【文徒】2020年(令和2)9月2日(第8巻162号・通巻1819号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】日本語で質問した外国人記者に英語で答えるニッポンの外相
2)【記事】ライブ配信すっぽかし相澤冬樹、猛省。反響と余波
3)【本日の一行情報】
4)【人事】毎日新聞出版 2020年8月31日付
5)【人事】光社 2020年9月1日付
6)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】日本語で質問した外国人記者に英語で答えるニッポンの外相

外務省の「茂木外務大臣会見(令和2年8月28日)」。YouTubeで閲覧できる。まずはご覧あれ。
https://www.youtube.com/watch?v=zdlt9n5FDUU&feature=youtu.be
翻訳通訳の「Mel メル」が引用ツイート。
《03:59~
外国人もしくはそうに見える方に対して、あってはならない行為です。日本語での会見で、日本語で質問されたら、なぜ英語で急にお答えになるのですか? それに、最後の一言は何?! いかに偉そうで軽蔑的かわかりますよね。
@jt_mag_osさん、本当にお疲れ様でした。》
https://twitter.com/blnc_mel/status/1299926530177392645
ジャパンタイムズの記者magdalena osumiは日本語で質問しているにもかかわらず、外相は流暢な英語で答えた!
「まめしば」が二人のやり取りをツイッターで再現している。
《外国人記者「永住資格を持つ外国人の入国を認めない科学的根拠は」
茂木外務大臣「What do you mean by scientific?」
記者「日本語で大丈夫です。馬鹿にしないで」
茂木「馬鹿にしてません」
記者「科学的根拠は」
茂木「出入国管理庁にお尋ね下さい。日本語の意味はわかりましたか?」
馬鹿にしすぎ》
https://twitter.com/mameshivaa/status/1300254465656840194
「BuzzFeedJapan」は8月31日付で「茂木外相、外国出身の記者に『日本語分かっていただけますか?』会見のやりとりに『差別的』などとの批判広がる」(籏智広太)を公開している
《茂木大臣は、まず記者が日本語で質問をしていることに対し、英語で回答。
「馬鹿にしなくても大丈夫です」「馬鹿にしていないです」というやりとりを経たあとに管轄が出入国管理局であることを示し、「日本語、分かっていただけましたか」と述べた。
動画でもそのやりとりを確認できる。「お分かりいただけましたか?」「日本語、分かっていただけましたか?」とのあとに、記者が「はい?」と問い直し、さらに「日本語、分かっていただけましたか?」とのやりとりが続いている。
こうした茂木大臣の振る舞いについて、SNS上では「あってはならない行為」「差別的な問題発言」などという批判が広がっている
また、茂木大臣自身がハーバード大学の院を卒業している経歴に触れ、言語や多様性に関する体験を自らしているはずではないか、という指摘もあった。》
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/moga-motegi
フランス人記者Karyn NISHIMURAが私も同じ経験をしたと引用ツイートしている
《茂木大臣は私に対しても怒った事がある。数週間前の話だ。理由は,日本在留資格を有する外国人は再入国が拒否するのは「異常だと言わざるを得ない」と私が質問しながら言ったから。@togemaru_k動画もある。》
https://twitter.com/karyn_nishi/status/1300451376288260099
毎日新聞は9月1日付で「『差別的』茂木外相に批判 外国人記者に『日本語、わかっていただけますか』」を掲載している。
《茂木氏が記者の日本語能力に嫌みを言うのは、実は今回が初めてではない。7月21日の記者会見でも、同じく在留外国人の再入国規制について、日本語で質問したフランス人記者に対し、「(再入国という言葉が)産油国に聞こえたので、oil producing countries(産油国)のことを聞かれたのかと思いまして、再入国ということで、質問の趣旨はわかりました」と当てこすった。》
