【文徒】2018年(平成30)12月10日(第6巻231号・通巻1405号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】百田尚樹「日本国紀」大炎上はまだまだつづく
2)【記事】後藤正治の「拗ね者たらん」と杉本曉也の永眠 
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】百田尚樹「日本国紀」大炎上はまだまだつづく

百田尚樹が歳時記の言葉を使うのであれば「開戦日」に次のような嘆き節をツイートしている。
「大阪の貧乏長屋に生まれ、子供の時から勉強も運動もできず、最底辺の高校に行き、何とか大学に行くも中退。放送作家になっても仕事ができず、30歳超えても年収は200万円以下、結婚しても嫁さんの稼ぎで生活。30代で禿げ、ブ男に拍車がかかる。62歳の今もネットで炎上。何とも情けない我が人生です」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1071279144476930049
炎上している原因はベストセラーとなっている「日本国紀」(幻冬舎)。「ろだん」なる歴史好きによるブログ「論壇net」が既報の通り「日本国紀」のコピペや無断引用などを次々に指摘し、炎上することになった。「論壇net」は「【日本コピペ紀】講談社学術庫から無断転載【またか…】」や「【衝撃】『日本国紀』講談社学術庫からの無断転載・改変がほぼ確実。幻冬舎回答を差し控えさせていただく」と、疑惑を否定せず。」をエントリしている。
イザベラ・バードの『日本紀行』(『日本奥地紀行』)には、様々な邦訳が出ていますが、時岡敬子訳をコピペして僅かに改変したことは確実でしょう。
引用する際には参照元を明示するのは当然ですし、引用したならばその訳を断りなしに改変するというのも信じられない行為です。無断転載だらけの『日本国紀』、果たしてこのような書物が許されていいのでしょうか?
既に相当量のコピペ改変箇所が発見されており、仮に他社で同様に事案が起きていたならば、既に回収・廃版にしていておかしくない状況です」
https://rondan.net/5738
ろだんは「日本国紀」と時岡敬子訳「イザベラ・バード日本紀(上)」の当該部分を比較しているが、確かにろだんの指摘している通り、似ている。ろだんは版元の幻冬舎にも問い合わせている。
「本結果を踏まえた上で、幻冬舎に『著作権法違反にならないのか?』と問い合わせてみた所、『回答を差し控えさえていただく』という驚くべき回答がありました。つまり、著作権侵害疑惑について、これを否定しないということです」
https://rondan.net/5784
実は幻冬舎は「桜ういろうログ」が問い合わせた際は、「弊社とし著作権侵害は特にないと思っている。ある場合はしかるべき対応を取る」と返答しているのだが、今回はウィキペディアからのコピペ問題とは一線を画すと判断してのことだろうか、「回答を差し控えさえていただく」という返答になっている。
https://sakurauirou.blogspot.com/2018/12/blog-post.html?spref=tw
「リテラ」の「百田尚樹『日本国紀』を見城徹幻冬舎社長が絶賛! 裏ではコピペ&間違いをこっそり修正、幻冬舎の製造責任は…」は次のように書いている。
「現在、『日本国紀』は5刷まで増刷されており、ネット有志の検証によれば、例の「Wikipediaコピペ疑惑」の箇所含む数多の修正がなされているという。ちなみに、都内の某大型チェーン書店では『日本国紀』が大量に平積みされていたのだが、いくつか手に取って確認してみたところ、修正前の1刷と修正後の4刷や5刷が混在していた。ようするに、コッソリと修正しただけで、前のバージョンの回収は行なっていないということらしい。
問題は、書籍に修正の有無や履歴が記されておらず、当事者たちも訂正についてほとんど口を閉ざしていることだ」
https://lite-ra.com/2018/12/post-4411.html
桜ういろうは、こう呟く。
見城徹さん初めまして。御社出版の『日本国紀』の読者です。第1刷を購入したのですが、最新の5刷は修正箇所が多数指摘されています。百田尚樹氏が『全て事実』と言っていたのに初版は間違いだらけ。御社に問い合わせても修正箇所は答えてくれません。どうか読者を粗末にしないでください」
https://twitter.com/uirousakura/status/1071414378791022592
「論壇net」は今度は「【速報】朝日新聞社を罵倒した『日本国紀』、よりにもよってその朝日から無断転載」をエントリしている
https://rondan.net/6323
これは弁護士の紀藤正樹のツイート。
「百田氏、論作成の素養がないんだと思う。引用する以上、参考献に入れるとか注記するとか著作権上の最低限のルールを守らないと。見逃した幻冬舎の編集者にも問題がある」
https://twitter.com/masaki_kito/status/1070316976231202817
これに江川紹子がリプライ。
「ネットメディアが普及する中で、編集者の存在が軽視されているようで案じていたが、出版社でもこの体たらく。これを機に、編集者の役割がいかに大事か、が広く認識され、適切な対価でよい編集者を育て増やしていくような化になって欲しい」
https://twitter.com/amneris84/status/1070512814991659011
編集を担当した有本香のツイート。
「【お知らせ】今月28日『日本国紀』の副読本が出ます! 新書版で950円(税込)『日本国紀』の舞台裏を語りつつ、日本の教科書と歴史教育の驚くべき現状を余すところなく解説しています」
https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1070306194294681600
ろだんによれば「コピペと錯誤は百田の華」なのだそうだ。
https://rondan.net/6543
週刊金曜日」12月7日号の特集は「日本黒紀」。「百田尚樹観」に反論と銘打っているが、ろだんからすると、「さっそく読んでみました。が、全くの期待外れ」だったと切り捨てている。
「そもそも戦う相手は反知性主義者なのであって、実証的根拠や客観的思考をいくら提示したところで何の効果もありません。同時に彼らは反権威主義者ですから、このような高学歴の知識人が『破綻している』『初歩的知識も欠いた事実誤認の数々』と上から目線で言ったところで聴く耳持たずなのです」
https://rondan.net/6360

