【文徒】2018年(平成30)9月6日(第6巻168号・通巻1342号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】私が朝日新聞を好きになれない理由
2)【本日の一行情報】
3)【人事】秋田書店 2018年9月1日付
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】私が朝日新聞を好きになれない理由

夕刊フジが「朝日新聞VS『テーミス』全面戦争激化! 慰安婦問題の大誤報めぐり…メディアによる『仁義なき戦い』」を掲載し、夕刊フジも「仁義なき戦い」に参戦した模様である。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180904/soc1809040005-n2.html
朝日新聞社のホームページでは「月刊テーミスから次号で訂正する旨の回答がありました」を見ることはできるが、「テーミス」に提出したという8月6日付の申入書の公開はやめてしまったようである。この「月刊テーミスから次号で訂正する旨の回答がありました」も公開を取りやめてしまうことがあるかもしれないので、ここにを引用しておこう。しかし、「申入書」が読めないとなると、この章だけ読んでも何が何だかわからない。こういうことを平気でするんだな、朝日新聞社という企業は!
【月刊テーミス・水田克治編集長から「申入書に対する回答」として、弊社広報部長あてに以下の書が届きました。8月20日付。 「ご指摘の『記者会見』とは、2014年9月11日に貴社東京本社で開かれた記者会見のことではありません。当該記事では『2014年9月11日』と限定した記述はしていませんが、『木村伊量社長(当時)』の記者会見で、」とあるため、誤解を与える表現でした。次号で当該記事について取り上げ、訂正を含む記事を掲載します」(以下略)】
https://www.asahi.com/corporate/info/11767726
私は「テーミス」や夕刊フジあたりと歴史認識を共有するものではないが、朝日新聞社よ!いくら何でも(以下略)という表現はないだろうよ。
夕刊フジでは、朝日新聞に質問状を送り、(1)テーミスの回答を自社サイトに載せなかった理由(2)テーミス9月号の記事の受け止め(3)大誤報を海外に発信するか-をただした」
朝日新聞は書面で、(1)について「著しく正確性・信頼性に欠け、同誌の見解部分をそのまま掲載することはできない」と答えたそうだ。ならば、そう付言したうえで(以下略)とすべきではないのか。
読者(および民衆)に対して不親切なのは、これにとどまらない。8月27日付で発表した「朝日新聞デジタルの記事に『検索回避タグ』が設定されているとのご指摘について」も、デイリー新潮がネットオリジナルでスクープした「朝日新聞慰安婦誤報謝罪記事――ネット民が暴いた姑息な“検索逃れ”」を読んでいないと、簡単には理解できないはずだ。加えてデイリー新潮の記事を読んだうえでこれを読むと、「修正した」と書くのみで「お詫び」も何もないことに違和感を覚えるのは私だけだろうか。
https://www.asahi.com/corporate/info/11773746
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/08270600/?all=1&page=1

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2)【本日の一行情報】

朝日新聞が「朝日新聞社幹部、知人女性に不適切な言動」を掲載している。
朝日新聞社は、50代の編集局幹部が、知人女性に飲食店で酒に酔った上で不適切な言動をしたとして、就業規則に違反すると認定した。幹部は8月末に退社した」
https://www.asahi.com/articles/ASL946JBCL94ULZU014.html
加害者を匿名で報道するとは加害者をかばってのことなのだろうか。知人女性に不適切な言動とは、どういう言動なのか。依願退職のか、懲戒免職なのかという基本のキさえ書こうとしない朝日新聞の姿勢に違和感を覚えるのは私だけであろうか。いずれにしても朝日新聞に福田事務次官を批判する資格などなかったということではないのか。雑誌の出番である。

◎こういうところが「週刊ポスト」の隠し味になっていることは確かである。坪内祐三が「週刊ポスト9月17日号書評で取り上げたのは内山章子の「看取りの人生 後藤新平の『自治三訣』を生きて」(藤原書店)なのである。一般には内山章子の名前は殆んど知られていないかもしれないが、内山の祖父が後藤新平であり、坪内が書くように「母」や「英雄待望論」などのベストセラー作家であり、翼賛選挙により衆議院議員になった鶴見祐輔が父親。よって兄が鶴見俊輔姉が鶴見和子ということになる。確かに坪内が指摘するように内山は名家である。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12180-081398/
坪内は書いていなかったが、内山章子の夫は法政大学教授、札幌大学学長などを歴任した内山尚三である。民法や労働法を専門としていた。
内山尚三は平凡社下中弥三郎が提唱した世界平和アピール七人委員会の委員をつとめていたことがある。
NHKの「戦争証言アーカイブス」で内山章子は次のように語っている。
「(父・祐輔は)新渡戸先生(新渡戸稲造)にも連れられて、アメリカへずいぶん行ってますし、後藤新平に連れられてロシアとかいろんな、世界のいろんなことを見てて、いろんなことが分かってたはずなのに、そういう国と戦争するっていう時に、何で陸軍に協力したのか。(俊輔は)そこがどうしても許せなかったんじゃないか。それは他の方から言わせれば、家族を養わなきゃなんないからって言われますけど、戦争反対をしている方も実際にいるんで、だから、アメリカと戦争したら負けるに決まってるのに、それを翼賛政治会に加担したっていうことは、許せなかったんじゃないかと思うんですね」
https://cgi2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/postwar/shogen/movie.cgi?das_id=D0012100199_00000

