【文徒】2015年(平成27)12月4日(第3巻222号・通巻672号)

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1)【記事】アマゾンの和書総合のベスト10
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】アマゾンの和書総合のベスト10

アマゾンの2015年ランキング。和書総合のベスト10は次の通りだ。
1位 「まいにち、修造!」(PHP研究所
2位 「火花」(文藝春秋)
3位 「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)
4位 「大野智作品集 FREESTYLE II」(KADOKAWA)
5位 「置かれた場所で咲きなさい」(幻冬舎)
6位 「TOEICテスト新公式問題集< Vol.6>」(国際ビジネスコミュニケーション協会)
7位 「絶歌」(太田出版)
8位 「21世紀の資本」(みすず書房)
9位 「人生がときめく片づけの魔法」(サンマーク出版)
10位 「一億人の英文法」(東進ブックス)
http://www.amazon.co.jp/b/ref=s9_acss_bw_ct_x_ct1_a1?_encoding=UTF8&node=3974463051&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=merchandised-search-4&pf_rd_r=1GNYQ8WHBWNXTYX1YC5P&pf_rd_t=101&pf_rd_p=264159809&pf_rd_i=3974455051
松岡修造の日めくりカレンダーが「火花」を抑えて第1位であることには、さほど驚かない。他のランキングでは出版物として扱われなかっただけのことである。もし、出版物として扱われていれば、「火花」と1位を争っていたことだろう。
やはり驚くべきは「大野智作品集 FREESTYLE II」「TOEICテスト新公式問題集< Vol.6>」「絶歌」「21世紀の資本」「人生がときめく片づけの魔法」「一億人の英文法」がベストテンにランクインしていることだろう。取次や紀伊國屋書店のベストテンでは、まずお目にかかれまい。
このことの意味は、考えておくべきだろう。アマゾンは出版物に限って言えばオタクとビジネスマンに強く、恐らく女性には弱いのである。「絶歌」のように書店では買いづらいような内容の本も、ここではベストテンに入って来る。下手な書店よりも、アマゾンは流通チャネルとして個性的なのかもしれない。

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2)【本日の一行情報】

NHK山形の「NHKニュース やまがた6時」で気象予報士岡田みはるが本番中に突然、泣き出してしまったそうである。岡田の所属はウェザーマップ社であり、NHKの局員ではないそうだ。
http://netgeek.biz/archives/59020
https://www.youtube.com/watch?v=jzGOBXcMCT8

◎日販は、幻冬舎の協力のもと、2015年4月の発売以降、年間ベストセラー・単行本ノンフィクション部門で第1位を獲得した「一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い」(篠田桃紅)のミリオンセラー化を目指した増売プロジェクトに取り組んでいるという。
販売施策として書店インセンティブを付与し、2000店舗以上の書店で店頭展開を行ったそうだ。9月には1ヶ月間限定で「置かれた場所で咲きなさい」、「面倒だから、しよう」など幻冬舎の同客層をターゲットとした商品との併売企画も行い、商品の認知度を高めた結果、「一〇三歳になってわかったこと」は累計発行部数45万部を突破しているそうだ。この勢いを受けて、この12月17日(木)には同じ著者の新刊「一〇三歳、ひとりで生きる作法」が幻冬舎から発売される。
http://www.nippan.co.jp/news/millionsellerproject_20151202/

ダイヤモンド社から刊行された佐々木眞一の「トヨタの自工程完結」。佐々木はトヨタ自動車の相談役・技監である。この「自工程完結」という用語は企業社会でブームになるな。
http://www.lifehacker.jp/2015/12/151202book_to_read.html

◎「白泉社電子書籍大賞」の最優秀賞は「暁のヨナ」に決定した。
http://www.hakusensha-e.net/1201taisyo

◎「2015ユーキャン新語・流行語大賞」が「トリプルスリー」と「爆買い」に決定した。「爆買い」はまだしも「トリプルスリー」って、そんなに流行したように思えない。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151201-OYT1T50174.html

