【文徒】2019年(令和元)8月6日(第7巻140号・通巻1560号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】「表現の不自由展」中止をどう考えるか
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.8.6 Shuppanjin

1)【記事】「表現の不自由展」中止をどう考えるか

朝日新聞デジタルは8月5日付で「展示中止言及『憲法違反が濃厚』 大村知事が河村氏批判」を掲載した。
《愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介芸術監督)の実行委員会が企画展「表現の不自由展・その後」を中止したことを受け、実行委会長の大村秀章・愛知県知事は5日の定例会見で、展示の中止を求めた河村たかし名古屋市長らを「憲法違反の疑いが濃厚と思う」と批判した。》
https://www.asahi.com/articles/ASM853C9KM85OIPE008.html
日本ペンクラブが吉岡忍会長名義で声明「あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の展示は続けられるべきである」を発表した。
《制作者が自由に創作し、受け手もまた自由に鑑賞する。同感であれ、反発であれ、創作と鑑賞のあいだに意思を疎通し合う空間がなければ、芸術の意義は失われ、社会の推進力たる自由の気風も萎縮させてしまう。
あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」で展示された「平和の少女像」その他に対し、河村たかし名古屋市長が「(展示の)即刻中止」を求め、菅義偉内閣官房長官らが同展への補助金交付差し止めを示唆するコメントを発している。
行政の要人によるこうした発言は政治的圧力そのものであり、憲法21条2項が禁じている「検閲」にもつながるものであることは言うまでもない。また、それ以上に、人類誕生以降、人間を人間たらしめ、社会の拡充に寄与してきた芸術の意義に無理解な言動と言わざるを得ない。
いま行政がやるべきは、作品を通じて創作者と鑑賞者が意思を疎通する機会を確保し、公共の場として育てていくことである。国内外ともに多事多難であればいっそう、短絡的な見方をこえて、多様な価値観を表現できる、あらたな公共性を築いていかなければならない。》
http://japanpen.or.jp/statement0803/
朝日新聞デジタルが8月3日付で「表現の不自由展、中止に実行委が抗議『戦後最大の検閲』」を掲載している。企画展の実行委員会メンバーは、中止に対して抗議を発表した。今回の中止を「戦後日本最大の検閲事件」と位置付けている。
《あいちトリエンナーレ2019実行委員会会長の大村秀章知事と津田大介芸術監督が、「表現の不自由展・その後」を本日8月3日で展示中止と発表したことに対して、私たち「表現の不自由展・その後」実行委員会一同は強く反対し、抗議します。
本展は、ジャーナリストである津田大介芸術監督が2015年に私たちが開催した「表現の不自由展」を見て、あいちトリエンナーレ2019でぜひ「その後」したいという意欲的な呼びかけに共感し、企画・キュレーションを担ってきました。
今回、電話などでの攻撃やハラスメントがあり、トリエンナーレ務局が苦悩されたことに、私たちも心を痛め、ともに打開策を模索してきました。しかし、開始からわずか3日で中止するとは到底信じられません。16組の参加作家のみなさん、そして企画趣旨に理解を示してくださる観客のみなさんに対する責任を、どのように考えての判断なのでしょうか。
今回の中止決定は、私たちに向けて一方的に通告されたものです。疑義があれば誠実に協議して解決を図るという契約書の趣旨にも反する行為です。
何より、圧力によって人々の目の前から消された表現を集めて現代日本の表現の不自由状況を考えるという企画を、その主催者が自ら弾圧するということは、歴史的暴挙と言わざるを得ません。戦後日本最大の検閲事件となるでしょう。
私たちは、あくまで本展を会期末まで継続することを強く希望します。一方的な中止決定に対しては、法的対抗手段も検討していることを申し添えます。》
https://www.asahi.com/articles/ASM837HV0M83OIPE034.html
実行委員会のメンバーはアライ=ヒロユキ、岩崎貞明、岡本有佳、小倉利丸、永田浩三の5名である。
