【文徒】2019年(令和元)10月9日(第7巻183号・通巻1603号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】「あいちトリエンナーレ」が「表現の不自由展」含め全展示を再開
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】「あいちトリエンナーレ」が「表現の不自由展」含め全展示を再開

毎日新聞が10月7日付で「表現の不自由展8日午後再開 1回約30人に制限、動画撮影禁止」を掲載している。
《国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会会長の大村秀章・愛知県知事は7日、企画展「表現の不自由展・その後」を8日午後に再開すると発表した。抗議が相次いだ従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」などの展示を含め、トリエンナーレ開幕当初の内容で全面再開する。会期末は14日で、9日以降は毎日、安全面などを考慮しながら翌日以降の対応を検討する。》
https://mainichi.jp/articles/20191007/k00/00m/040/266000c?fm=mnm
産経新聞は10月7日付で「不自由展、8日午後再開 入場は抽選方式」を掲載している。
《安全維持のため、(1)電話による抗議や警備への対策強化(2)入場は抽選方式、1回当たり30人で事前の教育プログラム、ガイドツアー付き(3)手荷物の預かりと金属探知機の検査(4)動画撮影の禁止、会員制交流サイト(SNS)拡散の防止-の4点を実施する。これらの対策を毎日点検し、翌日の対応を決める方針。
https://www.sankei.com/life/news/191008/lif1910080021-n1.html
有本香が早速噛みついている。
《何なの、事前の教育プログラムって。美術鑑賞も自由にさせないなんて、どこの独裁国家?  鑑賞の不自由展だね。》
https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1181207168038490112
新潟県知事の米山隆一が有本のツイートにこう反応している。
《理屈と膏薬と句は何処にでもくっつくなぁと思います。「右」の皆さんが、「あの展示は日本へのヘイトだ!反日だ!」とかおっしゃるから「いや、そうじゃないです。こういう背景です。」と説明する趣旨と思われますが、それをするなと…。つまり誤解を解消するのではなく、ぶっ叩き続けたい訳ですよね》
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1181374602951348224
毎日新聞は同じく10月7日付で「表現の不自由展再開 河村名古屋市長座り込みで抗議へ」を掲載している。
《…名古屋市河村たかし市長は7日夜、不自由展会場がある愛知芸術化センターで報道陣の取材に応じ、8日に会場前などで座り込んで抗議する考えを示した。》
https://mainichi.jp/articles/20191007/k00/00m/040/328000c?fm=mnm
津原泰水が河村を皮肉る。
《再開される「表現の不自由展・その後」に新しい展示が加わりました!》
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1181334851502231552
米山隆一も河村の座り込みに批判的だ。
《河村名古屋市長、表現の不自由展に対して、抗議の座り込みだそうで…。場所は広いでしょうから展示の平穏を害さない様にやる分にはご自由にでしょうが、平穏を害し入場の邪魔になるなら普通に威力業務妨害罪でしょう…。抗議はツイッターでこき下ろす程度にしておくべきです。》
《権力を持つ者が、こういうファナティックな実力行使をすると、真面目に法治国家の存続が危険に曝されます。河村市長がどうしても表現の不自由展を止めたいなら仮処分を申し立てるべきで、その限度を超えて本当に犯罪に該当する態様で実力行使をするなら、愛知県警は遠慮なく逮捕すべきです。》
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1181212719669792768
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1181213861539483648
愛知県知事の大村秀章が次のようにツイッターで参加作家が全員復帰して全面再開することを簡潔に説明している。