◎「東洋経済オンライン」による「『アマゾンで売れたビジネス書』トップ200冊」で、幻冬舎の編集者である箕輪厚介がマガジンハウスから出版した「死ぬこと以外かすり傷」が三週連続1位になったそうだ。
https://toyokeizai.net/articles/-/236216

◎ぴあは、注目すべき新店200軒と一度は食べておきたい老舗人気店200軒の合計400軒掲載した「ラーメンぴあ2019 首都圏版」を発売した。付録のカード「麺パス!」は該当するラーメン店で提示するだけで1年間何度でも特典を受けられるし、クーポンも合計201枚も収録している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000959.000011710.html
昼呑みOK派のオレからすれば、同じくぴあから発売された「東京昼酒場100」は好企画。こういう本が出れば昼呑みOK派は日陰の存在じゃなくなる。ここにもあるけれど「京成立石」は、ええで。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000960.000011710.html

安室奈美恵1996年から2年間、ダイドードリンコの炭酸飲料「mistio」(ミスティオ)の広告キャラクターを務めていた。これを受け、ダイドードリンコが感謝の気持ちを込めたメッセージとして、9月4日付朝日新聞全国版の朝刊に全面広告を掲載した
メッセージは、当時のCMソングで使われていた「Don't wanna cry」をはじめ、安室奈美恵がこれまでに発表した楽曲タイトルを引用して散りばめ、これを繋ぎ合わせて感謝を伝える英として構成されている。凝っている!
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/67239/2
新聞は「ソーシャル広告」が得意である。雑誌は?

◎「東洋経済オンライン」の「村上春樹に『チームくまモン』から届いた手紙」によれば、本物の村上春樹熊本県庁にやって来たそうだ。
「応対した職員の話によれば、前日『CREA』の編集者の方から連絡があったうえでの来訪だったものの、女性誌にもかかわらず、女性1人(後日、吉本由美さんと判明)と男性3人という編成で来訪され、名刺を出されたのは編集者の人のみ、出で立ちもまさにプライベートな旅の途中というのがピッタリで、Tシャツに短パン不精髭姿の男性もいて(後日、村上春樹さんと判明!)、どうも怪しげな御一行と判断したらしく、課内は様子見の静かな空気が流れていました」
https://toyokeizai.net/articles/-/235046
CREA」は小説家に強い女性誌なのである。村上春樹とお付き合いのある女性誌は「CREA」より他にあるまい。

RIZAPグループでグループ管理本部 グループ戦略推進部 グループマーケティング推進ユニット ユニット長をつとめる松岡洋平が自身のプロフィールを語っている
「新卒で外資コンサルティング会社に入って、そのあとに開業前ライフネット生命、アパレルのディッキーズ日本法人立ち上げ、2014年にスマートニュース、そして当社です。今は2016年RIZAPグループ傘下になった日本芸社と、今年4月に経営権を取得したサッカーJ1湘南ベルマーレの取締役も務めています」
https://markezine.jp/article/detail/28943

◎マガジンハウスは「刀剣」を特集した「BRUTUS」9月1日発売号の重版を決めた。山下達郎特集に続き、今年2回目の重版だ
https://www.atpress.ne.jp/news/165135
紙の力を思い知ったか!と叫ぶ権利が「BRUTUS」にはある。

丸善丸の内本店で、9月7日(金)~9月13日(木)まで、「Fine創刊40周年記念アーカイブ展」が開催される。八重洲ックセンター本店では、9月7日(金)から1か月間、創刊から今まで彩った主な表紙を年表形式で紹介し、バックナンバーフェアを開催する。「Fine」の版元は日之出出版だが販売を引き受けているのはマガジンハウスだ。「Fine」10月号(9月7日発売)は、40周年特別号として木村拓哉が19年ぶりに登場し、「デニム特集」+「40周年記念ブック」のスペシャル合本仕様での発売となる。
https://www.atpress.ne.jp/news/165101

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3)【人事】秋田書店 2018年9月1日付

樋口 茂
新:代表取締役社長
旧:取締役 編集局長

沖 浩
新:常務取締役
旧:取締役 事業局長(広告部長兼任)

山口 徳二
新:取締役
旧:執行役員 製作部部長

澤 孝史
新:取締役
旧:執行役員 編集局副局長

石井 健太朗
新:取締役
旧:執行役員 事業局副局長

伊藤 義介
新:取締役
旧:執行役員 経理部部長

秋田 
新:監査役
旧:監査役

秋田 貞美
新:最高顧問
旧:最高顧問

高橋 宏和
新:相談役
旧:代表取締役社長

村山 光磨
新:相談役
旧:常務取締役

牧内 真一郎
新:執行役員 兼 ヤングチャンピオン編集長
旧:ヤングチャンピオン編集部 編集長(部長待遇)

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4)【深夜の誌人語録】

飲むときは笑え。