【文徒】2018年(平成30)12月25日(第6巻241号・通巻1415号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】嘆願書サイト報道の主役 本土はローラ、沖縄はりゅうちぇるという構図
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2018.12.25 Shuppanjin

1)【記事】嘆願書サイト報道の主役 本土はローラ、沖縄はりゅうちぇるという構図

宝島社の女性ファッション誌「sweet」1月号の表紙を飾ったのはローラだ。例によって超ミニで、圧巻の美脚を披露している。オレ、眼のやり場がなくなっちゃう。
https://mdpr.jp/news/detail/1811290
そんなローラがインスタグラムで米軍基地建設に伴う名護市辺野古の海への土砂投入を中止に持ち込むべく、30日以内に10万人集めればアメリカ政府が内容を検討するというホワイトハウスの嘆願書サイトに署名することを呼び掛けた。これが、そのサイト。
https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa
署名したのも、呼びかけを行ったのもローラだけではなかった。ちなみに、オレも署名したし、加藤典洋も署名をしたようだ。
https://twitter.com/ten_kato/status/1073894503184883713
マスメディアは、というよりも本土のメディアはローラにのみ「発情」してしまうのである。記事では他の有名人の名前も紹介しているが、見出しに登場するのはローラだけだ。
東京新聞12月19日付「辺野古停止署名、10万筆に ローラさんも呼び掛け 米政府、回答へ」は次のように書いている。
「タレントのローラさんが十八日、写真投稿アプリ『インスタグラム』で『美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの』と署名を呼び掛けた。沖縄出身のタレントりゅうちぇるさん、芥川賞作家の平野啓一郎さんらも賛同の輪に加わった」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201812/CK2018121902000131.html
「女性自身」ウエブ版は「ローラ呼びかけた辺野古移設の署名、若手タレントにも波及か」を掲載している。
「この問題に関心のあるローラ(28)は18日、Instagramを更新。『みんなで沖縄をまもろう!たくさんの人のサインが必要なんだ』とつづり、署名の手順についても説明した。さらに沖縄にルーツを持つりゅうちぇる(23)やウーマンラッシュアワー村本大輔(38)といった多くの著名人も、署名をSNSで拡散した」
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1695589/
一方、沖縄ではローラ一人に関心が集まっているわけではない。琉球新報は12月18日付で「りゅうちぇるアジカンのGotch芥川賞作家の平野啓一郎さんも 辺野古署名に著名人も続々、賛同 ホワイトハウス請願」を掲載している。記事にもタイトルにも、ともに登場するのは沖縄出身のりゅうちぇるである。
「署名を呼び掛けるメッセージを再投稿(リツイート)したり、自身が署名したことを報告したりしている著名人は、県出身のタレント、りゅうちぇるさん、ロック・バンド、アジアン・カンフー・ジェネレーションのボーカル、後藤正さん(Gotch)、Base Ball Bear小出祐介さん、ミュージシャンの七尾旅人さん、ソウル・フラワー・ユニオン、音楽評論家の湯川れい子さん、タレントのラサール石井さん、東ちづるさん、うじきつよしさん、映画監督の塚本晋也さん、想田和弘さん、作家の平野啓一郎さん、盛田隆二ん、哲学研究者の内田樹さん、映画評論家の町山智浩さん、ジャーナリストの清水潔さん、津田大介さん、お笑いコンビ、ウーマンラッシュアワー村本大輔さんら」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-850230.html
ネットメディアの「BuzzFeed News」にしても、タイトルには「『みんなで沖縄をまもろう!』 ローラがインスタで呼びかけた理由」とローラの名前を出し、記事では、ローラの次にりゅうちぇるを紹介するという順番になる。「BuzzFeed News」は所詮、本土のメディアなのである。
「ローラさんのフォロワーは520万人。国内では渡辺直美さんに次ぐ人数で、影響力は大きい。自身のストーリーでは、以下のように呼びかけた。
『美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの。名前とアドレスを登録するだけでできちゃうから、ホワイトハウスにこの声を届けよう』
嘆願書をめぐっては、沖縄出身のタレント・りゅうちぇるさん(フォロワー120万人)も自身のストーリーに地元紙の署名に関する記事を紹介していた」
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/rola-henoko
これが沖縄県知事玉城デニーになると真っ先に名前をあげるのは、りゅうちぇるだ。
「りゅうちぇるさん、ラッシュ村本さん、ローラさん、たくさんの方々。(すみません)
繋がっている嬉しさを多くの皆さんが誇りに感じていると思います。深く感謝です。」
https://twitter.com/tamakidenny/status/1075012189583372288
百田尚樹は自らを予言者であったと自画自賛を始めた。百田のアサハラ化なのかもしれないが、本土の百田が拘るのもローラである。
「『カエルの楽園』(新潮庫)を2016年に刊行した時、「これは予言の書か!」と言われた。
というのは、『カエルの楽園』に描かれた出来事が次々に現実化したからだ。
で、今回、著者自身が腰が抜けるほど驚いたのは、『カエルの楽園』に登場するローラという牝ガエルが、現実にも登場したことだ!!!」
「『カエルの楽園』のローラに関して多くの人から「なぜローラという名前?」と聞かれた。作中のカエルたちの名前にはすべて意味があったからだ。でもローラには意味もなく、なぜその名前を付けたのか自分でもわからなかった。
だが今、現実のローラの出現に震えている。私は天才的予言者だったのかも…」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1075231126870880256
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1075234384674840576
リベラルの志葉玲にしても言及するのはローラだ。
「今回、オムルさん、水谷さんのお話をうかがい、改めてウイグルでの人権問題がもっと報じられるべきと思った。一方でネット上では、例えばローラさんなど沖縄の基地問題について声を上げた人に対し『そんなことよりウイグル』とネトウヨが粘着。ウイグルを他の問題の正当化に使うな、恥を知れ」
https://twitter.com/reishiva/status/1075275684979695617
これはKAZUYAのツイート。
「ローラさんが一番危惧すべきは、左翼界隈から勝手に辺野古移設反対マスコットのように使われることだ。
まぁそれも自ら選んだ道。仕方ないね」
https://twitter.com/kazuyahkd2/status/1075567711386628096
左翼界隈といっても、この場合、「本土の」という限定が必要であろう。いや「本土」という言い方自体が沖縄に対する「差別意識を孕んでいるのかもしれない。沖縄に寄り添うのであれば、ここは「ヤマト」と言うべきなのかもしれない。最左派のメディアから右派の言論人に至るまで「ヤマト」は「沖縄アイデンティティを理解しない傾向があるのかもしれない。少なくとも沖縄が苦難の歴史を辿って来たのは、太平洋戦争以前からであったことを「ヤマト」は深く認識すべきではないのか。天皇が誕生日に際して記者会見で述べた発言にこうあったことを見逃してはなるまい。
「沖縄は,先の大戦を含め実に長い苦難の歴史をたどってきました。皇太子時代を含め,私は皇后と共に11回訪問を重ね,その歴史化を理解するよう努めてきました。沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは,これからも変わることはありません」
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/25
「沖縄の人々が耐え続けた犠牲」とは琉球処分以降の犠牲であると考えるべきなのである。

