【文徒】2021年(令和3)2月25日(第9巻35号・通巻1932号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】7万円接待炎上から朝日・毎日の性差別・隠蔽体質が類焼中
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
4)【お知らせ】 
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1)【記事】7万円接待炎上から朝日・毎日の性差別・隠蔽体質が類焼中

朝日新聞の鮫島浩がツイッターで吠える!
《飲み会は断らない。それを売りにしている。こういう人が日本政府で出世してきたことを、いまここで再確認しよう。その世界に君臨した象徴が森喜朗元首相だった。日本の組織は根本的に時代遅れなのだ。コロナ禍でそれが壊れつつある。デジタル化を叫ぶ前に全て飲み会で決まる密室体質の改善が不可欠だ。》
https://twitter.com/SamejimaH/status/1364365351551574017
朝日新聞経済部記者・野口陽が呟いている。
《総理の息子側から一席7万円もの食事をおごってもらった人物が、総理の会見を仕切ってきた。
質問をしようと手を挙げるメディアを、彼女が選別し指名。再質問を遮り、会見を一方的に打ち切った。総理を守る姿勢は際立ち、コロナ禍でもがく「国民への説明の場」を、名ばかりのものとした。》
https://twitter.com/ngcyh/status/1364139527120379907
朝日新聞ツイッター記者には自分のところの週刊誌が森喜朗並であることも批判してもらいたい。「アエラドット」が更迭された情報流通行政局長秋本芳徳の後任となった総括審議官の吉田博史が山田の夫であることを逸早く伝えながらも、その記事のタイトルが「菅首相の長男が接待した美人内閣広報官の裏の顔 更迭された総務省幹部の後任は夫」ではないか。ここに「美人」と挿入するのは女性蔑視にほかなるまい。望月優大がツイートしている。
《ひどいタイトル。本には容姿に触れた箇所はなく、タイトルのあおりで入れている。こんなこといつまで続けるんだ。》
https://twitter.com/hirokim21/status/1364180628011249675
朝日新聞OBの浜田敬子が望月をリツイートしている。
《なぜ内部でチェックが働かないんだろう。もうこんなタイトル時代遅れだし、森発言で始まったジェンダーに関する議論の本質が分かってないんだなあと感じる。》
https://twitter.com/hamakoto/status/1364348122319572996
「元記者の紀谷理馬」もツイートしている。
《女性だったら"美人"、男性だったら"エリート"、管理職なら"社長候補"という謎の形容詞を付ける風習はきっと新聞社が潰れるまで残り続けるんだろう。いや潰れてもネットメディアに入り込んでDNAが残し続けるかもしれない。》
https://twitter.com/motokisha/status/1364163833518952451
おい、おいっ!いつの間にやらタイトルが変更されている。「菅首相の長男が接待した山田内閣広報官の裏の顔 更迭された総務省幹部の後任は夫」という具合に「美人」を削除している。
https://dot.asahi.com/wa/2021022300013.html
望月優大は見逃さない。
《タイトルの「美人内閣広報官」が「山田内閣広報官」に変わっていた。変更に関する表記は見当たらず。》
https://twitter.com/hirokim21/status/1364439926197035009
これが朝日新聞のヤリクチなのだろう。結局、森喜朗と同じ穴のムジナなのである。
YouTube」に公開されていた山田真貴子の動画も削除されていた。この動画が存在していたことは毎日新聞も確認している。毎日新聞は2月24日付で「『飲み会絶対断らない』山田真貴子内閣広報官が動画で発言」を掲載している。
《動画は、一般社団法人「超教育協会」(会長・小宮山宏元東京大学長)のクレジットで、山田氏の肩書は総務省総務審議官となっている。メッセージで「どれだけ多くの人に出会い、多くのチャレンジをしているか。イベントやプロジェクトに誘われたら絶対に断らない。飲み会も断らない。断る人は二度と誘われません。幸運に出合う機会も減っていきます」と、人との交流を深める必要性を説いている。》
https://mainichi.jp/articles/20210224/k00/00m/010/091000c
毎日新聞は同紙の小川一が理事として名前を連ね、新聞社では同紙のみが会員となっている超教育協会に削除の理由を問い質すべきであろう。朝日にしても、毎日にしても、この程度なのである。
共同通信は2月24 日午後12時22分付で「7万円超の接待は和牛ステーキと海鮮料理」を配信している。
https://this.kiji.is/737148141976813568
ノンフィクション作家の清水潔リツイートしている。
《お一人様7万4000円也のお品書きがとは?
「和牛ステーキと海鮮料理 」
おー、A5ランクの和牛に、アワビやらウニやら鯛やヒラメが踊るのでしょうか。この浅ましさはいよいよ「令和のノーパンしゃぶしゃぶ事件」って感じ?》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1364422315723821057
ノーパンしゃぶしゃぶ」とは懐かしい。清水は、こうもツイートしている。
《「ノーパンしゃぶしゃぶ接待」若い人は知らないかもしれませんが、かつての大蔵省職員が歌舞伎町のエロいしゃぶしゃぶ店で、銀行から接待を受けていたという、いろいろと恥ずかしい事件。繰り返さないために、みんなで歴史を学ぼう。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1364349035738357760
小説家の松井計が心配している。
《え? 和牛と海鮮料理を一緒に喰うの? ちょっとセンスが宜しくないような……。これだと、酒はどうすんの? 酒も食い物に合う合わないがあるからね。まずそれに合う酒でステーキを食い終えてから、海鮮に切り替えて酒も変えるか? しちめんどくさいことをするもんだねえ。》
https://twitter.com/matsuikei/status/1364428672829059072
立憲民主党のツイート。
《2/24(水)14:35頃~安住国対委員長自民党の森山国対委員長と会談しました。
山田真貴子広報官が、明日9:00から行われる予算委員会の一般質疑に出席することで合意しました。》
https://twitter.com/cdp_kokkai/status/1364458117572956160
つまり、今日だよ、今日!

