【文徒】2019年(令和1)5月20日(第7巻85号・通巻1505号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】波紋を拡大した幻冬舎見城徹社長の実売部数公表ツイート
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】波紋を拡大した幻冬舎見城徹社長の実売部数公表ツイート

見城徹がツイート。
「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。
そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1129232773087092736
削除したとはいえ、津原泰水の単行本の実売部数を暴露した見城のツイートが波紋を広げていったことは間違いない。平野啓一郎が一言呟く。
「やり過ぎだろう。見るに耐えない」
https://twitter.com/hiranok/status/1129185386159206400
町山智浩も敏感に反応したひとりである。
「どんな商品でもヒット作ひとつに対して売れなかったものはその10倍以上あるわけですが、幻冬舎とつきあって見城徹社長の逆鱗に触れると、本が売れなかったことが全部著者のせいにされて、実売部数をさらされる危険性があるわけです」
https://twitter.com/TomoMachi/status/1129088544910204928
町山は見城の「しかし、嘘付きというのはいるんだね(笑)。Twitterで何を発言しても構わないが、嘘だけは勘弁して欲しい。訴訟するのは気が進まないが、訴訟するしかなくなる」というツイートについても次のように切り返している。
「裁判で虚偽と認定された百田尚樹『殉愛』についてなんの責任も取らない版元がよくそんなこと言えますね」
https://twitter.com/TomoMachi/status/1129046735786057733
豊崎由美は本気で怒っている。
見城徹はクソ。クソ中のクソ。訴訟起こすなら起こせばいい(この訴訟をちらつかせるところが、見城の不愉快な仲間・百田とそっくり。類友ってこういうことなんですねー)。わたしは全力で戦う
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1128737005527900161
太田忠司ジュブナイルミステリで知られる小説家だ。こうツイートしている。
「ああ、これは駄目だよ。出版社の人間がけっして言ってはならないことだよ。作家との信頼関係を決定的に損なうよ」
https://twitter.com/tadashi_ohta/status/1129009757946286082
「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)の深緑野分は書店員だった。
「実売なんて作家も知らない(知らされない)し、書店員だった時もわかるのはせいぜい自社販売数のみで全体のなんてわかりようもないデータ。発行部数や累計部数は作家も把握してるけど、扱いは慎重にしてるんだよ。許可があれば公言するしそれが営業の売りになることもあるけど、実売数はない」
「つか、こんな成績晒すみたいな行為、ほんとまじでないわ」
「普通に考えて、企業が自分の製品の実売数公表する?社長が元社員の成績を世間に晒したりする?企業の守秘義務の観点からもあり得んでしょほんと」
https://twitter.com/fukamidori6/status/1129067481543221248
https://twitter.com/fukamidori6/status/1129067481543221248
https://twitter.com/fukamidori6/status/1129069914705162242
大塚英志自身の呟きであろう。
津原泰水さんの初版、実売を見城徹がさらす一件。初版も実売も(多分)僕の近著小説より多いなあとため息。
という作家が作家の大半だと思いますよ」
https://twitter.com/MiraiMangaLabo/status/1129220074156380160
「だれかの木琴」を幻冬舎から刊行している直木賞作家の井上荒野の次のような指摘に私は深く共感する。
津原泰水氏の実売部数について言及した幻冬舎の見城氏も、それに追随して早川庫の編集者を小馬鹿にしている人も、『売れる』ことが正義なのだな。そのような自分の有り様を疑いもしていないことにげんなりする」
https://twitter.com/arereno/status/1129215806338846726
TABLO編集長の久田将義もツイートしている。
見城徹さんが、自社から出した本の部数を晒し、『だから言ったのに』みたいなツイートをしたのを見、『この人編集者失格じゃん』と20年強、雑誌編集者の末席を汚す者として感じました。本に対する愛情も筆者に対するリスペクトもないですね。よくやって来れたな」
