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1)【記事】新聞が報じられない詐欺商法「押し紙」
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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- 2016.4.13.Shuppanjin
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1)【記事】新聞が報じられない詐欺商法「押し紙」
「現代ビジネス」の幸田泉「発行部数を『水増し』してきた朝日新聞、激震! 業界『最大のタブー』についに公取のメスが入った」によれば、公正取引委員会の杉本和行委員長は「押し紙」について「そういう実態があるなら必要な措置を当然やっていかなくてはならないと思っている」と述べている。
「新聞発行本社が販売店に余分な新聞を買わせる『押し紙』をめぐり、3月末、実は朝日新聞社は、公正取引委員会から『注意』を受けていたのだ」
「朝日新聞社広報部によれば、公正取引委員会から注意を受けたのは、販売担当の営業社員と販売店との数年前のやりとりに関してのこと。販売店が『新聞の注文部数を減らしたい』と申し入れをしたにもかかわらず、営業社員は再考を促し、こうした中で『営業活動としてやや行き過ぎた言動があった』と公正取引委員会より指摘されたという」
「公正取引委員会の注意とは、違法行為を認定したわけではなく『違反につながる恐れがあるので注意しなさい』という程度のものであるが、朝日新聞社は『真摯に受け止めている』(広報部)としている」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48396
堀江貴文がこの件についてツイートしている。
「てかこれ完全に詐欺やん。ぜんぜん問題にならないのはそれだけマスコミの力が強いからだけど弱くなったらヤバイよね」
https://twitter.com/takapon_jp/status/719413107420835840
「押し紙」を「詐欺」と書くのは堀江ばかりではなかった。ツイッターには厳しい意見がズラリ並んでいる。
「新聞の公益性を主張して軽減税率までゲットしたからには、公取や警察は、押し紙を徹底的に調べるべき。広告費に関する詐欺罪にも当たる」
https://twitter.com/LaLaLanLanLan/status/719705272323715072
「共産党・民進党は『押し紙問題』を国会で取り上げるべき。これをほっかむりして政権交代してもまた同じこと。日本の新聞の特異体質をまず変えること」
https://twitter.com/tuigeki/status/719535590752976897
「"朝日新聞は、押し紙問題を一面トップで報道して責任を取れ"」
https://twitter.com/aikokusyain/status/719485459198423040
「新聞業界に蔓延する、押し紙による部数水増し。迷惑な勧誘もこれのせいだろう。広告収入において新聞の発行部数はテレビの視聴率と同じでスポンサーの判断材料なのではないのか?水増ししたら詐欺じゃないのか?」
https://twitter.com/garnet19760128/status/719360698539610115
アマゾンでは「未使用の古紙」が5㎏1520円で売られている。
http://goo.gl/ji7Zaz
「押し紙」の成れの果てと見るのが妥当だろう。いずれにしても発行部数の3割が押し紙だという状態は異常である。
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2)【本日の一行情報】
◎KADOKAWAが運営にかかわる投稿サイト「カクヨム」に投稿された「紙じゃない本なんかゴミと思ってた俺が電子書籍という異世界に転生した話」がリアルだ。20年以上も紙の書籍の編集一筋に仕事をしてきた「K氏」が「『電子編集部』部長」に就任するわけだけれど…。
「『まあ、ゆっくりやろうよ、どうせ電子書籍なんか、売れてないんでしょ? 普及はまだまだ先のこと。今、ムリに頑張ってもさ、疲れるだけだし……』
『紙の本大好き』なK氏。電子書籍に関わるのも、長くても数年で、そのあとは紙の編集部に戻れるだろう……という腰掛けの『ホンネ』が、その時、思わずもれてしまいました。
『いい加減にしてください!』
だからアカネさんの次の言葉は、予想しておくべきだったのかもしれません。
『紙はこうだから……とか、関係ないでしょう。電子書籍には電子書籍の、決まりや事情があるんです!』
『……』
黙ってしまったK氏に、畳み掛けるように続いたのが、冒頭の『勉強してください』でした」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880847350/episodes/1177354054880847351
「カクヨム」には更に「私書店員、ラノベ担当。」という作品も発表されている。閉店に追い込まれた「小型書店」の文庫担当の日常が綴られていく予定だ。
「筆者の務めていた書店でも、復活のための最後の切り札として、カドカワさんでも出されている『MFブックス』といった、従来のライトノベルでは当たり前であった文庫サイズよりも大きな『四六判』本の大幅な増数に踏み切りました。
それに合わせて筆者の担当する文庫――特にライトノベルも重点強化が図られることになりました。
本稿ではその際に経験した苦労や気付いたことなどを、なるべくおもしろおかしく書いていければなあと思います」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880748821/episodes/1177354054880748835
「カクヨム」の「売り」はギョーカイ暴露系が充実していることだ。むろん、皮肉で言っている。
