今井照容責任編集【文徒】2017年(平成29)11月7日(第5巻209号・通巻1138号)
Index------------------------------------------------------
1)【記事】さわや書店(盛岡市)が「本を貸す本屋」として『図書館の魔女』第1巻を貸し出し開始(岩本太郎)
2)【本日の一行情報】
3)【人事】光文社 11月1日付機構改編および人事異動
4)【人事】ハースト婦人画報社 11月1日付人事異動
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- 2017.11.7 Shuppanjin
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
1)【記事】さわや書店(盛岡市)が「本を貸す本屋」として『図書館の魔女』第1巻を貸し出し開始(岩本太郎)
岩手県盛岡市の「さわや書店フェザン店」が、相変わらず意気盛んなところを見せてくれている。高田大介による人気シリーズ『図書館の魔女』(講談社文庫)全4巻のうち第1巻を店頭で貸し出すとTwitterの公式アカウントで1日に宣言。
《当店は、ちょっと危険な領域に足を踏み入れてみました!(いつものことじゃねぇーか、って言われそうですね 笑)
高田大介「図書館の魔女」の1巻を当店でお貸しします!貸出カードを作ったので、レジにお持ちください〜》
https://twitter.com/SAWAYA_fezan/status/925619038700552192
《情報の非対称性を乗り越える試みですな。頑張れ?》《物凄く面白いのに食わず嫌いされ易い小説なので、素敵な領域です!書店員さんの心意気に拍手?》など早速応援のレスも付いている。驚きのあまりか、店頭で借りるどころか買ってしまったという客の報告も。
《駅のさわや(@SAWAYA_fezan )はね、本を買いたくなるポップがたくさんあってね、お金が飛んでく…
今回も衝撃のポップを見つけた…!!
貸してくれちゃうくらいすごいものなんだ!と思って即買いました》
https://twitter.com/South_Witch30/status/925678764528242688
某出版社の雑誌販売担当者だという「知ったかぶり週報」も《さわや書店がまたすごい仕掛けを。全4巻の長編小説の1巻を売らずに「貸出し」するという…!》と驚きのツイート。
https://twitter.com/kajie/status/925816722807930880
『商業界』編集長の笹井清範も《この店がまたやってくれました!》と、1日に自身のTwitterアカウントとブログでこれを紹介。講演で県内の宮古市を訪ねた帰路に盛岡に寄り、さわやフェザン店スタッフの長江貴士を訪ねた際の話を中心にレポートしている。長江といえば例の「文庫X」を企画した有名な書店員であり、今年7月には著書『書店員X「常識」に殺されない生き方』(中公新書ラクレ)も上梓した。流通専門誌編集長である笹井は今回の企画の斬新さを以下のように強調している。
《食品や化粧などでは試食やサンプル提供により商品の価値をわかってもらう仕掛けは珍しくありません。
しかし、書籍においてはおそらく全国初めての試みでしょう。
そういえば同店では、週刊コミック誌の先週号を売場に据え、その号を読みそこなったお客に立ち読みを奨励するなど、商品の内容を“体験”してもらうことを重視しているのです。》
https://twitter.com/shogyokai_sasai/status/925862238870700037
https://ameblo.jp/19660726/entry-12324831330.html?timestamp=1509549792
貸し出しはさわや書店のポイントカードを持つ人限定で、貸出期間は2週間。同書店では同時期に並行して「乃木坂文庫フェア」も開催中。店頭・ウェブ共に相乗効果でお祭り上等といった格好だ。
《皆さん、 #乃木坂文庫 盛り上げていただいてありがとうございます!当店が昨日から始めた、「図書館の魔女 1巻」を店頭でお貸しする企画も、どうぞよろしくお願いします!本が置いてある場所に、「読みたいメーター(手動)」を設置してます。読みたい!と思ったら1つ数字を増やしてください〜》
https://twitter.com/SAWAYA_fezan/status/925995596107825152
他にもいろいろ工夫な工夫が。例えば貸し出した第1巻の裏には「一番好きなキャラクター」を読者に尋ねる投票コーナーも設けたりしている。
