【文徒】2020年(令和2)11月30日(第8巻221号・通巻1878号)


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1)【記事】熱愛ハグと政治資金疑惑、これが「PS砲」ジャーナリズムだ
2)【本日の一行情報】
3)【人事】白泉社 11月27日付
4)【人事】宝島社 11月27日付
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.11.30 Shuppanjin

1)【記事】熱愛ハグと政治資金疑惑、これが「PS砲」ジャーナリズムだ

村本大輔ツイッターで怒っているけれど。
《それな。盗撮してる奴を記事にすべきでしょ。こっちは犯罪ではないけどこいつらは立派な盗撮犯。》
https://twitter.com/WRHMURAMOTO/status/1332324417439895552
これは小学館が運営する「NEWS ポストセブン」の動画ニュースサービス「News MagVi」(ニュース マグビ)の動画スクープ「ウーマン村本と松田ゆう姫 熱愛ハグの決定的瞬間」である。むろん「NEWS ポストセブン」でも「ウーマン村本と松田優作長女がお泊り愛 路上で熱いハグも」として報じている。
https://video.yahoo.co.jp/c/4303/44fbeebefd61c3e738ddf8bb1f07206f53b04c47
https://www.news-postseven.com/archives/20201125_1615345.html?DETAIL
「NEWSポストセブン」が11月27日付で発表した「菅首相2500人パーティー 政治資金報告書に不記載だった」は「週刊ポスト」のスクープだった。
《当時、官房長官だった菅義偉氏は会見で、「(前夜祭では)安倍総理はゲストのようなものだったのではないか」とかばい、国会でも安倍答弁を引用して不記載は問題ないという認識を示していた。
それは本当に“上司”である安倍氏をかばうだけだったのだろうか。実は、菅氏の後援者たちも政治資金収支報告書に記載がないパーティーを毎年開いていたのである。》
https://www.news-postseven.com/archives/20201127_1615789.html?DETAIL
朝日新聞デジタルは11月27日付で「菅首相の開催パーティー支が『不記載』 週刊誌報道」を掲載している。
菅義偉首相が官房長官時代の2014年4月、横浜市内のホテルでパーティーを開催したのに、菅氏が代表を務める政治団体の収支報告書に収支の記載がないと、27日発売の週刊ポストが報じた。同誌は、菅氏の秘書だった横浜市議のブログなどをもとに「会費1500円で2500人が参加すれば収入は375万円になる」としている。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNCW74LHNCWUTIL03Y.html?iref=comtop_Politics_01
週刊誌ジャーナリズムには新聞と違って社会の木鐸だとか胸を張れるような使命はないのかもしれないが、昔も今も、吠えて噛みつくのが週刊誌ジャーナリズムの役割である。山崎雅弘がツイートしている。
安倍氏の花見会絡みの不正疑惑報道が自分の足元に飛び火するという展開は、菅氏にとっても予想外かもしれないが、新聞テレビは何してる?》
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1332930382988120064
元「週刊朝日」編集長の山口一臣も呟く。
《安倍首相に菅官房長官コンビ、憲政史上最悪の内閣でしたね。週刊ポスト、グッジョブ!》
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1332118823403618305
これは青木俊のツイート。
朝日新聞も報道。「一部週刊誌」ではなくちゃんと「週刊ポスト」と書いているのがいいね。当然とはいえ。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1332330289310228483
おいおい、あの「赤旗」も「週刊ポスト」を後追いしているぞ。和田某のツイート。
赤旗が後追いしていた!大きすぎて見落としました(笑)》
https://twitter.com/freeze209021/status/1332696667296915456
ま、こういうツイートを見つけて来るのがオレの仕事である。この人のツイキャス資本論を読む」を私は聞いている。
https://twitcasting.tv/wadajp/movie/653698638
日共系なんだよね。

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2)【本日の一行情報】

知念実希人のツイート。
《『鬼滅の刃』の原作とアニメを見て個人的に感じたのは、原作への強いリスペクトを持ったうえで、さらにその魅力を引き出そうとアニメ制作スタッフが最大限の努力をしていることですね。
そうやって作られた作品だからこそ、ここまでの凄まじいコンテンツに成長したのでしょう。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1331550195327381507

