【文徒】2020年(令和2)8月27日(第8巻158号・通巻1815号)


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1)【記事】マガジンハウスから古市憲寿のBL小説が刊行された
2)【本日の一行情報】
3)【人事】集英社 2020年8月26日付
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】マガジンハウスから古市憲寿のBL小説が刊行された

社会学者の古市憲寿が「平成くん、さようなら」(藝春秋)、「百の夜は跳ねて」(新潮社)、「奈落」(新潮社)につづく四冊目の小説「アスク・ミー・ホワイ」を何とマガジンハウスから上梓した。古市憲寿がツイートしている。
《『アスク・ミー・ホワイ』が明日あたりから大型書店に並ぶはず。全国発売日はあさって27日です。不安な時代だから優しい物語を書いてみました。海外旅行気分も味わってください》
https://twitter.com/poe1985/status/1298265597021577219
「アスク・ミー・ホワイ」は芸誌ではなく、古市のツイッター連載された。第0話が公開されたのは4月18日のことだった。
《『アスク・ミー・ホワイ』という小説をツイッター連載することにしました。字の大きさ、大丈夫? まずは第0話ということで》
https://twitter.com/poe1985/status/1251505271030943748
7月31日をもって連載を終えている。
《第94話。最終回。》
https://twitter.com/poe1985/status/1289193471895433216
漫画家の雲田はるこが8月1日にツイートしている。
《2020年8月27日発売予定の古市憲寿さんの小説「アスク・ミー・ホワイ」の装画を担当いたしました。旅が恋しくなる素敵な小説です。どうぞお楽しみに。》
https://twitter.com/KUMOHARU/status/1289554056403251204
乃木坂46高山一実が帯を書いている。高山はインスタグラムに次のように投稿している。
古市憲寿さん著『アスク・ミー・ホワイ』が
8月27日発売となります
なんと帯に私の拙載せていただきました。
Twitter連載当初から作品のファンだったので
嬉しすぎました
表紙見た時感動した!
頭に描いてた世界そのもので
「みんなには内緒だけど
私ほんとはこう思ってるんだ~」を
心で唱えながら読みました。
微熱に優しく寄り添ってくれた、#アスクミーホワイ
幅広い年代の方に読んでほしい!》
https://www.instagram.com/p/CET6AvVgQe6/
マガジンハウスは「アスク・ミー・ホワイ」のプロローグを公開している。
《悪質タックルをしたアメフト選手はどうなったのか。元号が代わる前に見せしめのように処刑された元教祖の遺骨は誰の手に渡ったのか。引退した国民的歌手はどのような生活を送っているのか。異性と握手したという罪で鞭打ち刑を宣告されたイランの詩人はどうなったのか。異性と握手しないという理由で、スイスで国籍取得が認められなかったイスラムはどうなったのか。
もちろん本気で調べれば何かわかることもあるのだろうけど、ほとんどのニュースは第一報ばかりが、やたらスキャンダラスに伝えられる。だけどマスコミや世間は、すぐに新しい事件に目を奪われ、一つ前の事件を忘れていく。》
https://magazinehousebooks.jp/n/n4bac60e50f38
「今年No.1のロマンチック・ストーリー」を謳う「アスク・ミー・ホワイ」は言ってみればBL小説である。「リアルサウンドは8月25日付で「古市憲寿が語る、小説を書き続ける理由『この時代に何があったかを残しておきたい』」を公開している。
《多様性は大事ですよね。自由の基盤ですから。ただ自由であることに耐えられない人も多い。そんなときに大事なのは “勇気”ですよね。小説の後半にも“勇気”という言葉を出しましたけど、勇気を持つだけで人生はがらりと変わり得る。「みんなが勇気を持たなくちゃいけない」とは思わないし、同じ場所で淡々と仕事を続ける人がいてもいいけど、少しでも現状に不満がある人は、もっと勇気を持っていいと思います。『アスク・ミー・ホワイ』は登場人物が勇気を持つことで、自由を獲得していく話とも言えるかもしれません。》
https://realsound.jp/book/2020/08/post-607010_2.html
マガジンハウスは売る気満々だ。8月25日にはジュンク堂書店袋本店やオリオン書房 ルミネ立川店、三省堂書店池袋本店、うさぎや矢板店、大盛堂書店、銀座蔦屋書店、 紀伊國屋書店新宿本店などの書店にサイン本が並んだ。紀伊國屋店 新宿本店のツイートを紹介しておこう。
《【2階学】古市憲寿さん最新小説『アスク・ミー・ホワイ』のサイン本が入荷いたしました!
恋人に裏切られた主人公と、スキャンダルで日本から逃げてきた元俳優・港くんとの禁断の恋を描いたBL作品です。
サイン本、今回もたくさん作っていただきました。》
https://twitter.com/junkuike_bunbun/status/1298140514596708352
https://twitter.com/Orion_Lumine/status/1298182996629975046
https://twitter.com/ikehon_sanseido/status/1298114543386628096
https://twitter.com/USAGIYAyaita/status/1298180501669216256
https://twitter.com/taiseido/status/1298174129384771584
https://twitter.com/GT_literature/status/1298186942882840577
https://twitter.com/KinoShinjuku/status/1298531878878638080
三省堂書店池袋本店ではサイン本は8月26日に完売した。
古市憲寿さんの『アスク・ミー・ホワイ』のサイン本は完売いたしました。ありがとうございます!》
https://twitter.com/ikehon_sanseido/status/1298430892742815744
「書店員きらり3888」のツイート。
《パネルにコメント載りました
ページをめくるごとに、自分の意識が、違和感なく溶け込んでいく。光を纏う描写が美しい。なんて心地よい小説なのだろう。
すごく読みやすくて
すごくおすすめです》
https://twitter.com/kirari3888/status/1298212141137186816
「手のひらに花びらうけるしばらくをともに歩めばゆめもうつつも」という一首が私の印象に残っている歌人の栗原寛がツイートしている。
雲田はるこさんの装画がやっぱり素敵で、ジュンク堂で買ってき古市憲寿氏の『アスク・ミー・ホワイ』、サイン本だったことに読み終わってから気づく…ヤマトくんのうじうじに「僕みたいなヤツだな!」と苦笑しつつ(笑)、いま僕に必要なのはファンタジーなのかもしれないな、と思いました。》
https://twitter.com/hiroshi_kurihar/status/1297809704513499136
「いま僕に必要なのはファンタジーなのかもしれない」という時代の感性と共振しあえばベストセラーか。
「アスク・ミー・ホワイ」はビートルズが発表した二枚目のシングル「プリーズ・プリーズ・ミー」のB面であり、レノン&マッカートニーとして発表されたが、ジョン・レノンが作った曲である。…君といるとはっきり感じられる。僕はもう落ち込むことはないんだって。雲田はるこによるコミカライズは企画しないのだろうか?

