【文徒】2015年(平成27)12月3日(第3巻221号・通巻671号)

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1)【記事】LINEで24メディアがニュース配信を開始した
2)【本日の一行情報】
3)【人事】12月1日付講談社人事異動
4)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】LINEで24メディアがニュース配信を開始した

12月1日、LINEの公式アカウントを利用したニュース配信機能を外部メディア向けに開放する「LINEアカウントメディア プラットフォーム」を立ち上げ、大手新聞社、通信社、TV局など24メディアをパートナーとし、公式アカウントの提供を開始した。
パートナーとなったメディアは自社の公式アカウント(LINEアカウントメディア)を開設後、LINEより提供されるニュース配信CMSコンテンツマネジメントシステム)を通じ、独自の視点で厳選したニュース記事をダイジェスト形式にパッケージングし、当該公式アカウントをフォローしているLINEユーザーに対してプッシュ配信することができる。
また、LINE側では、LINEアプリおよび「LINE NEWS」公式アカウントを通じ、参画メディアのアカウントへの集客(フォロワー増加)支援を行うほか、各メディアが配信するダイジェスト記事内に広告掲載スペースを提供することにより、収益化支援も行う。原則として、発生した売上の50%をメディア側に分配するそうだ。
パートナーとなった24メディアは次の通りである。
朝日新聞デジタル @oa-asahishimbun
毎日新聞 @oa-mainichi
産経ニュース @oa-sankeinews
時事通信ニュース @oa-jiji
BBC News @oa-bbcnewsjapan
AFPBB News @oa-afpbb
テレビ朝日 @oa-tvasahi-geinou
スポーツニッポン @oa-sponichi
日刊スポーツ @oa-nikkansports
サンスポコム @oa-sanspocom
スポーツ報知 @oa-sportshochi
デイリースポーツ @oa-dailysports
ORICON STYLE @oa-oriconstyle
ダイヤモンド・オンライン @oa-diamondonline
ニューズウィーク日本版 @oa-newsweekjapan
PRESIDENT @oa-president
現代ビジネス @oa-gendaibusiness
映画.com @oa-eigacom
サッカーキング @oa-soccerking
TechCrunch Japan @oa-techcrunchjapan
アスキー @oa-ascii
クックパッドニュース @oa-cookpadnews
Fashionsnap.com @oa-fashionsnap
All About @oa-allabout
http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2015/1171

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2)【本日の一行情報】

◎雑誌広告の名門広告代理店の互栄社が創業80周年で廃業を決断したそうだ。創業者の竹内芳彦は吉田秀雄賞を受賞している。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉が当てはまる幕の閉じ方である。
http://www.goeisha.co.jp/gaiyou.html

◎「GQ JAPAN」を擁するコンデナスト・ジャパンは、今年も一般消費者参加型のショッピング・イベント「GQ Live!」を12月5日(土)から12月11日(金)まで阪急メンズ東京にて開催する。「GQ Live!」は『GQ』を発行する国々においてコンデナストが主催する一般消費者参加型イベントだ。これまでイギリス、日本、フランス、インド、イタリア、スペインで開催されている。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000230.000000930.html

凸版印刷は、板橋区小豆沢にある関連会社の工場跡地9273平方メートルを医療法人社団の明芳会に売却していた。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/nfmnews/15/112600440/

国立国会図書館は、市販されている電子書籍・電子雑誌の収集に関する制度の在り方を検討するため、電子書籍・電子雑誌収集実証実験事業を12月1日(火)から開始した。この事業では、事業の受託者である一般社団法人日本電子書籍出版社協会から送信される電子書籍・電子雑誌のデータを国立国会図書館施設(東京本館・関西館)内の特定端末から閲覧できるようにする。
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/__icsFiles/afieldfile/2015/11/24/pr151130.pdf

集英社の堀内丸恵社長が次のように述べている。
「人間の心に必要な栄養素である、楽しみ、安らぎ、刺激、感動、智恵などを提供することが出版社の使命です」
http://www.shueisha.co.jp/saiyo/message/

