【文徒】2020年(令和2)5月18日(第8巻88号・通巻1745号)つづき

◎アマゾンジャパンは5月14日、音楽配信サービス「Amazon Music」で、同社初の広告付き無料ストリーミング音楽配信始めた。2019年11月に米、英、独で開始したサービスの日本版。有料のプライム会員や「Amazon Music Unlimited」の会員にならなくとも人気のプレイリストや数百のステーションを再生できるそうだ。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/14/news070.html

◎「WWD JAPAN.com」は「『ポパイ』編集長からユニクロに転じた木下孝浩が考えるLifeWearの価値 ユニクロの未来を担うキーマンに聞く VOL.2」を公開している。「ユニクロ」の執行役員、クリエイティブディレクターとして木下の仕事は多岐にわたっている。木下は、こう語っている。
《クリエイティブを軸に部門を横断した働き方をしている。マーケティングの分野ではテレビCMやインストアビジュアルなどの広告、(エキシビジョンの)「LifeWearデイ」のようなイベント、「LifeWearマガジン」の編集もその一つだ。
外からは雑誌作りやイベントを中心に仕事をしているように見えるかもしれないが、それは10あるうちの1~2ぐらい。R&D(リサーチ&デベロップメント)でコンセプトや服のデザインの監修も務めており、今まさに2021年春夏シーズンの服作りが始まっている。
デザイナーやMDと一緒になって、1点ずつサンプルを見ながら素材やデザイン、ディテール、商品構成について毎日のように話している。「UT」チームともコンテンツ開発やデザインの打ち合わせを毎週行っている。服を企画する際、1から服の持つ魅力や価値を商品情報にしていくという「服の情報化」にも、マーケティング担当と一緒に取り組んでいる。服の魅力をデジタルで発信していくにはどうしたらいいのかも考え実行しているし、新店などのお店のあり方についても考え、出店や設計のチームと一緒にお店作りにも参加している。》
https://www.wwdjapan.com/articles/1078202

◎総合電子書籍ストアBOOK☆WALKERの読み放題サービス「角川庫・ラノベ 読み放題」は、KADOKAWAの配信する電子書籍から赤川次郎作品236点を新規追加した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001036.000001227.html

小学館のウェブメディア「和樂web」編集部は、日本化をPOPに伝える音声番組をaudiobook.jpで配信開始した
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000034798.html

小学館の「Precious.jp」(URL:https://precious.jp/)は、4月期に、2396万8269PV、746万4172UUを達成した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000666.000013640.html

藝春秋は、1伊坂幸太郎の「死神シリーズ」、三浦しをんの「まほろ駅前シリーズ」、誉田哲也の「増山超能力師事務所シリーズ」にはじまり、庫伝統の平岩弓枝池波正太郎藤沢周平国民的シリーズまで庫の人気シリーズ17作品から、毎日1話ずつをnoteで無料公開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000043732.html

◎「DIME」(小学館)のこの手の付録にハズレはない。7月号の付録は0.01g単位で計量できる「デジタルポケットスケール」。これで900円は安い。
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1252618.html

「ちゃお」の付録も話題となること間違いなし。6月号の付録がすごい。自動走行で机の上を掃除してくれる「るんばちっくハッピー おそうじロボUSA-8(うさぱんだ)」。これで660円は安い
https://books.j-cast.com/topics/2020/05/15011695.html

◎編集者の須藤健が、恐らく小説家の伊東潤を念頭に置いてのことだと思うが、次のようなツイートを披歴している。
《「会社に所属している編集者なのに政治的なこと発言したりしていいんですかあ?」って,つくづくみっともない発言だと思う.住んでる世界の狭さ,貧しさが端的にあらわれている.》
https://twitter.com/ajian1108/status/1260347427418079232

◎自粛は、こんな事態を引き起こしている。矢野顕子のツイート。
《もう何年もわたしの国内ツアーの時に、夜通しトラック走らせて機材を運んでくれたFさんが、会社をたたむと聞いた。なんだかとても申し訳なくて、わたしが原因では無いことはわかってるけど、ごめんなさいって。。。またできる時が来たら、真っ先にお願いします。》
https://twitter.com/Yano_Akiko/status/1260824419632627726

