【文徒】2016年(平成28)3月22日(第4巻53号・通巻740号)

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1)【記事】キュレーションメディアから創刊された女性ファッション誌(田辺英彦)
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

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1)【記事】キュレーションメディアから創刊された女性ファッション誌(田辺英彦)

ディー・エヌ・エーグループのペロリが運営し、2000UUを誇るキュレーションメディア「MERY」が初の女性ファッション誌「MERY」(税込500円)を3月25日に創刊する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000013649.html
MERY」は、トレンドに敏感な女子のためのキュレーションプラットフォームで、ファッション・ヘア・美容・メイク・コスメ・恋愛・ネイルなどの情報を網羅している。開設当初から雑誌を意識し、雑誌を創刊することは昨年から周知されていたが、創刊号のおおよその内容が判明した。「女の子の毎日をかわいく。」をコンセプトに、「初刊は『毎日かわいいを育てる22のこと』を全体テーマにしており、20代の女の子が毎日可愛くなるための22個のガールズトレンド(ファッション・ビューティ・カルチャー)を、ガーリーなビジュアルで」構成している。創刊号の表紙を飾る初代カバーガールは女優の有村架純。すでに本誌と連動した限定コンテンツをアプリで公開している。
http://mery.jp/222128
電通PRが運営する「DIGITAL BOARD」が、女性誌の編集を10年以上手がけてきた総責任者の中村香織編集長と、出版社カエルムの代表取締役で「NYLON」編集長でもある、戸川貴詞クリエイティブディレクターを取材している。それによると、
「誌面づくりには、『シェアしたくなる』という、MERYがこれまでWEBコンテンツをつくる上で大切にしてきた視点も生かしている。(中略)例えば、創刊号の目次。掲載内容をシンプルに記すのではなく、『女の子がかわいくなるための22のコト』と題し、ひとつひとつに#(ハッシュタグ)をつけ、インスタグラム投稿への派生も見据え、キーワードとして表現した。」
戸川は言う。
「WEBのMERYは、明日かわいくなるための方法が知りたくて、毎日チェックするメディア。一方、雑誌の『MERY』は、2カ月先を見据えた半歩先の情報を載せるメディア 」
http://dentsuprdigital.com/pr1/mery.html
また「発売前から発売後まで、2,000万のユニークユーザーと共につくる雑誌」と謳っているように、初刊付録の「キキ&ララ×MERYのオリジナルフォトプロップス」は、事前に5パターンのデザインをアプリ、ブラウザ版で読者に公開し、「LOVEボタン」による投票を募った。その結果、5万件を超える投票が集まり、その中で最も人気の高いデザインのプロップスを付録として制作している。当然、本誌で紹介している一部アイテムは、アプリ版「MERY」の連動記事から購入することもできるという。

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2)【本日の一行情報】

◎4月9日に七回忌を迎える井上ひさしの未発表原稿が発見された。3月22日発売の「オール讀物」4月号(文藝春秋)で、約90枚を全文掲載する。
http://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/index.htm?cid=toppage

◎「ワイルド7」で知られる望月三起也の「漫画家デビュー55周年記念 望月三起也作品展」が、池袋東武の美術画廊アートサロンで3月30日(水)まで開催している。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000372.000007512.html

◎4月で創刊30周年を迎える「DIME」(小学館)の5月号(3月16日発売)は、ロングセラー商品の歴史を振り返りつつ、2016〜2017年のヒット商品を予測している。とりわけITの進化は、今更ながら驚くばかりだが、IoT(Internet of Things)の先に人工知能が自ら学び、成長していくようになれば、ますます人間の労働に取って代わるだろう。先日は囲碁AIがプロ棋士に勝ったが、AIが記事を書く日も遠い未来ではなさそうだ。付録の広角&接写スマホレンズも使い途が広がりそうだ。
http://www.shogakukan.co.jp/magazines/series/087000
http://www.appps.jp/220679/