◎凪良ゆうのツイート。
《『美しい彼』に重版がかかりました。今回で10刷です。BL攻めの必要条項を満たしてないどころか、キモいウザい平良がよくぞここまで育ってくれました…。これは清居の忍耐と読者さまのおかげです。今後もひらきよを見守っていただけますように。来年は色々お知らせできるよう頑張ります。》
https://twitter.com/nagira_yuu/status/1332278604911190018

◎「変態傾向のある小説家」を自称する吉村萬壱が呟いている。
《威張ってる時点で政治家はダメだ。》
https://twitter.com/yoshimuramanman/status/1332567941355716609

◎ブックスタマの小作店、東大和店、所沢店は大垣書店が運営することになった!
http://www.bookstama.com/
https://www.books-ogaki.co.jp/%E5%A4%A7%E5%9E%A3%E6%9B%B8%E5%BA%97%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97-%E5%BA%97%E8%88%97%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85/

水道橋博士の異議なし!異議なし!異議なし!のツイート。柳澤健の「2016年の週刊春」でオレが泣いたのは花田紀凱が久方ぶりに「週刊春」の編集部に訪れたシーンだ。
《1・『1976年のアントニオ猪木』(2007年・藝春秋)のデビュー作以来、毎回、新作をゲラ読みしている柳澤健さんの新作『2016年の週刊春』(光社)をプルーフで読了――。ある予断から今回は書評できないと思っていたが……。いやー!面白すぎた!!》
《2・本作も500頁を超える大作。100年の歴史を誇る藝春秋史であり、60年の歴史の週刊春史でもあるが、狂言回しの二人の主人公が、花田紀凱と新谷学、二人の名物編集長。》
《3・今の花田さんはどうなんだろう?という予断があったが、その全盛期が実に魅力的に書かれていて、ボクの体験もいろいろと良き思い出として蘇った。勝谷誠彦さんも。》
《4・「今の時代にニーズがあるのかわからない」と柳澤さんも危惧していたが、この本こそマスコミ、出版業界、特にジャーナリズムに大志を抱く若者が読むべきと思う。熱すぎるエピソードのもろもろに落涙させられた。》
《5・この本を読んで「編集者って良いなぁ!」と憧れて出版社を目指す人も増えるだろう。勤め人の経験のないボクは「会社員って良いなぁ!』と憧れてしまったよ。》
《6・評伝プロである柳澤健さんだけに、こんな難しい題材もジャンプのマンガを読んでいるようなスピード感だった。》
《7・酒で死んでいく勝谷誠彦氏、何度も酒で失敗し臨死体験までしながらキッパリと断酒した新谷学氏、人生の分かれ目なのだ、と。そして出版業界にはありがちな光景だ。とにかく老いては階段には気をつけろ、と。》
《8・会社の上司や部下、理不尽な人事とかを経験したことがないので、そういう感覚も新鮮。週刊誌は編集長というキャプテンが率いる団体スポーツなのだな、という発見。》
《9・個人的な感想だが、藝春秋でボクの担当編集者になってから30年近い、目先さんが日々、あっつこっちのライブ会場に出没しているのは会社員としていかがなものかと思っていたが純粋に社是なのがわかった。》
https://twitter.com/s_hakase/status/1332639000130056192
https://twitter.com/s_hakase/status/1332639632584937472
https://twitter.com/s_hakase/status/1332640070600331264
https://twitter.com/s_hakase/status/1332640950124834816
https://twitter.com/s_hakase/status/1332642003721437184
https://twitter.com/s_hakase/status/1332642379866669057
https://twitter.com/s_hakase/status/1332646040223109120
https://twitter.com/s_hakase/status/1332649114304036864
https://twitter.com/s_hakase/status/1332667481643642883
オレもちょこっと登場している。

暮しの手帖社は、「花森安治選集」の完結巻となる第3巻「ぼくらは二度とだまされない」を刊行した。花森は「ジャーナリストにとっては、なにを言ったかということの外に、そのことを〈いつ〉言ったか、ということが、大きな意味をもつ」と述べている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000025712.html

