【文徒】2018年(平成30)9月18日(第6巻175号・通巻1349号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】「 料理レシピ本大賞」特別選考委員賞の「全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ」について
2)【記事】「あれかこれか」ではなく「あれもこれも何もかも」の時代へ
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2018.9.18 Shuppanjin

1)【記事】「 料理レシピ本大賞」特別選考委員賞の「全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ」について

「第5回 料理レシピ本大賞」 が次のように決まった。
【料理部門:大賞】【DNP賞】
「みそ汁はおかずです」瀬尾幸子/学研プラス
【お菓子部門:大賞】
「へたおやつ 小麦粉を使わない白崎茶会のはじめてレシピ」白崎裕子/マガジンハウス
【料理部門:エッセイ賞】
「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」稲垣えみ子/マガジンハウス
【料理部門:絵本賞】
「わかったさんのこんがりおやつ」寺村輝夫永井郁子・さわのめぐみ/あかね書房
【料理部門:コミック賞】
「たまこ定食 注のいらないお店6巻」野崎ふみこ/双葉社
【料理部門:入賞】
「ちゃんとおぼえたい和食」田麻子/秀和システム
「シェフの家呑みおつまみ」依田隆/秀和システム
「レシピを見ないで作れるようになりましょう。」有元葉子/SBクリエイティブ
「志麻さんのプレミアムな作りおき」志麻/ダイヤモンド社
「帰り遅いけどこんなスープなら作れそう」有賀薫/響社
「やみつきバズレシピ」リュウジ/扶桑社
【特別選考委員賞】
「全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ」本山尚義/ライツ社
http://recipe-bon.jp/?info=%e3%80%902018%e5%b9%b4-%e7%ac%ac5%e5%9b%9e-%e6%96%99%e7%90%86%e3%83%ac%e3%82%b7%e3%83%94%e6%9c%ac%e5%a4%a7%e8%b3%9e-%e5%8f%97%e8%b3%9e%e4%bd%9c%e5%93%81%e7%99%ba%e8%a1%a8-%e3%80%91
受賞作をできる限り書店でチェックしてみた。お世辞抜きで圧倒されたのは「特別選考委員賞」を受賞した「全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ」である。タイトル通り 全196ヵ国の見たこともないような世界の料理のレシピを紹介しているのだが、食材はスーパーで揃えることができるのだ。地中海キプロスの絶品イカメシ「カラマリア・ゲミスタ 」にさして驚きはしなかったが、サバの味噌煮を超えた、タンザニアのサバ料理「スープ・ヤ・マサキ」とか、「肉じゃがより懐かしミャンマーの母の味『チェッターアールヒン』」となれば、私の食欲は猛烈に刺激される。こんなレシピ本、これまで見たことがなかったではないか。既に6刷と売れている。
http://wrl.co.jp/2017/11/21/196recipe/
この本で私はライツ社という版元の名前を初めて知った。ライツ社兵庫県明石市で2016年9月7日に設立されている。ヨシダナギの写真集「HEROES」もライツ社の仕事である。実は「全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ」はクラウドファンディングを使っている。CAMPFIREで300万円を目標に募集を始め、何と378.5万円を集めたのだ。パトロン数は425名だ。