◎巨人は、産経新聞に続き、16日発売の「週刊文春」が掲載した、所属選手が行った高校野球対象の「くじ引きに関する記事が「球団の名誉を著しく毀損」したとして、文藝春秋に抗議書を送付した。
http://mainichi.jp/articles/20160317/k00/00m/040/111000c
http://www.hochi.co.jp/giants/20160317-OHT1T50020.html
「変わらぬ巨人と読売の体質」と題して、伊藤博敏が「現代ビジネス」に書いている。
「……巨人は、3選手と野球賭博常習者のA、B両氏の問題で封印しようとし、高木選手の問題が発覚すると、『笠原氏に誘われ、怖いB氏に追い込まれた高木選手』という“演出”をした。
(中略)
彼らは信用するに値する人間じゃない。その発言に依拠する報道は、巨人軍の名誉を毀損する――。
これが『球界の盟主』の姿勢であり、その『内省なき巨人』を、日本を代表する読売新聞が支える。この構図が、実は、球界を最も蝕んでいるのである。」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48207

◎昨年12月にニュース配信機能を外部メディア向けに開放する「LINEアカウントメディア プラットフォーム」を開始したLINEは、新たに5つの取り組みを発表。
1.個人に最適化された記事を推薦する配信機能「FOR YOU」を実装(3月中予定)。
2.「タイムライン」最上部にニュース記事を常時表示するニュース枠を新設(4月1日開始予定)。
3.「LINEアカウントメディア プラットフォーム」に地方紙や専門媒体22メディアが参画、全60メディアからニュースを配信。
【新規参画メディア】
北海道新聞/ @oa-hokkaido
東奥日報/ @oa-ToonippoPress
河北新報ダイジェスト/ @oa-kahoku
秋田魁新報/ @oa-sakigake
福島民報ニュース/ @oa-fukushima-minpo
福島民友新聞/ @oa-minyunews
下野新聞/ @oa-shimotsuke
東京新聞/ @oa-tokyoshimbun
神奈川新聞/ @oa-kanagawa
静岡新聞/ @oa-shizuokashimbun
福井新聞/ @oa-fukuishimbun
京都新聞/ @oa-kyoto
山陽新聞デジタル/ @oa-sanyonews
愛媛新聞ONLINE/ @oa-ehimenp-online
西日本新聞/ @oa-nishinippon
佐賀新聞LiVE/ @oa-sagashimbunlive
沖縄タイムス/ @oa-okinawatimes
AUTOSPORTweb/ @oa-AUTOSPORTweb
ぐるなびNEWS/ @oa-gnavi
Jタウンネット/ @oa-jtownnet
トラベルjp<たびねす>/ @oa-traveljp
4Gamer/ @oa-4Gamer
4.該当メディアのアカウントを友だち登録することで記事全文を閲覧することができる鍵付き記事を配信(4月実装予定)。
5.各メディアがよりユーザーのニーズに合ったニュースを配信できるようにする「ニュースエンゲージメントランク」(ユーザー満足度測定)を導入(2016年上半期導入予定)。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000402.000001594.html

◎学研プラスが月刊で発行する青文字系ファッション誌「mer」(メル)」は、GMOインターネットグループGMOメディアが運営するファッション共有SNS「CoordiSnap」(コーデスナップ)との共同プロジェクト『Dream Girl Project」において、コラボ商品「しまめるコーデ」を衣料品チェーンストア「ファッションセンターしまむら」の全国約1,300店舗 で販売している。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001864.000000136.html

◎サンリオ「シナモン」の公式Twitterアカウントが大量にあると話題になっている。
http://youpouch.com/2016/03/17/343450/

◎オレが猫を飼うくらいだから、世の中、本当に猫ブームなのである。宝島社の女性ファッション誌「リンネル」6月号 はBOOK IN BOOK で猫を大特集する。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000352.000005069.html
https://www.instagram.com/p/BDK6NDMpBpD/

◎宝島社では、35万部突破の大ヒットとなった魔夜峰央の埼玉ディスマンガ「翔んで埼玉」に気をよくしたか、『このマンガがすごい!comics この「地方ディス」マンガがひどい!』を発売した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000353.000005069.html
Twitterの「『批判と中傷の違い?』を絵で解説してみた。」という投稿で、「根拠がなく、一方的に罵っているだけ」の中傷になっていないか自省を促している内容が共感を呼んでいるようだが、批判と中傷のもう一つ違いは、「愛」だろう。対象に対する愛。これらのマンガには、根底に郷土愛があるのだろう。
http://togetter.com/li/950323

