【文徒】2016年(平成28)年12月14日(第4巻233号・通巻920号)

Index--------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】

                                                                            • 2016.12.14.Shuppanjin

1)【記事】最近書店閉店事情

喜久屋書店 妙法寺店(神戸市)が11月23日をもつて閉店。
http://www.blg.co.jp/kikuya/shops/myouhouji/index.html
釧路駅前で約30年にわたり営業してきた「ブック亭」が11月30日をもって閉店した。北海道新聞は次のように書いている。
「80年代、90年代前半はJRを利用する高校生らでにぎわったが、コンビニエンスストアの増加で利益率の高い雑誌の販売が減少し、大型書店開店の波も受けた。『その後はインターネットによる書籍購入と、携帯電話やスマートフォン普及のあおりを受けた』と説明する」
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0343494.html
ブックス二宮 逗子店が12月31日午後4時をもって閉店。
https://twitter.com/kano_nono/status/807508939235475456
「歩いていける最後の本屋(本の楽天)が年末で閉店。
16年ではなく、その前のチサンブックセンター開店から通っていた本屋だったので、とっても悲しい。
来年から毎号取り置きしてもらっっている雑誌は何処でどう買おう。。。」
https://twitter.com/kyokasuga/status/806794274905821184
TSUTAYA富洲原店(三重県四日市市)が12月31日をもって閉店。
https://twitter.com/kuwanapick/status/801076240513843208
リブロ錦糸町店が2017年1月4日をもって閉店。
「リブロ、1月錦糸町店閉店、2月八尾西武店、つくば西武店閉店予定。すべては、池袋から始まってる様な気がするんですけどね!」
https://twitter.com/emmtd/status/807672447830933504
TSUTAYA AVクラブ 平原店(宮崎県延岡市)が2017年1月9日をもって閉店。
https://twitter.com/kaitenheiten/status/804468788573900804
ブックピア OSC湘南シティ店が2017年1月9日をもって閉店。
https://twitter.com/hei_antenna/status/805700073380147200
水嶋書房 フォレオひらかた店(大阪)が2017年1月15日をもって閉店。
http://www.hira2.jp/close/mizushima-20161212.html
あゆみBOOKS仙台青葉通り店が2017年1月15日をもって閉店。ブログ「冷静と情熱と股の間」は次のように書いている。
「オレは面白い事にはアンテナを張ってバリ3000!!!でありたいと思っているんですが、仙台では有名人であるというイラストレーターの佐藤ジュンコさんの事をまったくもって知りませんでした。たまたま入った閉店になってしまうというオレが仙台の本屋で一番好きなあゆみBOOKS仙台青葉通り店でサイン会が開催されていたので、月刊佐藤純子というタイトルなのでナイスバディでピチピチ(死語)でキャピキャピ(これまた死語)のグラビアアイドルでも来てるのかと思いきや違ったキュートさのベレー帽を被ったおかっぱの文化系の女性だったので、ちょっとがっかりしてしまいましたが、ミーハー根性丸出しでサインをして頂きました」
http://blog.livedoor.jp/yellowtrash8333/archives/54692743.html
FUTABA+京都マルイ店が2017年1月31日をもって閉店。
FUTABA+京都マルイ店さんが、来年1月末で閉店されるとのこと。
品揃えや陳列方法も好きで、なにより、近くの書店では在庫がなくて探していた、夏葉社さんの『星を撒いた街』を見つけた思い出深いお店なので、本当に残念です」
https://twitter.com/bannekko/status/804162410013605888

                                                                                                                        • -

2)【本日の一行情報】

KADOKAWA系の電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」が発表した「電子書籍ランキング2016」の第1位はSBクリエイティブGA文庫ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」。第6位が講談社の「ちはやふる」。KADOKAWAの作品がベスト10のうち8点を占める。ベスト20だと17点に及ぶ。芳文社の「NEW GAME!」が第16位に入っている。
https://bookwalker.jp/ex/feature/2016_ranking_bw/?adpcnt=7qM_N3f