◎「デイリー新潮」は11月27日付で「コロナ対策、菅首相は何回『全力を挙げて』の掛け声を繰り返すのか 報道の問題点は」を掲載している。
《就任時に「最優先課題」と語っていたコロナ対策について、なんだかずっとことあるごとに「全力で」といった掛け声を繰り返しているのだ。「死ぬ気でくらいつけ」と発破をかけ続けている野球部の監督のようである。
結局のところ、日々の首相の動静を発表通りに伝える報道では、一体、「全力」とは何を指すのか、前回の指示と今回の指示は何か違うのかといったことがわかりにくい。大臣や官僚に聞けば「ずっと全力でやっております」と答えるに違いない。》
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11270615/?all=1
言葉を軽く扱ってきた政治のツケを払うときが近いのかもしれない。ちなみに「政府は、ぼくたちが見て、どんな点からいっても〈立派〉でなければならない」とは花森安治の言葉である。

◎日本では400万部を超えるベストセラーとなった扶桑社の「チーズはどこへ消えた?」は11月27日に発売20周年を迎えた。これを記念して公式サイトを刷新した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000594.000026633.html

◎21世紀、新潮庫で一番売れてる時代小説シリーズである畠中恵の「しゃばけ」シリーズは、11月30日の新刊「むすびつき」の発売とともに、20周年を記念したフェアを全国書店でスタートする。オビを飾るのは女優のんのコメントと写真。これを購入すると読者全員に、声優・斉藤壮馬による、畠中恵の特別書き下ろし作品「長崎屋あれこれ」の朗読音声が聴けるQRコードをプレゼントされる。
しゃばけ」はシリーズ累計部数は、890万部を突破している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000082.000047877&g=prt

白泉社は、お笑い・芸人・テレビをテーマにしたコラム&レビュー電子雑誌「読む余熱」を創刊する。11月26日から配信開始しているプレ創刊号では、「M-1グランプリ」を特集している。白泉社e-net!(https://www.hakusensha-e.net)ほか主要電子書店で創刊記念スペシャルプライス・100円(税別)で配信している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000366.000046848.html

◎「Yahoo!検索大賞2020」の「流行語部門賞」は、コロナ禍でまたたく間に普及したビデオ会議ツール「Zoom」が受賞した。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2020/11/25a/

◎アイズが運営する日本最大級のクチコミプロモーションサービス「トラミー」は、講談社が運営する「with online」とサービス連携し、共同商品の販売を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000005365.html

朝日新聞デジタルは11月26日付で「三島由紀夫のリアリティー 『美』へと回帰する社会」(編集委員・藤生明)を掲載している。慶応大教授(政治思想史)の片山杜秀は次のように語っている。
《三島が提示した天皇と米国の問題は非現実的に思えたけれど、戦後右翼が一番考えなくてはいけないことを突き詰めて考えていたところがあります。この問題は、戦後の日米関係が残っている限り、続いていく。50年で一区切りとはならないでしょう。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNCT4TW8NCTULZU001.html

◎フジテレビのアナウンサーとして活躍し、50代も半ばを過ぎてフリーに転身した直後にステージ4の悪性リンパ腫であることが発覚してしまった笠井信輔の「生きる力 引き算の縁と足し算の縁」はKADOKAWAから11月18日(水)に発売されたが、発売1週間で2刷目を決定したそうだ。発売前から新聞、テレビ、ラジオ、WEBなど多くの媒体で紹介されたことがヒットに繋がったのは間違いあるまい。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007802.000007006.html

◎「週プレNEWS」は11月27日付で古賀茂明の「また、やった! 菅首相のメディア恫喝が生む『ふたつの忖度』」を発表している。古賀は次のように指摘している。
《実際、『ニュースウオッチ9』に山田広報官から抗議の電話があったことを伝えたのは週刊誌やネットメディアだけ。NHK自身もほかの大手メディアも沈黙を守った。そんな官僚と大手メディアの二重忖度の構造の先に待つのは、権力の暴走であり、強権政治である。民主主義にとってよいことではない。》
https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2020/11/27/112508/
日本の「第四の権力」は、政治権力にからっきし歯が立たないということだ。