https://twitter.com/SAWAYA_fezan/status/926355809440645121
「本を貸す本屋」が最初に貸し出した本のタイトルが『図書館の魔女』だったというあたりにも何やら暗示的なものを感じてしまうではないか。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2)【本日の一行情報】(岩本太郎)
◎マガジンハウスが「雑誌をつくりたい人、募集します!」と編集経験者(契約社員)募集を実施中。募集人員は4〜5名で年齢・性別は不問。応募締め切りは11月27日書類必着。
https://magazineworld.jp/news/recruitment-201710/
◎集英社が創業90周年記念企画として9月28日から刊行を開始した『ART GALLARY テーマで見る世界の名画』(全10巻)は第1回配本から増刷となるなど好スタートを切ったようだ。
http://www.sankei.com/life/news/171105/lif1711050026-n1.html
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/
◎『ビッグイシュー日本版』が経営的に苦戦しているという話題はここ数年たびたび報じられているが、代表の佐野章二は赤字解消を目指すとしつつも、最終目標は「会社が潰れることだ」と述べる。つまり、販売員の担い手である路上生活者をなくすことが同誌の究極の目標だからだ。一方で佐野はこうも言う。
《日本版をはじめたころ、「こんなん成功するはずない。100%失敗するわ」とボロカスに言われました。とくに活字メディアに関わっている人たちから厳しい意見がありました。「若者の活字離れが甚だしい」「路上販売は日本の文化にあわない」「誰もホームレスに近寄らない」と。それでも、「やってみんとわからんやん」という精神でチャレンジして、14年つづけてきたというわけです》
https://www.bengo4.com/internet/n_6875/
その14年の間に、かつて同誌をボロカスに言った「活字メディアに関わっている人たち」の雑誌がはたしてどれだけ潰れたことだろうか。
◎出版物と同様「売れない」と言われるようになって久しい音楽CDだが、毎年春と秋の2回開催されている「音系・メディアミックス同人即売会」(M3)は大盛況。10月29日に東京流通センターで開催されたM3にも1000以上のサークルや個人がブースを出展。開催は1日のみ、4時間半という短期決戦で、しかも当日は台風22号の襲来で暴風雨という悪条件だったにも拘わらず大勢の参加者で賑わったようだ。
http://www.dtmstation.com/archives/52005452.html
◎神奈川県相模原市の地域雑誌『アゴラ』は、元東京新聞記者の故・西尾顕爾が知り合いの主婦や建築士らと5人で1997年に創刊。リニア中央新幹線建設問題や昨年7月の障害者施設殺傷事件などのハードなテーマにも取り組むなど、「相模原の週刊金曜日」とも呼ばれる存在だそうだ。来たる11日には創刊20周年を記念して、記念の講演会やバックナンバー即売会などのイベントを市内で開催する。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201711/CK2017110302000146.html
◎名古屋を拠点とする「風媒社」の創業者・稲垣喜代志が先月28日に大動脈解離のため死去。享年84。愛知県刈谷市生まれで、法政大学卒業後、日本読書新聞の編集者を経て1963年に同社を設立。長良川河口堰問題など、東海地方を中心に様々な社会問題に関する書籍を手掛けてきた。
https://mainichi.jp/articles/20171101/k00/00m/040/057000c
◎バックナンバーの電子版を現在作成中の岩波書店『思想』が、1921年の創刊以来の著者・著作権者に対して電子版への記事の収録と配信についての許諾依頼の送付を開始した。
https://www.iwanami.co.jp/news/?action=detail&news_no=21912
◎広島県尾道市の古書店「弐拾dB(にじゅうでしべる)」は、尾道駅から徒歩10分ほどの路地裏にある元医院を改装のうえ2016年4月にオープン。開店時刻は夜の23時から翌早朝3時まで(土日は11〜19時。木金は休み)という不思議な空間らしい。
https://www.oricon.co.jp/article/332376/
