【文徒】2019年(令和元)10月10日(第7巻184号・通巻1604号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】チン↑ポムと河村名古屋市長をめぐって
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.10.10 Shuppanjin

1)【記事】チン↑ポムと河村名古屋市長をめぐって

「ハフポスト日本版」が10月8日付で「『反日的な偏りを感じたが、大きく騒ぐほどのことじゃない』 再開した『表現の不自由展』を見た男性の感想」を公開している。
《実際に作品を鑑賞し、どんな感想を持ったのか。
男性に聞くと、「特に心が揺さぶられることはなかった」と打ち明けた。
だが、当初予想していた「怒り」の感情は「まったく湧かなかった」といい、「そんなに大きく騒ぐほどのことじゃない」とも感じたという。
それは、自分の認識とは異なったとしても、作者が何を伝えようとしたのか、その意図を「理解」することができたからではないか、と話す。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/hyogen-fujiyu-ten_jp_5d9c337ce4b03b475f9f06cd
ピンク映画「美女濡れ酒場」の監督であり、傑作「『痴人の愛』を歩く」(白水社)の著者である樫原辰郎ツイッターで「表現の不自由展」について次のように言及している。
《僕は愛国心がないので天皇を燃やしてもオッケーだし奈良の大仏サイズの慰安婦像を建立しても全然オッケーだ。しかし、これはヒトとして許せない行為だと思います。これが現代アートだというのなら、現代アートそのものが存在してはいけない邪悪だという話になるよ。》
https://twitter.com/tatsurokashi/status/1181577997393903616
大月隆寛リツイートで樫原の投稿を知った。樫原が「これ」と言っているのは、これのこと。アート集団Chim↑Pom(チン↑ポム)の映像作品「気合い100連発」である。確かに、この映像、1分43秒過ぎから「放射能最高」などと叫ばれている。チンポムの作品も「表現の不自由展」で見ることができる。
https://twitter.com/77nanasa3/status/1181552750103949313
美術家の多田 恋一朗の見方は樫原とは真逆である。
《チンポム批判はマジで吐き気する。あの映像フルでちゃんと見ろよふざけんなよ。すげえ胸を締め付ける映像だったよ。どうしようもなくて心がぐちゃぐちゃになって自虐的な発言するしかない瞬間あるだろ。俺はあの映像見てから福島のこと考える時間増えたよ。あの映像が記憶にこびりついてるよ。》
https://twitter.com/tadakodx/status/1181725009615544320
会田誠もチンポムを擁護している。
《僕の知ってることをとりあえず書いておく。
チンポムはまだ被害の爪痕生々しい津波被災地に行き、地元の若者と出会い、一期一会的だったかもしれないが、人間関係を築いた。そこでこのビデオ作品を作ることを思いつき、提案し、相手はやりたいと言った。順番に叫ぶ言葉は自由、とっさのアドリブ。》
《その中で地元の若者は自虐自嘲的なことも、アイロニカルなことも叫んだ。しかし無編集のまま、スタートの1から最後の100まで全部見せることにした。一期一会のリアルを大切にして。》
https://twitter.com/makotoaida/status/1181723017451200513
https://twitter.com/makotoaida/status/1181723151605985280
上念司のツイート。
《チンポムって基本ヘイトだよな。弱い者いじめだよこれ。心底軽蔑するわ。こんなやつら芸術家じゃない。活動家だ。》
https://twitter.com/smith796000/status/1181704310826000385
チンポムは広島の空に飛行機曇で「ピカッ」と書いたアーティストである。角尾舞のツイート。
《今度はチンポム作品が「反日」として非難されているの……。
日本は本当に、近現代を含めた美術作品を鑑賞する教育をしないと、変な圧力ばかりが増え続けて、今の時代にきちんと対抗する力のある作品が国内で発表できなくなってしまう。
ちなみに現代アートが消された国の一例は、ナチスドイツです。》
https://twitter.com/ocojo/status/1181740945399635968
Chim↑Pom チンポム作品集」は河出書房新社から刊行されている。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309255279/
産経新聞は10月9日付で社説「企画展再開 ヘイト批判に答えがない」を掲載している。むろん、チンポムの作品には言及がない。
《本質的な反省を伴わない再開の強行である。批判は免れまい。》
《再開された8日は、警備を強化し、入場人数も制限された。しかし展示内容は変わっていない。脅迫は論外としても、広範囲に起こった批判を実行委員会が真剣に受け止めたとは思えない。
昭和天皇の肖像を燃やす動画の展示などは、日本へのヘイト(憎悪)そのものである。なぜ多くの人が憤ったか。あまりに軽く考えてはいないか。》
《日本の象徴である天皇の肖像を燃やし展示することは、公共性を破壊する反社会的行為である。少女像は韓国が史実を誇張、捏造(ねつぞう)して日本非難の宣伝に使ってきた。やはり日本への悪意がある。》
https://www.sankei.com/column/news/191009/clm1910090002-n1.html
朝日新聞デジタルは10月8日付で「河村市長『やめてくれ』 不自由展再開に抗議の座り込み」を掲載している。
《その後、「陛下への侮辱を許すのか!」と書かれたプラカードを手に約5分間座り込みをし、集会に参加した人たちの「県は公金の不正使用を認めるな」「知事は名古屋市民の声を聞け」天皇御真影を燃やすな」との呼びかけと共に拳を突き上げた。