朝日新聞社が出版社と共同運営する、人書を紹介するウェブサイト「じんぶん堂」が、11月26日にオープン1周年を迎えた。これを記念して、紀伊國屋書店協力のもと、東京・大阪・広島・札幌の4店舗でブックフェア「今こそ読みたい人書セレクション」を開催している。
じんぶん堂に加盟しているのは明石書店、春秋社、晶社、世界思想社、創元社、大和書房、筑摩書房白水社平凡社、ミネルヴァ書房、朝日新聞社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000988.000009214.html
岩波書店みすず書房は名前を連ねていない。

◎「デイリー新潮」は11月26日付で「元朝日記者『植村隆氏』敗訴 自他共に認める“慰安婦専門記者”にぜひ問いたいこと」を掲載している。
《昨年6月、櫻井氏と報道機関に対する裁判で敗訴した植村氏は、韓国のある日刊紙のインタビューで、「この判決が出たのは、日本の裁判所が右傾化したためだ」と批判、さらに「NHKも完全に親政府放送になり、もはや公共放送ではない。ただ会社で働き給与をもらう“会社員記者”が多くなった」などと発言している。
裁判所やNHKに異議申し立てすること自体は、もちろん自由だ。
ただ、「慰安婦専門記者になりなさい」と後輩記者に言いながら、正義連と尹美香疑惑が露呈して慰安婦問題が混乱する昨今、韓国の記者は、疑惑にしっかりと向き合わない植村氏に関心を持たなくなっていても何ら不思議ではない。》
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11260559/?all=1&page=1
共同通信は11月28日付で「安倍前首相がSNS投稿で”事実誤認” 慰安婦報道の最高裁判決で削除要求」(新崎盛吾)を配信している
《安倍前首相は自身のフェイスブックに20日、植村氏の敗訴確定を報じた産経新聞の記事を添えて「植村記者と朝日新聞の捏造が事実として確定したという事ですね」と投稿した。しかし、確定判決は植村氏に対する名誉毀損を認めた上で「植村氏が事実と異なる記事を執筆したと(桜井氏が)信じたのには相当な理由がある」とした内容。植村氏も「法廷では桜井氏自身が事実誤認を認め、捏造でなかったことも裁判で明らかになった」と話している。》
https://this.kiji.is/705024454355518561


◎11月27日付「東洋経済オンライン」に経済評論家の鈴木貴博が「朝日新聞『創業来の大赤字』のとてつもない難題 構造改革を難しくさせている3つの要因」を寄稿し、次のように書いている。
朝日新聞社にはその経営改革を難しくさせる3つの構造が存在します。それは、
1. 業界の中で死の谷のポジションにいること
2. 不動産業という副業で莫大な利益があがっていること
3. 民間企業でありながら「社会の公器である」ということ
です。》
鈴木によれば「死の谷のポジション」とは、同じ業界で競争をする大企業同士を比較すると圧倒的なトップが儲かり、それに続く2番手、3番手の企業は収益が上がりにくいという古典的で普遍的な経営戦略のコンセプトだそうである。
また不動産業という副業でセグメント利益が68億円もあることによって、社内論理的には「メディア事業が68億円の赤字になるまではうちの会社の経営は耐えられる」という誤った認識が幅を利かせてしまうというのだ。
更に民間企業であっても記者はビジネスよりもジャーナリストとしての矜持を優先してしまうというわけだ。
https://toyokeizai.net/articles/-/391952

