Index------------------------------------------------------
1)【記事】海賊版サイト対策として「アクセス警告方式」を検討へ
2)【記事】モンキー・パンチ、小池一夫が逝き「気分はもう戦争」は復活した
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.4.22 Shuppanjin
1)【記事】海賊版サイト対策として「アクセス警告方式」を検討へ
朝日新聞デジタルが4月19日付で「海賊版『アクセス警告方式』にも異論噴出 有識者検討会」を公開している。
「アクセス警告方式では、接続業者がユーザーの同意を得て閲覧先をチェック。海賊版サイトにつながる場合に『本当にこのサイトにアクセスしますか?』といった警告画面を表示させる。海賊版サイト以外の閲覧先も確認する必要があるため、憲法が保障する通信の秘密を侵害するおそれがある」
https://www.asahi.com/articles/ASM4M4S6YM4MULFA00F.html?ref=tw_asahi
「弁護士ドットコムNEWS」は「総務省で海賊版サイト対策『アクセス警告方式』検討、法的・技術的な課題も」を発表している。
「一方で、アクセス警告方式には課題も少なくない。
実効性を担保するために静止画ダウンロードの違法化が前提となっているほか、プロバイダ(接続事業者)が閲覧先を検知するため、憲法の『通信の秘密』の問題を乗り越える必要があり、『約款による事前の包括同意は有効なのか』といった課題が残っている」
https://www.bengo4.com/c_23/n_9535/
マンガ家の赤松健が次のようにツイートしている。
「漫画家協会もオブザーバーとして参加。こうして初期段階から意見が言えるなら文句は無いです。初回から懸念点が噴出し、どうもフィルタリング程度に落ち着きそうな感じ?」
https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1119424606631161857
これは慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)教授の中村伊知哉のツイートである。
「アクセス警告方式は意見が割れました。マルウェア対策などの実績を踏まえ進めるべしとする林いづみさんに対し、川上量生さんは『法制度を前提としない仕組はネットの自由を侵す恐れがあるのに、ブロッキングが監視社会をもたらすと反対した総務省が推すののは不可解』と反対しました」
https://twitter.com/ichiyanakamura/status/1119395756144828417
国際日本文化研究センター教授の山田奨治は3月30日の段階で、こんなことを呟いている。
「アクセス警告方式はダウンロード違法化がひとつの前提とされるため、それを著作権法改正ではなく総務省のタスクフォース筋から特別法で、ということにも念のため注意が必要かと」
https://twitter.com/yamadashoji/status/1111964491791720449
改正児童ポルノ禁止法のときと発言に矛盾があるかどうかもポイントとなるだろう。
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2)【記事】モンキー・パンチ、小池一夫が逝き「気分はもう戦争」は復活した
モンキー・パンチが肺炎のため81歳で死去した。「日刊大衆」が「モンキー・パンチさん逝去。担当編集者が明かす、皆を引き込む『漫画への情熱』」を掲載している。双葉社の担当編集・遠藤隆一が次のように語っている。
「モンキー・パンチ先生は、ずっと変わらない漫画への情熱を持ち続けていました。漫画について語るときの先生は、常に熱く、そして楽しげで、聞いている私たちまでその熱さに引き込まれてしまったものです。また先生は、双葉社と漫画アクションをずっと大好きでいてくれて、漫画アクションの過去、現在、そして未来まで気にかけてくれていました。若造だった私にも、他のどんな人たちにも、優しく接してくれたことは、決して忘れられません」
https://taishu.jp/articles/-/64910?page=1
内田春菊も1984年、双葉社の「小説推理」に「シーラカンスぶれいん」を発表し漫画家としてデビューしている。
「モンキーパンチ先生は、最後にホステスしてた銀座の店に偶然いらしたのがきっかけで、ずっと優しくして下さいました。『デビューする時はペンネームに気をつけて。僕アメリカ行くとちょっと恥ずかしい』というアドバイスを頂きました。1983年くらいの事です」https://twitter.com/uchidashungicu/status/1118650873574334464
高千穂遥は「ダーティペア」シリーズなどで知られているSF小説家。モンキー・バンチも高千穂も早い段階からパソコンを使いこなしていた。
「モンキー・パンチさんとはアメリカの漫画イベントでご一緒した。
アメリカのファンに『わたしは先生の作品で漫画の勉強をしています』と言われたモンキー・パンチさんは、となりにいたわたしに『おかしな話だよな。ぼくはアメコミを手本にして漫画の勉強をしたのにさ』と言って笑った。
合掌。」
https://twitter.com/takachihoharuka/status/1118425711323140096
フィアットも追悼している!