https://twitter.com/masayoshih/status/1129012079644438530
久田のこの投稿を津原泰水リツイート
「実売は作家本人にも教えないのが基本ルール。だって作家の責任ではない」
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1129015051283718145
「全ロック史」(人書院)の西崎憲も呟いている。
「津原さん、応援するよ」
https://twitter.com/ken_nishizaki/status/1128990377011105793
再び豊崎由美のツイート。
見城徹がどんどんボロを出している」
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1129081694403813376
万城目学幻冬舎の担当編集者は見城徹社長にツイッターをやめて下さいと直談判に及んだようだ。
「昨日のツイート、見城徹さんまで届いたらしい。でも、いまひとつピンと来なかったらしい。会社のことを考え、『ツイッターをやめてください』と社長に直談判した幻冬舎の私の担当編集者は立派です。もし、来週ハローワーク通いすることになったら、たこ焼きでもおごらせてください」
https://twitter.com/maqime/status/1128637819679678465
「反ヘイト・反新自由主義の批評精神」「世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷」の岡和田晃も投稿している。
「『図書新聞』2019年1月19日号『〈世界内戦〉下の芸時評』の第47回で、私は百田尚樹『日本国紀』のWikipediaからの『コピペ』問題を批判しました。『思想』以前の話で、津原泰水氏には何ら非はありません。庫化見送りおよび幻冬舎見城徹氏による『部数晒し』は異常です」
https://twitter.com/orionaveugle/status/1129257324424466432
「泥沼スクリーン これまで観てきた映画のこと」の春日太一は激怒している。
「実売(あまり売れていない)を公開することの問題点が、何か分かりにくい人もいるかもしれませんが。
一つは、書店や他の出版社への牽制になることです。『この作家の本は売れてないぞ』という。
出版業界はシビアな状況なので、それにより腰が引ける出版社や書店が出てくる可能性がある。卑劣な手段」
「どれだけ争っているとしても、『著者が他社でも仕事できにくくするよう率先して仕掛ける』ようなことはしない。それが出版社としての矜持だと思っていました。が、見城徹は明らかにその一線を越えたように私には映ります。
芸能界や映画界のように出版界はなってほしくない。
危惧します」
「自分や自社の商品に批判してきた作家に対して、それなりの規模の出版社の社長がこのようなタブーを犯した攻撃を仕掛けるというのは、由々しきことです。
言論で商売しているのだから、言論で受けて立つ。それが出版界に生きる人間としての矜持ではないでしょうか」
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1129152142147706880
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1129155318808629249
https://twitter.com/tkasuga1977/status/1129156985411162112
「碧空のカノン」「東京ダンジョン」「サイバー・コマンドー」「潜航せよ」などの小説家である福田和代もこうツイート。
「気に入らない作家の実売数をネットで晒すのって、
『俺に逆らえばお前らもこうなるぞ』
って作家たちへの脅しなのかな、ウフフフフ。
でもさ、『実売はいかがですか』と聞いても、編集者さんは当たり障りのない答えしかくれないことが多いのですが、社長を怒らせたら実売がわかるのか! おお!」
https://twitter.com/kazuyo_fuku/status/1129071385760768000
マンガ家の喜国雅彦幻冬舎との絶縁を宣言した。
「僕は津原さんの友達ですが、これまで我慢して発言しませんでした。Twitterの自分ルールに反するからです。
でも今回の部数発言はさすがにスルーできません。その本に僕は漫画で参加させてもらってます。どうもすみませんでしたね。安心してください。もう二度と貴社では描きませんから(雅)」
https://twitter.com/kunikikuni/status/1129134472144703488
幻冬舎から刊行した「凍てつく太陽」で日本推理作家協会賞を受賞した葉真中顕は見城徹の削除したツイートにショックを受けたと告白している。
「あり得ない……。
