【文徒】2020年(令和2)5月11日(第8巻83号・通巻1740号)つづき

◎「SankeiBiz」は5月8日付で「ネット書店で在庫切れ急増 アマゾンなど生活必需品の配送優先」を掲載している。
新型コロナウイルス危機でインターネット通販の需要が高まる中、アマゾンなどネット書店で本の「在庫切れ」が急増している。出版社に在庫があっても、緊急事態下の“優先度”から後回しに。自宅で楽しめる「読書」もしづらくなってしまう状況だが、打開策を講じる出版社も出てきた。》
《人書や海外ノンフィクションに定評のある亜紀書房(東京)は4月、通販サイト「あき地の本屋さん」を開設。「在庫切れ」などを受けた対応で、アマゾンで欠品の本が売れている。担当者は「本を読者に届ける出口を一つでも増やし、読者と本を結ぶ新しい形を探りたい」と話している。》
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200508/bsc2005080500003-n1.htm

集英社は「鬼滅の刃」のコミックス第20~23巻において、4巻連続で特装版、同梱版を発売することを決めた。第20巻はポストカードセット付き特装版、第21巻はシール付き特装版、第22巻は缶バッジセット、小冊子付き同梱版、第23巻はフィギュア付き同梱版となる。
https://mantan-web.jp/article/20200507dog00m200042000c.html

◎「日刊サイゾー」は5月8日付で「元祖スキャンダル編集長・元木昌彦の回想録『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』」(里中高志)を発表している。
《平成は不況といいながら、まだマスコミも社会全体も元気な時代だった。『野垂れ死に』(現代書館)というタイトルは、そんな平成の元気な時代に、必死で働き、よく稼ぎ、よく遊んだ、愛すべきマスコミ人たちの多くが、寂しい最期を迎えたことへの著者の哀惜の念から来ている。しかし、彼らはこのコロナ禍の世界を見ずにすんだだけ、幸福だったのかもしれない。飲み歩いたり全国を飛び回るどころか、同じ都内に住んでいる相手とすらパソコンの画面越しに取材しなければならないこんな時代は、平成の豪傑たちには似合わない。》
https://www.cyzo.com/2020/05/post_240213_entry.html

◎「リアルライブ」は「週刊実話」に掲載された「独占スクープ 宅見若頭射殺事件 実行犯が出所」を5月7日付で発表している。
https://npn.co.jp/article/detail/200003821
こういう記事も週刊誌の魅力のひとつである。

◎「シャア・アズナブルぴあ完全版」と「アムロ・レイぴあ 」が同時重版決定だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001546.000011710.html
機動警察パトレイバー 泉野明ぴあ」も重版が決まった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001545.000011710.html

◎スポーツ報知は5月8日付で「岡村隆史『昔からのラジオにこだわりすぎた』自身の考え方、女性への向き合い方も変えると誓う」を掲載している。二週続けて謝罪した。
https://hochi.news/articles/20200508-OHT1T50033.html

◎「女性セブン」(小学館)と「女性自身」(光社)は新型コロナに正面から対峙した記事を、これでもかとまでに並べている。
「女性自身」5月12・19日合併号が「コロナ危機に負けないで!あなたを守る15大特集!!」と銘打ち、「岡江久美子さん無念の約束」「『家族が感染!』完全対策マニュアル」「『これから感染急増する都道府県全国マップ』最新予測」「マスクを店で買う方法『いつ』『どこで』『いくらで』」「『抗体検査』開始で自粛生活はどう変わる!」などを並べれば、「女性セブン」5月21・28日合併号は「新型コロナ『新しい日常』の落とし穴」と銘打ち、「感染源は家族が9割!」「家にもある『キッチン洗剤』『お掃除シート』『洗濯洗剤』でウイルスが消えた!」「肺血管脳に重大異変!知られざる後遺症」「自粛解除(秘)スケジュール」と来て、「新われらの時代に」は「人類は感染症と歩んでいく」と来た!
当然、ヴィジュアルが売り物の女性誌も新型コロナとガチンコ勝負を繰り広げてくれると期待していたのだけれど。紙でなくともせめてデジタルでは、在宅ファッションやらZoomに映えるメイク術、おしゃれマスク紹介とか、もっともっと正面からぶつかっても良いのではなかろうか。
https://www.kobunsha.com/shelf/magazine/current?seriesid=101001
https://josei7.com/

毎日新聞は5月7日付で「緊急事態宣言、感染者1週間ゼロで『解除が視野に』 西村担当相」を掲載している。
西村康稔経済再生担当相は7日の記者会見で、新型コロナウイルスの新規感染者数が1週間にわたって「ゼロ」となっている岩手など17県について「緊急事態宣言の解除も当然、視野に入ってくる」と述べ、解除の判断に当たっては「1週間ゼロ」が一つの基準になるとの見方を示した。》
https://mainichi.jp/articles/20200507/k00/00m/010/167000c
しかし、西村によれば、この記事は誤報である。西村のツイート。
毎日新聞は全くの誤報。私は会見で「直近2週間の新規感染者数が一定数以下」が一つの基準になり得ると明確に言っています。したがって、直近1週間でゼロの県は、今後1週間今の傾向がさらに続けば、解除が視野に入ってくる、という意味です。何度もこの基準を説明しているのに理解してくれません。》
https://twitter.com/nishy03/status/1258787208497999877
池田信夫のツイートに納得する。
《これ毎日が悪いけど「直近2週間の新規感染者数が一定数以下」って数値目標になってないでしょ。》
https://twitter.com/ikedanob/status/1259023454478598144

双葉社は、同社が刊行する湊かなえの全作品が電子化されるのに伴って、5月4日(月・祝)~31日(日)の期間限定で、湊かなえの大ベストセラー小説「告白」を無料公開する。
https://www.futabasha.co.jp/introduction/2020/minatoKanae/index.html

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5)【人事】ハースト婦人画報社 2020年5月1日付

阿部 健一郎
入社:出版ビジネス・プロデュース局 出版2部 ハースト メディア ソリューションズ ハーストメイド統括部長
前職:ADKマーケティング・ソリューションズ

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6)【深夜の誌人語録】

反復することによって独自性が生まれるのだ。