◎ドイツの出版業界ニュース「buchreport.de」によると、フランクフルトの電子書籍ファイル制作・流通会社Bookwire GmbH社は、作品に広告を挿入するアルゴリズムを開発し、クライアント出版社に提供を開始したようだ。
http://www.buchreport.de/nachrichten/nachrichten_detail/datum/2016/03/16/buchwerbung-mit-algorithmus.htm
https://hon.jp/news/1.0/0/8081

◎「eマーケティングカンパニー」のオプトは、Instagramを企業のマーケティングに活用するための解説書「できる100の新法則 Instagramマーケティング 写真1枚で『欲しい』を引き出す技術」をインプレスから出版した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000014848.html

アメリカでも、マスメディアはソーシャルメディアに対して後手に回っているようだ。
ソーシャルメディア時代では個人の発言のほうが価値を持つ。トランプ氏がどれだけ計算しているのかはわからないが、ソーシャルメディアを巧みに使い、自らアジェンダセッティングすることに成功している。Twitterfacebook等で過激な発言を行い、『炎上』、TVが後追いする形で討論会やインタビューで取り上げ、再び『炎上』するという流れが作られている。さらにマスメディアからの情報よりも本人の発言の信頼性のほうが高い。」
http://theplatnews.com/p=1958

北陸新幹線の金沢延伸1周年を迎えた沿線のタウン誌出版社5社――「月刊KURA」のまちなみカントリープレス(長野市)、「月刊にいがた」のジョイフルタウン(新潟市)、「月刊TJとやま」のシー・エー・ピー(富山市)、「月刊Favo」のストアインク(小松市)、「月刊URALA」のウララコミュニケーションズ(福井市)――は共同で、五県の地元の話題を集めた季刊情報誌「Rural(ルーラル)」を3月31日に創刊する。
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20160315/CK2016031502000034.html
http://mcp.in.net/?mode=f6
http://pressrelease-zero.jp/archives/91080

◎自由が丘にある専門店や飲食店など431店舗の情報を網羅した最新ガイドブック「自由が丘オフィシャルガイド 2016ー2017」(昭文社)が発売された。1956年の創刊号から最新号(vol.28)に至るまで、企画から編集、取材の全てを「地元商店街」が独自に手掛ける情報誌だそうだ。昭文社の「ことりっぷ電子書籍アプリ」上では、「ことりっぷ自由が丘商店街」を5月までの期間限定で無料配布する。
http://jiyugaoka.keizai.biz/headline/1401/

ホイチョイ・プロダクションズ電通マン36人に教わった36通りの『鬼』気くばり」(講談社+α文庫)は、新入社員のみならず、初心に立ち還る際に読み返したい。
「日本のビジネス社会は、「貸し」「借り」を基軸通貨として、ものごとが回っていた。「借り」に鈍感なヤツは相手にされないし、「借り」を返さないヤツには仕事は回って来ない。」
「得意先にいつでも差し上げられるように安物のペンを2本いつも持ち歩く。得意先の好みの銘柄のタバコを常に携行している。電話をかけた相手が留守だったとき、「折り返し電話ください」とは絶対に言わずに必ず「こちらからまたかけ直します」と言うし、得意先との飲み会やゴルフには必ず写真係を用意し、撮った写真を後でお届けする」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48148
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062816465

小学館は、ハードからソフトまで「ハイレゾ」を楽しむすべての人のための情報サイト「Hi-Res Recopal(ハイレゾレコパル)」(http://recopal.jp)をオープンした。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000013640.html

三浦しをん原作の「舟を編む」(光文社)がTVアニメ化、10月よりフジテレビのアニメ深夜枠で放送される。キャラクター原案は、「昭和元禄落語心中」の雲田はるこが担当している。
http://www.animate.tv/news/details.php?id=1458222213
http://www.funewoamu.com/

