【文徒】2014年(平成26)9月16日(第2巻175号・通巻377号)

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1)【記事】朝日新聞産経新聞も所詮、同じ穴の貉
2)【本日の一行情報】
3)【特別付録】朝日新聞ツイッター記者の9.11を総点検
4)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2014.9.16 Shuppanjin

1)【記事】揺れ続ける朝日新聞の行き着くところは?

自発的に間違ったものは間違ったと早く認めろという渡辺恒雄読売新聞本社グループ会長の恐らく朝日新聞を念頭に置いた発言は、その通りである。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140910/ent14091015160010-n1.htm
9月11日は「東洋経済オンライン」が言うように「朝日新聞のいちばん長い日」であった。
http://toyokeizai.net/articles/-/47837
朝日新聞が読売新聞や産経新聞の新聞や「週刊文春」「週刊新潮」などの雑誌から集中砲火を浴びているが、それは朝日新聞が「反権力」であるからではない。例えば小沢一郎陸山会事件朝日新聞は、まさに「権力の尻馬」に乗った報道に終始したことを八木啓代のブログは指摘している。
小沢一郎が好きか嫌いか、政治家として評価するかしないかは別として、陸山会事件がでっち上げであり、それによって検察という「第5権力」が、歴史的な政権交代を骨抜きにしたことや、挙げ句に、検察審査会を騙して強制起訴をさせるために虚偽報告書を作ったなどというのは、明らかに、検察の戦後最大の不祥事であり、必ずや後の世で歴史に審判を下されるであろう事件ですが、この事件に関して、とにかく、いじらしいほど検察リーク丸呑みで、検察に都合の悪い資料は、たとえ入手しても記事にしない、それが朝日新聞社のスタンスだったわけです。
そのような媒体のどこが反権力であり、リベラルなのでしょうか。反権力やリベラルに失礼というものです」
同感だよなあ。
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-723.html
上智大学の田島泰彦教授は「朝日は自社報道に疑問を呈したジャーナリストや他のメディアに法的措置の可能性も示して抗議したが、この対応には問題があった。反論があるなら紙面で記事の根拠を示して説明すべきだった」としている。朝日新聞の雑誌やジャーナリスト個人に対する「抗議」が「恫喝」と見えたのは私だけだったろうか。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140912/ent14091210510016-n1.htm
安倍総理はラジオ番組で「慰安婦問題の誤報で多くの人が苦しみ、国際社会で日本の名誉が傷つけられた」と発言。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140912/plc14091210390001-n3.htm
「日本」や「日本人」の名誉を傷つけて来たのは朝日新聞ばかりではなかろう。朝日新聞批判の急先鋒とも言うべき産経新聞イラク邦人人質事件で大誤報を犯しながら、いまだに訂正も謝罪もないと小林よしのりが指摘している。小林によれば産経卑怯新聞である。
「私の記憶に間違いがなければ、産経新聞は当初『大量破壊兵器廃棄のための戦争』と支持し、発見が絶望的になったら『戦争で正義や大義を主張するなど無意味』とか言い出したはずです。
挙句の果てにはイラクで人質になった人たちに対して『演出』などと平然と誹謗中傷を行いました。こんな卑劣極まる報道をした新聞社が朝日を非難するなど殺人鬼が空き巣を犯罪者呼ばわりするが如きではないかと思います」
https://www.gosen-dojo.com/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=3852&comment_flag=1&block_id=736#_736
産経新聞によれば村上春樹は既にノーベル文学賞を受賞しているのである。江沢民死亡記事でも、京大の不正入試事件でも誤報を犯している。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131010/art13101021170006-n1.htm
http://matome.naver.jp/odai/2134319513783222801
http://matome.naver.jp/odai/2134319571383267801
ロンドン・オリンピック男子サッカーで日本がスペインに勝利したことを、韓国メディアは報じなかったという黒田勝弘の記事も誤報だった。黒田の願望がそのまま記事になったと言うべきか。
http://h.hatena.ne.jp/emiladamas/243608671860760904
東京23区の内11区が自衛隊の防災演習への協力をこばみ、区役所庁舎内への立ち入りを拒否していたという報道も誤報だった。産経新聞は「日本及び日本人を貶めた」という結論ありきの新聞なのだろうか。
http://matome.naver.jp/odai/2134319244282982501
産経新聞もまた誤報の宝庫であり、訂正も謝罪もしないというケースも朝日新聞同様にあるというわけである。こんなにあるんだもの!
http://matome.naver.jp/odai/2134316295381324801
要するに新聞を信じるなということである。しかも、新聞には「誤報」を認めたがらない文化があるようだ。朝日新聞特許法改正をめぐる「誤報」について、記事を書いた西尾邦明がツイッター誤報ではないと釈明しているのだが、「誤報」を指摘した東京大学教授の玉井克哉を呆れさせているのだ。
玉井は「誤報誤報でないと強弁するために、そういうことを言い出したようにしか見えません。実にみぐるしい」とツイートしている。極めつけは次のようなツイートである。
「呆れた。こんな弁解なら、しない方がマシ。その点でも、朝日新聞の記者に質の低いのが混じっていることが、よくわかった」
http://news.livedoor.com/article/detail/9239173/
これなど「9.11」効果なのかもしれない。朝日新聞が2012年6月8日付経済面に掲載した記事「ソーシャル時代、どう対応?/ゲーム大手4社に聞く」には任天堂岩田聡社長のインタビューが出ているのだが、これは「改竄」したうえでの「デッチ上げ」だったのである。朝日新聞は2年以上も経って、読者に謝罪した。
「当時、任天堂に社長への取材を申し込みましたが、了解が得られなかったため、任天堂に動画の発言内容をまとめて記事にしたいと伝え、了解を得られたと思い込み、記事にしました。掲載後、任天堂から『インタビューは受けていない』と抗議を受けたことなどから、弊社は謝罪いたしました。
今回新たに外部から指摘があり、事実関係を改めて調査した結果、紙面でおわびする必要があると判断しました。ご迷惑をおかけした関係者と読者のみなさまにおわびいたします」
「今回新たに外部から指摘があり」とあるが、これは恐らく「週刊文春」のことなのだろう。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4362
スクープでも何でもない記事でも、こうした手法が朝日新聞では恒常化しているのだろうかとさえ疑いたくなるケースである。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11350303.html
任天堂には2年前に謝罪したものの今回まで読者には何のアナウンスもしなかったということは、新聞にとって読者など、その程度の存在なのである。