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2)【記事】後藤正治の「拗ね者たらん」と杉本曉也の永眠 

後藤正治の「拗ね者たらん 本田靖春 人と作品」は本田靖春のノンフィクション作品を時系列で辿りながら、担当編集者や関係者の証言を交えながら、本田のノンフィクション作家としての人物像を浮かび上がらせている。
私にとって本田のノンフィクションで言えばベスト3は、「私のなかの朝鮮人」「不当逮捕」「疵」ということになるのだが、このうち二作は「藝春秋」や「現代」といったノンフィクションを扱う専門誌ではなく、「不当逮捕」が「小説現代」、「疵」が「オール讀物」という小説誌に発表されているのである。また「私のなかの朝鮮人」は藝春秋のオピニオン誌である「諸君!」に発表されていたのであることも驚きであった。「諸君!」は休刊となってしまったものの「諸君!」の遺伝子は「WiLL」や「月刊Hanada」に継承されていると思っていたが、「諸君!」は、「WiLL」や「月刊Hanada」に比べて遥かに懐の深い雑誌であったのである。
しかも「私のなかの朝鮮人」と「疵」の担当編集者は同一人物であることも、今回、気づかされた。「マルコポーロの創刊編集長を担った東眞史が「私のなかの朝鮮人」と「疵」を担当している。ちなみに「不当逮捕の担当編集者は小田島雅和と藤岡啓司である。小田島は「本田が亡くなるその日まで親交を続けた編集者」であったそうだ。東にしても、小田島、藤岡にしても役員に出世することはなかった。もしかすると出版社において役員に出世するような人物は、マネージメントに関しては秀でているのかもしれないが、作品を生み出す産婆役としては必ずしも優秀であったとは言えないのかもしれない。
あだしごとはさておき、「拗ね者たらん」の冒頭には一枚の写真が掲げられている。1996年にホテルメトロポリタンの中華料理店の一室で本田靖春と早智夫妻を講談社の編集者17人が取り囲むという写真である。そこには亡くなってしまった田代忠之専務の顔もあるし、この本の担当編集者をつとめた中村勝行の若き日の顔もあれば、当然のごとく渡瀬昌彦常務のこれまた若き日の顔を確認することができるのだが、この写真で本田の横に陣取っている「巨漢」は杉本曉也である。後藤正治は渡瀬昌彦を本田の「生涯の担当者」と書いているが、渡瀬は「週刊現代」編集長であった杉本曉也に連れられて本田に初めて会ったことも記されている。
12月8日、府中市多磨町の日華斎場。告別式は午前10時からであった。不慣れな土地であるため私は5分ほど遅れて到着した。ちょうど読経が始まった。受付には渡瀬昌彦常務と鈴木章一取締役が立っていた。11月30日に永眠した杉本曉也の告別式が執り行われたのである。
私が杉本と出会ったのは、杉本が広報室長に就任してからであった。広報室に移動になる前は確か新雑誌の構想を練っていた。その企画は「ナショナルジオグラフィック日本版」であり、ダミー版は広報室に異動してから出来上がったと記憶している。私は杉本と酒席をともにすることが少なくはなかった。一度など六本木で痛飲した折、本物のヤクザから絡まれたことも覚えている。あの時は、どうやって危機を脱出したのか。これが酔っていたこともあり私は全く覚えていないのである。私は酒精に関して弱いほうではなかったが、杉本の強さには何度も驚かされたものである。
