【文徒】2016年(平成28)9月23日(第4巻178号・通巻865号)
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1)【記事】音楽専科社が自己破産申請へ
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2016.9.23.Shuppanjin
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1)【記事】音楽専科社が自己破産申請へ
「帝国データバンク」によれば、音楽専科社は、9月20日付で事業を停止し、事後処理を大宮立弁護士(港区虎ノ門1-1-28、シティ法律事務所、電話03-3580-0123)ほか2名に一任し、自己破産申請の準備に入った。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4211.html
ヴィジュアル系音楽誌 「SHOXX」やアニメ声優専門の情報誌「Pick-up Voice」 を刊行している出版社である。私などにとっては懐かしい「音楽専科」は、とうの昔に休刊している。ホームページはまだ閲覧できる。
https://www.ongakusenkasha.co.jp/
「Jcastニュース」は次のように書いている。
「…2015年度9月期の売上高は1998年度9月期(約21億円)と比較して7分の1(約4億円)まで落ち込んでいた。
さらに15年6月、出版取次の『栗田出版販売』が民事再生法の適用を申請したことで455万円の不良債権が発生。資金繰りが悪化した 」
http://www.j-cast.com/2016/09/21278656.html
物理学者でと学会会員の菊池誠が次のようにツイートしている。
「『ミュージックライフ』と『音楽専科』はいわばロックの世界での『明星』と『平凡』であった 」
https://twitter.com/kikumaco/status/778201319257485312
志摩あつこの「8ビートギャグ」は「音楽専科」だった。
https://middle-edge.jp/articles/I0002274
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2)【本日の一行情報】
◎9月19日、エステーの提供番組内で、大雨によって撮影できず未完成に終わったCMが放映された。SNSを意識したエステー宣伝部の高等戦術である。
http://straightpress.jp/20160920/145987
◎「手塚治虫文化賞20周年記念MOOK マンガのDNA―マンガの神様の意思を継ぐ者たち―」のなかで鳥嶋和彦(白泉社代表取締役)は現在の「週刊少年ジャンプ」について次のように語っている。
「ダメだね。編集者が全然なってない。今の新人の連載マンガを見ていると、過剰なんだよね。設定に凝りすぎている。打ち合わせで、編集者が引き算しないといけないんですよ。設定に凝るとマンガを作っている気になっちゃうんだけど、それはマンガの形をしているだけで、マンガじゃない。どんなに設定に凝っていたとしても、魅力ある人物が描かれていなければ読者はその世界に入っていけないんだよ。過剰な設定を、削っていくのが編集者の仕事なのに、今の編集者はそれができていない」
鳥嶋は作家には「描きたいもの」と「描けるもの」があり、編集者の役割は作家と一緒に「描けるもの」を見つけることだとも言っているが、これもその通りだと思う。
https://dot.asahi.com/dot/2016091300236.html?page=1
マシリト節は耳に心地よいんだよね。
「今の作家だと、浦沢直樹さんが手塚さんの一番の後継者っていう感じがするね。彼も構成ありきで描く人でしょう。コマ割りなんかを見ていると、うまいなと思う」
https://dot.asahi.com/dot/2016091300234.html?page=1
鳥嶋が本宮ひろ志や秋本治をどう評価しているのか知りたい!
◎徳間書店の「月刊コミックゼノン」で連載されている土方歳三を主人公にした「ちるらん」(梅村真也原作・橋本エイジ作画)がテレビアニメ化される。
http://natalie.mu/comic/news/202375
◎「ビデオダイレクト」はアマゾンのYouTube である。「DIGIDAY」の「静かに巨大さを増す、Amazonの動画プラットフォーム戦略:YouTubeとはすでに臨戦態勢?」は、こう書きだされている。
「ひとつのサブスクリプション(有料会員契約)で、すべてを支配する。それが、アマゾンの『ビデオダイレクト』プログラムの背後にある考え方だ 」
http://digiday.jp/publishers/watch-out-youtube-amazons-driving-subscription-revenue-for-video-creators/
同じ記事を「東洋経済オンライン」は「アマゾン攻勢!『YouTubeに宣戦布告』の勝算」として配信している。タイトルの付け方が「DIGIDAY」日本版よりも一枚上である。
http://toyokeizai.net/articles/-/136657
◎リテラの「『とと姉ちゃん』反戦メッセージ封印の一方でモデル『暮しの手帖』編集部には『政治色が強すぎ』と批判が!」。「暮らしの手帖」で現在、編集長をつとめている澤田康彦はマガジンハウス出身で、カミさんは女優の本所まなみである。
http://lite-ra.com/2016/09/post-2571.html
◎電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、インドにおけるPRサービスの強化・拡充を図るため、同国大手のPR会社「Perfect Relations Pvt. Ltd.」(パーフェクト・リレーションズ社)の株式100%取得で合意した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2016114-0920.pdf