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2)【本日の一行情報】

サイボウズ代表取締役社長・青野慶久のツイート。
サイボウズ社内では「正社員/非正規」という表現をやめ、「無期雇用/有期雇用」とすることに。やった!
正規とか非正規とか契約内容が違うだけでどちらも仲間であることに変わりはない。無期雇用でも週3日の人もいるし、有期雇用でもフルタイムの人もいる。そして雇用形態は選べればいい。》
https://twitter.com/aono/status/1298442082743234560

早川書房の編集者・一ノ瀬翔太がこんなツイートを投稿している
《埋もれた傑作ノンフィクションがありましたら弊社で庫化しますので教えて下さい》
https://twitter.com/shotichin/status/1298445171600715776

◎詩人・河津聖恵の連ツイ。
金時鐘さんが「桂冠詩人」ならぬ「荊冠詩人賞」を提唱していたけれど、そのうち出来るかも。受賞は詩人としての痛みと苦難を負う。》
《詩ならば、もはやSNSで発信されている言葉の中にこそ煌くように散見される。詩は詩という権威のないところにこそ、裸形に存在する。望みは捨てていない。》
《むしろだからこそ、詩という権威に拠るものは、終わりを宣告されている。》
SNSに滅ぼされてなお、残るものはなにか。》
https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1298189136206020608

https://twitter.com/kiyoekawazu/status/1298197580908654592
「『毒虫』詩論序説―声と声なき声のはざまで」がふらんす堂から刊行されたばかりである。
《詩は「毒虫」の声の側にある。正確には「毒虫」の中の人間の声、つまり毒虫化した世界によって、人間のものだからこそ通じないもの、「毒虫」のものとされてしまう声の側にある。そもそも現代詩とはそのようなものだった。うたいたくてもうたえない、だから結局は「ひっかくように書く」(カフカしかないものだった。そのような現代詩の「毒虫性」こそが今、私の脳裏で夜光虫の美しさと深海魚の神聖さを帯び始める。》
https://furansudo.ocnk.net/product/2667
装幀は、毛利一枝だ!河津の希望だったそうである。
http://furansudo.com/archives/17063
現代書館から「朝倉喬司芸能論集成」が刊行されるはずだが、その装丁も毛利一枝である。朝倉喬司を知らない?「週刊現代」の元記者だよ。2010年に亡くなった。オレの師匠である。

