Index------------------------------------------------------
1)【記事】船戸与一以来の衝撃!佐藤究「テスカトリポカ」(KADOKAWA)
2)【記事】聖火リレー辞退報道を振り返る
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
5)【お知らせ】
----------------------------------------2021.3.12 Shuppanjin
1)【記事】船戸与一以来の衝撃!佐藤究「テスカトリポカ」(KADOKAWA)
大森望が「佐藤究が新たに野に放つ『テスカトリポカ』は、驚くべき異形の小説にして、まさに小説のモンスター」とまで絶賛している。
《とんでもない怪物が現れた。
大藪春彦賞と吉川英治文学新人賞の二冠に輝いた『Ank : a mirroring ape』から3年半。佐藤究が新たに野に放つ『テスカトリポカ』は、驚くべき異形の小説にして、まさに小説のモンスター。
犯罪小説と言えば犯罪小説だが、こんな犯罪小説はいままで見たことがない。臓器密売ビジネスの地獄で、現代ノワールとアステカの神が出会う。暴力と神話の壮絶すぎるミックスに度肝を抜かれる。》
https://kadobun.jp/reviews/entry-40965.html
早川書房の小野寺真央もツイッターで言及している。
《佐藤究さんの『テスカトリポカ』、凄まじい筆力と熱量の大作ノワール。麻薬、暴力、心臓密売人。メキシコ、ジャカルタ、川崎と、各地へ舞台を移しながら繰り広げられる血の祝祭と、闇に生きる人々の群像劇。凄惨な、しかしある種美しいシーンの数々が心に残りました。いや、すごかった。》
https://twitter.com/MONODERAM/status/1366931670054494217
「文藝」編集長の坂上陽子も絶賛している。
《川崎×メキシコ×マジックリアリズムが作り上げる究極の神的世界、佐藤究さんの『テスカトリポカ』めちゃやば。参考文献に木澤佐登志さん本と『ルポ川崎』が入ってる稀有な世界文学。今年最大の瞠目すべき奇書(大傑作)だと思います。》
https://twitter.com/amehanako/status/1367445419748290562
「ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち」の木澤佐登志である。「ルポ川崎」は音楽ライター・磯部涼のノンフィクションだ。おいおい、マーク・フィッシャーの「資本主義リアリズム」も、バタイユの「有罪者 無神学大全」も参考文献として掲げられているし、更には暴力と宗教の文化人類学者ルネ・ジラールの「世の初めから隠されていること」まで参考文献に入っているぞ。極めつけは映像の参考としてエイゼンシュタインの「メキシコ万歳」の名前まで記されているではないか。
「NEWSポストセブン」は3月7日付で「ミステリー界最注目!佐藤究氏が久々の長編『テスカトリポカ』を語る」を発表している。「週刊ポスト」3月12日号が著者インタビューを掲載しているのだ。
《仇敵〈ドゴ・カルテル〉との抗争に敗れ、兄弟で唯一生き残ったバルミロがジャカルタに逃れた第2部以降、事態は急展開。彼はわけあって日本を追われた心臓血管外科医〈末永〉と出会い、川崎・東扇島に接岸する豪華客船を舞台に新たなビジネスに乗り出すのだ。
「今では資本主義が原理主義化し、その極北が臓器ビジネスだろうと。自分だけはまともなつもりでも無意識に取り込まれているのが資本主義というシステムで、神様が介在しない分、タチは悪いかもしれません」》
https://www.news-postseven.com/archives/20210307_1639472.html?DETAIL
「人間は人間を刺す〈人間はただ見る〉いつも〈世界〉は〈舞台〉」の歌人・石井辰彦も読んでいる。
《初めて読む作家、佐藤究の新作長篇『テスカトリポカ』(角川書店) を、ジャケ買いをして一気に読んだ。信じられないくらいよく出来た、限りなく面白い小説。「クライムノベルの新究極、世界文学の新次元!」という宣伝コピーは、まんざら嘘とは言えないかも。》
https://twitter.com/Poetatsu/status/1367466641089425408
芳林堂書店高田馬場店のツイート。
《本日、友情・努力・勝利なコミック発売日でしたが皆さまいかがお過ごしでしょうか?掟・裏切り・制裁な『テスカトリポカ』もおススメです!それでは、帰宅後の読書時間、ゆっくりお過ごし下さいまし。》
https://twitter.com/horindobaba/status/1367448404285001730
芳林堂書店高田馬場店は「テスカトリポカ」推しだ。