◎総じて新聞人の物言いは偉そうだ。ブル新の雄である朝日新聞ジタルは11月28日付で「『しんぶん赤旗』はジャーナリズムか 編集局長の答え」(赤田康和 池上桃子)を掲載している。
https://digital.asahi.com/articles/ASNCW6FHGNCDUTIL01M.html
このタイトルからして、偉そうだ。そこに「朝日新聞はジャーナリズムか」という問いがない。そのことに疑問を抱かないのかね? 西岡研介の「怒り」を赤田や池上は「理会」(竹中労は、こう書いた!)したほうが良いだろう。
《記事の内容はともかく、この見出し。
あのな、寝言は、抜き返してから言えよ、と。
抜かれポンチのブル新が。
おのれらこそが「ジャーナリズム」や思うんやったら、それなりの仕事、見せてみんかい。
毎週のように、「赤旗」と「春」に抜かれて、エラそうなこと言うてんやないぞ、と。》
《念のために言うておくと、記事に出てくる「赤旗」日曜版編集長の山本豊彦記者に、僕は「噂の眞相」時代、抜かれまくったんですよw
さらに言えば、当時の他紙、他局の司法担当記者も負け倒していたわけですよ。
そんな記者に対して〈ジャーナリズムか〉って? そんな恥ずかしいことよう聞けるな、と。》
《政党の機関紙だろうが、商業新聞だろうが、カストリ雑誌だろうが、真実を報道するんが「ジャーナリズム」とちゃうんかい》
https://twitter.com/biriksk/status/1332647790762094592
https://twitter.com/biriksk/status/1332662235987021827
https://twitter.com/biriksk/status/1332672351704477697
そもそもブル新の記者が微塵にも「資本の走狗」であると感じたことがないのであればジャーナリスト失格だろうに。

東京新聞労働組合の連ツイ。
偽装請負、派遣労働悪用、違法な手当廃止…/これでは新聞の信頼を損なってしまう。/神戸市で開かれた今年の「新聞大会」。/中日新聞社は恥を知れ」と書いたビラを/新聞労連の仲間たちと一緒に/会場付近で配りました。》
東京新聞中日新聞のたくさんの同僚たちが/読者へ一生懸命に届けている記事。/そこに唾しているのが/中日新聞社の経営陣です。/紙面と正反対のこと…/そこで働く者の矜持を汚すようなこと…を/どうして平気でやれるのか。/「恥を知れ」とは、こういう時のための言葉です。》
《労基署が何も調べず是正勧告するか。/なのに中日新聞社は/労基法違反の是正を勧告され/新聞各紙で報道されても/「労基署が調べて違法と判断したわけではない」/と、ありえない主張を団交で言い張る…/こんな新聞社では読者から見放されます。/だから、私たちは声を大にして訴える。/「恥を知れ」と。》
《安倍/菅政権の違法や無法を/紙面で批判している中日新聞社東京新聞)。/その社内で違法や無法、反社会的行為が横行したら/紙面がうそになる。/経営者はただちに是正を。/詳しくは下の記事をお読みください。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1332083142329397248

https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1332626925391515648

東京新聞は11月27日付で「『自分たちの恥もさらけ出す』 ドキュメンタリー映画『はりぼて』監督 五百旗頭幸男さん」(望月衣塑子)を掲載している。
富山県チューリップテレビの記者たちと地元議員らの攻防を描いたドキュメンタリー番組を映画化した「はりぼて」は同局キャスターだった五百旗頭幸男さん(42)が監督を務めた異色作だ。「政治も社会も二元論で片付けられない曖昧で多様で複雑なもの」。四月から石川県の石川テレビに移籍した五百旗頭さんが心掛けているのは「単純化させずに余白をもたせて視聴者に判断を委ねる。自分たちの恥もさらけ出し、想定外を生かすこと」だという。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/70985

◎11月28日付朝日新聞の書評面「著者に会いたい」は「愛と性と存在のはなし」(NHK出版新書)の赤坂真理である。
《「セクシュアル・マイノリティは、存在しない」。こんな挑戦的な書き出しで、社会批評でも個人の話でもある風変わりな本は始まる。多様性の否定ではない。むしろ「全ての人はセクシュアル・マイノリティである」と言おうとしている。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14711804.html

INCLUSIVE(インクルーシブ)が、2016年12月に運営支援を開始したマガジンハウスの運営するWebマガジン「ananBeauty+ 」の事業支援を、新たにスタートした。
https://www.inclusive.co.jp/post/ananbplus-1125

特定非営利活動法人チャリティーサンタは、クリスマスに厳しい環境に置かれている全国の子どもたちに本を届ける社会貢献プロジェクト「ブックサンタ2020」を12月24日まで開催している。 4年目となる今年は、新たに山形県群馬県の書店が加わり全国36都道府県の307店舗が参加している。日販と大日本印刷が協賛している。
https://www.value-press.com/pressrelease/257008/

