【文徒】2021年(令和3)4月16日(第9巻71号・通巻1968号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】本屋大賞は町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)に決定!
2)【記事】今日の東京オリンピック 「無観客」「延期」への道のり
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
5)【お知らせ】 
----------------------------------------2021.4.15 Shuppanjin

1)【記事】本屋大賞は町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)に決定!

2021年本屋大賞は、町田そのこの「52ヘルツのクジラたち」中央公論新社)に決まった。
https://www.hontai.or.jp/
毎日新聞は4月14日付で「本屋大賞の町田そのこさん『私の力じゃないと思っています』と感涙」を掲載し、町田の「受賞のあいさつ」を紹介している。町田は、こうスピーチした。
《この「52ヘルツのクジラたち」は昨年の4月に刊行されました。昨年のちょうど今ごろなんですが、私は暗く荒れている海に小さな小さなクジラの赤ちゃんみたいなのを放流する想像をよくしていました。
昨年の4月は新型コロナウイルスの感染拡大によって世の中が今よりももっともっと混乱していた頃でした。私もこれからどうなるんだろうという不安を抱えていまして、そんな時に無名に近い私の本が、果たしてどこまでがんばれるんだろうとすごく不安になっていたんだと思うんですけども。
ただ、その、私はすごく不安だったんですけども、この本はどんどん大きくなって存在感を増していきました。私はまったくそれを想像していなくて、戸惑ってばかりだったんですけど、ふとこれは私の力じゃないなと気付いたんです。
本当にこの本を売らなければと頑張ってくださった中央公論新社皆さん、それと大変な中、ずっと、すいません、本当に大変な中、読者の人に一番近いところでずっと応援し続けてくれた書店員の皆さん、そのたくさんの人の思いがのった本を受け取ってくださった、読者の皆さんのおかげです。本当に私の力じゃないというか、そう思っています。》
https://mainichi.jp/articles/20210414/k00/00m/040/216000c
これは町田そのこのツイート。
《『52ヘルツのクジラたち』が、2021年 本屋大賞をいただきました。たくさんの方の応援のお陰で、しあわせな景色を見ることができました。ありがとうございます。賞に恥ないよう、これからも頑張っていきます》
https://twitter.com/sonokosan3939/status/1382275826272464898
しかし、毎日新聞の4月14日付の「2021年本屋大賞に町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』」なる記事は学に失礼なものであった。こう書いている。
ジャニーズ事務所の人気グループ「NEWS」加藤シゲアキん(33)が刊行した長編小説「オルタネート」(新潮社)は候補10作に選ばれていたが8位となり、受賞を逃した。》
https://mainichi.jp/articles/20210414/k00/00m/040/129000c
ときわ書房志津ステーションビル店の日野剛広が次のように引用ツイートしているが、全く、その通り。
《受賞を逃したのは加藤シゲアキさんだけではありません。ノミネート作品それぞれに価値があるはずです。
それに、受賞された町田そのこさんに失礼です。》
https://twitter.com/Nanoruhino/status/1382338789805150217
町田に失礼だし、加藤に失礼だし、他の候補作に対しても失礼である。そのことに気がつかない鈍感さはジャーナリズムとして万死に値しよう。
西日本新聞によれば町田そのこは福岡県京都郡在住だそうだ。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/723214/