《真っ黒だけど、エンタメ本の光です『#テスカトリポカ』!この眼光から目をそらしてはいけない、いやそらせない...!暖かくなってきました、みなさま良い週末を!》
https://twitter.com/horindobaba/status/1368158085261398018
これも芳林堂書店高田馬場店のツイート。
《もうじき桜も満開となる時節となりました、皆様いかがお過ごしでしょうか?本日も当店では悪とエンタメ満開かつ全開の傑作『#テスカトリポカ』を大量にご用意して皆様をお待ち申し上げております。いらっしゃいまし》
https://twitter.com/horindobaba/status/1369175541626982402
これも、だ。
《あなたの読書生活に日が差すこと間違いなしの暗黒文学 新刊『#テスカトリポカ』超絶賛発売中!ハラペーニョを鼻に詰めてテキーラを一気したなみの衝撃が走るので未読の方、心して手にとるべし!バモス!》
https://twitter.com/horindobaba/status/1369620674935803906
芳林堂書店高田馬場店は他にもツイートしているけれど、以下、略!芳林堂書店高田馬場店は分かっているはずだ。
《?は銃弾に先がけて放たれる。それを見抜けなかったら、蜂の巣にされておいまいだ。》
https://www.kadokawa.co.jp/product/322003000419/
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2)【記事】聖火リレー辞退報道を振り返る
中日新聞は2月4日付で「ロンブー田村淳が聖火ランナー辞退『森会長がちょっと理解不能な発言』犬山市で予定も」を掲載している。
《お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(47)が3日、自身の公式YouTubeチャンネルで動画を公開し、コロナ禍を理由に任命されていた東京オリンピック・パラリンピックの聖火ランナーを辞退した、と明らかにした。田村は愛知県犬山市を走る予定だった。》
https://www.chunichi.co.jp/article/196755
朝日新聞デジタルは2月11日付で「藤井聡太二冠が聖火ランナー辞退 地元の瀬戸市に伝える」を掲載している。
《愛知県瀬戸市で東京五輪の聖火リレーランナーを務める予定だった将棋の高校生棋士・藤井聡太二冠(18)が、ランナーを辞退する意向を10日までに同市に伝えたことがわかった。関係者によると、五輪が延期になり先の見通しも立たないことが理由で、大会組織委員会の森喜朗会長の発言とは関係がないという。同市出身の藤井二冠は今年4月の聖火リレーで市内を走る予定だった。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP2B7HWSP2BOIPE00Y.html
朝日新聞デジタルは2月26日付で「聖火リレー、五木ひろしさん辞退 『日程の都合で』」を掲載している。
《東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレー福井県実行委員会は25日、聖火リレーの県PRランナーの一人だった歌手の五木ひろしさんが参加を辞退し、代わって元バレーボール選手の荻野正二さん(51)がランナーを務めると発表した。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP2V2699P2TPISC00B.html
朝日新聞デジタルは2月26日付で「俳優の玉城ティナさん、聖火ランナー辞退」を掲載している。
《沖縄県は26日、東京五輪の聖火リレーで県内を走る予定だった俳優の玉城ティナさん(23)が、ランナーを辞退したことを明らかにした。所属事務所から県に対し、今月17日に「仕事の都合がつかなくなった」との連絡があったという。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP2V76Z8P2VTPOB003.html
福島民友新聞は2月27日付で「俳優・斎藤工さん、日程合わず『辞退』 聖火リレー、福島県予定」を掲載している。
《聖火リレーで本県を走る予定だった俳優の斎藤工さん(39)が東京五輪の聖火ランナーを辞退することが26日、分かった。》
https://www.minyu-net.com/sports/running/FM20210227-589431.php
スポーツニッポンは2月28日付で「著名人聖火ランナー、辞退のリレー 斎藤工、玉城ティナら相次ぎ表明…事務所が語る別の事情」を掲載している。
《来月25日からスタートする東京五輪聖火リレーで、福島県内を走る予定だった俳優の斎藤工(39)と沖縄県内で予定していた女優の玉城ティナ(23)が27日までに、ランナーを辞退した。スケジュールの都合によるもの。
