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1)【記事】鈴木敏文はハイデガーを実践する経営者?異議あり!
2)【本日の一行情報】
3)【人事】日之出出版 4月11日付 人事
4)【深夜の誌人語録】
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- 2016.4.18.Shuppanjin
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1)【記事】鈴木敏文はハイデガーを実践する経営者?異議あり!
勝見明の「鈴木敏文・セブン&アイ会長辞任の『本当の理由』」(「プレジデントオンライン」)は鈴木敏文をハイデッガーまで持ち出して擁護している。何しろ勝見は「鈴木敏文の『本当のようなウソを見抜く』- セブン-イレブン式脱常識の仕事術」「なぜ、セブンでバイトをすると3カ月で経営学を語れるのか?」「鈴木敏文の統計心理学」など鈴木敏文礼賛本の著者でもある。しかし、ここまで言い切っちゃうかなあ。
「私が鈴木敏文という人間に強い関心を持ったのは、巨大企業のカリスマ経営者からだというだけではない。20世紀最大の思想家であるハイデガーの『未来が過去を決定し、現在を生成する』『過去が今を決めるのではなく、未来というものを置くことによって、過去が意味づけされ、今が決まる』という考え方を、鈴木氏が経営において実践していることへの共感からだった」
http://president.jp/articles/-/17833
トーハンが社長人事で迷走した際に、もし鈴木敏文に「未来に起点を置く」という発想があったならば、上瀧博正を諫める役割を果たしてしかるべきだったと私は思っている。
http://facta.co.jp/article/201207027.html
そもそも、こういうヨイショはハイデガーに失礼というものだろう。社員に「わかりました」という言葉を禁じ、「ました」としか言わせなかった鈴木敏文という経営者は、ジョージ・オーウェルが「1984」で描き出した「ビッグブラザー」のようなものだろう。「ました」語法は、「ニュースピーク」そのものではないか。そういう意味ではナチス突撃隊のエルンスト・レームに傾倒したハイデガーの負の遺産を引き継いでいるとは言えるのかもしれない。
「商品開発会議の場をはじめ鈴木会長の指示に対しては、社員は『わかりました』を略した『ました』と答え、実行に移すことが社内の暗黙のルールであった」
http://biz-journal.jp/2016/04/post_14626.html
中央大学では自治会のトップである書記長をつとめたという過去を踏まえれば スターリニズム経営ともいえるか。
http://www.bs-j.co.jp/rirekisyo/03.html
そして何よりも鈴木敏文が「自由な言論」にとって敵であったことを忘れてはならないはずだ。
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/51508090.html
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2)【本日の一行情報】
◎投稿している本人の意識は「バカッター」の延長なのかもしれないが、熊本地震においてツイッターや2ちゃんねるで流された「デマ」は「犯罪」そのものであるというべきだろう。フジテレビの報道番組は「イオンモール熊本」で火災が発生しているというデマに踊らされてしまった。ツイートをそのまま信じ込んで報じてしまったのである。ライオンが逃げ出したというデマも拡散された。しかし、最も悪質であったのは「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」 というデマであった。産経は次のように書いている。
「『熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ』とする投稿は、関東大震災の際のデマをまねたものとみられる。大正12(1923)年の関東大震災発生時は、混乱の中で朝鮮人が井戸に毒を入れたり、放火をしたりというデマが流され、東京・横浜などで多数の朝鮮人が虐殺された。本人はジョークのつもりのようだが、こうした安易な投稿はヘイト(憎悪)感情をあおり、悲劇の再来も招きかねない 」
http://withnews.jp/article/f0160415004qq000000000000000W03610201qq000013279A
http://www.sankei.com/affairs/news/160415/afr1604150040-n1.html
http://togetter.com/li/962668
「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」というデマをジョークやネタのつもりでSNSに投稿できる土壌を「嫌韓本」ブームは遂に醸成してしまったのかもしれない。
http://www.sankei.com/affairs/news/160415/afr1604150040-n1.html
東日本大震災のときに比べてツイッターは間違いなく劣化を来している。匿名性が劣化を招いたことは間違いあるまい。
◎ポッチャリ系男性のためのファッション&ライフスタイル誌「Mr.Babe」の倉科典仁編集長が「東洋経済オンライン」でカルロス矢吹のインタビューに応じている。