https://camp-fire.jp/projects/view/13557
https://note.wrl.co.jp/n/nbefa32ab930d
ライツ社の代表をつとめているのは大塚啓志郎。創業に際して、こんなことを書いている。
「ですが、出版業をとおして、やりたいことはひとつです。 
 『write』『right』『light』。
 書く力で、まっすぐに、照らす。 
本とは、凍りついたこころを解(と)かす光です。
 それは、人が悩みもがくときに導いてくれる明かりかもしれないし、新しいアイデアが浮かぶ瞬間のひらめきかもしれない。その胸の中に生まれる小さな火かもしれないし、温かい木漏れ日や友達の笑い声のようなものなのかもしれない。
そう考えています」
http://wrl.co.jp/about/
大塚は、いろは社の出身だそうだ。関西大学を卒業し、2008年に京都の出版社である「いろは出版」の新卒1期生として入社してキャリアを積み上げて営業マンをつとめる奥さんとともに独立に踏み切ったようである。
https://hello-iroha.com/business/
http://tabi-daigaku.jp/teachers/27
大塚は明石で創業した理由を次のように述べている。
「京都、大阪、兵庫、どこに社を構えるか悩んだのですが『やっぱり独立するなら地元でやりたい』という思いで、明石を選びました。実は出版社というのは9割が東京、残りの1割が大阪と京都にあって、兵庫には指で数えられるほどしかありません。ですが、今の時代はインターネットさえあればどこでも仕事ができますし、明石なら神戸空港が近いので東京にもすぐに行けます。明石にいても東京にいる条件と変わらず全国に向けた仕事ができるということが決め手でした。これから、地元明石や神戸にいるおもしろい人やモノを『本』という形にして全国に発信していければと思っています」 
https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/citysales_ka/otsuka.html
いろは出版の社長も若い。木村行伸社長は9月27日 に38歳となる。
いろは出版が会社である以上、利益を出さなければ淘汰されます
ですが、そんな競争社会の中で一番に愛をかかげて突っ走る会社があるのは愉快であり、その愛を具体的にして行くことで会社が成長して行けたなら僕らの存在がこれからの希望になれると信じています」
https://hello-iroha.com/company/message/
木村は電車広告の詩人「きむ」としても知られているようだ。
https://twitter.com/ksu_press/status/1011120656723861505
大塚は「note」に「会社を辞めて2年が経って、結婚式で前職の社長に会ったときのこと」を発表している。
「それから2年が経ち、結婚式場で会った社長は、いきなり笑顔でぼくをおどかしてくれた。そして、後輩たちが余興のために席を立ったとき、隣に呼んでくれた。 
『調子はどうなん?』『うまくいってるんか!よかったな!』『出版業界を盛り上げてな!』『世界を変える本をつくってな!』
相変わらずの超ポジティブな社長だった。笑顔がとても懐かしかった」
https://note.mu/19860314/n/n6a8a92dd9a6a
「全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ」がレシピ本の世界を変えたのは間違いない。