◎新潮社は「NEWS」メンバーとしての芸能活動の傍ら、作家としても活動を続ける加藤シゲアキの三年ぶりとなる新作長編「オルタネート」を刊行した。11月17日の配本日(発売日は11月19日)、いわゆる「フラゲ」日には、数多くの読者が都内の書店に殺到し、17日時点で完売する書店も相次ぎ、発売日前から書店から姿を消すという、異例の事態となった。この勢いはとどまることなく、19日の発売日以降も、全国で完売店が続出し、ツイッター上では「オルタネートいくつか店舗回ったけどどちらも品切れ!」「店員さんに大変人気ですぐに売り切れてしまったんです~と言われてニヤニヤ。」など、新潮社からすれば嬉しい悲鳴が止まらなかったようだ。発売から5日目となる11月24日、新潮社は1万部の緊急重版を決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000047877.html

集英社の10代向け女性ファッション誌「Seventeenは、高校バスケットボールの祭典「ウインターカップ2020」(正式名称:SoftBank ウインターカップ 2020 令和2年度 第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会)のオフィシャル応援団を結成した。
応援団メンバーは、「Seventeen」専属モデル・大友花恋(応援団団長)・岡本莉音・永瀬莉子・雑賀サクラ・ブリッジマン遊七の計5名。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000195.000011454.html

コロプラは、スマホ向けアプリ「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」にて、TVアニメ「銀魂」とのコラボイベントを、2020年11月30日(月)より開催する。周知のように「銀魂」は、集英社の「週刊少年ジャンプ」が2003年から2018年まで連載していた同名の漫画を原作としている
https://colopl.co.jp/magicianwiz/lp/collabo_gintama/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000924.000004473.html

朝日新聞デジタルは11月28日付で「武漢を書いたら『売国奴』 作家が直面した冷たい暴力」(宮嶋加菜子)を掲載している。
新型コロナウイルスで封鎖された武漢にとどまり、日々の暮らしや社会への思いをつづった「武漢日記」をネットで発信した女性作家、方方(ファンファン)さん(65)の作品が中国で出版できない状況になっている。本人が朝日新聞の書面取材に応じ、思いを吐露した。
「私は今、国家の冷たい暴力に直面している。こんな状況が長く続くとは思いたくないが、今はただ、この冷たい暴力がやむのを耐えて待つしかない」
方方さんによると、今年出版予定だった長編小説と、すでに出版の契約書を交わしていた作品の全てについて、複数の出版社から出版見送りの連絡を受けたという。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNCW5V2XNCWUHBI015.html
武漢日記」は日本では河出書房新社から9月に刊行されている。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208008/
毎日新聞は11月18日付で「『コロナ禍、いまだ反省なし』 『武漢日記』作者・方方さん、書面インタビュー 中国当局を批判」(前上海支局長 工藤哲)を掲載している。工藤は、こう書いている。
《日記では、一体なぜこうなってしまったのか、責任の所在が判然としない状況への疑問が繰り返し投げかけられる。当局への不満も包み隠さない。中国ではこうした言論は、批判や規制の対象になる。実際にネット上では、日記の内容は何度も削除され、方方さんを「愛国的ではない」と指弾する批判も発信された。
そうした事情を十分知った上であえて書き、発信し続けることはとても勇気がいる。その思いの源は、市民の経験や抱いた思い、また実際に見聞きした真実をできる限り忠実に表現し、後世のために記録を偽りなく伝えなくてはならない、という使命感だろう。
方方さんは書面インタビューでこう答えた。「ただ自分がすべきだと信じることをしているつもりだ」》
https://mainichi.jp/articles/20201118/ddm/007/040/072000c