マイナビ出版が、ライト文芸の小説文庫レーベル「マイナビ出版ファン文庫」を3月20日に創刊、4タイトルを同時発売した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000016440.html
https://book.mynavi.jp/fanbunko/

◎月間1億4,000PVを誇る女性向け情報サイト「モデルプレス」は、極めて精度高くターゲティング配信ができる独自のDMPを、広告主に開放する。
https://markezine.jp/article/detail/23989

◎顧客の依頼で有償で行う「自炊代行」は、著作権法で認められた私的複製に当たらないとして、7人の作家、漫画家が、自炊代行業者を提訴していた訴訟で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は3月16日、代行業者側の上告を棄却する決定を下し、これによって、代行業者に、複製差し止めと70万円の損害賠償を命じた二審判決が確定した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17HA3_X10C16A3CR8000/

◎代官山に3月16日、米サンフランシスコの出版社「クロニクルブックス」の専門店「クロニクルブックス 代官山」がオープンした。「クロニクルブックス」は、ポップカルチャー、フード&ドリンク、ライフスタイル、アート、児童書の5つのカテゴリーを展開している。
http://www.shibukei.com/headline/11456/

◎「別冊フレンド」に連載中の、腐女子が主人公のラブコメ漫画「私がモテてどうすんだ」(講談社)のアニメ化が決定した。
http://ddnavi.com/news/292523/a/

◎タイのパタヤで開催された「アドフェスト2016。インタラクティブ、モバイル、プリントクラフト、デザイン、ダイレクト、プレス、アウトドア、ニューディレクター、フィルムクラフト、ブランデッドコンテンツ&エンタテインメント、エフェクティブ、フィルム、イノーバ、インテグレーテッド、メディア、ロータスルーツ、プロモ、ラジオの計18部門の受賞結果が発表された。
日本からは、デザイン部門でサントリー 響の「JAPANESE HARMONY」(博報堂)のポスター、ダイレクトとアウトドアの2部門でリクルート SUUMOの「Shell We Move?」(博報堂ケトル)、フィルム部門でインディペンデントインキュベータ LED照明 OCEDEL「Firefly Man」(ニットー)、ラジオ部門でサントリー ザ・モルツ「Beer-lingual」(マッキャン・ワールドグループ ホールディングス、マッキャンエリクソン)の計5部門で最高賞のグランデを受賞した
http://www.advertimes.com/20160318/article220704/
http://www.advertimes.com/20160319/article220716/

ステマについてITジャーナリストの高橋暁子は「IT pro」で次のように書いている。
ステマが横行していることは事実だ。しかし、ユーザー側はステマに対する正しい理解をするとともに、ステマについて言及する場合は、そうではない可能性を必ず検証してから言及するようにしたいところだ。企業側も、このような状況であることを正しく理解し、マーケティングする際には必ず公式にアナウンスするなど、ステマ疑惑を持たれないよう細心の注意を払うべきだろう 」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/010500001/030900013/?ST=social&P=1

◎「週刊文春」の特派記者を13年間にわたってつとめた「実話小説」の大下英治もかく語りき。
「最近、ある写真週刊誌の記者が、別の週刊誌に移った。その記者とは月に一回は飲んでいたが、その記者がわたしにこぼした。
『大下さん、すまない。週刊誌に移って、取材費がケチられるようになり、一緒に飲めなくなった』
わたしは、『週刊文春』にいたとき、ネタ元とのびのび飲めた。
いま、わたしは『週刊文春』の後輩のトップ屋とよく飲むが、その取材費の点でも、ケチられてはいないという 」
http://ironna.jp/article/2974?p=1

◎月間動画再生回数が6,100万回を超える 「C CHANNEL」 の山崎ひとみ編集長は「ガイアックス ソーシャルメディア ラボ」で次のような重要な指摘をしている。 「C CHANNEL」に限らず、動画は一分前後が主流になるのではないか。
「これまでの動画コンテンツはYoutubeを中心にした『横型で5~10分程度と長めのもの』が主流でした。今は縦型動画やソーシャル動画という流れが来ています。どちらも伝えたい内容が変わらなくても、時間が1分前後くらいとぐっと短くなりました。それくらいの時間で、無駄なことを言わずにポイントを伝えられるか。ここがコツですね。1コンテンツ1メッセージでちょうどいいくらいだと思います 」
http://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/462
「C CHANNEL」のような企画が出版社から出て来なかったのは何故か。編集のすぐそばにエンジニアがいなかったからだ。出版社において女性ファッション誌や情報誌がデジタルシフトするに際して必要なのはエンジニアにほかなるまい。むろん、そうしたデジタルシフトにおいて「動画」はマストである。