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2)【本日の一行情報】

◎宝島社は、60代女性向けのファッションムック「素敵なあの人の大人服」シリーズをリニューアルし、第4弾となる「大人のおしゃれ手帖特別編集 素敵なあの人 冬号」を発売した。昨年12月に刊行した第1弾から、シリーズ累計20万部を突破している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000786.000005069.html

◎「進撃の巨人」を題材とするVRコンテンツ第二弾「進撃の巨人 崩落の塔」が、東京・お台場のダイバーシティ東京プラザ内「hexaRide(ヘキサライド)」にて12月20日より提供されている。
https://animeanime.jp/article/2018/12/18/42172.html

電通は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、米国の大手デジタルマーケティング会社「Digital Evolution Group LLC」(本社:カンザス州、DEG社)の株式100%を取得することに合意した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2018135-1219.pdf

◎「ExchangeWireJAPAN」が掲載した「三大マスメディアのコンテンツマーケティング実践事例とは-オプト主催『ユーザーの心に届くコンテンツ最前線セミナー』」は次のように書いている。
講談社ライツ・メディアビジネス局局次長兼メディアビジネス部部長の長崎亘宏氏は雑誌業界におけるコンテンツマーケティング軸とした事業変革を説明。2010年以降の5年間で同社の雑誌広告収入は半減する一方で、雑誌・書籍のデジタル配信やキャラクーのライセンス事業を含むコンテンツ関連収入は3倍以上も伸長したという。この流れを受けて、同社では商業プロモーションに利用可能な講談社の人気漫画のキャラクターを検索できるコンテンツの案内サービスを開始。精緻な効果測定機能とタイアップ広告制作サービスなどと組み合わせることでメディア事業の拡大を図っている
https://www.exchangewire.jp/2018/12/18/news-opt-contents-seminar-2/

