【文徒】2019年(令和元)7月16日(第7巻125号・通巻1545号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】私がジャニー喜多川について最も知りたいこと
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.7.16 Shuppanjin

1)【記事】私がジャニー喜多川について最も知りたいこと

デイリースポーツが「ジャニー氏死去 テレビ各局が緊急ニュースで速報、NHKも 日テレは20分特集」を公開している。
《訃報が発表されたのは午後11時半。日本テレビは「news zero」でスポーツニュースを報じていたが、午後11時半、途中でスタジオの有働有美子アナウンサーに切り替わり、ジャニーズ事務所からの書面全を読み上げた。その後もジャニー氏やジャニーズの軌跡を含め、計20分にわたり特集。半世紀にわたり、日本の芸能界の歴史を作ったジャニー氏を悼んだ。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2019/07/10/0012500962.shtml?pg=2
日本テレビの20分はジャーナリズムを放棄した翼賛報道であった。猫組長がツイッターにこう投稿する気持ちは理解できる。
ジャニー喜多川の所属タレントに対する性的行為(是非に関わらず)についての事実は、最高裁でその認定が確定しています。しかしその事実を取り上げるテレビ局は全く無いという異常事態です。
ジャニー喜多川に対するマスコミの報道姿勢はNYタイムズなど海外の報道機関から非難されています。それでいて報道の自由度とかジャーナリズムの使命だとかを報じるのは噴飯ものです。》
https://twitter.com/nekokumicho/status/1149952311545827328
https://twitter.com/nekokumicho/status/1149961219517775873
非難しているわけではないのだろうけれど、「BBCニュース」はジャニー喜多川氏、87歳で死去 男性アイドル市場で長年圧倒」を発表している。
《1999年には、喜多川氏が少年たちを事務所で性的に虐待していると告発する一連の記事を、週刊春が掲載した。
喜多川氏は告発内容を全面否定し、週刊春を名誉毀損で訴えた。裁判には勝訴したが、のちに判決の一部が覆された。同氏が犯罪に問われたことはなかった。》
《一方で、物議をかもす人物でもあった。どれも証明されなかったが、パワハラ性的虐待の告発が繰り返された。
ジャニーズ事務所は業界であまりに圧倒的な存在だったため、ジャニー喜多川氏を批判することはほとんど不可能だった。強大なジャニーズ事務所を脅かそうと挑む人は、日本の主要メディアには皆無だった。》
https://www.bbc.com/japanese/48932441
「WEZZY」の「ジャニー喜多川氏の少年たちへの性虐待を認めた東京高裁判決は、永久に黙殺されるのか」はネットニュース版「ニューヨーク・タイムズが発表した記事の次のような部分を掲載している。
《2002年、東京地方裁判所は、所属する若いタレントたちへのセクシャルハラスメントを報じた週刊誌が名誉棄損であるとの喜多川の主張を支持したが、その後、裁判所は判決の一部を覆した》
https://wezz-y.com/archives/67612
確かに日本の紙ジャーナリズムは呑気なものである。哲学者の永井均は、こうツイートしている。
《前にも書いたが、私は北公次の『光GENJIへ』の愛読者だった。テレビでは良識的なコメンテーターとして知られている人までもがジャニー喜多川をまるで偉人のように礼賛しているのを見ると、世の中というものは恐ろしいという思いを新たにせざるをえない。》
https://twitter.com/hitoshinagai1/status/1148947350364160001
朝日新聞出版のニュース週刊誌「アエラ」の、まさに能天気なツイート。
《発売中のAERA7/22号では過去インタビューからジャニー喜多川さんとタレントの皆さまのエピソードを誌面いっぱい詰め込みました。》
https://twitter.com/AERAnetjp/status/1150282639850364928
「八九六四」(KADOKAWA)の安田峰俊がこうツイートしている。
《今日(正確には昨日)の天声人語ジャニー喜多川氏を一方的に褒め称える内容で、BBCが同氏の未成年者性的虐待に言及してるのとはえらい違いだ。
ジャニーズとかAKBと同じ手法を政府がやれば日本で言論統制んか簡単にできるだろうと思えるけれど、もうとっくにやってるかw》
https://twitter.com/YSD0118/status/1149339048500056064
ミステリ評論家の千街晶之のツイートによれば、7月10日付朝刊の一面3段を割いて訃報を伝えた朝日新聞は34面ではセクハラ問題を取り上げていたそうだ。
ジャニー喜多川氏の所属タレントへのセクハラ問題は今朝の朝日新聞34面の訃報でもちゃんと言及されているのに、その件をマスコミは全く報道しないというツイートを幾つも見かけた。マスコミが報道していないのではなく、それがあなたの目に入っていないだけ。》
https://twitter.com/sengaiakiyuki/status/1148955413049516032
ちなみにジャニー喜多川の「性」の問題について最初に触れたのは「週刊春」ではなく「週刊現代」であった。編集者が元木昌彦で、記者は朝倉喬司であった。元木は次のように書いている。
《週刊春の記事を遡ること18年前、週刊現代にいた私が、ジャニー喜多川の"性癖"について報じた。その記事が出た後、ジャニーズ事務所は「講談社の雑誌には今後、うちの事務所のタレントは出さない」と通告し、社内は大騒ぎになった。
結局、社は、私を婦人倶楽部に急遽、異動させることで事務所側と和解した。まだ30代半ばだった私は、そんな講談社のやり方に嫌気がさして、本気で辞めようと考えた。相談した劇団四季の浅利慶太の助言で、辞めることを思いとどまったが、ジャニー喜多川の死を伝える新聞、テレビを見ていて、往時のことを思い出していた。
人は、棺を蓋いて事定まる。ジャニー喜多川の真の評価は、これから始まると思う。》
https://www.j-cast.com/tv/2019/07/11362396.html
私が最も知りたいのはGI時代からアメリカ大使館勤務の頃のジャニー喜多川である。
辛うじて元木や「週刊女性PRIME」の「ジャニー喜多川さん逝去、ベールに包まれた生い立ちと男性アイドル認知させた功績」が触れている。
《GIとして日本へやってきた彼は、英語力と豊富な滞米経験を買われて、除隊後もアメリカ大使館の情報部に勤務。休日には、近所の子どもたちを集めて、野球のコーチをしていた。チーム名は『オール・ヘターズ』『オール・エラーズ』を経て、『ジャニーズ少年野球団』となった。》
https://www.jprime.jp/articles/-/15591
ジャニー喜多川は何しろ「朝鮮戦争に米軍の一員として参加」(朝日新聞デジタル)しているのだ。