◎「日刊ゲンダイDIGITAL」は8月25日付で横田一の「小都知事の『仮面』を剥ぐ<1>質問指名はお気に入りだけ 女帝流メディアコントロール」を掲載している。
《「排除」発言を引き出した17年9月29日以降、私は一度も質問者として指されていない。“記者排除”が続いているため、会見終了直後に退出していく小池知事に大声で叫ぶ“声掛け質問”を繰り返しているが、都職員がマイク音量で「記者会見は終了しました」と連呼して私の声をかき消そうとするという応酬が毎回交わされているのだ。》
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277721
都知事舛添要一が引用ツイートしている。
小池都知事の天敵、横田一記者の告発。私が都知事だったときも、横田氏には何度も質問されたが、意見は異なっても、私はきちんと答えた。もちろん指名拒否などはしなかった。今の都記者クラブには改革すべき点が多々あると思う。マスコミが大政翼賛会になっては駄目だ。》
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1298094513068453888
横田一が次のようにツイートしている。
《都民が聞きたいことを代表して、会見で記者たちが聞いてくれているというのは幻想だ。ユルい質問をする都庁記者クラブの記者たちばかりが指名され、厳しい質問をする雑誌記者やフリー記者は“排除”されている。》
https://twitter.com/yokotahajime1/status/1298462667837825027
春オンライン」が8月25日付で掲載している「コロナ蔓延は都民の努力不足? 小池都知事が貫いた『選挙ファースト』の姿勢」と「『やっている感』がうまい安倍政権と小池都政 コロナ対策における東京と地方の差は何なのか」は横田一の「仮面 虚飾の女帝・小池百合子」(扶桑社)より一部を抜粋したものだ。
https://bunshun.jp/articles/-/39736
https://bunshun.jp/articles/-/39737

◎「BBC News Japan」が「新型ウイルスの第2波なのか 感染流行は今後どうなる?」を公開している。イギリスに本拠地を持つ医学研究支援等を目的とする公益信託団体ウェルカム・トラストの資金で制作されているそうだ。
https://twitter.com/bbcnewsjapan/status/1298239704106639360

琉球新報は8月26日付で「米シンクタンクCSIS、報告書の『中国が沖縄の新聞へ資金提供』記載を修正」を掲載している。
《米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が発行した「日本における中国の影響力」と題した報告書で、中国が沖縄の新聞に資金提供をして影響力を及ぼしているとする慶応大の細谷雄一教授国際政治学)の発言が、25日までに修正された。》
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1179900.html
細谷雄一は8月16日付で自らのブログに「中国の影響力工作という深刻な問題」をエントリして次のように書いている。
《"Indirect methods"を用いた"sharp power"を行使しているので、なかなか中国の活動は日本国内では見えにくいということだと思うのですが、この章の中のfinancing and influencing Okinawan newspapersというところが、一部の日本の保守系メディアなどでも取り上げられてしまいました。というのも、以前から沖縄の新聞社には中国のお金が流れているのではないか、という疑念を指摘していたからです。私は、そのような事実があるとは思っておりませんし、確認もしていません。
それはdirect methodであり、そのような事実があればスキャンダルとなり、大問題として警察庁公安調査庁もだまっていないはずです。
あくまでも見えにくい「間接的な戦略」であることから、「シャープ・パワー」であると考えています。
また、「大きな予算を用いて」というところや、上記のような沖縄独立を志向する団体と中国共産党の幹部に一定の交流が見られるというところが、おそらくはうまく伝わらず、あたかも中国のお金が直接、沖縄の新聞に流れているというような印象を与える英語になってしまったのだろうと思います。自らの英語の表現力の不足を、あらためて後悔しています。
それゆえに、デヴィン・スチュワートさんと相談して、そのような誤解や疑念が広まることは、沖縄の新聞各社にとっても不本意で迷惑であろうから、その部分を、上記のような私の意向がより正確に伝わるように修正するようにお願いしました。沖縄の新聞各社が、不必要に批判され、攻撃されることは私の意図ではありません。
他方で、上記のような報告書が指摘するように、あるいは読売新聞の大木記者が取材をして述べているように、中国の「影響力工作」に沖縄への浸透は、もっと注目されていいと考えています。》
http://blog.livedoor.jp/hosoyayuichi/archives/2000290.html