◎「週プレNEWS」が掲載した「"正論路線"の産経新聞が『ややマイルド化』している、のっぴきならない裏事情」は次のような産経新聞関係者の「ささやき」を紹介している。
「昨年6月に就任した大阪社会部出身の飯塚浩彦社長が、前任の政治部出身社長の下で進められてきた政治部主導の『正論路線』に危機感を抱いているんです。右派バリバリの論調はネトウヨには評判がいいけれど、あまりにも紙面が偏りすぎていると広告主からは敬遠され、広告料が伸び悩んでいる。
社内では『産経は全国紙なのに、広告界からはジャンクメディア扱いされている』と嘆く声も上がるほどです。そこで『正論』色を薄めるために、"嫌韓反中"路線の記事ばかりでなく、中立的な記事も少しずつ掲載されるようになったのです」
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2018/12/19/107811/
朝日新聞社OBで『新聞社崩壊』(新潮新書)の著者、畑尾一知は産経新聞の身売りもありうると予測している。

◎ロイターの「トランプ米大統領ソーシャルメディア改めて批判 根拠示さず」。
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-socialmedia-idJPKBN1OH1NG

◎10月5日(金)から東京・上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」の来場者数が、12月18日で40万人を突破した。12月31日の大みそかは20時半まで、元旦は午前9時から開館する。主催は産経新聞社、フジテレビジョン博報堂DYメディアパートナーズ上野の森美術館特別協賛は大和ハウス工業ノーリツ鋼機。協賛は第一生命グループ、リコー。特別協力はNISSHA。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000505.000022608.html

◎クリムゾンテクノロジーは、楽曲に対する脳の反応に基づいて自動作曲を行う人工知能の brAInMelody 技術を応用し、東京都市大学大谷教授とともに、プロジェクトの参加者全員の発声をもとにサウンドロゴを自動作曲するAIシステムの開発に成功したが、この技術を用いて、大広と協働し、「AIと人でつくるサウンドロゴ」を制作した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000008557.html

徳間書店の「アサヒ芸能」が企画した五木寛之椎名誠の「臨終対談」と銘打った「僕たちはどう死ぬるか」を精読した。50年振りに「アサヒ芸能」に登場したという五木の発言が良いんだよなあ
「ぼくは初めてジャーナリズムで対談というのをやったのが、じつは「アサヒ芸能」だったんですよ」「その当時、吉行淳之介さんが、「人間再発見」という対談連載のホストを「アサヒ芸能」誌上で務めておられたんです。これはこの雑誌の呼び物で、あの吉行さんの対談に呼ばれたら作家も一人前だみたいな、新人作家の間ではそんなふうな対談シリーズだった。」
「お声がかかったときには、これでやっと作家として認められたのかと、すごく嬉しかったことを覚えてる。すごく行儀の悪い雑誌だけれども(笑)、亡くなった社長の徳間康快さんの個性がよく出てましたね」
https://www.asagei.com/excerpt/117943
この「別冊歴史読本」に掲載された五木寛之沖浦和光朝倉喬司による「座談会 : 遊女のいる風景 : 悪所に棲む人々の輝きに魅せられて」をまとめたのはオレ。このときは飛田でやったんだけど、吉原でも同じメンバーで座談会を企画した。録音した翌々日に原稿を仕上げるというスケジュールだった。五木先生から君は書くのが早いねと驚かれた記憶がある。
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA7883914X

◎ダイヤモンドオンラインの「ゆがんだ韓流ジャーナリズム、三大紙はオーナー支配で権力と癒着」。
中央日報は1965年にサムスングループ創業者の李秉喆(イ・ビョンチョル)によって、サムスン系の夕刊紙として創刊された。現在は直接的な資本関係こそないが、中央日報のオーナー、洪錫炫(ホン・ソクヒョン)会長はサムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の妻の弟で『洪オーナーがいる限り、中央日報サムスングループ』(韓国メディア関係者)とやゆされている」
https://diamond.jp/articles/-/189049