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2)【本日の一行情報】

◎「ORICON NEWS」が「『ジャンプ』の裏側暴露 歴代編集長の名前『彦』率高い、キャプテン翼の読者アンケート事情など」を公開した。「おとなのジャンプ酒場」オープン記念イベント&内覧会に5代目編集長の堀江信彦鈴木晴彦常務取締役、8代目編集長の茨木政彦常務取締役、11代目編集長の中野博之が登場した。
堀江は「週刊少年ジャンプ」編集長の後、「メンズノンノ」編集長を経て1997年に「バート」編集長に就任する。「バート」は2000年に休刊するが、これを機に集英社を退社する。歴代最高部数を達成したときの編集長は堀江であった。堀江は1993年に「週刊少年ジャンプ」編集長に就任し、1995年3・4号で653万部を達成するが、その後、「ドラゴンボール」の連載が終了するなどして部数を落とすことになり、編集長を交替することになる。
堀江の後に編集長となったのが現在、白泉社で会長をつとめる鳥嶋和彦である。ちなみに鳥嶋は堀江よりも年上であった。
https://www.oricon.co.jp/news/2139640/full/

◎「J-CASTニュース」が「Twitter Japan社で現職議員7人が討論 注目の『選択的夫婦別姓』もテーマに」を公開している。
《イベントは、Twitter JapanがAbemaTVと協力して企画。当日はネット上で生配信された。イベントでは、ツイッター上で寄せられた質問に対し、議員が答える様子などを中継。ツイッタージャパンによると、8日21時のイベント終了時点で延べ27万人が視聴した。》
https://www.j-cast.com/2019/07/09362158.html

◎ことの発端となったのは、この記事。7月2日付産経新聞の「河野外相、四島返還『考えてない』 北方領土問題めぐり」である。
河野太郎外相は1日、東京都内で講演し、日露平和条約締結の前提となる北方領土問題に関し、ロシア側に四島返還を求めるつもりはないとの考えを示した。政府が交渉方針を「四島返還」から「二島返還」に変えたとする出席者から四島返還に立ち戻る考えはないかを問われ、「まったく考えていない」と述べた。》
https://www.sankei.com/politics/news/190701/plt1907010023-n1.html
この記事に河野太郎外相がツイッターで次のように激怒した。
《ひどい捏造。交渉方針を変えることは考えていないと申し上げたまでで、その交渉方針が何であるかは、先方の勝手な解釈。》
しかし、このツイートは現在、削除されている。共同通信による7月9日付「河野外相、産経新聞に陳謝」は、こう書いている。
河野太郎外相は9日の記者会見で、産経新聞社の報道を「誤報「捏造」と指摘した自身の発言やツイッターの書き込みに関し、同社から抗議を受けたと明らかにした。その上で一連の言動を「真摯に反省しおわびする」と陳謝。書き込みは削除する考えを示した。
https://this.kiji.is/521275830560375905