所属事務所によると、斎藤は昨年中に辞退を申し入れていた。石川県内で予定していた常盤貴子(48)、大分県内で予定していたシンガー・ソングライターの阿部真央(31)も日程上の理由で辞退したことが明らかになっており、著名人の“辞退ドミノ”が発生している。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/02/28/kiji/20210227s00041000694000c.html
スターダストプロモーションは3月1日付で「弊社所属タレント常盤貴子に関するご報告」を発表している。
《平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、弊社所属タレント常盤貴子の2021年6月に開催予定である東京五輪の聖火ランナー辞退に関する経緯のご報告をいたします。
常盤は当初、昨年開催予定であった東京五輪につきまして、2020年6月に聖火ランナーとして石川県を走る予定でございましたが、東京五輪の開催が延期となり、それに伴い聖火リレーが中止となりました。
2020年1月には、翌2021年5月~6月本番の舞台出演が決定していたため、2020年9月に改めて2021年6月での聖火ランナーのご依頼をいただきましたが、残念ながらお断りさせていただきました。
上記の経緯をご報告させていただきます。
今後とも変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願いいたします。》
https://www.stardust.co.jp/section1/profile/tokiwatakako.html
毎日新聞は3月3日付で「聖火リレー、渡辺徹さんら3人辞退 ジーコさんらランナーに」を掲載している。
《茨城県は2日、延期となった東京五輪の聖火ランナーについて、予定していた俳優の渡辺徹さんら3人が日程の都合などで走者を辞退したと発表した。新たに、サッカー指導者のジーコさんらがグループランナーとして走行する。》
https://mainichi.jp/articles/20210303/k00/00m/050/081000c
日刊スポーツは3月4日付で「正代『タイミング的に嫌だなと…』辞退の心境明かす」を掲載している。
《大相撲の大関正代(29=時津風)が4日、都内の部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じ、出身の熊本県宇土市で走る予定だった東京オリンピック(五輪)の聖火ランナーを辞退したことについて「(走りたかった)気持ちはあるけど、いろんな条件をクリアしてやっと走れるものと思っているので仕方ないですね」と残念がった。》
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202103040000439.html
毎日新聞は3月6日付で「TOKIOが聖火リレー辞退 窪田正孝さんも 『日程の都合』 福島」を掲載している。
《福島県は6日、東京オリンピックの聖火リレーで県のPRランナーとして県内を走る予定だった人気アイドルグループ「TOKIO」と俳優の窪田正孝さんが出場を辞退したと発表した。いずれもスケジュール上の都合を理由に挙げ、昨年末までに辞退の申し出があったという。》
https://mainichi.jp/articles/20210306/k00/00m/050/116000c
朝日新聞デジタルは3月5日付で「聖火リレー中止、島根の乱 「知事は本気」全国から賛同」(浪間新太、杉山匡史)を掲載している。
《新型コロナ対策が不十分だとして、島根県の丸山達也知事が東京五輪の聖火リレー中止を検討すると表明し、2月下旬に上京して政府などに説明して回った。》
《「島根の乱」に反響は広がった。通常の知事会見の動画は数百回程度しか再生されないが、中止検討を表明した動画の再生回数は3月4日現在で2万5千回以上。県広聴広報課の担当者は「再生回数の多さに驚いています」。視聴者による動画に対する評価は、高評価が9割以上だという。県庁には3日までに電話やメールなどで約800件の意見が寄せられた。8割は首都圏を中心とした県外からだが、意見の8割は知事に賛成という。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP346D7FP33PTIL00K.html
「NHK NEWS WEB」は3月9日付で「『本当に実施していいのか』聖火リレー辞退のパラ金メダリスト」を公開している。
《神奈川県伊勢原市出身で全盲の秋山里奈さんは、競泳、視覚障害のクラスでパラリンピック3大会に出場し、ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得、神奈川県の聖火ランナーに選ばれていましたが、今月になって辞退を申し出ました。