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2)【本日の一行情報】

◎こんなツイートを発見。押し紙について新聞記者はみんな見て見ぬふりをする。
新聞販売店押し紙問題。ボクのいる店では実際に配る部数が800強ぐらい。そして実際に納品される部数は1800ほど。これが本社から「押される新聞」だ。でも、この分母に合わせて新聞販売店の命である折込の枚数が決まる。配らない折込の代金が販売店に入っているわけだ。》
《個人(近所の飲食店など)のお客様が折込を依頼してくることもあるが、その際は分母の1800・・ではなくそれの更に4~5割ほど多い数を伝えることもある(ボクの所だけかも)。余った折込はどうなるか。新聞紙で包み隠して処分。押し紙は押されているのか押してもらっているのか。》
https://twitter.com/10yearhell_bye2/status/1359699951039647744
https://twitter.com/10yearhell_bye2/status/1359699952494997505

◎スマートニュース メディア研究所の荻原和樹のツイート。
春オンラインで記事の章をコピーすると、すぐ下にTwitterアイコンが表示されることに気づいた。アイコンを押すと、章の引用とURL貼り付けがされた状態でツイートが生成される
noteにも似た機能があるから、その派生だろうか。ストレスなくシェア・引用できるシステムは重要。》
https://twitter.com/kaz_ogiwara/status/1364180045749624832
Google News Lab Teaching Fellow の古田大輔が荻原をリツイート
《こういう細かいところの改善、凄く好き》
https://twitter.com/masurakusuo/status/1364218771875880971
荻原は東洋経済新報社の出身で、古田は朝日新聞のOB。

◎芸能界きっての韓国通・黒田福美が「愛の不時着」を語るエッセイ「『不時着』しても終わらない」が主婦の友社から発売された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001538.000002372.html

朝日新聞デジタルは2月23日付で「『仕事ない、AVに』 歌舞伎町で深夜薬局が聞いた苦悩」(藤原伸雄)を掲載している。
《新宿・歌舞伎町で夜間営業する「ニュクス薬局」を舞台に、薬剤師・中沢宏昭さん(42)と利用客たちの人間模様をつづった本「深夜薬局」(小学館集英社プロダクション、税抜き1400円)が出版された。歴史、学関連を中心に執筆する福田智弘さんが中沢さんを取材してまとめた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP2Q6VXTP2DUQIP045.html

◎宝島社は販売チャンネルを上手に使い分けている。宝島社は「Lee」初のコンビニBOOK「Lee SHOULDER BAG SET BOOK」をファミリーマートとローソンで2月22日(月)に同時発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001128.000005069.html

◎宝島社は、「DOUTOR真空断熱タンブラー BOOK feat.moz」を発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001129.000005069.html

