安倍晋三夫人がゾッコンの江本勝はアメリカ大統領を爬虫類人と断定する陰謀論者とも共著のある似非科学者

自民党総裁安倍晋三が総理大臣になったならばマリファナが解禁されるのだろうか。まさか!しかし、安倍晋三の夫人は次のように堂々と主張する御仁と極めて親しい関係にあるらしい。

私が総理大臣になったら最初にやる事は、大麻栽培の復活と水が情報を持つという科学的認識における、エネルギー、医療関係への応用開発事業です。
具体的に言えば戦後1948年に制定された大麻取締法の廃止と、マリファナ吸引を目的とする以外の大麻栽培、商品販売の自由化です。
そして、水が情報を持ちうると言う事を認め合い、それからエネルギーを頂く事、薬に代わる波動水を認定する事です。

江本勝が2011年8月16日に水からのサイト(http://www.masaru-emoto.net/jp/)で「波動時評」として発表した文章の一節である。江本勝とは何者か。ウィキペディアによれば「疑似科学者」である。江本によれば水に話しかければ水が反応してキレイになるというスピリチャル系というか、要するにトンデモ系の人物である。しかし、その「信者」は意外と多いらしい。例えば学校の先生でペットボトルに水を入れ「バカ」とマジックで書いたものと、「ありがとう」と書いたものを1カ月ほど冷蔵庫に保管した後に取り出して、「バカ」と書いてあるペットボトルの水が濁っていて、言葉の力は凄いと感じたというような話をするヤツは江本の影響にあると考えて間違いあるまい。江本のブログを見れば、「自由主義史観」をもって新しい歴史教科書をつくるに際して大活躍した藤岡信勝と親交があることがわかる。今年の3月12日に江本は「波動時評」で次のような教育観を披瀝している。

今ある教育システムは戦後アメリカから押し付けられたものであって、我々の先輩達、ご先祖様によって作られたものではない、と言う事を真剣に考えるべきです。つまり、日本人にとっては砂上の楼閣的教育システムであるから、事なかれ主義や、出る釘は打たれる的な社会構造となって、結果的に誇るべき御先祖様たちの智慧が何一つ生かされていない社会となってしまっているのです。
そう言う意味では、戦前の教育システムをもう一度研鑽すべきであると思います。いや戦前と言うより、もっともっと太古の序代からの真の歴史を勉強して、私たちが引き継いでいるDNAがどのように反応するかを見て行こうではありませんか。

こうした戦前回帰の教育観とマリファナ解放が矛盾なく結びつくのがトンデモ系の面目躍如たるところだろう。いずれにせよ、この江本「教祖」にゾッコンなのが安倍昭恵なのである。そう安倍晋三夫人の。私がこのことを知ったのはツイッターによる。毎日新聞の記者である斗ヶ沢秀俊のツイートによる。斗ヶ沢は次のようなツイートをRTし、「恐ろしいですね。『総理夫人』にはならないでほしい」とつぶやいていたのである。

安倍晋三婦人・昭恵氏のブログ>"『水からの伝言』の著者であり、波動の研究家である江本勝先生。その先生から「愛と感謝の祈りを福島原発の水たちに送ってください!!」というメッセージが届きました" http://www.akie-abe.jp/index.php?ID=629 … 改めて読むと、完全に江本勝を信じてる人だなと。

私は早速、「http://t.co/SFSwcKKN」をクリックしてみると、安倍昭恵のブログ「スマイルトーク」の昨年、東日本大震災直後の3月30日に発表したエントリ「江本勝先生より」がパソコンのディスプレイに現れた。ここで安倍はこう書いている。

水からの伝言』の著者であり、波動の研究家である江本勝先生。
その先生から「愛と感謝の祈りを福島原発の水たちに送ってください!!」というメッセージが届きました。
(中略)
江本先生の研究によると水はすべての情報を記憶するそうです。
明日、31日正午、福島原発の水に愛と感謝を送って下さい。
たとえ離れた場所からであっても、その想いは必ず届き水は記憶します。
そのことによって事態が少しでも好転すればいい・・・。
そんなことしても無駄だ、馬鹿みたいだと思わず、是非参加してみて下さい。
専門家でもない私達にできることは他にないのですから・・・。

安倍昭恵江本勝と親交を結んだのは安倍晋三の父親であり、総理大臣の座を目前にして亡くなってしまった安倍晋太郎を通じてのことであったと、安倍昭恵自身が「スマイルトーク」で「江本勝先生」と題して書いている。

水の波動の研究家である江本勝先生の事務所に伺ってきました。
江本先生とのご縁は遡ること20年ほど前。
安倍の父が波動を調べて頂いたことがありました。
最近になってなぜか気になり、ご連絡を取ってお会いすることに・・・。2010年8月21日http://akie-abe.jp/index.php?ID=542&cID=31

安倍昭恵が「安倍の父」の縁で江本と知り合っているということからも、また安倍晋三、昭恵夫婦が「おしどり夫妻」であることからも、安倍晋三江本勝も親しい間柄にあると想像しても、そう間違ってはいないことだろう。2010年12月02日のエントリ「会食」を読めば安倍夫妻が江本夫妻、谷村新司と会食をしていることがわかる。
http://akie-abe.jp/archives/2010/12/images/s1303306018.jpg
江本は冒頭に紹介したマリファナ解禁を唱える文章を次のように閉じている。

もちろん私は、年齢的にも体力的にも本当に総理大臣職に就こうとは思いませんし、仮にそうだとしても、100パーセントあり得ない話です。
ですから、次に総理大臣になる方に是非この小論文が目に留まるようにと思い書かせて頂きました。
そうなる事を祈ってペンを置きます。

この文章を江本が書いた段階で「次の総理」は野田佳彦であり、「この小論文」が目に留まることもなかったろう。しかし、野田の次の総理は解散総選挙によって決まるのであれば自民党総裁である安倍晋三の可能性が高い。江本の念願がかなうやも知れぬ。周知のように安倍は憲法改正を選挙の争点にして戦後レジームからの脱却を志向しているけれど、その先にマリファナ解禁を見据えているのだろうか。
ところで、江本勝は2007年12月にデイビッド・アイクとの共著『さあ5次元の波動へ 宇宙の仕組みがこう変わります』を刊行している。デイビッド・アイクは言ってみればトンデモ本の帝王のひとりである。アイクの主張は人類が爬虫類人レプティリアン )によって支配、操作されていて、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領も爬虫類人であり、湾岸戦争や9.11同時多発テロ爬虫類人の謀略であるというものだ。こうした人物と共著を出すだけで山野のトンデモ度が伺われるというものだ。しかし、アメリカの大統領を爬虫類人と断定して憚らない陰謀論者と同類の擬似科学者と交遊がある安倍晋三アメリカは日本のトップとして信用できるだろうか。デイビッド・アイクの代表作である『大いなる秘密』の翻訳者は、故人となってしまったが、革マル派中核派の母胎となった革命的共産主義者同盟革共同)を黒田寛一とともに結成するなどした「過激派の教祖」太田龍である。安倍夫妻の江本勝との交遊は、デイビッド・アイクを介すると太田龍にまで繋がってしまうのである!安倍晋三、昭恵夫妻は、こうした事実をご存知なのだろうか。