◎ジェラルド・L・カーティスの「ジャパン・ストーリー 昭和・平成の日本政治見聞録」(日経BP)によれば「安倍一強」と言われるほどまでに官邸が力を持ち首相権力が強化されたのは、橋本龍太郎小泉純一郎政権時代に敷かれた路線の当然の帰結だという。これを嘆くのは建設的でないと、このジャパン・ハンドラー氏は指摘する。カーティスは国会・野党・報道機関・市民団体など官邸以外の権力が弱くなりすぎたことを問題にしている。アメリが日本をどう見ているのかを知るには格好のテキストではある。
https://shop.nikkeibp.co.jp/front/commodity/0000/P89700/

サントリー食品インターナショナル講談社は、サントリー緑茶伊右衛門」と講談社「モーニング」とのコラボ企画として、「モーニング」に連載中の漫画家4名に、リレー形式で1週間の休暇をプレゼントするプロジェクトを7月11日(木)より開始した。休暇をプレゼントする漫画家は、「ドラゴン桜2」の三田紀房、「宇宙兄弟」の小山宙哉、「GIANT KILLING」のツジトモ、「コウノドリ」の鈴ノ木ユウの計4名。7月11日(木)より三田紀房が1週間休載し、その後順番に休暇を取る。作家たちの休暇の過ごし方については、伊右衛門」「モーニング」もお手伝いする予定だそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000027480.html

双葉社から「コミック版 二十歳の原点」が刊行されていた!高野悦子のロングセラーを岡田鯛がマンガ化したのだが、設定が大胆である。現代の女子大生を50年前にタイムスリップさせて高野悦子に出会わせるのだ。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/525573/

◎「漫画アクション」創刊秘話ともいうべき吉本浩二の「ルーザーズ ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~」が完結した。
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-85324-7.html?c=20199&o=&
https://www.futabasha.co.jp/introduction/2018/losers/index.html
神奈川工科大学情報学部情報メディア学科特任教授でもある「ウルトラマンマックス」の梶研吾がツイートしている。
吉本浩二著『ルーザーズ』第3巻(双葉社)を読む。今一番楽しみにして買っていた漫画の単行本なので最終巻なのがなんとも寂しい。しかし、最高の展開と最上の終わり方だった。清水人さんのお話は小池一夫先生からよくお聞きしていたのでさらに感慨深い。単行本のカバーを取ると心憎いおまけもあり》
https://twitter.com/kajiken7/status/1148769663385399296
夏目房之介もツイートしている。
吉本浩二ルーザーズ 日本初の週刊青年漫画誌の誕生』3(双葉社)完結編。初代編集長・清水人を軸に「週刊漫画アクション」創刊~黄金期を描く。ダディ・グース(のち矢作俊彦)も登場。内田樹が読者代表という。あと、昔ちょいとお世話になった小尾さんが新人で出てきておかしかった。》
https://twitter.com/fusa811/status/1148178414462853121
これテレビドラマ化しないのかな?絶対にすべきだと思うけれど。

◎濱口秀司の「SHIFT:イノベーションの作法」(ダイヤモンド社)は電子書籍版のみでの刊行。4000円を超える価格だ。
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B07SRGWGK2/booksonlinep-22/
ちきりんが絶賛している。
《読後あらためて思う。重要なのは「情報をフレームワークに落とし込んで整理すること」ではなく、「情報を構造化することで、フレームワーク(作法)を創り出すこと」だ。そしてそれを可能にするのは、「考え続けること」だけなのだ。》
https://diamond.jp/articles/-/208273
ビジネス書は電子書籍と親和性が高いはずだ。加えてビジネス書を電子書籍で買うユーザーは「安さ」を求める読者でもないだろう。この4000円超の価格設定が成功するならば、ビジネス書は新たなビジネスチャンスを掴むことになるのではないだろうか。

◎学研プラスのトンデモ月刊誌「ムー」東急ハンズ新宿店のコラボによって、ポップアップショップ「ムー民広場」が7月19日(金)から8月21日(水)まで開催される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002277.000002535.html
私がどうしても好きになれない雑誌なんだよね、「ムー」は。