《(1)「あいちトリエンナーレ2019」については、国内・海外15組の参加作家が出展を中止していましたが、明日10月8日(火)から参加作家が全員復帰して全面再開することといたしました。また、8月4日から中止していた「表現の不自由展・その後」も、8日(火)午後から再開します。》
《(2)安全・安心な運営を確保するため、電凸攻撃、警備対策の強化、入場者の制限、貴重品を除く手荷物の預かり、金属探知機によるチェック、動画撮影の禁止、SNS拡散の防止など、安全面、セキュリティ対策に万全を期した上で、円満な形で、日本最大級の国際芸術祭の完成を目指して参ります。》
https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1181228734759628800
https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1181228844285480960
芸術監督・津田大介のツイート。芸術監督としての反省は呟かれることがなかった。
《展示を中止していたあいちトリエンナーレ2019内の一企画「表現の不自由展・その後」が明日8日午後から再開します。これに伴い展示の中断変更を行っていた全作家の作品も明日から通常の状態で鑑賞できます。トリエンナーレの会期は10/14までです。皆様ぜひ足をお運びください。》
https://twitter.com/tsuda/status/1181166409071489025
大同大学の教授であり、「あいちトリエンナーレ」にもかかわってきた武藤隆によれば「世界で初めて展示が再開された例」となったそうである。
https://twitter.com/tamuto/status/1181189024779628549
朝日新聞デジタルは10月8日付で「SNS拡散対策・憲法で論陣 貫いた不自由展再開の意欲」を掲載している。
《7日夜、愛知県庁で臨時の記者会見に臨んだ芸術祭実行委員会会長の大村秀章・愛知県知事は、「こういう形で中止に追い込まれたものが、全面再開する例はないと聞いている」と胸を張った。》
https://www.asahi.com/articles/ASMB765HSMB7OIPE028.html
「あいちトリエンナーレ」の参加作家である田中功起の展示も再開される。
《というわけで、明日からぼくの場所も再開です。この間に配っていた「手紙」もなくなるまで配布します。その中にある映像リンクはパスワードかけました。あと一週間、一時閉鎖していた多くの作品群と共に見てください。ところでハビエルのは日本語字幕つくのかな。》
https://twitter.com/kktnk/status/1181248068752035850
アーティスト集団Chim↑Pom(チン↑ポム)も参加している
《「表現の不自由展」の再開決定を歓迎します。これによって、トリエンナーレで閉鎖されてきた、ほかの展示の再開も決定されていきます。
これは、「表現の自由」を求めてきた観客の大きな声と、関係者らによる粘り強い交渉の結果です。》
《展覧会オープン時とは違い、ボトムアップなプロセスによって展示が開かれるからこそ、私たちは会期終了まで、全力でこの再開をキープし続けなければいけません。》
《これからが正念場ですが、再開が最後まで達成された時には、明日開かれる扉の意味は、きっと、ただの「展示室の扉」を大きくこえたものになるでしょう。日本の「表現の自由」を新たに開く、歴史的な扉となるはずです。》
https://twitter.com/chimpomworks/status/1181203146732982274
https://twitter.com/chimpomworks/status/1181203149329182720
https://twitter.com/chimpomworks/status/1181203150952378368
舛添要一の次のようなツイートを大村知事はツイートして「おっしゃる通りだと思います」と呟いている。
《「表現の不自由展・その後」は8日午後に再開。多様な価値観があって、それを自由に表現できることが重要である。公権力の仕事はその自由を担保することであり、公的補助金もそのためだ。ヴォルテール流に言えば、「展示内容には反対だが、君がそれを展示できるように最後まで戦う」ということである。》
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1181205784715087873
https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1181335520292401152
有本香は舛添に反論する投稿をツイッターに公開した。