私は読経を聞きながら後藤正治の「拗ね者たらん」を読み終えた直後ということもあって、「精神のリレー」という言葉を思い出していた。編集者としての「精神のリレー」は杉本から渡瀬にバトンが間違いなく渡されたのである。「拗ね者たらん」は編集者たちの「精神のリレー」の一端を活写しているのである。そして、その「精神のリレー」のバトンは、今度は渡瀬から鈴木章一に渡されたのだろう。
「私はドストエフスキイを読んだらドストエフスキイににらまれたとか、ドストエフスキイを読んだというだけでドストエフスキイ責任を感じると述べていますが、私が勝手にそういうふうに考えるのは、ドストエフスキイの作品のなかにある目に見えない力強い放射があつて、ある課題をつきつけながら『お前もリレーしろ』と命じているというふうに私は理解しています。
そうである以上、ドストエフスキイがたとえば数百マイル走ってリレーするなら私は十メートルでもいいけれど、とに角走ってゆき、また誰かにリレーして伝える、そういう永劫の渇望を書かなければ白い紙に対して済まない、白い紙に何かを書いて汚す以上は、何者かにこの渇望の何らかをリレーしなければ済まないというふうに思っている学観があるために、私流の小説を書いているわけです」
むろん、断るまでもなかろうが「精神のリレー」とは全集が講談社から刊行されている埴谷雄高の言葉である。杉本曉也の生きざまのなかに「目に見えない力強い放射」があったのは間違いあるまい。合掌。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000318393

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3)【本日の一行情報】

講談社の少女マンガ誌「なかよし」の付録は『カードキャプターさくら クリアカード編スペシャルポーチ。これは売れるんじゃないかなあ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001967.000001719.html

◎学研プラスの「最強のりものヒーローズ1-2月号」(本体824円+税)は付録こそが「本体」だという企画だろう。おふろで遊べるおふろブロックと、絵合わせパズルが合体した「のりもの絵合わせ おふろブロック」つき! さらに、「ふみきり特集」「最強のりものクイズ」も大人気のDVDや、シール、2019年のりものカレンダー、のりものカルタなどが付録である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001943.000002535.html
書店の12月商戦を盛り上げるのは「付録」だ。

農林水産省の末松広行事務次官が過去、部下の女性に対しパワハラやセクハラをしていた疑いを報じたのは写真週刊誌「フライデー」(講談社)である。
https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/280000c
「フライデー」編集長もつとめたことがある元木昌彦は次のように書いている。
「残念ながら、この話は2003年ごろと15年前のことである。たしかに、ハラスメントを受けた側の心の傷が癒えることはないのだろう。だからこそ、事務次官というトップになったのを機に、こうした話が蒸し返されたのではないか。
こうした人間は、同じようなことを、別の人間にもやっていた可能性が高いと思う。フライデーは取材でそれを掘り起こし、証言の裏を取り、再び本人にぶつける。そうした執念深い取材を期待したい。)」
https://www.j-cast.com/tv/2018/12/07345554.html?p=all

