【文徒】2018年(平成30)5月24日(第6巻94号・通巻1268号)
Index------------------------------------------------------
1)【記事】アマゾン「一強」体制の恐怖
2)【記事】マスメディアのセクハラ事情
3)【本日の一行情報】
4)【検証】日大アメフト部殺人タックル事件の「炎上」現場を読む
5)【深夜の誌人語録】
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- 2018.5.24 Shuppanjin
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1)【記事】アマゾン「一強」体制の恐怖
「PRESIDENT Online」は佐伯雄大の「『本を買うならアマゾン』はなぜ危ないか」を掲載している。
「アマゾンの行動とその成長は、ほとんど良いことずくめに思える。ただ懸念もある。小規模出版社はこの流れで淘汰されてしまう恐れがあるからだ」
全くその通りだと思う。近くに東京堂書店や三省堂書店が存在するという環境であれば小規模出版社の本を手に入れるのは容易である。しかし地方に行けば、多少街が大きくとも、そう簡単に小規模出版社の本を手に入れることはできないだろう。小規模出版社の本を買うにはアマゾンを使うのが一番便利だという状況が間違いなくあるのだ。佐伯も次のように書いている。
「リアル書店では、『アマゾンは読者にすぐ配送できるのに、なぜうちは注文しても本が来ないのか』と書店員が悩む事態が起きている。例えば顧客から書籍3点の注文をもらって、1点だけ取次にも出版社にも在庫がなかったり、調達に時間がかかったりする場合、書店がアマゾンから購入し、3点そろえて顧客に販売することすらあるという」
http://president.jp/articles/-/25143
いずれにしてもアマゾンの膨張は止まらない。アマゾンは新オフィスをJR目黒駅前の目黒セントラルスクエアに開設し、現在入居している目黒雅叙園アルコタワーならびにアルコタワー・アネックスのオフィスも引き続き稼働させることで、東京のオフィスを拡張する。これにあわせて東京勤務のコーポレート職および技術職(コンピューター・サイエンス、機械学習、クラウド・コンピューティング、財務、マーケティングなど)で1,000人を新規採用すると発表した。
https://amazon-press.jp/Top-Navi/Press-releases/Presselist/Press-release/amazon/jp/Corporate/Corporate-communication-Tokyo-Office-Expansion-20180522/
LINEで広告事業戦略担当の執行役員をつとめる葉村真樹は「破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略」(ダイヤモンド社)を著書として持っているが、アマゾンはデザイン・シンキングのビジネスを確立しているということになる。
「デザイン・シンキングは、企業としての業界ポジショニングや、自社の経営資源を考える以前に、まずは自らの顧客(消費者・ユーザー)のことを考える。
アマゾンでたとえると、本をどう売るかを業界における自らの立ち位置や、競合と比較した場合の強みは何か、から考えるのではなく、本を必要としている人の立場になって、その人にとって最も良い『本の提供の仕方』を考えることが最強の競争戦略となるのである
デザイン・シンキングはディスラプター(破壊者)の競争戦略そのものなのである」
https://diamond.jp/articles/-/170336
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2)【記事】マスメディアのセクハラ事情
大阪国際大の谷口真由美准教授が明らかにしたメディア業界のセクハラ被害の実態。
「セクハラを受けた相手は社内の上司や先輩が40%で最多だった。出演タレントや他社の記者など社外関係者も29%に上った。警察・検察関係者からの被害は12%、国会議員ら政治関係者が11%、官僚を含む公務員が8%だった。女性からのセクハラも5件あった」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20180522/k00/00m/040/045000c
朝日新聞は「性暴力と報道対話の会」が実施したアンケート調査も取り上げて次のように書いている。
「被害の内容では、体に触られたり、性的な冗談やからかいを受けたりといった被害や、『性的な関係を強要されそうになった』(39人)、『性的な関係を無理やり持たされた』(8人)という深刻なものもあった。だが6割以上が、周囲に相談することを『考えなかった』『しなかった』と回答したという」
https://www.asahi.com/articles/ASL5P3VXJL5PUTIL01F.html