TL見て唖然とした。
版元の社長が揉めてる作家の著作の部数を実売込みで公開するとか、完全に一線越えてる。作家の言い分への反論だとしても、こんなやり方はない。
個人的にとても世話になってる版元だけど、あり得ない。ショックだ」
https://twitter.com/akihamanaka/status/1129058920348053505
ミステリ評論家の千街晶之のツイート。
「たぶん社長にはもう言葉は通じないと思うが、幻冬舎から本を出している作家たちも怒りの声を上げている現状を、幻冬舎の他の人たちは認識してほしい。幻冬舎から出した本で推協賞をとったばかりの葉真中顕氏が、その恩義ある版元に怒りを表明せざるを得ない心境をあなたたちは受け止めるべきだ」
https://twitter.com/sengaiakiyuki/status/1129072952148762624
盛田隆二は、ぴあ出身の作家である。
「僕が言いたかったのは、幻冬舎の見城社長のように『この作家は売れません』と言わんばかりに実売部数をツイートされたら、僕は他の出版社から声をかけられなかっただろうということ。編集者は作家に実売部数を知らせません。それが不律。世間に向けて公開するなど、出版人としてあるまじき行為です」
https://twitter.com/product1954/status/1129211556103827456
芦沢央は「貘の耳たぶ」を幻冬舎から刊行している。
「部数を晒すのは本当にありえない。しかも実売部数なんて、普通著者にも知らされないことなのに。それを攻撃の材料に使うのは卑怯だし(著者は個人では知る術を持たないから反論できない)、そもそも部数自体はともかく刷部数と実売部数が『乖離していること』の責任を著者に求めるのはおかしい」
https://twitter.com/AshizawaYou/status/1129171772626984966
「ハロー・ワールド」で吉川英治新人学賞を受賞した藤井太洋らすれば実売部数をバラすのは背中から刺す行為だ。
幻冬舎はトラブルになると『売る努力をする』と自ら誓った出版契約を破る倫理観の企業だということか。
出版社と著者しか知らない実売部数は、契約にそう書かなくてもNDAに守られる秘密だし『売れないと思ってた』のに、そう契約に書けない弱虫だということだ」
「他国の作家団体にも、この幻冬舎の件は伝えなければならないな
『こいつ偉そうなこと言ってるけど売れてないんだぜ』と背中から刺すわけだ。
こんなことを翻訳先でやられたらたまらんよ」
https://twitter.com/t_trace/status/1129128131753676802
https://twitter.com/t_trace/status/1129132652223537152
豊崎由美は次のように決意している。
津原泰水さんと幻冬舎に関すること、1週間程度燃えて忘れ去られるような案件にしてはいけない。見城徹が公式に津原さんに謝罪し、どうしてこんな出版社としてあってはならないようなことが起きたのかを誠実に経緯報告し、反省の弁を述べない限り、見城ならびに幻冬舎批判のツイートをRTし続けます」
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1129253953907044352
津原泰水が冒頭に紹介した見城徹のツイートをリツイートしている
「確認ですが、誰に対して謝っておられるんですか?」
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1129243165397925889
内田樹の次のような物言いは明らかに言い過ぎなのでは? スターリニズムの一歩手前の思考法としか私には思えない。私は、こういう「煽動」は好きになれない。内田は活動家出身なのだろうなあ。
「やはりここまで来たら日本の作家は『幻冬舎とは仕事をしない』ということを宣言すべきだと思います。僕はもともと幻冬舎と仕事をする気がないし、先方も頼む気がないでしょうから『勝手なことをいうな』というお立場の作家もいるでしょうけれど、それでも」
https://twitter.com/levinassien/status/1129159600777785345
内田は、こうも投稿している。
「見城さん、問題のツイート削除して、謝罪したようですね。過ちを改めむるに憚ること勿れ、経営者としては適切な判断だったと思います。でも、この発言で幻冬舎の経営理念ははっきりしたので、まともな作家たちはもう二度と相手にしないと思います」
https://twitter.com/levinassien/status/1129404356879560704
豊崎由美内田樹を窘めている。豊崎ツイッターでものの見事に「批評家」の役割を果たしている。
「内田さん、それはまさに『勝手なことをいうな』ですよ。そんな馬鹿な扇動はやめてください。わたしたち出版に関係する者が目指すべきは、幻冬舎を潰すことじゃないはずです。見城徹という人物が体現している非道や無体を正すということではないでしょうか」