女性誌の美容系の付録も豪華だ。
https://woman.infoseek.co.jp/news/neta/michill_17489
紙だけでは売れないのである。何も雑誌に限ったことではない。

主婦の友社の「メガネルーペ Platinum×1.3 」は1200円(税抜き)である。
https://ddnavi.com/review/505124/a/

◎JTB、読売テレビ、学研プラスは、社会貢献活動の一環として、マレーシアのクアラルンプールとその近郊において、12月12日(水)にマレーシアプトラ大学、13日(木)にクアラルンプー日本人学校で、読売テレビアナウンサーによるオリジナル物語「うわばきクック」を使った日本語の特別授業を実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000031978.html

◎「NEWSポストセブン」が「テレビ通販 通販市場全体の1%以下なのに被害相談は約半数」を掲載しているが、もともとは「週刊ポスト」の記事である。
「…通販のなかでも『テレビを見て買った製品』による被害相談が46%と最も多く、ネット通販が13%、カタログ通販が5%と続く」
https://www.news-postseven.com/archives/20181204_815746.html?PAGE=1#container

電通総研 カウンセル兼フェロー/電通デジタル 客員エグゼクティブコンサルタント/アタラ合同会社 フェロー/zonari合同会社 代表執行役社長の有園雄一は、マルクスをしっかりと押さえている。「DIGIDAY」に寄稿した「酒とテレビと マクルーハン と、その『メディア』と意義」で次のように書いている。
「私は、『資本論』をはじめて読んだとき、泣いた。マルクスの明視力に圧倒された。そして、意味や存在意義は、人間であれ商品であれ、相対的なものであり、『他者』との関係性の中でしか見出せないものだ、と知った」
「私なりに分かりやすくいえば、人間は外界の誰とも関係せずに、ひとり孤島に暮らしていても、価値を持ち得ない。そこにその人が生きていることが分からない。生きていることが誰にも分からなければ、なんの意味も持ち得ない。『他者』と関係してはじめて、なんらかの意味を持ち、存在意義も生まれ、アイデンティティが形成される。そう、勝手に解釈した」
https://digiday.jp/agencies/sake-tv-and-mcluhan-its-media-and-significance/

Twitter上で最も「いいね」がついたのは、防弾少年団BTS)の公式アカウントによる投稿で、メンバーの一人、J-Hopeが「In My Feelings」という曲に合わせてダンスをするという内容であった。
https://iphone-mania.jp/news-234601/

◎「ブレーン」編集部では、2018年に発表された国内外の広告賞の結果をベースにして「国内・海外広告賞ベストオブベストランキング」を選出している。
1位 CULEN 新しい地図新しい地図
2位 NTTドコモ ドコモ5G「FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ。」
3位 日本マクドナルド ヘーホンホヘホハイ(ベーコンポテトパイ)「ヘーホンホヘホハイ
4位 岩波書店 広辞苑第7版「ことばは、自由だ。」
5位 クボタ「壁がある。だから、行く。」
5位 サイボウズ「ワークスタイルアニメ『アリキリ』」
7位 スターフライヤー「星の飛行機の物語」
7位 パートナーエージェント「ドロンジョブラック・ジャック
7位 やまやコミュニケーションズ やまや「夫婦/父と娘/同僚」篇
10位 Double A「Obsession for Smoothness」
https://www.advertimes.com/20181204/article281725/
岩波書店の「広辞苑」が健闘している。

JR東日本は、新幹線車内で漫画や動画などのコンテンツを無料で配信するサービス「noricon」(ノリコン)の実証実験を行う。漫画、ガイドブックなどは計約170冊、雑誌は約1200冊、アニメ動画と旅行コンテンツは合わせて約30本を用意して、2019年1月から実施。
https://trafficnews.jp/post/82265