「『ルパン三世』の良き相棒として、FIAT 500をこよなく愛してくださったモンキー・パンチ先生。本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
https://twitter.com/FIAT_JP/status/1118483423385899008
イタリアでも人気が高かった。小口高のツイート。
「以前イタリアで調査をしていた時に、同国で『ルパン三世』の人気が非常に高いことを知った。作者のモンキー・パンチ氏の逝去の報が入り、イタリアでの報道を検索してみたところ、ローマで発行されている同国を代表する新聞のラ・レプッブリカに絵入りの記事が出ていた」
https://twitter.com/ogugeo/status/1118441638936735744
俳優としても声優としても活躍し、「ルパン三世」では石川五ェ門の声を担当した井上真樹夫もツイートしている。
「【訃報】モンキー・パンチ先生が四月十一日ご逝去されました。漫画・アニメ界の『巨星墜つ』の感一入です。『ルパン三世』ラストジョブまで33年間大変お世話になりました。本日はSNSを控え喪に服します。明日より再開。ただ先生関連のご質問にはお答え出来ませんので悪しからずご了承下さい。合掌」
https://twitter.com/katsuo_yamasita/status/1118363568624283648
文芸評論家の杉江松恋のツイート。
「敬愛するモンキーパンチ先生の訃報に触れ、言葉もありません。先生のご自宅スタジオをお訪ねし、取材なのに厚かましくサインまで頂戴しました。目の前で、フリーハンドで描いてくださったルパン、家宝と思って大事にしまってあります。先生、どうぞ安らかにお休みください」
https://twitter.com/from41tohomania/status/1118347796111740928
手塚るみ子は手塚治虫の長女。
「父娘ともお世話になりましたモンキー・パンチ先生。あらためてアトム展へのご出展、そしてキチムシでの貴重なコラボレーションの出品をありがとうございました。天国でまたピアノを弾く手塚とお会いしてるでしょうか。心からご冥福をお祈り申し上げます」
https://twitter.com/musicrobita/status/1118314497196691456
「漫画アクション」(双葉社)に「柔侠伝」を連載していたバロン吉元である。
「モンキー・パンチさん御逝去の一報に愕然。"漫画アクション"を通じた盟友とも言うべき存在で、お互い似た所も多かった。映画ファンで良くVHSを交換し合ったり、国外でも度々ご一緒したり。人間的に身近に感じる存在だっただけに、この度の訃報には胸を抉られる思い。御冥福をお祈り致します。(バロン)」
https://twitter.com/BaronYoshimoto/status/1118399336109314048
間違いなく「漫画アクション」の時代があったのだ。「ルパン三世」と小池一夫の「子連れ狼」は「漫画アクション」の大黒柱であった。
「モンキーパンチさんとは40年前、漫画アクションの初期に『ルパン三世』と『子連れ狼』で人気争いをしたライバルでもあった。一緒に組んで『書記官鳥(セクレタリーバード)』という漫画も作ったなあ。
淋しくなるなあ」
https://twitter.com/koikekazuo/status/1118326198239522816
上記モンキー・パンチへの追悼ツイートを投稿した小池一夫が亡くなった。件の追悼ツイートの翌日、次のツイートが小池の死を報告するものであった。
「かねてより入院療養中であった小池一夫は肺炎により4月17日永眠いたしました。
生前は多くの方々に小池一夫と小池一夫作品を愛していただき、心より感謝申し上げます。
なお故人の遺志により葬儀は親族のみで執り行いました。
皆様には大変お世話になり、ありがとうございました」
https://twitter.com/koikekazuo/status/1119061843933192192
「子連れ狼」も好きだったが、「哀国戦争」だなあ。ファシストを自認しながら、2.26事件の蹶起に寝過ごして間に合わなかったファシストを自認する猪野矢一郎とスペイン内戦に義勇兵として加わったヘミングウェイが決闘を通じて友情を深めあう物語にオレは泣いたのである。「哀国戦争」は確か「週刊プレイボーイ」の連載であった。