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2)【本日の一行情報】

徳間書店児童書編集部創立20周年記念の朗読会。「アメリカで100年以上読み継がれ、『赤毛のアン』に匹敵する人気を誇る古典的名作『リンゴの丘のベッツィー』と、聖書・マザーグースシェイクスピアまで織り込まれた美しいタペストリーのようなおとぎ話『ふしぎをのせたアリエル号』の2作品」を翻訳者の多賀京子、中川千尋が紹介する。
http://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info/20-5
http://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info/20-6

本宮ひろ志をはじめとした漫画家の版権を管理し、各電子書店へ取り次ぐ配信事業を行ってきたサード・ラインはスマートフォン専用電子書籍配信サービス「でんしょ屋」をオープンした。ユニークなのは月額会員に登録したユーザーがコミックの購入、あるいはお気に入り登録を行うと自動的に「マイ書店」と呼ばれる自分だけの書店が開設できることだ。将来的には「マイ書店」を経由してコミックが購入された場合、ユーザーに対してポイントバックを考えているという。
http://pressrelease-zero.jp/archives/63131
http://www.thirdline.co.jp/du.cgi/news_detail.html?id=47

◎1600冊を超えるKADOKAWAの「ザテレビジョン」で最も多く表紙を飾ったのは木村拓哉の82回だった。
http://cyclestyle.net/article/2014/09/10/13377.html

トーハンは、文房具と雑貨の大型売場「nota nova」を9月13日の岩瀬書店会津若松駅前店(福島県会津若松市)導入。9月27日の岩瀬書店八木田店(福島県福島市)のリニューアルオープンにも導入する。「nota nova」は60坪〜150坪の大型文具雑貨売場である。
http://ryutsuu.biz/topix/g091101.html

大日本印刷は、パソコンやスマホなど、多様なデバイスに対応した低価格なSaaS型のWebサイト構築サービス「SiteCast REV」(サイトキャスト レヴ)を開始。SaaS利用で、初期設定費用:5万円、月額利用費:5万円〜。
http://www.dnp.co.jp/topic/10102460_2517.html

集英社の「シュプール」は9月23日発売の11月号でもコンパクト版を刊行する。これで3カ月連続となる。コンパクト版11月号は3万部。通常版が760円なのに対し、コンパクト版は600円。なお12月号でも実施を検討している。こうなると毎号、コンパクト版の刊行を求める読者のニーズが大きくなるのではないだろうか。
http://adnavi.shueisha.co.jp/topics/pdf/spur20.pdf

◎米広告大手のインターパブリック・グループ買収には関心なしと電通のティム・アンドレー取締役(専務執行役員)。ヘッジファンドのエリオット・マネジメントがIPGの株式6.7%を取得したことから、IPGの身売りが噂されるようになった。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0RC61W20140911

小学館の漫画雑誌「ビッグコミック」が公開中止の鳥取城跡のマスコットキャラクター「かつ江(渇江)さん」を無断使用。読売新聞は次のように書いている。
「かつ江さんが使用されたのは8月25日号と9月10日号の2回。黒鉄ヒロシさんが連載『赤兵衛』の中で取り上げた。同社によると、黒鉄さんはキャラクターを高く評価。同誌編集部は著作権が市教委にあることを知らず、原作者の男性に許可を取っていたという」
鳥取市教委が公開中止したのは飢餓を茶化しているなどの批判が相次いだためである。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20140911-OYT1T50165.html?from=ytop_main9
http://www.nnn.co.jp/news/140912/20140912003.html

