【文徒】2019年(令和1)5月13日(第7巻80号・通巻1500号)


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1)【記事】「吉野作造賞」受賞の東洋英和女学院院長が盗用、でっちあげで懲戒解雇!
2)【記事】朝日新聞に登場した『美しい顔』から透けて見えるのは…
3)【記事】三浦英之「牙 アフリカゾウの『密猟組織』を追って」に圧倒される!
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.5.13 Shuppanjin

1)【記事】「吉野作造賞」受賞の東洋英和女学院院長が盗用、でっちあげで懲戒解雇!

産経ニュースは5月10日付で「東洋英和院長を懲戒解雇 論に架空の学者や献」を公開した。
「学校法人東洋英和女学院(東京)の院長で同学院大教授の深井智朗(ともあき)氏(54)の著作に、架空の学者の論が使われるなどの不正が指摘されていた問題で、大学の調査委員会は10日、複数の捏造や盗用を認定したと発表し、学院は同日付で深井氏を懲戒解雇した」
こ、ここまでしているのか!
「調査によると、深井氏はドイツ宗教思想史を専攻。平成24年の著書『ヴァイマールの聖なる政治的精神』(岩波書店)で、神学者『カール・レーフラー』の論『今日の神学にとってのニーチェ』を論じたが、人物、論とも実在を立証する資料がなかった
https://www.sankei.com/life/news/190510/lif1905100031-n1.html
岩波書店はホームページから5月12日の段階で「ヴァイマールの聖なる政治的精神」の紹介を削除していない。同書の内容については次のように書いている。
「ヴィルヘルム帝政期からヴァイマール共和国の成立に至る転換期のドイツにおいては,神学が「聖なる政治的精神」として機能していた.神学者・芸術家・出版人らによる多彩な思想的営為と時代精神を,同時代の政治的・社会的動向や芸術運動・化状況に照らしつつ鮮やかに描き出す.神学から新たな光を当てるドイツ近代思想史」
「著者からのメッセージ」も掲載されている。
「20年ほどヴィルヘルム期からヴァイマール期のドイツで活躍しプロテスタント神学者たちの思想を研究していたが,彼らの多くは,神学という言葉から想像される『修道院の奥深くで営まれる瞑想』とか『答えの出ない超越的な議論』を繰り返していただけではなく,この時代の政治や政策と深く関わっていることが気になっていた.学者が政治を論じることは別に珍しいことではないが,この時代の神学と政治,あるいは具体的な政策との繋がりはどのようになっているのを知りたい,それはこの時代を読み解くための重要なツールではないかと思うようになった.思想のテクストにはそれを生み出す社会的コンテクストがあったはずであり,逆にそのような社会的コンテクストを生み出す思想のテクストがあったはずである.
本書ではその繋がりを探るために,神学という視点から,改めてヴィルヘルム期からヴァイマール期へと転換する時代を見つめ直してみた.そこに見えてきたものは,『政治化された神学』と『神学化された政治』の姿であった.本書はその輪郭を描き残すためのデッサンで,その描き出した輪郭に『聖なる政治的精神』というタイトルを与えてみた」
https://www.iwanami.co.jp/book/b261288.html
「ヴァイマールの聖なる政治的精神」は今から7年も前の2012年5月26日に刊行されている。さすがに岩波書店では「品切れ」となっているが、アマゾンで検索してみると、17,593円という高値で取引されている。
https://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4000222244/ref=tmm_other_meta_binding_used_olp_sr?ie=UTF8&condition=used&qid=&sr=
深井智朗に疑惑の視線が向けられたのは、昨年「週刊新潮」10月25日号が報じた特集記事によってである。「デイリー新潮」が「神学の大家『東洋英和女学院長』に浮上、神をも恐れぬ“でっちあげ”騒動」として公開している。
「これぞ『神業』なのか――。ミッション系のお嬢様学校として知られる東洋英和女学院のトップである深井智朗院長(53)の論に、引用元の人物が見当たらないという『でっちあげ』疑惑が浮上。『告発者』が深井氏の非を指摘すれば、彼がそれをかわすという論争が繰り広げられているのだ
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/10250558/?all=1&page=1
クリスチャントゥデイ」が5月10日付で「東洋英和女学院、深井智朗院長を懲戒解雇 著作に捏造と盗用を認定」を掲載している。
「調査委員会は、著書第4章『ニーチェキリスト教批判の神学的援用』に登場する『カール・レーフラー』なる人物は存在せず、その人物が書いたとされる論『今日の神学にとってのニーチェ』は、深井氏による捏造だと認定した。さらに、同書197、198ページで、ヴォルフハルト・パネンベルク著『組織神学の根本問題』近藤勝彦、芳賀力訳、日本基督教団出版局、1984年)の277、278ページにある記述とほぼ同一の記述、同様の表現、内容の記述が、引用注が記されないまま計10カ所認められたとし、盗用を認定した。
