【文徒】2015年(平成27)10月14日(第3巻192号・通巻637号)

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1)【記事】世界文化社の「NEXTWEEKEND」が重版
2)【記事】「週刊文春」編集長休養を花田紀凱元木昌彦が一刀両断
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2015.10.14 Shuppanjin

1)【記事】世界文化社の「NEXTWEEKEND」が重版

NEXTWEEKENDは「次の週末に取り入れたい理想のライフスタイルを提案する、ブランド型プロデュースチーム」だという。そして、セレクト商品を扱う同名のウエブサイトも立ち上げているのだが、運営しているのはガルテンなる会社だ。
同社を設立した村上萌代表取締役は、大学在学中ミス成蹊大学のグランプリを獲得後、日本テレビズームイ!!SUPERのレポーター、初代MISS FOREVER21 JAPANとしてTBSラジオのメインパーソナリティーを務めたという経歴を持つ。
http://nextweekend.jp/
そして、「NEXTWEEKEND」は紙媒体にも挑戦。10月2日に世界文化社から発売された別冊家庭画報のムックが重版されたそうだ。
http://www.moemurakami.com/
http://top.tsite.jp/news/lifetrend/o/25823832/
表参道の総合施設COMMUNE246にサンドイッチ屋「GARTEN」(ガルテン)もオープンしている。
http://by-s.me/article/106658344446231725
村上は札幌在住。夫がコンサドーレ札幌に所属するJリーガーだそうだ。村上のインスタグラムを見てみよう。
「おはようございます。今朝の札幌は快晴。昨日はジュンク堂でのNEXTWEEKEND出版記念サイン会に、たくさん来ていただきありがとうございました!好きな場所や嬉しい思い出が増えるとともに、昨年引っ越してきた時とはまったく違って見える札幌の街。これからもよろしくお願いします」
https://instagram.com/p/8wUPLWwcYg/
村上は著書「カスタマイズ・エブリデイ」をマガジンハウスから2013年に刊行している。
http://matome.naver.jp/odai/2140733914435894201

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2)【記事】「週刊文春」編集長休養を花田紀凱元木昌彦が一刀両断

◎「週刊文春」が春画を掲載したことで、新谷学編集長が3カ月間の休養を命じられた件について、文春OBの花田紀凱は次のように書いている。
「こんなことは上司が、『ま、用心深くやってくれよ』と笑って口頭注意すれば済む話だ。
いきなり編集長3カ月休養で、役員がアタフタと陣頭指揮をとっているというが、部員たちの意気阻喪ぶりが目に見えるようだ。
新谷編集長、ま、天が与えた『充電期間』と思うべし」
http://www.sankei.com/premium/news/151011/prm1510110015-n1.html
花田は、こうも書いている。
産経新聞の『週刊誌ウオッチング』にも書いたが、全く理解に苦しむ処分だ。あんなグラビアで編集長が休養なら『週刊ポスト』なんか、しょっちゅう編集長休養だろう。
囲碁将棋でいう悪手。新谷編集長も納得いくまい。松井社長の判断らしいが、狭量と言えば余りに狭量。ちょっとやりすぎじゃないかと、笑って、口頭で注意すれば済む話だ。社の幹部で誰も反対するものはいなかったのか。それも情けない。
詳しくは書かないが、5月の人事で新谷編集長を飛び越して大松副編集長が月刊『文藝春秋』編集長に抜擢されたことも、今回のことに関係あると睨んでいる」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/hanadakazuyoshi/20151013-00050412/
週刊文春・新谷編集長はなぜ休養させられなければいけないのか、まったく理解できない」とする元「週刊現代」編集長の元木昌彦はもっと手厳しい。
文藝春秋春画を掲載した編集長を休養させた理由を説明する責任がある。春画は猥褻だからか。一部の朝日新聞的な読者のクレームに怯えたからか。少し前に百田尚樹氏の『純愛』について、連載をしている林真理子氏からクレームがついたときも、百田氏にいい訳をさせただけで文春編集部は何も答えなかった。今回も沈黙するようならジャ−ナリズムの看板を下ろしたほうがいい」
http://www.j-cast.com/tv/2015/10/09247514.html

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3)【本日の一行情報】

◎JPOが10月5日に記者会見を開いたそうである。まるでお呼びがかからなかった私たちからすれば、林智彦(朝日新聞社デジタル本部)がここで指摘している「疑問」については、「出版ムラ」の論理に寄りかからずに一つ一つ丁寧に答えるべきだと思う。
「前回触れたように、実施主体であるJPOの専務理事で事務局長の永井祥一氏は、『すでに電子化されている本は、事業の対象とならない』と明言していました。ところがフタを開けてみたら、全体の3割が、このような『電子書籍の電子化』本だったのです。
いつ、誰が、どんな理由で、電子書籍の電子化を決断したのか。その際、内部で異論はなかったのか。申請数が足りないのであれば、そこで打ち切って、余った補助金は国庫に返すなどの手が打てなかったのか」
http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35071738/