◎米Facebookマーク・ザッカーバーグCEOに長女が生まれ、夫妻で保有するFacebook株の99%を、生涯を通じて慈善事業に寄付すると発表した。約450億ドル(約5兆5300万円)!日本のITビジネスに欠如しているのは、技術力ではなく理想論なのかもしれない。
「あなたを愛しているからという理由だけではなく、次世代のすべての子供たちに対し、私たちは、道義的責任があります。私たちは、すべての人々は平等であると信じており、将来はより多くの人々が、今よりも良い暮らしを送ることができると信じています。私たちの社会は、今の世界ではなく、今後の生活に投資する責任があるのです」
http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/01/chan-zuckerberg-initiative_n_8693320.html

auユーザー向けの電子書籍サービス「ブックパス」で、「3周年感謝祭キャンペーン」を開始した。期間中に、特設ページにアクセスするだけで、読み放題プラン1カ月分に相当する562円分のブックパスポイントがもれなくプレゼントされる。
http://www.au.kddi.com/information/topic/content/20151202-01.html

電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」が5周年を記念して、「BOOK☆WALKER5周年記念 コイン50倍ありが10days 日替わりリレーフェア」を開催している。KADOKAWA講談社集英社SBクリエイティブスクウェア・エニックス白泉社ホビージャパンなど44出版社の作品20,000点以上が日替わりで最大50%OFF、またはコイン最大20倍になるリレーキャンペーンを10日間連続で展開する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000689.000001227.html

◎「幸福の科学」が文藝春秋に損害賠償を求めた最高裁判決で、文藝春秋が逆転勝訴した。
http://www.sankei.com/affairs/news/151202/afr1512020032-n1.html

◎「読読」は「街の本屋さん」を紹介するサイトだそうである。「よんどく」と読む。何故か、私の心を動かさない。素晴らしいんだけど「温度」が感じられないといえば良いのか。
http://www.yondoku.jp/

大日本印刷DNP)とDNPグループの書店およびトゥ・ディファクトが共同で運営するハイブリッド型書店サービス「honto」は、共働きのママ&パパに役立つ情報サイト「日経DUAL」と世界No.1カヴァ「フレシネ」との共同企画を「honto」のオフィシャルマガジン「honto+」で12月3日(木)より4号に渡り実施する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000009424.html

紀伊國屋書店は、新宿本店の一階に日本茶カフェ「紀伊茶屋」を12月5日にオープンする。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201512026135/

◎「ペン」(Pen)初となる海外版「Pen PARIS」が、12月1日に創刊された。発行部数は4万部で、フランスの新聞「ル・フィガロ」や、日本通のフランス人から支持を集めるフリーペーパー「ZOOM JAPON」に同梱された。
http://www.pen-online.jp/news/info/penparis/

◎「パズル&ドラゴンズ」のシリアルコードを付録とした「週刊少年サンデー」(小学館)2016年1号が売切れ店続出のようだ。この勢いが持続できれば良いのだけれど。
http://irorio.jp/agatasei/20151203/283800/

膳場貴子が報道番組「NEWS23」のメインキャスター降板をTBSに伝えたという報道は誤報であった。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20151202-OHT1T50209.html
本人がフェイスブックで否定した。
「責任と愛着を持ってやってきた仕事です。降板申し入れはしておりません。このような誤報を、たいへん残念に思っています」
https://www.facebook.com/takako.zemba/posts/924543540962825?fref=nf

ラグビー日本代表FB五郎丸歩がW杯期間中、毎日書いていた日記を収録した「五郎丸日記」(小松成美)が実業之日本社から発売される。
http://www.daily.co.jp/newsflash/general/2015/12/03/0008616933.shtml

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3)【深夜の誌人語録】

敵か?味方か?瞬時に見極めるようにしたい。