これは新聞では書けない橘玲の意見だ。橘玲は「週刊プレイボーイ」に掲載した記事を「ZaiONLINE」に転載している。
「日本は『先進国の皮をかぶった身分制社会』なので、あらゆるところに『身分』が顔を出します。記者クラブ制度もその典型で、そこに加入している大手メディアの記者だけが政治家や官僚、警察幹部などに特権的にアクセスでき、フリーのジャーナリストが同じことをすると『犯罪』になってしまうのです」
記者クラブ制度に骨まで使ったジャーナリズムの構造は「原子力ムラ」と相似形をなす。同じ穴の貉ということである。
「記者クラブ制度の欺瞞は、財務省の前事務次官が、記者のなかから気に入った若い女性を選んで、『タダで遊べるキャバ嬢』として夜中に呼び出していたことから白日のもとにさらされました。女性記者からセクハラを相談された上司が揉み消そうとしたのは、権力との『特別な関係』を壊したくなかったからでしょう。批判が自分たちの特権に飛び火するのを嫌がる各社が、この問題の追及に及び腰なのも当然です」
http://diamond.jp/articles/-/170603
「GQ JAPAN」7・8月合併号は伊藤詩織を取り上げている。鈴木正文編集長は「エディターズ・レター」でカントを踏まえながら次のように書いている。
「元ジャーナリストも前事務次官も、さらには現財務大臣も、現在のこの国の法律のもとで、その法律の執行者の判断によれば、『法的正義』の上ではなんらやましいところはない。しかし、そのことが『道徳的正義』までも満たす、ということになるとはかぎらない。
カントは、人間は他人にたいする義務を負うまえに自己にたいする義務を負うといっている(『人倫の形而上学』)。誇らしくおもえない自己は、自己にとっての罪である」
https://gqjapan.jp/magazine/letter/20180522/editors-letter-181
いわゆる「レオン」系と目される編集者も、極道御用達であることは誇っても良いけれど、その一方でこの程度には知的であって欲しい。
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3)【本日の一行情報】
◎ガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営するスマホ向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」は講談社の「週刊少年マガジン」や「月刊少年マガジン」のさまざなキャラクターが登場する「マガジンオールスターズ」コラボ第2弾を5月28日午前10時〜6月11日午前9時59分まで開催する。
https://mainichi.jp/articles/20180521/dyo/00m/200/024000c
◎これは素晴らしい企画だ。汐留の「アドミュージアム東京」で「世界を幸せにする広告 - GOOD Ideas for GOODII -」が開催されている。雑誌広告関係者は絶対に見て欲しい。
https://www.huffingtonpost.jp/soushi-matsuoka/ads-make-love_a_23440003/
◎日本テレビ系で7月に放映開始されるドラマ「サバイバル・ウェディング」(毎週土曜夜10時〜)は婚活にもがく出版社の女性社員が主人公だ。原作は大橋弘祐の小説「SURVIVAL WEDDING」(文響社)。
https://www.cinematoday.jp/news/N0100981
文響社は「うんこドリル」を当てた出版社である。山本周嗣社長は私立東海中学校・高等学校の出身。「うんこドリル」の作者である古屋雄作とは東海の同級生。ミリオンセラーとなった「夢をかなえるゾウ」の作者である水野敬也もやはり東海の同級生。
新潮社から刊行された「ウケる技術」は水野敬也、小林昌平、山本周嗣の共著だが、小林も東海の同級生である。小林は電通マンである。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO21369070R20C17A9000000
http://www.shinchosha.co.jp/book/131371/
https://dentsu-ho.com/people/1252
◎元NHK記者である、調査報道NPO「ニュースのタネ」(旧iAsia)編集長の立岩陽一郎が「拡散される『森友問題スクープ記者を“左遷” NHK『官邸忖度人事』の衝撃』は本当か?」を「Yahoo!ニュース 個人」に発表している。立岩は「日刊ゲンダイ」が掲載した「森友問題スクープ記者を“左遷” NHK『官邸忖度人事』の衝撃」に違和感を覚えた理由を自ら詳細に検証している。
「スクープを放つA記者が優秀な記者であることは間違いないだろう。そういう優秀な記者が年齢や定員を理由に現場を離れることは残念だと思う。しかし、それはNHKの制度の問題だ。この制度は改善すべきだと考えるが、それは別の話だ。それに、この日刊ゲンダイの記事はそこまで踏み込んだものではない」