裕木奈江のツイート。
《なんで今なの?
教えて右の人。》
https://twitter.com/nae_auth/status/1259171250963955714
次のようなリプライが返って来る。
《ちゃんと法案読んだの?
教えて、左の芸能人。》
https://twitter.com/kG100ym/status/1260544167198863362
裕木がリツイート
《ごめんね、ここファンサイトなので、私やみんなが返答しても何も返ってこないのは嫌だからブロックするね。
結構丁寧にお答えしたのに、人として寂しいよ。
でもあなたが匿名で言いたいことを吐き出すためにこの場があるわけではないからさ、、
感染に気をつけて、良い人生を。アデュー!》
https://twitter.com/nae_auth/status/1260968846430789634

◎5月14日に開催された首相記者会見について門田隆将がツイートしている。
《安倍首相は本日の会見で「中国からの第一波の流行は抑え込む事ができた」と発言。驚いた。中国全土からの入国を禁止せず無症状感染者を日本に蔓延させた当事者がまさか「抑え込めた」とは。春節の訪日中国人のインバウンドと習近平国賓来日の足枷で国民の命を危機に晒した反省は全くなし。言葉もない。》
https://twitter.com/KadotaRyusho/status/1260881773929459715

◎ノンフィクション作家の近藤雄生がツイッターで警鐘を鳴らしている。
《マスク製造の中国への一極集中同様、本の販売のAmazonの一極集中もやはりかなりまずい、ということを今回自分も身をもって感じました。コロナ禍によって実感として知ることができた大きな教訓。》
https://twitter.com/ykoncanberra/status/1261088699732725762

毎日新聞は5月13日付で「検察庁法改正案審議中にワニの動画閲覧 自民・平井前科技担当相『たまたま出た』」を掲載している。
《検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案をめぐる13日の衆院内閣委員会で、委員の平井卓也・前科学技術担当相(自民)が、野党議員と担当大臣の質疑中に自身で持ち込んだタブレット末で動物の動画を約5分見た。衆院事務局は質疑と無関係の動画を見る行為は「好ましくはない」としている。》
https://mainichi.jp/articles/20200513/k00/00m/040/181000c
毎日新聞は5月15日付で「ワニ動画に続き小説も 検察法案審議中に自民・大西議員『読んでいたのは衆院のやつ』」を掲載している。
《検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案をめぐる13日の衆院内閣委員会で、委員の大西宏幸議員(自民)が、野党議員と担当相の審議中に戦記小説を読んでいたことが判明した。同じ日の委員会では、委員の平井卓也・前科学技術担当相(自民)が自身で持ち込んだタブレット端末でワニの動画を閲覧していたことに野党などから批判が出ている。》
https://mainichi.jp/articles/20200515/k00/00m/010/121000c
毎日によれば佐藤大輔の「皇国の守護者1 反逆の戦場」(中公庫)を読んでいたようだ。三崎尚人がツイートしている。
《法案審議中に委員会席で自作が読まれていたことを墓の下の佐藤大輔が知ったら、どういう反応を示すだろう…。「ファンはありがたい」とは決して言わないろうなあ。むしろ「プロの政治家じゃない。オタクは邪魔」と罵倒だろうなあ…。(というような感じで某政治家をモデルにした登場人物を作中罵倒)》
https://twitter.com/nmisaki/status/1261208994321887232

産経新聞は5月15日付で「週刊少年ジャンプが『漫画学校』創設 講師に秋本治さんら」を掲載している。
集英社は15日、漫画家や漫画家志望者を対象にした漫画制作講座「週刊少年ジャンプ・ジャンプSQ.・少年ジャンプ+プラス)present ジャンプの漫画学校」を創設した。開催期間は半年で全10回。講師は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の秋本治さんら人気漫画家や、「ONE PIECE(ワンピース)」や「鬼滅の刃」など人気作の初代担当編集者が務める。》
https://www.sankei.com/entertainments/news/200515/ent2005150003-n1.html

◎「ニューズウィーク日本版」が5月14日付で「年収2000万円超から除染作業員へ、この下級国民の話は『すべて真実』」を発表している。初めてのエッセー「下級国民A」(CCCメディアハウス)を発表した赤松利市がインタビューを受けている。
《『らんちう』では、相対的貧困格差社会を書きたかったんです。なのに読んだ人のレビューを見たら「ミステリーとしてはイマイチ」と書いている人がいて。ミステリーのつもりはなかったのに、小説では伝わらないのかなと思ってしまった。だから小説で伝わらないのであれば、エッセイで書こうかと思ったんです。》
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/2000-10_1.php