秋山さんはNHKの取材に応じ、辞退の理由について「過去に出場した選手なのによくそういうことを言えるなと思われる怖さはあるが、新型コロナの収束が見えない中、聖火リレーや東京大会は本当にできるのか、実施していいのか疑問がある」と述べました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210309/k10012905721000.html
毎日新聞は3月7日付で「聖火リレーは機運醸成のカード? 中断基準あいまい 自治体困惑」(小林悠太)を掲載している。
《組織委は昨年6月、計画の効率化と合理化による大会の簡素化を図ることで国際オリンピック委員会(IOC)と合意した。延期された大会の機運醸成に向け、インパクトのある経費削減策を示すのが狙いだった。聖火リレーの日程短縮は目玉の一つだったが、本気度を疑問視する声もあった。
組織委幹部は「聖火リレーの担当者は『スポンサーの意向で短縮できない』と言うばかりで、本気でやっているのか疑問だった」と打ち明ける。結局、聖火リレーは延期前と変わらず、121日間の日程が維持された。組織委は昨秋、役員ら大会関係者の参加数の削減や輸送サービスの見直しなど52項目の簡素化策を示したが、費用削減効果は大会経費の2%程度、300億円にとどまった。一方、新型コロナの感染対策と合わせた1年延期に伴う追加経費は2940億円に上る。簡素化の削減効果と延期の追加経費は桁が違う。》
https://mainichi.jp/articles/20210305/k00/00m/050/137000c
沖縄タイムスは3月9日付で「知花くららさん聖火ランナー辞退 『第2子妊娠のため』」を掲載している。
《モデルの知花くららさん(38)が、出身地の沖縄県で参加予定だった東京五輪・パラリンピックの聖火ランナーを辞退したことが8日、分かった。県によると、「第2子妊娠のため」として5日に辞退を申し出た。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/718519
朝日新聞デジタルは3月11日付で「スケジュールの都合? 著名人聖火ランナー、相次ぐ辞退」を掲載している。
《組織委によると、新たな日程は昨年9月に確定し、著名人約600人を含む1万人ほどの走者に連絡した。ところが、その後、感染防止を重視する政府から著名人の参加取りやめも含めた検討を求められ、都道府県の実行委員会を交えた協議は難航した。
組織委は昨年12月と今年2月上旬の2度、日時と場所は調整中と著名人側に伝えていたが、出発が1カ月後に迫った2月下旬にやっと調整がつき、25日に約500人の著名人に決まった日時や場所をメールなどで通知したという。
担当者は「調整に時間がかかり、直前の連絡となってしまい申し訳ない。コミュニケーションでも期待に沿えない面があった」と謝罪した。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP3B7SN4P3BUTIL01M.html
聖火リレーのスポンサーは日本コカ・コーラ、NTT、日本生命保険、トヨタ自動車がプレゼンティングパートナーであり、パナソニック、エネオス、ANA、日本郵便、日本航空がサポーティングパートナーとなっている。
https://tokyo2020.org/ja/torch/
朝日新聞デジタルの3月11日付の記事で元毎日放送プロデューサーの影山貴彦は自身が主催者であれば「安全を考えて著名人の参加を断念する」と宣言することを考えたという。
《「タレント側は本音がどうであれ、『走りたかったのに残念。五輪を応援しています』とコメントしただろう。現状よりずっと前向きな空気になっていたはず。いい構成作家がついてないなと思いますね」》
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3)【本日の一行情報】
◎田中将大のツイート。
《東日本大震災から10年が経ちました。
10年を迎えたから急に何かが変わることではありません。
これからも僕なりに出来る事を継続していくことが出来ればと思っています。
がんばろう東北》
https://twitter.com/t_masahiro18/status/1369788352388419586
◎「或る中堅記者」のツイート。
《福島県が、今朝の全国紙に意見広告を出している。「10年を経て、光と影のコントラストは強まってきた」という言葉が重く響く。被災地にとって、今日で何か区切りがつくわけではない。》
https://twitter.com/chuken_william/status/1369810213654515713
◎文藝春秋プロモーション部がハッシュタグ「 #東日本大震災から10年に読みたい本 」を作成していた。さすが!