見城徹は謝罪すべき相手、津原泰水さんには謝っていません。あと、『まともな作家たちは』云々のくだりは、これから幻冬舎の心ある編集者と仕事をしようとしている作家たちへの抑圧になります。もう少し言葉を選んではいかがでしょうか」
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1129312334092988416
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1129444835436294144
「たぶん月刊『はなし半分』」で内田樹とパートナーを組む平川克美も幻冬舎に言及している。見城徹は「了見違いの社長」と切って捨てている。
「社員がどんなに誠実で、有能であったとしても、了見違いの社長がいる会社はダメだ。自分も、経営者だったから実感できることだが、最終責任者は社長であり、社長しか責任を取れないのが今の株式会社システム」
「わたしの場合も、二度ほど熱心な編集者から執筆依頼されましたが、この社長のことが引っかかっていてお引き受けしませんでした。(編集者はとても誠実で、仕事のよくできそうな方達でしたけど)。これからも、幻冬舎から本を出すことはないでしょう」
https://twitter.com/hirakawamaru/status/1129260311633022976
https://twitter.com/hirakawamaru/status/1129259278949240832
「君の膵臓をたべたい」のミリオン作家である住野よるもツイッターにこう投稿しているくらいである。
「酔ってない時にちゃんと言うと、幻冬舎の担当さんは大好きだけど、幻冬舎は好きじゃない。どっちも好きになれたらいいのに。です」
https://twitter.com/978434403435_8/status/1129219973044264963
まんが評論家の三崎尚人の指摘に膝を打った。
「2011年にMBOしておいて本当に良かったですね。上場していたままなら、この週末でいくら株価が下がって、個人資産もいくら吹っ飛んだことか…。さすが先見の明がおありだ」
https://twitter.com/nmisaki/status/1129343323238412288
しかし、この問題がここまで拡散しようとは…。これは津田大介予測。
幻冬舎のゴタゴタ見てると、トップのツイッターがきっかけで経営危機に陥る初めての事例になりかねない勢いだなと思う。ツイッターやらなければ、最後まで『カリスマ編集者』でいられたのにな、とも」
https://twitter.com/tsuda/status/1129135813634056192
実売部数問題は印税問題に突入していく。「メゾン刻の湯」(ポプラ社)の小野美由紀も幻冬舎に煮え湯を呑まされた経験があるようだ。次のように内部事情を告発している。
幻冬舎、書き手を雑に扱う出版社なんだなという印象。私のデビュー作の時も、書く前に『印税は10%です』と明言されていたのに、校了直前『ごめーん企画会議8%で通しちゃってたから8%じゃないと本が出ないんだ。8%でいい?』と突然言われ、新人で何も分からず出版取り消しになる恐怖で」
「泣く泣く条件を飲んだけど、後になってそんなわけあるか、と気づいた。額の問題じゃなく非常に不快。webでそんなクライアントさんにあった事もないし、他の出版社さんでもそんな思いした事ない。もう2度と幻冬舎では書かない」
「ウェブでいくらでも表現ができてお金が稼げる時代、書き手を雑に扱う出版社がいつまでも書き手に相手にされるわけない。いつか見放されるよ」
https://twitter.com/Miyki_Ono/status/1128572384963964928
https://twitter.com/Miyki_Ono/status/1128572677399007232
https://twitter.com/Miyki_Ono/status/1128572800103403520
8%であれば、まだマシなほうなのではないか。渡辺浩弐自ら明かす著書「ブラックアウト」の印税に至っては!
幻冬舎の本って数字バラしてもいいの? じゃ。
この本、印税2%でした」
https://twitter.com/kozysan/status/1129128411484418048
「偶然の聖地」(講談社)を刊行したばかりの宮内悠介は次のように自らの立場を鮮明にした。
幻冬舎さんとは仕事の約束が控えているので、事の推移を複雑な気持ちで見守っていた。でもこれは津原さんのほうを応援したい。この一言で仕事が飛ぶなら、残念だけど仕方ない」
https://twitter.com/chocolatechnica/status/1129358656380649472
国公労連の「KOKKO」で編集者をつとめる井上伸のツイート。