《本件は「表現の自由」の問題ではありません。本質は、公金と公の看板詐取の疑いがあること。そこから国民・県民・市民の目をそらすため「表現の自由」という一見髙邁な話にすり替えているのです。東京の例でいえば、愚劣な政争に、使いもしない「地下水の安全」を持ち出した豊洲案件みたいなものです。》
https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1181379817020637184
門田隆将は「週刊新潮」出身のノンフィクション作家である。わが国には様々な「表現の不自由」が存在するが、韓国を論評したからといって、それが即座に「ヘイト」と指弾されるわけではない。まあ、それを知っていて、こうツイートするところが門田の「政治」なのだろう。
《表現の不自由展が8日再開される。目が眩むようなあの反日作品群が観えるのだ。納税者一人一人がこれらが公金支出に相応しいか判断して欲しい。そして韓国を論評したらヘイト、日本侮蔑は表現の自由というこの国の奇妙な二重基準とマスコミの偏向を考えて欲しい。》
https://twitter.com/KadotaRyusho/status/1181164989408665602
徳島新聞が10月8日付で社説「不自由展再開 脅迫に屈してはならない」を掲載している。
《「悪しき前例」として日本社会に禍根を残す可能性があった。自由な表現活動が脅迫に屈する事態を免れたことを喜びたい。》
《政府や自治体トップには、感性や芸術性が問われる分野に対して自制的な言動が求められる。公金支出を根拠に具体的な展示内容に介入し、批判することは慎むべきだ。》
自治体が委縮し、過剰反応すると、政治性がなく、当たり障りのない作品だけが選ばれ、展示されるようになる。最終的に損なわれるのは、市民の「表現の自由」だ。》
https://www.topics.or.jp/articles/-/267685
河北新報が10月8日付で社説「『不自由展』再開へ/国は補助金不交付の説明を」を掲載している。
《批判や論争を呼び起こすとして自由な表現を封じる行為は、健全な民主主義を育む妨げとなろう。芸術祭の会期は14日までと残り少ないが、不自由展の再開を歓迎したい。》
憲法は「表現の自由」を保障している。かつて最高裁は表現の自由を巡り、送り手と受け手の間の基本的原理を示した。それによると、表現の自由は、情報の伝達という送り手の自由のみならず、受け手の「知る自由」の保障も伴うとしている。
表現の自由は他者への伝達を前提にしており、芸術作品などは伝えるための「表現の場」が必要となる。その場が奪われる事態は、作品を鑑賞する受け手の「知る権利」の侵害にもつながる。》
https://www.kahoku.co.jp/editorial/20191008_01.html
憲法学者の木村草太のツイート。
《「あいちトリエンナーレ」のテーマは「情の時代」だったが、ここまでの騒動そのものが「情の時代」を象徴する作品の一部だったのではないか。ついには、「市長が座り込み」との報道まで。
体を張って自身の思想・信条を表現するなんて、市長自身がアーティストだ。ぜひ、現場を体感したいところだ。》
https://twitter.com/SotaKimura/status/1181345764263395328
「出版人 広告人」の「芸時評」を担っている仲俣曉生が「ニューズウィーク」日本版に10月8日付で「あいちトリエンナーレのささやかな『勝利』」を寄稿している。「表現の不自由展」をはじめ多くの作品展示が中止・変更となった「あいちトリエンナーレ」の批評ルポルタージュである。
《愛知芸術化センターの鬱屈した雰囲気を救ったのは、一度は展示を撤去する姿勢を示していたウーゴ・ロンディノーネの〈孤独のボキャブラリー〉がそのまま残ったことだ。広いワンフロアに45体のピエロが思い思いのポーズで座ったり身を横たえたりしているこの作品こそが、今回のあいちトリエンナーレにおける最大のイコンだったと私は考える。
決して幸福な状態にいるとは思えないピエロたちの傍らで、観客が自らも同じポーズをとったり、寝そべってみたりする行為は、ある意味であの少女像の隣の椅子に腰掛けてみる行為に等しい。誰にでも親しみやすく、作品としての奥行もあるこの展示までが欠けていたら、今回のトリエンナーレは持ちこたえられなかっただろう。展示継続の説得を行ったキュレーターの努力を惜しみなく讃えたい。
仲俣は、この批評ルポルタージュを次のように結ぶ。
《ここまで書いたところで、〈表現の不自由展・その後〉の展示が再開されるとの報が入った。同展の中止によって「死んだ」状態だった他の展示も再開されたとき、勝利はこのトリエンナーレに関わったすべての人のものになる。》
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/-92019-sns.php