https://twitter.com/bunshun_senden/status/1369629518202212356
◎「風の時編集部」佐藤正実のツイート。
《今朝の河北新報に、10年前の今日の一面が折り込まれている!東日本大地震を忘れさせない新聞の力!すごい!》
https://twitter.com/kazenotoki/status/1369757265767460865
◎日経小説大賞の募集が4月から始まる。選考委員は角田光代、辻原登、髙樹のぶ子、伊集院静。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFG215XX0R20C21A1000000/
今回で14回目になるのか。過去の大賞受賞作で私が読んだことのある作品はなかった。そういう類の賞のだろう。
◎婦人之友社は、「これでいい ウー・ウェンのありのままの一皿」のレシピの中から、編集部でリピート率の高いメニューを、公式インスタグラムの動画で初めて公開するという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000069156.html
◎文藝春秋は、「週刊文春 電子版」をスタートする。「週刊文春」のすべての特集記事が、雑誌発売日の1日前に読める有料サービスで、WEBサイト「文春オンライン」上で展開する。月額2,200円(税込)。過去1年分のスクープ記事が読み放題で、また、スクープ記事を1本から購入することも可能だ。「週刊文春」編集長の加藤晃彦が次のようなコメントを発表している。
《菅首相長男の総務省官僚「違法接待」、黒川東京高検検事長の賭けマージャン、河井法相の公選法違反…。「週刊文春」のスクープによって、雑誌発売日(通常木曜日・首都圏基準)より前に事態が動くことが増えています。こうしたスクープをできるだけ早く読者に届けたい。
それを可能にしてくれるのが「週刊文春 電子版」です。日本全国、いや世界中で、発売日前日の16時にスクープが全部読めることになりました。「週刊文春」のオンリーワンのコンテンツを、紙、スマホ、PCなど読者の方が最も読みやすいデバイスでお楽しみください。》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000043732.html
◎「東洋経済ONLINE」は3月10日付で「33歳元産経記者が挑む『東北の現実』伝える闘い」を発表している。
《「東北の人たちにとって、東日本大震災は特別なものというより、生活の中に震災がある。普通に生活をしている中でも、この間(2月13日深夜に東北を襲った最大震度6強の地震)のように(頻繁に)地震が起こる。そんな中で、東北の人がどういう物事の見方をしているのか。
日々、暮らしている中でどういう風景が見えているのか。それは、市民自身が描くんですよね。それらを取材して記事で表現することで、マスコミが取り上げるものとは違うリアルが浮かび上がってくるんじゃないかなと考えています」
TOHOKU360の編集長、安藤歩美さん(33)はそう話す。
TOHOKU360は、2016年に生まれた住民参加型のニュースサイトだ。東北6県の各地に散る住民が「通信員」として取材をする。その数、およそ60人。男女は半々で、年齢は20代~70代。職業も会社員、個人事業主、医師、主婦などさまざまだ。》
https://toyokeizai.net/articles/-/415754
これはFrontline Pressが取材した記事である。Frontline Pressとは
《「誰も知らない世界を 誰もが知る世界に」を掲げる取材記者グループ。調査報道や手触り感のあるルポを軸に、新しいかたちでニュースを世に送り出す。取材記者や研究者ら約30人が参加し、2019年5月に正式発足。代表は高田昌幸・東京都市大学メディア情報学部教授。スマートニュース社の子会社「スローニュース社」から調査報道支援プログラムの支援を受けている。》
https://toyokeizai.net/list/author/Frontline_Press
◎講談社は小学校低学年向け雑誌「Aneひめ」と美容誌「VOCE」のスペシャルコラボムック「すみっコぐらしとかわいくなろう!」を3月15日に発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003109.000001719.html