小説家の志茂田景樹がリツイート。
「地上に残っている身としては残念です。心からお悔やみ申し上げます。ですが、新しい世界への旅立ちですね。いずれモンキー・パンチさんとの丁々発止の漫画論をどうか下界へお届け願います」
https://twitter.com/kagekineko/status/1119074436294959105
羽海野チカがリツイート。
「小池先生、小池先生、
先生のツイートはいつも、人の心はずっと何歳になってもその人の心のままなんだということを
よくわかっていたつもりなのに、やっぱり本当にはわかっていなかったって事を教えてくださいました
ずっと瑞々しい言葉で語りかけて下さって
本当にありがとうございました」
https://twitter.com/CHICAUMINO/status/1119085795585826817
みんな小池のツイートのファンであったのだ。江口寿史のツイート。「キャラ者」は「漫画アクション」の連載。
「小池一夫先生のご逝去に際しては、これまでなかった感覚を味わいました。肉体の力はおそらくもう限界にきていたのだろうに日々変わらないツイートをされていて。今日の近親の方による逝去のご報告と、ご本人のひとつ前の普段通りのツイートがあまりに地続きというか。生と死の境い目がないというか」
https://twitter.com/Eguchinn/status/1119153950534426624
「ドーベルマン刑事」の平松伸二のツイート。
「『裏を見せ表を見せて散るもみじ』…オリジナルではないにしても良寛和尚が臨終の時に呟いた俳句らしい…我々の業界でもモンキーパンチさん、小池一夫さんと立て続けに大先輩が亡くなられた!ご冥福をお祈り致します」
https://twitter.com/shinzihiramatsu/status/1119437901849169920
政治家の原口一博も追悼のツイートを投稿している。
「小池一夫先生。衷心より哀悼の誠を捧げます。先生にたくさんの事を教えていただきました。人の暖かさ、生きる勇気。窮地からも只今帰りましたと明るく言われていた先生。今度も同じように還って来てくださるならどんなに良いでしょう。心からの感謝をこめて合掌。どうか安らかにお眠りください」
https://twitter.com/kharaguchi/status/1119260238027169792
アニメ・特撮脚本家、推理冒険作家、マンガ原作者、旅行評論家、エッセイスト、デジタルハリウッド大学名誉教授という顔を持つ辻真先のツイート。
「小池一夫さんも亡くなった! さいとうプロから独立したばかりの頃『白地に黒く死の丸染めて』(記憶違いなら失礼)の生原稿に仰天したことも、トキワ荘物語のアニメ化を仕切ってもらったことも、みんな昨日のような気がする。『漫画アクション』の時代には『子連れ』と拙作『獅子伝』が雁行したっけ」
https://twitter.com/mtsujiji/status/1119163531255877632
「寄宿学校のジュリエット」の金田陽介は小池一夫ゼミの出身。
「大学時代、小池一夫先生のゼミ生だったので課題提出で漫画を読んで貰った時『君はいつか大物になるかもねぇ』と言ってもらえたのが嬉しかった。まだまだ大物には遠いけど頑張ります、ご冥福をお祈りいたします」
https://twitter.com/yousukekaneda/status/1119194143392026624
私は「漫画アクション」5月7日号を二冊衝動買いしてしまった。矢作俊彦×大友克洋の「気分はもう戦争3(だったかもしれない)」が掲載されたからである。その後、立て続けにモンキー・パンチと小池一夫の訃報に接することになった。双葉社の「漫画アクション」の凄さを改めて認識し直した次第である。
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3)【本日の一行情報】
◎マガジンハウスの「anan SPECIAL がんばらないダイエット!“痩せ活”」。マガジンハウスは「anan」をはじめ、同社を支える雑誌のIP戦略が必須の課題である。
https://magazineworld.jp/books/digital/?83875352AAA000000000