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2)【本日の一行情報】

小学館は「第2回 日本おいしい小説大賞」の募集を開始している。
https://www.shosetsu-maru.com/pr/oishii-shosetsu/

スポーツニッポンによれば、芸能リポーター福岡翼が4月20日に慢性心不全増悪のため亡くなっていたという。79歳だった!結局、一冊の映画評論集も出せなかった。
小学館で女性セブンなどの編集に携わり、フリーライターを経て芸能リポーターに。フジテレビ「3時のあなた」に出演し、司会の森光子さんとは特に親しかった。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/10/06/kiji/20191005s00041000534000c.html

◎ファッション雑誌「SPUR」は創刊30周年を記念して、10月7日(月)から13日(日)の1週間期間限定で渋谷のファッションビル「MAGNET by SHIBUYA109」に、オリジナルパッケージの生理用ナプキン7400枚のサンプル付き広告を掲出している。「ハフポスト日本版」が10月7日付で公開した「モード誌『SPUR』が渋谷で生理ナプキン7400枚を配布 『男性にこそ見てほしい』」は五十嵐真奈編集長にインタビューしている。そこで五十嵐は次のように語っている。
《広告というのは、雑誌と違って自分で「選んで」買うものはなく、なかば強制的に見せられてしまうものでもあります。
今回の企画は、いたずらに驚かせたり、困惑させることが目的ではありません。閉経した方や、そもそも生理がない体質の方、あるいは生理についてなんて考えたくもない方もいるでしょう。
そこで、広告の前に「生理用品のピールオフ企画です」という立て看板を置き、どうしても見たくない方に見ない“選択肢”をもっていただく工夫もしました。広告コピーで「生理」という言葉を使うかどうかも、かなり議論を交わしましたが、言葉を使わずして表現する道を選びました。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/spur_jp_5d97052de4b0f5bf79727618
集英社に女性社長が誕生するのは、そう遠くない未来なのではないだろうか。

ソフトバンクは、ワイモバイル公式ホームページにて「ありがとPHS×こち亀」特設サイトを10月7日(月)に公開し、様々なコンテンツを展開している。PHSは2020年7月末をもってサービスを終了するが、連載終了後も人々の心に残り続ける国民的漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所とのコラボが決定したという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000013746.html

BuzzFeed Japanは、9月の月間ユニークビジターが3,000万人を超えた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000019238.html

講談社が「PR TIMES」を通じて配信した「講談社が読者のオタク的要素に着目したインターネット広告プラットフォーム『OTAK』をリリース」が削除されている。時事通信や「CNET Japan」「ニコニコニュース」にも拡散していったのだけれど、こうした場合、何らかのアナウンスが必要なのではないだろうか
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002357.000001719.html
https://www.jiji.com/err/index.php
https://japan.cnet.com/release/30379050/

◎マンガ「楽屋裏 ―講談社地獄篇―」(講談社)の担当編集者は野間道場なんだね。
https://hon-hikidashi.jp/enjoy/95268/

◎MF庫J、角川スニーカー庫、電撃庫、ファミ通庫、ファンタジア庫によるライトノベルイベント「KADOKAWA ライトノベルEXPO 2020」(略称 らのすぽ!)が2020年10月に開催されることになった。
https://dengekionline.com/articles/14331/

堀井憲一郎徳間書店から刊行する「平成が終わったらテレビからいなくなってたものたち」が気になる。当然、買うよ。
http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198649647

毎日新聞が10月7日付で「百田さん小説、ほめる企画中止 新潮社、感想募集 批判コメント集中」を掲載している。
《新潮社は5日、同社刊の作家、百田尚樹さんの小説「夏の騎士」を巡り、「ほめちぎる読書感想を募集!」などとする読者向けキャンペーンを中止すると発表した。多くの意見を受けたためとしている。》
https://mainichi.jp/articles/20191007/ddn/041/040/006000c
この記事の写真とともに百田尚樹がこうツイートしている。
《こんなん記事にするほどのことか?
私の本がベストセラーになっても、全然記事にしないのに。
デスクが大喜びしてる様が目に浮かぶよ。》
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1181098603030253570
更にもう一発かました。
《この企画のことで新潮社を叩く人が多いようですが、意味がわかりません。
確かにセンスのいい企画とは言えませんが、あなたたちに何か迷惑をかけましたか?
単なるシャレでしょう。
ファンの中には、私のイメージが下がると怒ってくれた人もいましたが、私は善意でスベったものに怒る気はありません。》
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1181125870301302785
百田尚樹は大人(たいじん)である。

ラグビーワールドカップ(W杯)で、日本テレビ系で10月5日夜に生中継された日本vsサモア戦の平均視聴率が、関東地区で32.8%を記録した。試合最終盤で松島幸太朗選手が4トライ目を決めた直後には瞬間最高視聴率は46.1%を記録した。日本テレビの大勝利である。スコットランド戦はサモア戦の数字を超えるかもしれない。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50683290X01C19A0000000/