◎「エンタMEGA」は5月14日付で「リリー・フランキーにベッタリ… 『FRIDAY』の“不要不急な執念”に世間も苦笑い !?」を公開している。
《最近の写真週刊誌に多い「芸能人のスーパーでお買い物」スクープ。スキャンダルを狙って、芸能人に張り付いているのだろうが、結果的に撮れるのが、そんな写真になってしまうのかもしれない。「まぁ、別にスクープでもなんでもない」と突っ込まれてしまえばそれまでだが、ほっこりネタではある。
芸能人の仕事が減少している状況の中、週刊誌もネタ不足に困っているのかもしれない。》
https://entamega.com/40296

電通出身の黒飛功二朗が社長をつとめる運動通信社と講談社が共同で、インターネットスポーツメディア「SPORTS BULL」内で電子書籍として展開しているスポーツ漫画プロジェクト「COMIC BULL」(コミックブル)に掲載中の7タイトルを単行本第一弾として全国の書店において発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000018536.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34287220X10C18A8000000/?n_cid=DSTPCS001

◎オトバンクは、プレジデント社が運営する「プレジデントオンライン」の星野貴彦編集長が注目記事を解説する音声番組を5月14日よりaudiobook.jpにて配信を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000034798.html

◎日販は「こどもプログラミング本大賞2020」が「作って学ぶScratchドリル」(オライリー・ジャパン)に決まったと発表した。
また各賞は次の通り発表された。
絵本・読み物部門
 学研プラス「さわって学べるプログラミング図鑑」
 誠堂新光社「コンピューターってどんなしくみ?」
 ポプラ社「プログラミング教室 バージョンアップ編」
操作マニュアル部門
 インプレス「できる パソコンで楽しむマインクラフト プログラミング入門」
 翔泳社「親子で楽しく学ぶ!マインクラフトプログラミング」
 誠堂新光社「ジブン専用パソコンRaspberry Piでプログラミング」
保護者・教員向け部門
 学研プラス「絵でわかるはじめてのプログラミング」
 翔泳社アルゴリズム図鑑」
 創元社「決定版 コンピュータサイエンス図鑑」
https://www.nippan.co.jp/news/kodomo_programming_20200514/

◎テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志YouTubeで始めた映像プロジェクト「Choose Life Project」には注目しておこう。
https://www.youtube.com/channel/UCmNMnTpz7kk_D3oGcx1XvrQ
内田樹は次のように絶賛している。
《ChooseLifeProjectはこのところ素晴らしい仕事をしてますね。立ち上げから応援してきたものとしてほんとうにうれしいです。スタッフたちはみんな既存メディアの中で仕事をしてきて「やりたかったけど、(上の干渉で)できなかったこと」をここでしています。本当は地上波でこれが見られるはずなんです。
https://twitter.com/levinassien/status/1261252560314232833
新聞労連委員長の南彰も絶賛。
《ChooseLifeProject どんどん機動力を増しているキラキラ
日本の硬直化したメディアや民主主義を変えていく可能性を秘めていると思います。》
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1259454101433139201
毎日新聞が5月16日付で「検察庁法改正案論議で存在感増すネットTV 最大のウリはスピード感」を掲載している。
《「Choose Life Project」は、2016年の参院選をきっかけに発足。報道やドキュメンタリー番組を制作するディレクターや監督ら有志十数人が関わっている。運営メンバーの一人は「テレビ報道の限界を感じ、日々のニュースで伝えきれていないものを取り上げたかった」と語る。テレビの報道番組から記者の視点や社会の見方を伝える「特集」の枠が無くなっていくことに危機感を覚えたという。》
https://mainichi.jp/articles/20200515/k00/00m/040/226000c

◎ええええぇぇぇぇ!!酔の助が閉店する。
《お客様へ閉店のお知らせ
平素は酔の助神保町店をご愛顧くださり誠にありがとうございます
この度都合により5月28日をもちまして40年の営業を終えさせて頂くこととなりました。
皆様のこれまでのお引き立てに従業員一同心よりお礼申し上げます。》
https://twitter.com/yonosuke_jin/status/1261206044660752384
脚本家の野木亜紀子がリプライしている。
《寂しいです。これからもドラマで見られると思ってました。けもなれ、逃げ恥、重版出来の撮影で使わせてもらいました。ありがとうございました。友人たちと飲みに行ったこともありました。ええー本当ですか……》
https://twitter.com/nog_ak/status/1261222322926546944
映画監督の白石和彌は「火花」の撮影をしている。
《残念です。『火花』での撮影ありがとうございました。》
https://twitter.com/shiraishikazuya/status/1261487211721060352
酔の助の二階に喫茶店があり、そこが民青の溜まり場だったんだよな。

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7)【深夜の誌人語録】

小さな一歩を積み重ねない限り飛躍はあり得