「作家の津原泰水さんに対する幻冬舎側の『庫化の一方的な中止』と、その経緯の事実をねじ曲げて津原さんを批判する行為、加え見城徹幻冬舎社長による常軌を逸しているとしか思えない津原さんを攻撃するツイートは、出版社による作家へのハラスメントにあたると思います」
https://twitter.com/inoueshin0/status/1129228789337141250
幻冬舎とは「昭和45年11月25日-三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃」などで仕事をしている中川右介の指摘は確かに言われてみればそうだ。
ツイッターで、幻冬舎を批判する人は、ちゃんと『幻冬舎』と書くのに、擁護する人はほとんどが『幻冬社』なのが、おかしい。本を読んでないのだろう」
https://twitter.com/NakagawaYusuke/status/1128945614362800128
「貧困クライシス」「下流老人」「貧困世代」の藤田孝典は幻冬舎の「差別体質」を批判している。
幻冬舎関連でいうと、堤未果著『日本が売られる』についても、根拠がなく、差別を助長する記述が移住連から指摘されている。幻冬舎は、まともな校正や編集作業をしているのか疑問。校正過程で編集者は指摘しなきゃ」
https://twitter.com/fujitatakanori/status/1129263975898595328
佐々木俊尚は「ノストラダムスの大予言」の影響を受けているようだ。
「ただでさえこの10年の日本の出版業界は終末感がすごくて、吹きすさぶ嵐の中を弊衣をまとって生き永らえてる有様なのに、幻冬舎の社長のあの発言は、恐怖の大王が舞い降りてすべてを踏みにじっていく感がありますね」
https://twitter.com/sasakitoshinao/status/1129307406687543297
集英社編集者の鈴木耕からすれば見城徹は「政商」だ。
幻冬舎見城社長は私が嫌いな編集者(いまや編集者というより政商)のひとり。売れりゃ何でもいいという人。安倍首相にベタベタであることも薄気味悪い」
https://twitter.com/kou_1970/status/1129297806571610112
これは東京新聞労働組合のツイートである。
「自分は出版に反対だったが担当者の熱意に負けて出版してやった…みたいな態度がモロに出てた。
出版に踏み切った以上、社長の責任。
売れなかった、実は自分は反対した…みたいに責任転嫁すること自
出版社のトップにふさわしくない」
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1129663289430904832
阿佐ヶ谷 VOID を運営する大澤悠大も発言。
幻冬舎はなんで日本国記の作者に責任を負わせずに、それ以外の作家さん全員敵に回すようなことしたんだろな…。前者の方が傷浅いのに」
https://twitter.com/OsawaYudai/status/1129409205062885376
編集者だという有坂玲は、こんなことも暴露している。
幻冬舎の見城某は、発表会でウチの美人カメラマンをナンパしてくる節操の無さ。しかも仕事をエサに、自分の秘書に声をかけさせて、さらにその発表会自体の主催者だというのに」
https://twitter.com/axizceo/status/1129068526285672448
かくして見城徹が呟く。
「自業自得。辛いけど、正面突破」
https://twitter.com/kenjo_toru1229/status/1129382902641221632
百田尚樹が援軍に駆けつけた。
朝日新聞毎日新聞のやり口は、汚いを通り越している!
彼らは津原氏の異常な中傷の実態を知っているくせに、それらを隠して別のイメージで報道する。
おぞましい限り!」
「しかも、津原氏の庫化中止は、津原氏と幻冬舎の両者の合意によるもので、そこに圧力はなかったにもかかわらず、まるで言論弾圧があったかのように報道するクズっぷり」
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1129740556681326592
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1129742423473688577
有本香は百田につづく。
「連日ストーカーかと思うほど執拗に日本国紀と我々に絡み続けた津原氏が、朝日毎日にかかれば『正義の批判者』となるのですね。その津原氏は『日本国紀40:万部(途中)は大したことない』旨のTWもしていたので、私は氏の庫発売を楽しみにしていました。朝毎を味方につけたので軽くミリオンでしょう」
https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1129936532289101824