また、論考で述べられている『エルンスト・トレルチの家計簿』の根拠資料となる1920年から23年のトレルチ家の借用書や領収書などの資料は実在せず、深井氏による捏造と判断した」
https://www.christiantoday.co.jp/articles/26825/20190510/toyoeiwa.htm
深井智朗は言ってみれば岩波化人のひとりであろう。岩波書店しても、衝撃だろう。岩波書店の編集者すら、でっちあげや盗用に気づけなかったのだから。2018年10月3日付キリスト新聞によれば学会誌『日本の神学』57号(2018年版)北海学園大学准教授・小柳敦史の「質問と応答・会員から会員へ」と題し、深井智朗への公開質問状と、深井による回答(暫定報告)を掲載したことから明らかになったことがわかる。
http://www.kirishin.com/2018/10/03/18971/
深井のでっちあげ章を読んでみよう。
「レーフラーも、ニーチェキリスト教批判がその矛先を向けているのは、カントの影響を受け、神を実践理性の要請として理解し、キリストの神性は宗教的な価値判断であると考えたリッチュル学派、とりわけヴィルヘルム・ヘルマン的なキリスト教の再構築にあると見ている。そこでは既に述べた通り、人間の意志が行う価値評価キリスト教信仰の生みの母であると理解されているので、リッチュル学派はニーチェキリスト教批判に対して完全に無防備であり、逆にこの神学に対してはニーチェのあらゆる価値の転倒というプログラムは完全な破壊力を持っていたというのである。
つまりこの神学は、ニーチェの前提、すなわち宗教的言表は価値評価をする意志による決断であるという前提を基盤として成り立っているのであり、ただリッチュル学派はニーチェとは逆の結論を出しただけなのである。それ故にレーフラーはヴィルヘルム期に神学者たちをニーチェと共にトータルに否定することができたのである。
ところがレーフラーは、このリッチュル学派の傾向は、リッチュルとヘルマン、そしてさらにはマルティン・ケーラーを経由してカール・バルトの神学の前提となっているというのである。バルトはこのような人間学的、心理学的な神学批判、あるいはニーチェのように意志としての主体性による神学批判を克服するために、神が語るという啓示の真理性、上からの、超自然的な神学の開始点を学としての神学の営みの中に確保しようとしたのであるが、実はこのような超自然主義的な神学が可能になるのは、バルトが神学において『信仰の決断』という一点を必死に確保しているからであり、そこにバルトの神学は土台を置いているからである。
それ故にバルトの超自然主義的な思惟の中には、真理を意志に基礎付けたニーチェの考え方が既に前提とされているにもかかわらず、バルトはリッチュルを批判することでニーチェの問題から解放されたと考えてしまったのである。レーフラーによればそれは間違いなのである」
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/41688dfe5dbd85f2797c4320e7b9fdb2
ツイッターの投稿の中に次のような一を発見した。
「学者としてはかなりヤバいが、小説家としての才能がある」
https://twitter.com/HiroshiMatsuur2/status/1127480050238935040
「装丁、あれこれ」(彩流社)の桂川潤がツイートしている。
「近代ドイツ宗教思想史の深井智朗氏が、架空の神学者と論を捏造した件、懲戒解雇は当然として、著書を刊行した出版社はどう対応するのだろう。
わたしも深井氏の著作を装丁しており、キリスト教の枠を超えた20世紀出版化史として高く評価されていたが、こうなると、何もかも疑わしくなる」
https://twitter.com/jun_soutei/status/1127002324205834240
ちなみに深井は中公新書から「プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで」を刊行しているし、今年の1月には春秋社からは佐藤優との共著で「近代神学の誕生: シュライアマハー『宗教について』を読む」を刊行しているし、昨年11月に刊行した「聖書の情景」の版元も春秋社である。講談社学術庫のルター「宗教改革三大書」の翻訳は深井であるし、新教出版社からは「思想としての編集者」を刊行している。「プロテスタンティズム 」では「読売・吉野作造賞」を受賞している。
https://info.yomiuri.co.jp/group/yri/s-prize/3953.html
電撃ホビーマガジン」出身の編集者・矢野裕彦が次のようにツイートしている。
東洋英和女学院大学の院長が、『カール・レーフラー』という存在しない神学者をねつ造した問題で大学側が調査資料を公開しているんだけど、深井智朗氏がねつ造をごまかすためのねつ造を行っていたことなどが報告書で淡々と曝かれていて、職業柄、見ていてしんどい」
https://twitter.com/hirohiko/status/1127188439122604037
東洋英和女学院大学が「東洋英和女学院大学における研究活動上の特定不正行為に関する公表概要」を公開している。
http://www.toyoeiwa.ac.jp/daigaku/news/news_201905100101.pdf