https://www.asahi.com/articles/ASMB84VPGMB8OIPE029.html
約5分間の座り込みとは、テレビや新聞にその姿を撮影させて、はい、おしまい!という程度のものであったろう。これでは「表現の不自由」を告発する展示にはなるまい。
立川談四楼名古屋市民に同情する。
《河村市長が座り込みをすると言うからハンストでもやるのかと思ったら、7分で帰っちゃった。それじゃ休憩だよ。「天皇御真影を--」と言ってたが、最初は「少女像」を言い募っていたのではなかったか。それにしても名古屋ってこういうとこ?と思われたのは痛い。名古屋市民の皆様に心より同情します。》
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1181780088720723968
南野森は、これは「座り込み」と呼ぶには値しないと、次のようにツイートしている。
《これ、座り込みとか言われているが要はお仲間のところに出かけて行って歓迎されてその後記者団に自分の主張をぶちまけて(しかしその主張は途中からお仲間にも聞いてもらえなくなる)、7分後には立ち去るというだけの記者団向けアピールでしょ?「座り込み」なんていう抗議活動とは全然違うと思うが。》
https://twitter.com/sspmi/status/1181614549167828995
岩波書店の須藤健はもっと厳しい。
《あの名古屋市長の活動を「座り込み」と称するのは,これまで非暴力の抗議をおこなってきた数々のプロテスターに対する侮辱だと思います.》
https://twitter.com/ajian1108/status/1181507439645954049
大村秀章知事もツイッターで河村市長を批判している。
《まさか、こんなことをするなんて。衝撃です。制止を振り切って、県立美術館の敷地を占拠して、誹謗中傷のプラカードを並べて、美術館の敷地の中で叫ぶ。芸術祭のお客様の迷惑も顧みず。常軌を逸してます。厳重に抗議します。》
《河村さんの今日の行動は、右翼団体と称する方々と共同で、事実と異なるプラカードを並べて、ヘイトまがいのスピーチをしたものです。それも、県立美術館の敷地を占拠して。とても、公職者の方がやられることとは思えません。極めて危険な行為です。厳重に抗議します。》
https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1181480946077507584
https://twitter.com/ohmura_hideaki/status/1181518045740535808
有本香が大村にリプライしている。
《貴殿より政治歴の長い河村市長があの行動にでざるを得なかった理由はお分かりでしょうに。プラカードの言は事実と異なっていないし、抗議する県民国民に右翼云々とラベルを貼るのも良くない。いいかげん市長の質問状に回答してはどうですか。この異常事態でもまだ実行委を開かないのは何故です?》
https://twitter.com/arimoto_kaori/status/1181606429389492225
大阪市長松井一郎
《大村さん、河村市長は実行委員会副委員長なんだから抗議の前に、報告連絡相談するべきでしょ!そんな大村知事に河村市長は抗議しているのですよー。》
https://twitter.com/gogoichiro/status/1181542707023376389
新潟県知事の米山隆一
《河村市長についてなんだかなと思うのは、実際に目にしたかどうかはともかくとして、共催者であり実行委員会会長代行なので、企画・申請段階で津田氏が芸術監督である事も企画・申請書も個別の展示内容も知りえて、かつ確実に「OK」と言う決済をしているはずだという事です。》
《本人にしてみれば「中身は知らなかった」ということでしょうが、中身を確認しないでOKで決済をしている以上、それを翻すには適正な機関決定が必要ですが、それをしている形跡はありません。尚、名古屋市議会議員のツイートによれば、河村市長は今年、昨年、一昨年の委員会をいずれも欠席との事です。》
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1181752701106806784
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1181754246795939840
極めつけは八幡書房の創業者である武田崇元の次のようなツイート。不敬は河村市長であるというわけだ。
河村たかしの如き不敬分子は前代未聞。天皇を語るのにポロシャツとは国体なめとんか。「陛下」とは今上のことだが焦点は昭和天皇だろが。なんで「昭和大帝」と書かんのか。しかも「陛下」という字の上に「日本国民」があるとはどういう了見だ。サヨクみたく横書きにするからだ。日本人なら縦書きにしろ》
https://twitter.com/sugen_takeda/status/1181781534677716993
いずれにしても、河村市長で騒ぐ界隈でチンポムが話題になることは未だない。
沖縄タイムスが10月9日付で社説「[表現の不自由展再開] 政治の介入は許されぬ」を掲載している。
《表現の不自由展は少女像のほか、昭和天皇とみられる人物の肖像が燃える場面を含む映像作品、米軍基地、政権批判などさまざまなテーマの23作品が内外の作家や団体16組から出展されていた。ところが芸術祭開幕直後に少女像と天皇を扱った映像に抗議が殺到。放火の脅迫まであり、「安全の確保が難しい」と中止された。》
《本来なら表現の自由を守るため、妨害を排除するのが政治家の責務だ。展示中止を求める政治家の一連の言動が逆に脅迫や電話による攻撃を勢いづかせたことを忘れてはならない。》
《政府や政治家の不当な圧力は芸術の萎縮を招く危険性がある。特に政治的内容によって補助金の交付を決めるという恣意的な運用は、「政府を批判する内容の事業には金を出さない」ことを示した形になっている。そのような事態が続けば、企画段階で政府に忖度する動きが加速し、自由な表現が影を潜めかねない。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/481633

