【文徒】2020年(令和2)5月22日(第8巻92号・通巻1749号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】「週刊春」が実践した雑誌ジャーナリズムの王道
2)【発表】小学館 第82期(2019年3月~2020年2月)決算
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.5.22 Shuppanjin

1)【記事】「週刊春」が実践した雑誌ジャーナリズムの王道

テレビ東京報道局出身の青木俊は「週刊春」を二軒目で手に入れたようである。
《「週刊春」、一つめのコンビニでは売り切れ、二軒目でゲット。新聞テレビは盛大に報じているが、パクリみたいなもの。やはり手柄は週刊春。敬意を表して買いました。デキル雑誌は市民が応援。ジャーナリズムを育てるのもまた市民。
https://twitter.com/AokiTonko/status/1263338349286195200
「『南京事件』を調査せよ」を藝春秋から刊行している清水潔次のように「週刊春」を絶賛している。
《週刊春の取材はジャーナリズムの基本をしっかりと守っている。自分たちで張り込み、自分たちの目で確認し、撮影し、裏付け。そして本人の弁明を聞いてから記事化する。焦らず時間をかけて報じる。これがいかに大変か。他社はそれに乗っただけ。春の発売前にである。みんなで「春買って応援」だ。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1263269208088915968
「週刊春」は東京高検検事長の黒川弘務が、産経新聞社会部記者朝日新聞の元検察担当記者らと賭けマージャンをしていたことをスクープしたわけだが、さすがに5月21日付朝刊の紙面では「週刊春」の誌名を出さざるを得なかったようである。西岡研介呟いている。
《新聞の1面トップのリードに雑誌名が明記されるのは久しぶりじゃないか。》
https://twitter.com/biriksk/status/1263266578444902400
朝日新聞デジタルは5月21日付で「黒川検事長が辞意 賭けマージャン認める」を掲載している。
《東京高検の黒川弘務検事長(63)が新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が出ている5月初旬に産経新聞記者や朝日新聞社員とマージャンをしていたと週刊春(電子版)が20日に報じたことを受け、黒川氏が法務省の聞き取り調査に対し、賭けマージャンをしたことを認めたことがわかった。》
https://www.asahi.com/articles/DA3S14483669.html?iref=pc_ss_date
朝日新聞は「広報部の話」を発表している。
《東京本社に勤務する50歳代の男性社員が、黒川氏とのマージャンに参加していたことがわかりました。金銭を賭けていたかどうかについては、事実関係を調査して適切に対処します。社員はかつて編集局に所属していた元記者で、取材を通じて黒川氏と知り合い、編集局を離れてからも休日や勤務時間外に飲食などをしていたと話しています。勤務時間外の社員の個人的行動ではありますが、不要不急の外出を控えるよう呼びかけられている状況下でもあり、極めて不適切な行為でおわびします。》
https://www.asahi.com/articles/DA3S14483683.html
朝日新聞の政治部記者である三輪さち子のツイート。
《極めて不適切な行為だったとして朝日新聞本社が謝罪しました。
定年延長問題をめぐる記事を書いてきた記者の一人として、これまでの報道を支持していただいた方々に申し訳ない気持ちです。》
https://twitter.com/MIWAsachik0/status/1263292635025829895
それにしても産経新聞には驚いた。何と産経新聞の一面には「週刊春」の字もなければ、黒川の「く」の字さえなない。産経新聞一面は「わかった」報道ではなく、「なかった」報道を選択したのである。田中康夫によれば「1面に1行も1字も見当たらぬ居直り」である。これは酷い!
https://twitter.com/loveyassy/status/1263319038576357376
産経新聞は5月20日午後9時 46分に「黒川検事長 『賭けマージャン』春報道」で次のような「井口彦・産経新聞東京本社編集局長見解」を掲載している。
《今回の春報道で、産経新聞春側から、社会部記者2人が黒川弘務・東京高検検事長と賭けマージャンをしていたことの確認を求める取材を、18日午前に受けました。
産経新聞は、報道に必要な情報を入手するにあたって、個別の記者の取材源や取材経緯などについて、記事化された内容以外のものは取材源秘匿の原則にもとづき、一切公表しておりません。
取材源の秘匿は報道機関にとって重い責務だと考えており、春側に「取材に関することにはお答えしておりません」と回答しました