◎第63回小学館児童出版文化賞朽木祥「光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島」(講談社)とミロコマチコ「ぼくのふとんはうみでできている」(あかね書房)に決定。
http://www.shogakukan.co.jp/st/files/20140911.pdf
朽木祥被爆2世。
「深い『共感共苦』をもって、人々にヒロシマが記憶されていけば、きっと未来への警戒につながる」
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=34549
ミロコマチコは「ぼくのふとんはうみでできている」について次のように語っている。
「最初は寝るときのおはなしを描きたいと思って、ぐるぐるアイディアを考えていたんです。そうしたら、ポンッと『ぼくの ふとんは うみで できている』というフレーズが浮かんできて、この言葉を膨らませておはなしを作っていったら面白いんじゃないかと思って考えていきました」
http://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=69

バンダイナムコゲームスは、「週刊少年マガジン」(講談社)で「はじめの一歩」が連載25周年を記念して、プレイステーション3向けにゲーム化。12月11日に発売予定。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140911_666411.html

紀伊國屋書店は、Harvill Secker社より刊行された、村上春樹色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」英訳本の著者サイン入り豪華装丁版を3名に178,200円(税込)で抽選限定販売する。
http://www.47news.jp/topics/prwire/2014/09/256923.html

◎日販が発表した8月の雑誌・書籍売上動向によると、雑誌・書籍・コミック合計売上は前年同月比5.9%減。
http://ryutsuu.biz/sales/g091110.html

◎「雑誌広告等の活用による栃木の魅力発信業務に係る公募型プロポーザル実施要領」である。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/f05/shinko/promortion/documents/youryou.pdf

学研教育出版は、医学部志望の大学受験生と保護者を対象にした進学イベント「Gakken 医学部進学フェア2014」を開催する。
http://gakken-ep.co.jp/news/201409/20140912.html

◎「白泉社40周年×コミックシーモア10周年記念キャンペーンが実施されている。「厳選40作品1〜2巻半額」&「人気コミック270作品以上3話無料」となる。9月26日まで。
http://www.nttsolmare.com/press/2014/0912.html

ハースト婦人画報社は、1周年を迎えるファッション誌「ハーパーズ バザー」11月号(9月20日発売)で、オードリー・ヘプバーンの孫娘エマ・ファーラーを表紙とする特別版2000部を発売する。通常版の表紙はレディー・ガガ
http://www.hearst.co.jp/whatsnew/140912-Corp-Harpers-Bazaar-November-Issue-with-Emma-Ferrer

◎フジテレビのドラマ「昼顔」のエンディング。
https://www.youtube.com/watch?v=7aHSC8Pw6eA

サントリーは、420ml〜550mlのペットボトル飲料を対象にした「妖怪ウォッチ オリジナルシール」オンパックキャンペーンを開始した。
http://www.narinari.com/Nd/20140927894.html

慶應義塾大学出版会、勁草書房東京大学出版会みすず書房有斐閣吉川弘文館と、丸善、京セラ丸善システムインテグレーションは、学術・研究機関を対象として学術書の新刊を紙版と電子版のセットにて販売する「新刊ハイブリッドモデル」のサービスを開始した。
http://www.atpress.ne.jp/view/50719

◎「週刊ポスト」の門田隆将「朝日新聞『吉田調書』報道の罪」全文が「NEWSポストセブン」で読める。
http://www.news-postseven.com/archives/20140912_276508.html
11日の記者会見で執行役員広報担当の喜園尚史は「抗議の前提となる事実が覆った。抗議は撤回、おわびする」と言ったそうだが、門田にはちゃんと会って謝罪すべきだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140912-OYT1T50040.html
門田はブログで次のように凱歌を上げている。
「…大新聞が情報を独占し、加工して下げ渡していく時代がとっくに終焉しているということである。インターネットの登場によるニューメディア時代は、マスコミが情報を独占する時代を、あっという間に『終わらせていた』のである」
http://www.kadotaryusho.com/blog/index.html

プロ野球巨人の球団代表を解任された清武英利が関わった書籍「会長はなぜ自殺したか」の復刊をめぐり、読売新聞東京本社と「七つ森書館」が争った訴訟で東京地裁七つ森書館に出版差し止めと、171万円の支払いを命じる判決を下した。
http://mainichi.jp/select/news/20140913k0000m040079000c.html

◎名古屋に「ちくさ正文館本店」あり!と聞いていたが、古田一晴店長が春日井健の「詩集 風景」(人間社)をオススメ本としているセンスからして、吉田店長がいてこその「ちくさ正文館本店」であることが理解できた。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2698
翻って神保町における東京堂書店の「停滞」は佐野衛店長を失ったことによるものであろう。

◎アマゾンVSセブンーイレブンで「日刊ゲンダイ」はセブンーイレブンに軍配を上げる。そりゃあそうだ。「日刊ゲンダイ」はアマゾンではなく、セブンーイレブンで売られているんだものね。
http://nikkan-gendai.com/articles/view/life/153314/1

◎世界第4位のシェアを誇るカナダ・DELON社の「ホワイトベアーワセリン」が日本に上陸したが、主婦の友社はホワイトベアーワセリン90グラムを付録にしたハウツームック「DELONホワイトベアーワセリンBOOK 特別付録つき」を刊行した。価格は925円+税。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000002372.html