◎「デイリー新潮」は3月9日付で「韓国『鬼滅の刃』で“旭日旗”に非難、Netflixで『炭治郎の耳飾り修正』のご都合主義」を発表している。
《日本の歴代アニメーション映画の興行記録を塗り替え、伝説となった「鬼滅の刃」が韓国反日勢力の“旭日旗”議論の矢面に立たされている。Netflixはその圧力に抗しきれなかったのか、一部を改変することになった。反日不買を訴えつつ、都合よく選択して日本製品を消費する韓国側の欺瞞が露呈し続けている。》
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/03090800/?all=1
◎KADOKAWAが運営するWEBサイト「レタスクラブ」は、媒体コンセプト「へとへと解放宣言」をもとにした新商品として、マキシムのアパレルブランド「神戸レタス」とともに「[レタスクラブコラボ] 抜き衿デザインシャツワンピース」を共同開発し、3月9日(火)から販売を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008266.000007006.html
◎小説「カモフラージュ」「累々」の松井玲奈がマガジンハウスから初のエッセイ集「ひみつのたべもの」を刊行する。「anan」の同名連載に加えて、25作品を書き下ろした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000030125.html
◎「日本ネット経済新聞」は3月11日付で「集英社、EC刷新の特別企画を開始 新規会員や定着率アップ」を掲載している。
《集英社は、自社ECサイト「集英社 HAPPY PLUS STORE」のサイトリニューアル1周年を記念した特別企画「ハピプラスタンプラリー」を期間限定で開始した。新規会員や顧客の定着率を高める意図があるようだ。》
https://netkeizai.com/articles/detail/3272
◎文藝春秋の元常務取締役の木俣正剛が「文藝春秋」や「週刊文春」の編集長として経験したことを踏まえて書かれた「文春の流儀」が中央公論新社から刊行された。木俣らしい一文を引用しておこう。
《売れている雑誌ほど、編集部は溶解炉のように熱くなっています。熱くなりすぎて、溶解炉が壊れ、熱いマグマのようなものが流出すると大損害になります。だからこそ、溶解炉の仕組みを理解し、制御の仕方を知っている編集幹部の存在が必要なのです。》
https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/03/005410.html
◎上出遼平が「群像」4月号に発表した「僕たちテレビは自ら死んでいくのか」が予想通り、話題になっている。三浦崇宏がツイートしている。
《群像四月号の、上出遼平による『僕たちテレビは自ら死んでいくのか』これはスキャンダラスなメディアの内部告発ではなく、メディアの内部にいる人間によるギリギリの覚悟の表明だ。そして、すべての新しいことをしようとする人へのエールでもある。事なかれ主義を乗り越えて、問題提起する人に幸あれ。》
https://twitter.com/TAKAHIRO3IURA/status/1369074293225615360
「週刊文春」特派記者の和田泰明のツイート。
《「家つい」で涙して注目した上出遼平さん『群像』論考。会社員人生を賭けた告発を、ネットや週刊誌でなく歴史ある文芸誌に寄せたのは「言葉」で紡ぎたかったからだろう。告発は「冷遇された腹いせ」になりがちだが個人攻撃はしていない。総務省騒動に連なるあらゆる既得権益への警鐘にもなっている。》
https://twitter.com/yasuakiwada/status/1369828824980983809
東海テレビのプロデューサーというより、「さよならテレビ」の阿武野勝彦のツイート。
《テレビ東京の上出遼平さんが『群像』に書いた文章。激しいけどユーモアを忘れず、核心を突きながらそれでも周りを慮り…。テレビに巣くうおっさん達は、どう受け止めるのだろう。おっさん其の一の私は、なけなしの顎が外れ、なけなしの腰が抜けてしまった。そして、その夜、あきれるほど酒を飲んだ。》
https://twitter.com/037303730373/status/1369578179996774401
みんなが見ているのだ!