SNSが普及したことによって、誰でもジャーナリストになれてスクープを放てる時代がやって来たのである。そのことを象徴するような事件が起きた。朝日新聞デジタルは10月7日付で「ふるさと納税の和牛『ほとんど脂身』 SNSで批判殺到」を掲載している。
《宮崎県美郷(みさと)町のふるさと納税返礼品として送られた宮崎県産和牛について、SNS上に「ほとんど脂身」とする投稿がアップされ、ネット上で町への批判が広がっている。町はホームページ(HP)におわびを掲載した。》
https://www.asahi.com/articles/ASMB73DN8MB7TNAB002.html
「ハフポスト日本版」は10月7日付で「届いた黒毛和牛は、ほとんど脂身。宮崎県美郷町が『ふるさと納税』の返礼品27種類を停止」を公開している。
《ネット上で話題になっていたのを知った職員が、投稿者と連絡を取り、事実確認と謝罪をした。これを受けて美郷町は7日、品質の確保ができるまでの間、黒毛和牛と同じ業者が扱う27の返礼品を停止した。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d9abcc2e4b09938980255b4?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
「モーニングショー」をはじめテレビの情報番組でも取り上げられるまで、このツイッターの投稿は拡散し、炎上するに至る。しかし、投稿者はここまで事態が大きくなるとは予想もしていなかったのだろう。投稿者は遂に対象ツイートを削除してしまう。10月7日午後5時28分にこう投稿している。
《なお、対象のツイートは行政・企業の今後の対応、運営に支障を及ぼす恐れがあることから私の判断で削除させていただきました。このアカウントも相当の期間経過後削除させていただきます。》
https://twitter.com/boatraceblog/status/1181124058315808770
その前日の10月6日には次のようなツイートを投稿している。
《【ご報告】さきほど、美郷町と新垣ミートさんから丁重なお詫びの電話を頂きました。同様の牛肉の発送の可能性があるようなので、全ての方々に事実関係の確認、代替品の送付等の対応するとともに再発防止対策をなさるとのことでした。
日曜日だったのに、地方の役場の素早い対応は意外で驚きました。
《美郷町のHPにも掲載されました。日曜日にこれだけの早い対応ができるのは驚きました。ダメコンとしては最速の対応ではないでしょうか。凄いです。》
《贈答品で本品が送られている場合、苦情が出てこず、とんでもないことが起こっている可能性があること、他の方にもこの牛脂を送っていたら場合、更にSNSにアップされてしまうリスクがあることを伝えて、私の中ではこの件はクローズです。
返礼品の交換は不要と伝えましたが、送ってくるようです。》
https://twitter.com/boatraceblog/status/1180813081011638272
https://twitter.com/boatraceblog/status/1180839975157288962
https://twitter.com/boatraceblog/status/1180840846691692544

◎「テレ東プラス」が「進化する日本橋...台湾からも参戦! 誠品生活 常識破りの『書店』:ガイアの夜明け」を公開している。
《今回、日本に誠品生活を誘致したのは、三井不動産合弁会社設立し、フランチャイズの形で有隣堂に運営権を与え、有隣堂はサポートを受けるかわりに対価を支払う契約だ。日本の老舗書店が生き残りをかけ、歴史の浅い台湾の書店のフランチャイズに乗り出すという決断。》
《誠品生活とのライセンス契約は15年。今回のプロジェクトは、坪単価にして、通常の店舗の4倍以上のコストがかかる。》
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/business/entry/2019/020335.html

ジュンク堂書店プレスセンター店がツイートしている。
《不適切なツイートを行ってしまい、申し訳ありません。当該のツイートについては本日閉店をもって削除させていただきます。スタッフ一同、再発防止に努めます。》
https://twitter.com/presscenterten/status/1181033695597101057
ガジェット通信によれば炎上し、削除に追い込まれたのは次のようなツイートであった。
《女子旅ばかり意識して、つまらない台北特集ばかりだったが、『東京人』が2014年「東京人的台湾散歩」で、日本統治時代の建築に続き、今回はY字路、暗渠、リノベーションと興味深い特集を組んでくれました。『特集・台北ディープ散歩』東京人11月号》
https://news.nifty.com/article/entame/movie/12259-428787/

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3)【深夜の誌人語録】

正しいことであっても間違っていることがあるのだ。