主婦の友社の「Baby-mo 2014秋冬号」の附録は「くまモンパペット」。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140912/prl14091217300159-n1.htm

世界文化社の「LaLa Begin 2014 AUTUMN リミテッド版」は4月の「マガフェス」に際して、月刊誌「Begin」の兄妹誌として発刊した女性向けモノ情報誌の第2弾だが、日販限定流通商品として発売された。
http://www.dreamnews.jp/press/0000099512/

◎破竹の勢いの「コロコロコミック」(小学館)から増刊として「コロコロアニキ」が10月15日に生まれる。ターゲットは中学生以上なのだろう。小学館にとって「中学生」は、鬼門であっただけに、「コロコロアニキ」を定期刊化できれば、これまでのジンクスを打ち破ることになる。
http://natalie.mu/comic/news/126027

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3)【特別付録】朝日新聞ツイッター記者の9.11を総点検

朝日新聞の9.11。ツイッター記者の「つぶやき」を拾ってみた。
「本日社説は異例の『ですます』体、おわびの文面を読み返して痛恨事の重さを胸に刻み直す。これをまとめた論説主幹大野らの顔がよぎる。30数年『中の人』だった俺らは会社と同罪だな。どんな言い逃れもしない。事実だけを手がかりに、あるべき社会を提示する『論じることの原点』に立ち返るしかない」(富永格)
「今晩は外で取材をしていて、朝日新聞社長会見を見ることができませんでした。取材を終え、先ほどテレビのニュースで、記者会見を一部、見ました。この間の騒動で、朝日新聞が失った信頼の大きさは、計り知れません。この新聞に記事を書いている記者として、本当に申し訳なく思います」「記者が取材し記事を書けるのも、それを読んでくれる読者がいるからこそです。その信頼を損ね、裏切るような行為を、朝日新聞はやりました。その自覚を持ち続けます。なぜこういうことになったのかを、考え続けます」(内田晃)
社長会見終了。断腸の思い。伏してお詫び申し上げます。悔しくてなりませんが、政権のヨイショを繰り返すような報道機関に堕すことは断じてなりません。解体的出直しにより、厳しい権力監視を続けることで信頼回復を図るしかない。ご批判には謙虚に耳を傾けつつ、脅しには断固負けません」「さまざまなご意見、お叱りや激励、ありがとうございます。一つ一つ、受け止めます。信頼回復のために何が必要か、謙虚に、しっかり、冷静に、ジャーナリズムの原点に立ち返って考えたいと思います」(前田直人)
朝日新聞社は昨日の記者会見に続き、本日の紙面で、次のおわびを掲載しました。社員のひとりとして、私からもおわび申し上げます。 みなさまに深くおわびします」(松下秀雄)
「組織の問題は多々あり、これからの立て直しがとわれます。社に属する立場としては謝罪するしかありませんが、報道の役割を果たそうとしている個人はたくさんいます。これからもよろしくお願いします」「読者の方に支えられていると改めて実感しています。本当にありがとうございます。自分にできることを懸命にやっていきます」「今回のことで萎縮してしまうのは意味がありません、反省し、組織を立て直し、ジャーナリズムの原点に立ち返ることを我々は求められていると考えます」(大久保真紀)
「とてもとても残念な実情を発表する結果になりました。『所長命令に違反、原発撤退 福島第一』との見出しがついた5月20日の朝日新聞朝刊記事。いろいろ精査・分析しましたが、擁護することはできない、との結論に至りました」「読者の皆さま、東京電力の関係者の皆さま、特に、2011年3月15日に福島第一原発にいた皆さまに申し訳なく思っています」「正直に申し上げて、記事を信じたい、擁護したい、との思いがありましたが、最終的に、重大なデータの欠落、見落とし、乱暴な表現があると考えざるを得ないと結論づけました」(奥山俊宏)
「本日、弊社の社長が記者会見しました。吉田調書報道、慰安婦報道、池上さんのコラム掲載見送り。他人事ではないと思っています。事実に誠実であること。言論の自由を守ること。自らに対する批判に謙虚に耳を傾けること。しっかりと肝に銘じ、目の前の仕事に全力を尽くしたいと思っています」(左古将規)
猪木正道の言葉『われわれは、われわれ自身の力で、敗戦をまたずして、日本の民主化がを行うことができなかったことを果して充分に反省しただろうか? 自力でやれなかったことをはずかしいとも考えないようでは、とても民主主義を守り抜くことなどできるものでない』中央公論1956年5月号」(上丸洋一)
誤報をはじめとする今回の一連の騒動、読者の皆様には本当に申し訳ありません。所属記者の一人としてお詫びします。先日の池上彰さんのコラムにあった『新聞記者は、事実の前で謙虚になるべき』という言葉を肝に銘じて、これまで以上に誠実に仕事をしていきたいと思います」(伊勢剛)