https://mainichi.jp/articles/20200901/k00/00m/010/174000c
松井計も引用ツイートしている。なるほど、こういう見方もあるのか。
《ちょっと異様だね。この人、訛りがきついから、なにかしらご自身の日本語にコンプレクスがあるのかも知れないね。》
https://twitter.com/matsuikei/status/1300555405915877376
住友陽の指摘が鋭い。日本の政治家は内弁慶が昔から圧倒的に多い。
《茂木外務大臣は、記者に対するこういう侮辱的・侮蔑的態度を欧米各国に行った時もやるのだろうか。やらないだろうね。要するに日本国内でしかやらないんだ。本当に非明的な態度。これで外務大臣なんだよ。》
https://twitter.com/akisumitomo/status/1300425447218450438
北九州市立大学グローバルビジネスプログラム教授ロッシェル・カップのツイート。
《日本語で話されたら、日本語で答えて下さい。それは努力して日本語を身に付けて日本語を使っている外国人の望みです。
同様に、私は日本人から英語で話しかけたら、英語で答えます。その方の英語を使う努力への敬意です。
これは重要な礼儀だと思います。》
https://twitter.com/JICRochelle/status/1299957577040588801
Asuka Tagamiのツイート。
《茂木外務大臣、外国人記者が日本語で質問しているのに、唐突すぎて聞き取りにくい英語で返答。最後の捨て台詞含めてこれは失礼
私も若干経験はあるけど(特に英語=ステータスなタイで。イタリアは英語を話す人は少ないので観光地で稀に英語のメニューがいいか聞かれる程度)、やられるとイラッとする。》
https://twitter.com/bluecactus555/status/1299969262266785793
Mami Tanakaのツイート。
《国辱茂木。呆れて口が塞がらない。「科学的根拠は」と追加質問され"What do you mean by scientific?"と英語で聞きなおし、記者本人に「そんなに馬鹿にしなくていいです。日本語で話しているなら日本語でお答えください。」と言われている。悔しかったのか2度も「日本語おわかりいただけましたか。」》
https://twitter.com/mami_tanaka/status/1300413310349664256
「ぼくがイラクへ行った理由」(コモンズ)の今井紀明のツイート
《会見も見たが、これ酷い。仮に自分が外国籍の記者だったら嫌な想いをしたと思うし、どんな立場の人であってもこんな態度で接したらあかんやろ。》
https://twitter.com/NoriakiImai/status/1300554152968253441
愛知県立大学国語学部准教授・亀井伸孝が思い出したのは小池百合子だった。
《国会で、玉城デニー沖縄県知事に対して「日本語読めるんですか?分かるんですか?」というヤジをとばした人物を思い出しました。小池百合子東京都知事です。》
https://twitter.com/jinrui_nikki/status/1300463459167907841
望月優大は9月1日付「YAHOO!ニュース」に「『日本語分かっていただけましたか』茂木外務大臣の振る舞いをどう見るか」を発表している。
《このやり取りで見逃すべきでないのは、最終的に茂木大臣が質問の核心部分に答えずに済ませているということだ。
なぜそこを重視するか。それは、茂木大臣が質問者の日本語能力を疑問に付すような一連の高圧的な振る舞いをしているのは、大臣が市民への説明責任を果たすべき場としての記者会見において、答えたくない質問に答えない責任から自らを免除し、それを質問者の言語の問題にすり替えるという効果を狙ってのことであるように見えるからだ。
つまり、答えないのは自分ではなく記者の方が悪いのだというすり替えである。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/mochizukihiroki/20200901-00196152/