◎世界文化社から発売されたフリート横田の「昭和トワイライト百景」に心を動かされる。都築響一×渡辺豪×フリート横田による鼎談「平成が終わる今、はるかな昭和をしのぶ」だぜ。新橋駅前ビルが何とかヒルズとか、なんとかミッドタウンと違って魅力的なのは、そこに路地があり、横丁があるからなんだよな。今更、言うまでもないことだろうがフリート横田の「東京ヤミ市酒場 飲んで・歩いて・聴いてきた。」(京阪神エルマガジン社)はルポルタージュの傑作である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000579.000009728.html
https://www.lmagazine.jp/book/BOOK0054/
◎小学館が発行するトレンドマガジン「DIME」6月号の特別付録は、最大40kgの荷物が一発で量れるラゲージスケール。
https://netatopi.jp/article/1180480.html
◎モノ情報誌のパイオニア「モノ・マガジン」(ワールドフォトプレス社)で長年続く人気連載「蘊蓄の箪笥」を「東洋経済オンライン」に発表するというコラボ企画。「東洋経済オンライン」はプラットフォーム志向を持つオンラインメディアである。「NEWSポストセブン」や「文春オンライン」もプラットフォーム志向を持つべきだと私は思っている。自社メディアではなく他社メディアとのコラボを推進すべきなのである。
https://toyokeizai.net/articles/-/276099
◎小説投稿サイト「野いちご」 「Berry‘s Cafe」 を運営するスターツ出版は、4月17日(水)に、男女向け総合小説サイト「ノベマ!」を、新たにオープンした。スターツ出版は「LINEノベル」には結集しなかった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001053.000000607.html
◎ダイヤモンド・オンラインが「NHK『ガッテン!』の番組内容に視聴者の合点が行かず、炎上した理由」を公開している。この記事によれば3月13日に放送されたNHKの人気番組「ガッテン!」が、「毎日の洗濯で伸び伸び、ヨレヨレになった衣服を、まるで新品みたいに戻すワザ」を紹介したところ、ツイッターなどに批判の声が飛び交ったそうだ。具体的に説明すると
「――10リットルの水に、およそキャップ1杯分の柔軟剤を溶かし、傷んだ衣類を浸して繊維の奥まで浸透するよう30秒程度もみ込む。衣類の形を整え、軽くたたんで洗濯機で脱水する。すすぎはしない(これが重要)――。」
というワザを紹介したのだが、「このワザに、『香害』の被害者たちが怒った」のである。実は「大量のCMで売り上げを伸ばしている『香りつき柔軟仕上げ剤』が、頭痛や、化学物質過敏症などの健康被害をもたらす『香害』の“元凶”だから」である。「化学物質過敏症は、ごく微量の化学物質にさらされるだけで、頭痛・めまい・筋肉痛などの多様な症状が起きる病気だ」そうだ。
https://diamond.jp/articles/-/200046
「週刊金曜日」も「NHK『ガッテン!』で柔軟剤推奨 『香害』拡大に加担」を発表している。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/04/10/antena-452/
SNSなどのクチコミを見ると「花王 フレア フレグランス」や「LION ソフラン アロマリッチ」が「香害」の元凶であるようだ。
◎「週刊文春」4月25日号は「資生堂グループ社員 “枕営業”強要を被害モデルが告発」を掲載している。
「資生堂のグループ会社『ザ・ギンザ』の社員が、芸能事務所に所属するモデル女性に、資生堂のCMや広告への出演をちらつかせ、性的な関係を迫っていたことが「週刊文春」の取材で分かった」
https://bunshun.jp/articles/-/11524
こういう週刊誌ならではの記事が週刊誌から少なくなりつつあるんだよね。
◎ゴダールの「イメージの本」が公開されている。イーストウッドの次はゴダールとは!この映画は「本」と名乗っているのではなく、これこそが「本」だというゴダールの美しい問いなのだろう。
https://natalie.mu/eiga/news/328107
◎プレジデント社は、今春、『プレジデントファミリー』の新メルマガサービス「中学受験部」を開始した。中学受験をする家庭をサポートする伴走役として、役立つ情報をタイムリーに届ける。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000026924.html