------------------------------------------------------

2)【本日の一行情報】

◎「WWD JAPAN.com」が10月7日付で「光社の『ヴェリィ』から富裕層メディア 対象は“ニューリッチ層”」を公開している。
《光社が発行する「ヴェリィ」は、2020年春にラグジュアリー・メディア「ヴェリィ ネイヴィ(VERY NAVY)」(仮題)をスタートする。コンテンツは「ヴェリィ」の今尾朝子編集長が統括する。「ヴェリィ」の3、4、5、9、10、11月発売号に60ページ以上の別冊として付くほか、インスタグラムアカウントを開設。「ヴェリィ」のウェブサイト内にも同メディアのカテゴリーを設ける。》
https://www.wwdjapan.com/articles/956828
広告収入を増やすための工夫である。

◎「ガジェット通信」が10月7日付で「少年ジャンプ+の『歯医者さん、あタってます!』が大反響 『Twitter』トレンド1位に『歯医者さん』」を公開している。「15時間で100万閲覧を突破し「歯医者さん」が『Twitter』のトレンド1位を獲得してしまった」そうだ。
https://getnews.jp/archives/2225833
リツイートが7279、いいねが6810。
https://twitter.com/shonenjump_plus/status/1180137479896125440
風呂屋の場面が良かったよね。

永谷園は、代表商品であるお茶づけ商品と幅広い世代に人気の「ワンピース」とコラボした新企画を実施する。アニメ「ワンピース」では2019年7月の放送から「日本、和」をイメージした新シリーズ「ワノ国編」がスタートしているが、その「ワノ国編」とお茶づけがコラボし、オリジナルの和の世界観を楽しめる企画を展開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000020257.html

朝日新聞デジタルは10月8日付で「『百田小説ヨイショ』中止のなぜ ほめられたがる出版界」を掲載している。どの出版社でも「分断」や「亀裂」と無縁ではいられない時代になった。
《この宣伝に関わっていない同社のベテラン編集者も、取材に「読書感想は本来、書き手が率直な思いをつづるもの。出版社が自ら『ヨイショ』を求めるのはおかしい」と話す。》
https://www.asahi.com/articles/ASMB75T4CMB7UTIL04R.html