アサツー ディ・ケイは、企業のカスタマーエクスペリエンス向上を包括的に支援するサービスの提供を目的として、日本アイ・ビー・エムとの提携に向けた基本合意に至った。
https://www.adk.jp/assets/uploads/2018/12/e344fef2305520e8547454c7daac0fb5.pdf

リクルートマーケティングパートナーズが企画制作する結婚情報サービス「ゼクシィ」2月号(2018年12月22日発売)は、ドラえもん」とのコラボ婚姻届が付録だ。加えてミッキー&ミニー 印鑑ケース&ポーチ&捺印マットSETも付録。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000025184.html

集英社セルシスは、デジタルでマンガ制作をする作家のデジタル入稿支援を目指し、業務提携した。セルシスのマンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」への集英社専用原稿用紙の追加や、作品を編集部、マンガ賞へオンラインで入稿する仕組みの提供から両社の取り組みを開始する。集英社 デジタル事業部 デジタル事業第一課の岡本正史課長は次のようなコメントを発表している。
「マンガの商業出版では、雑誌→コミックス→庫版などで、紙面の大きさだけでなく比率が変わります。そうしてサイズが変更されても裁ち落としされない領域を示す『セーフライン』の設定~表示機能を、今回セルシスさんに新規開発いただきました。著者の方々はもちろん、編集~製版~印刷にわたる多くの関係者に、長い期間にわたり利益をもたらす取り組みだと思います」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000419.000005223.html
持ち込みからデジタル投稿に変わっていくのかもしれない。
https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/1407

ベネリックは、全国のジャンプショップ常設11店舗において、2018年12月26日(水)から2019年1月6日(日)まで、「ONE PIECE」キッズ&ファミリーフェアを開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000385.000022901.html

小学館の女性週刊誌「女性セブン」1月3・10日合併号には、折って楽しい、もらって嬉しい、インスタで映える、「チコちゃんオリジナルポチ袋」2枚が付録として付いてくる。お孫さん、お子さんへのお年玉にはピッタリというわけ。読者層にピッタリの付録だ。「チコちゃんに叱られる!」(NHK)のキャラクターである。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000013640.html

紀伊國屋書店は12月19日、「西日本豪雨の被害による九州店舗の物流遅延について」を発表した。
平成30年7月豪雨の影響による輸送遅延は、12月19日現在も継続しています。
貨物列車運行が正常復旧するまでは、24時間以上の輸送遅延が続く見込みです」
対象となる店舗は佐賀店、長崎店、大分店、アミュプラザおおいた店、熊本光の森店、熊本はません店、鹿児島店。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/inews-1-135

アサツー ディ・ケイは、Momentumの提供する国内最大規模のブラックリスト共有サービス「HYTRA DASHBOARD」(ハイトラ ダッシュボード)」を導入し、不適切・不正サイトへの広告掲載排除を強化していくという。
https://www.adk.jp/assets/uploads/2018/12/ADK_Press-Release_Momentum_20181219_final.pdf

アサツー ディ・ケイは、映像(アニメ・実写)の制作、著作権管理、海外販売を行うディーライツについて、三菱商事保有するディーライツの株式の全てを取得し100%子会社化した。
https://www.adk.jp/assets/uploads/2018/12/e8889ad323b192f3abf242033d4c1bff.pdf

◎飯田一史が次のように書いている。
「電子とオンデマンドを軸にした版元に関するこの本を、一般的には『電子書籍に関する事業をしている会社』とみなされているであろうボイジャーが、電子だけでなく紙の本も『版元』として、編集し、発行している点が、メタ的というか、読者や書き手、出版界に対する立場表明になっているであろう点も、記しておきたい」
https://news.yahoo.co.jp/byline/iidaichishi/20181219-00108112/

◎「週刊少年ジャンプ」(集英社)編集部が、応募資格を23歳以下に限定したマンガ賞「U(アンダー)23ジャンプWEBマンガ賞」を創設し、12月19日から募集を開始した。選考は20代のジャンプ編集者のみで行う。また、奨励賞を23本以上、必ず選出する。大賞に選ばれると、賞金100万円が贈られるほか、マンガアプリ「少年ジャンプ+」(プラス)への掲載が確約される。ウェブマンガサービス「ジャンプルーキー!」で応募できる。
https://mantan-web.jp/article/20181219dog00m200005000c.html