朝日新聞社の社員のひとりとして、吉田調書報道、慰安婦報道、池上氏コラム不掲載、それぞれの不祥事について、読者の皆様、関係者の皆様に、心より深くお詫びいたします。申し訳ありません」(関口聡)
「信頼は積み木と一緒で、いくら高く積んでも一つの過ちで一瞬にして崩れる。複数の過ちがほぼ同時に起きれば、ダメージは深くなろう。僕ら現場の記者にできることたぶん一つだけ。これまで以上に丁寧に取材し、正確に分かりやすい記事を書くことで、一つ一つ信頼を積み上げる。明日も頑張ろう」(伊丹和弘)
「山田さんは東京本社勤務時代、しばしばお目にかかりました。リベラル、という言葉の重みを感じながら。/袋だたきの朝日新聞!リベラルメディアの退潮に喜ぶのは誰か|山田厚史/ダイヤモンド・オンライン http://diamond.jp/articles/-/58954 … @dol_editorsさんから」(根岸敦生)
「失敗というには大きすぎる事態に新聞社の一人として深くお詫びいたします。『記者ツイッター』の同僚たちの言葉を読み返し、信頼を少しでも取り戻せるとすれば、一人ひとりのたゆまぬ努力しかないと痛感しています。今後の検証を記者教育にも最大限生かしていこうと思います」(橋本聡)
「朝が来た。朝刊各紙の批判も読み通した。きょうから記者の原点に戻って、誠実に、丁寧に、歩いてゆくしかないと思う。空が晴れててよかった」(石橋英昭)
「みなさまに深くおわびします 朝日新聞社社長 - 朝日新聞デジタルhttp://t.asahi.com/fsux 裏付け取材を尽くせ、思い込みを捨てろ、大きな話ほど複数の目でチェックを。警視庁キャップや社会部デスクなどとしてうるさく言ってきた者の一人として恥じ入り、謝罪申し上げます」(緒方健二)
「謝罪会見の件は、米メディアでも取り上げられています。信頼回復は容易ではないですが、いかに検証で読者に説明を尽くせるか。これからが大事だと思います」(五十嵐大介
「2時間弱の会見をかみしめています。自らを戒めつつ、一人の記者としてやるべきことは昨日も今日も、そして明日も変わらないのだと思っています。真剣に取材し、誠実に記事を書くこと。その繰り返しが少しでも信頼を取り戻すことにつながればと願っています」(鵜飼啓)
「この事態に至るまで止めるすべは何もなかったのか、慙愧に堪えません。私自身は会見で出たことより詳しい事情は分かりませんが、ともかく同じ会社の一員として、ただただ申し訳ありません」(梅原季哉)
朝日新聞で矢継ぎ早に起きる信じられない出来事につき、何らかを発しなければと思いつつ、言葉が見つかりません。ただ、何かが大きく間違っていたことは間違いないでしょう。そして、昨日や今日、この組織に加わったのではない身として、その問題を自らもがはらんでいることを自覚すべきだと考えます」(江木慎吾)
「ゆうべデリーで一人、弊社の社長会見を見て半日。まだ正直言って、自分のなかでも何を語るべきか消化できていない部分があります。ただ、自分に与えられた場で、できる限り最良の仕事をする努力を続けていくしかないのだろうとも思っています。今後とも、よろしくお願い申し上げます」(貫洞欣寛)
「やれることを、しっかりやっていくしかない。個人は大衆につながると信じる」(郷富佐子)
「情けなく、読者のみなさんに申し訳ないとしか言えない事態だ」「池上彰さんは『記者は事実の前で謙虚になるべきだ』と書いた。私は、事実の奴隷であらねば、と思う。『こうであるはずだ』という願望を優先して、事実に目をつむったとしたら、STAP細胞論文の撤回騒動を批判する資格がなくなる。そんな記事を読者に届けてはいけない。自戒を込めて、そう思う」「サンゴ事件の直後に入社した我々は、『例えば地震のとき、小さな地割れを超広角レンズを使って実際以上に大きく見せるような写真を撮ってはいけない』と教えられた。記事だってまったく同じはずた。これも、自戒を込めて」「顔を上げて、前を向いて仕事をしていくしかないですね」(駒木明義)
「この件の詳細を知った時から、どんな言葉も見つからず、ツイートできなくなりました(急にツイートしなくなったことについて、一部のフォロワーの方から、お問い合わせ頂きました) 今はただ、朝日新聞の一員として、おわび申し上げるしかありません」(武田肇
「出張先に持ってきたレンタルWi-Fiが限度いっぱいとなり、日中ほとんどメールやネットをチェックできない状態。夜は取材先とのメールのやりとりや次の旅程の調整、締め切り間近の原稿執筆。そうする間にも日本でいろんなことが起きている。詳細がわからないまま、言葉にならない感じが続いている」(藤えりか)
