【文徒】2020年(令和2)8月12日(第8巻147号・通巻1804号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】官邸広報に加担するプロパガンダ機関「産経新聞」?
2)【記事】中国共産党の香港市民弾圧が酷い!日本の近未来を暗示か?
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】官邸広報に加担するプロパガンダ機関「産経新聞」?

小説家の真山仁が三連投ツイート。
《総理が取材に応じてくれない。総理番が馴れ合っているという構図を批判しても、何も生まない。例えば、ドイツのメルケル首相など、他国の政府首相は、国家の一大事の時に、頻繁に会見を開き、所信を述べ、伝える努力をする。それが、政治家の責任だと感じているからだ。》
《だが、安倍総理は、「責任を痛感している」という言葉は好きだが、「責任を取ること」や「責任ある行動」には、興味がない。それをメディアは怒るが、もし新聞社が本気なら、各社紙面でキャンペーンを張って、総理が国民に答えなければならない状況を生み出せば良い。》
《総理に、責任を持って国民にメッセージを伝えるという自覚を持たせるため、メディアは、総理に噛みつくことではなく、総理に口を割らせ、それを読者に伝える知恵を絞らなければならない。》
https://twitter.com/jinmayama/status/1292705352970952704
https://twitter.com/jinmayama/status/1292705434227208192
https://twitter.com/jinmayama/status/1292705466993086464
真山仁は「真山メディア」に8月4日付で「自民党よ、矜恃を見せよ!!」を発表している。
《今、自民党がやるべきなのは、安倍の勝手を認めず、あなた方が国民のために安倍を辞めさせることではないのか。
国民を愚弄し、とてつもない借金を増やしているのに、なおも人気取りのためにカネをばらまく人物に、辞職する権利まで与えたまま、ため息だけをついて傍観するというのか。
「野党は、句を言うだけでダメだ。無責任だ」とあなたたちが言うのであれば、この非常事態時に背を向ける総理に引導を渡すことこそが、責任与党ではないのだろうか。》
https://media.mayamajin.jp/serial_11/
これも真山仁のツイート。
安倍総理は、被爆者を馬鹿にしているのではなく、自分の言葉がない。関心がないことは、全て他人任せ。たとえスピーチライターの原稿でも、その言葉を自分で理解し、自分の言葉に置き換えて話すことが、他者に想いを伝える最重要なのだが、それが分からない。》
《でも、公式行事に参加することには熱心。彼からすれば、暑い中、忙しい中、俺が来るだけで充分だろう。スピーチなんて、同じでどこが悪いという程度にしか思っていない。》
https://twitter.com/jinmayama/status/1292701684473315328
https://twitter.com/jinmayama/status/1292701710696108033
こちらは朝日新聞記者・三浦英之のツイート。
《安倍首相や内閣官僚には考えてほしい、広島や長崎で同じスピーチを使い回すことの意味を。死者への冒涜。震災10年の来年、彼らは大川小学校や南三陸町の防災庁舎でも同じことをするのだろうか。この場所に立ってふとそう思い、悲しくなってしまった》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1292706908105670656
山崎雅弘のツイート。
《広島と長崎の平和祈念式典でのスピーチ内容がコピペでも、記者会見と称する自分の政治アピール目的の独演会が台本有りのヤラセ芝居でも、大手報道メディアの政治部はそれを国民に伝えない。あたかも安倍氏が首相として仕事をしているかのような偽のイメージで、人々をだます。》
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1292727070145957888
毎日新聞は8月10日付で「首相あいさつ93%一致 広島と長崎、過去例とも類似 被爆者『ばかにしている』」(上東麻子、今野悠貴)を掲載している。