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2)【記事】ライブ配信すっぽかし相澤冬樹、猛省。反響と余波

「ハーバー・ビジネス・オンライン」は8月31日付で「公書改ざん問題追及の元NHK・相澤冬樹記者が泥酔して大失態。改めて考える、自己と向き合う道」を発表している。境は相澤と「メディア酔談」を配信をしている境治であり、「雅子さん」とは赤木雅子である。
《境が私について一番気になっていたこと。それは「せっかくNHKを辞めて新しい記者として再スタートを切ったのに、なぜ酒に酔って無頼ぶる旧態依然としたオールドメディア的記者に舞い戻ってしまったのか」ということでした。
そういう「古典的ジャーナリズム」を脱却して生まれ変わろうとしていると思ったから「メディア酔談」に誘ったのに、昭和オヤジを前面に出して語る。酒だけでなく、そういう自分の姿に酔っている。そこを脱して早く次のステップに進めよ、ということでした。》
《雅子さんの亡くなった実のお父さんも、お酒のことで苦しんでいたからです。お父さんが大好きだった雅子さんは、私の中にお父さんの姿を見ていたそうです。だから今回、次のようにお話がありました。
「相澤さんがお酒を飲む姿は、私にとってはいつも痛々しい感じがしていたんですよ」
そして続けて「境さんの話をよく聞いてください。相澤さんを一番理解しておられます。境さんの言葉は私の言葉と受けとめてください」
その後、境と面談し、さらに精神科クリニックを受診して、雅子さんに結果を伝えました。すると、「相澤さん!これからですよ!厳しい道のりは!とにかく3日、頑張ってください!」。》
https://hbol.jp/227067
境治が引用ツイート。
《相澤自身による記事です。こんなに反省した人もいない、っていうくらい反省していると思いますがどうでしょう?》
https://twitter.com/sakaiosamu/status/1300325193265496065
「週刊春」記者を経てフリーとなった赤石晋一郎は8月27日のツイートをつづけた。
《お酒で失敗する記者は数多いる。基本的には修羅場に足を運び、ヒリヒリする現場を潜り抜けていると、魂を癒す時間も必要なんだと思う。人間だから平気な訳がないよ。傷つき打ちのめされながら、また現場に向かう。よいことなんて一瞬だけしかない。酒も呑むさ。それを理解してもらえたらと思う》
《こうは書きましたが、僕自身は酒が弱く飲むことがストレス解消になることはない。だが周囲には浴びるほど酒を飲みストレス発散する記者は多い。そんな飲み方をして大丈夫なのかといつも気を揉んでしまう。不規則な生活、タバコ、酒ーー。「スクープは三杯目のバーボンから」という格言が良くないのかな》
《激務と酒は記者業に付き纏う。だが、あるとき某一部上場企業社長に「僕らの時代に当たり前とされていたことでも変える必要がある」と言われ、確かにと頷かされた。非合理の中に真実はあるが、不必要で省ける無駄もある。相澤氏の記事にもあるよう、新時代の記者像を考えないといけない時期なのだろう》
https://twitter.com/red0101a/status/1298658868919070720
https://twitter.com/red0101a/status/1300451127666720769
https://twitter.com/red0101a/status/1300457671762407424
横田一も相澤のHBOLの記事を引用ツイートしている。
《こういう風に、カッコ悪い部分も含めて、自らの非を認めて正直に話せる人は尊いですね。》
https://twitter.com/yokotahajime1/status/1300342470006378496
上西充子も相澤を次のように評価している。
《相澤冬樹記者自身による記事。
大失態の後、かかりつけ医にすぐに予約して助言を求めたこと、友人がすぐに連絡してくれて会ってその言葉に耳を傾けたこと、迷惑をかける可能性がある取材先に連絡を取ったこと、そしてそれらをこうして明らかにしたこと。適切な行動と思う。》
https://twitter.com/mu0283/status/1300330322127511552
郡司真子のツイートが重く響く。
《相澤さんがお酒による大失態で大切な仕事をすっぽかした件、ご本人も反省しておられ、禁酒チャレンジ中とか。
最初にこのお酒で動けなくなった件を聴いた時、何か混入されてないか、とても心配になりました。私が警察幹部から飲みものに睡眠導入剤を入れられ、気を失い被害に遭った経験があるだけに。》
https://twitter.com/bewizyou1/status/1300507337128464384
泥酔事件とは関わりないが島契嗣のこんなツイートがあることも報告しておこう。
《相澤さん、著書の「安倍官邸 vs. NHK」の中で、ほかの記者の取材メモを勝手に公開しているのは理解できない。というか、ありえない。
森友公書改ざんを押しつけられて自殺した近畿財務局職員の遺書のスクープは唸るしかないです、今も。》
https://twitter.com/shima_keishi/status/1300387351256944640