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2)【記事】「あれかこれか」ではなく「あれもこれも何もかも」の時代へ

「ねとらぼ」が掲載した「『電子書籍より紙の本を買ってもらえるとうれしい』――漫画編集者の意見に賛否 『出版のシステム自体に問題があるのでは』」で「終末のワルキューレ」や「北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌」を担当している編集者・山中の次のようなツイートの存在を知った。山中はマンガを電子書籍ではなく、紙のコミックスで買って欲しいとツイートしたうえで、次のようにその理由を説明している。
「紙で買って貰えると嬉しい理由として、『電子は数字が固まるのが遅いので単行本の初速は紙で見る』とか『何十年もお世話になってきた書店さんたちをちょっと贔屓したい』とかありますが、賛否両論あってしかるべきだと思います」 
「補足です。 出版社が電子の売り上げを軽視しているわけではありません。紙は次巻の刷部数に直結し、電子は刷部数の概念がない、というのが言いたいことです。『時代に逆行して本を買おう』とか『電子派の人を批判したい』とかの意思は一切ありません。自分も電子めっちゃ買います 」
「また、読者様に『本を買ってください』とお願いしている意図も一切ありません。 あくまで『どちらを買った方が作家さんの応援になりますか?』という質問に個人的に思う回答をさせていただいた、という以上の意図はありません」
「先ほどのツイート、間違っている箇所がありました。 紙の本が売れないからといって、電子で売れていても打ち切りになるということはありません。 紙が売れなくなったら、紙の本が出せなくなりますが、電子が売れていれば連載は続きます 」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1809/15/news006.html
https://twitter.com/ComicYamanaka/status/1035104615140708352
https://twitter.com/ComicYamanaka/status/1035115576991965185
https://twitter.com/ComicYamanaka/status/1035316847200022533
https://twitter.com/ComicYamanaka/status/1035318499093041152
https://twitter.com/ComicYamanaka/status/1035339390300479488
この連続ツイートに対する反響は大きかった。主なものを拾っておこう。
「紙の本は発売日に書店に無いことがあまりに多すぎると思います 特に地方の書店は、それなりに売れてる本でも配本が無いことが多いです そうなると本を手に入れる方法は数日かかる通販かすぐに手に入る電子の二択に限られてしまいます」
https://twitter.com/kiki_lily17/status/1035322127988084736
「・発売日から3~4日は遅れる新刊 ・地方の書店には入らない一方、都市部では積み木のように並べるほど大量に来る偏った配本 ・注から1~2週間はかかる取り寄せ と読者側が極めて不満に感じるシステムを電子書籍が一気に解決してくれたのに、未だに紙の本ばかり重視されたら何の意味も無いですね 」
https://twitter.com/WALLLESS_LILY/status/1035365759478685696
「これは 海外在住には ツライ案件です。私は電子で月何十冊も読むのですが、紙だと 和書は 倍以上の時間と値段がかかります。電子のいい点は 何処でもいつでも 購入出来て 読書が出来る事です。そう言う事情で電子されている方も多いと思います 」
https://twitter.com/kim251042/status/1035307664962674688
「紙と電子の質問をジャンプ編集部にしてどっちで買うか迷ってるとも伝えたことがある者ですが、どちらも変わらないと聞いて電子にしてました。。編集部によって変わるんですかね…? 」
https://twitter.com/nogu3azurite/status/1035448025789812737
「電子を自社で運営してる大きなとこだけしかできないかもですが、紙買えば電子も読めるといい。紙か電子か迷ってる客は取れるし物は欲しいけどもう電子でしか読まないしな客もそこそこはいるでしょうし。 紙も電子も買ってるって客層多いならマイナスかもですが。紙は割引少ないしちょうどいいのでは 」
https://twitter.com/rasa_tw/status/1035443603986776064
電子書籍の方が読みたいときに買えるのでついポチッと買ってしまいます。都会ならまだしも、大型書店がある街ではないので尚更に。でも読んで気に入れば単行本が欲しくなり結局通販してでも買ってしまいます…手元に置いておきたいんですよね… 」
https://twitter.com/ComicYamanaka/status/1035104615140708352
「連載中はまったく仰る通りですが、連載終了作品は電子の方が助かるケースが多いです。 その旨も付け加えていただきたかったのです 」
https://twitter.com/ogatatei/status/1035355786363297792
「新聞も似たような傾向があります。デジタルの収入で紙の赤字を埋めようとするまで「紙」が恋しいです。個人的には紙派ですが、環境保護を考えると、今こそ習慣を変えるきっかけのではないでしょうか」
https://twitter.com/729339414/status/1035463836357160965
「あとのツイートも読んでいますし、元雑誌編集ですから気持ちはわかるんです。けど、将来電子が主流になることは明白な時代に、出版側から「とはいえ紙なんです」と言われると萎えます。『仕組みを変えよう!』『電子の売上情報を活用するには?』という提案や意志を見たいところです 」
https://twitter.com/denjiro13/status/1035376970505191424
インターネットの出現とデジタルデバイスの進化により、読書スタイルが多様になって来たのは間違いあるまい。まさか「電話機」で読書をするようになるとは私すら20世紀の段階では想像もしなかった。しかし、技術革新によって多様性が実現してしまった以上、その多様性に出来る限り応えるのが出版にかかわる者にとって使命であると言って良いだろう。即ち「あれかこれか」の二者択一が問われているのではなく、「あれもこれも何もかも」を実現する木目細かく、繊細なサーヴィスが問われているのであり、そうした問いに最も敏感な企業がアマゾンであるということも否定できまい。