西日本新聞は2020年8月24日付で「門司港を舞台に新作 京都郡在住・町田そのこさんが故郷を離れぬ理由」を掲載している
《夜泣きする子どもを抱きながらケータイ小説を書いて投稿し続けた。2014年、初めて学賞に応募したのが新潮社主催の「女による女のためのR-18学賞」だ。ネットで作品を送れるのが魅力だった。
「私はすごいコンプレックスがあって、都会に住んで、いい大学を出ていないと作家様にはなれないと思っていた。おまけにプリントした作品を封筒に入れ郵送なんて敷居が高くてとても無理。ボタン一つのネット応募だから踏み切れたんです」。でも結果は散々で1次選考で落ちた。
実力が足りないと痛感し、2年間、むさぼるように本を読み、物語の構成などを独学。16年、2度目の挑戦でR-18学賞の大賞を射止めたのだった。》
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/638067/
朝日新聞の運営する「好書好日」は1月10日付で「『52ヘルツのクジラたち』町田そのこさんインタビュー 虐げられる人々の声なき声をすくう」を発表している。町田は次のように語っている。
《「私にも子どもがいるので、虐待児童のことは以前からずっと気になっていました。ニュースを見ながら、虐待された子はどうしたら救いの手を差し伸べることができるんだろうと考えていたんです。また、声なき声にもいくつか種類があって、声をあげたい人、声をあげるのを諦めた人、そもそもあげることを知らない人などがあると思うんです。そういう人は虐待児童だけでなく、DV被害者やトランスジェンダーなどにも存在していると思い、いろんな人の声なき声を小説に織り込んでみることにしました」》
https://book.asahi.com/article/14086030
今回の本屋大賞は次のような順位だった。
1位「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ,中央公論新社
2位「お探し物は図書室まで」青山美智子,ポプラ社
3位「犬がいた季節」伊吹有喜,双葉社
4位「逆ソクラテス伊坂幸太郎,集英社
5位「自転しながら公転する」山本緒,新潮社
6位「八月の銀の雪」伊与原新,新潮社
7位「滅びの前のシャングリラ」凪良ゆう,中央公論新社
8位「オルタネート」加藤シゲアキ,新潮社
9位「推し、燃ゆ」宇佐見りん,河出書房新社
10位「この本を盗む者は」深緑野分,KADOKAWA
https://twitter.com/hontai/status/1382217073409990658
https://twitter.com/hontai/status/1382216818706685952
「翻訳小説部門」の第1位はディーリア・オーエンズ著、友廣 純訳「ザリガニの鳴くところ」(早川書房)だった。
https://twitter.com/hontai/status/1382215960501706756
こんなツイートが投稿されている。
《「ザリガニの鳴くところ」の「なぜ傷つけられた側が、いまだに血を流している側が、許す責任まで背負わされるのだろう?」って言葉は、読んだ時からずっと心に残っている。》
https://twitter.com/yu_reading/status/1382318809441132547
発掘部門「超発掘本!」にみうらじゅん庫「『ない仕事』の作り方」が選ばれた。
「ORICON NEWS」は4月14日付で「みうらじゅん本屋大賞』発掘部門を受賞 “発掘”され『これからはミイラじゅんとして…』」を発表している。
《スピーチでみうらは「僕のイメージで本屋大賞というのはグラミー賞。エレガントにしてきたけど浮いてるな、と。また、ない仕事をやってしまった」とにやりとし、会場を笑わせた。》
《最後は「今回は自分が発掘される立場。しかも“超”がついている。相当掘られたのかな。発掘していただいて、とてもうれしい。発掘していただいたということで、ミイラみたいな気持ちなんですね。今後は本屋大賞を機に、みうらじゅん改めミイラじゅんとしてやっていきたい」とゆるく抱負を語っていた。》
https://www.oricon.co.jp/news/2190429/full/