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2)【本日の一行情報】

◎光社の「読者がえらぶ広告コンクール」は今年で52回を数える。半世紀を超える歴史を重ねてきたことに、やはり敬意を表さぬわけにはいくまい。私も授賞式から参加していたが、感想をひと言で表現すると、ホッとするというか、70年代に生まれた雑誌化が「伝統」として、しっかり根づいていることが確認できたというべきだろう。もちろん、受賞クライアントの常連であった花王や鐘紡といった名前を受賞作に確認することはできなかった。エルメスやヴィトンという名前は消えてしまったが、シャネル、ディオール、サンローラン、ティファニーといったグローバルブランドは健在である。しかし、何よりも私をホッとさせたのは大賞を受賞したのが「Mart」に出稿したパナソニックのホームベーカリーの広告であったことである。デジタルシフトは「歴史の必然」であろうか、それでも私たちが何を守らなければならない「世界」がここには確かにあったように思う…。

博報堂DYグループの農業経営を支援するマーケティング会社、ファーマーズ・ガイドと一般社団法人日本野菜ソムリエ協会は、業務提携を締結し、共同でチョクバイ!を活用した日本国内各地域の青果などの特産物のプロモーション活動を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000036543.html

博報堂DYホールディングスの2019年3月期連結決算が発表された。売上高は1兆4,456億円、前年同期比+8.3%。強みである統合マーケティング・ソリューションの提供による国内の伸び、海外におけるM&Aなど新規連結子会社の寄与、営業投資有価証券売却などにより増収となった。
売上総利益:3,249億円、前年同期比+525億円、+19.3%
販管費:2,595億円、前年同期比+393億円、+17.9%
営業利益:653億円、前年同期比+132億円、+25.3%
のれん償却前営業利益:722億円、前年同期比+164億円、+29.5%
当期純利益:474億円、前年同期比+175億円、+58.9%
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1704666/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1705347/00.pdf

博報堂・大広・読売広告社の4月度単体売上高。博報堂の雑誌が前年同期比で+25.3%。大広の雑誌も前年同期比で+19.8%。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1707659/00.pdf

◎「NHK NEWS WEB」が「出版の昭社 3年連続最終赤字 地図アプリ普及で」を発表している。昭社は、全国各地の道路地図「スーパーマップル」や、ガイドブックの「まっぷるなどの出版を手がけているが、地図アプリを搭載したスマートフォンの普及で、販売がさらに落ち込んでいるため3年連続最終赤字となったと解説している。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190515/k10011916951000.html

クックパッドは、食や料理が学べる絵本が毎月1冊届く定期購読サービス「おりょうりえほん」を月額500円(税抜)で、5月15日より提供を開始した。
https://info.cookpad.com/pr/news/press_2019_0515
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000027849.html

楽天がハリウッド映画2本に出資し、配給会社を設立する。
https://www.cinematoday.jp/news/N0108670

◎「ギズモード・ジャパン」が「ディズニーがHuluを子会社化Netflixと戦う準備か……!?」を公開している。
https://www.gizmodo.jp/2019/05/disney-hulu.html

小学館は令和初、通算50回目となる「次世代ワールドホビーフェア ’19 Summer」を幕張メッセ 国際展示場9・10・11ホールにおいて6月29日(土)と30日(日)の二日間にわたって開催する。
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20190515091/

◎「少年ジャンプアプリ開発コンテスト」の第3期が開催される。
https://mantan-web.jp/article/20190515dog00m200047000c.html

◎「編集のがっこう」なんて商売があるんだね。光社の女性誌CLASSY.」編集長の今泉祐二も講師のひとりだ。ポマーロという会社が運営している。「ELLEgirl」「ELLEgirl ONLINE」の編集長を務めた澄川恭子がポマーロの共同創業者である。
https://editors-school.com/
https://www.wantedly.com/companies/pomalo/post_articles/143134