「…『洋服のサカゼン』とは、現在でもイベントなどでコラボしていて、体重80キロ以上の男性限定で『大きいサイズのモデルオーディション』を開催しています。優勝者はサカゼンの広告にモデルとして出演、さらに『Mr.Babe』とも専属モデル契約を結ぶ予定です」
http://toyokeizai.net/articles/-/113637
ニッチを狙ったゲリラ戦法である。これは大手にはできない領域である。
◎トーハンが運営する電子書店「Digital e-hon」は、電子雑誌の最新号配信と同時にアプリ本棚への自動格納で購入が完了する定期購読サービスを開始した。
http://www.tohan.jp/news/20160414_722.html
これは雑誌のデジタルシフトとは関係のない話だ。旧来の雑誌ビジネスの延長でしかないことは、未来に起点を置いて考えれば即座に理解できよう。
◎無料のガールズファッション・アプリ「itSnap」をリリースした「STYLICTION株式会社」は、元「BLENDA」編集長の水谷司が社長をつとめている。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000017612.html
http://itsnap.jp/operating_company
10代後半から20代前半をターゲットにした雑誌ビジネスは、何誌かは生き残るにしても、大半の雑誌はデジタルに完全移行しない限り、生き残りは難しかろう。そう私は未来に起点を置きながら認識している。
◎朝日新聞社の完全子会社となったサムライトの池戸聡代表取締役COOの発言。
「提携におけるシナジーとしては、朝日新聞が持つ広告主との強力なパイプをもとに、新規販路の拡大が見込める点です。オウンドメディアで大切にしていることは、取材などの一次情報に重点を置いていることです。同社の持つ取材力、編集力を存分に活用することでさらなる事業成長が見込めると判断しました」
http://japan.cnet.com/marketers/interview/35081187/
◎オトバンクが運営するオーディオブック配信サービス「FeBe」(ふぃーびー)は、TBSラジオが4月11日から放送を開始した新番組「伊集院光とらじおと」と連動したコンテンツの定期配信を開始した。月額500円。
http://c84wq36hqth4ht.cdn.jp.idcfcloud.com/press/tbsradio.pdf
◎マガジンハウスから刊行された「世界から猫が消えたなら」のオーディオブック版が、「オーディオブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
https://www.atpress.ne.jp/news/98114
ビジネス書部門大賞 を受賞したのは「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)。担当編集者である柿内芳文 は次のように発言している。
「この本は“哲人と青年の対話”という形式をとっています。そして実際、執筆者である古賀さんがアドラー心理学の大家である岸見さんとの間で、何十時間にもわたる刺激的な対話を繰り返しながら作っていきました。その意味では、本の内容とほぼ同じようなやりとりがなされていたわけです。
おそらく他のビジネス書をつくる過程でも、似たような光景が繰り広げられているはず。そこで今後は是非、“打ち合わせの様子を録ってオーディオブックにする”ということをやってみるのも面白いのではないでしょうか」
http://www.sinkan.jp/news/index_6704.html
◎ツイッターで4月14日11:50前後から12:40頃まで接続障害が発生した。
http://www.inside-games.jp/article/2016/04/14/97812.html
◎集英社のファッション誌「non-no」は、EIG Ltd.と提携し、香港で、Webサイト「non-no.hk」をリリースした。アプリ版も現在申請中だそうだ。
http://nonno.hk/
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000011463.html
◎サントリーが協賛する「ワールドウイスキーハイボール ミッドパーク カフェ」が4月22日から5月29日まで、六本木の東京ミッドタウンにオープンする。これは行ってみよう。
http://makernews.biz/201604146416/
◎リクルートライフスタイルは、東京都内1万2000件以上の飲食店のランキングが無料で閲覧でき、掲載店すべてがネット予約対応の飲食店検索・予約アプリ「ブッキングテーブル」をリリースした。
http://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2016/04/RecruitLifestyle_bkt_20160414.pdf
リクルートはデジタルシフトも、スマホシフトも早い。本質的に出版社でなかったから、紙に対するこだわりがなかったのである。
◎20〜30代の女性たちに大人気のWEBサイト「NEXTWEEKEND」は、"次の週末何したい?(#週末野心)"と次の週末に取り入れたい理想のライフスタイルを提案している。同サイトは、世界文化社とタッグを組み昨年10月に雑誌として「NEXTWEEKEND 2016 Spring & Summer」を4月15日(金)に刊行した。今後、年2回の定期刊行を予定しているそうだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000009728.html