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2)【記事】今日の東京オリンピック 「無観客」「延期」への道のり

時事通信は4月15日付で「五輪『テレビで興奮共有を』 ワクチン確保で政府批判―猪瀬元都知事インタビュー」を配信している。
東京五輪開幕まで14日で100日となった。新型コロナウイルスの感染拡大で中止や延期を求める声もある中、招致活動を主導した元東京都知事猪瀬直樹氏は時事通信のインタビューに応じ、コロナ禍でも「テレビ中継を通じて興奮を共有できる」と強調。異例の状況下に置かれていても「五輪は生きる活力につながる祝祭空間になるはずだ」と訴えた。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041400747&g=pol
時事通信は4月15日付で「『ラストスパートの準備を』 バッハIOC会長、東京五輪開幕に向け」を配信している。
新型コロナウイルスの感染拡大により今夏に延期された東京五輪の開幕まで100日となった14日、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が公式サイトにメッセージを寄せ、「(開幕100日前は)選手に例えるなら最終周。組織だけでなく選手に関しても、ラストスパートの準備をする必要がある」と語った。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041500340&g=spo
時事通信のスタンスも「無観客開催」。
琉球新報は4月15日付で「沖縄の五輪聖火リレー、本島は公道中止へ」を掲載している。
沖縄県新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受け、東京五輪沖縄本島での聖火リレー(5月1、2日)は全て公道を使わない方向であることが15日、分かった。各日の到着地の会場にリレーを集約し、無観客で実施する代替案で関係機関が調整している。16日に発表される見通し。》
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1305314.html
スポーツニッポンは4月14日付で「山本耕史がコロナ感染で舞台降板 貫地谷しほりゴマキも感染」を掲載している。
《俳優の山本耕史(44)が新型コロナウイルスに感染したと、13日に公式サイトで発表された。》
《山本は今月4日、聖火ランナーを務め岐阜県関ケ原町を走っていた。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/04/14/kiji/20210414s00041000143000c.html
朝日新聞デジタルは4月15日付で「聖火リレーの関連行事縮小へ クラスター発生受け日向市」(神崎卓征)を掲載している。
《日向市は14日、新型コロナウイルス感染症クラスター(感染者集団)が発生し、日向・東臼杵圏域が「感染急増地域」に指定されたことを受け、25日に実施予定だった東京五輪聖火リレーのミニセレブレーションを縮小すると発表した。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP4G6SNVP4GTNAB00X.html
朝日新聞デジタルは4月15日付で「松山市聖火リレー中止 城山公園で『点火セレモニー』」(照井琢見、亀岡龍太、天野光一)を掲載している。
東京五輪聖火リレーは、21~22日に愛媛県内全20市町を走る予定だったが、直前に県内で新型コロナウイルスの感染が拡大。県実行委員会(会長・中村時広知事)は14日、大会組織委員会に申し入れ、松山市内でのリレー中止が決まった。
https://digital.asahi.com/articles/ASP4G6X50P4GPTLC002.html?iref=comtop_AreaArticle_05
朝日新聞デジタルは4月14日付で「五輪中止なら『退陣』?開催に突き進む政権、すがるのは」(小野太郎)を掲載している。
菅義偉首相は五輪を「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」と位置付ける。秋までには衆院解散・総選挙もあり、「夏に五輪をやって、お祭りムードのなかで総選挙」(自民党中堅)が、今のところ政権中枢が描く政治日程とみられる。五輪の有無は政権の行方を左右しかねず、「五輪ができなければ菅首相は退陣じゃないか」(自民関係者)との見方すらある。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP4G66W3P4GUTFK01H.html
朝日新聞デジタルは4月15日付で「二階氏、五輪中止の可能性言及『とても無理となったら』」を掲載している。
自民党二階俊博幹事長は15日、今夏に予定されている東京五輪・パラリンピックの開催について「ぜひ成功させたいと思うが、そのために解決すべきテーマがたくさんある」と指摘したうえで、「これ以上とても無理だということだったらこれはもうスパッとやめなきゃいけない」と述べ、新型コロナウイルスの感染状況次第で中止もあり得るとの見方を示した。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP4H42SPP4HUTFK009.html
二階のこの発言は「無観客開催」に向けた地ならしであり、観測気球なのだろう。毎日新聞は4月15日付で「河野氏東京五輪巡り『開催できるやり方で、無観客の可能性も』」を掲載している。
河野太郎行政改革担当相は15日のテレビ朝日番組で、新型コロナウイルス禍での今夏の東京五輪パラリンピックを無観客で開催する可能性に言及した。「開催できるやり方でやる。無観客になるかもしれない。いつもの五輪とは違う方法になるだろう」と述べた。》
https://mainichi.jp/articles/20210415/k00/00m/010/074000c
春オンライン」は4月14日付で「聖火リレーに税金116億円を支出 47都道府県調査で判明」を発表している。良記事である。
新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、日本全国を回ってい聖火リレー。その運営経費は全国の自治体が負担しているが、その総額が少なくとも約116億円に及ぶことが、「週刊春」の取材でわかった。全国47都道府県の公表資料(昨年度からの繰越額も含めた今年度の聖火リレー関連予算=パラリンピックを含める場合もある)や、担当部局への取材を基に算出した。》
https://bunshun.jp/articles/-/44781
NHK、元讀賣の島契嗣がツイートしている。
《これ全然いつもの春砲じゃない。スクープじゃない。地道に数字を集めて足し算しただけ…なんだけど、こんなことも春がやるようになった怖さよ。》
https://twitter.com/shima_keishi/status/1382311084040753154
これも春。「春オンライン」は4月14日付で「『東京五輪1年再延期の検討を』 西浦教授が提言」を発表している。
《大阪で新規感染者数が1000人を超えるなど、感染が再び拡大している新型コロナウイルス厚労省感染症対策アドバイザリーボードのメンバーで京都大学大学院医学研究科の西浦博教授が、今夏に予定されている東京五輪については、コロナ対策を優先し、「1年再延期」を検討するべきと「週刊春」の取材に語った。》
https://bunshun.jp/articles/-/44792
朝日新聞の三浦英之がツイートしている。
《こういうことまで春に先をこされる。新聞はもっともっと危機感を持たないといけないと思うわ》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1382459612280983553