「誰がために憲法はある」製作運動体(監督・井上淳一、製作・馬奈木厳太郎、配給・太秦株式会社)は、「表現の不自由展・その後」の展示中止を受けて、8月4日付で声明を発表した。
《私たちは、同じ表現者として、また、この社会に暮らす市民として、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」において、「表現の不自由展・その後」の展示が中止となったことに強く反対し、速やかに再展示されることを求めます。
今回の中止の決定に際し、河村たかし名古屋市長は「どう考えても日本人の心を踏みにじるものだ。即刻中止していただきたい」と述べ、菅義偉官房長官も「補助金交付の決定にあたっては、事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と発言しました。
これらの発言は、権力担当者によるものであり、憲法21条2項で禁じられている「検閲」につながりかねない、極めて不当なものです。また、憲法99条の憲法尊重擁護義務の観点からも問題です。さらに、河村たかし名古屋市長は、中止との決定後には、展示を決定した関係者に対して謝罪を要求するとも述べていますが、政治の側が表現の側に介入することの危険性に一片の問題意識も有さないものであり、言語道断です。
多様な表現の流通こそは、民主主義社会を基礎づくるものです。表現に対して共感するにせよ、しないにせよ、表現の場を確保することへの一致点がない社会は、民主主義社会とは呼べません。
暴力を示しながら抗議すれば、自らの意に反する表現の場を失わせられること、権力担当者が圧力を行使すれば、自らの意に反する表現を中止に追い込めること、そしてこうした行為に反対する声があがらないこと――そうした社会は、断じて民主主義ではありません。
また、私たちは、抗議の内容が、過去の加害の歴史を直視しようとしないものであることに強い危機感を持っています。国家や国籍など大きな属性で括り、単純な二項対立を煽るような風潮は、不寛容な空気を正当化します。過去から学ばない者は、それを繰り返すのです。
私たちは、表現への政治介入を許しません。歴史を直視しない不寛容な風潮に決して屈しません。》
https://www.facebook.com/tagatamekenpou/photos/a.2262536240694012/2367465843534384/?type=1&theater
マスコミ化情報労組が8月4日付で声明「『表現の不自由展』が続けられる社会を取り戻そう」を発表した。
《国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」がわずか3日間で展示中止に追い込まれました。展示中の慰安婦を表現した少女像などをめぐり、河村たかし・名古屋市長が展示中止を求める抗議大村秀章・愛知県知事(芸術祭実行委員会会長)に提出。日本政府も補助金交付決定にあたり内容を精査する考えを示すなか、主催者の事務局にテロ予告や脅迫・抗議の電話・メールなどが殺到した末の判断でした。
行政が展覧会の内容に口を出し、意に沿わない表現を排除することになれば、事実上の「検閲」にあたります。メディア・化・情報関連の労働組合で組織する私たちは、民主主義社会を支える「表現の自由」や「知る権利」を脅かす名古屋市長らの言動に抗議し、撤回を求めます。
中止に追い込まれた企画展は、日本社会で近年、各地で表現の場を奪われた作品を集め、なぜそのようなことが起きたのかを一緒に考える展示でした。河村市長は、国際芸術祭の開催に税金が使われていることを理由に、「あたかも日本国全体がこれ(少女像)を認めたように見える」と述べていますが、行政は本来、「表現の自由」の多様性を担保する立場です。公権力が個々の表現内容の評価に踏み込んでいけば、社会から「表現の自由」や「言論の自由」は失われてしまいます。
国際芸術祭の津田大介監督は開会前、「感情を揺さぶるのが芸術なのに、『誰かの感情を害する』という理由で、自由な表現が制限されるケースが増えている。政治的な主張をする企画展ではない。実物を見て、それぞれが判断する場を提供したい」と狙いを語っていました。日本社会の「表現の自由の指標となる企画展が潰された事態を、私たちは非常に憂慮しています。また、民主主義社会をむしばむ卑劣なテロ予告や脅迫を非難しない政治家たちの姿勢も問題です。
実物を見て、一人一人が主体的に判断できる環境をつくるのが筋だと考えます。私たちは企画展のメンバーや将来を担う表現者たちと連帯し、多様な表現・意見に寛容で、「表現の不自由展」を続けられる社会を取り戻すことを目指します。》