◎コロワイドグループのレインズインターナショナルが運営する全国625店舗の「牛角」は、小学館の「幼稚園」とタイアップ企画を実施する。4月30日(火)発売の「幼稚園」6月号の付録か、牛角の焼肉や七輪などを象ったゲーム「やきにくリバーシ」なのである。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000175.000018604.html
◎小学館は、日本経済新聞社と「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催される2020年夏に向けて、日本の伝統である「浮世絵」に関する新プロジェクト「UKIYO-E 2020」を発足させた。日本美術の展覧会を数多く主催する新聞社と、日本美術出版としての実績を持つ総合出版社がそれぞれの特性を生かしながら、さまざまな活動を開始する。
2020年7月に東京都美術館で開催される「日本三大浮世絵コレクションの世界(仮称)」展に向け、「UKIYO-E 2020応援団」を募り、急増する訪日外国人にニッポンを知ってもらう機会を増やしていくなど、“浮世絵ムーブメント”を創出していく。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000268.000013640.html
◎岩崎書店が直木賞作家が恋をテーマに絵本に挑む新シリーズを創刊する。
◆恋の絵本シリーズ(全5巻)概要 シリーズ監修:瀧井朝世 対象年齢:5、6歳~一般 ラインナップ
①『すきなひと』 2019年5月刊 桜庭一樹・作/嶽まいこ・絵/瀧井朝世・編
②『すきっていわなきゃだめ?』2019年5月刊 辻村深月・作/今日マチ子・絵/瀧井朝世・編
③『まっくろいたちのレストラン』2020年 島本理生・作/平岡 瞳・絵/瀧井朝世・編
④『こはるとちはる』刊行時期未定 白石一文・作/北澤平祐・絵/瀧井朝世・編
⑤『タイトル未定』刊行時期未定 村田沙耶香・作/画家未定/瀧井朝世・編
https://hon.jp/news/1.0/0/22378
◎「電気グルーヴ作品の出荷・配信停止に反対 発起人ら会見(全文2)不快感に公共性はない」は出版関係者にとっても必読の文章である。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00010002-wordleaf-soci
◎「ダイヤモンド・オンライン」が「ネットフリックスに死角はあるか?コンテンツへの巨額支出と組合問題」を掲載している。ネットフリックスの「コンテンツ獲得費は年々増加の一途をたどり、2018年はついに130億ドルを超えた。これは日本の民放4社を合計した番組制作費の4倍近い額である」という。ネットフリックスはコンテンツ産業という自覚よりも、プラットフォーマーであることにアイデンティティの重心を置いているのだろう。グーグルでも、アマゾンでもプラットフォームは「独占」を志向するために「投資」を最優先するギャンブル経営を選択せざるを得ないのである。
https://diamond.jp/articles/-/200128
◎近畿2府4県で発行した朝刊には掲載したのだろうけれど、ネットの産経ニュースを探しても見当たらなかった。飯塚浩彦社長名での「お詫びとお知らせ」である。産経マニアからすると「天敵」に当たる朝日新聞デジタルは、4月18日付で「新聞購読で高額景品提供の産経新聞、社長名でお詫び掲載」を公開している。
「掲載された内容によると、直営店を含む近畿圏240の販売店が、10年間で電動アシスト自転車など高額な品を相当数含む約33万3千個の景品を提供。1個あたりの最高額は約8万1千円相当に上った。景品代金は、同社が立て替えて払った後に販売店に請求していた。一部の販売店は読者からの正当な解約の申し出に応じず、解約金を求めるなどしていたという」
https://www.asahi.com/articles/ASM4L34J1M4LPTIL002.html
◎4月17日(水)から大阪・ハービスHALL大ホールで、矢沢永吉キャリア初となる展示会「俺 矢沢永吉」がスタートした。盛り上がっているぞ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001196.000011710.html
大阪日日新聞が4月18日付で「ギターや衣装、愛車まで 矢沢永吉展にファン行列」を掲載している。