朝日新聞デジタルは8月25日付で「ベルリン映画祭、男優賞と女優賞を廃止 性的中立性考え」を掲載している。
《来年2月に開催予定のドイツのベルリン国際映画祭は24日、これまでの男優賞と女優賞を取りやめ、次回から性別に関係なく表彰する「主演俳優賞」と「助演俳優賞」を新設すると発表した。ジェンダーニュートラル(性的中立性)の考えで定義したという。
https://www.asahi.com/articles/ASN8T55GWN8TUCVL01D.html?ref=tw_asahi

小学館の漫画アプリ「マンガワン」は谷川ニコによる「海浜秀学院のシロイハル」の連載を開始した。
https://twitter.com/MangaONE_jp/status/1298276689957404679
ドラえもん論」の杉田俊介が早速、反応している。
《『シロイハル』、徹底的に自慰を分析し極めることの中に清さ、正しさを求めるんだな。自慰を禁じるから清く正しいのではなく。多くの男性は(も)一生自慰に付き合わねばならない。セックスは終わっても自慰は続く。バカバカしく見えるけどすごく重要なことだと思います。男性学案件。》
《というか、自慰の方法を研究し分析してノートに書き残し、しかも他の男子たちにも協力を依頼してノートを共有のデータベースにしつつ、自分の欲望を極めようとするって、まさに当事者研究の手法なのでは。》
https://twitter.com/sssugita/status/1298305879792484352
https://twitter.com/sssugita/status/1298307604678971394
《たとえば『わたモテ』がすごいのは、女の子たちの善きホモソーシャリティを描くんだけど、あらかじめ醜さや暴力を排除した優しい世界ではなく、誰もが内なる醜さや弱さを少しずつ小出しにしながら、つまり己の欲望を諦めることなく(誰もがいくぶん狂っている)、それでも繊細に奇跡的に、清く正しく美しいホモソーシャルな関係性が実現されて、しかもそれが毎回少しずつ更新され拡張され、ゆるやかに進化し続けていることではないかなと思う。『シロイハル』では男の子たちのホモソーシャリティがどんな清さ正しさ美しさを形作るのか、そうでもないのか。
https://twitter.com/sssugita/status/1298310162579562498
https://twitter.com/sssugita/status/1298310827900952576

◎トランペッター沖至が亡くなった。羽仁進「午前中の時間割り」の沖である。Chap Chap Recordsが訃報をツイートしている。
《今朝、沖至さんがお亡くなりになられました。 合掌。》
https://twitter.com/ChapRecords/status/1298245475498209280
大友良英がツイートしている。
《敬愛する沖至さんの訃報。日本のフリージャズをつくった大先輩でした。共演はいつも楽しかった、ステージだけじゃなく楽屋でも。どうかどうか安らかに。》
https://twitter.com/otomojamjam/status/1298253576259567617
「殺人教室」はCD化されている。
《日本のニュージャズ初期の非常に数少ないレコードの中の1枚・幻の名盤中の名盤!
“突出した前衛”として。他の誰よりも富樫のモチーフとメソッドを真正面から受け止め自己を創造したのが沖至であり本作である。
1969年、富樫雅彦クインテット高柳昌行らと共に沖至が参加、また、富樫雅彦/佐藤允彦の双頭リーダーによる伝説の「ESSG」に、高木元輝と共に参加、ESSGでの沖は根が続く限り吹きっぱなしという凄まじく完全なフリージャズとして今なお語り継がれているもの。
続いてその年の11月、新宿ピットインの2Fに「ニュージャズホール」を富樫、高柳、吉沢元治、佐藤允彦、高木元輝、豊住芳三郎と一緒に創設し、その活動を盛り上げていく。
その中、1970年、自主制作アルバムとして発表されたのが、本作。
95年に一度CD化されたがどちらもプレス枚数が少なかったため、プレミアがつき再発を望む声が多く、本シリーズの1枚として再びCD化発売されることになりました。》
http://bridge-inc.net/?pid=1755670
次のように書いているのは杉田誠一だ。
《沖が日本での最後の演奏となったのは、70年代中葉、青山<ロブロイ>である。VANの角(いまは、ベル・コモンズといった方が分かるかしら)を青山墓地の方に向かった右側の地下にあった。経営者は、作家・安部譲二で、ママは遠藤桜子。愛車は確かピンク・キャデラックのカブリオじゃなかったかしら。麻布学園つながりで、山下洋輔らを<ロブロイ>でよくみかける。
https://jazztokyo.org/column/jazz-meets/post-6989/6989/