http://www.union-net.or.jp/mic/seimei/2019_08_04-MICseimei.pdf
韓国の新聞がどのように報じているのかも確認しておこう。「ハンギョレ日本版」が8月4日付で「“少女像”作家夫妻『展示を完全に中止するとは…日本社会の退行を感じる』」を公開している。「平和の少女像」の作者は夫婦彫刻家のキム・ウンソン、キム・ソギョンだが、キム・ソギョンの次のように発言している。
《「日本社会がこれほどに退行しているんだなあと感じます。1970~80年代の韓国社会を見ているような気がしますね」》
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34016.html?fbclid=IwAR0o0TwAl-CZyaJJK-AcOFxR7PjONrqB0MtNZTHRYFjaBH9APw-AHV7RMBM
聯合ニュース」が8月4日付で「『少女像』展示中止に抗議 別の韓国人作家『出品やめる』」を公開している。
《…韓国人作家のパク・チャンキョン、イム・ミヌクの両氏は企画展の中止が発表された3日、実行委員会に電子メールを送り、出品した作品の撤去と展示中止を求めた。パク・チャンキョン氏は「チャイルド・ソルジャー」、イム・ミヌク氏は「ニュースの終焉」をそれぞれ出品している。
両氏は「展示の途中に作品を除外することは検閲であり、壁を建てて見られなくするのはあり得ないこと」と抗議の意を示しているという。》
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190804001100882?section=japan-relationship/index
東亜日報」が8月5日付で社説「少女像の展示を阻止する日本、ポーランドに許しを請い追悼空間を作ったドイツ」を掲載している
《韓日の対立が最悪の状態に突き進むなか、日本の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」に出品された「平和の少女像」が日本政府と右翼団体の圧力で、4日から展示中止となった。菅義偉官房長官、「(芸術祭の)補助金交付の決定にあたっては、事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と圧力をかけた2日後だ。河村たかし名古屋市長も、「(少女像の展示は)日本人の心を踏みにじるものだ」と非難した。安倍晋三首相の就任後、急激な右傾化に傾いた日本社会の断面をうかがわせる。》
http://www.donga.com/jp/east/article/all/20190805/1808986/1/%E5%B0%91%E5%A5%B3%E5%83%8F%E3%81%AE%E5%B1%95%E7%A4%BA%E3%82%92%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%81%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AB%E8%A8%B1%E3%81%97%E3%82%92%E8%AB%8B%E3%81%84%E8%BF%BD%E6%82%BC%E7%A9%BA%E9%96%93%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84
中央日報は8月5日付で「菅長官の『補助金中止』圧迫で少女像展示中断…朝日新聞1面で批判」を公開している。
《大村知事は現在無所属だがもともと自民党の所属で、小泉内閣経済産業大臣政務官、第1次安倍内閣内閣府副大臣を務めた。「親安倍」の人物だった。このため「テロ予防」などは表向きの理由にすぎず、本当の理由は別にあるという指摘が出ている。これに先立ち少女像展示場所である名古屋市河村たかし市長は、「(少女像の展示は)日本国民の心を踏みにじる行為」として展示中断を促した。菅義偉官房長官も3年ごとに開かれる日本最大の芸術祭であるあいちトリエンナーレに対する補助金交付中止を示唆するなど少女像撤去を圧迫した。》
https://japanese.joins.com/article/246/256246.html?servcode=A00&sectcode=A10
ブログでは、どのようにとりあげられているのか。「あままこのブログ」が「『表現の不自由展・その後』展示中止について、僕の考え」をエントリしている。