長崎市で9日に開かれた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席した安倍晋三首相のあいさつが、6日の広島市の平和記念式典でのあいさつとほぼ同じだという指摘がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で相次いでいる。実際に首相官邸のホームページで見比べてみると、確かに酷似している。調べてみると、言がなんと約93%も一致していた。こうなるともう、「使い回し」か「コピペ」と言わざるをえない。被爆者団体などからは当然、「ばかにしている」「心に響かない」といった批判の声が上がった。》
https://mainichi.jp/articles/20200810/k00/00m/040/241000c
そもそも首相は長崎原爆資料館を訪れたことがないそうだ。毎日新聞は8月9日付で「首相、長崎原爆資料館訪れず 被爆者憤り『機会はあったはず』『当事者意識ない』」を掲載している。
《長崎の被爆者5団体は9日、長崎市安倍晋三首相らと面談し、長崎原爆資料館を訪問するよう求めた。安倍首相はこの日も含め9回長崎に来たが、資料館を訪れたことはなく、5団体は初めて政府要望書に盛り込んだ。しかし、安倍首相からの回答はなかった。》
https://mainichi.jp/articles/20200809/k00/00m/040/195000c
五月書房新社・編集委員会委員長の佐藤章は元朝日新聞記者であるが、佐藤によれば首相は長崎に9回来ているという。
《ええ? 長崎を9回訪れた日本の首相が長崎原爆資料館に一度も行ったことない? しかも「一度訪ねてほしい」という被爆者の要望に答えを返さず席を立った。安倍だからそんなものだろうとは思うが一刻も早く日本の政界から姿を消してほしいね。とんでもない野郎だ。》
https://twitter.com/bSM2TC2coIKWrlM/status/1292495034353201155
鈴木耕の、これは「妄想」の類なのだうけれど。
《安倍首相、広島と長崎で同じ面の使い回し。こんなことをすれば猛批判を受けるのは目に見えている。側近のバカ官僚たちは、わざと「安部批判」を演出してるのだろうか?  それとももう安倍を見捨てたか?》
https://twitter.com/kou_1970/status/1292617435191754753
尾木直樹が自らのブログに8月9日付で「混乱の中でも自分を失わないで、、」をエントリしている。
《それにしても一つ気になることがあります
・総理の顔色の悪さですー表情にもツヤや張りがなく、なんだか病人のように見えてドキッとしました
尾木ママだけの感じ方ならいいのですが》
https://ameblo.jp/oginaoki/entry-12616718321.html
こちらは新聞労連委員長・南彰の連投。8月8日付産経抄に対する批判だ。
【今回の質問妨害の対象が、産経記者であっても新聞労連は抗議声明を出す。Journalism colleaguesだから。
ところが、産経幹部は官邸の主張を垂れ流し、妨害された記者を貶めようとしている。
これが、官邸記者クラブを分断し、一体となって抗議できなくさせる正体である。】
【《報道室は事前に「4問のみ受け付ける」と告知していた》と、産経抄はあたかも質問妨害を受けた記者がルール違反のように記述する。
しかし、会見の主催者であるクラブ側は、4問より増やすよう求めていた。産経抄の筆者は日本新聞協会の見解すら目を通していないのか。】
日本新聞協会の見解
記者クラブは日常の取材活動の中で適切な会見設営に努力し、行政責任者などに疑問点、問題点を直接ただす機会の場をもっと積極的に活用して国民の知る権利に応えていくべきである。その際、当局側出席者、時期、場所、時間、回数など会見の運営に主導的にかかわり~》】
【《~情報公開を働きかける記者クラブの存在理由を具体的な形で内外に示す必要がある。記者会見はクラブ構成員以外も参加できるよう、記者クラブの実情を考慮に入れ努めていかなければならない。》
官邸側が一方的に決めたルールを受け入れるだけなら、存在理由はない。】
【"Journalism colleagues"(ジャーナリズムの同僚)については、安田菜津紀さんの記事「ジャーナリストの死と、ジャーナリズムの沈黙」をぜひお読みください。
《日本でも、会社や思想の壁を超え、広く「ジャーナリズム」として連帯できるかが今、問われている。》】
【権力側に流されるように、Journalism colleaguesを分断する。安直で、短期的には楽かもしれません。
産経抄の筆者はコラムの締めで「底が浅すぎて、下心が丸見え」と綴った。
その言葉をそっくりお返ししたいと思います。】
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1292610225153794048