http://nextweekend.jp/make/
◎紀伊國屋書店福岡本店は店内エレベーター前にカフェをオープンした。
https://twitter.com/Kino_Fukuoka/status/720935610693713921
カフェの併設においても金太郎飴化が始まっている。
◎電子書籍レンタルサイト「Renta!」は、「コミックスゴロク〜ご当地漫画の旅〜」を開催している。全国に散らばったご当地漫画を集めるべく、Renta!のマスコットキャラクターのレンタンが旅をするという企画だ。
http://www.papy.co.jp/info/index.php?page=/release/160414.htm
◎昭文社 はガイドブック「バリアフリー温泉で家族旅行」をアプリでリリースした。紙版は増刷しているそうだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000170.000007916.html
◎大阪商工会議所は、7月12日に小学館集英社プロダクションを招いて「ザ・ライセンスフェア」を開催するそうだ。
http://www.jcci.or.jp/news/local-front/2016/0414211300.html
◎集英社の月刊マンガ誌「YOU」5月号の表紙 が話題になっている。「おそ松さん」 が「美少女戦士セーラームーン」 のコスプレをしているのだが、「美少女戦士セーラームーン」 はもともと講談社から生まれたヒット作だ。
http://matome.naver.jp/odai/2146064064639654501
◎文字も判型も一回り大きい「講談社文芸文庫ワイド」 の刊行が始まった。刊行書目の読者リクエスト を実施している。
https://eq.kds.jp/bookclub/7873/
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/news/20160411-OYT8T50022.html
◎4月23日、24日の両日、京都ZEST御池で京都ブックフェスティバルが開催される。京都の書店と京都の出版社 が一緒になって実行する。
https://www.facebook.com/events/593110987520684/
https://twitter.com/kyo_book_fes?lang=ja
◎「世論調査会社ピュー・リサーチ・センターによると、現在米国の成人の10人に4人がフェイスブック、10人に1人がツイッターからそれぞれニュースを取得している 」そうだ。ワシントンDCにある報道博物館「ニュージアム」の理事長兼CEO のジェフリー・ハーブスト は「ウォールストリートジャーナル」で次のように書いている。
「フェイスブックはアルゴリズムを導入し、ワシントン・ポストのどの記事を誰に読ませるかを決めている。興味の対象が非常に似た読者であっても、フェイスブックのサーバーが各自にとって最適な記事をどう判断するかによって、それぞれが受け取る記事は異なる場合がある。新聞の編集者が紙媒体や電子版を通じて読者が何を読むべきかを決めていた時代とは一変している 」
http://jp.wsj.com/articles/SB11640581799754933369104582005362469814158
ワシントン・ポストは配信する全てのコンテンツをフェイスブックのインスタント記事を通じて提供している という。
◎東京都が 都民に無料配布した災害マニュアル本「東京防災」 が電子書店で無料配信されている。
http://ascii.jp/elem/000/001/150/1150965/
「ソトコト」の木楽舎は、荻上チキ「災害支援手帖」(紙版は1296円)を特設サイトで無料公開している。
http://withnews.jp/article/f0160416007qq000000000000000W00810701qq000013286A
http://books.kirakusha.com/saigaishien/
◎徳間書店が「徳間書店に関する一部ネット記事に関して」を発表した。
「この度、一部ネット記事で『徳間書店は今後一切、株式会社S所属のアーティストが取材できなくなった』との記載がございましたがそういった事実はまったくございません。今後も徳間書店刊『アニメージュ』『ボイスアニメージュ』『TricksterAge』などでは、株式会社S所属のアーティストの皆様の活躍ぶりをお届けします。
株式会社S様並びに関係各位、作品を楽しみにされているファンの皆様には混乱をまねいてしまったことを深くお詫び申し上げます」
http://www.tokuma.jp/topicsinfo?tid=10086
問題となった記事は「おたぽる」が掲載した「『ラブライブ!』新田恵海の"AV疑惑報道"で、徳間書店『蒼井翔太も取材NG』に!?」だろう。
http://otapol.jp/2016/04/post-6381_entry.html
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3)【人事】日之出出版 4月11日付 人事
伊藤雅信
新: FINEBOYS編集部 編集長
旧:FINEBOYS編集部 副編集長
吉田利也
新:FINEBOYS別冊編集部 編集長
旧:FINEBOYS編集部 編集長
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4)【深夜の誌人語録】
誰かと傷を舐めあっている時間があれば、ひとりで酒を飲むべきだ。