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3)【本日の一行情報】

◎オレと考え方同じじゃん。「MusicVoice」でファッション誌「bis」(光社)の中郡暖菜編集長が次のように語っている。
「昔は、インターネットの情報に対して、出版社は『ライバル意識』を持っていましたし、『競合』という認識だったと思います。でも今は、お互いの良い面を出して、相乗効果を生み出している。雑誌『bis』も、仮想ライブ空間『SHOWROOM』とコラボしてオーディションを実施したり、ライブコマースに参入しています。ネットを通じて『bis』を知った子が、雑誌を買ってくれる。そういった相乗効果がどんどん増えています。私自身も、ネットをメインにした『出版ビジネス』にこそ今後は挑戦していきたいですし、『ネットメディア』だから出来る事と『出版社』が出来る事、それを掛け合わせて『多方面に展開』していくことで、『その先の未来』があると思っています」
https://www.musicvoice.jp/news/201809140102898/

◎「不謹慎狩り」とは、災害時に芸能人が楽しそうな投稿をすると不謹慎だとクレームをつけて謝罪に追い込むことである。北海道地震では長谷川京子が「不謹慎狩り」の犠牲となったようである。
「北海道地震が発生した6日、女優の長谷川京子さんがインスタグラムに知人の誕生日を祝う投稿をして批判を浴び、謝罪に追い込まれた。大災害発生時に有名人のSNSを過剰に攻撃する現象は『不謹慎狩り』と呼ばれ、たびたび疑問視されている」
https://news.careerconnection.jp/?p=59460
この記事を読んだ堀江貴は、こうツイートしている。
「こいつらは自分がクソだという自覚がないからな」
https://twitter.com/takapon_jp/status/1039712917086785536
J-CASTニュース」が掲載した「『不謹慎狩り』引き起こすソーシャル・ジャスティス・ウォリアー 長谷川京子は謝罪に追い込まれた」のなかでITジャーナリストの高橋暁子は次のように語っている。
「最初に火をつけるのは、『ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー』と呼ばれる人たち。ネット上で、ある種の正義感を振りかざす人たちです。芸能人を隙あらばと、徹底的に攻撃することで、自らの満たされない生活の鬱憤を晴らそうとしている可能性が高いです
ネット上のごく限られた世界で暮らしている人たちが、そのような言説を正しいと思い込み、炎上に加担する。こうして『不謹慎狩り』は大きくなっていくのです」
https://www.j-cast.com/2018/09/07338129.html
「不謹慎狩り」と所謂「ネトウヨ」「パヨク」は化としての同質性を指摘できるかもしれない。

◎「角川ドワンゴ学園」(沖縄県うるま市)は「学校教育法における中学校ではなく、生は義務教育の中学校に在籍しながら通う」(日刊スポーツ)通学制の「N中等部」を来年4月、東京都内に開校する。
https://www.nikkansports.com/general/news/201809130000611.html

小学館児童出版化賞は、今井恭子の「こんぴら狗」(くもん出版)と、シゲリカツヒコの「大名行列」(小学館)に決定した。
https://this.kiji.is/412922109012870241
http://kumonshuppan.com/ehon/ehon-syousai/?code=39298
https://www.shogakukan.co.jp/books/09726775


◎9月14日付朝日新聞によれば「米アマゾンのジェフ・ベゾス高経営責任者(CEO)が13日、『選挙で選ばれた公職者が記者やメディアを攻撃するのは誤りだ』と述べた。トランプ米大統領を、名指しは避けつつ批判した」そうだ。 
https://www.asahi.com/articles/ASL9G3TZ0L9GUHBI00P.html
ジェフ・ベゾスが念頭に置いているのはアマゾンではなく、ワシントン・ポストである。

◎「とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論」(イースト・プレス)のラリー遠田の「『日本人のテレビ離れ』論が実は全然違うワケ ネットに滅ぼされるものでも何でもない」を「東洋経済オンライン」が掲載している。
「これから起こることは、テレビが滅びるというよりも、『テレビ』という概念がどんどん広がって薄まっていく、ということではないか」
「テレビは決して滅びるわけではなく、そのあり方が変わって、より広範囲に拡散していくだけだ」
https://toyokeizai.net/articles/-/237287
何もテレビに限ったことではあるまい。新聞にしても、雑誌にしても、ラジオにしても同様のことが言えるはずである。

KADOKAWAより発売されたニャンの「好きな人を忘れる方法があるなら教えてくれよ」が、発行部数7万部を突破。ニャンはフォロワー数が現在62万人超の「Twitter界のプリンス」 の異名を持つ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004988.000007006.html
コレなんだけどね。
https://twitter.com/radran10