https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1292625812449943552
青木俊は南を引用ツイート。
《要は、産経の害悪はデタラメ紙面だけじゃないということ。記者会見を無意味化し、記者クラブを分断し、正当な取材を妨害する。安倍の手先。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1292621207263514624
そもそも匿名の産経抄毎日新聞の記者の実名をあげて批判していることが卑怯なのである。毎日新聞は8月9日付で「首相会見に識者『政府の責任から逃げている』『質疑は『おまけ』という姿勢』」を掲載している。元上智大教授・田島泰彦と江川紹子に山内真弓がそれぞれインタビューしている。これは田島の発言から。
毎日新聞の記者が自分の思いのたけに従って再質問するのは、本来あるべき姿で、国民が求めていることそのもの。そういう形で記者会見でも、囲み取材でも緊張感を持って迫力を持って対応していかないと、国民からは「なれ合い」に見える。》
こちらは江川の発言から。
《現在の首相記者会見の運営は、安倍首相を困らせないように、官邸のお役人のそんたくが働いているように見える。会見時間を短くしたり、会見の後にわざわざ予定を入れたりして、なるべく「首相の負担を軽くしてあげよう」としているのではないか。首相自身も都合がいいので、それを受け入れてしまっている。
そうした態度の背景には、政権が記者会見を「広報の場」としか考えていないことがあるのではないか。首相のスピーチを中継してもらって全国に流すことが大事で、その後の質疑応答は「おまけ」だと思っているように見える。》
https://mainichi.jp/articles/20200809/k00/00m/010/143000c
小川洋子は「ニューヨークタイムズマガジン」に8月6日付で「死者の声を運ぶ小舟」を発表している。
《ここでどうしても取り上げたい小説がある。教科書にも載るほど、日本では大事に読み継がれている、原民喜の『夏の花』。体験者によってまさにその時が記された小説だ。
1905年、広島市生まれの原は芸誌に詩や小説を発表する生活の中、1944年に妻と死別し、関東での生活を切り上げ、45年の2月、広島に一人帰郷。〝まるで広島の惨劇に遭ふために移つたやうなものだつた"と自ら書いているとおり、当日、実家のトイレに入っている時、その瞬間を迎える。幸い大きな怪我を免れた原は、手帳にメモを取りながら、燃え盛る広島の町を逃げ惑う。この記録がのちに『夏の花』となる。》
https://www.nytimes.com/ja/2020/08/06/magazine/atomic-bombings-japan-books-hiroshima-nagasaki.html
首相は百田尚樹の熱心な読者ではあるのだろうけれど、「夏の花」を読んだことがあるのだろうか。
首相の言葉は軽く、渡辺恒雄の言葉は重かった。「半沢直樹」にウツツを抜かしていた私は録画で見た。元朝日新聞の柴山哲也はNHスペシャル「渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」について次のようにツイッターに投稿している。
《Nスペの大越健介キャスターの渡辺恒雄読売新聞主筆インタビューは圧巻だった。
大野伴睦訪韓団の結成に関与、新聞界だけでなく政界のドンでもあった。
歴代首相との深い付き合いは中曽根氏まで。保守ながら戦争体験か反戦に生きた戦後人生を語った。
岸信介元首相へ不信感表明は戦争体験の違いか。》
《戦後日本のジャーナリズムを担った人に渡辺氏のような人物が有能視されていたことを、私は肯定も否定もしない。
外交機密漏洩事件の毎日の西山太吉記者も同じタイプだったと思う
しかし先進国から見れば彼らはジャーナリストとは見なされず、政治的フィクサーであり、トリックスターに過ぎない。》
《日本の近代ジャーナリズムを世界基準から見ればあまりに異質だった。
明治の政論新聞や大正デモクラシー時代はかなりマトモだったが、昭和の戦争で大本営になり敗戦後はGHQ 占領でいびつになった。渡辺氏の時代の日本のジャーナリズムは戦前と戦後に挟まれたイビツな時代、他の選択肢はなかったのだ。》
《渡辺氏の反戦思想は戦後も一貫して揺らいでいないのがインタビューでわかったし、彼のむき出しのリアリズムが戦争体験と対峙していたのがわかった。
私は近著で日本の戦後ジャーナリズムのトリックスター像を描いたが、渡辺氏の後から行く者は日本に欧米並の自由なジャーナリズム構築する義務がある。》
https://twitter.com/shibayama_t/status/1292548267398422528

https://twitter.com/shibayama_t/status/1292729458269462530

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2)【記事】中国共産党の香港市民弾圧が酷い!日本の近未来を暗示か?