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2)【記事】朝日新聞に登場した『美しい顔』から透けて見えるのは…

朝日新聞は5月8日付夕刊で「『様々な声、覚悟している』 『美しい顔』改稿重ね刊行 北条裕子さん」を掲載している。「好書好日」に公開したのは5月10日。
https://book.asahi.com/article/12355492
プロフィールに「本と本屋好き」であることを書き込んでいる「九曜」も朝日新聞のこの記事を読んだうえでのツイートだろう。
「『美しい顔』(北条裕子/講談社)、刊行にともなって少なくとも2本の記事が出ているのだが、一体なぜ取り上げられるのだろうか。本が売れたから後追い記事を出したと言うわけでもなく。地元の本屋さんを見る限り、売れてたりプッシュされたりしてる気配は薄い。書評でなく普通の記事になるのが不思議」
https://twitter.com/navagraha_/status/1126167331875348480
「読書(純学・詩歌・随筆など)、杜の都や東北のこと。猫好き」とプロフィールに書いている「瑪瑙」も朝日新聞の記事には目を通している。東日本大震災で友人を亡くしていることがわかるツイートだ。
「やはり北条裕子にとっては、ただの舞台装置でしかないのですね。被災地も被災者も。そして『美しい顔』を盲目的に評価する者のなんと多いことか。嘆かわしいというよりも、その想像力の欠如に、驚き、呆れるほかありません。精読の上、批判を継続します。このままでは失った友人に対し、立つ瀬がない」
https://twitter.com/menou_main/status/1126675492667396096
「Cassandra」を名乗る人物のツイート。
「『美しい顔』は無料公開されたものを読んだのだが、たしかに被災地に行っていない人だから書けたのだと思った。この間、釜石市に行って、よりその思いを強めた。
道義的にどうこうと批判する資格は、僕にはない。でも、北条裕子さんには、ぜひ被災地を訪れてほしい。そう思う」
https://twitter.com/Cassand31725050/status/1126561178220515328
オリジナル、あるいはオーダー家具を作っているという裕次郎が呟く。
「朝日にも公式デビューっていうわけか。盗用元とされる執筆者との協議も未解決で見切り発車だが、それでも刊行したいんだ。作家なんて『傲慢』でなきゃできない稼業なのだろうが、作品の質が問われるのよ」
https://twitter.com/Yuh_artisan/status/1126476553485897729
佐野眞一を徹底的に追求した荒井香織は朝日新聞の記事を要約したうえで、こうツイートしている。
「盗作をやっても華々しく復活できるとは、日本の学界はアマアマすぎておめでたい限りだな。そのうちまた芥川賞候補にもなるんだろうな」
https://twitter.com/araikaoru/status/1126489056651595776
金菱清は朝日新聞の記事を読んで遂に言葉を失ってしまったようだ
「・・・」
https://twitter.com/kanabun0711/status/1126482498718814209
斎藤美奈子が改稿前の「美しい顔」を評して、「これはあくまでフィクショナルな被災、抽象化、記号化された被災地なのだ。逆にいうと、被災地を一度でも訪れていたら、ここまで大胆な(あるいは無責任な)小説は書けなかっただろう」と書いていたが、この程度の改稿では斎藤が言うところの「被災者を説得できる強度」を獲得できているとは到底、思えないのである。
http://www.webchikuma.jp/articles/-/1478
震災芸誌「ららほら」を刊行した藤田直哉も「『ららほら』の立場から、『美しい顔』について考えたこと」で書いている。
「『美しい顔』の場合、自意識が主で、震災は舞台装置や背景程度の扱いであり、利用の仕方はテクストからテクストに移し替える、というものである。それに対し、ぼくがこの『ららほら』で示した方法論の差は大きい。『事実』と『虚構』の絡み合いの処理の仕方においても、『嘘』を誰のためにどのように用いるのかも、大きく異なっている。
生きるために必要とされるささやかな共同幻想や物語や詩情と、まるで自分が東日本大震災の被災者であるかのような『舞台装置』『化粧』をするという『嘘』には、差がある。大きな差は、誰に奉仕し、誰を幸福にするものなのか、誰に利益を与えようとするものなのか、ということである」
https://rarahoratohoku.wixsite.com/rarahora/blog/%E3%80%8E%E3%82%89%E3%82%89%E3%81%BB%E3%82%89%E3%80%8F%E3%81%AE%E7%AB%8B%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E3%80%8E%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E9%A1%94%E3%80%8F%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8
金菱もツイッターの投稿で引用していたが、藤田によれば、「『学的価値』とは、より複雑で、より固有で、より本当で、より繊細で、より特異だという意味だ」。