小学館の女性ファッション誌「CanCam」(小学館)が空間プロデュースを手がける「CanCam NIGHT POOl 2019」が「ムビジェニ」(動画映え)をテーマに東京プリンスホテルの「GARDEN POOL」と、グランドプリンスホテル広島で7月にオープンする
https://mainichikirei.jp/article/20190515dog00m100006000c.html

中日新聞東京本社総務部社員・立花良夫容疑者は東京都迷惑防止条例違反(痴漢)容疑で現行犯逮捕された。57歳…。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190515-OYT1T50301/

博報堂DYメディアパートナーズと、スターティアラボは、既存メディアにARアプリをかざすことで+αの情報を表示する「AR広告」の提供を開始。第一弾となる「アウトドアメディア×AR広告」を、博報堂DYアウトドアと協働で販売する。
https://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/service/20190515_25677.html

小学館が運営する「NEWSポストセブン」の2019年4月の純PV(「NEWSポストセブン」自サイトでのページビュー)が、月間1億2291万PVに達した。純PVに、「NEWSポストセブン」を配信している「Yahoo!ニュース」「Smart News」「Gunosy」「LINEニュース」など計測可能な外部配信先での閲覧を加えた総PVも月間3億3000万PVを突破した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000290.000013640.html

◎「2019年本屋大賞」を受賞した瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」(藝春秋)の累積売上が20.1万部となった。
https://www.asahi.com/and_w/entertainment/ent_546055/

◎ハフポスト日本版が「図書館は単なる無料貸本屋なのか? ニューヨーク公共図書館が貫く“民主主義”から私たちが学べること」を公開している。映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』の公開を記念してニューヨーク公共図書館のキャリー・ウェルチが来日した。次のように語っている。
「我々は、利用者が情報をどう使うのかに注をつけることはありません。図書館が全ての人に開かれたものであり続けることが我々の理念です。図書館憲章の一節に素晴らしい言葉があります。『思想と情報への自由なアクセスは、責任ある市民の存在のための前提条件であり、自由・平等・人権と同じくアメリカにとって重要なものだ』と」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/nypl_jp_5cdba612e4b0c39d2a135467

六本木アートナイトが開催される5月25日(土)の深夜、六本木の本屋・喫が「音喫」と銘打ち、DJやライブドローイングと読書をクロスさせるオールナイトイベントを開催する。
https://hon-hikidashi.jp/bookstore/83888/

◎日販による「こどもプログラミング本大賞」は「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」(ひさかたチャイルド)に決まった。
https://www.nippan.co.jp/news/kodomo_programming_20190516/

◎「Domani」(小学館)の専属モデルだった知花くららが処女歌集「はじまりは、恋」(角川書店)を刊行する。「あの晩のあなたの匂ひのするシーツ洗へずにゐる夜10時」なんて良いじゃないの!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005857.000007006.html

◎たとえ商業出版であっても、こうでなくちゃ!河出書房新社広報課のツイート。
津原泰水さんの『11 eleven』は担当が社内に『最高。読んで』とゲラを配り読んだ者から順に『なにこれ最高』と夢中になり、売り方を工夫するのすら忘れ書店さんに熱狂的に感想を語り読ませまくったただけなのに売れたし評価もついてきたという美しくいい思い出しかない本です」
https://twitter.com/Kawade_shobo/status/1129059530392739840
〇〇〇の広報室も少しは見習うべきだ。新聞に記事を書かせれば良いというものではなかろうに。しかも、馬脚をあらわしているからタチが悪い。

◎18世紀のフランスを舞台にルイ16世のギロチン刑を指揮した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンと、妹マリー=ジョセフ・サンソンを主人公にして描く坂本眞一のマンガ「イノサン」「イノサンRougeルージュ」(集英社)を原作としたミュージカル「イノサンmusicale」が東京とパリで上演されることが決まった。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cde16f2e4b00735a913e81a