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3)【本日の一行情報】

◎「ダイヤモンド・オンライン」は古賀史健がダイヤモンド社から刊行した「取材・執筆・推敲」の冒頭に収められた「ガイダンス──ライターは『書く人』なのか」を5回にわけて紹介するという。
《編集者にとって、編集の第一歩とは、ただ「人」を探すことではなく、「それを語るに足る必然性と説得力」の持ち主を探すことなのだ。》
https://diamond.jp/articles/-/268173
出版社の新入社員に「取材・執筆・推敲」を一冊ずつ配って、この本のどこが間違っているかを議論させる研修をすれば良いのではないだろうか。この本に「間違い」を見出す才能は相当優秀だと思う

◎ロイター通信の次期編集主幹に170年の歴史で初めて女性が就任する。
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35169257.html
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-13/QRH4RRDWRGG801

◎今度は龍幸伸の「ダンダダン」ってか。「チェンソーマン」(藤タツキ)や「地獄楽」(賀来ゆうじ)でメインアシスタントをつとめた龍幸伸の「ダンダダン」の連載が「少年ジャンプ+で始まり、公開2日で100万PVを達成したそうだ。「KAI-YOU.net」は4月13日付で「『ダンダダン』もう読んだ? 『チェンソーマン』元アシの怪作がやばい」を公開している。
《『ダンダダン』は、幽霊を信じないオカルトマニアの少年と、宇宙人を信じない少女が、互いの理解を超越した怪奇に出会うことから始まる物語。
人気作の数々でメインアシスタントとして活躍した龍さんの画力はすさまじく、アクションは躍動感があり、ちょっとした場面でのデフォルメ顔も愛嬌がある。》
https://kai-you.net/article/80089
龍幸伸は「月刊少年マガジン」でデビューしている作家だ。

◎日刊スポーツは4月13日付で「『進撃の巨人』最終話掲載『別少年マガジン』重版決定 30日から配本」を掲載している。
《漫画家・諫山創氏原作の漫画「進撃の巨人」最終話が掲載され、9日に発売後、売り切れ店が続出していた「別冊少年マガジン」(講談社)5月号の重版が13日、緊急決定した。》
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202104130000666.html