「何を書けばいいのか悩んでいましたが、やはり、新しいつぶやきの前にはけじめが必要だと思いました。遅くなりましたが、朝日新聞の一員として、誤報があったことをお詫び申し上げます。今後、社内の改革、紙面の向上に努力したいと思います」「また、こちらのつぶやきについては、これまで以上に・現場取材を大切にし、できるだけ写真も添えて状況を伝える・情報の引用元はできる限り明示する、ということを大切にしたいと思います」「一点だけ申し上げるとすると、吉田調書の記事には、書かれる相手への敬意が欠けていたように思います。批判的な取材、暴露型の取材をしながら、相手への敬意を持ち続けるのは難しい面があります。ただ、当時の福島原発の差し迫った状況を考えれば、懸命に働いていた職員の方々を傷つけたことは痛恨です」(中川仁樹)
「本日の朝日新聞朝刊は、記者人生の中でもっとも悲しく、悔しい紙面でした。大勢の記者が長い年月をかけて築き上げた信頼を根底から崩すような大失態が、立て続けに起きました。これは個人のミスと言うよりも、構造的、体質的な問題があると考えざるを得ません。本気で立て直さないといけないと思います」「今回は、慰安婦報道、池上氏のコラム不掲載、吉田調書の3つが問題となりましたが、私は中でも最も深刻だと思ったのは、池上氏のコラム不掲載だと感じています」
「確かに、長年にわたり虚偽の証言を訂正しなかった慰安婦報道、誤った事実認定で東電に対するあらぬ批判を招いた吉田調書報道の影響は計り知れないほど大きいと思います。しかし、コラム不掲載は朝日新聞の組織のありかたに関わる質的に異なる問題だと思うのです」「言論の自由を守ると言っておきながら、本来多様な視点が掲載されてしかるべき紙面で池上さんのコラムの掲載を見送る判断は致命的でした。誤報はある程度個人的な要員ですが、掲載見送りは社の判断であり、朝日新聞全体の体質が疑われる事態だからです」
「根拠のない誹謗中傷のたぐいまで、なんでも紙面に掲載する必要はないと思います。池上さんのコラムを読んでみて、確かに胸に突き刺さる指摘もありますが、基本的には同感できる内容で、なぜ掲載を見送ったのか不思議なほどでした。ほぼ全員の同僚が、これはおかしいと声をあげました」「慰安婦報道で強烈な批判を浴び続ける中で、池上さんのコラムを掲載することで朝日はかろうじてメディアの誠実さを読者に感じてもらえる、ある意味で好機でもあったと思うのです。しかし、その貴重な機会を逸してしまうどころか、『倍返し』の非難となって跳ね返ってきました。残念でなりません」(西村大輔)
「失った信頼を回復するのは大変な道のりですし、そもそも信頼なんてないという声もあります。社内では改革にとりくみ、社外には有益な情報を発信できるよう、頑張ります」(古田大輔)
「半日ほど、絶句していました。でも、これでよかった。記者の1人として、深謝いたします。今回の件、考えるところ多々あれど、それは社内でしっかりモノを言って、少しずつでも前に」(真鍋弘樹)
「会社総体以前の問題として私自身の理解の相対化を自分で発見することには限界があると思いますので、取材を通じて対話しながら、考えていきたいと思います。お気づきのことがございましたら、ぜひおっしゃってくださいね」(吉岡桂子)
「記者になるのが高校生の頃からの夢で、朝日新聞で優れた先輩・同僚記者たちと仕事ができることを誇りに感じてきました。いまの日本からの報道を見るとつらい。おごりがあったなら反省し、縮こまらず、地道に、再出発するしかないと思います」(渡辺志帆)
「出直そう。自分の胸に手を当てて、また頑張ろう。吉田調書の誤報、自分が絶対にやらないと言い切れるだろうか。そこから出直しだ」(神田大介)
朝日新聞社として力を入れてきた調査報道での大失態。悔しく、情けないです。少人数で取材資料を抱え込み、広く議論・確認をしないという体質があったのだと思います。だからチェック機能が働かない。新聞記者は事実の前で謙虚になるべきです。池上彰さんの言葉をもう一度かみしめています」(安藤嘉浩)
「昨日、社長が会見しました。記者の1人として責任を感じております。謙虚に、自分にできること、やるべきことを、続けていきたいと思います」(中川文如)
「事象への都合良い解釈、異論の排除、そして、ほおかむりでやり過ごそうとする甘さ。会社のミスの連鎖は、自らも陥りかねないものばかり。居住まいをただす一方で、筆は緩めまいという決意を新たにしました。そうやって信頼回復の一端となっていくしかありません」「よくコメントをしてくれる方が『朝日に出るのやめた方がいいんじゃない? といろんな人から言われました』と苦笑まじりに言っていました。その気がないから明かしてくれたのですが、社員のみならず、私たちに何らかの形で関係する方々も、そう見られるということです」(中小路徹)
朝日新聞における過去の従軍慰安婦報道で、虚偽証言に基づく記事の取り消しが遅れたことや、記事を取り消した8月の特集記事で真摯な謝罪の言葉がなかった点、また、いわゆる『吉田調書』に関する誤報等につきまして、朝日新聞記者を名乗ってツイッターを行っている立場から、改めて、謝罪申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」