◎「J-CASTニュース」によれば「女学生の友」(小学館)1964年4月号がジャニー喜多川の32歳のときの顔写真を掲載していた!
https://www.j-cast.com/2019/07/10362312.html

藝春秋が「CREA」の契約編集者を募集している。
http://crea.bunshun.jp/articles/-/23148

KADOKAWA講談社小学館集英社スクウェア・エニックスの五社はACCSコンピュータソフトウェア著作権協会を介して共同コメントを発表した。
《「漫画村」を通じたマンガの違法配信は、出版業界をあげて対応しなくてはならない最重要案件であるとして、(株)KADOKAWA、(株)講談社、(株)小学館、(株)集英社(株)スクウェア・エニックスの5社では、ACCSを通じ問題解決に向けて共同で取り組んでまいりました。
その一つは刑事事件としての対応で、問題発覚当初から捜査機関と連携し、情報を提供するとともに捜査に必要となる関係書類の提出を行いました。そして、上記5社の複数作品を対象として、著作権者とともに出版社自身も連名で刑事告訴を行うなどの手続きを進めてきたのです。
刑事事件はその性質上、客観的証拠の集積によって事実を立証することが求められており、極めて詳細な証拠揃えと厳格な手続きを経て行われるものと理解しております。
今回の「漫画村」事案は、国外のサーバーその他が悪用されるなどにより、行為者の秘匿性が高い中で侵害行為者の具体的特定に多くの困難を伴ったものと推測いたします。
こうした状況下において、捜査機関による地道な捜査が結実し、侵害行為者が特定されたことで今般逮捕に至りました。さらに、サイト運営者の男性は逃亡先とみられるフィリピン国内において現地当局に拘束され、今後日本国内において逮捕される見通しと聞き及んでおります。日本の捜査当局ならびにフィリピン当局の尽力に感謝するとともに、これを機に「漫画村の全容が解明されることを期待します。
共同対応した5社は、引き続き捜査の行方を見守るとともに、著者並びに出版社が受けた甚大な被害を回復すべく民事訴訟の手続きも検討してまいります 。
残念ながら悪質な海賊版サイトによる被害は甚大で、いまもなお多数の海賊版サイトが跋扈しておりますが、関係各方面と協力して、これらの根絶に向けて今後も努力していく所存です。》
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2019/1224.php

山田太郎ツイッターで指摘する通りなのだろう。
海賊版漫画村の首謀者達の名前居住地を突きとめたのは、警察捜査でなく山口貴士弁護士。米国ディスカバリー=発信者情報開示(証拠開示手続き)やサピーナ=罰則付き召喚状の司法制度を使って1ヶ月足らずで。DLやスクショ違法化をせずとも海賊版は退治出来る事を証明し表現の自由を守る大きな功績に!》
https://twitter.com/yamadataro43/status/1149518594469793793

◎「NEWSポストセブン」(小学館)が「『漫画村』関係者逮捕が意味すること 中島博之弁護士の解説」を公開している。これは良記事だ。是非、目を通しておいてもらいたい。中島は「怨み屋本舗 WORST」のマンガ家・栗原正尚の顧問弁護士でもある。
《たとえば、漫画村によって被害を被った漫画家の先生方は、おそらく全国津々浦々にお住まいだと思います。被害者である漫画家の先生が、全国各地の裁判所で漫画村運営者に対する裁判を起こしたら、彼らは自分たちが犯した罪の大きさを自覚するのではないでしょうか。裁判に欠席したら敗訴が確定してしまいますから、被告となった彼らは全国の裁判所を巡らなければなりませんし、刑務所に収監されていた場合、より対応に苦慮すると思います。大変な苦労の末に生み出される漫画を、何の断りもなくコピーして自分たちの利益に換えていた罪と、しっかり向き合うことになるかもしれません。もし、その機運が盛り上がるのであれば、漫画家の先生がご自身で使える訴状のひな形を用意して無償で提供するつもりです。》
次のような中島の指摘にも耳を傾けたい。
《たとえば、ロンドン市警察では「インフリンジング・ウェブサイト(the Infringing Website List、侵害サイトリスト、略称:IWL)」を公開しています著作権で保護されたコンテンツへの権利侵害がみとめられるサイトを、警察と広告業界が協力してリストにしているのです。オペレーション・クリエイティブと名付けられたこの作戦では、もし違反が認められれば、そのサイトは改善するように通知されます。もし改善されない場合には、ドメイン登録機関を通じてサイトの一時停止、広告停止と収入中断の措置が要求されます。現在の日本のウェブ広告の仕組みでは、広告主にとって不本意なことに、違法サイトに広告として表示されてしまうことがありますが、このIWLを活用すれば、望まない広告出稿が防げます。
もし日本でも同様のリスト作成が実現して、違法サイトへの広告出稿が取りやめになれば、状況はかなり改善されるはずです。彼らは何も生み出さなくても儲けられる方法として海賊版サイトを選んでいるだけです。もしそれが、たいして儲からないものとなったら、運営を諦める可能性が高いと思われます。》
https://www.news-postseven.com/archives/20190713_1410864.html