KADOKAWAとEiMの協業で運営するアパレルブランド「CONNECT:ED」がスタートし、その第一弾となる「この素晴らしい世界に祝福を!」(スニーカー庫)、「冴えない彼女の育てかた」「デート・ア・ライブ」(ファンタジア庫)、「ノーゲーム・ノーライフ」「Re:ゼロから始める異世界生活」(MF庫J)の、全5作品の世界観をモチーフにしたアイテム が発売を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004989.000007006.html

トーハンは、伊勢治書店と共に、具専門店「伊勢治」(小田原市)を8月27日に新装オープンした。同店はトーハンが手がける初の具専門店である。
http://www.tohan.jp/news/20180914_1268.html

幻冬舎は、9月14日(金)から9月27日(木)まで秋の電子書籍キャンペーンとして「電本フェス~幻冬舎の書籍ほぼ全作品割引 最大70%OFFキャンペーン~」を実施している。合計で3,600冊を超えるタイトルのうち、話題作を含む400冊以上について、期間中を通して70%割引する。  
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000410.000007254.html

JTBとStrolyは、位置情報と連動したオンラインマップを使って旅行者に地域の魅力を伝える新たなプラットフォーム構築を目指し、8月よりJTBによるStrolyへの資本参加、ならびに両者間での包括業務提携を行うことに合意した。業務提携による新サービスは、三つ。①地域の観光ガイドマップ等のインタラクティブ・メディア化サービス ②オンラインマップを通じた旅行者への旅ナカ体験価値の創出 ③大型イベント実施時の会場案内ソリューション である。
https://www.jtbcorp.jp/scripts_hd/image_view.asp?menu=news&id=00239&news_no=144

田中圭を表紙に据えた「アエラスタイルマガジン vol.40」(9月22日発売)は創刊10周年号にあたるのだが、Amazonなどで、発売前にも関わらず予約が殺到し、朝日新聞出版は急遽、異例の「発売前重版」を決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000533.000004702.html

e-book.Ranksが運営する電子書籍ランキングサイト電子書籍ランキング.com」のマンガ読み放題サービス「すぐ読みっ!」で9月14日に「史記」(久松雄、久保田千太郎)が合本版として公開された。
http://www.dreamnews.jp/press/0000181171/

◎山口雄大の光社新書「品切れ、過剰在庫を防ぐ技術」は出版にも当てはまるのだろうか。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334043704

◎「コミックナタリー」によれば、集英社は「りぼん」「マーガレット」「別冊マーガレット」の少女マンガが「毎日待てば無料」で読めるアプリ「マンガMee」を今秋リリースする。これに先立ち、「マンガMee」では「新人賞」「新戦力オーディション」「即戦力スカウト」と題した3つの賞を設けた。
https://manga-mee.jp/
https://natalie.mu/comic/news/299754

◎映画「ドラゴンボール超 ブロリー」(2018年12月14日公開)の公開を記念し、11月1日より、東京スカイツリーとのコラボイベント「超天空塔」(スカイツリースーパー)の開催が決まった。
https://animeanime.jp/article/2018/09/14/40149.html
映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」の興行収入が30億円を突破。映画産業を支えるのは出版コンテンツであり、ここでも集英社の「週刊少年ジャンプ」の存在感は大きい。
https://animeanime.jp/article/2018/09/15/40167.html
空知英秋の「銀魂」は9月15日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)42号をもって完結。と思いきや、「ジャンプGIGA」でつづくことになるという。 
https://getnews.jp/archives/2078133

◎NHK総合の「のぞき見ドキュメント 100カメ」はひとつの場所に100台の固定カメラを設置して、人々の生態を観察する番組だが、9月17日の放送では「週刊少年ジャンプ」が取り上げられた。
「100台のカメラには、『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎と今後のストーリーを考える打ち合わせの電話や、新連載が決定する会議の様子など、普段は見ることのない編集業務を記録。個性的な編集者たちの決定的な一瞬や、どの職場でもありそうな思わず『あるある』と共感する人間関係が映し出される」(デイリースポーツ)
https://www.daily.co.jp/leisure/kansai/2018/09/14/0011640079.shtml
https://www.lmaga.jp/news/2018/09/48375/