https://news.yahoo.co.jp/byline/tateiwayoichiro/20180522-00085498/
◎フローフシは、LIP38℃<+1℃ SWIRL:渦>の特別プロジェクトとして、「anan」(マガジンハウス)、「美的」(小学館)、「フィガロジャポン」(CCCメディアハウス)という版元の異なる3誌合同企画を実施した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000010744.html
http://flowfushi.com/lip38_swirl/
◎安倍政権はSNSの使い方が上手である。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3075330021052018SHA100/
◎「GQ」イタリア版がロシアワールドカップ出場国のうち「最も美しいユニフォームベスト5」を選んだ。イングランド、コロンビア、ナイジェリア、ドイツに混じって日本だよ。サッカーじゃ無理なハナシなんだろうなあ。
http://www.sanspo.com/soccer/news/20180521/jpn18052118560007-n1.html
サンスポの記事によればベスト5にランクインしたのは「キャプテン翼」のお蔭であるようだ。
◎一迅社から刊行されている「すのはら荘の管理人さん」がテレビアニメ化されるが、6月29日に東京・神田明神で「TVアニメヒット祈願祭」が開催される。コラボカフェも期間限定でオープンする。
https://natalie.mu/comic/news/283094
◎兵庫県加西市の「ファミリーマート+西村書店加西店」が順調だという。神戸新聞が書いている。
「同書店によると、書籍とコンビニ商品を一緒に購入する客の割合は約6割。レジ通過人数と売り上げは書店単体時代の1日平均から倍増した。女性誌や児童書の売り上げも伸びており、田中俊宏社長(58)は『毎年5%ほど売り上げが減って苦しかったが、立ち寄りやすい楽しい空間にできたのでは』と手応えを語る」
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201805/0011280703.shtml
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4)【検証】日大アメフト部殺人タックル事件の「炎上」現場を読む
「旧日本軍かよ。本来守るべき教え子を矢面に立たせて責任から逃げる日大。戦前から連綿と続く、日本社会の構造的問題を象徴してる」(ソウル・フラワー・ユニオン)
https://twitter.com/soulflowerunion/status/998984776060096512
「スポーツの世界での指導者の絶対性は問題ですが、その維持には指導される側の利益もある程度考慮されてるはずです。しかし日大の対応にはそれが感じられません。しかも当事者が大学の役員であることで、アメフト部だけでなく、学生全員が裏切られた思いになっているのではないかと憂慮します」(陰山英男)
https://twitter.com/Kageyama_hideo/status/999025222480101376
「昔の日大は各学部がアメリカの州のように独自性を発揮していたのだが、今回アメフト部の件で斜め下の対応を続ける本部が『均質な教育の質の提供』などの名目で支配を強めている。学部の努力で安くなっていた自販機もこのありさま…」(青木敬士 日大芸術学部文芸学科教授)
https://twitter.com/AOKI_KC/status/998937518723645440
「記者会見を開いて真実を語って謝罪した日大アメフト選手は、この状況の中で最良の選択をした。まだ若いんだから、さっさとケジメを付けて、次の人生に進むべきだ。煮え切らない態度を続けている大学当局と前監督は、とてもみっともないことになったな」(竹熊健太郎)
https://twitter.com/kentaro666/status/998937394555506689
「日大アメフト問題でM選手が記者会見。有為な若者を追い詰めた監督・コーチにはらわたが煮えくりかえる憤り。大日本帝国陸軍のしごきと同じだ。独裁者は安倍首相と行動・精神構造は同じだ。公明が真面な政党なら連立から離脱している。全国の公明支持者よ、党本部に『安倍と手を切れ』と抗議せよ」(二見伸明 元公明党副委員長・元衆議員)
https://twitter.com/futaminobuaki/status/998926732987060224
「もう日大アメフト部から日大そのものに延焼して大炎上してますが、学生運動華やかなりし頃、日大芸術学部の御用自治会長だった富野由悠季が日大当局にベンツで送迎してもらった経験等が、ガンダムのジオンやザンスカール帝国の描写に活かされている話とか聞くと、今の日大の対応も納得できるというか…」(星海社新書「安全保障入門」の石動竜仁)