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3)【記事】三浦英之「牙 アフリカゾウの『密猟組織』を追って」に圧倒される!

新宿ロフトプランワンにて、布施祐仁と三浦英之の共著「日報隠蔽」(集英社)の早稲田ジャーナリズム大賞受賞記念イベントとして、このコンビに武田砂鉄が絡むトークイベント「令和の気配とジャーナリズム」が5月23日に開催される。
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1125052410261434369
「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後」(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞している三浦英之だが、選考委員満場一致で小学館ンフィクション大賞を獲得した「牙 アフリカゾウの『密猟組織』を追って」(小学館)がいよいよ発売された。三浦英之自らが発売を告知するツイートを投稿している。
小学館ノンフィクション大賞『牙 アフリカゾウの『密猟組織』を追って』が発売されました。象牙中国へと密輸するため、生きたまま顔面をえぐられ、命を奪われ続けるアフリカゾウ。偉大な野生動物は絶滅してしまうのか。密猟組織のドン、テロリスト、中国大使館員…。闇の中の影を追い求めた記録です」
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1123948531063173120
布施祐仁は一気に読んでしまったと報告している。
「三浦英之さんから戴いた『牙』を読了。カフェで読み始めたら止まらず、3時間で一気に読んだ。アフリカゾウを絶滅の危機に追い込む密猟ネットワークの「頂点」に迫った一冊。象牙市場の閉鎖に抵抗し続ける日本政府だが、その裏でどれだけの血が流されてきたか。5/23のイベントではこの話も聞きたい」
https://twitter.com/yujinfuse/status/1125356427839623168
現役書店員が週替わりでおすすめ本を紹介する「横丁カフェ」でときわ書房志津ステーションビル店の日野剛広が「牙」を絶賛している。
「優れたノンフィクションは読んだ人を不安にさせ、深い絶望に落とすこともある。だがそれ以上に『何かをしなければ』という気持ちに駆り立ててくれる。何も知らないままでは何もすることが出来ないのだ。本書は間違いなくその一助となる1冊である。1人でも多くの方に読んでもらいたい」
http://www.webdoku.jp/cafe/hino/20190509093724.html
ときわ書房志津ステーション店のツイート。
「三浦英之さんの衝撃のノンフィクション『牙  アフリカゾウの「密猟組織」を追って』(小学館)
GWが明けて、追加が入荷しました。
レジ裏特設コーナーにて、関連書もまじえて緊急フェアも開催します。
ときわ書房志津ステーションビル店は、本書を推薦致します。(日)」
https://twitter.com/tokiwashizu/status/1125741208884486144
「庵」で紅茶を飲みながら、「牙」を読むなんて最高じゃないの。先に紹介した布施祐仁の投稿に三浦英之がリツイートしている。
「僕と布施さんが共通している点は、世の中は変えられると信じていること。少なくとも今、私たちが声を挙げれば、日本国内の象牙市場を閉鎖できる。アフリカゾウを絶滅から救える可能性がある。未来は変えられる。そう信じることを僕は布施さんから教わった」
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1126452732104024064
三浦は朝日新聞の記者だが、震災後に宮城県南三陸町に赴任して「三陸日記」(朝日新聞出版)を書いている。
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13643