実業之日本社は「ねこねこ日本史」第10巻の発売を記念して、全11書店チェーンにて限定特典としてBIGトレーディングカードを用意した。書店チェーンによって、キャラクターが異なる。紀伊國屋書店は真田幸村未来屋書店伊達政宗有隣堂源義経丸善ジュンク堂書店坂本竜馬TSUTAYA卑弥呼三洋堂書店織田信長。平安堂は上杉謙信大垣書店沖田総司コーチャンフォー土方歳三ブックファースト近藤勇三省堂書店は石田三成
https://www.j-n.co.jp/columns/?article_id=610
長野が謙信なのか!新選組って人気があるようだ。

◎「AsageiBiz」は4月14日付で「『チケットぴあ』店舗チケット販売終了に不満の声が出るワケ」を発表している。こんな声を紹介している。
《「指摘されるとおり、ネットのチケット販売は人気イベントでは特に、購入できるかどうか運任せになることが多い。しかし、店舗であれば早くから並べば購入できる確率も高まるため、販売前日の夜から長蛇の列が出来ることもありました。それが辛くもあり、いい思い出にもなりますからね」(前出・エンタメ誌ライター)》
https://asagei.biz/excerpt/27642
長蛇の列に加わるのは意外と楽しいんだよね。所謂ナンパもしたよなあ。「無駄」を無くすのが技術で、「無駄」を楽しむのが化だとすれば、歴史とは技術と化のいたちごっこなのかもしれない。

新田次郎学賞(新田次郎記念会主催)は13日、永井紗耶子の「商う狼」(新潮社)に決まった。
https://this.kiji.is/754619537421451264?c=39546741839462401
永井紗耶子のツイート。
《『商う狼』が、新田次郎学賞をいただきました!先ほど、第一報を頂戴したはかりで、本人がまだ、全然、実感がないのですが、嬉しさがジワジワ来ています。ありがとうございます~♪♪》
https://twitter.com/sayavivi/status/1381923960825159681
永井は小学館庫小説賞を受賞してデビューした作家である。

白泉社のマンガ誌「ヤングアニマル」で連載されているダークファンタジーベルセルク」(三浦建太郎)が本格ウイスキーとコラボしたオリジナルボトル第二弾が登場する。
ベルセルク」コラボウイスキーは、昨年9月に第一弾を発売し、ガッツのラベルの「ベン・ネヴィス1996」、ガッツとグリフィスのラベルの「シークレットスペイサイド1993」が、完売したが、今回は、主人公「黒い剣士」ガッツと、ガッツの好敵手の一翼「不死者」ゾッドのラベルでシングルモルトウイスキーアイリッシュ2002」が発売される。
オリジナルウイスキー通販サイト「WHISKY MEW」で、4月22日(木)昼12:00から219本の限定発売だ。価格は24,200円(税込)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000487.000046848.html

朝日新聞デジタルは4月13日付で「産経新聞で13人感染 全社で原則在宅勤務に」を掲載している。
産経新聞社は13日、大阪本社(大阪市浪速区)の販売局で勤務する30~60代の男女13人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。12日から、東京本社や総支局を含めた全社の従業員を原則として在宅勤務としたという。》
《大阪本社総務部によると、12日付で同社独自の「緊急事態宣言」を出した。10~13日に販売局の複数の社員が発熱し、検査の結果、関連会社の社員やアルバイトも含め13人の感染がわかった。全員が無症状か軽症。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP4F6V8VP4FPTIL03M.html
毎日新聞グループホールディングス顧問の小川一がツイートしている。
産経新聞社員ら13人がコロナ感染しました。まさに他人事ではありません。もし新聞制作の根幹部署の整理チームにクラスターが起きたら新聞はつくれません。》
https://twitter.com/pinpinkiri/status/1382078712473026562
漏れ伝わるところによれば光社の常務取締役の烏山公夫が入院。濃厚接触者は取締役・折敷出慎治、コンテンツビジネス局長・渡辺清史、今泉祐二だそうだ。他人事ではあるまい。

フジサンケイグループ広告大賞が決まった。メディアミックス部門大賞はトヨタ自動車の「トヨタイムズ」。優秀賞はサントリーBOSS 働く人の相棒」、サントリー「クラフトボス どこでもワーク」、パナソニックパナソニックの店 こころの密は、変えません。」。
https://www.fujisankei-g.co.jp/koukoku-taisho/50/index.html