KDDIは、12月12日から電子書籍ストア「ブックパス」で「ブックパス 読み放題プラン マガジンコース」を提供開始する。週刊誌やファッション誌、専門誌、コミック誌など12ジャンル300誌以上が読み放題となり、利用料金は月額380円。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/12/05/3519.html

◎「朝日庫」創刊40周年記念特別企画として、史上初となる「ライバルからのイチ押しフェア」を全国書店で開催。KADOKAWA、幻冬舎講談社、光社、小学館、新潮社、筑摩書房中央公論新社徳間書店早川書房双葉社藝春秋という12社に及ぶ庫の編集長と朝日庫編集長が一番思い入れのある互い庫を選び抜くという過去に例のない業界横断の大規模フェアだ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000573.000004702.html

◎NTTソルマーレが提供する「コミックシーモア」は、「タテヨミ」に対応したコミックを配信開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000257.000009284.html

◎マガジンハウスの女性グラビア週刊誌「anan」は12月12日(水)発売の2131号から、12人の男性声優によるキャラクターたちのラップバトルプロジェクト「ヒプノシスマイク」を月1でピックアップすることになった。
公式コミカライズが「少年マガジンエッジ」(講談社)、「月刊少シリウス」(講談社)、「月刊コミックゼロサム」(一迅社)の3誌で同時スタートする。「ヒプノシスマイク」はキングレコド内レーベル・EVIL LINE RECORDSが手がける。一迅社キングレコード講談社の関連会社である。
https://www.atpress.ne.jp/news/172466

小学館集英社プロダクションは、小学館と協力して、わたせせいぞうによるオリジナルラベルのシングルモルトウイスキーを小学館の総合通販サイト「大人の逸品」で販売開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000027035.html
猫柄のウイスキーが旨かった。

紀伊國屋書店は、2019年春、アメリカ・オレゴン州にポートランド・ダウンタウン店を開店する。海外で32番目、アメリカ地区では13番目の店舗となる。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20181205120000.html

集英社はオレンジ庫累計500万部フェアを開催している。
http://orangebunko.shueisha.co.jp/feature/orangebunko4th-anniv

◎マンガ「キン肉マン」と歌舞伎町で営業している「週プレ酒場」がコラボした「キン肉マン酒場」が1月29日までオープンしている。2時間制。焼き肉セットや限定コラボメニューなどが食べ放題、55種類のドリンクが飲み放題で2時間制、定額2929円(税抜き)。
https://mantan-web.jp/article/20181204dog00m200050000c.html

◎「少年マガジンエッジ」に連載されている「淫らな青ちゃんは勉強ができない」のTVアニメ化が決まった。
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1543887105

講談社が運営するマンガ投稿サイト「DAYS NEO」に、「アシスタント募集」機能が追加された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001970.000001719.html

城繁幸がパティ・マッコードの「NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の化を築く」(光社)を書評している。
「1億3千万人の契約者数を誇るオンライン配信業の雄、ネットフリックス。本年度のエミー賞でも112作品がノミネートされるなど、オリジナルコンテンツの評価もすこぶる高い。
同社躍進の原動力となった人事制度について、元最高人事責任者が詳細に解説したのが本書である。
なかなか衝撃的な内容で、本人も言うように『既存の人事の常識を根底からひっくり返す』システムと言っていい」
http://jyoshige.com/

リクルートライフスタイルが「じゃらん酒旅BOOK 2019-2020保存版」を発売。こういう切り口はリクルートの得意とするところだ。「酒旅」という言い方が良いよね。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000774.000011414.html

◎「全国高等学校野球選手権大会100回史」(編著=朝日新聞社、監修=日本高等学校野球連盟、発行・販売=朝日新聞出版)は「甲子園編」と「都道府県編」の上下巻で1600ページ超え、A4判上製、天地布装の箱入り豪華記念本で定価1万6200円(税込み)の完全予約販売だそうだ。
https://www.asahi.com/articles/ASLCY05QMLCXUTZQ003.html
甲子園は朝日新聞社にとっての「国体」である。

