、加藤はアスキー出身、ジャーマン・ルース マリーはリクルート出身である。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/tdnet/1830029/00.pdf

◎「ダイヤモンド・オンライン」は5月15日付で「ネットカフェ難民の救済策を積極的に広報しない東京都のナゾ」を公開している
《せっかくの借り上げビジネスホテルについて、東京都は積極的な広報を行っているとはいえない。たとえば、ゴールデンウイークに突入した4月30日、東京都保健福祉局は以下のツイートを行っている。
インターネットカフェ等で寝泊まりしながら不安定な就労に従事している方や離職されている方で、新型コロナウィルスに関連して、生活や住居の相談を希望する方はTOKYOチャレンジネットにご相談ください」
このツイートから「TOKYOチャレンジネットに行けば、とりあえず寝泊まりできる場所を紹介してもらえる」というメッセージを読み取るのは、至難の技だろう。》
《…東京都が基本的に「ネットカフェに居られなくなった人々は、大規模貧困ビジネス業者の施設へ」という方針を取っているとしても、特に不自然さはない。》
https://diamond.jp/articles/-/237276
都政は人的資本を捨て去ることに躊躇しない新自由主義に席巻されているのだろう。「人に投資を行うことで長期的に社会の発展を促す」という発想を欠如させているのだ。

◎NHKは大河ドラマ麒麟がくる」を来月7日で、連続テレビ小説「エール」は来月27日で放送を一時休止すると発表した。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200515/k10012431211000.html
新型コロナはテレビの番組編成に深刻な影響を与えている。

◎「YAHOO!ニュース」は5月15日付で「税金で電子書籍作る!? マンガ家・西島大介に訊く」(飯田一史)を発表している。
《西島 僕が利用したのは「メディア芸術クリエイター育成支援事業」というプログラムです。これは誰でも申請できるわけではなく、化庁が毎年行っている化庁メディア芸術祭(アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰し、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル)で作品が何らかの受賞または審査委員会推薦作品に選出されたことのある作家のみに、応募資格があります。マンガ家で利用したのは僕が初だそうです。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/iidaichishi/20200515-00178540/

◎学研プラスが3月19日(木)に発売した池上彰監修の「なぜ僕らは働くのか」が、発売2か月弱で5刷10万5000部に到達した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002759.000002535.html

◎Grill(グリル)は、新型コロナウイルスの影響を受けて、4月の企業の広告宣伝活動がどのように変化したか、企業のマーケティング・広告・広報担当者への調査を実施し、その結果を発表している。これによれば昨年4月と比較して、約63%の企業が広告宣伝費が減少したと回答している。
売上規模別では100億円以下の企業では広告費を全てストップしている割合が高く、1000億円以上の企業では広告予算の減少幅が少ないことがわかった。また、オンライン広告よりもオフライン広告の減少幅の方が大きく、イベント・セミナーなどの活動は顕著な減少傾向にあることがわかった。約6割の担当者が今後さらなる予算削減が進むと考えている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000050384.html

◎「Campaign Japan」は5月15日付で「DAN、『電通マクギャリーボウエン』を設立」を公開している。
《新会社「電通マクギャリーボウエン」は24カ国に33のオフィスを保有し、従業員は3000人以上。大規模なオフィスが置かれるのは米国、英国、イタリア、オランダ。クライアントも多国籍で、トヨタ自動車アメリカン・エキスプレス、サブウェイ、資生堂など。日本国内の電通のクリエイティブチームはこれまで通り別個に機能するが、共通のクライアントに関しては電通マクギャリーボウエンと協働する。》
https://www.google.com/url?rct=j&sa=t&url=https://www.campaignjapan.com/article/dan-%25E9%259B%25BB%25E9%2580%259A%25E3%2583%259E%25E3%2582%25AF%25E3%2582%25AE%25E3%2583%25A3%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%259C%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A8%25E3%2583%25B3-%25E3%2582%2592%25E8%25A8%25AD%25E7%25AB%258B/461056&ct=ga&cd=CAEYACoUMTU0NjIwMTk5MzQ2OTk2MzcwNjkyHDc4NjU1YjRjZTkxMGJkMTc6Y28uanA6amE6SlA&usg=AFQjCNHNdPbaNbCA19R_xogiOY9s0U0oTQ

集英社が運営するアプリ「少年ジャンプ+」は「歯医者さん、あタってます!」(山崎将)の連載を開始した。同作は260万という単話の読切作品としては史上1位の閲覧数を記録した。
https://www.oricon.co.jp/news/2162192/full/
極道と歯医者のラブコメって発想が凄い。

一迅社の月刊漫画誌ComicREX」の創刊から編集を手掛け、2代目編集長に就任した田邊亮は「note」に発表された「累計300万部の大ヒット漫画を生み出した敏腕編集者・田邊が語る、それでも新しいことに挑戦し続けるワケ」で次のように語っている。田邊が手がけた「かんなぎ」は累計発行部数が300万部を超える大ヒットとなった。
《結局のところ、アニメだとお給料が少ないんですよ。さすがにこのままではやばいと思っていたら、編集プロダクションの会社を紹介してもらったんです。時給もいいし、出版に興味があったので入社しました。最初は、営業バイトで入ったんですけど、社長に「田邊はゲームとかアニメとか詳しいから、ちょっと編集してみる?」って軽い感じで言われて、そこからゲームの画面を撮影して各写真にキャプションつけたりして、ゲームの本を作りました。次に、「マンガもやる?」って言われて漫画もやって…って感じで移行していったんです。》
https://blog.taskey.co.jp/n/n67e66d8f6521

◎松山経済新聞は5月15日付で「作家が在宅サイン会開催 道後温泉舞台の新刊発表で愛媛県在住の田井ノエルさん」を掲載している。
愛媛県在住の作家、田井ノエルさんが、新刊の発売に合わせ、ツイッターの動画配信サービス「ツイキャス」を利用した在宅サイン会を6月13日に開催する。
5月14日に発売された田井さんの新刊は、松山市道後温泉を舞台にした「道後温泉 湯築屋シリーズ」の第5巻「神様のお宿は旅立ちの季節です」。サインを希望する読者は、購入した本を出版元の双葉社(東京都新宿区)に送付し、出版社が取りまとめて作家宅へ転送。「在宅サイン会」でサインした本を、作者が直接読者宛てに返送する。》
https://matsuyama.keizai.biz/headline/2367/

白泉社は、今年デビュー30周年を迎える漫画家・羅川真里茂電子版フェアを大々的に展開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000046848.html

◎「NHK NEWS WEB」は5月15日付で「販売店への『押し紙』認め 佐賀新聞に賠償命じる判決 佐賀地裁」を発表している。
佐賀県新聞販売店の元店主が、購読者の数を大幅に超える部数の買い取りを求められる、いわゆる「押し紙」によって廃業したとして佐賀新聞社を訴えた裁判で、裁判所は「押し紙」を認め、新聞社に1000万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200515/k10012432001000.html

◎サブスク型ホームページ制作サービス「ばりよか」を提供するラシンと、西日本新聞社は5月1日に業務提携を結んだ。この業務提携で、西日本新聞社保有メディアやインターネット広告を活用してホームページへの集客力を高める「ばりよかアドバンス」を共同開発。個人事業主や店舗など中小企業向けのへの集客支援を行っていく。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000058311.html

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4)【深夜の誌人語録】

どんなことをするにしても一兵卒の矜持は持ちたい。