大日本印刷DNP)と産業経済新聞社合弁会社「ライフラ合同会社」は4月14日にスマホ向けアプリ「ライフラプラスを開発し、情報銀行の事業化に向けた実証事業を約1年間の予定で開始するそうだ。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10160759_1587.html

◎「日経ビジネス」は4月15日付で「『どこでもオフィス』整備、在宅率7割のKADOKAWA」を発表している。
《コロナ禍でオフィス縮小の動きが広がる中、2020年8月、KADOKAWAが約2700坪の大規模オフィスを開設した。埼玉所沢市の複合化施設「ところざわサクラタウン」に併設した「所沢キャンパス」では、約1000人が働ける。一方、東京都心の飯田橋にある従来の本社オフィスは「東京キャンパス」命名して、2拠点体制とした。
ただ、部署ごとにどちらの拠点で業務をするかが決まっているわけではない。業務の内容やその日の従業員の気分によってオフィスを自由に使い分けられる。この2拠点以外に、法人契約した複数のサテライトオフィスや在宅勤務も選択可能だ。
こうした場所にとらわれない働き方は欧州が発祥と言われ、「アクティビティー・ベースド・ワーキング(Activity Based Working=ABW)」と呼ぶ。KADOKAWAはコロナ前から数年間かけて導入を準備してきた。所沢キャンパスの稼働を機に本格的に導入し、現在、在宅勤務率は約7割をキープしているという。》
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00281/041400002/
KADOKAWAは時代の風に上手く乗ることができたのは間違いあるまい。

西日本新聞広告社大分が、9日に大分地裁に自己破産申請したそうだ。
https://mainichi.jp/articles/20210415/ddl/k44/020/303000c

ハースト婦人画報社のラグジュアリー住宅誌「モダンリビング」は創刊70周年を迎えた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000008128.html

◎マガジンハウスは、4月15日より、福祉とクリエイティブをテーマに新たなメディアプロジェクトを始動した。第一弾として、ウェブマガジン「こここ」(https://co-coco.jp)を創刊。「個と個で一緒にできること」を合言葉に、福祉につらなる人や場所、活動、表現、創造性をたずね、紹介していくメディア事業を軸に、ラボ事業も展開するという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000030125.html
雑誌ビジネスのデジタルシフトには成功してもらいたいものだ。

小学館DIME」編集部、丸善ジュンク堂書店、株式会社セキュアは3社共同で、未来型AI無人店舗「DIME LOUNGE STORE」を本日4月15日(木)に、新宿住友ビルにオープンした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001116.000013640.html
DIME」「ビーパル」「サライ」といった小学館の情報誌は「共創」をテーマに掲げている。先日、開催されたウェビナーも実に充実していた。広告会社にしても知りたいのは編集者の楽屋オチではなく、どう雑誌を生き残らせるかの戦略である。

◎光社の「VERY」と味の素が発売する洋風調理用ソース「Bistro Do」がタッグを組み、4月15日(木)より、全国の家族に笑顔を届けるプロジェクト「今日は家族で話そうよ!With Bistro Do」をスタートさせた。「VERYwebプロジェクト特設サイト」をオープンしている。
https://veryweb.jp/food/172954/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000808.000021468.html

東京新聞は4月14日付で「復興庁の『トリチウム』キャラ、公開中止 原発処理水の安全性PRに批判噴出」(中根政人)を掲載している
《復興庁はホームページ上で「国民のさまざまな声や感想を踏まえトリチウムのデザインを修正する。このため、当該チラシ及び動画の公開をいったん休止する」と説明した。
 同庁の角野然生統括官は14日の参院資源エネルギー調査会で、チラシや動画の作成に関し、電通に発注して費用は「数百万円程度」と説明。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/98124

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4)【深夜の誌人語録】

模倣は独創の第一歩である。

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5)【お知らせ】 

」2000号まで、あと32号。