https://twitter.com/dragoner_JP/status/998915350640013312
「アメフト部員は、傷害事件の加害者であると同時に、出場権の剥奪をちらつかせる監督やコーチに暴力行為を強要されたパワハラ被害者なんですよね。あれでは他の選択肢などないではないか。
日大の良識ある教職員のみなさんに呼びかけたい。組織の体面よりも、学生を守ろう。声を上げてほしいと思う」(亀井伸孝 文化人類学者)
https://twitter.com/jinrui_nikki/status/998922618458718208
「今日の日大選手の記者会見は、自分の大学より、関西学院大学のアメフト部や被害者家族にちゃんと受け止められたみたい。日大にとっては、一選手より、監督・コーチの方が大事なのか。日大への進学を考えているスポーツ選手は、よくよく考えた方がいいかも」(江川紹子)
https://twitter.com/amneris84/status/998928370401402881
「組織全体がトップの意向を忖度し、特定の個人にじわじわと圧力をかけて不正を行わせ、発覚してもトップは責任をとらない。日本の組織に深く根差す悪弊は、旧日本軍から引きずる体質なのだろうか。日大選手の勇気ある会見を日本社会の悪弊を断ち切るきっかけとしたい」(鮫島浩 朝日新聞)
https://twitter.com/SamejimaH/status/998939381040738304
「昨夜のテレビは、アメフト選手が謝罪したニュースと、首相が加計氏との面会を否定したというニュースを続けて放送していた。事実と誠実に向き合う態度とは何か。逆に、向き合わない態度とは何か。その違いがはっきり映像化されていた。アメフト選手と比べると、首相の言葉のなんと空疎であることか」(上丸洋一 朝日新聞)
https://twitter.com/jomaruyan/status/999044612684636160
「日大のアメフト事件も根源は原発事故とか東芝の粉飾決済を似てますよね。高い報酬をもらう人達は責任放棄で自分だけいい思いしようとして、手を動かすところや面倒くさいことは全部下っ端に投げて終了。最後には逃げちゃう。部下を守ろうとか武士道的な美学は皆無」
「相撲界のスキャンダルだの、日大のアメフト事件だの、東芝の粉飾決済だの原発事故のイザコザをみてると、日本人が他人思いだとか、おもてなしが得意だってのは大嘘だなあと思いますね。村の中の身内は守るけど、それ以外には卑劣で、自己保身がすごい人ばかり。特に既得権層はそうですね」(「バカ格差」の谷本 真由美)
https://twitter.com/May_Roma/status/999061909839253504
https://twitter.com/May_Roma/status/999062341122654208
「おはようございます。息子が都立高のアメフト部で主将(ポジションはLB)でした。日大三高には歯が立ちませんでしたが、そんな縁で20年来このスポーツを応援しています。きのう選手が明かした指導者の非道、大学当局の拙劣な対応に、練習場の地元民として怒りを新たにしました」(富永格 元朝日新聞)
https://twitter.com/tanutinn/status/999060370089168896
「日大アメフト宮川選手が受けて来た卑劣な扱いに胸が痛む。監督コーチの指示がどうであれ実行した選手が悪いのは事実だが、指示通りやるかアメフトを止めるか二者択一の状況に追い込まれた事がよく分かる。あの前に彼が退部していたら何も明るみに出る事なく指導者はそのままだったと思うとゾッとする」(川淵三郎)
https://twitter.com/jtl_President/status/999065520589565952
「僕は正直者が好きです。そんなにアメフトが好きなのに辞めざるをえない宮川選手が本当に気の毒です。僕のできることなら何でもお力になろうと思います。でも何ができるでしょうか?」(高須克弥)
https://twitter.com/katsuyatakasu/status/999068175810445312
「アメフトと軍隊は、フォーメーションや命令伝達、使われるスラング用語、そして政治家や司令官の発言の政治的な例えを含め近似していると言われますが、その観点で言うと、日大アメフト事件の選手は無罪にするべきです。全ての責は指揮命令系統の首脳に取らせるべきです」(伊勢崎賢治)
https://twitter.com/isezakikenji/status/999106931783483392
「日本人全体に通用する決まりを『法』
ある業界の運営上の決まりを『ルール』
業界内の集団特有の決まりを『掟』(おきて)