紀伊國屋書店が2015年の分野別ベストセラーを発表。
新書のベストテンは以下の通り。
1位 「家族という病」(幻冬舎)
2位 「人間の分際」(幻冬舎)
3位 「新・戦争論」(文藝春秋)
4位 「大放言」(新潮社)
5位 「感情的にならない本」(新講社)
6位 「『ドイツ帝国』が世界を破滅させる」(文藝春秋)
7位 「男性漂流」(講談社)
8位 「下流老人」(朝日新聞出版)
9位 「沈みゆく大国アメリカ」(集英社)
10位「『自分』の壁」(新潮社)
https://www.kinokuniya.co.jp/c/20151201120011.html
かつて新書の御三家といえば、岩波新書中公新書講談社現代新書であったが、一冊としてベストテンに入っていない。「男性漂流」は、講談社+α新書である。ベスト20を見てみると中公新書の「地方消滅」が11位だが、岩波新書講談社現代新書の名前はない。岩波新書は37位になってようやく顔を出す。「生きて帰ってきた男」である。講談社新書は45位で「安倍官邸の正体」がランクイン。中公新書は50位までに何とか2冊をランクインさせているが、岩波新書講談社現代新書は一冊だけである。

◎劇団め組は、「あしたのジョー」(講談社)をすみだパークスタジオ倉にて2016年5月25日(水)〜29日(日)に上演する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000016288.html

◎「小学館の少女漫画雑誌「ちゃお」1月号(12月1日発売)の付録『金運上昇!ATM型貯金箱』が“攻めすぎている”と話題を呼んでいる」そうだ。
http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/478205/

◎宝島社の女性ファッション誌「オトナミューズ」のブランドアイテム付録は、セレクトショップ「DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)」のベジバッグだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000263.000005069.html

小学館は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」2016年1号より、紙と電子版の同時配信をスタートさせた。
http://csbs.shogakukan.co.jp/sp/?sp_cd=weekly-spirits

横浜F・マリノスのチケットサービス業務を委託運営している「ぴあ」の社員宅に窃盗犯が侵入し、自宅に持ち帰っていた業務用ノートパソコンの入った鞄が盗難被害に遭うという事件が発生。盗まれたノートパソコンには横浜FMの2015年、年間チケットを購入した一部の個人情報、5864件がデータとして入っており、会員IDや氏名、住所などが含まれていたというが、三段階のセキュリティが設定されており、現時点において、第三者への情報漏洩及び不正使用、ぴあ社内サーバーへの不正アクセスなどの事実は確認されていない。
http://www.f-marinos.com/news/detail/2015-11-30/200000/194036

文藝春秋の「Number MVP賞」はラグビー日本代表チームに決定した。
http://number.bunshun.jp/articles/-/824609

浦和学院が「お詫び SNS上における投稿について」を発表した。
「11月28日、ガンバ大阪のパトリック選手に対し、本校生徒が、ツィッターで極めて不適切な書き込みを行いました。このことは、11月29日に、本人及び保護者が、自ら学校に申し出たことにより判明致しました。
パトリック選手とご家族の皆様、ガンバ大阪の皆様、浦和レッドダイヤモンズの皆様、Jリーグとサッカーに関わる全ての皆様、そして、此度のツイッターへの書き込みにより不快な思いをされたすべての皆様に深くお詫び申し上げます。
本校では、これまで国際教養とライフスキル教育を推進し、様々な機会を通じてあらゆる差別が絶対にあってはならないものであることを教育して参りました。また、SNSの利用につきましても、その危険性を教えるとともに誹謗中傷や無断掲載等は決して行ってはならないことを指導して参りました。にもかかわらず、こうした行為を予知予防することが出来なかったことは遺憾であります。生徒指導が至りませず、誠に申し訳ありませんでした。
本件を真摯に受け止めた上で、今後は、改めて人権教育に取り組み、国際教養とライフスキル教育を推進して参ります。
在校生並びに保護者の皆様、卒業生の皆様、本校後援会の皆様を始めとする浦学ファミリーの全ての皆様には、ご迷惑ご心配をお掛け致しますが、今後ともご理解とご協力をいただきますよう、お願い申し上げます」
http://www.uragaku.ac.jp/blog/topics_news/2015/11/post-592.html