ただし、本紙は、その取材過程で不適切な行為が伴うことは許されないと考えています。そうした行為があった場合には、取材源秘匿の原則を守りつつ、これまでも社内規定にのっとって適切に対処しており、今後もこの方針を徹底してまいります。》
https://www.sankei.com/politics/news/200520/plt2005200034-n1.html
おい、おい、「社内規定にのっとって適切に対処」で、産経の読者は納得するのだろうか。私は納得しない。私は産経と東京の読者である。江川紹子の呟き。
《産経は麻雀を「取材」と。なんと昭和な!》
https://twitter.com/amneris84/status/1263106459736305665
毎日新聞グループホールディングス取締役の小川一も産経の見解に昭和の臭いを感じ取ったようである。
《麻雀だけなら弁解の余地はありますが、ステイホームの最中に、それも「賭け」が加わるとなると。辞任は不可避のように思われます。記者が関わっていたことに思い複雑です。朝日は謝罪し、産経は昭和を偲ばせるようなコメントを出しています。》
https://twitter.com/pinpinkiri/status/1263208451850682368
産経は昭和で時間が止まっている新聞なのだろうか。そうであれば令和に用はない。龍谷大学教授(ジャーナリズム)の畑仲哲雄が次のようにツイートしている。
《「取材源の秘匿は報道機関にとって重い責務」は、内部告発者を守る論理。疑惑の人や社員の不祥事を隠すための理屈ではない。ピンとこない記者は、藤田博司『ジャーナリズムの規範と倫理』(新聞通信調査会)とか読んだほうがいいよ。》
https://twitter.com/hatanaka/status/1263096024798642176
「『日本スゴイ』のディストピア」の早川タダノリは産経の見解をこう皮肉っている。
《本日の産経新聞、賭け麻雀の件「産経新聞は……記事化された内容以外のものは取材源秘匿の原則にもとづき、一切公表しておりません」とコメントを出したが、とするとアレは取材で賭け金は経費で落ちるんかスゴイな》
https://twitter.com/hayakawa2600/status/1263264053570400256
これも清水潔のツイート。
《黒川氏定年延長や検察庁法改正問題をぶっ叩いてきた朝日新聞まさかその当事者と社員が三密マージャンやってたとは衝撃だったろう。しかし問題はそこじゃ無い。「賭け」らしいからね。黒川氏とちゃんと心中させてください。》
産経新聞は事実関係を発表せず。しかし賭けマージャンを取材と考えている?ならば社ぐるみで、尚更やばいだろう。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1263100870192844802
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1263104830060388355
清水は、こんなツイートも公開している。同感だ。
《取材対象者、特に権力者と仲良くなってはいけないと若い記者には教えてきた。記者会見での双方が実は賭け麻雀の仲間だったでは公平な報道になりようが無いからだ。ジャーナリズムの基本だが、日本の記者たちが取材相手とのズルズルの関係から一刻も早く抜けることを願うしかない。国民のために。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1263263308850671618
建築エコノミスト・森山高至のツイート。
《なんで黒川検事長と麻雀する相手が、日刊ゲンダイやアサヒ芸能近代麻雀、週刊大衆の記者じゃないのか、朝日や産経が無頼をかこち虚偽に走り、ゲンダイやアサ芸、大衆がジャーナリスト魂を込めた良記事を書くようになった筒井康隆の想像世界に我々は生きている。》
https://twitter.com/mori_arch_econo/status/1263102902526066689
藝春秋digital」プロジェクトマネージャーの村井弦も投稿していた。
《黒川検事長の賭けマージャン疑惑。事実関係をすぐに認めて謝罪した朝日新聞、今回の対応はリスク管理的にも正解な気がする。取材拒否したままの産経新聞、質問状の受理さえせず、ノーコメントの東京高検は大丈夫か。黙りが続くほどダメージは大きくなる。》
https://twitter.com/MuraiGen1988/status/1263079287814414337
ラサール石井は黒川に向けてツイートしているが、産経の記者や朝日の社員も同罪である。
《私は4月から3人以上で人に会ってない。他人の家にも行ってない。皆さんもそうでしょ。
なのに、黒川さん、連休中の一番厳しい時期に、①人の家に行く、②4人で卓を囲む、検察官なのに③特定のメディアの人間と親密になる、④賭け麻雀する。
指折り数えて4つ。満貫だよ。まだ裏ドラついてハネるかもね。》
https://twitter.com/lasar141/status/1263135805511352320