万城目学がツイート。
《『愛の不時着』の長い旅が終了。各話100分越えが基本で、最終第16話は1時間51分。長かった。『美しき日々』以来、17年ぶりに韓国ドラマを見ようと思わせた勢いはさすがで、もう日本のドラマでは当分見られないだろなーと思わせる、海外ロケをばんばん入れるゴージャスっぷりがまぶしかったです。》
https://twitter.com/maqime/status/1298285256655532032
翻訳家の斎藤真理子がツイート。
《やっぱり不時着人気はただものではない……
そうなのかやはり。
不時着私も全部見まして、面白かったですが、
「椿の花咲く頃」もいいですよ。みなさん。》
https://twitter.com/marikarikari/status/1298268773837754371

◎ミラセンシズと幻冬舎ルネッサンス新社は、出版書籍の校正・校閲業務の支援ツールとして、AIを活用した自動章校正・校閲リューション「AI editor」の導入検証を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000048611.html
自費出版で検証開始である。

◎「【お詫び】TVアニメ「鬼滅の刃」全集中展 販売グッズ『全集中水 (全6種)』の製品不良に関するご案内」が8月25日付で発表された。
《平素は弊社商品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
 この度、全集中展(TVアニメ「鬼滅の刃」展示会)にて販売中の弊社商品「全集中水(全6種)」において、浮遊物が混入している商品が数本あることが判明致しました。
それに伴いまして、2020年8月24日(月)~8月31日(月)の愛知会場での該当商品の販売は急遽中止しております。
成分と原因については検査機関で検査を行っており、これまで健康被害についてのご報告はございませんが、万全を期して、下記商品を自主回収させていただきます。
対象商品をお買い上げ、お召し上がりいただきましたお客様には多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。
また、対象商品をお手元にお持ちの場合は、お召し上がりにならず、何かお気づきの点がございましたら下記問い合わせ先までお申し出くださいますようお願い致します。
弊社といたしましては、今後このような事態が再び発生する事のない様、管理体制の一層の強化に努める所存でございます。
何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。》
https://kimetsu.com/anime/news/?id=54930

紀伊國屋書店 新宿本店がツイート。
《【2階サイン本】アンジャッシュ大嶋さん(@unjashkojima)の息遣いが聞こえてくるような表紙ですね。『アンジャッシュ大嶋のおっさんずヨガ』、大嶋さんのサイン本が入荷いたしました!
2F-F05にて販売中!
お取置き・ご配送は03-3354-5702 まで!
本当にありがとうございます大嶋さん!
hh》
https://twitter.com/KinoShinjuku/status/1297822794764361729
アンジャッシュ児嶋一哉リツイート
児嶋だよ!》
https://twitter.com/unjashkojima/status/1297841953132822533
とほほなミスだが、これが大受け。中日スポーツは8月24日付で「新しい相方は”大型書店”!? アンジャッシュ児嶋“異色コンビ”で鉄板ネタを披露!フォロワーもノリノリコメント」を掲載している。
《…紀伊國屋書店新宿本店の公式ツイッターは「大嶋さん」を怒濤(どとう)の4連発。児嶋のツイッターのアカウント名を正しく記したり、本の表紙の画像を添えたりと正解をちらつかせるなど、いたずら心たっぷりの投稿に児嶋本人が、教科書通り(?)に反応した。
 大型書店も巻き込んだボケとツッコミに、フォロワーたちは大喜び。「紀伊國屋さんにもいじられる甲嶋さんすげ~」「横嶋さん大人気」ときっちり名前を間違え、空気を読んでいた。》
https://www.chunichi.co.jp/article/109488