若松英輔のツイート。
《仕事もせねばならないが、香港のことが心配でならない。ジミー・ライ氏も、アグネス・チョウ氏も。彼、彼女らは、自分たちの闘いが自国内に留まらない歴史的なものであることを熟知している。香港の闘士たちの姿には、ガンディーとその同士たちの姿が重なってくる。無事を祈らずにはいられない。》
《ジミー・ライ氏、アグネス・チョウ氏はともにカトリックだ。祈りが、比喩ではないことを二人は知っていると思う。》
https://twitter.com/yomutokaku/status/1292892289795145728
https://twitter.com/yomutokaku/status/1292897475913629696
毎日新聞は8月10日付で「周庭氏を逮捕 民主活動家、『雨傘運動』学生リーダー 国安法違反容疑で香港警察」(香港・福岡静哉)を掲載している。
《周氏は国際社会に香港民主派への支持を呼びかけ、日本でも広く知られている。2012年、愛国教育の導入に反対する運動に参加。14年に民主的な選挙制度の実現を目指した「雨傘運動」でも学生団体のリーダーの一人として活動した。その後、政治団体香港衆志」に所属して政治活動を続けたが、今年6月の国安法の施行後は香港衆志を解散し、個人で活動を続けていた。逮捕容疑の詳細は不明だ。》
https://mainichi.jp/articles/20200810/k00/00m/030/275000c
清水潔は後ろ手錠を見逃さなかった。
《周庭さんが連行されていく。全く容赦ない後ろ手錠でだ。
民主主義が破壊されていく。
これは周庭さんや香港だけの問題ではない。民主主義は死守しなければこうなる。
日本もだ。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1292841846490558466
ふるまいよしこが清水をリツイートして、こう解説している。
《この後手手錠姿は、以前の香港では窃盗や暴力を伴う犯罪以外、あまり見られなかった。周さんの逮捕、そして今朝のジミー・ライ氏の逮捕はどう見ても思想、あるいは政治犯。彼らを後手にするのは、彼らの罪状がさも深刻かのようにみせるため。それをメディアにさらして「報道の自由」の尊重という警察。》
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1292846802014572547
毎日新聞の見出しも配慮が足りないのかもしれない。周庭は果たしてリーダーと言い得る存在だったのか。次のような投稿がタイムラインに並んだ。
《周庭氏は「リーダー」ではありません。即刻見出しを訂正してください。明日の朝刊にこの言を絶対に印刷しないでください。「日本の大手新聞社はそのように受け取っていた」という口実を香港警察側に与えてしまいます。》
https://twitter.com/Mdadad66005280/status/1293005483117129729
町山智浩も気づいているようだ。
《周庭氏を「リーダー」として国家反逆で重刑を課したい警察側のレトリックに協力することになってしまう。》
https://twitter.com/TomoMachi/status/1293016063513264132
清水潔は更に報道機関が捜査されたことについてもツイートしている。
《周庭さん逮捕に続き、香港の報道機関に警察が強制捜査。社長は逮捕。権力は自身を守るため邪魔な民主主義は法律を作っても破壊する。決して許してはならない。
日本もだ。政府側から発議される憲法改正。そこにどんな思惑があるのか気づかなければ香港と同じ道を行く。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1292969691716059141
日本経済新聞は8月10日付で「香港紙創業者ら逮捕、国安法違反で 活動家の周庭氏も」(香港・木原雄士)を掲載している。
《香港警察は10日夜、23~72歳の男女10人を香港国家安全法違反などの容疑で逮捕したと発表した。香港メディアによると、黎氏は外国勢力と結託して国家安全に危害を加えた疑いがあるとしている。黎氏の2人の息子や、蘋果日報を発行する壱伝媒の張剣虹最高経営責任者(CEO)ら幹部も逮捕された。
香港国家安全法は6月末に施行され、遡及適用されない規定がある。香港紙・東方日報(電子版)は黎氏が7月にツイッターのライブ配信を通じて香港のあり方を批判し、国家安全法への反対を明言した点などが問題になった可能性があると指摘した。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62489130Q0A810C2FF8000/
朝日新聞記者・鮫島浩が清水をリツイート
民主化を訴えただけで逮捕される。日本も75年前はそんな国だった。多くの犠牲を払った敗戦を経て、民主化が実現し、表現の自由を手に入れたのだ。ところが今、安倍長期政権下で私たちは表現の自由を失いつつある。香港は他人事ではない。権力の横暴を黙認していたら、あっという間にこうなるのだ。》