千葉市長の熊谷俊人は、こう指摘している。
《今回の件、報道機関は一緒に麻雀をしていた記者を普段であれば「検察幹部に食い込んだ」として評価していたはずです。
調査取材をせず、取材源と親しくなることで数日早く情報を貰ってスクープだとして喜び・内部評価するこの慣行は結局は政治・行政にとって都合が良いのです。》
https://twitter.com/kumagai_chiba/status/1263249967520468992
村本大輔のツイート。
《黒川、朝日、産経の賭け麻雀。それよりやばいのはそれがバレた時、事実を国民に伝えるための新聞屋が会見もなく軽いコメントひとつで沈黙したこと。朝日産経検察の三密は結果、新聞屋を沈黙させ、メディアは国民より権力側にだったことを教えてくれた。検察とメディアこそソーシャルディスタンスを。》
https://twitter.com/WRHMURAMOTO/status/1263365572630179840
私たちも阿比留瑠比にならって「新聞は何を言ってもやっても許されるのか。何様だと思う。」とでも罵声を浴びせておくことにしようか。
https://twitter.com/YzypC4F02Tq5lo0/status/1262645999907954688
朝日であろうと、産経であろうと新聞は本質的には「国家のイデオロギー装置」(アルチュセール)にほかならないのである。今も昔も「日本の官庁とメディアのズブズブの関係」(茂木健一郎)にあるのだ。
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1263233755247869952
元首相の鳩山由紀夫は次のように朝日新聞を批判している。
《賭け麻雀がばれて黒川検事長が辞意を表明した。当然であろう。産経新聞の記者の自宅で朝日新聞の社員もいたという。朝日の記事は一面で黒川氏の賭け麻雀を指摘しながら、朝日社員については「不要不急の外出を控えるべきところ…」と生ぬるい。違法な賭け麻雀をやったことが問題なのに曖昧にしている。》
https://twitter.com/hatoyamayukio/status/1263335929994858497
讀賣新聞出身で現在は「アゴラ」編集長の新田哲史が喝破する。
《賭け麻雀疑惑、必至なのは黒川氏の失脚だけじゃない。日頃は政治論争でライバルのはずの朝日と産経が、自粛の中で一緒に雀卓を囲んだことは新聞業界の信頼は死んだ。軽減税率をはじめ特権が許されてるのは権力監視のためではないのか。取材先との癒着は毎度だが、国民がコロナ禍に喘ぐ中でとは唖然…
https://twitter.com/TetsuNitta/status/1263074971116437505
青木俊のツイート。
《権力者と親しくなって情報をもらう、それをスクープと称して売りにする、そういう構造で日本の大手メディアは成り立ってきた。この構造を変えない限り、報道は常に権力側に操作される提灯持ちから脱せない。令和に入って、春が日本を動かしていると言われるのは、春がこの構造の外にいるから。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1263350036458385409
朝日新聞記者・三浦英之のリツイート
《本当にその通りだと思います。僕らは真剣にその仕組みを変えなきゃいけないと思います》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1263410651436683264
三浦も近いうちに新聞を去ることになるのではないだろうか。「週春」記者の和田泰明のツイート。
《総理会見に端を発し、記者の有りようがコロナで変わってきているように思う。3人は黒川氏に「信頼」されていたのだろうが、その誉め言葉には「書くなと言われたら書かない」も含まれる。「書くな」の部分が最も真実だったりする。
黒川氏の人物ノンフィクションを書くことが一番の償いになるのでは》
https://twitter.com/yasuakiwada/status/1263352592479907844
「社会新報」編集長である田中稔がツイートしている。
《自宅に黒川を呼んで雀卓を囲むなんて、産経「大竹直樹」も大胆なことやるね。朝日の「大島大輔」、産経の「河合龍一」も、たいしたタマだよ。
大竹記者は以前から知っている。秋山直紀事件の時によく私のもとに取材に来たなあ。》
https://twitter.com/minorucchu/status/1263248419885248514
最後に毎日新聞小川一に再びご登場願おう。
《ひとりの女性のツイッターから広がった異例のムーブメントがこんな不祥事で決着する形になったのはとても残念です。そこに新聞記者が関わる形になったのは、もっと残念です。》
https://twitter.com/pinpinkiri/status/1263413148830199808
まあ、これが「政治」というものだろう。