《誤解を恐れずに言えば、今回の展示を継続するということは、「当たり前にするべきこと」なのです。自分たちの加害の歴史に真摯に向き合うこと、これはごく当たり前のことで、それをやったからといってことさら褒められるようなことではありません。
もちろん、今の日本の現状は、そんな「当たり前のこと」をすることすら大きな危険を伴うように、なってしまっています。自分たちの加害の歴史を示す表現をしようとするだけで、テロの恐怖に怯えなきゃならないなんて、明らかにおかしい、異常なことです。ですが、そんな狂ってしまった社会を直すためには、勇気をもち、万全の準備をした上で、異常な社会の中で「当たり前にするべきこと」をするしかないのです。》
http://amamako.hateblo.jp/entry/2019/08/04/010409
ブログ「過ぎ去ろうとしない過去」が「『あいちトリエンナーレ2019』における「平和の少女像」弾圧事件について」をエントリしている。
《…愛知県の一部だけではなく、日本全体が『あいちトリエンナーレ』になったのです。私は津田大介氏にそれほど好意をもってはいませんが、それでも私も『あいちトリエンナーレ』の中にいます。私は残念ながら、平和の像をつくる技術も芸術展を開催する能力ももちません。しかしこの国の市民が、特にアーティストたちが、冷たくなった表現の自由とともに権力に屈従することをよしとしないなら、今後の日本のありとあらゆる芸術展において、無数の「平和の少女像」が展示されることになるでしょう。
今回の件で津田氏の覚悟を問題にしているような芸術関係者のみなさん、あるいは彼が下りたことによって「表現の自由」の安否を心配する知識人たちのみなさん、安心してください。ここが『あいちトリエンナーレ』です。あなたも明日から、「平和の像」を展示する芸術展の企画者となれるのです。「表現の自由」に心臓マッサージをして復活させることができるのです。》
https://hokusyu.hatenablog.com/entry/2019/08/03/234229
「inti-solのブログ」が「きわめて残念な事態」をエントリしている。
《何も官憲(公安警察とか)が直接的に言論を取り締まらなくても、「日本国民の代弁者」気取りの国士様連中が私的に「非国民摘発ごっこ」を繰り広げることで、言論の自由はどんどん失われていくわけです。
本当に絶望的な状況と思わざるを得ません。》
https://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201908030000/
牟田和恵は総合情報サイト「ウィメンズ アクション ネットワーク」に「言論封殺の国、女性の人権が守られない国---『表現の不自由展』中止に追い込んだもの」を発表している。
《今回の少女像への逆切れ攻撃は、韓国・「慰安婦」問題に対してのものだが、性暴力被害者をめぐる現状をみれば、いつ私たちが「日本の男の名誉を傷つけた」と攻撃の矛先になるかわからない。「慰安婦」問題が解決できないのは、性暴力を許容し加害を正当化しようとする日本の「化」と地続きだ。賭けられているのは女性の人権なのだ。》 
https://wan.or.jp/article/show/8507
仲俣暁生が「マガジン航」に「あいちトリエンナーレの『表現の不自由展・その後』攻撃に抗議する」を発表している。
《これまであまりにも政治的な脈でばかり議論されてきた「平和の少女像」が訴えかけていることの意味を、「美術」という新たな脈のなかで問いかけた今回の「表現の不自由展・その後」の試みは、美術館のような場が担うべき公共性の一つの現れだったと私は考えている。》
https://magazine-k.jp/2019/08/04/editors-note-45/
「ヤフー!ニュース」が明戸隆浩の「あいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』をめぐって起きたこと――事実関係と論点の整理」を公開している。
《つまり一言で言えば、「表現の自由」にも限界はある。ではたとえば、今回もっとも焦点となった「平和の少女像」は、そうした「表現の自由」の限界にあたるものなのか。たとえば河村市長は、2日の視察後の取材で、中止申し入れの理由を「日本人の、国民の心を踏みにじるもの」だとした。河村市長は「ヘイトスピーチ」という言葉は使っていないが、今回の撤去は「ヘイトスピーチ」に対するものと同じ理由で正当化されるのではないか、と考える人は、おそらく一定数いるのではないかと思う。