と定義した場合、当然、守るべきは順位は『法>ルール>掟』。しかし、『掟>ルール>法』と逆転しているケースがこの国で多々見られる。日大アメフト問題もその一例だろう」(伊丹和弘 朝日新聞)
https://twitter.com/itami_k/status/999115948836638722
「『結論から言う』。人に問われたときに、とても大事なこと。日大のアメフトの内田監督も、指示があったのかなかったのか、結論から言えばよかった。テレビのインタビューから日常の自分の受け答えまで、結論から言うことは、その後に言うことが言い訳にならない。心しておくべき対応のマナーです」(小池一夫)
https://twitter.com/koikekazuo/status/998748808300265472
「各社からでている一問一答を読む。ハラスメント上司と同じで『やれとは命令したつもりはない』が予想される反論。選手が主張する事実関係と関係性をみれば、明らかに指示はあった。最後まで選手を守る気はなく、自分を守る監督だったということも明らかになったという印象」(石戸諭)
https://twitter.com/satoruishido/status/998824742680383488
「日大アメフト内田監督、大学名の読み間違いも失礼だが、謝罪にピンクのネクタイはない!朝、今から本気で謝りに行こうと思っている人間ならピンク色のネクタイは絶対手に取らないと思う。それとも、監督を辞める事と、理事を辞める事が関係ないように、謝る事とオシャレは関係ない!ということなのか?」(越前屋俵太)
https://twitter.com/echizenya_hyota/status/998004785684013056
「日大が初動で『学生を切り捨てて、アメフト部と理事を守る』という道をほぼ自動的に採択したという点に深い闇を感じます。教育機関の第一の仕事は学生たちの市民的成熟を支援することです。教育より組織防衛を優先する人たちは大学という機関を通じていったい何を実現するつもりでいるのでしょう」(内田樹)
https://twitter.com/levinassien/status/999103148680663040
「『つぶせ』は『最初から当たれ』という意味の指示だったのに選手が勝手に『ケガさせろ』という意味だと忖度したという日大……。学生を守らない大学に自分の子ども入れたい親っているんですか?」(町山智浩)
https://twitter.com/TomoMachi/status/999084720422973440
「日大は普段は(驚くほど)経営的観点一辺倒なので、今回もその線に沿って適当に誤魔化そうとするのかと思っていたら、どう考えても経営的に見てもまずい方向へどんどん突き進んでいるように見える。これはなぜか、ちょっと不思議だ。実は大学を潰しても守りたいものがある ! ?」(永井均)
https://twitter.com/hitoshinagai1/status/999146246404161536
「事なかれ主義でなんとなく表面上を取り繕っていることに慣れきってしまうと、いざ『事』が起きた時に真っ当な判断ができなくなる。今回は日大って、まさにそれ。
『ちゃんと向き合い、解決・改善する』ことに日頃から意識を持ってないと、と改めて思い知らされる。自分含め誰にとっても他人事ではない」(春日太一)
https://twitter.com/tkasuga1977/status/999128830466969600
「金子信夫を遠く思い出す。『わてな、殺(バラ)してこいとは言うておまへんにゃ。静かにさせい言うただけですわ』馬鹿げた嘘をつき、トンマな言い訳で言い抜けようとする男は安倍晋三以外にも沢山いるとは分かっていたが、いやはや今やインフルばりの大流行か。しかし、金子信夫にはまだ愛嬌があった」(矢作俊彦)
https://twitter.com/orverstrand/status/999264311498293248
「日大アメフト部の監督・コーチの記者会見。中身については色々言いたいところがあるけど、何よりもあの司会者が最悪だね。危機管理対応の記者会見なのに、あの司会は何なんだ?ほんと日本大学の危機管理能力は全くないな。日本大学危機管理部は何してる!!」(橋下徹)
https://twitter.com/hashimoto_lo/status/999271072338919424
「日大アメフト問題も、やはり『言葉の崩壊』という問題だ。『クオーターバックをつぶせ』という発言を、社会問題化した後になって『思い切って当たれという意味』と弁明し、勝手に言葉の意味を変えてしまう。世界は言葉によって成立しているので、言葉が崩壊すると世界が崩壊する」(中島岳志)
https://twitter.com/nakajima1975/status/999302908482019328
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5)【深夜の誌人語録】
努力とは無駄を恐れないことである。