-----------------------------------------------------

2)【発表】小学館 第82期(2019年3月~2020年2月)決算

                                 前期比
総売上高    977億4700万円   100.7%
出版売上    497億1000万円   91.2%
広告収入    107億2900万円   101.5%
デジタル収入  248億5400万円   121.1%
版権収入等   124億5400万円   108.6%

出版売上内訳
 雑誌       207億0200万円  90.2%
 コミックス    166億6800万円  90.9%
 書籍       106億8800万円  99.9%
 パッケージソフト 16億5200万円  66.7%

経常利益    55億7700万円
当期利益    39億2600万円

-----------------------------------------------------

3)【本日の一行情報】

スポーツニッポンは5月19日付で「スポンサー、親会社のJクラブ支援 広告宣伝費認められ税制上の負担減に」を掲載している。
《スポンサーや親会社によるクラブ支援が広告宣伝費として認められることが確認され、企業によるクラブ支援の税制上の負担が減ることになった。》
https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2020/05/19/kiji/20200519s00002179347000c.html

◎電子コミック配信サービス「めちゃコミック」(めちゃコミ)が、4月の「月間人気漫画ランキング」を発表した。
1位 吉井ユウ「青島くんはいじわる」(アムコミ)
2位 新田たつお「静かなるドン」(実業之日本社
3位 梨花チマキ「たっぷりのキスからはじめて」(集英社
4位 さいとうちほとりかえ・ばや」(小学館
5位 アキラ「恋愛不感症」(ブライト出版)
6位 吾峠呼世晴鬼滅の刃」(集英社
7位 ハルノ晴「あなたがしてくれなくても」(双葉社
8位 萩原ケイク「それでも愛を誓いますか?」(双葉社
9位 コナリミサト「凪のお暇」(秋田書店
10位 十日草輔「王様ランキング」(KADOKAWA
https://numan.tokyo/news/gDKYA
「静かなるドン」や「鬼滅の刃」は女性読者にも支持されているということではないだろうか。

◎元週刊春編集長・木俣正剛の連載は必ず目を通すようにしている。「貴乃花宮沢りえ『破談の真相』、週刊誌現場の嘘みたいな本当の話」は5月20日付の「ダイヤモンド・オンライン」に掲載されている。
《私が編集長時代、田中真紀子さんの長女に関する記事で、地裁で発売停止処分を下された(その後、高裁で勝訴)とき、実は同じ週週刊新潮も仮処分差し止め訴訟を提起されていました。
相手は長嶋一茂さん。我々の田中真紀子さんの長女の記事と同じく名誉毀損での訴訟ではなくプライバシー侵害を理由にした仮処分差し止めでした。後で、この週刊新潮の話を聞き、時代の変わり目にいたのだなと実感しました。》
《メディアに自由に書かせて、そのプライバシーも含めて売り物にして人気者になる…という構図は、この時期から変わりました。》
https://diamond.jp/articles/-/237749