◎電通が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ」は、放送局やスポーツチームに向け、スポーツ観戦の没入型ライブ中継サービスを提供するVRプラットフォームを開発する米国の「LiveLike Inc.」(ライブライク社)に出資した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2016115-0921.pdf
◎CCCが運営する宮城県・多賀城市立図書館 を「Business Journal」が追及しつづけている。選書において大量に中古本を購入するというCCCのやり方は、もっと批判されても良いと思うのだけれど。
http://biz-journal.jp/2016/09/post_16700.html
◎全国で約813 店舗の「TSUTAYA BOOKS」、「蔦屋書店」を展開するTSUTAYAは、『TSUTAYA が「本との出会い」を変える。』をコンセプトに、復刊ドットコムとともに「コミック復刊プロジェクト」を開始 。第一弾として、伊東伸平の「はるかリフレイン」を11月26日より順次発売する。
http://www.ccc.co.jp/%E2%98%8520160920%EF%BC%BFfuttukancomicpj1_final.pdf
「はるかリフレイン」は、もともとは白泉社から刊行されていた。
◎上野友行 の「ヤクザライフ」(双葉社)は、「ただいまAmazonサブカルチャーカテゴリ1位ぶっちぎりの“話題の書” 」だ。イラストは「闇金ウシジマくん」の真鍋昌平 が描いている。
http://budgerigar.hatenablog.com/entry/2016/09/21/124511
上野友行 と都築響一 が対談しているんだよね。これが面白い。
http://miyearnzzlabo.com/archives/39280
遅ればせながら私も「ヤクザライフ」を買った。傑作!
◎「週刊SPA!」の編集長であり、ウエブの「日刊 SPA! 」の編集長もつとめる金泉俊輔 の発言。金泉は販売部の出身でもある。
「日本の出版ビジネスはレベルの高い印刷技術、流通システム、そして編集技術がある。反面、デジタル化などのイノベーションに大きく踏み切れず、コスト的にも構造的にもバランスをとっている状態です。
私はこれをガソリン車からEVカーになる過渡期となっているハイブリットカーになぞらえて考えています。このハイブリットという移行期間に、いろいろなことに挑戦できる可能性があると思う。だから雑誌という今のカタチに依怙地になる必要はなく、良い意味でのマンネリズムを残しつつ、いろいろなことにトライしてほしいです」
http://magazinesummit.jp/interview/1413871160921
◎第一回「Amazon知育・学習玩具大賞」 で学研の「世界の国旗かるた 」が学習玩具大賞 、「学研のニューブロック 」が審査員特別賞 を獲得した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000840.000002535.html
知育玩具大賞 は「カプラ200」(KAPPA社)。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1021008.html
◎徳間書店は、日本で初めての“ポッチャリ系メンズ” のためのファッション&ライフスタイル誌「Mr.Babe Magazine」のリニューアル号vol.01(第3号)を刊行した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000016935.html
2号まではミリオン出版から刊行されていた。
◎学研プラスは、大田区公募事業「高齢者が自宅に住み続けるためのパンフレット作成」を受託した。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000845.000002535.html
◎「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の最終話が掲載された「週刊少年ジャンプ」(集英社)42号が完売したようだ。
http://mainichi.jp/articles/20160921/dyo/00m/200/017000c
堀内丸恵社長 は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の単行本全200巻 を富士河口湖町に 寄贈した。こち亀の初代編集者 である「堀内社長は河口湖町(現在の富士河口湖町)の出身 」だそうだ。
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/news/20160921-OYTNT50091.html
◎「トカナ」の「CIAの日本人スパイ「ポダム」の正体は超・大手メディアの社長だった! 原爆投下の広島を“親米”に変えた男」を興味深く読んだ。
「ポダムというコードネームのCIAのスパイが戦後日本で活動をしていた事実が2006年に明らかになった」
「ポダムは戦後、A級戦犯として巣鴨拘置所に拘留され、その翌月には公職追放される。しかし裁判が行われることなく1947年に釈放される。利用価値が高かったからだ 」
「ポダムは戦後日本では『プロ野球の父』『テレビ放送の父』と呼ばれている。焼け野原となった日本に新たなプロ野球リーグを設立したり、ロカビリーなどの音楽を電波にのせて、日本中にアメリカ文化を浸透させるのに、CIAに従順な権力者としてポダムは重用された」
「カープ優勝に沸く広島市。その裏の立役者であるスパイ・ポダムの実名は正力松太郎(元読売新聞社社長であり日テレ初代社長)であることが、米国の資料から判明している 」
http://tocana.jp/2016/09/post_10956_entry.html
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3)【深夜の誌人語録】
経験は大切だが、経験を過信してはなるまい。