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3)【本日の一行情報】

◎元首相・鳩山由紀夫のツイート。
《安倍首相と一緒に行動してこられた官僚のみなさんもお疲れさまでした。今まで官邸のほうばかり忖度してこられてお疲れだったでしょう。これからはもっと日本の未来に目を向けて行かれますように。大手メディアのみなさんも忖度疲れでお疲れさまでした。これからは色んな意見も国民に聞かせてください。》
https://twitter.com/hatoyamayukio/status/1299617107756216320

◎漫画家・近藤ようこのツイート。
《いかにお役所仕事とはいえ、プロに向かってボランティアでイラストの協力しろと要求してきて「提出期限は〇月〇日です」というの、たとえ公務員であっても個人の頭で考えておかしいと思わないのかな。私のほうからお願いして申請書類を提出するわけじゃないんですけど。まあ断りましたけど。》
https://twitter.com/suikyokitan/status/1300463012944379905

◎やはり記録しておかねばなるまい。8月30日の朝日新聞朝刊(1都6県と静岡県)に8月31日に96年の歴史に終止符を打ったとしまえんの広告が掲載され、話題になっている。私にとって「男組」同様にバイブルとなっている「あしたのジョーのラストシーン、世界チャンピオンとの戦いを終えて真っ白な灰となったジョーに「Thanks」の字を入れる、「史上最低の遊園地」としては最後となる情報発信を行ったのでる。
https://twitter.com/adv_asahi/status/1299828602356158464
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/30/news030.html
これに「ワル」「高校生無頼控」「野望の王国」がオレの五大聖典ということになる。

新聞労連委員長の任期を終えた朝日新聞の南彰が国会担当キャップとして政治部記者に復帰した。「YAHOO!ニュース」が8月31日付で公開した「安倍総理辞任の衝撃の中、『官邸の天敵』新聞労連委員長が朝日新聞政治部の現場に復帰」で立岩陽一郎は次のように書いている。
《南記者は、2018年に新聞労連の委員長に就任。男性優位が顕著な新聞での女性の権利擁護に尽力したほか、総理と各社の記者が懇談をするといった従来の政治取材の在り方を批判してきた。また、総理会見が「儀式」になっているとも批判し、官邸側が主導する記者会見を見直して記者が自由に質問できる総理会見の実施を求めて署名を集めるなどしている。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/tateiwayoichiro/20200831-00194157/
南は政治部に復帰する前にツイッター官房長官の菅に対して軽いジャブを既に繰り出している。
菅義偉官房長官が、東日本大震災の後に綴っていたブログ。自ら立候補する今のお考えはいかに。
「谷垣総裁も、国会議員だけでなく党員・党友も投票して選ばれています。しかし、民主党は議員の投票だけで代表を選ぼうとしています。候補者は多数派工作に終始しています。」》
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1300012930772078592
青木俊が次のようにツイートしている。
朝日新聞が「こいつは」と目をつけた人材に若い頃から枢要なポストを経験させ幹部に育てるという話は聞いたことがあり、南彰さんはその一人だったのだろう。だが委員長になってからの南さんは社の経営陣、幹部を激しく批判してきた。なかなかできることではない。キャップに復帰できてよかった。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1300356626851872768
沖縄タイムスの阿部岳も脱帽している。
《さすが、菅氏の会見で菅氏自身の著作の一節をぶつけた南彰さん。また発掘。》
https://twitter.com/ABETakashiOki/status/1300066317714649088