◎「クレアウェブ」に「近田春夫が語る近田春夫」が掲載されている。幼稚舎からずっと慶應だった近田春夫は、ザ・フィンガーズいうグループサウンズに在籍していたギタリストで、ブリヂストンの創業者の孫であった成毛滋と親戚で朝吹亮二と近田はバンドを組んでいた。朝吹は「opus」などで知られる詩人となり、慶應で教鞭をとるに至る。朝吹亮二の娘が芥川賞家の朝吹真理子
近田は「anan」の編集スタッフでもあったそうだ。「上役と一緒に取材に行った先で」、立川直樹に出会い、立川に誘われて「『anan』に行くのをやめて、ずっとバンドの練習」をして、「『カルメン・マキ&タイムマシーン』という名前でロックカーニバルに出演した」のだそうだ。
http://crea.bunshun.jp/articles/-/21441

◎相澤冬樹による「安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由」(藝春秋)の2刷が決定し、累計発行部数は7万部となった。「RBB TODAY」が「『安倍官邸vs.NHK』の重版が決定!累計発行部数は7万部に」を掲載している。
https://www.rbbtoday.com/article/2018/12/20/166105.html
日刊ゲンダイDIGITAL」は「森友スクープの元記者激白『安倍官邸vs.NHK』に込めた覚悟」を掲載しているし、「zakzak」は「NHKvs春バトル勃発 元記者が書いた森友学園本に『虚偽の記述』」を掲載している。テレビでも取り上げられている。どう報じられようともパブリシティ効果があるのは間違いあるまい。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/244053
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/181220/soc1812200014-n1.html
樹木希林が残した154の言葉を集めた新書「一切なりゆき」の版元も藝春秋だ。これは売れると思った。ミリオンも夢ではあるまい。実際、藝春秋は初版5万部からスタートし、これで4刷22万部。首都圏で先行発売し、TBS「ビビットなどテレビで紹介され、満を持しての全国発売へという売り方である。
https://www.daily.co.jp/gossip/2018/12/20/0011921491.shtml
「週刊春WOMAN」の発売は12月29日。これも巷では評判になっている模様。
https://www.ambassade-costarica.org/magazine/s-b-woman
来月にはヤマザキ・マリの「ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ」が控えているというように春秋の年末年始はなかなか元気である。

黒澤明の「羅生門」がハリウッドでテレビドラマ化される。
スティーヴン・スピルバーグ監督の製作会社アンブリン・テレビジョンは現地時間18日、故・黒澤明監督が手掛けた映画『羅生門』をテレビドラマ化する権利を獲得したことを発表した」(シネマトゥデイ)
https://www.cinematoday.jp/news/N0105709

◎元「週刊春」編集長の宮田親平が12月18日、肺炎のため亡くなった。朝日選書から「毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者」、春新書から「ハゲ、インポテンスアルツハイマーの薬」「がんというミステリー」を出している。東京大学医学部薬学科卒業であり、薬剤師を経て、藝春秋に入社している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39204100Q8A221C1CC1000/
https://www.christianpress.jp/miyata-shinpei/

アソビシステムホールディングスは、ドワンゴ、KADOKAWA、カラー、インクストゥエンターと共同で、VTuberを起用したモーションキャプチャアニメの制作および VTuberの開発・マネジメント・プロデュース等の事業を展開する合弁会社「株式会社リド」を設立した。
https://asobisystem.com/topics/9701/

KADOKAWAは、11月16日(金)に、西野亮廣によるビジネス書「新世界」を発売し、発売1か月で3刷13万5000部となったが、西野が12月19日に「新世界」の「全無料公開」を行った。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005352.000007006.html

トーハンは、今年も12月21日より全国約1,200書店で「第11回MOE絵本屋さん大賞2018フェア」を展開する。このフェアは、白泉社が発行する絵本の特集誌「MOE」が全国の絵本に詳しい書店人3,000人にアンケート調査を行い、最も支持された絵本30冊と新人賞絵本5冊、また幼児向け絵本を対象にしたパパママ賞5冊を決定するもの。同誌2月号(12月28日発売)の誌上で発表、特集が組まれる。
http://www.tohan.jp/news/20181221_1332.html

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3)【深夜の誌人語録】

軽く見たり、甘く見たりすることは失敗の始まりである。