「午前10時の開会時には、約200人の行列ができ「1人1時間」の時間制限が設けられたが、ファンは膨大な衣装や愛車ベンツなどの前で盛んにスマートフォンのシャッターを切っていた」
https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/190418/20190418023.html
矢沢永吉はわが国プロレタリアートのアイドルである。大阪は20日までだが、横浜が5月3日(金) から5月12日(日)までYCC ヨコハマ創造都市センターにおいて開催される。
◎「ほんのひきだし」が公開した「3月は『ちゃお』がジャンプを上回る結果に 雑誌売上ランキング【2019年3月】」が興味深い。
日販調べ「店頭売上前年比調査」によれば、「売上冊数」の順位は第1位が「コロコロコミック」(小学館)でダントツ。これは前月も同じだったが、第2位に「ちゃお」(小学館)が浮上し、「週刊少年ジャンプ」(集英社)が第3位に後退したのである。第4位が「隔週刊 ザ・マジック」創刊号、第5位「Popteen」(角川春樹事務所)、第6位「nicola」(新潮社)。ベスト20に小学館が5誌、集英社が5誌ランクインさせている。
売上金額においても小学館と集英社が強い。第1位「コロコロコミック」、第2位「会社四季報」、第3位「ちゃお」、第4位「小学一年生」、第5位「sweet」(宝島社)、第6位「たのしい幼稚園」(講談社)という順位になる。ベスト20に小学館が5誌、宝島社が5誌ランクインさせている。集英社は3誌だ。
https://hon-hikidashi.jp/more/81371/
◎「Yahoo!ニュース」に志葉玲が「元『人権派』・広河隆一氏の『性暴力を反省』に騙されるな―その卑劣さに被害者達は今も苦しむ」を寄稿している。
「広河氏の一連の言動は、問題の核心は曖昧にしたまま、本件での各方面からの批判に傷つき反省したことをアピールし同情を引いて、あわよくば社会復帰しようという狡猾さすら感じさせるものだ」
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20190418-00122810/
◎講談社は、集客・購買促進・コンテンツ制作など、マーケティングのさまざまな課題の解決をめざすB2Bサイト「C-station」において、ニーズに即したマンガ&マンガ・キャラクターを見つける新機能「マンガ検索」(https://c.kodansha.net/manga/ )を4月18日(木)に実装した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002150.000001719.html
◎講談社文庫とTBS日曜劇場「集団左遷!!」は、コラボフェアとして「毎日お疲れ様です!『働くあなたへ』フェア」を全国書店にて4月19日(金)より順次開催している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002157.000001719.html
◎文苑堂書店駅前店(富山県)が5月26日(日)をもって閉店する。高岡駅前の創業の地から撤退することになる。藤子不二雄Aの「まんが道」にも登場する昭和21年創業の老舗である。
http://bunendo.com/_wp/wp-content/uploads/2019/04/dc004751d9c1e15848d54e778fd6eca9.pdf
◎講談社は京極夏彦の作家デビュー25周年を記念し、デビュー作「姑獲鳥の夏」を金沢の老舗「箔座」とのコラボにより、「本革金箔装 姑獲鳥の夏」として刊行する。受注限定生産で一冊10万円。
https://mitsui-shopping-park.com/ec/special_book_190418
◎日経が4月19日付で「米雑誌大手、タブロイド誌売却 報道倫理に批判高まる」を掲載。これによればアメリカン・メディア(AMI)は、「ナショナル・エンクワイアラー」などタブロイド3誌を売却すると発表したそうだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43933210Z10C19A4000000/
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4)【深夜の誌人語録】
希望は抱かないが絶望もしない。