◎「中央公論」電子版の配信が8月25日に始まった。「中央公論」電子版は、紙の雑誌から連載小説など一部を除いた内容で、価格は紙の雑誌より100円安い850円(税込み)だそうだ。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20200824-OYT1T50177/

藝春秋は、台湾の天才IT相オードリー・タンの生涯を明らかにした「Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔」を9月29日に発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000043732.html
ジャーナリスティックであるということは「腰が軽い」ということだ。出版業界にあって腰が重たいのは、はっきり言えば罪である。

◎「ORICON NEWS」によれば漫画アプリ「少年ジャンプ+」連載の「SPY×FAMILY」のコミックス第5巻が9月4日に発売されるが、これをもって累計発行部数550万部(電子版含む)を突破。1巻あたりに換算すると100万を超えたことになる。
https://www.oricon.co.jp/news/2170219/full/
週刊少年ジャンプ」にとって最大のライバルが「少年ジャンプ+」だと言って、もはや間違いないはずだ。賀来ゆうじの「地獄楽」松本直也の「怪獣8号」、LINK+宵野コタローの「終末のハーレム」も「少年ジャンプ+」だ。

◎デイリースポーツが8月24日付で「アクタージュ作画担当者がコメントを発表 ジャンプ編集部も『同じ思いです』」を掲載している。
週刊少年ジャンプに連載されていた漫画「アクタージュ」の作画担当・宇佐崎しろ氏が24日、ツイッターを更新し、アクタージュ原作者のマツキタツヤ容疑者が強制わいせつ容疑で逮捕されたことに、「作品を惜しむ声が被害に遭われた方に対しての重圧となることは、絶対に避けるべきことです」と訴えた。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/08/24/0013631105.shtml
漫画家の宇佐崎しろはツイッターに「アクタージュ読者の皆様へ」を発表している。
《性犯罪によって受けた傷は自然に癒えるものではありません。この先も似た身なりの人とすれ違うたびに体が強張り、早足になり、夜道を歩くことに恐怖を覚え、被害に遭われた方の人生に本来必要なかったはずの緊張と恐怖をもたらします。『アクタージュ』という作品そのものを見ることによってそれらが誘発されたり、苦痛を与える原因になる可能性を考慮して、作品の終了は妥当だと判断しました。》
《作品を惜しむ声が被害に遭われた方に対しての重圧となることは、絶対に避けるべきことです。当然のことですが、作品が終了するのは被害に遭われた方のせいではありません。》
https://twitter.com/uszksr/status/1297730352467906566
「少年ジャンプ編集部」も、この章を共有したうえで、「編集部より」を発表している。
《先生が、被害に遭われた方に対して二度と同じような思いをしてほしくない、とおっしゃったことについては、編集部も同じ思いです。私たちはこうした先生のお考えを真摯に受け止め、今後の宇佐崎しろ先生の活動を全力で支えていきたいと思います》
https://twitter.com/jump_henshubu/status/1297730547469361157

◎「アエラドット」は8月25日付で「朝日新聞慰安婦報道と裁判」(朝日選書)の北野隆一による「朝日新聞記者が総括する『慰安婦報道』 彼らは何を間違えたのか?」を発表している。
朝日新聞は14年春に改めて検証取材班をつくり、筆者も加わった。吉田証言の矛盾点を確認し、証言を「虚偽」と判断して一連の記事を取り消すという、97年よりも踏み込んだ姿勢を紙面で明らかにした。
ただこの対応は、いかにも遅すぎた。最初に吉田証言の記事が出た1982年から32年後。秦氏から疑義が示されてからでも22年もたっていた。しかも「反省」を示しながら「謝罪」がなかった。社内では「謝罪がないのは開き直りに見える」と懸念する声もあったが、「おわびをすると慰安婦問題全体を否定したと受け取られ、かえって信頼を損なう」との反論が出て、謝罪しないことになった。この判断が裏目に出たことになる。》
https://dot.asahi.com/dot/2020082000066.html?page=1

◎8月25日に発売された「月刊アクション」10月号(双葉社の付録は、クール教信者小林さんちのメイドラゴン」のクリアファイル。
https://natalie.mu/comic/news/393519