児童虐待をテーマにしたマンガ「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」(小学館)の電子書籍版が、リリースしてから約1カ月間で約37万ダウンロードを売り上げる大ヒットとなったそうだ。紙版コミックス全6巻も発売から4年を経て、重版が決定した。
http://mantan-web.jp/2015/10/12/20151011dog00m200020000c.html
http://natalie.mu/comic/news/162541

佐賀県大川市酒見の複合施設「おおかわ交流プラザ」に「積文館書店・ドトールコーヒーショップ」が出店した。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/238702

◎「ワールドビジネスサテライト」「ガイアの夜明け」「日曜夕方の池上ワールド」などの番組を定額月額料金で提供する経済番組専門動画配信サービス「テレビ東京ビジネスオンデマンド」は、スマホ用アプリをアップデートし、番組の期限付きダウンロード機能を追加した。
http://www.tv-tokyo.co.jp/information/2015/10/09/182515.html

◎今度は東京都が発表した「東京ブランド推進キャンペーン」のロゴが槍玉に上がっている。
http://irorio.jp/agatasei/20151011/267252/
http://tanteiwatch.com/26652

◎「アニメ!アニメ!」が伝える北米における日本のマンガ出版。「2015年の売上げは、最初の8ヵ月では前年比13%増」だそうである。心配なのは「タイトル数の増加は競争を激化させ、採算を悪化させる可能性」である。
http://animeanime.jp/article/2015/10/11/25263.html

紀伊國屋書店の高井昌史社長のインタビューが「週刊ダイヤモンド」10月17日号の特集「『読書を』を極める!」に掲載された。
「いま再販制を崩すと、電子書籍でそうだったように、待っていましたとばかりにアマゾンが勝つかもしれません。再販制はやはり守りたい。しかし、硬直的にやるのではなく、再販制の中でいろんな方法を考え、応用していこうということです」
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/15045

◎NYのファブリックブランド〈マハラム〉と「カーサ ブルータス」(マガジンハウス)でアレキサンダー・ジラードのテキスタイルを使った12 inch マットを特別に製作。「カーサ ブルータス」の定期購読を申し込むと貰える。
http://casabrutus.com/design/11924

又吉直樹が男性ファッション誌「Men's JOKER」(ベストセラーズ)11月号の表紙を飾った。
http://natalie.mu/owarai/news/162288

◎監獄レストラン「ザ・ロックアップ」・TheLockup×ファンタジーレストラン「ホーンテッドレストラン」を運営するパートナーズダイニングは、宝島社の女性ファッション誌「steady.」(ステディ.)とコラボし、ハロウィンキャンペーンを実施する。
「steady.」プロデュースのハロウィンメイクと、共同開発したオリジナルメニューを2015年10月14日〜25日の期間、全国20店舗(ザ・ロックアップ15店舗、ホーンテッドレストラン5店舗)で提供するというものだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000005340.html

博報堂・大広・読売広告社の9月度単体売上高。博報堂の雑誌が前年比85.9%。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/ir/pdf/%E3%80%90%E5%8D%9A%E5%A0%B1%E5%A0%82DY%E3%80%912015%E5%B9%B49%E6%9C%88%E5%BA%A6%E6%9C%88%E6%AC%A1.pdf

電通9月度単体売上高。新聞が前年比82.5%。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2015109-1007.pdf

◎宝島社の「MonoMax」 11月号の付録は「オロビアンコ」の本革カードケース!
http://www.narinari.com/Nd/20151034127.html

◎「江口寿史展 KING OF POP Side B」が明治大学 米沢嘉博記念図書館1階展示室で開催されている。
https://gunosy.com/articles/RSxug

ジョージ朝倉のマンガ「溺れるナイフ」(講談社)が実写映画化されることになった。
http://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/culture/183241.html
監督が山戸結希だって!これは期待できそうだ。
https://www.youtube.com/watch?t=5&v=binndMiHcyg
https://www.youtube.com/watch?v=xxyA26gJ22E

スターツ出版は、江戸川区と共同で、江戸川区版“大人向け オズマガジン”「OZmagazine NEXTAGE」を発行した。
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/senior/aa07001020151006161056821.html
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000697.000000607.html

◎「さわや書店フェザン店」(盛岡市)の田口幹人店長が「まちの本屋 知を編み 血を継ぎ 地を耕す」(ポプラ社)を刊行するが、紀伊國屋書店グランフロント大阪店では、同書店の星真一店長が聞き手となるトークイベントを11月13日(金)に開催する。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20151009135912.html

◎SNOOPY家計簿に、SNOOPYカレンダー、SNOOPYポーチと「レタスクラブ」(KADOKAWA)は三号連続でSNOOPY付録。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001816.000007006.html

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4)【深夜の誌人語録】

自ら決めた自らのルールを守れないようであれば、他人から信用されることは決してあるまい。