◎「ショーンKの”号泣報道”はヤラセ?『フライデーvs文春』抗争の舞台裏」はデイリーニュースオンラインが配信した記事なんのだが、何故か「デイリーニュースオンライン」では削除されてしまっている。
http://news.livedoor.com/article/detail/11399575/
◎2013年に発覚した「パナマ文書」に電通やJALの名前が載っているという情報はデマである。「パナマ文書」とオフショアリークスを混同してはなるまい。
http://hatena.city/entry/2016/04/10/041802
◎小学館は「JAZZ VOCAL COLLECTION」を4月19日に創刊する。
http://www.shogakukan.co.jp/pr/jazz3/
◎アマゾンが買取サービスを一時休止する。アマゾンは、その理由をこう述べている。
「Amazonは常にお客様の利便性を追求し、サービスの強化に努めています。今後もさらなるサービス強化を行っていきます。その一環として現在Amazon買取サービスについてもさらなる強化を行っており、新サービスに移行する予定をしています。新しい買取サービスの準備が整い次第、改めてご案内いたします」
https://www.amazon.co.jp/b/ref=tradein_su_general?ie=UTF8&node=3085249051
◎東京五輪がらみの不祥事を報道してきた東京新聞に対して、大会組織委員会の森喜朗会長はスポンサーから外せと「圧力」をかけたという。東京五輪のスポンサーにならない新聞が一紙くらいないと大本営発表記事ばかりになってしまうのではないだろうか。東京新聞は親会社の中日新聞ともども、スポンサーを自らの意志で辞退してもらいたいものである。そういう新聞が一紙くらいあったほうが健全である。
http://lite-ra.com/2016/04/post-2148.html
◎花沢健吾のマンガ「アイアムアヒーロー」(小学館)と、貴家悠作、橘賢一画のマンガ「テラフォーマーズ」(集英社)のコラボ企画が映画「アイアムアヒーロー」(23日公開)と、映画「テラフォーマーズ」(29日公開)の同時期公開、両作品のコミックス最新巻発売に合わせて実施される。
11日発売の「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)20号と、14日発売の「ヤングジャンプ」(集英社)20号にある応募券を2枚貼って応募すると、花沢が描いたゾンビ「ZQN(ゾキュン)」と、橘が描いたゴキブリ型生物「テラフォーマー」がコラボしたイラストのICカードケースを抽選で100人にプレゼントするというものだ。
http://mantan-web.jp/2016/04/11/20160410dog00m200026000c.html
映画「アイアムアヒーロー」は、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭でグランプリを受賞した。既にシッチェス・カタロニア国際映画祭で観客賞&最優秀特殊効果賞を、ポルト国際映画祭で観客賞&オリエンタルエキスプレス特別賞(優れたアジア映画に贈られる賞)を受賞している。
https://gunosy.com/articles/aed4T?utm_medium=email&utm_source=mynews_mail
◎オールアバウトの子会社であるディー・エル・マーケットは、大日本印刷と連携し、パートナー契約を締結する出版社のコンテンツ販売支援を目的に、注文に応じて印刷、製本化し販売する「プリント・オン・デマンド」(POD)サービスを開始した。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201604119690/
◎新潮社出版部の中瀬ゆかり部長の、"書店で「文壇バー」をやる"というアイデアは 「冗談」ではなしに本当に実現するべきだ。紀伊國屋書店の新宿本店なんて最高の立地だ。店名はズバリ「BAR茂一」にすれば良い。スポンサーもつくはずだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160410-00010001-bookbang-ent
◎アニメ「黒子のバスケ」の劇場版プロジェクトが明らかになった。2016年にまず3作の総集編が順次劇場上映され、2017年に完全新作の「黒子のバスケ EXTRA GAME」が劇場公開される。それにしても「週刊少年ジャンプ」のマンガはマルチユース戦略が上手だ。
http://animeanime.jp/article/2016/04/11/28000.html
◎Viibarは、テレビ東京コミュニケーションズと共同で、クラウドソーシング制作型「ご当地PR」動画マーケティング商品を開発し、第1弾として埼玉県秩父市の三十槌の氷柱をはじめ、「日本の隠れた絶景」をバックに「美しい女の子が告白してくれる」という「絶景告白」の提供を開始した。
https://markezine.jp/article/detail/24259
◎集英社の女性ファッション誌「BAILA」5月号は、スピンオフ・コンテンツとして、働く女性のすきま時間で読めるインスタグラム限定コンテンツ「#インスタ限定バイラ」を公開している。また「BAILA」本誌では原泰久のマンガ「キングダム」の女性キャラクターが美白の特集コーナー「美白キングダム」に登場している。「キングダム」は「週刊ヤングジャンプ」で連載10周年を迎える。
https://www.instagram.com/instabaila_sp/
http://mantan-web.jp/2016/04/11/20160411dog00m200017000c.html
◎マガジンハウスが刊行する「anan」(アンアン)は、4月13日(水)発売号で<週刊女性ライフスタイル・総合誌>としては唯一の通巻2000号を迎える。これを記念して、4月11日(月)〜17日(日)の期間限定で「anan」創刊から46年間分の表紙を振り返る「ananアーカイブ展」を東京メトロ表参道駅構内にて開催している。圧巻!