◎編集者でライターの伊東順子が創刊した同人誌「中くらいの友だち――韓くに手帖」(皓星社)が創刊4年目を迎えた。毎日新聞は8月31日付で「伊東順子さん(編集者、ライター) 日韓の共感のかけらを 雑誌『中くらいの友だち』創刊4年目」を掲載している。
《2017年4月1日付の「創刊の言葉」には<韓国を楽しみ、味わい、語り合う。対立を砕いて共感のかけらを集めましょう>と掲げている。執筆する同人はライターや翻訳家、ミュージシャン、舞踊家料理研究家、絵本作家ら多種多彩。韓国との関係も多様だ
「メディアが求める旬のネタがあって、それは嫌韓反日だったりするわけです。原稿を依頼されても、私たちが書きたいこととはズレてきて、楽しくないなと思ったとき、自分たちで書きたいことを書きましょうよ、と始めました」。》
https://mainichi.jp/articles/20200831/dde/014/040/005000c
雑誌の原点は言いたいことを言え、書きたいことを書ける「自由」だということを忘れてはなるまい。一には、自分のため、一には、他のため雑誌はあるのである。頼まれて物を言うことに飽きたならば、この指止まれで雑誌を創刊する。気兼ねなしに自由に発言できる場が雑誌なのである。こんなふうに考えているのは私ばかりではない。まあ、これを読んでみてもらいたい。
https://www.bunshun.co.jp/recruit/about/idea/

西東社が2018年7月に発売したビジネス実用書「今日から役に立つ!使える『語彙力』2726」は、2020年1月以降の売上が急伸し、累計発行部数が10万部に到達した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000029007.html
「語彙力」という三字が新鮮だ。

藝春秋の執行役員をつとめる新谷学。オレのような上から下まユニクロが余所ゆきのチンピラと違ってオシャレで格好良いねぇ。「JBpress」が8月31日付で「新谷 学 ── あなたの『軸』はなんですか?『カッコいい』の研究」を公開している。
《チノパンは1990年代に「原宿キャシディ」で買った〝バリー・ブリッケン〟。私が考える究極のチノパンはウディ・アレンが『アニー・ホール』ではいていた〝ラルフ ローレン〟なのですが、2プリーツでウォッチポケット付きのこれは、その理想像にかなり近いものでした。銀座のリフォームサロン「サルト」で丈を変えたりして、長年はき続けています。》
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61799
新谷のオシャレに釣り合う女性はジョン・カサベテスの「グロリア」でエマニュエル・ウンガロを身にまとったジーナ・ローランズ、はたまたダニエル・シュミットの「ヘカテ」でクリスチャン・ディオールで装ったローレン・ハットンか。

◎「bizSPA!フレッシュ」は8月30日付で「累計1000万部のヒットメーカー編集者が思う『仕事の本質』」を発表している。企画した本の累計は1000万部突破というアスコム取締役編集局長の柿内尚をインタビューした記事だが、柿内は次のように語っている。
《素材を見つけて、価値をつけて、その価値を届けるっていうのが編集者の仕事だと思うんですよ。編集者の持っている能力は、コンテンツ以外の領域でも役に立つと思っています、世の中にはいろいろなモノやサービスがありますが、うまく価値がつけられていないものや、その価値が届いていないもので溢れかえっています。
そういったものに価値をつけて、価値を届けるお手伝いというのが、実は編集者はめちゃくちゃ得意なんですよね。僕自身もそういった仕事をやらせてもらっていて、編集という仕事の可能性を大いに感じています》
https://bizspa.jp/post-345537/

講談社の「月刊少年マガジン」で、「キミオアライブ」を連載している漫画家の恵口公生が23歳で急逝した。
https://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2020/20200829_MonthlyMagazine.pdf
こんなツイートを紹介しておこう。
《この間亡くなられた、恵口公生先生って「ボーイミーツマリア」のPEYO先生でもあったんですね。圧倒的画力と、ストーリー展開のテンポの良さがキャラクター達をより生き生きさせていて、初めて読んだ時凄く感動したのを覚えています。心からご冥福をお祈りいたします。》
https://twitter.com/__swtp__/status/1300323983569559553