◎阿川大樹の実業之日本社庫「終電の神様」と藤本正二が講談社の「週刊モーニング」 に連載する「終電ちゃん」がコラボして、「終電エピソード大賞」が開催される。 
http://www.j-n.co.jp/columns/?article_id=495
http://www.j-n.co.jp/shuden/

◎9月14日付毎日新聞によれば、NHKと日本テレビはテレビ放送開始65周年を記念し、9月22日を「コラボデー」として、「テレビ65年 スポーツの力」と題した特別番組も両局で同時に生放送するなど、様々なコラボが試みられる。
「同日は、特別番組以外でも局の垣根を越えた企画が目白押し。4人のアナウンサーは、NHK『おはよう日本』と、日本テレビ『ズームイン!!サタデー』などに互いに出演するほか、巨人対ヤクルトのプロ野球中継では、『同じ試合をNHKと日本テレビが中継するとどう違うのか』といったテーマを扱う。NHK『LIFE!』(午後9時)では日本テレビ嵐にしやがれ』の出演者、嵐の桜井翔さんがコントに挑戦する 」
https://mainichi.jp/articles/20180914/k00/00e/040/358000c
https://www.screens-lab.jp/article/10391

池田大作が「聖教新聞」で連載をつづけて来た「新・人間革命」が完結を迎えたそうだ。
https://www.j-cast.com/2018/09/15338748.html?p=all
立憲民主党有田芳生がこんなツイートをしていた。
創価学会池田大作会長(現名誉会長)が沖縄を特別に重視し、日本政府の対応に批判的だったことは『新・人間革命』13巻で鮮明だ。聖教新聞の連載は2002年。創価学会はその前年から『沖縄タイムス』に『沖縄で平和を考える』という広告特集を6回にわたって掲載した。沖縄に対する原点がここにある」
https://twitter.com/aritayoshifu/status/1039715231314788352

◎千葉琢也は6月に立ち上げたTHOUSANDから、9月20日に「シルバー」(Silver)を創刊する。「Fashionsnap.com 」は次のように書いている。
「『シルバー』はファッションやアートに関心のある人、クリエイティブな仕事に従事する人、本物を求める大人たちをターゲットに、ファッションやライフスタイル、プロダクトなどを発信する東京発のインターナショナルマガジン。『雑誌』『デジタル』『イベント』の3つから構成され、雑誌は3・6・9・12月の年4回発行する」
https://www.fashionsnap.com/article/2018-09-14/thousand-silver/

◎これオレじゃない!ま、オレの場合5つだけどね。
「『私はあなたより4つも年上で、先にシワくちゃなおばあちゃんになっちゃうのよ。それでもいいの?』と年下の彼に念押しをしたそうです。『シワくちゃになっても、君のその表情が変わらなければいいんだよ』と彼は答えたそうです。彼女はその後、プロポーズを受けました」 
https://www.biteki.com/life-style/others/312247
小学館から「美的GRAND 」が創刊された。年4回刊。天野佳代子編集長曰く・・・
「『美的』は30歳前後の女性をターゲットに作っている美容誌なんです。だから40代以上の女性のエイジングの悩みに向けて、もっと濃厚な情報を届けられる場が欲しくて、以前から“上の年代の美容雑誌を作りましょうよ”と声をあげていたんです。実現してうれしいです 」
https://www.asahi.com/and_w/articles/SDI2018090698351.html
「紙」だけの創刊なのかな。オンラインメディアとしては、どうするのだろう?イベント戦略は?「美的GRAND」という店舗を持つという手もあるだろう。「美的GRA」としてツイッターやインスタグラムの公式アカウントは、いつ立ち上げるのだろうか。年4回刊なればこそ「同時多発的創刊」を考えても良いのではあるまいか。

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4)【深夜の誌人語録】

どんな偉業にも最初の一歩がある。