◎「BuzzFeed News」が「『ありえない売れ行き』芸誌『藝』異例の重版 ネットのアツい口コミが力に」を発表している。特集は「韓国・フェミニズム・日本」。
河出書房新社の広報担当は「書籍でもありえない数字」と驚きを語る。
「本来雑誌は、次の号の発売まで最新号が並び続ける想定で部数を決定するもの。たった5日でこれだけ売れてしまうのは異例中の異例、書籍でも見たことがない消化率です」(広報)》
https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/bungei-aki
岸政彦の「予想」が的中した。
《韓国・フェミニズム・日本!!! 『藝』すごいな。この「ど真ん中ぶっこんでくる」感じ。これは売れる》
https://twitter.com/sociologbook/status/1145178912088973313
確かに直球ど真ん中という内容の特集である。河出書房新社の広報課がツイートしている。
《読者の皆様のお陰で「藝」2019年秋季号は17年ぶりの重版の運びとなりました。心より御礼申し上げます。
めでたしめでたしと言いたいところですが私達の冒険は実はこれから。ちゃんと注が入るか全員内心どきどきしながら各持ち場で一日でも早くお届けするべく頑張り中。》
《続)つまり何が言いたいかと言うと「皆さん安心せず注出してね!? じゃないと会社が在庫で埋まっちゃう!」という身も蓋もないお願い。重版は注なくして店頭にお送りできないのです。
つまり確実に最速でお求めになりたい読者の方はぜひご自身で書店にご注を! 頼…!》
https://twitter.com/Kawade_shobo/status/1148795761099853824
https://twitter.com/Kawade_shobo/status/1148799302866575361
今野書店がリプライ。
《『藝2019年秋号』評判に違わず内容も素晴らしい。まず冒頭の鴻巣×斉藤対談が良い。他の執筆陣の作品も粒揃い。多くの気づきを得たりクスリと笑みがこぼれたり…愉しい!買い逃した方は待ってでも入手されたほうが良いかと。
今野書店でも早速重版のご予約を承りました!》
https://twitter.com/konnoshoten/status/1148808623314722816
これは温又柔のツイート。
《待望!の『藝 2019秋号』。なんだろう、芸誌の表紙をみて目頭が熱くなるのははじめてかも。特集もスゴいけど、磯部涼さんの新連載に血湧き肉踊ってしまう。姜信子さんの「極私的在日学論 針、あるいは、たどたどしさをめぐって。」を、とにかく読んでみんな読んでおねがい読んで…と叫びたい!》
https://twitter.com/WenYuju/status/1147208117920210944
単行本化も決定。11月に刊行される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000246.000012754.html

◎コンテンツスタジオ CHOCOLATE Inc.と、小学館が共同で運営する、児童学習誌の公式YouTubeチャンネル「ピカいち CHANNEL」において、7月10日18時に公開した動画をもって、竹野谷咲が初代チャンネルMC“ピカいちキッズ”に就任した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000024007.html

小学館の「週刊少年サンデー」とサイバードは、「名探偵コナン公式アプリ」にて、「トラウマエピソード特集vol.2」を、7月10日から8月5日までの期間限定で実施する。
https://gamebiz.jp/?p=242978

実業之日本社香川まさひと原作による木村直巳「監察医 朝顔」の庫版「宿命編」と「決意編」をテレビドラマ化を踏まえて刊行した。各話が前後編エピソードで構成される全300話のうち、初読でも楽しめる、なるべく独立したエピソードを中心に収録している。
https://natalie.mu/comic/news/339100