https://twitter.com/SamejimaH/status/1292926874935427072
毎日新聞NY特派員・隅俊之が指摘するように決して他人事ではないのだ。
《完全に恐怖政治。外国メディアの取材に答えたことさえ海外勢力との結託というなら、海外メディアへの恫喝でもある。記者だって狙われる。同法は外国人でも海外在住でも罪に問うと言っている。》
https://twitter.com/spreadarms/status/1292827404000530435
東京新聞は8月11日付で「報道の自由、早くも崩壊危機 香港警察がメディアを初の家宅捜索」を掲載している。
《香港メディアによると、警察の捜査令状では報道関連の資料までは捜査対象に含まれていなかった。ただ蘋果日報労働組合は、多くの警察官が記者の資料を閲覧したと指摘し、「明らかに報道機関の権益を侵犯している」と批判した。香港記者協会も記者個人の物品や取材資料にまで捜査が及んだことを問題視。「情報源が守れず、メディアの権力監視の機能をそぎ落とすものだ」と、捜査の法的根拠を示すよう求めた。
これに対し警察は「逮捕者の事務所が編集局のフロアにあるのでこうした資料も捜査せざるを得なかった」と弁明した。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/48207/
清水潔は警鐘を鳴らす。
《民主主義を守るために闘う香港メディアの落日なのか?
今後は中国本土のメディア同様に圧力をかけて行くだろう。日本もこうなる前にジャーナリズムを死守するしかない。現状の「打ち合わせ記者会見、賭け麻雀取材、もたれ合い忖度報道」これが続けば日本の民主主義も終わる。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1292971963766280192
阿部岳は日本の「中国化」を指摘している。
《中国・香港政府が民主派香港メディアの創設者らを逮捕し、本社を家宅捜索した。
日本政府が質問した朝日新聞記者の腕をつかみ、取材中の沖縄タイムスと琉球新報の記者を拘束したことも本質は変わらない。
今はまだ何十歩か手前だったとしても、自由な報道の敵視、妨害はいずれここに行き着く。》
https://twitter.com/ABETakashiOki/status/1292758402423091200
ふるまいよしこによれば逮捕者は既に1万人に近づきつつあるという。
《ずっと「周庭さん」「女神」「雨傘のリーダー」ばかり言ってきた日本のメディアを見ていた人たちのほとんどが、逮捕者がすでに1万人に近づきつつあるということすら知らない。それで、女神とかリーダーはただの「みんなに知ってもらうための方弁だから仕方ない」? いつになったら本当のことを知る?》
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1292989551854514176
これは安田菜津紀のツイートだ。
《そして改めて、問いたい。今後、身の危険を感じ、難民として香港から日本へ逃れてくる人たちがいたとして。難民にほぼ門戸を閉ざしてきた日本政府や、難民排斥を訴えていた人々は、どう反応するだろう。申請者の0.4%しか認定されないこの国で。》
https://twitter.com/NatsukiYasuda/status/1292850649588064256
相澤冬樹は安田をリツイートして次のように断言している。
《やはり #香港 は23年前の中国返還の時点で終わっていたのだと感じつつ、香港で声を上げる勇気ある人々に共感し、#周庭 さん黎智英さんたちの不当逮捕に抗議を表明する。香港を見て台湾の人々は一層「中国の一部になってはならぬ」と決意するだろう。そして私は日本人として自国のありように責任を負う》
《中国政府・香港当局に抗議する。これは中国の人々への抗議ではない。国と国民は違う。中国でも香港でも国民は声を上げたくても上げられないから、我々自由に物が言える国の人間こそ声を上げる責務がある。そして日本が今後も自由に物が言える国であり続けられるかどうかも我々の責務だ。》
https://twitter.com/fuyu3710/status/1293009779879587846
https://twitter.com/fuyu3710/status/1293013832667815937
しかし、朝日新聞デジタルの見出しには呆れる。8月11日付「逮捕の周庭氏、『外国勢力と結託』疑いか 民主派は非難」のことである。これではまるで中国共産党の機関紙ではないか。
https://www.asahi.com/articles/ASN8C3JX6N8CUHBI00D.html?ref=tw_asahi
青木俊が呆れて引用ツイートを発表している。
《なんで中国のクソにもならないデタラメ容疑を見出しに取るのか、この新聞は。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1293013794940022785