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4)【本日の一行情報】

◎「現代ビジネス」が「『連ドラ主演の平均年齢』、いつの間にかこんなに上がっていた」を公開している。この記事によれば2000年4月期の場合、全連ドラの主演者の平均年齢は、33・4歳なのに対して、この4月期の全連ドラの主演者の平均年齢は40・2歳。2000年からの19年間で、約7歳も上昇したことになる!
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64453

◎日刊スポーツの「日本テレビが低迷ラグビーW杯放送権を獲得した理由」が書いているように日本テレビは、ラグビー人気が低迷した2007年ワールドカップ(W杯)フランス大会から4大会連続で放送権を獲得し、9月開幕の日本大会では、日本戦を含む19試合を生中継する。
https://www.nikkansports.com/sports/rugby/column/rwccomes/news/201905080000065.html

◎スポーツ報知の5月7日付「テレビ朝日日本テレビと平成最後の月間視聴率全日帯で首位分け合う」によれば、「テレビ朝日は、4月の『月間視聴率』(1~28日)で、全日帯(午前6時~午前0時)が7・6%と日本テレビと同率首位だった。昨年10月に、それまで日テレの独壇場だった同部門を5年4か月ぶりに奪取し、その後も激しい首位争いを繰り広げ、平成最後は分ける形となった」。
https://hochi.news/articles/20190507-OHT1T50143.html

◎「日テレNEWS24」が「付録がスゴイ!雑誌『幼稚園』ヒットの裏側」を公開している。ラーメンをすすっているかのようなミニチュアや、回転レーンまで再現した回転ずし、焼き肉のオセロバージョンというように企業とコラボした付録が当たっている小学館「幼稚園」の創刊は1931年(昭和6年)!ちなみに「小学一年生」の創刊は1925年(大正14年)とのこと。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190508-00000175-nnn-bus_all

◎全国に6医院展開する美容皮膚科・美容外科「表参道スキンクリニックグループ』は、5月8日よりトランスメディアが共同発行するファッション誌「SHE THREE」(シースリー)とのタイアップ企画を実施している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000037674.html

◎銀座で創業109年目を迎えた広告代理店の三弘社は、電柱広告の空きエリアを見ることができるWEBページを2019年2月から開設している。
https://www.axismag.jp/posts/2019/05/127771.html

◎「mashup NY」が公開した「米ネット広告収入 1,000億ドル(11兆円)の大台突破」によれば、2018年の米国のネット広告全体の収入が、初めて1,000億ドル(11兆円)を突破した。
2019年末までに、グーグルが米国シェアの37.2%を、フェイスブックが22.1%を占めると予測されている。また2021年までに、グーグル、フェイスブック、アマゾンの3社合計のシェアが70%に達するという予測もあるそうだ。
https://www.mashupreporter.com/u-s-digital-ad-revenues-surpass-100-billion/