朝日新聞デジタルは5月19日付で「福岡県、人権啓発番組に削除要請 手紙1通のクレームで」を掲載している。この人権啓発番組とは、福岡県が人権啓発のために九州朝日放送KBC)に委託しているラジオ番組「中西和久ひと日記」のことだ。
《中西氏は昨年8月19~23日、第2次世界大戦中にインドネシアで日本軍の捕虜になり福岡県水巻町の炭鉱で働かされたオランダ人の元捕虜と町民の交流を取り上げ、住民団体代表のインタビューが放送された。コメント部分で、記録作家林えいだい氏の著書「インドネシアの記憶―オランダ人強制収容所―」の一部を引用し、「産炭地筑豊には朝鮮人、中国人、戦争捕虜など強制連行された人々が送り込まれ、大炭鉱で働かされた」「日本人坑夫がまず安全な場所を選び、強制労働の彼らには過酷な現場が待っていた」と読み上げた。
県人権・同和対策局調整課によると、放送翌日に「徴用工問題が政治問題化している中で県の税金で政府の見解に反するような放送を行うのはどうか」と指摘する手紙1通が届いた。番組では徴用工問題は触れていなかったが、県は戦時中の炭鉱での強制労働という政治的に敏感な話題を扱ったことが批判を招いたと問題視。このままアーカイブ化されたら同様の批判が寄せられかねないとみて今年1月、中西氏に引用部分の削除や編集を要請した。
だが、中西氏は要請を拒否。KBCも「アーカイブ化は放送内容のまま登録するのが原則」として修正できないと回答した。》
https://www.asahi.com/articles/ASN5M6JZ6N5GTIPE02W.html
ひとり芝居の中西さんだ!懐かしいなあ。中西和久とは朝倉喬司交えて飲んだことがある。
中西は三代続く旅役者であり、祖父は水平運動にかかわっている。代表作は説教節をベースにした異類婚姻譚「しのだづま考」である
http://www.flugeizo.com/lineup/douwa/kokoro/25-nakanishi.html
京都女子大学名誉教授の小波秀雄がツイートしている。
《中西和久さんは一人芝居の名優であり社会問題にも造詣が深い。多彩なゲストを迎えての内容ある長寿番組です。県が一片のクレームに怯えるなどひどい話。》
https://twitter.com/konamih/status/1262736505866346497
ともかく当該番組を聞いてみようではないか。
https://www.fukuokaken-jinken.or.jp/introductions/radio/kbc/page:10

ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「モバイルソーシャルメディア月次定点調査」(2020年4月度)の結果を発表した。
これによれば現在、利用しているSNSを聞いたところ、最も多くの人が挙げたのは「YouTube」(75.9%)、次いで「LINE」(75.0%)、「Twitter」(48.8%)、Instagram」(39.1%)の順となった。
Twitterユーザーのうち、漫画画像の投稿(=Twitter漫画)を「頻繁に読む」人は13.0%、「ときどき読む」人は42.3%で、あわせて55.3%の人に読んだ経験があり、一方、「読んだことはない」人は36.1%だった。
企業や団体の「Twitter漫画」を読んだことがある人に、「Twitter漫画」がきっかけとなって、その投稿企業や団体に対してとった行動を聞いたところ、34.4%が「投稿企業や団体のWebサイトを閲覧したことがある」と答えた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000449.000007597.html

◎「HARBOR BUSINESS Online」は5月20日付で、共同通信社出身にして同志社大学大学院元教授の浅野健一による「『記者クラブ問題の議論を』フリー記者の問いかけに応えた安倍総理発言を内閣記者会が“黙殺”」を発表している。フリーランスの畠山理仁は4月17日の記者会見で指名され、「記者クラブ制度」について首相に問うた。首相は「時代の流れの中において、今までのメディアが全てカバーしているのかと言えば、そうではない時代になり始めたのだから、皆様方に議論をしていただきたい」と答えたが、今に至るも内閣記者会に議論するつもりはないようである。そもそも…
《畠山氏は自分の席から「日本記者クラブでの会見に応じるお考えはありますか」と追加質問を発しようとした。しかし、長谷川内閣広報官がそれをさえぎって『京都新聞』の国貞記者が名指しで指名された。国貞記者は同志社大学社会学部メディア学科卒で、筆者も知っている記者だ。彼はここで「総理は今の追加質問に答えてほしい」と言うべきだったのではないか。》
https://hbol.jp/219327

学研ホールディングスは2020年9月期第2四半期連結決算を発表。売上高は前年同期比4.1%増の758.38億円、営業利益が同23.0%増の42.93億円、経常利益が同21.6%増の42.50億円。出版事業は不採算定期誌の見直しなどにより減収だが、利益面は不採算分野の改善などにより大幅増益となった
https://data.swcms.net/file/gakken/ir/news/auto_20200514414576/pdfFile.pdf
https://data.swcms.net/file/gakken/ir/news/auto_20200515150700_S100ILS3/pdfFile.pdf