多部未華子主演のTBS系火曜ドラマ「私の家政夫ナギサさん」は「ワタナギ」と略称で呼ばれるまで人気を博した。毎日新聞は8月31日付で「『私の家政夫ナギサさん』人気のわけ 『逃げ恥』から続くメッセージで女性の固定観念を打ち破る」を掲載している。松本とはTBSテレビ編成担当の松本友香だ。
《松本さんは「女性が男性の家政夫を雇うという、多様性を受け入れた、時代の半歩先を行く設定にすることで、バリバリ働く女性にとっての癒やしを描きたかった。SNSでは、衣食住にこだわる丁寧な暮らしが発信されて注目されるが、働く女性にとっては、そうは言ってられない現実がある。あるあると共感できるドラマを作りたかった」と話す。SNSでは、主人公への共感だけではなく、「私もナギサさんに来てほしい」という意見も多く、「共感だけでなく、そこから一歩踏み込んだ憧れを感じている人が多いようだ」と話す。》
https://mainichi.jp/articles/20200830/k00/00m/040/243000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20200831
ドラマの原作となっているのはNTTソルマーレが運営する電子コミック・電子書籍ストア「コミックシーモア」のオリジナル作品「家政夫のナギサさん」(四ツ原フリコ)である。

博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」は、スクラムベンチャーズ(本社:米国サンフランシスコ市)が主催するグローバル・オープンイノベーション・プログラム「SmartCityX」に参画する。
「SmartCityX」は、“ニューノーマル時代のスマートシティ”をテーマに、日本企業と世界中のスタートアップが連携して事業共創を行うプログラムで、博報堂はパートナー企業として「SmartCityX」のプログラム設計のプロデュースを担うとともに、参画するパートナー各社・スタートアップとの協業による事業開発を推進する。
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2020/08/20200826.pdf
更に「ミライの事業室」は、慶應義塾大学SFC研究所、BASSDRUM、BUTTONと共同で開発した子ども向け在宅運動ツール「POSE & PLAY」(ポーズアンドプレイ)の実証実験を開始した。
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2020/08/20200831.pdf

読売広告社都市生活研究所は、2018年に引き続き、関東圏(1都6県)・関西圏(2府4県)における住民人口10万人以上の自治体(151自治体)居住者を対象に、住民の街への評価を明らかにする“シビックプライド調査 2020”の結果を発表した。総合1位は港区、2位は西宮市、3位は京区、4位は目黒区、5位は武蔵野市
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000006104.html

◎スポーツ報知は8月30日付で「ビートたけし、テレビに出まく田崎史郎氏に強烈なツッコミ『この親父はまた二股かけて儲けてんな。安倍総理成金が出てきやがった』」を掲載している。TBSの生番組に出演する直前までテレビ朝日の生番組に出演していた。政治ジャーナリストに節操の無さは欠かせない条件である。
https://hochi.news/articles/20200830-OHT1T50042.html

サントリーは「BOSS」とアニメ「キングダム」のコラボ企画として、「BOSS・キングダム オリジナルボスジャン当たる!」キャンペーンを9月1日(火)から実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000264.000027480.html

KADOKAWAでは、累計2,000万部を超える大人気作品涼宮ハルヒ」シリーズ(谷川 流、イラスト:いとうのいぢ)を角川スニーカー庫より刊行しているが、11月25日(水)に谷川流による新作「涼宮ハルヒの直観」を発売する。9年半ぶりの新作だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007369.000007006.html

朝日新聞デジタルは9月1日付で「炎上した三浦瑠麗さんのCM 『左右問わず排除激しく』」を掲載している。
《広告大手「博報堂」での勤務経験がある編集者の中川淳一郎さんは「アマゾンは、三浦さんの『知的で、働きながら子育てをしている』といったイメージにだけ着目し、炎上リスクはあまり検討しなかったのではないか」とみる。「ネット上では自分と違う立場の人間を徹底的に排除する動きが左右問わず激しくなっている。政治については誰もが自由に発言していいはずなのに窮屈になっていく」と危惧する。》
https://digital.asahi.com/articles/ASN805VWTN8XUTIL065.html