朝日新聞出版は「週刊朝日」ムックとして「歴史道 Vol.1」を刊行した。第一号の特集は「戦国武将の家臣団」。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000576.000004702.html

◎「マガジン☆WALKER」は12月5日(水)から12月26日(水)まで、2周年を記念したキャンペーン「アニメまつり」を実施している。企画の目玉として、定期的に配信しているアニメ・声優誌8誌に加え、特別にアニメ・声優誌関連の別冊とムック10誌を期間限定で配信する。今回は、アニメ情報誌「アニメディア」(学研プラス)とのコラボも実現した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000958.000001227.html

◎ビザイアは、海外で放送しているラジオ番組を聴取できる機能を備えた、48言語対応のAI翻訳機「RADITALK」(ラジトーク)を12月12日(水)に新発売する。19800円(税別)。買っちゃおうかな。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000039344.html

◎日刊スポーツが「王者TBSラジオ『脱聴取率』の挑戦は業界変えるか」を掲載している。
TBSラジオ三村孝成社長が11月28日の定例会見で、聴取率の調査期間に行っている『スペシャルウィーク』をやめ、今後は特別な編成やプレゼント企画を行わないと発表した。長く業界が争ってきた聴取率からの脱皮宣言だ」
https://www.nikkansports.com/entertainment/column/umeda/news/201812040000927.html

◎「NIKKEI STYLE」で「ぴあ」の矢内廣社長が次のように語っているが、この考え方は創業以来、一貫している。
「ぴあは世の中の人に支えられている会社なので、社会の公器として存在すべきだろうと、私は自分の経験から思っています。ですから、ステークホルダーで一番大切にすべきはユーザー、続いて取引先、従業員、地域社会ときて、5番目に株主だと株主総会でも話しています。人々が喜んでくれて初めて事業が大きくなり、利益が出て配当に回せる。その順番だと私は思っています」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO38071320S8A121C1000000?channel=DF041220173308&lra

◎「Yahoo!検索大賞2018」が発表された。大賞は「King&Prince」(キンプリ)。作家部門賞はコミックエッセイ「大家さんと僕」(新潮社)の矢部太郎
https://searchaward.yahoo.co.jp/

◎12月5日付日経「DeNAが『0円タクシー』 広告主が運賃支払い」は、こう書く。
「『0円タクシー』は車内の画面で広告映像を流すほか、車体にも商品などの広告を掲載する。タクシーの運賃は法律で範囲が決められている。運賃を無料にするのではなく、広告主やDeNAが負担する仕組みにすることで法律的な問題をクリアしたという」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3856452005122018000000/

◎小説投稿サイト「小説家になろう」で累計約6000万PV を記録し、KADOKAWAの新芸レーベル「カドカワBOOKS」の人気作となった「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」のアニメ化が企画進行中だそうだ。原作小説特設サイトも12月6日(木)にオープンし、 描き下ろし4コマ漫画も公開している。
https://spice.eplus.jp/articles/219933

クックパッドによるスマートキッチンサービス「OiCy」と、パナソニックが展開するくらしの統合プラットフォーム「HomeX」は、食・料理領域における戦略的パートナーとして共同開発を開始する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000027849.html

城崎温泉(兵庫)に今年7月にオープンした「ブックストア・イチ」。
「本屋なのにビールやコーヒーなどドリンクメニューが充実している。
本屋なのにパンやソーセージといったフードメニューが充実している。
本屋なのにカフェのようなゆったりと座れるテーブル席がある。
本屋なのに立ち読みOK。
本屋なのにWi-Fi飛んでてPC広げて仕事や勉強をしても良い
本屋なのにスマホの充電ができる。
本屋なのに夜の0時過ぎても営業している。
本屋なのにご当地ラーメンを食べ比べするイベントが大盛況」
https://19760831.com/kinosaki-bookstore-ichi.html
「街の書店」も飲食業兼業を志向する動きが強まるだろう。