白泉社が運営する「マンガPark」の3周年を祝して実施中の「少女マンガ 夏の陣!」がついにラストスパート!第6弾は、「スキップ・ビート!」&「赤髪の白雪姫」が8月31日(月)まで全巻無料で配信されている。オリジナル新連載「ウチのバッテリーは何かがおかしい。」(N管ジャバ子)も8月24日にスタートした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000287.000046848.html

◎「オトナンサー」は8月24日付で「批判するだけでは『24時間テレビ』を正しく評価できない」(尾藤克之)を公開している。
《また、募金活動は日テレが行っているのではありません。公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会が行っています。番組制作費と募金は別会計で、テレビ局として募金そのものにはタッチしていません。従って、出演者にはギャラを払うという建前があるのだと考えます。
営利企業であるテレビ局が番組制作費まで無償で提供する必要性はありません。出演者のギャラについても同じことがいえます。テレビ局や広告代理店はスポンサーから多額の広告収入を得ています。「すべてチャリティーだと思い込む」のは視聴者の勝手なのです。
日本では、「ボランティアとは無償で運営されるもの」と考えている人がいます。そのような考え方を持つと、番組を正しく評価できなくなります。事実、「24時間テレビ」のチャリティーにより多くの募金が集まり、それが被災地や恵まれない人たちのために使われていることは間違いないからです。》
https://otonanswer.jp/post/72415/
それでも未だ私の違和感は解消されない。

日本経済新聞は8月24日付で「ヤフー、ネット広告を年2.3億件却下 審査状況を公表」を掲載している。
《Zホールディングス傘下のヤフーは2019年度に自社サイト向けなどで出稿されたネット広告で、掲載基準を満たさなかった説明や画像が計2億3千万件あったと発表した。同社が広告の審査状況を公表するのは初めて。ネット広告は成長が続く一方、不透明な取引実態などが問題視されており、関連企業の情報開示が課題となっている。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62987170U0A820C2916M00/

◎「LINE NEWS」において、「LINEアカウントメディア プラットフォーム」に新規12媒体が、「LINE MOOK」に新規5媒体が参画した。
<LINEアカウントメディア 新規参画12媒体>
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002481.000001594.html

◎グローバルブランドとして全26エディションを展開している「VOGUE」は今夏、世界共通のテーマとして「HOPE」を掲げ、128年の歴史上初めて国や地域を超えたコラボレーションを実現した。「VOGUE JAPAN」8月25日発売10月号は、「HOPE」特集を通じ、「日が昇る、希望が笑う。」というポジティブで希望に満ちたメッセージを発信するという。富士山を「HOPE」の象徴としてピックアップし、村上隆が「VOGUE JAPAN」初となる、富士山をモチーフとしたアートワークによる表紙を制作しているのも話題である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000719.000000930.html

◎「ダイヤモンド・オンライン」は8月26日付で元「週刊春」藝春秋」編集長・木俣正剛による「週刊誌に『タレコミ』をしたら、いくらもらえるか?元春編集長が明かす」を発表している
《週刊誌といえば、読者の皆さんは、色々な「タレコミ」、いわゆる情報提供で成り立っていると思っておられるようです。私は女子大で教えていますが、学生たちに「週刊誌にネタを売り込んだらいくらになるでしょう?」と質問すると たいてい「10万から30万円」と答えが返ってきます。社会人相手の講演で聞いても、大体同じような金額を想像されているようです。
正直に言いますが、実は一銭もお支払いしていません。》
https://diamond.jp/articles/-/246875

◎「withnews」は8月26日付で「記事の拡散はタイトルが9割 ねとらぼ『10年の反省』が生む防御力」を公開している。「ねとらぼ」副編集長・池谷勇人を取材している。
《そして、「WEB編集者として絶対必要な能力」は「防御力」だと強調します。
「ライターは攻めたことを書いてもいいけど、編集が引き取った段階で『隙』をチェックします。水が漏れそうな穴は先回りをしてふさいでおく。防御が薄いところはライターさんに伝えて直してもらいます」》
https://withnews.jp/article/f0200826002qq000000000000000W0es10105qq000021673A