しかし実際には、こうした考え方は正しくない。まず強調しておかなければならないのは、ヘイトスピーチを規制するということは、誰かが不快になるような表現はいけないので禁止します、ということではないということだ。ヘイトスピーチの核心は「差別煽動」であり、それ自体は特定の個人や団体に向けられたものでなくても、それを聞いた人が特定の個人や団体に被害を与えうる、という点にポイントがある(たとえば「○○人を追い出せ」ということを聞いた人が、○○人である個人に誹謗中傷を行ったり、部屋を貸さなかったりする、など)。
では、今回の少女像がそうした「差別煽動」にあたるのかと言えば、相当可能性を高めに見積もっても、あたらないと言わざるをえない。実際あの像を見て「日本人を追い出そう」「日本人を入店禁止にしよう」といったことが起きることを想定するのは、あまりに想像力を必要としすぎる話である。あえてこういう言い方をすれば、「ここは日本である」。そのとき、そこで日本人に対する差別煽動が生じるということは、ごく一部の例外を除き、基本的に考え難い。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/akedotakahiro/20190805-00137053/
THE GUILD代表にしてnote運営のピースオブケイク CXOの深津貴之が「note」に「『表現の不自由展』の不自由さについて」を発表している。
《「表現の不自由展」で本当にやって欲しいことは、2つあって
・「ある視点での健全」は「別の視点では不健全であること」
・様々な脈においてOKとNGの境界はどこにあるのか?
この2つの可視化だと思うのです。でも今回の展覧会は、こういった価値観の境界を問うていない。
作品の政治的なメッセージを集約してしまうと、「現政権、支配体制から封殺されたメッセージはこれだ!展」になってしまってる。絶対悪と犠牲者という構図を作ってしまうと、OKとNGの境界ラインの議論とかは、生まれないと思うのですよね。》
https://note.mu/fladdict/n/nfe4523d10401
ツイッターフェイスブックでは、どのような発言が飛び交っているのか調査してみることにした。以下のようなツイートを「標本」として掲げておこう。
《あいトリで展示されているのは「平和の少女像」であり、酷似しているが「従軍慰安婦像」ではない。そして制作した彫刻家が「日本を貶める反日の象徴ではなく、平和の象徴です」と主張している。この地点で、実はもう争いは終わっている、慰安婦問題とは一切関係がないのだ。》(現代美術家 笹山直規)
https://twitter.com/nega_death_13/status/1157289320148942848
《あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」ですが、資料コーナーの年表に新たな検閲事件が加わりました。言わずとしれた、今回の中止措置です。
いま同じ実行委員の方が展示室のなかでがんばっており、その人から送られてきた写真です。》
https://twitter.com/arai_hiroyuki/status/1157645351941070850
《「自業自得」という言葉を使いたくないのは、「表現の不自由展」の中止は本当に残念だと思うし(市民から自分で見て判断する機会を奪ったという意味で)、中止の圧力をかけた側へのシンパシー微塵もないから。 一連のツイートは単なる分析であり、圧力をかけた側を免責する論ではない。》(弁護士 山口貴)
https://twitter.com/otakulawyer/status/1157841240257224706
《あいちトリエンナーレ・表現の不自由展には、表現が規制された出来事を書いた年表があったんだけど、二段に渡るその年表が、2011年の311以降からめちゃめちゃ多くなってて、8割以上くらいを占めててなんともいえない気持ちになってしまった。》(ライター 西森路代)
https://twitter.com/mijiyooon/status/1157789417039261696
《「表現の不自由展・その後」は全体企画の1つでしかなく、事務局に確認した正式な予算は420万円です。この部分に対し、民間の方から寄付の申し入れがあり、寄付で全額賄うこととしております。》(津田大介
https://twitter.com/tsuda/status/1157839533116837889