朝日新聞デジタルは11月28日付で「もう、ちあきなおみはいないの 最後のマネジャーの回顧」(小泉信一)を掲載している。新潮社から刊行された古賀慎一郎の「ちあきなおみ 沈黙の理由」を取り上げている。
《いまも続くファンからの復帰のラブコール。古賀さんは「もう、ちあきなおみはいないのよ」という言葉を聞いた。「エネルギーを使い果たしてしまったのでしょう。『もう無理して歌わなくてもいいよ』という郷さんの遺言を守り続けているのかもしれません」と話している。》
https://digital.asahi.com/articles/ASNCX331TNCWULZU004.html?ref=mor_mail_topix3_6
私もまた、ちあきなおみの熱烈なファンである。この記事は全く触れていないが、ちあきなおみにとって友川カズキが作詞作曲した「夜へ急ぐ人」は代表作だし、アニマルズの「朝日の当たる家」よりも、ちあきの「朝日楼」が圧巻だし、「矢切の渡しといえば、ちあきなおみだろう。細川たかしでは「道行き」にならないのだ。ちあきの「星の流れに」も絶品である。この記者は私とは違う世界に生きているようだ。

◎宝島社は12月1日に「リンネル特別編集 牛乳石鹸『カウブランド赤箱』のある暮らし」を発売する。懐かし昭和3年赤箱デザインをあしらった四角缶と丸缶、 赤箱石けん、 泡立てネットの4点セットを本体1800円+税で売るという企画だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000001082.000005069.html
蛇足ながら書いておくが、最近、セブンイレブンでは雑誌のコーナーで女性誌は宝島社のものだけというケースも目立つ。女性誌に関しては勝負あったという感じかな。宝島社は雑誌では書店とセブンイレブンでは付録を変えているが、日販系のMPDに関しても付録を変えるというアプローチは十分あり得るだろう。

三省堂の「新明解国語辞典」が9年ぶりに全面改訂された。
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/smk8/

◎「NHK NEWS WEB」は11月26日付「北海道NEWS WEB」で「日本製紙“撤退”再考へ署名活動」を発表している。
《「日本製紙」は今月、100年前に操業を始めた釧路工場での新聞や雑誌向けの紙の生産から来年8月に撤退すると発表しました。
これを受けて、釧路市の蝦名大也市長と釧路商工会議所の栗林定正会頭は26日に会見を開き、地域経済への影響が大きいとして会社に撤退の再考を求める署名活動を始めると発表しました。
署名活動は商工会議所が主体となって今月30日から来月13日までの14日間行われます。》
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201126/7000027356.html

◎夏にはお世話になった「サントリー天然水 うめソルティ」だったが、冬は「サントリー天然水 はちみつうめ」が12月1日より発売される。
https://straightpress.jp/20201126/449586

◎「貧困ジャーナリズム大賞 2020」は、沖縄タイムスの長期連載「『独り』をつないで―ひきこもりの像―」に決まった。
「貧困ジャーナリズム特別賞」には、あらいぴろよのコミック「虐待父がようやく死んだ」(竹書房)▽隅田靖監督の映画「子どもたちをよろしく」が選ばれた。
「貧困ジャーナリズム賞」には次のものが選ばれた。
中国新聞の連載「この働き方大丈夫?」
▽ドキュメンタリーコレクティブDocuMemeのNHK BS1 スペシャル「東京リトルネロ」など
▽NHKのテレビ番組「分断の果てに“原発事故避難者は問いかける”」
▽NHKのETV特集「調査ドキュメント~外国人技能実習制度を追う~」
毎日新聞の連載「やまゆり園事件は終わったか」
▽神奈川新聞取材班の書籍『やまゆり園事件』(幻冬舎)などを中心とした報道について
▽テレビ新潟のテレビ番組「桜SOS~フードバンクと令和の貧困~」
朝日新聞の企画「内密出産 国は動かず」
▽ジャーナリスト藤田和恵の「『コロナで失業』40歳男性はなぜ派遣を選ぶのか(東洋経済オンライン)」
東京新聞の記事「足立区生活保護とりやめ問題」
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/669729

村上春樹の短編小説集「一人称単数」(藝春秋)が韓国で翻訳出版された。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201127000200882