白泉社は「月刊LaLa」×マンガラボ!「ラララボ!1dayハイスピードマンガ賞」の記念企画として、「ONE PIECE」初代担当であり、現在、キャラクタービジネス室室長をつとめる浅田貴典と「月刊LaLa」編集長鈴木浩介スペシャル対談を公開している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000046848.html
浅田は成田美名子のファンだったのか!
《うちは離婚家庭で、10歳の時に両親が別居してるんですね。しかも、一人っ子。学校では孤立気味。なので、自分と社会、家族がどうやって関係したらいいのかという部分に悩んでいて、それのひとつの解答が少女漫画だったんです。学校での自分のポジションや、理想の家族への憧れ、他人同士が良い距離感を保ちながらつながること。そういう描写は、わかつきめぐみ先生が本当にすごくて、どう少なく見積もっても僕は『So What?』を2000回くらい読み返してますね(笑)。あと成田美名子先生の、1970年代のアメリカングラフィティの要素にも強く惹かれてました。とにかくセンスが良くておしゃれだったんですよね。》
https://info.manga-lab.net/?p=1382
浅田の《今、辛い気持ちを抱いている人にフィクションは必要なんですよ》という言葉は総ての編集者に噛みしめてもらいたい。

日本経済新聞は5月20日付で「サイバーが電通を逆転 株式時価総額、ゲーム好調で」を掲載している。
20日の東京株式市場でサイバーエージェント時価総額終値ベースで電通グループを初めて逆転した。新型コロナウイルスの影響で広告市場は冷え込んでいるが、サイバーは4月に発表した2019年10月~20年3月期連結決算がゲームを中心に好調で、株価は20日までに28%上昇。電通は主力のテレビ広告などで受注減が見込まれることが嫌気され、軟調な値動きが続いている。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59338950Q0A520C2DTA000/

朝日新聞デジタルは5月20日付で「夏の甲子園大会は中止 代表49校を決める地方大会も」を掲載している。
全国高校野球選手権大会を主催する朝日新聞社と日本高校野球盟は20日新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今夏の第102回全国選手権大会と、代表49校を決める地方大会の中止を発表した。この日オンラインで開かれた運営委員会で決定し、日本高野連の理事会で承認された。》
https://www.asahi.com/articles/ASN5N52GNN5MPTQP006.html
古市憲寿が甲子園中止について次のようにツイートしている。
《正直、甲子園は観ないんだけど、あらゆる可能性を検討した形跡もなく「中止」という大人にとって一番楽な決定をした人々にあきれている。本当に中止するしかないなら、考えられる対案が全部ダメな理由を専門家交えて示して欲しいよね。他のスポーツ競技も同じ。》
《だいたい今まで炎天下での屋外は熱中症のリスクがあるって声を、ほぼ無視し続けてきたわけでしょ。本当に中止するなら、来年から甲子園のあり方全部を変えるべきでは?しかもその感動のドラマに対して、高校生本人は報酬を得てるわけじゃない。スポーツの、こういう都合のいいところが嫌い。》
https://twitter.com/poe1985/status/1263323672757932042
https://twitter.com/poe1985/status/1263324574277439488
「脱・筋トレ思考」(ミシマ社)の元ラグビー日本代表平尾剛のツイートが目に留まった。
夏の甲子園が中止になった。選手たちの気持ちを思うとやるせなくなる、と言うのは簡単だが、選手の思いを一様に「悔しさ」や「無念」で一括りにするのは違うのではないかと思う。心の奥底ではホッとしている人も、おそらくいる。安堵と無念が入り混じり、整理がつかない気持ちをこそ僕は慮りたい。》
《周囲の雰囲気にに感化され、ある意味では「盲目的」に甲子園を目標にしてきた人も中にはいるはずだ(「無意識的」にそうしてきた人は多い気がする)。そういう人たちはふと我に返って、甲子園を目標にしてきた理由や、そもそも自分にとって甲子園とはなんだったのかという問いを考え始めている》
コンペティションが行われなくなった今、自分が野球に向き合ってきた理由を、自分なりに見つけなければならなくなった。「競争に勝つために」というフェーズから脱し、甲子園がなくなってもなお自分の中になにが残るのか。それを見つけるチャンスだと捉えて、さらに野球に打ち込んで欲しいと僕は思う。》
https://twitter.com/rao_rug/status/1263253702099390465
https://twitter.com/rao_rug/status/1263253707396800512
https://twitter.com/rao_rug/status/1263253709674303489

◎「キネマ旬報」6月上旬号が映画評論家・松田政男を追悼している。寄稿しているのは足立正生と私である。
https://www.kinejunshop.com/items/29213688
暇のある方は是非、お読みください。

-----------------------------------------------------

4)【深夜の誌人語録】

後悔は人を逞しくする。