「また、私はこの「記者ツイッター」上で、当該吉田調書が朝日新聞紙上(5月20日付朝刊)で報道される前夜に、朝日新聞デジタルで先行報道した電子版のリンクをツイートしました」「そのツイートは、こちらです。フォロワーさんに対し、のちに誤報が判明して取り消されることになる記事を紹介しました。申し訳ありませんでした」「けれど、いま私をお叱りくださっている方たちは、それが猛烈な悪感情であったとしても、いま朝日に関心を持ってくださっている方たちです。あるマスメディアが滅亡する日は、そのマスメディアが社会の誰からも関心を持たれなくなる日ではないでしょうか」(抜井規泰)
「昨夜から何をどうつぶやいていいのか、私にはわかりませんでした。今でも気持ちは同じです。会社の担当役員が更迭されれば、解決する問題ではありません。厳しい道のりになると思います。申し訳ありませんでした。社員の一人として」(畑中謙一郎)
「この1週間ほど組織と人間の見知らぬ側面に触れ、とても教訓になった。間違いなく、今後に役立つ」(黒沢大陸)
「きょうは、朝日の記者の一人として、とても情けなく、つらい一日でした。今さらですが、ご迷惑をおかけしてすみませんでした」(小林哲)
「今回のこと、朝日新聞記者のひとりとして、読者の方々に対して大変申し訳なく思っています。失われた信頼を少しでも取り戻せるよう、自分なりに努力していくつもりです」(田村建二)
「信頼を築き上げるには長い時間がかかり、失うのは一瞬。真実を伝える責務の重たさを実感しています」(中山由美
「多くの方に暖かい声をかけられました。ようやく自分の言葉を発することができるようになりました。よい報道を積み重ねる先にしか未来はない覚悟で前を向きます、それでも、地べた這いつくばって、がんばるしかない」(服部尚)
「折れてたまるか。ポッキーっじゃない。明日からまた、仕事頑張る。この会社、結構、好きだ」「権力の監視は報道機関の大事な役割だ。どこの社であろうと、関係ない。何があろうと、今後も変わりない。というか、今まで、まったくもって、不十分だった」(小森敦司)
「昨夜は社長会見を動画で見て、紙面の点検をしました。あってはならない事態が相次ぎ、申し訳ありません。いま他の4紙朝刊も読みました。毎日新聞小川一・編集編成局長が1面に書かれている『メディア史の分水嶺』は、『世界が情報で瞬時に結ばれる時代』に働く新聞記者として身に染みました」(野上英文)
「私のようなオンボレ記者も何ができるでもなく編集局にいます。記者や編集者が お詫び紙面に格闘してます。新聞社の熱はまだあります」「昨夜のツイート読んでいたら、私のようなオンボロ記者、と書くところをオンボレ記者と打ち間違ってました。すいません。ホント、オンボロ記者だ!」(安井孝之)
「逆です。会社に、個人として発信するのを認めてもらったという形です。『朝日新聞の意見』というのっぺらぼうな存在でなく、私として発言したい」(原田朱美)
朝日新聞社社長会見、終わりました。名古屋報道センターのみなで、食い入るように見ました。いま、ぐったり。もっと早くできなかったかな、と。そんな思いです」(斎藤健一郎)
「『吉田調書』報道をめぐって、朝日新聞の木村社長が謝罪致しました。朝日新聞は重い十字架を背負ったのだと思います。社員の一人として読者の皆様におわび申し上げます」(赤田康和)
「吉田調書報道について、朝日新聞が19時半から会見をします。社員として気が重いですが、事実を受け止めたいと思います」(今井邦彦
「サンゴ事件の時、一読者として怒りに体が震えました。逆風の中でも朝日新聞を愛し、信じて下さる方々に、同じような思いをさせてしまったことを、本当に申し訳なく思います。一員としてお詫び申し上げます。今日噛み締めた苦みを忘れることなく、自分にできることをこつこつとして行きたいと思います」(魚住ゆかり)
「今日はつらい日です。誤報のことはごめんなさい。でも、これで朝日新聞の記者やめたら漢がすたる。私は信頼を回復できるほど優良な記者ではありませんが、私なりに努力します。どうぞよろしくお願いします」(小滝ちひろ
「わが田んぼの稲穂が輝いている。腰以上の高さに育ち、青々とするなかに、黄金色も少し出ている。実ってるんだ。ど素人の馬鹿が作っても育つんだから、驚く。誤報を出しても、みっともない掲載拒否をやっても、きっと米はできるんだろう。土の贈与ってのは、ホントに太っ腹」(近藤康太郎)
「ここでつぶやかないと。昨日社長会見がありましたように、弊社の東電所員撤退記事を訂正しておわびします。『真実に対して謙虚であること。そして自由な言論を守ること』。弊社の根幹がゆるがされた、非常に残念な事件でしたが、ここを転機として改善していきたいと、ヒラ社員ながら思います」(松尾慈子)
「吉田調書報道の際には、私もこれをPRするツイートを幾つもしました。フォロワーの方々をミスリードしました。東京電力社員や関係者の方々、とりわけ福島第一原発の事故対策に当たっていた方々、そして報道を信じてくださった方々、申し訳ありません」「記者が予断を抱くこと自体は避けられなくて、でも取材した事実と照らし合わせることで予断ががらがらと崩れることがある。それこそが記者の仕事の醍醐味だと、尊敬する元上司が語ったことがあります(以前も書きました)。それと正反対の方向にフォロワーの方々を誤導した。重ね重ね申し訳ありません」