◎「PC Watch」が「Amazon、買いたい商品を原寸大で設置場所に表示できる『ARビュー』機能」を発表している。「ARビュー」に対応する商品の詳細ページで、画像下に表示される「部屋に表示(ARビュー)」をタップすると、スマートフォンのカメラが起動。商品を配置したい場所に合わせて、青い円をタップすると、自動的に商品の大きさが調整され、画面上に正しい縮尺で表示されるという。商品を360度見回したり、配置場所や向きも変更できる。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1183386.html

NETFLIXオリジナルアニメシリーズとして、アニメ化が決定している「7SEEDS」の全世界配信日が6月28日(金)に決定した。「7SEEDS」の原作は小学館flowersフラワーコミックスα」刊の田村由美によるコミックで累計600万部(デジタル含む)人気作であり、単行本は35巻までと外伝1巻が発売されている。
https://spice.eplus.jp/articles/236919

◎「日経クロストレンド」の公開した「フォロワー150万人超 『丸く尖る』インフルエンサーの極意」によれば、元HKT48アイドル“ゆうこす”こと菅本裕子TwitterやInstagramなどの合計フォロワー数は150万人を超え、SNSのインフルエンサーとして注目されている。「丸く尖る」という言い方が核心を捉えている。
https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00019/00008/

◎世界化社の「家庭画報」は、成城石井とのコラボ企画として、初のオリジナルワイン「TASTE」を5月29日(水)に発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000585.000009728.html

小学館集英社プロダクションは、小学館と協力して、5月21日9時30分より、「デビルマン」ラベルの限定スコッチ・ウイスキー小学館の総合通販サイト「大人の逸品」にて販売する。デビルマン×インバーゴードン1973が3万2400円(税込)、デビルマン×インペリアル1997が2万5920円、デビルマンサーガ×グレンマレイ1998が2万3220円。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000002610.html
値は張るが小学館集英社プロダクションウイスキーは旨いんだよね。

秋田書店の週刊少年漫画誌週刊少年チャンピオン」が1969年7月15日の創刊から50周年を迎えるにあたり、「必死こいて半世紀」をキャッチフレーズに、ファンへの感謝を込めて、「週刊少年チャンピオン 創刊50周年記念企画」を5月9日(木)より始動し、50周年を盛り上げる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000044593.html

岩崎書店は、書籍装画等で活躍中のイラストレーター・おざわよしひさの絵本デビュー作『おばけ おばけ おばけ!!』を5月15日に発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000035751.html

電通は、メディア・ソリューション領域における成長戦略を加速させていくため、メディア・コミュニケーションを軸としたソリューションの提供会社として「株式会社電通メディアランウェイ」を設立し、7月1日より営業を開始する。メディア・プランニングによるキャンペーンの計画立案、メディア・バイイングによるキャンペーンの実施、その効果測定などを通じて、グローバル企業をはじめとした商習慣の異なる取引先とのビジネスをより迅速かつ高度化するとともに、デジタルテクノロジーの進化や消費者行動の多様化に合わせたソリューションを提供する。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2019048-0509.pdf

◎ウチも宝島社の保冷バッグには重宝している。「InRed」6月号の付録は350ml缶が16本も入るスヌーピーの大きな「保冷トート」と「ロールペーパーケース」。
https://youpouch.com/2019/05/08/572308/

◎「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」は、大賞に「『森友危機』の折も折! ろくでもない『財務事務次官』のセクハラ音源」(週刊新潮4月19日号)と同誌の一連のキャンペーン記事に決まった。スクープ賞は「『陛下は靖国を潰そうとしている』靖国神社トップ『皇室批判』の波紋」(週刊ポスト10月12・19日)と「証拠書入手!片山さつき大臣 国税口利きで百万円」(週刊春10月25日)に決定。デジタル賞に「NEWSポストセブン」の「眞子さまと小室圭さんの婚約関係行事、再来年に延期へ」が選ばれたことには、さして驚かなかったが、もう一本は「早大名物教授『過度な求愛』セクハラ疑惑」が選ばれた。これは「プレジデントオンライン」のスクープである。
http://zasshi-journalismsyo.jp/
https://mainichi.jp/articles/20190509/dde/014/040/012000c