大日本印刷DNP)が丸善ジュンク堂書店教堂及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto ( https://honto.jp/ )」 はBEENOSの連結子会社で、越境ECをサポートする代理購入サービス「Buyee(バイイー) http://buyee.jp/ 」を運営するtensoとのサービス連携を10月8日(火)より開始した。
今回の通信販売サイト連携では、日本の書籍に対して購読意欲がありながら、国内のみの販売で手に入らず、海外向けに流通されるまでに時間がかかるなど、物理的障壁を抱えた海外在住の日本書籍ァンに対して書籍の購入を可能にするため、ハイブリッド型総合書店「honto」の本の通販ストアとtensoが運営する海外向け代理購入サービス「Buyee」がシステム連携し、「Buyee」内に「honto」本の通販ストア海外向け販売ページを開設したわけである。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000434.000009424.html

◎日販グループホールディングスはパピレス株を手放した。
https://s.kabutan.jp/news/n201910080436/

◎日販のブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」は、山口県で書店を営む榮堂と山口大学経済学部の学生とともに、「榮堂×山口大学 地方創生プロジェクト2019」を10月1日(火)から開始した
https://www.dreamnews.jp/press/0000203039/

◎コスメ誌「美的」と情報誌「DIME」のコラボプロジェクト「メンズ美的」の美容フェスがいよいよ10月26日(土)に開催される。
https://dime.jp/genre/785736/
小学館に限らず社内コラボをもっと活性化させるべきだ。

◎宝島社の「MonoMax」10月号はナノ・ユニバースの長財布が付録で998円。付録に釣られて買ってしまう読者は多かろう
https://www.buzzfeed.com/jp/kasumiiizuka/monomax-10gatsu?origin=hpp

◎女性向け動画メディアを運営するC Channelは、11月8日(金)より主婦と生活社女性誌ar」(アール)とのタイアップ企画を実施する。
これはC Channelのグループ会社であるオーディションアプリ「mysta」との合同企画で、期間中に各アプリのコンテストルールに合わせて動画を投稿してくれた人の上位者に、「ar」に出演できる権利をかけたコンテストが開催されるものだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000025680.html

◎アマゾンが読書専用のKindleキッズモデルを発売する。
《ブルーまたはピンクのカバーに加えて落下、水濡れにも対応する保証付きで価格は1万980円。定額料金で子供向きコンテンツを利用できるAmazon FreeTime Unlimitedを1年間無料で利用できる。》
https://jp.techcrunch.com/2019/10/08/2019-10-07-amazon-introduces-a-kindle-for-kids/

◎「J-CASTニュース」が「『平凡パンチ』で女性ヌードを担当していた編集者のその後」を公開している。
《「今みたいに簡単にモデルが調達できないですからね。原宿のセントラルアパート前と六本木のゴトウ花店の前、あそこで捕まえてアマンドに引っ張り込むんです・・・成功の確率なんてものすごく低いですよ。10人、20人声かけたってほとんど無視される。低い確率のなかでやっと調達したモデルを、いい雑誌なんだって嘘ついたりしながら(笑)、スタジオ、ロケ地につれていって、最後は裸にするのが俺の仕事ですから」
そう自嘲気味に語るのは、誰あろう、西木正明氏。当時は「平凡パンチ」の編集部員だったが、80年に『オホーツク諜報船』で第7回日本ノンフィクション賞新人賞、88年に『凍れる瞳』『端島女』で直木賞、2000年には『夢顔さんによろしく』で柴田錬三郎賞を受賞し、作家として活躍している。
今の奥さんはかつての女優、桑原幸子さん。「平凡パンチ」70年8月1日臨時増刊号で「樹海ヌード」を披露していた。若き日の、半世紀前の、まばゆい裸身が本書に再録されている。もちろん担当は西木氏。早稲田大の探検部出身の西木氏が、富士山の樹海の風穴の中で撮ろうと提案したのだという。》
https://books.j-cast.com/2019/10/09009950.html