◎「LINE」はタイムラインにおいて、12月1日より外部企業による広告の配信・表示を行うトライアル運用を開始した。
http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1512/01/news068.html

◎「Business Journal」の「あの取次最大手、本業赤字転落が激震!出版業界、ついに本格的崩壊開始の予兆」によれば、日販単体の上半期業績は売上高が2399億1800万円(前年比171億5200万円減)、営業損益が3億300万円の赤字(同4億4800万円減)、経常損益が1億3300万円の赤字(同4億6400万円減)ということだ。雑誌マーケットの縮小が原因であることは間違いない。出版社も、取次も雑誌に寄りかかった経営から脱しなければならないということだ。
http://biz-journal.jp/2015/12/post_12686.html

◎ドイツを代表する週刊誌「シュピーゲル」は、社員の2割に相当する約150人の人員を削減することになった。「雑誌編集部門で35人、事務や広告などの部門で114人を減らす。一方、ウェブサイトの一部有料化などでインターネット事業を強化する」とのことだ。
http://www.sankei.com/entertainments/news/151202/ent1512020004-n1.html

◎学研プラスは、未就学〜小学生女児向け雑誌「おえかきひめ」を12月1日(火)に創刊した。おえかき、ぬりえ、シールあそび、おりがみ、おてがみ交換などを1冊まるごと楽しむことができる。
http://www.sankei.com/economy/news/151201/prl1512010299-n1.html

講談社ラノベ文庫創刊4周年フェアが開催されている。
http://lanove.kodansha.co.jp/campaign/fourth_anniversary/

丸善CHIホールディングスは、完全子会社である丸善と、雄松堂書店を来年2月1日に丸善を存続会社とする吸収合併方式によって合併することになった。
http://www.maruzen-chi.co.jp/ir/news/2015/release20151126.pdf

トーハンが運営する電子書籍サイト「Digital e-hon」は、提携サイトのオンライン書店「全国書店ネットワークe-hon」が実施した謎解きキャンペーンのスピンオフとして「求ム名探偵!本好(もとよし)警部からの挑戦状!Digital e-honミステリーキャンペーン」を開催している。
http://www.tohan.jp/news/20151201_635.html

トーハンは、河出書房新社との共同企画で「河出書房新社アウトレットセール」、笠倉出版社との共同企画で「笠倉出版社ワンコインアウトレットセール」をそれぞれ展開中だ。
http://www.tohan.jp/news/20151202_636.html
http://www.tohan.jp/news/20151202_637.html

小学館のコミックアプリ「マンガワン」において連載されているONEの「モブサイコ100」がTVアニメ化されることになった。そう「ワンパンマン」のONEである。
http://www.dreamnews.jp/press/0000123328/

司馬遼太郎賞は、飯嶋和一の「狗賓童子の島」(小学館)に決定した。
http://www.asahi.com/articles/ASHD156XVHD1UCVL022.html

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3)【人事】12月1日付講談社人事異動

■第一事業局次長
奥 裕好
(旧:第一事業局次長兼FRIDAY編集長)
■第一事業局FRIDAY編集長
秋吉 敦司
(旧:第二事業局女性誌編集部担当部長(部長待遇))
■第一事業局FRIDAY担当部長(部長待遇)
藤田 康雄
(旧:広報室部長)
■デジタル・国際ビジネス局デジタル第二営業部担当部長(部長待遇)
冨倉 由樹央
(旧:第一事業局部長兼Courrier Japon編集長)
■第一事業局Courrier Japon編集長
井上 威朗
(旧:第一事業局Courrier Japon編集次長)
■広報室担当部次長
木村 貴之
(旧:第一事業局FRIDAY編集次長)
■第一事業局週刊現代編集次長
木原 進治
(旧:第一事業局企画部副部長)
■第一事業局Courrier Japon編集次長
小松崎 潤
(旧:第一事業局第一事業戦略部副部長)
■第六事業局第一出版部次長
太田 美千子
(旧:第六事業局ディズニーファン編集次長)
■ 第六事業局ディズニーファン編集次長
藤井 志保美
(旧:第六事業局第一出版部次長)

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4)【深夜の誌人語録】

配慮とは、相手に気づかれないように先回りしていることだ。