映画批評家前田有一がnoteに「安倍首相辞任会見とNHK報道は計算されたプロパガンダだった」を発表している。
《読みながら目に涙を浮かべ、道半ばで倒れる大将を演じた安倍総理の姿は、何も考えずに見ている視聴者の同情と共感を集めるには十分なものだったと思います。
難病を押してがんばってきたが、持病の悪化をうけ、国政を滞らせるわけにはいかないからやむなく身を引く責任感ある宰相──。
そんな、側近たちが描いたシナリオが私には透けて見えるようでした。
見る人が見ればバレバレの、このような想定シナリオと大本営報道、および本人の大根芝居を目の当たりにしても、記者クラブ非所属の記者2名以外は、相変わらず首相を持ち上げる質問しかすることができず、この8年間における日本のジャーナリズムの壊滅的な状況を知らしめるばかりでした。》
https://note.com/maedayuichi/n/n51c4010fa8b5

◎「ワセダクロニクル」は8月27日付でワセダクロニクル編集長渡辺周名義の「後追い記事でも『独自』? ワセクロが朝日新聞にクレジット明記を申し入れ」を発表している
《警察による「被疑者」DNAの採取とデータベースへの登録が増え続けていることについて、朝日新聞が2020年8月23日、朝刊の1面トップで「警察のDNA型登録 拡大」「130万件 容疑者から採取」「対象 重要犯罪に限らず」の見出しで記事を掲載しました。朝日新聞デジタルでは同日午前5時に「独自」記事として、配信しました。
しかし、警察庁への情報公開請求などを駆使した同趣旨の記事は、ワセダクロニクルが2019年9月5日から始めたシリーズ「狙われるDNA 監視社会ニッポン」の中ですでに報じています。
朝日新聞の記事は、ワセクロの記事を参考にした「後追い記事」です。そのことは今回の朝日新聞の取材メンバーが、朝日の記事が掲載された後に、編集長の私あてに連絡してきています。》
《…朝日新聞ゼネラルエディターの坂尻信義さんと、当該記事が載った日の当番編集長である岡本峰子さんに、朝日新聞の報道前にワセクロが記事を報じていたことを読者に知らせる記述を、2020年9月23日までに朝日新聞の朝刊と朝日新聞デジタルで掲載するよう書で求めました。》
https://www.wasedachronicle.org/information/c20200827/
「窓際記者」が反応している。
《お、朝日新聞がワセクロの記事パクったんか。朝日は以前ワセクロに記事の削除要求という言論封殺かましたことを暴露されて赤っ恥かいたから、意地でも紙面で引用元は明かさないだろうな。普段ジャーナリズムについて勇ましいこと言ってる朝日の人たちが身内の腐敗に声をあげるか、それとも無視するか。》
https://twitter.com/nekokisha/status/1300551419607560194

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4)【人事】毎日新聞出版 2020年8月31日付

村井浩之
新:営業本部長兼営業部長
旧:企画管理本部次長

渡邉康佑
新:企画管理本部戦略営業グループ部長兼企画管理本部デジタル戦略部長
旧:企画管理本部デジタル戦略部長兼管理グループ兼戦略営業グループ

松平敬也
新:企画管理本部管理部長
旧:営業本部営業部長

高城亘宏
新:企画管理本部戦略営業グループ主任
旧:企画管理本部戦略営業グループ

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5)【人事】光社 2020年9月1日付

爲田敬
新:取締役第一事業局長兼第二事業局長兼STORYweb編集室
旧:取締役第一事業局長兼第二事業局長兼STORY編集長兼STORYweb編集室長

河合良則
新:第二事業局STORY編集長
旧:第二事業局STORY副編集長

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6)【深夜の誌人語録】

酔うなら飲むな。飲むなら酔うな。