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000016605.html
個人的には秦義一郎編集長時代の表紙が好きである。
◎白泉社の電子書籍販売サイト「白泉社e-net!」の3周年を記念したフェアが、5月31日まで開催されている。フェアでは1900作品5365冊という紙のコミックスに換算すると約1トンの「白泉社の電子書籍まるごと」を抽選で1名にプレゼントする企画も実施されている。
http://www.hakusensha-e.net/3rd_fair
◎月刊フォトマガジン「TVガイドPERSON VOL.44」(東京ニュース通信社)は、富士フィルムから発売され30周年を迎えた「写ルンです」を使って、女優の森川葵(20歳)を撮影するという企画「f.i.l.m.-フィルムに刻む女たちの一瞬-」を掲載している。「写ルンです」は、若者を中心に愛用者が急増しているそうだ。
http://www.narinari.com/Nd/20160437087.html
◎Twitterは4月10日から、ユーザーがその日最初にTwitterにログインした時、タイムラインのトップに表示される動画広告枠「ファーストビュー」の提供を開始している。
https://blog.twitter.com/ja/2016fv
◎米国の出版大手である Hachette Book Groupは、日本のマンガ・ライトノベル等の英語出版を営む 同グループ の Yen Press 事業部門をYenPress, LLC として分社化し、米国投資会社を通じて51%持分をKADOKAWA に譲渡することで最終合意した。
Yen Pressはマンガ・ライトノベル等に特化する英語出版事業としては北米第 2 位の規模で、ニューヨークを拠点に、日本原作の英訳作品のほか、HBG の著名な欧米作家やディズニー作品のマンガ化(「トワイライト」、「ベイマックス」等)、韓国のマンガ作品、YP オリジナルのマンガ作品等を幅広く手掛け、売上は好調に推移しているという。2014 年よりライトノベルも本格展開を開始しているそうだ。
http://ir.kadokawa.co.jp/topics/20160411_f23a9.pdf
◎ KADOKAWAは、米国のアニメ配信大手である Crunchyroll, Inc.と、今後 1 年間に TV 放映予定の KADOKAWA アニメ作品の海外向け配信権の包括許諾(アジアを除く)、北米における KADOKAWA の出版事業へのマーケティング協力等を含む戦略的提携に基本合意した。もっと具体的に言えば①今後 1 年間に TV 放映予定の KADOKAWA アニメ作品の海外配信権(アジアを除く)に関する Crunchyroll 向け包括許諾、②今後製作予定の KADOKAWA アニメ作品へのCrunchyroll による共同出資、③北米市場における KADOKAWA の出版事業と Crunchyroll の配信プラットフォーム事業による包括的なマーケティング協力などとなっている。
http://ir.kadokawa.co.jp/topics/20160411_b4jxm.pdf
◎三浦小太郎の「渡辺京二」(言視舎)は本物だ。
「渡辺京二が吉本隆明に畏怖の念を覚えたのは、知識人であることに如何なる特権も認めず、日常において、また運動の現場においては一大衆よりもはるかに身を縮めようとする生き方を選んだ人の姿をそこに見たからだろう」
http://s-pn.jp/archives/2177
三浦小太郎という名前は「諸君!」や「正論」「表現者」でみかけたことがある。「朝日新聞を糺す国民会議」の呼びかけ人の一人でもあるのだが、本書における、その思索の深さに私は三浦に畏怖の念を抱かざるを得ない。
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3)【深夜の誌人語録】
決して正しいから決断するのではない。決断が正しいことなど、殆んどないと思ったほうが良いだろう。そうせざるを得ないから決断するのである。