毎日新聞は2月23日付で「世界利用者1000万超 急成長の『Clubhouse』人気の秘密は?」を掲載している
《それでも、将来のSNSの主役になるとの期待が高まる。「ティックトックは忘れよう。クラブハウスがソーシャルメディアの次なるスターだ」。米ブルームバーグ通信は1月下旬、刺激的な見出しの記事を配信した。ティックトックは若者を中心に世界で8億人以上が利用し、近年最も成長した中国発の動画投稿アプリだ。この記事のように、SNSは音声アプリが主流になると予想する報道が相次ぐ。背景としてワイヤレスイヤホンや、話しかけるだけで家電の操作や情報提供をしてくれるスマートスピーカーなど音声関連機器の普及も指摘されている。》
https://mainichi.jp/articles/20210223/k00/00m/030/003000c
「クラブハウス」は《招待制であることや、会話の録音が禁止され生でしか聴けないことがFOMO(Fear Of Missing Out)と呼ばれる「取り残される不安」をかき立てたともいわれる》アプリだが、これを開発したのは米シリコンバレーの起業家ポール・ダビソンとエンジニアのローハン・セスの二人で、ともにグーグルの出身者だ。

◎ロッテ監督の井口資仁による著書「もう下剋上とは言わせない~勝利へ導くチーム改革~」が、日本芸社から2月26日に発売される。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202102220000527.html

朝日新聞デジタルは2月23日付で「高額な接待、東北新社だけ? 官僚と放送関係者の本音は」を掲載している。
《なぜ、こうした負担をして、放送事業者は総務官僚と会食をしたいのか。放送各社にとって、総務省が決める電波利用料や周波数の割り当て方法などは経営に直結する重要事項だ。それだけに、各社の渉外担当は総務官僚と接点を持ち、情報を少しでも早く引きだそうとする。》
しかし、そうはいっても東北新社のようなケースは稀であったようだ。
総務省の22日の発表によると、東北新社による幹部らへの接待は計13人に対し、5年間で延べ39回、60万円超にも及び、なかには「アゴアシつき」も含まれる。放送担当部局以外の幹部にも手を広げており、ある民放キー局の渉外担当者からは「これほど熱心に活動している例があるとは」と驚きの声も聞かれた。》
https://digital.asahi.com/articles/ASP2R5SRQP2RULFA003.html

◎「ZAKZAK」は2月23日付で「【元春エース記者 竜太郎が見た!】NHKが『総務省接待』問題に戦々恐々 東北新社は“第2の 天下り”先、元幹部の人脈を対総務省工作に利用か」を発表しているが、中村竜太郎は次のようなNHK幹部職員の発言を紹介している。
《「東北新社はNHKと結びつきが深く、『SWITCHインタビュー 達人達』や『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』など多数の番組制作を請け負っており、子供番組『オトッペ』の商品化も任されています。衛星ハイビジョン担当局長だった小野直路氏は2005年に理事となり、その後NHKエンタープライズ社長、NHK副会長に就任しましたが、2015年に東北新社社外取締役・監査等委員になりいまも現職。衛星放送協会の会長も兼務しています」》
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/210223/enn2102230003-n1.html

◎4月より放送される日本テレビ系新ドラマ「ネメシス」に、講談社タイガ編集部と気鋭のミステリ作家たちが脚本協力として参加、またその作家陣が書き下ろす小説版「ネメシス」シリーズを続々と刊行する。
第一弾は、「屍人荘の殺人」の今村昌弘(脚本協力:ドラマ第一話、第三話)、第二弾は連ドラ化もされた「今からあなたを脅迫します」の藤石波矢(脚本協力:ドラマ第二話+オリジナル小説)が3月12日、講談社タイガレーベルから刊行となる。翌月以降も周木律、降田天、青崎有吾、松澤くれはといった作家陣がドラマの脚本協力をした小説や、ドラマのキャラクターを元としたオリジナル小説を刊行していく予定だという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003095.000001719.html