岩波書店が「謹告(深井智朗氏『ヴァイマールの聖なる政治的精神』ほかについて)――」を発表していた。
「小社が2012年5月に刊行いたしました深井智朗氏の著書『ヴァイマールの聖なる政治的精神──ドイツ・ナショナリズムとプロテスタンティズム』(以下、本書)を、絶版とし、可能な限り回収することを、本日、社として決定いたしましたので、謹告いたします。
2019年5月10日に公表されました東洋英和女学院大学調査委員会の報告書(以下、報告書)によりますと、本書には、研究上の不正行為にもとづく記述が含まれていること、具体的には、本書の第4章で紹介されている神学者カール・レーフラーなる人物、およびその人物が著したとされる論は、いずれもその存在を確認できず、深井氏による捏造であると認定されました。
また、本書の197頁から198頁にかけての記述は、他の著作物の一部と似通ったものであることが指摘され、当該箇所は、深井氏による盗用と認定されました。
さらに、同報告書によりますと、『図書』2015年8月号に掲載しました、同氏による論考『エルンスト・トレルチの家計簿』には、存在を確認できない資料に依拠した記述が含まれていることが、認定されています。
小社は、すでに昨年10月、本書を出品停止にしておりますが、同報告書の判断を重く受けとめ、著者深井氏に連絡のうえで、本書を絶版とすることといたしました。
本書につきましては、送料小社負担にて回収させていただきます。既にご購入いただいた方は、誠にお手数ですが、下記の小社読者係まで、本書を小社着払いでお送りくださいますようお願いいたします。ご返品を受領し次第、現金書留にてご返金させていただきます。
この度は、読者のみなさまのご信頼を著しく損なうこととなり、また多大なご迷惑をおかけいたしましたことを、衷心よりお詫び申し上げます」
https://www.iwanami.co.jp/news/n29826.html?fbclid=IwAR0Q7d94hzTbprY_o4GmGEOqXvOfhfD6xC9grv394uII0H44cvTTq8oRN3s
読売新聞社中央公論新社は5月17日に「読売・吉野作造賞」の選考委員会を開き、深井智朗の「プロテスタンティズム」(中公新書)に対する第19回読売・吉野作造賞(2018年)の授賞取り消しを決めた。
「昨年10月に深井氏の不正行為の疑いが表面化したため、読売新聞社と中央公論新社は、研究者2人に『プロテスタンティズムの内容の精査を依頼するとともに、不正行為を告発した関係者から意見を聞き、さらに深井氏本人からもヒアリングを行いました。
検証の結果、『プロテスタンティズム』には、捏造、盗用などの不正行為は認められませんでした。
しかし、深井氏の別の著書と論考(『ヴァイマールの聖なる政治的精神』、『エルンスト・トレルチの家計簿』」)について、東洋英和女学院大学の調査委員会は捏造と盗用があったと認定したうえ、『学術的・社会的影響度は極めて大きく、行為の悪質度は極めて悪質』と結論づけました。調査結果は今月10日に公表されました。
この調査結果を踏まえると、深井氏には研究者倫理の欠如が認められ、研究姿勢に重大な問題があり、『プロテスタンティズム』もそのような研究姿勢のもとで執筆された著作に含まれると見ざるを得ないことから、授賞取り消しが相当と判断しました。
深井氏は、昨年3月に日本基督教学会を通じて不正行為の指摘を受け、昨年7月には同学会に不正を否認する回答を送っていました。この間に、読売・吉野作造賞の授賞が決まりましたが、深井氏から読売新聞社中央公論新社にはこの件に関して何の申し出もなく、選考過程で深井氏の問題を把握することはできませんでした。
なお、中央公論新社は『プロテスタンティズム』について、今月7日以降、書店から注があっても出荷しない出荷停止の措置を取っております」
https://info.yomiuri.co.jp/group/yri/s-prize/4532.html
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190517-OYT1T50212/

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3)【深夜の誌人語録】

嘘であることを認められないとは、人間として最低であることを証明しているに等しいはずである。一度吐いた言葉は絶対に飲み込めないし、飲み込んではならないし、その責任を負わずに済まされることなどあってはならないのだ。