https://www.facebook.com/古本屋-弐拾db-1222106831141512/
◎昨年9月に本格スタートした旅行情報のウェブメディア『SPOT』は、約1年を経て当初の目標だった月間100万PVを達成。「キュレーションメディアとは真逆の方針」を採り、記事は「ちゃんと詳しい人が実際に現地に行った上でレポートする」ことが原則。ライターの交通費などの取材費も編集部が全額負担しているのだそうだ。収入源はGoogleのアドセンスと、クライアントをつけた広告記事が収入の二本柱。ただし現状では大赤字とのこと。
https://travel.spot-app.jp/odekake_spot_1year/
◎ユージン・スミスのの生誕100周年にちなんだ写真展が25日から東京都写真美術館で開催される。12月3日には写真集『水俣』共著者でもある夫人のアイリーン・美緒子・スミスと次男のケヴィン・スミスらによる講演も予定されている。
http://imaonline.jp/news/exhibition/20171104/
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2927.html
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
3)【人事】光文社 11月1日付機構改編および人事異動
〈機構改編〉
第三編集局新企画開発室を廃止する
〈人事〉
平山 宏
新:取締役第三編集局長
旧:取締役第三編集局長兼第四編集局長兼新企画開発室長
爲田 敬
新:第四編集局長兼STORY編集長
旧:第四編集局STORY編集長
白井 純孝
新:経理局主計管財部長兼経理部部長代理
旧:経理局経理部長兼主計管財部部長代理
青木 宏行
新:第二編集局エンタテインメント編集長兼第一編集局bis編集室長
旧:第二編集局エンタテインメント編集長
穴井 則充
新:編集管理局校閲部長
旧:編集管理局校閲部副部長
深堀 秀治
新:マーケティング局販売企画部長
旧:マーケティング局書籍販売部部長代理
秋吉 潮
新:編集管理局校閲部部長代理(部長待遇)
旧:編集管理局校閲部長
藤石 索道
新:業務局業務部部長代理(部長待遇)
旧:マーケティング局販売企画部長
西谷 博成
新:第一編集局女性自身編集長代理兼女性自身ブックス編集長代理
旧:第一編集局bis編集室長(編集長代理)兼女性自身編集長代理
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
4)【人事】ハースト婦人画報社 11月1日付人事異動
イヴ・ブゴン(代表取締役社長 コンテンツ本部本部長)
新:兼インターナショナル メディア グループ/メンズ メディア グループ編集局長兼人事本部本部長
旧:兼エル メディア グループ/メンズ メディア グループ編集局長兼メンズクラブ編集長兼エスクァイア編集長兼人事本部本部長
大槻 篤
新:メンズメディアグループ編集長 (メンズクラブ編集長兼エスクァイア ザ ビックブラックブック編集長兼メンズプラス編集長 )
旧:メンズメディアグループ編集長代理
〈広告本部人事異動〉
水上 旭
新:インターナショナルメディアディビジョン ジェネラルマネージャー兼エルジャポンビジネス部ビジネスマネージャー
旧:インターナショナルマガジンディビジョン エルジャポンビジネス部ビジネスマネージャー
坪田 宗幸
新:インターナショナルメディアディビジョン エルジャポンビジネス部/ウィメンズヘルスビジネス部アドバタイジング
旧:インターナショナルマガジンディビジョン エルジャポンビジネス部
孫田 詩織
新:インターナショナルメディアディビジョン エルジャポンビジネス部アドバタイジングマネージャー
旧:インターナショナルマガジンディビジョン エルジャポンビジネス部
清水井 仁
新:ブライダル&ライフスタイルメディアディビジョン ジェネラルマネージャー兼ブライダル/エル・グルメビジネス部ビジネスマネージャー
旧:ラグジュアリーマガジンディビジョン ブライダルビジネス部ビジネスマネージャー兼インターナショナルマガジンディビジョン エル・グルメビジネス部ビジネスマネージャー
坂根 牧人
新:ラグジュアリーメディアディビジョン ジェネラルマネージャー
旧:ラグジュアリーマガジンディビジョン 婦人画報ビジネス部ビジネスマネージャー
前淵 貴文
新:ラグジュアリーマガジンディビジョン 婦人画報&美しいキモノビジネス部 婦人画報ビジネスマネージャー
旧:ラグジュアリーマガジンディビジョン 婦人画報ビジネス部アドバタイジングマネージャー