《今回の騒動の背景には悪化の一途を辿る日韓関係があったと思う。で僕は津田大介さんから1年以上前に、1995年作の「美しい旗」を芸術祭に貸してもらえないかと言われた。多分「不自由展」とは別の話。それは所蔵している美術館の関係で貸せなかった。この作は見ての通りけして友好的な主題ではない。》(美術家 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1157646941611708416
《不自由展なら唾棄すべき内容だと言う人も共感する人も声高に議論すればいい。手続きに不正がなかったか検証するも良し。しかしそれを経ずに首長が唐突に中止を求め誰かが「撤収しなければガソリン」と脅迫し挙句に止むを得ず中止とするのは自由な議論を奪う流れ、とても残念だ》(国学研究資料館長 ロバート・キャンベル
https://twitter.com/rcampbelltokyo/status/1157672384935018496
《表現の不自由展、「偏った作品だけ展示しやがって。右寄りのものも展示したらどうだ」という意見を多く目にしたけど、あれは過去に抗議を受けて撤去された実績がある作品だけを集めた展示なので、それが左に寄りすぎというのは、端的に右寄りの作品に比べて左寄りの作品が撤去されすぎということだ。》(SF作家 樋口恭介)
https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1157680285720252417
《「表現の不自由・その後」展中止の件。津田さんにはどのような攻撃がどういう経過で起きたのかの詳細を語ってもらいたい。それが分からなければ、防御の仕方も分からない。「悪しき前例」と決まり句で片づける前にできることがたくさんある。知恵は出てくるもんなのです。頭を使えば。》(作家 中沢けい
https://twitter.com/kei_nakazawa/status/1157805960640884737
表現の自由を守り被害者のように振る舞っているが、テロに屈したらダメ、公金支出基準を説明できないのもダメのダメダメ会見。公金支出に不適当だっただけ》(嘉悦大学教授 高橋洋一
https://twitter.com/YoichiTakahashi/status/1157699065288642560
《今回「表現の不自由」をテーマに、かなり多くの国民を不愉快に気持ちにさせる展示を、公的な場所を使って行うことにコミットしたなら、警察でも機動隊でも自衛隊でも動員して安全を確保し、つつがなく日程を終了させるのが筋だったはずだ。それが表現の自由を守る行為。》(政治学者 斎藤淳)
https://twitter.com/junsaito0529/status/1157674467847561216
《電話やネットで複数人で脅しかけたら、たった展示3日で簡単に潰せるって事を証明しちゃっただけだ。こんな事で屈してたら、どんな企画も妨害できてしまう。本当に情けない。しかも、曲がりなりにも「表現の不自由展」を名乗っていて、だ。》(芸術家 ろくでなし子)
https://twitter.com/6d745/status/1157675862151651329
《あいちトリエンナーレの「表現の不自由展」について思うこと。いかなる言論・表現に対しても「批判する自由」はあるが「脅迫する自由」はない。そして「脅迫する自由」に屈服してはならない。》(中京大学教授 大内裕和)
https://twitter.com/ouchi_h/status/1157662193325756416
《「ジャーナリストとしてのエゴ」というよりも「反日活動家としてのエゴ」だったのではないかと、僕みたいな単細胞はうがった見方をしてしまう…。僕の勘違いかもしれませんが。》(登山家 野口健
https://twitter.com/kennoguchi0821/status/1157641226730053632
《結局観れないままとなってしまった、たった三日間の「表現の不自由」展。思想的に気に入らないから抗議するのと、無差別テロ予告をするのは全く違う。後者は如何なる理由であれ許されることではない。かつてニッポンはこのようなことが罷り通る蛮国だった。完全に逆戻りだ。津田君は本当に無念だろう。》(評論家 佐々木敦
https://twitter.com/sasakiatsushi/status/1157633941286768649