井上靖の小説「星と祭」を復刊すべく、小説の舞台である滋賀県長浜市の有志が立ち上がった。毎日新聞は12月6日付「井上靖 絶版小説の復刊計画、滋賀の有志ら『まちおこしにもつながれば』」で次のように書いている。
「復刊本は庫本ではなくハードカバーでの製本を想定。資金は『お互いの顔が見える形で集めたい』と、インターネットで寄付を募クラウドファンディングなどには頼らず、1口5000円で協力を求める『勧進』方式を選んだ。『星と祭』に登場する地元の寺社などで月1回程度、寄付を求めるイベントを開催。予約が300口を超えた段階で印刷に取りかかる計画で、出版や宣伝なども地元関係者が担当する」
https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/085000c

みずほ銀行凸版印刷は、AIを活用した校閲・校正支援システムの実証実験を12月から開始している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000153.000033034.html

◎「ポケモンカードゲーム企業対抗戦」の参加企業80社が決定した。小学館集英社プロダクションテレビ朝日テレビ東京ホールディングス凸版印刷ドワンゴ博報堂ブックオフコーポレーション、VOYAGE GROUP、ヤフー、読売新聞も参加する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000026665.html

◎日本出版販売が発表した2018年11月の雑誌・書籍・コミック売上動向によると、雑誌・書籍・コミック合計売上は前年同月比2.3%減。内訳は、雑誌7.6%減、書籍1.0%減、コミック1.2%増、開発品5.3%増。コミック、芸書、ビジネス書は8月から4か月連続で前年超えとなっている。
https://www.ryutsuu.biz/sales/k120624.html
雑誌の「底」が相変わらず見えない。

藤原書店の藤原良雄社長はアカデミー・フランセーズから「フランス語フランス学顕揚賞」を授与された。
https://this.kiji.is/443506389084554337?c=39546741839462401
藤原は新評論イリイチを出し、藤原書店を創業してから、ブローデルの「地中海」、アルチュセールの「マキャヴェリの孤独」、ジャック・デリダの「マルクスの亡霊たち」、ピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」、ジュール・ミシュレの「学生よ 1848年革命前夜の講義録」などを刊行している。

広島市中区の金座街本店など広島県内に13店と、東京、岡山県の各1店の全15店を擁する老舗書店チェーンである広館(広島市)は2017年10月期に35億円の赤字を出し債務超過態にあったため、既存事業を継続する新会社と債務を引き継ぐ旧会社とに会社分割し、トーハンの子会社になった。
https://this.kiji.is/443795679229379681?c=65699763097731077
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38691350X01C18A2LC0000/

KADOKAWAは「dansko Fan Book 」(付録:Ken Kagami × dansko 2wayショルダーバッグ付き)の重版を決定した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005259.000007006.html
バッグでも「重版」という言葉を使う業界なんだよね。

小学館の「Precious」と「MEN’S Precious」が「第1回ウォッチ・アワード 」を発表した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000193.000013640.html

あだち充が「ゲッサン」(小学館)に連載している「MIX」は、テレビアニメ化され、読売テレビ日本テレビ系で来年4月より放送開始となる。
https://natalie.mu/comic/news/311057

◎「アドタイ」の「これから広告・メディアはどうすればいいのか ―ZOZO 田端氏×博報堂ケトル 嶋氏 対談」において、田端信太郎が次のように発言している。
「…明示的に『広告』とコンテンツが分かれていると、CM飛ばしのように広告をブロックして避ける人も増えていますが、それを防ぐためにも消費者と接点を持つために、新しい仕組みのサービスに渾然一体に練り込まれた広告のフォーマットが新たに必要になっています。例えばZOZOでは、ZOZOSUITは『着る広告枠』みたいなものだと思っています。アマゾンダッシュそれと同じだと思います」
https://www.advertimes.com/20181206/article281891/

藝春秋の「NumberWeb」はWeb編集者および、Web運営サポートスタッフを募集している。報酬は1年毎の業務委託契約で月額10万~40万円(税別)の間だそうだ。
https://number.bunshun.jp/articles/-/832755

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4)【深夜の誌人語録】

正しいかどうかよりも好きかどうかを価値判断においては優先させたい。