朝日新聞デジタルが8月25日付で掲載している「愛知・大村知事のリコール活動開始 高須院長ら呼びかけ」に山崎雅弘が激怒している。
朝日新聞は、無名の市民が同じことをしても記事にして一方的に言い分を垂れ流しで拡散するのか。しないだろう。リコール内容が正当なものかという判断も示さない。大新聞の堕落ここに極まれりという酷い記事。》
《朝日の記事は「河村氏は『直接的に引き金になったのは名古屋市を訴えたこと』と述べ、国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』の負担金の一部を市が不払いとした件で、実行委員会(会長=大村知事)が市を提訴したことをあげた」と書いているが、実行委員会の要求は完全に法律に則ったもの。》
《つまり河村たかし名古屋市長は、完全に法律に則った大村知事の行動に対する「仕返し」として、リコールという公的手段を私怨晴らしの道具として使っている。裁判で実行委員会側が勝訴したら、リコールの根拠が消える。朝日新聞は、こんな粗雑な「政治的攻撃」を見物人のように傍観するだけか。》
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1298481941084217344
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1298482788576800768
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1298483747319246848

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3)【人事】集英社 2020年8月26日付

堀内丸恵
新:代表取締役会長
旧:代表取締役社長

廣野眞一
新:代表取締役社長
旧:専務取締役〔営業部門(雑誌販売部、コミック販売部、書籍販売部、宣伝部、コンテンツ事業部、広報部、読者サービス室、広告部)担当〕

茨木政彦
新:常務取締役〔出版部門(芸編集部、庫編集部、校閲室、AIラボ、新書編集部、ノンフィクション編集部、学芸編集部、出版管理室)、デジタル事業部、新規事業開発部、ライツ事業部担当〕
旧:常務取締役〔出版部門(芸編集部、庫編集部、校閲室、AIラボ、新書編集部、ノンフィクション編集部、学芸編集部、出版管理室)、デジタル事業部、新規事業開発部、ライツ事業部担当〕

田中恵
新:常務取締役〔コンテンツ事業部、広報部、読者サービス室、広告部担当〕
旧:常務取締役〔コンテンツ事業部、広報部、読者サービス室、広告部担当〕

北畠輝幸
新:常務取締役〔第1~第4編集部、ジャンプ・コミック出版編集部、ジャンプ・ノベル編集部担当〕
旧:常務取締役〔第1~第4編集部、ジャンプ・コミック出版編集部、ジャンプ・ノベル編集部担当〕

隅野叙雄
新:常務取締役〔雑誌販売部、コミック販売部、書籍販売部、宣伝部、資材部、制作部担当〕
旧:常務取締役〔雑誌販売部、コミック販売部、書籍販売部、マルチコンテンツ販売部、宣伝部担当〕

日高麻子
新:常務取締役〔第5~第10編集部、整理編集部、雑誌デジタル編集室、ブランド事業部、エディターズ・ラボ、女性誌企画編集部担当〕
旧:常務取締役〔第5~第10編集部、整理編集部、雑誌デジタル編集室、エディターズ・ラボ、女性誌企画編集部担当〕

渡辺隆
新:常務取締役〔管理部門(社長室、人事部、厚生部、総務部、経理部)、編集総務部、関連会社担当〕
旧:取締役〔社長室、人事部、厚生部、総務部、編集総務部担当〕

鈴木麻美
新:取締役〔資材部、制作部担当〕
旧:取締役〔資材部、制作部担当〕

徳永真
新:取締役〔芸編集部、庫編集部、校閲室、出版管理室担当(兼)庫編集部部長〕
旧:取締役〔芸編集部、庫編集部、校閲室、出版管理室担当(兼)庫編集部部長〕

佐野明夫
新:取締役〔デジタル事業部、AIラボ、雑誌販売部、コミック販売部、書籍販売部担当(兼)雑誌販売部部長(兼)書籍販売部部長
旧:取締役〔デジタル事業部、AIラボ、雑誌販売部、コミック販売部、書籍販売部担当(兼)雑誌販売部部長(兼)書籍販売部部長

林秀明
新:取締役〔経理部担当〕
旧:取締役〔経理部担当〕

海老原美登里
新:取締役〔雑誌デジタル編集室、第9・第10編集部、女性誌画編集部担当(兼)雑誌デジタル編集室部長(兼)第10編集部部長〕
旧:取締役〔第6・第9・第10編集部、雑誌デジタル編集室、女性誌企画編集部担当(兼)雑誌デジタル編集室部長(兼)第10編集部部長〕