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3)【本日の一行情報】

◎女優・小橋めぐみのツイート。
黒岩重吾著『飛田残月』(ちくま庫)あとがきを書かせて頂きました。
緊急事態宣言が出て、色々ストップする中、この作品と、黒岩重吾の人生と向き合うことで、自分を保てた1か月でした。
今日から書店に並んでいるようです。
お手に取って頂けたらうれしいです》
https://twitter.com/megumikobashi/status/1292687169861988354

◎漫画家・田亀源五郎のツイート。土俗シュルレアリスムという言い方がステキだ。
《『地獄』見終わった。中川信夫版。アマプラにあったので久々に再見したら、クライマックスの地獄描写よりも、中盤の舞台が田舎に移ってからのパートが実に良い。土俗シュルレアリスムとでも言うか、寺山修司鈴木清順みたいな。こういった系譜はどこいらへんに遡れるのだろう…と、ふと思ったり。》
《そして今回の再見で、自分が『地獄』のラストシーンを、同じ中川監督の『東海道四谷怪談』と間違って記憶していたことに気付いた。やぁねぇ。因みにその『東海道…』もアマプラにあり。傑作。
https://twitter.com/tagagen/status/1292721274720985088
https://twitter.com/tagagen/status/1292723719954038784

テレビユー福島の記者・木田修作のツイート。
《きのうからずっと読んでいるけど、これからも迷ったときに何度も繰り返し読むであろう本です。きのうもつぶやいたけど、勇気が出てくる言葉がたくさん。願わくば、お一人ずつお会いしたい。》
https://twitter.com/10marigihusband/status/1292727063321829376
版元は、子どもの未来社である。
http://comirai.shop12.makeshop.jp/shopdetail/000000000263/

毎日新聞は8月7日付で「音楽が『思うこと』を代弁 ブロードキャスター ピーター・バラカンさん」を掲載している。
《現在4本の番組に出演中のバラカンさんは、以前からスポンサーの広告料に依存する番組制作に異を唱えてきた。「自分が良いと思う曲をリスナーに届けること」を使命と考える根っからの音楽好きにとって、スポンサーのために人気の音楽ばかりを流す行為が苦痛なのだ。丹念に仕立てたプレーリストの途中でCMが頻繁に入ることにも違和感を覚えるという。
「日本のラジオはスポンサーの方ばかり向いている印象が強いし、どの局も番組のフォーマット(形式)が同じ。昔からそこが弱い。でも番組に個性がないと、(広告料を出してもらうよう)スポンサーを口説くのも難しいのでは。日本では非現実的かなあ」》
https://mainichi.jp/articles/20200807/dde/012/040/002000c