◎知念実希人のツイート。
《週刊新潮に『日本人初の死亡者も…』と書かれているけれど、ワクチン投与が原因で死亡されたとされているケースはないはずです。
まさか、接種後にくも膜下出血で亡くなった方のことを言っているわけではないですよね。
まだ週刊新潮はワクチンに対する不安を過剰に煽っていくつもりなんでしょうか?》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1369824176450666503
「週刊新潮」は知念実希人との約束を一蹴したのだ。
《今後、お仕事のお付き合いをする条件で、私は『ワクチンに関してだけは、不正確な記事で不安を煽らないこと』とお約束したはずです。
それなのに、なんでこんな見出しを付けるのでしょうか?
本当に理解できないんですが……
これ、いったいどういうことなんですか?》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1369825793644228609
新潮ジャーナリズムからすれば知念の作品が刊行されなくても痛くも何ともないのだろう。知念の側から版権を引き上げることはないと踏んでいるのだ。
《とりあえず、この件にかんしまして新潮社に抗議しました。
ただ、もう本当に疲れ果てました。
とても忙しい中、なぜこんなことで心労を負わないといけないのか、全く理解できません。
いま書いているのは、夏に新潮社から刊行予定の本なんですよ。
なんで、その邪魔をされないといけないんでしょう?》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1369834966402572289
また新潮社からすれば、たとえ知念が版権を引き上げようとも平気なのだ。実は新潮社がそういう覚悟にあることを知念は理解しているのだろうか。
《今年は4月と8月に新潮文庫から本を出版する予定でしたけど、
どうするかは落ち着いてから考えます。
約束を反故にされたショックと怒りで、いまは冷静になれないもので。
本当に疲れ果てました。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1369836148621672449
知念は新潮ジャーナリズムの何たるかを理解しているのだろうか。
《もしこれが、アナフィラキシーが起きていることは事実だし、
アナフィラキシーとは関係ないが、接種から3日後にくも膜下出血で亡くなった方もいらっしゃるので見出しで並べても問題ない。
二つを勝手に関連づけて誤読する方が悪いという認識でしたら、そのような倫理観の出版社とは仕事はできません。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1369836883908304896
これも知念のツイート。
《この件にかんしましては、自分もいま冷静になれていないので、少し頭を冷やしてからどうするか考えたいと思います。
興奮した状態でこの件にかんしてつぶやいても、皆様を御心配させるだけだと思いますので。
正直な気持ちを言うと、可能ならもうかかわりあいたくない……。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1369838519934316544
ここまで書いて新潮社から文庫を二冊出す作家を私は信用できないと言っておくことにしよう。結局、知念は新潮ジャーナリズムに追い詰められたのだ。次のようなツイートは知念の敗北宣言なのかもしれない。
《とりあえず、ボールは投げました。
あとは先方のご回答をお待ちいたします。
ただ、虚無感がひどい……
疲れた……》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1369917921141481472
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4)【深夜の誌人語録】
自分の歩幅をもって一歩を刻む。
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5)【お知らせ】