ラフォーレ原宿 は3月26日と27日の2日間に わたってトークイベント「HARAJUKU SUMMIT -越境するファッション-」 を開催する。26日のゲストはモデルの森星、メディアアーティストの落合陽一、「GINZA」編集長の中島敏子、「WWDジャパン」編集長の向千鶴、「FASHIONSNAP」報道部部長の小湊千恵美、ファッションデザイナーの中里周子、デザイナーのハヤカワ五味、ヘアメイクアーティストの河北裕介など。27日のゲストは、「NumeroTOKYO」編集長の田中杏子、音楽プロデューサーの藤原ヒロシ、エッセイストの犬山紙子、ブロガー兼作家のはあちゅう、「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナーの落合宏理、「ミキオサカベ(MIKIOSAKABE)」デザイナーの坂部三樹郎など。
http://www.fashionsnap.com/news/2016-03-17/harajuku-summit/

八重洲ブックセンターは4月4日 に「もうこれで英語に挫折しない――マッキンゼーで14年間活躍できた私は英語をどう身につけたか」(祥伝社)の 刊行を記念 して、赤羽雄二の講演会「英語を続ける技術、お教えします」を開催する。
http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/9102/

新潮文庫の新訳復刊セレクション「村上柴田翻訳堂」 は村上春樹柴田元幸 が新訳する4作品と、2人以外が過去に翻訳した6作品の復刊計10作品 を刊行する。
http://www.shinchosha.co.jp/murakamishibata/
http://www.sanspo.com/geino/news/20160316/sot16031618580005-n1.html
「ハッピーエンド通信」を思い出すなあ。海外文学の発掘では文芸誌「海」も熱心だった。

◎国連 が女子差別撤廃委員会の報告書 で「日本ではポルノ、ビデオゲーム、漫画などアニメが、女性や少女への性的暴力を推進している」 と問題視している。「BBCニュース ジャパン」の「国連が批判する日本の漫画の性表現 『風と木の詩』が扉を開けた。竹宮恵子の「パンドラの箱を私が開けたのかもしれない。けれども箱を開けなくては、希望の光は出てこられなかったのです」 という発言が印象的である。
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35742160

◎映画監督のマイケル・マン が出版社「マイケル・マン・ブック 」を立ち上げた。「ぴあ映画生活」によれば「ほかのライターたちとフィクション、あるいはノンフィクションの小説を本のために執筆しつつ、同時に映画化またはテレビ化の企画も進める 」のだそうだ。
http://cinema.pia.co.jp/news/0/66228/
蓮實重彦マイケル・マンの「コラテラル」を絶賛していたことを思い出す。ここでも蓮實は「私は、マイケル・マンのほうがガス・ヴァン・サントより貴重な映画作家だといいきってしまうことが、いま映画批評家に求められているような気がしています 」と発言している。
http://flowerwild.net/2006/11/2006-11-08_133443.php

◎「1989年のテレビっ子」を双葉社から上梓した「てれびのスキマ 」こと戸部田誠 は低迷するフジテレビが復活する可能性について次のように述べている。
「この本にも書いているんですけど、60〜70年代に黄金期を迎えた日本テレビが80年代に低迷期を迎えた姿は、今のフジテレビの現状と重なっているんですね。日本テレビは90年代以降に復活を果たすので、フジテレビが復活する可能性だって全然あると思うんです 」
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20160317/E1458145626669.html

◎3月30日(水)文禄堂高円寺店で、内沼晋太郎、久禮亮太、辻山良雄の書店人3名によるトーク イベント「本屋をリブートするには」が開催される。
http://hon-hikidashi.jp/bookstore/10868/