◎現代美術の会田誠が絵画でもなければ彫刻でもない新作を発表した。何と小説である。美大の学園祭「芸祭」での一夜の出来事を描いた「げいさい」を藝春秋から上梓したのである。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912424
「REALKYOTO」発行人兼編集長の小崎哲哉が早速、書評を公開しているのだが、次のようなくだりを読むと、そそられる。
《1986年の東京、芸術大学多摩美術大学)の学園祭という舞台設定も巧妙だ。この年には旧ソ連チェルノブイリ原発事故が起こり、国内ではオウム真理教など宗教セクトの芽が胚胎されていたが、バブル直前の日本社会は、表面的には軽佻浮薄な躁状態にあった。「スリラー」「ライク・ア・ヴァージン」「ミス・ブランニュー・デイ」「『夕やけニャンニャン』のエンディング・テーマ」などのヒット曲が時代の雰囲気を伝える一方、『美術手帖』『ユリイカ』『WAVE』などのカルチャー雑誌、『AKIRA』『流星課長』などの漫画や『ノスタルジア』などの映画、ローリー・アンダーソンやヨーゼフ・ボイスといったアーティストの名前がごく自然に出てくる。》
http://realkyoto.jp/blog/200803_geisai/

◎「燃え殻」のツイート。
《バイト雑誌で五反田イマジカの雑用係に応募して「彼の下で働いて」と紹介されたのが今の会社の専務だった。初日「俺、起業するから雑用で来いよ」と誘われる。雑用から雑用へ。そこから22年。今日その専務に辞めたいと伝えた。社長預りになった。夕方、原稿を途中まで書いて力尽きた。飯食うのを忘れた》
https://twitter.com/Pirate_Radio_/status/1292541563482935297
https://www.shinchosha.co.jp/writer/5962/

◎「ダイヤモンド・オンライン」は8月10日付で「『本が読めない人』を育てる日本、2022年度から始まる衝撃の国語教育」を発表している。
《簡単に説明すると、「大学入試および高等学校指導要領の『国語』改革」において、高校で学の勉強をせずに、もっぱら実用重きを置いた教育をすることになったのである。》
《この声明が出されてからすでに1年以上が経過したが、このよう科省主導の教育改革の動きについては、いまだにメディアでほとんど取り上げられることがなく、多くの国民は何も知らないのではないだろうか。》
《実用中心の教科書が作成され、実用のなかには学者が書いた日記、書簡、評論は入れてはいけないことになっている。国語の教科書から学が消え、生たちは実用を中心に学ぶことになる(形式上、学を含む教科書も残るが、現実には入試対策の必要上、その教科書を採用する学校は少なくなることが推測される)。》
https://diamond.jp/articles/-/245339
佐々木中がこの記事を引用ツイートしている。
《駐車場の契約書などの実用が正しく読める教育が必要で学は無駄である」だそうです。「こんなの無理すぎ!」と私の学生が知らせてくれました。学生だって心配してるぞ!》
《私は院生というより辞書を引き引きツェランフーコーを読んでるだけの貧乏土木作業員時代、悪質タクシーに轢かれて後遺症が残り、弁護士を雇う金もないので訴状自分で書きましたが、裁判長に「素人でここまできちんとした訴状を一発で出してくるのは凄い」と褒められましたよ。何が学より実用だ。》
https://twitter.com/AtaruSasaki/status/1292824926303293440
https://twitter.com/AtaruSasaki/status/1292826410873053185

◎「病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ」(角川新書)の著書を持つ医師の木村知が荒井裕樹「障害者差別を問いなおす」(ちくま新書を薦めている。
《最近読んだ本で一番衝撃を受けたのが、この荒井裕樹氏著『障害者差別を問いなおす』だ。まさに"目から鱗"とはこのこと。この本を読むことで、私がいかに今まで障害者に対して差別的な思考を持っていたのかを知った。脂汗が出てきた。人権問題に真剣な人にこそ読んで欲しい一冊。脂汗、出るに違いない。》
https://twitter.com/kimuratomo/status/1292405034748006400
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480073013/