金沢市長の山野之義が自らのブログに2月23日付で「『日経ビジネス』から『週刊ダイヤモンド』へ」をエントリしている。
《先般、「日経ビジネス」定期購読の期限がきたということで継続の案内をいただく。最長3年となっていた。あれ?以前は最長5年じゃなかったっけ?ネットで確認する。最長はやはり3年。ただ、購読料を見て一瞬目を疑う。なんと、新規で購読を申し込む方は、継続のわれわれより10%も安い!おい、企業でなく個人で30年以上も購読し続けている俺より、これから購読するやつの方が5千円以上もお得なのか!田舎の市長と思ってバカにしているのか?
ということで、人間のできていない私は、30年以上の愛読誌であった「日経ビジネス」の購読を停止した。もちろん、ちっぽけな葛藤があったことも白状しておく。》
https://ameblo.jp/yamano4455/entry-12658479690.html
「元記者の紀谷理馬」が山野のエントリを引用ツイートしている。
《最近の日経は購読数の頭打ちの打破で紙も電子も実質的な安売りをしまくっています。昔からの読者は相対的に損してるのは事実でしょう。金沢市長の見事な見破りです。》
https://twitter.com/motokisha/status/1364176750968676354
天北威子が「元記者の紀谷理馬」をリツイートしている。
《紙の新聞の現場(販売店)レベルでは忠実な客ほど損をする仕組みが既にあり、それがとうとう出版子会社にも及んだのでしょう》
https://twitter.com/takekotempoku/status/1364177536427593739
MyNewsJapanの渡邉正裕も山野之義のエントリに反応している。
《紙の日経新聞も日経電子版も、全部同じ発想で長期契約者からぼったくる発想。賃貸の更新料と同じ時代遅れ感/なんと、新規で購読を申し込む方は、継続のわれわれより1万円以上も安い!おい、企業でなく個人で30年以上も購読し続けている俺より、これから購読するやつの方が一万円以上もお得なのか!》
https://twitter.com/masa_mynews/status/1364170180922724354

藤津亮太日本評論社から「アニメと戦争」を刊行した。
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8466.html
https://twitter.com/fujitsuryota/status/1364203531507437571
辻真先がツイートしている。
藤津亮太さん「アニメと戦争」を恵贈いただき、読み進めている。これは一気読みするホンではない。「昔々戦争がありました」と、よそ事では困るから。先の短いぼくではなく令和の読者が。熱すぎず冷めない目で、戦争とアニメとあなたの関わりを「自問」するのに最適だろう。ぼくにはついに及ばぬ一冊。》
https://twitter.com/mtsujiji/status/1364003946189103105

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3)【人事】講談社 2021年2月19日付

〈機構改編〉
・ライツ・メディアビジネス局にアニメ・ゲ一ム事業部を新設し、ライツ事業部、国際ライツ事業部の業務の一部を移管する。
・ライツ・メディアビジネス局にIPビジネス部を新設し、ライツ事業部の業務の一部、コミュニケ一ション事業第三部の業務を移管する。
・ライツ・メディアビジネス局海外事業戦略部を解消し、その業務を局と国際ライツ事業部に移管する。
・ライツ・メディアビジネス局コミュニケ一ション事業第三部を解消する。

〈人事(昇任)〉
松本智
新:取締役ライツ・メディアビジネス局長
旧:第四事業局長

角田真敏
新:取締役(販売局担当)
旧:ライツ・メディアビジネス局長

高見洋平
新:ライツ・メディアビジネス局次長兼アニメ・ゲ一ム事業部長
旧:第三事業局月刊少年マガジン編集長

鎌倉ひなみ
新:ライツ・メディアビジネス局ライツ事業部長
旧:第四事業局Kiss・BE LOVE編集部編集次長(Kiss編集長)

鈴木章
新:常務取締役(第二事業局、第五事業局担当)
旧:取締役

高橋明
新:取締役第一事業局長
旧:第一事業局長兼広報室担当局長

林田慎一郎
新:第四事業局長
旧:第三事業局次長兼広報室次長

加藤孝広
新:第一事業局部長
旧:第一事業局担当部長(部長待遇)

三村泰之
新:第三事業局月刊少年マガジン編集長
旧:第四事業局ヤングマガジン編集次長

戸井武史
新:第五事業局芸第一出版部長(群像編集長)
旧:芸第一出版部次長兼広報室担当部次長(群像編集長)

南浩昭
新:第一事業局現代ビジネス事業部次長(ク一リエ・ジャポン編集長)
旧:現代ビジネス事業部副部長(ク一リエ・ジャポン副編集長)

冨澤絵美
新:第四事業局Kiss・BE LOVE編集部編集次長(Kiss編集長)
旧:Kiss・BE LOVE編集部副編集長(Kiss副編集長)

河北壮平
新:第五事業局芸第二出版部次長(小説現代編集長)
旧:講談社庫出版部副部長

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4)【深夜の誌人語録】

肯定からは惰性しか生まれない。

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5)【お知らせ】 

」2000号まで、あと68号。