◎5月1日付でアマゾンジャパンとアマゾンジャパン・ロジスティクスは、アマゾンジャパン・ロジスティクスを存続会社として合併し、株式会社から合同会社に組織変更し、社名をアマゾンジャパン合同会社に変更する ことになった。「ネットショップ担当者フォーラム」は次のように書いている。
合同会社のメリットは、機関設計が自由で、株式会社でいう株主総会や取締役会を開催する必要がない。そのため、自由な意思決定が可能で、米国本社からのコントロールもしやすい。
こうした点から、アップル、シスコシステムズ西友などが合同会社形式を採用 」
https://netshop.impress.co.jp/node/2773

◎「朝日新聞VS原子力規制委員会」のバトルが激しいぞ。原子力規制委員会 の田中俊一委員長は 「犯罪的」という言葉さえ使って朝日新聞の記事を批判している。3月14日付「避難基準値、半数測れず 川内原発周辺の放射線量計 高浜再稼働時、京都66%未設置」という記事が発端になっている。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12256602.html
これに対して 原子力規制委員会は「記事の内容は、読者の方に誤解を生ずるおそれがありますので、事実関係を説明 」するとして反論。
https://www.nsr.go.jp/news/160314.html
田中委員長の「非常に犯罪的だ 」という発言は3月16日の定例会でのものだ。それでも朝日新聞は記事の正当性を主張する。3月17日付で「規制委、朝日新聞記事に抗議 本社、避難の判断指標重視」を掲載する。
http://www.asahi.com/articles/ASJ3J5R66J3JUTIL03D.html
この記事についても原子力規制委員会は「記事としては、現時点における線量計の設置が、緊急時の防護措置がとれないかのような誤った解釈を招きかねない記事 」だと言い切っている。
https://www.nsr.go.jp/news/160317.html

◎通販新聞は次のように書いている。
集英社は3月1日、オリジナルブランド強化の一環として、40〜50代女性向けの雑誌『エクラ』に紐付いた主力通販誌『エクラプレミアム』で展開する独自のファッション商材をレーベル化(ブランド化)した。"大人のための心地よいオシャレ着"として、まずは9アイテムを展開。年7回のカタログ発刊に合せて新作を投入する考えで、復調した『エクラプレミアム』の柱のひとつに育てる 」
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2016/03/post-2460.html

◎4月1日に集英社はウエブマガジン「コバルト」を立ち上げる。毎週、金曜日に更新される。
http://cobalt.shueisha.co.jp/teaser/

◎「うまるちゃん虐待bot」 が削除された。示談が成立したという。「うまるちゃん虐待bot」 は著作権法からして完全にアウトである。示談で済んだのは、著作権者の「温情」であることが「うまるちゃん虐待bot」には分からないのだろうか。
http://youngjump.jp/manga/umaruchan/

◎「コロコロアニキ 」(小学館)に掲載された「かっとばせ!キヨハラくん」の 河合じゅんじ による渾身のアンサー マンガ「いつかのホームラン」 が「泣ける」と大評判だ。
http://www.j-cast.com/2016/03/17261659.html

◎宝島社は、チアシード売り上げNo.1の株式会社ファインと提携し、「ダイエット×美容×健康 スーパーフードチアシードBOOK」を全国の書店で発売 している。チアシードとは、ミント科の植物の種子で、食物繊維や、オメガ3脂肪酸の一種であるα-リノレン酸などを豊富に含んだ、ダイエット・美容・健康などに効果的な今話題の食品だそうだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000355.000005069.html

◎全米の三大ネットワークの一角をなすCBSが、ラジオ事業の売却を検討しているそうだ。「 MEDIA HACK 」によればロサンゼルス・タイムズは「今回のニュースは、広告全体がオンラインにシフトする中で、ラジオがもはや産業として成長することはもうないということを明確にした象徴的なニュースとなった」 と書いている。
http://thehack.jp/295

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3)【深夜の誌人語録】

ハングリー精神を構成するのは執念であり、切迫感であり、焦燥感 であり、そして忘れてはならないのは理想主義である。