◎「TechCrunch Japan」が「マンガへの危機感から『少年ジャンプ』が3期目アプリコンテストにかける思い」を公開している。「少年ジャンプ+」の細野修平編集長が次のように語っている。
《「このままではマンガが、元気なファンがいるサブカルになりそうでこわい。SNSを通じてバズるマンガもあるが、昔、誰もがその作品なら知っている、というような幅広い人気ではない。マンガアプリ全体のダウンロード数は主要アプリの合計だけでも1億ぐらいある。MAUも大きく、ジャンプ黄金期よりもマンガは読まれているのかもしれない。でも『みんなが』『お金を払って』マンガを読み、『新しいマンガの表現が生まれ続ける』状況になければ、マンガはマイナーになっていくのではないか」》
https://jp.techcrunch.com/2019/07/10/jump-app-contest-3rd/

◎「PRESIDENT Online」が古谷経衡の「ネット右翼が『日本国紀』を絶賛するワケ」を発表している。
《『日本国紀』の商業的大ヒットの理由は、これまであまたのネット右翼を対象にして構築されてきた「トンデモ歴史本」「俗流歴史本」が、虫食い状に各時代について焦点を当ててきたのに終始し、ついぞ「日本史の通史(自称)」というものを俯瞰して描く右派論客がこれまで居なかった、という点に尽きる。
つまりネット右翼に対して、特定の時代・時期に偏重しない、右派論客が描く「通史本(自称)」は、商業的にはブルーオーシャン競合他者がいない世界)であった、というわけだ。》
https://president.jp/articles/-/29200

朝日新聞デジタルが7月10日付で「NHK受信料、テレビ設置した月のみ無料に 10月から」を掲載した。
《NHKは10日、テレビを設置した月は受信料を無料にする負担軽減策を今年10月から始めると発表した。10日付で総務大臣の認可を受けた。これまではテレビを月初に設置しても月末に設置しても同じ金額の受信料を請求していたが、いずれも無料になる。》
https://www.asahi.com/articles/ASM7B63TSM7BUCVL01Q.html

共同通信が7月10日付で「米大統領批判のブロックは違憲」を発表した。
《米ニューヨーク連邦高裁は9日、トランプ大統領による公式ツイッターへの批判的な意見を書き込んだ人物のブロックは言論の自由を保障する合衆国憲法修正第1条に違反しているとの判断を示した。》
https://this.kiji.is/521443319337567329

KDDIauコマース&ライフは、2019年7月下旬以降、両社が運営する総合ショッピングモール「au Wowma!」(エーユー ワウマ)アプリにおいて、ライブコマースサービス「ライブTV」の提供を開始する。この開始を記念して、8月24日から9月16日の期間中、小学館の女性ファッション誌「CanCam」とコラボした特別番組を「au Wowma!」アプリ内で配信する。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2019/07/11/3912.html

◎「『じゃらん』一度は行きたい夏絶景ランキング2019」が発表された。
1位:【北海道】星野リゾート トマム 雲海テラス
2位:【鹿児島県】与論島 百合ヶ浜
3位:【長野県】ヘブンスそのはら 天空の楽園日本一の星空ナイトツアー2019
4位:【岐阜県】円原の伏流水
5位:【京都府天橋立 砂浜ライトアップ
6位:【山形県】三淵渓谷(みふちけいこく)
7位:【高知県】にこ淵
8位:【千葉県】北条海岸 ダイヤモンド富士
9位:【鹿児島県】荒平天神(あらひらてんじん)
10位:【静岡県】竹林の小径
https://www.jalan.net/news/article/365064/

小学館はコミック「昭和天皇物語」第4集発売に合わせ、著名な人物だけでなく、若き日の昭和天皇に少なからず影響を与えた知られざる人物にもスポットを当て、その郷土である13の地方紙で広告展開を実施した。山口新聞が二回、つまり山縣有朋乃木希典二人が取り上げられている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000013640.html
千葉日報白鳥庫吉である。津田左右吉の師匠が白鳥である。

竹村健一が亡くなった。田原総一朗のツイートが時代の変化を物語る。
竹村健一さんとは30年くらい前に何度も対談した。当時は左翼、リベラル全盛時代で、竹村さんは少数派の保守として頑張った。そういう竹村さんを信頼していた。》
https://twitter.com/namatahara/status/1149288433270964224
小池百合子都知事のツイート。
日本テレビ『世相講談』で6年半、メディアの特性、世界の見方、未来の予測など、OJTで学んだ。感謝あるのみ。あの世で堺屋太一、渡部昇一谷沢永一各氏との賑やかな会話が聞こえそうだ。合掌。》
https://twitter.com/ecoyuri/status/1149456269075292161

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3)【深夜の誌人語録】

幸福は広福でなければならない。