◎今や「週刊文春」は他の週刊誌からも引っ張りだこである。「週刊文春記者が見た『SMAP解散』の瞬間」の鈴木竜太記者が双葉社の「週刊大衆」に「週刊誌記者が別の週刊誌で語る、オキテ破りのインタビュー」に応じている。
http://taishu.jp/detail/25900/

主婦の友社が2015年7月に発売したノンフィクション「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」が映画化されることは昨日紹介したが、監督は瀬々敬久である。瀬々の「ヘブンズストーリー」も良いが、私にとって「アナーキー・インじゃぱんすけ 見られてイク女」は身震いするほどの傑作であった。ドキュメンタリー映画頭脳警察」も撮っている。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000647.000002372.html

◎「Business Journal」が「内閣府博報堂へのCM発注額を『黒塗り』…発注額と契約金額に30倍の乖離、見積書なし」を掲載。筆者は「メディア黒書」の黒薮哲哉である。
http://biz-journal.jp/2016/12/post_17442.html
これが「メディア黒書」。博報堂関連の記事が多いことがわかる。
http://www.kokusyo.jp/
黒薮は新聞の「押し紙」問題も追及しつづけている。花伝社から「新聞の危機と偽装部数」や「新聞が危ない」を上梓している。
http://kadensha.net/books/2012/201211shinbunnokiki.html
http://kadensha.net/KandenshaSite/shinkan/shinkan_06/200601_shinbun.html
https://www.youtube.com/watch?v=Cy9WDOChXEs

山内昌之長谷川伸の「荒木又右衛門」を古典中の古典と評価している。しかも、「その描写は、純文学を目指す若手にも参考になるだろう」とまで絶賛している。山内の読書家としてのセンスは抜群だ。
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/2090
山内の「スルタンガリエフの夢」も歴史学における古典中の古典だし、その内容は冒険小説家を目指す若手に参考になるはずだ。ちなみにスルタンガリエフの夢は「ムスリム民族共産主義」であった。

◎「少女A」や「涙のリクエスト」の作詞家として知られている売野雅勇朝日新聞出版から「砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々」を上梓した。売野は、今は亡き萬年社の出身である。東急エージェンシーインターナショナルに嘱託社員として籍を置いていたこともある。
http://realsound.jp/2016/12/post-10483.html
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18378

◎取次は12月31日も稼働する。
http://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/ohji_20161212.pdf

集英社が運営するファッション通販サイト「FLAG SHOP」はALBERTが開発した「親和性スコア」を活用したことで、広告効率の改善とカタログ送付コストの大幅な削減に成功したという。
「親和性スコアは、顧客と商品カテゴリやブランドの親和度を測るためにALBERTが独自開発した指標です。企業が保持している顧客の属性データ、行動データなどを総合的に分析し、顧客一人ひとりに対して、商品カテゴリやブランドなどとの親和度を定量的に把握することができます。この指標を活用して、顧客にとって最も効果的なタイミングで購買促進施策を実施したり、効率の悪い施策を削減したりすることが可能です」
http://www.albert2005.co.jp/release/archives/201612/09_110016.html

◎ウチもマイナンバーの対応で苦労しているが、この「日本出版者協議会」の文章をもっと早く読んでいればよかった。
http://shuppankyo.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-6b68.html

◎TBSテレビ系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が大人気だ。
http://www.sankei.com/west/news/161212/wst1612120002-n1.html
恋ダンス」の再生回数が7500万超なんだって!
https://www.youtube.com/watch?v=KU6RrjFFh84&feature=youtu.be

大日本印刷とグループのトゥ・ディファクト(2Dfacto)は、同社が運営するハイブリッド型総合書店「honto」のhonto本の通販ストアで、プリントオンデマンド(POD)で製造した楽譜の販売を開始した。第一弾は、リットーミュージックが出版するクラシック音楽を中心とした楽譜74タイトル。
http://www.dnp.co.jp/news/10129965_2482.html

                                                                                                                        • -

3)【深夜の誌人語録】

「偉い人」よりも「ただの人」でありたい。