《あいちトリエンナーレ見ました。明日も見ますが、今日限りとなった「表現の不自由展」もたまたま見られました。もともと見るつもりだったけど、調べもせず今日限りだとは知らなかった。で、一言で感想をいえば「つまんねえ」でした。展示されてるもので心が動くものが何もない。コンセプト云々の前に。》(放送作家 東郷正永)
https://twitter.com/TOGO_Masanaga/status/1157631098651734016
《やるべきは中止じゃなくて脅迫者の捜査や警備強化だと思うけど、それはないのね。
それにしても、差別的、非人道的な脅迫で表現の自由が脅かされる国って、残念すぎる。これで五輪ねえ……。》(ジャーナリスト 木野龍逸)
https://twitter.com/kinoryuichi/status/1157600113054949376
《日本社会の「表現の自由」の指標となる企画展が、行政などの圧力によって中止に。意見の違いはあっていい。でも、実物を見て、一人一人が主体的に判断できる環境をつくることが筋では。》(新聞記者 南彰)
https://twitter.com/MINAMIAKIRA55/status/1157575493622751237
《表現の不自由展はとても面白い展示だった。なにが排除されてきたのか目の当たりにして知ることができたのは私にとって大きなことでした。過去の過ちを正視することは自虐だとは思わない。むしろそれがなければ、どうやってこの先やっていくのかと。》(小説家 藤野可織
https://twitter.com/fujinono/status/1157556370792521728
《よくない前例作っちゃってるなあ。この内容で展示する時点で抗議殺到は想定できるはずで、どう対処するか考えていたのかと思ったら、考えてなかったのか…。そして表現の自由の萎縮という結果だけがのこると》(ルポライター 安田峰俊
https://twitter.com/YSD0118/status/1157575188457742336
《表現の不自由展、やっぱり日本は表現の自由が無くなっていってるという結果
その後うちらがどうするかです
師匠方に伺った戦時中の国策漫才を思い出すな…
こうやって国策「表現」しかできない世の中になっていくんだね
断固、抗議します》(芸人 おしどりマコ
https://twitter.com/makomelo/status/1157580533045452800
《あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」。こうして問題化するとまさに「表現の不自由」があからさまで皮肉にもテーマに沿っているという感想。それにしても役所に脅迫の電話をするやつがいて、受ける側のストレスは激しいと想像する。これテロだろ。政府はテロに毅然な態度を取るんじゃなかったかな。》(演出家 宮沢章夫
https://twitter.com/aki_u_ench/status/1157395589891362817
《あいちトリエンナーレに対して「(慰安婦像を)撤去しなければガソリン」などと脅迫するような輩を排除するために政府は共謀罪の適用を検討したのではなかったのか?仲間だから、例外というのはありえない。》(小説家 島田雅彦
https://twitter.com/SdaMhiko/status/1157670016793243649
《中道・リベラル界隈でも、津田大介さんを批判する傾向があるけども、一番非難されるべきは、表現の自由に不当な介入した、河村市長&菅官房長官だし、テロ予告した人物だよね。》(戦場ジャーナリスト 志葉玲
https://twitter.com/reishiva/status/1157657243472388096
《あいちトリエンナーレで展示されていた少女像が撤去されることに決まったことを残念に思います。芸術の自由を信じきれない、託しきれない社会があることが残念です。》(脳科学者 茂木健一郎
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1157571502671138818
河村たかし名古屋市長を個人的には存じ上げませんが
共通の知人を通じて
その気さくなお人柄を伺っておりました
でも
これはダメです
「表現の不自由」の客観的な展示に政治介入するとは
残念ですが
河村さんはリコールされるべきです》(東京外国語大学総合国際学研究院教授 伊勢崎賢治
https://twitter.com/isezakikenji/status/1157540984382640128