◎「ねとらぼ」が10月8日付で「漫画村報道『まるで魔女狩り』 ブロッキング、マイニング疑惑など『漫画村』を巡る議論や報道の問題点を振り返る」を公開する。
《また「漫画村」をはじめとする海賊版サイトによる被害額が3000億円と試算されたことについても、森氏は疑問を投げかけます。3000億円という数字は、2018年4月13日の閣議決定で、CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)による推計として出されました。しかし、高木氏が理事を務める情報法制研究所が情報開示請求を行ったところ、その2週間前に警察庁が出した原案では、出版社Aが被害額数10億円、電子書店B社とC社が「少なくとも総額20億円以上」としており、被害額の桁が違うのです。》
《森氏、宮本氏、高木氏の訴えに共通しているのは、海賊版サイト漫画村」にさまざまな対策がなされるなかで、その勢いに乗じるかのように法律の解釈が曖昧になったり、検挙の判断や広告のがいい加減なものになっているというものでした。森氏は、ブロッキングは法律だけでなく憲法違反になるとし、さらには「海賊版イトでブロッキングをやると、他の問題がある情報についてもブロッキングに」と対象がどんどん広がってしまう可能性があると訴えていました。》
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1910/07/news114.html
「森氏」は内閣府の「インターネット上の海賊版対策に関する検討会議」に出席してきた森亮二弁護士。「宮本氏」は日本ハッカー会の理事・宮本久仁男。「高木氏」は産業技術総合研究所の主任研究員の高木浩光

讀賣新聞の社説は「あいちトリエンナーレ」の補助金不交付や日本郵政のNHKに対する不当干渉に興味がないばかりか、400勝投手金田正一の逝去にも関心がない。周知のように金田は巨人軍選手として現役引退している。これに対して毎日新聞は10月8日付で社説「金田正一さん死去 大記録生んだ進取の精神」を掲載している。
《明るく豪快な人柄が愛され、晩年は歯に衣着せぬ球界ご意見番った「カネやん」。残したものは数字上の記録だけではない。進取の精神は今にも生きるはずだ。》
https://mainichi.jp/articles/20191008/ddm/005/070/024000c
その点、「週刊ポスト」は義理堅い。「NEWSポストセブン」は10月6日付で「金田正一さん死去 長嶋茂雄氏から『5連続三振』の伝説」を発表している。
プロ野球国鉄、巨人で活躍し、『週刊ポスト』でも「誌上総監督」として活躍した金田正一氏が10月6日午前、東京都内の病院で急性胆管炎による敗血症のため死去した。享年86。》
《本誌ではカネやん節が冴え渡った。例えば1958年4月5日の開幕戦(後楽園)で、デビュー戦の長嶋氏から4打席連続三振を奪ったことは有名だが、金田氏はこれを否定。こう語っていた。
「ワシは翌日もリリーフして長嶋を三振に打ち取った。だから『5連続三振』が正しい。これからの若い選手はこういう正しい歴史を知らなきゃいけません」
本誌では10月21日発売号にて金田氏の追悼記事を掲載する。》
https://www.news-postseven.com/archives/20191006_1466244.html
ポストでカネやんと来れば、私などは岡成憲道の名前を思い出さずにはいられない。

◎今年の4月からマンガ家の島本和彦TSUTAYA札幌インター店の社長でもある。「日刊大衆」が10月8日付で「青山剛昌あだち充に続き、“あの漫画家”も参戦! 島本和彦の『本屋の落書き』が豪華すぎ」を発表している。
《『炎の転校生』『アオイホノオ』などの作品で知られる漫画家の島本和彦氏のもとを、漫画家仲間のあだち充氏や青山剛昌氏、横山裕二氏らが9月に来訪。島本氏が経営する本屋の壁に『MIX』や『名探偵コナン』、『十勝ひとりぼっち農園』のイラスト入りサインを書いたことが、ネット上で大きな話題となった。そして10月5日、島本氏はさらなる大物漫画家が北海道を訪れ、新たにイラストが追加されたことを明かした。
その漫画家はアニメ化もされた『うしおととら』や『からくりサーカス』などで有名な藤田和日郎氏。》
https://taishu.jp/articles/-/69104?page=1

安倍晋三首相は10月7日に開催された日経BP創立 日経ビジネス創刊50周年「謝恩の夕べ」に出席し、挨拶に立ったそうである。
《実はこの『日経ビジネス』創刊してから、現職の総理大臣がインタビューに応じたのは、実はたった3回なんですね。3回インタビューに応じ、どういう方がインタビューに応じたのかな、と思いました。やっぱり、経済を重視している、創刊した頃の佐藤栄作田中角栄や、あるいは経済通の宮澤さんかな、とこう思ったのですが、実はこの3回とも安倍晋三でございました。》
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201910/07nikkeibp.html

電通は、同社の強みであるスポーツマーケティング事業をさらに積極的に推進していくため、2020年から2022年まで、明治安田生命J1リーグの日本・中国を除く全世界での海外放映権を取得した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2019094-1008.pdf

-----------------------------------------------------

3)【深夜の誌人語録】

勘違いはアイデアの宝庫である。