東スポWebは11月27日付で「三浦春馬さんの〝便乗本〟が大炎上! 批判受け幻冬舎がタイトル変更」を掲載している。
《7月に急死した俳優・三浦春馬さん(享年30)の〝便乗本〟が発売直前に仕様変更となったことが27日、本紙の取材で明らかになった。
問題の書籍は幻冬舎から来月9日出版予定の「永遠と復活」。実は同著のタイトルはつい先日まで「永遠と復活 三浦春馬さんに捧ぐ」だった――。》
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2452554/
「NEWSポストセブン」が11月21日付で「【動画】三浦春馬さん追悼商法? 78才牧師は『利用していい』」を掲載していた。
三浦春馬さんの死から約4か月。ファンの間では、12月に発売される書籍『永遠と復活 三浦春馬さんに捧ぐ』が話題となっています。
三浦さんの名前がタイトルになっていますが、著者は78歳、牧師の大川従道氏。2019年1月、主演した舞台の稽古中に出会い、生と死を学ぶため三浦さんは大川氏の元を訪れていました。》
https://www.news-postseven.com/archives/20201121_1614519.html?DETAIL
PS砲が炸裂し、タイトル変更となったのであろう。

◎「ななつ星」の旅の記憶や憧憶を7人の人気作家たちが短編小説とエッセイ等に描いた「Seven Stories 星が流れた夜の車窓から」が藝春秋から刊行された。収録作品は次の通りだ。
糸井重里 / 「帰るところがあるから、旅人になれる。」
井上荒野 / 「さよなら、波瑠」
・恩田 陸 / 「ムーン・リヴァー」
川上弘美 / 「アクティビティー太極拳
小山薫堂 / 「旅する日本語」
桜木紫乃 / 「ほら、みて」
三浦しをん / 「夢の旅路」
クライアントはJR九州。出版社ならではの企画だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000037933.html

◎ローソンの「マチの本屋さん」は、全国3000店舗で12月1日より「講談社庫」「青い鳥庫」を取り扱う。「講談社庫」で扱うのは次のようなラインナップだ。
13階段」  高野和明    770円
「リバース」  湊かなえ    704円
半落ち」   横山秀夫    649円
「危険なビーナス」       東野圭吾    990円
「宿命」    東野圭吾    814円
「仮面荘殺人事件」       東野圭吾    704円
十角館の殺人<新装改訂版>」 綾辻行人    946円
東野圭吾公式ガイド 作家生活35周年ver.」        東野圭吾    704円
「すべて真夜中の恋人たち」   川上未映子   748円
「ミルキー」  林真理子    607円
「島はぼくらと」        辻村深月    770円
「スパイの妻」 行成薫     814円
「5分後に意外な結末 ベスト・セレクション」  桃戸ハル    671円
「5分後に意外な結末 ベスト・セレクション 白の巻」      桃戸ハル    682円
「5分後に意外な結末 ベスト・セレクション 黒の巻」      桃戸ハル    682円
https://www.lawson.co.jp/lab/entertainment/art/20201127_bookmachihon.html

幻冬舎は12月9日に「愛の不時着 写真集」を発売する!
https://www.gentosha.jp/article/16994/

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3)【人事】白泉社 11月27日付

代表取締役社長 菅原弘 全社統括

専務取締役 馬場建輔 管理部門(総務部・経理部・編集総務部)営業部門(販売部・宣伝部・制作部・海外営業部・コンテンツビジネス部)担当

取締役 八巻健史 総務部・経理部・編集総務部担当兼総務部・経理部部長

取締役 島田明 第2編集部・宣伝部担当兼第2編集部・宣伝部部長

取締役 高木靖 デジタル事業部・キャラクタープロデュース部担当兼デジタル事業部・キャラクタープロデュース部部長

取締役 白岡真紀 第1・3編集部担当

取締役 小見山康司 販売部・制作部・海外営業部担当兼販売部部長

取締役 柳沢仁 出版部・MOE編集部・kodomoe編集部コンテンツビジネス部担当兼MOE編集部・kodomoe編集部部長

取締役 廣野眞一 (新任)

取締役相談役 鳥嶋和彦

監査役 恩穂井和憲

堀内丸恵取締役は退任。

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4)【人事】宝島社 11月27日付

小島麻利子
新:ネット書店営業部長
旧:広告局InRedデスク課長

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5)【深夜の誌人語録】

迷ったら決断するな。