高校野球をどこまでもしゃぶり尽くすつもりなのだう。江川紹子テレビ朝日を名指しで批判している。
《高校生が、自分たちが大好きな野球のゲームをやる場面で、「元気と活力を与える」とかって宣誓をする。本当に残念で、情けなく、申し訳なく思う。ごめんね、こんなこと言わせる今のメディア状況で。》
《しかし、なんの疑問もなく、ひたすらはしゃいでいるテレ朝の報道を見ていると、絶望的な気持ちになる。いい加減にして欲しい。
https://twitter.com/amneris84/status/1292823378600923137
https://twitter.com/amneris84/status/1292824423989313536

◎「25ans」は8月4日付で「米報道官は美しき32歳! ケイリー・マクナニーの色上手なご公務ルック 美貌の報道官は、きれい色ファッションがお好き。」を掲載している。
《2020年4月にホワイトハウスの報道官に就任し、その華やかな美貌でも注目を集めている政治家、ケイリー・マクナニーは、ファッション上手としても注目度上昇中。鮮やかなカラーを取り入れて、艶やかに装う彼女のスタイリングをチェック!》
https://news.line.me/issue/oa-25ans/1t87vu4nhs2k
https://www.25ans.jp/celebrity/celebrity-fashion/g33492343/kayleighmcenany-200805/
「@yoshilog」の次のような投稿を見つけた。
《いったいどれだけバカならこういう企画作れるのかね。こんなクソみたいなこと書いて商売なるんだから、見栄えやらパフォーマンスだけでなんとでもなるわ、この国は。学歴持ち上げてこの女の中身全然理解してない低能な記者と、それを読む低脳な女と、それを売る貪欲な雑誌。》
https://twitter.com/yoshilog/status/1292886924391309312
北丸雄二がリツイートしている。
《トランプ政権の報道官は皆ひどいが、群を抜いて空っぽな会見を開くこのケイリー・マクナニーの内実については一切触れず、「きれい色」ファッションと酸素漂白っぽい金髪の「色上手なご公務」ルック持ち上げ記事。「それを読む低脳な女」の罪より「ウホウホいう男たち」の筆頭トランプの罪業の仕掛け。
https://twitter.com/quitamarco/status/1292972445465370624
ルッキズムの典型だろう。「25ans」は削除しているけれど、LINEには残っていた!

毎日新聞が8月10日付で掲載している「SNSで誰かを傷つけない、人生を壊されない方法とは 専門家が戒める『思い込み』」は野村房代がSNS運営大手「GREE」の社員・小木曽健にインタビューしている記事だ。小木曽は次のように語っている。
《ネット上で起きている多くの問題は「ネットは現実とはかけ離れた場所にある特別な世界である」という思い込みに起因しているんだと思います。でもネット特有のモラルやリテラシーなんてない。ネットという「装置」に問題があるのではなく、それを使う人間自身の問題です。「ネットの闇」などとメディアが特別視して報道するのも、そうした誤解を助長しています。道具や装置なんかに、人間の本質まで変える力はないはずですから。》
https://mainichi.jp/articles/20200809/k00/00m/040/238000c

◎猫にまつわる書籍や雑貨を取り扱う書店「書肆 吾輩堂」はネット書店としてスタートし、2018年に福岡市中央区六本松の古民家を改修した店舗をオープンした。店主の大久保京は自宅で4匹の猫を飼っているが、そのうち一匹は京都・冷泉家から譲り受け、作家・原田マハの短編小説の題材にもなっているそうだ。
《店内にある4000~5000冊の書籍は、新刊が4割、古本が6割。すべて猫をテーマにした小説や絵本、写真集など。2階は座敷で、猫をモチーフにした日用品や置物などの雑貨を並べています。ビールやワインも販売し、店内の本を読みながら楽しめます。》
https://sasatto.jp/article/entry-660.html

◎「命どぅ宝!いのちが一番!今は動くな!集まるな!」(@urutobi)がデニー玉城を評価するにあたって政治家としての田