「権力監視とか社会の木鐸とかいう以前に、記者が読者からまず求められているのは正確な事実を伝えることで、権力監視はあくまでもその基本動作の上に成立するものです。その順番を間違えてはいけない」「自分はそういう仕事をしたことはないけれど、事実をイデオロギーに合わせようとする層がいるとするなら、そういう記者たちこそがこの危機を招いた。社の検証では、その点にもメスを入れてほしい」(丹治吉順)
「きのう未明、社長会見か、と報じる上杉隆さんのツイートを見てから、末端社員ながらあれこれ考え、だらだらと朝まで会社に残ってしまった。自分が属する法人格と、自分の母国と、自分自身のアイデンティティとの関係。生まれるはるか前に起きた出来事やその認識と、今を生きる個人の贖罪意識」「大きく3つ、福島原発の吉田調書と慰安婦問題における吉田証言と、池上さんの不掲載判断。私個人の過ちは、紙面を見て、所謂特ダネにただただ高揚し、吉田調書の原本を読むこともしなかったこと。慰安婦問題を、人権問題として漠と捉えていたこと。批判や叱咤を頂戴するなかで、少しずつ学びました」
「世の中の様々な論点について自分の立場をはっきりさせようと意識して29年生きてきて、各論点において少しずつ自分の立ち位置が決まってきたのですが(往々にして社の主張とは違うのですが)、慰安婦問題についてはまだ私の中で感情的な女性性と合理的な悟性の折り合いがつきません。引き続き悩みます」「戦争も知らないし記事の経緯も知らないし会社のオピニオンに影響できるような立場ではないしましてや国の政治は遠すぎる。若手と言われる我々こそ、目の前の仕事に集中することも大事だし、同時に世の中や世界についてもっと考えて悩んでくちゃくちゃにならないといけないのかもしれません」
「そして私も日頃神経質に謙虚に間違えないようにとは念じていますが、いつ何時間違えるかわからない。私の人生なんて間違いだらけのような気がしてきました。先輩が間違ってしまって申し訳ありませんとは言えない。私は私が一記者として無自覚で不勉強だったことを謝罪します。自分事として勉強します」(林亜季)
「一連の会見をほぼ全て見て色々と考えました。今回の件、1人の記者として組織の一員として、厳しく受け止めます。信頼回復にはとてつもない時間を要すると思います。我が身を振り返りながら、読んで良かったと感じていただける記事や企画、情報をお届けできるよう微力を尽くしたいと思います」「朝刊を読んで愕然としています。改めて言葉もありません。社の体質のどこに問題があるのか。いち記者ではありますが、出来る限り社内改革に向けて、まず社内で意見を出したいと思います」(広部憲太郎)
「昨日は吉田調書公開や朝日の会見など配信作業に追われて遅くまでてんてこまいだった。ただ、いつもの言い方で言うと、お客様のお求めはそれほどでもなかった」(吉野太一郎)
「それはそうと11日の社長会見。記者から抗議の電話やメールの数、そして部数減の数を聞かれて、広報担当者は答えませんでしたが、これはどんなに辛くても答えてほしかった。我々は他社に対しては求めるのだから。それに、私も知りたい」(刀祢館正明)
この件に関して自らの意見をツイートせずにやり過ごしたツイッター記者は、(他人の投稿をリツイートすることでお茶を濁したり、社長が謝罪したという朝日新聞の記事をリツイートするにとどめたり、既にツイッターは止めてしまったと思しき記者も含めて)次の通りだ。
山中季広、杉崎慎弥、守真弓、赤井陽介、緒方健二、河原理子、北野隆一、島康彦、高木智子、中田絢子、中野寛、西本秀、前田史郎、吉田伸八、金成隆一、松川敦志、宮崎勇作、岡田玄、神田誠司、寺西哲生、東野真和、東山正宜、河原理子、林美子、村山正司、吉田伸八、石合力、石田博士、大島隆、春日芳晃、金成隆一、川上泰徳、金順姫、沢村亙、関根和弘、中井大助、東岡徹、藤谷健、前川浩之、三浦英之、宮地ゆう、村山祐介、山中季広、有吉正徳、稲垣康介、井上翔太、潮智史、岡田健、小林恵士、柴田真宏、忠鉢信一、平井隆介、浅井文和、石井徹、高橋真理子、有田哲文、尾形聡彦、澤路毅彦、篠健一郎、多賀谷克彦、西尾邦明、原真人、松浦新、氏岡真弓、西見誠一、和気真也、板垣哲也、友野賀世、大西若人、小原篤、神庭亮介、小泉信一、鈴木繁、高久潤、中村俊介山口進、吉村千彰、奥山晶二郎、平和博、田中郁也、川本裕司、隈元信一。
無関心層がいかに多いか理解できよう。朝日新聞、変わらないよ。
http://www.asahi.com/sns/reporter/

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4)【深夜の誌人語録】

長所こそが欠点の核心部分であることを肝に銘じておくことにしよう。