◎ぴあ は2019年3月期の連結決算を発表した。これによれば連結売上高は1,799億69百万円(対前期比110.1%)、営業利益は13億77百万円(同112.4%)、経常利益は13億48百万円(同114.9%)、当期利益は8億17百万円(同115.9%)。
https://corporate.pia.jp/news/files/2018_tanshin.pdf

朝日新聞東京本社編集局夕刊企画編集長の松本一弥は「RONZA」に掲載した「『メディア不信』を人々の会話に入って突き破れ」で、NY市立大ジェフ・ジャービスについて論じている。ジェフ・ジャービスは「人々のために働くジャーナリストが人々の声に耳を傾けるのは、神聖な義務だと思います」と言い切っている。某大手出版社の広報室に巣くう「妖怪」には、こういうセンスに欠けているのである。いずれにしても、ジャービスの次のような認識は共有したい。
「ジャーナリストがツイッターフェイスブック、ユーチューブ、インスタグラム、Reddit(注釈:アメリカ最大級のソーシャルニュースサイト)を削除・却下・離脱するということは、やっとジャーナリストのように自ら発信する広報媒体を手に入れた人たちに対して、背を向けることになるのです」
https://webronza.asahi.com/business/articles/2019041500010.html?page=1

◎「広告会社、男子寮のおかずくん」や「サムライせんせい」などがヒットしているリブレは、5月23日(木)より、「クロフネくろふねピクシブフェア2019」を全国書店において開催する。フェア開催書店で新刊・既刊含む全てのクロフネコミックス・クロフネDX・クロフネコミックスくろふねピクシブシリーズ 1冊購入ごとに二種類あるリーフレットのうち、どちらか1点をプレゼントする。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000236.000022435.html

KADOKAWAのWeb小説サイト「カクヨム」で連載中の「この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる」のTVアニメ化が決定した。「カクヨム」としては初のアニメ化作品が誕生したことになる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005759.000007006.html

クックパッドが運営する、「Cookpad(海外版)」が、Google Play Awards 2019のStandout Build for Billions Experience部門に選出された。「Standout Build for Billions Experience部門」とは、「新興国の地域特性や化特性に合わせ、最適なユーザー体験のカスタマイズを行っているアプリやゲームが選出されるカテゴリー」だそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000027849.html

小学館集英社プロダクション小学館のアウトドア誌「BE-PAL」と、伝説的クライマーであるマイク・グラハムが立ち上げたライミングウェアブランド「ROKX」がコラボした「BE-PAL」限定のオリジナル商品の販売を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000002610.html

毎日新聞は5月9日付で「神話か史実か NHK『皇室の祖先の天照大神』ミス認め釈明」を掲載している。
NHKは批判を受け、ニュースサイトに掲載していた原稿を『皇室の祖先とされる『天照大神』』と修正し、訂正放送などはしていないという」
https://mainichi.jp/articles/20190509/k00/00m/040/267000c

NHK大河ドラマの視聴率ワースト記録は、2012年11月18日に放送された「平清盛」の7・3%だったが、「いだてん」がこれを更新した。4月28日に放送された16話の視聴率が7・1%を記録した。
https://www.sanspo.com/geino/news/20190510/geo19051005020011-n1.html

◎「ルパン三世」と「子連れ狼」の両作品が、「週刊大衆」(双葉社)の5月13日発売号と5月20日号の2週にわたって掲載される。両作の揃い踏みは意外にも初めてのことだそうだ。
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1387521/

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5)【深夜の誌人語録】

広報マンが発するべきは「本当の言葉」であって、嘘をつきつづけることではない。