《今回の件で、津田大介氏に「覚悟が足りなかった」という主旨の言葉を投げかけている人たちは、もしかして、伊藤詩織さんに向かって「貞操を守る気持ちが甘かった」てな調子の罵声を浴びせていた人々の仲間なのだろうか。》(コラムニスト 小田嶋隆
https://twitter.com/tako_ashi/status/1157675988240650240
《津田さんが認めるとおり、悪しき事例となったのはつらい。だが、ことの本質は「行政が行う化事業の弱点」というよりも、京アニ、HAGEXさん、冨田真由さんなど、表現者が暴力の直接的な対象になってしまう事象の苛烈さではないか。》(新聞記者 神田大介)
https://twitter.com/kanda_daisuke/status/1157796970464833537
《テロ予告まで巻き起こす扇動を行った権力者の側として謝罪するには名古屋市長なのでは?。愛知トリエンナーレの関係者や製作者、津田大介さんが謝罪する必要はないと思います。》(神奈川新聞記者 矢部真太)
https://twitter.com/shintayabe_257/status/1157666395385028608
津田大介は「表現の自由」の意味を完全に履き違えている。会見では、展示により精神的に傷ついた人に対しては、なんら謝罪も労りの言葉もなかった。反省すべきことを反省していない。「化」が潰されるとも語ったかが、そもそもあれは「化」ではない。反日活動の道具に過ぎない。》(作家 竹田恒泰
https://twitter.com/takenoma/status/1157779056890302464
河村たかし名古屋市長が「やめれば済む問題じゃない!」と関係者に謝罪を要求。その通り!主催者の大村愛知県知事や津田大介術監督は何やら被害者ふうのことを言っているが、こういう展示を公費を使って開催したことについて、まず謝罪が必要ではないか?》(政治評論家 加藤清隆)
https://twitter.com/jda1BekUDve1ccx/status/1157770785215242240
ネトウヨの卑劣な抗議に屈してはならない、やつらに成功体験を与えるだけだ、なんてあの津田大介さんがわかってないはずないじゃん。
その津田さんが結果的には屈してるんだよ?
それくらい官民一体の抗議というか攻撃、脅しが凄まじかったということでしょ。》(精神科医 香山リカ
https://twitter.com/rkayama/status/1157674481684373505
津田大介さんはいわき万本桜のファミリーでもあるんだよ。いわき回廊美術館も実はいろいろな不都合な真実や負の歴史をアートに昇華させたものだと私は思うけど、今そこにあるのはただ100年先の未来を思う平和な気持ち。津田さん、頑張れ!政治はアートに口出すな。》(ノンフィクション作家 川内有緒)
https://twitter.com/ArioKawauchi/status/1157434372733095936
《ふだん隠蔽されている社会の暗部を可視化するのはすぐれて批評的な行為です。今回の愛知の出来事で、日本の暗部が深くかつ広範囲に可視化されました。嫌な話ですけれど、日本の暗部がこうして白日の下に晒されて、僕たちの住んでいる社会の実相を開示されたのは批評の手柄だと思います。》(内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1157829218031435777
《わざわざ「表現の不自由展」なんか開催しなくても、今の日本自体が「表現の不自由展」そのものだ。参院選での安倍晋三の札幌の演説で「安倍やめろ」と言った市民の強制排除から、沖縄辺野古の新基地建設反対派の強制排除に至るまで、今の日本は北から南まで安倍政権による言論弾圧が常態化している。》(きっこ)
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1157947870072299520
《表現の不自由展の一件が話題になっているけれど論点は非常にシンプルで、どんな理由があろうと強迫行為を行った人たちは日本の法律に則り逮捕されるべきだし、どんな内容であろうと表現の自由は日本の法律に則り認められるべきである。この2点だけ。批判も異論もすべて言論や表現で行うべきだ。》(劇作家 谷賢一)
https://twitter.com/playnote/status/1157687251653943298
《実際に右翼に編集部を銃撃された経験者として、「表現の不自由」展を「テロに対する覚悟が足りない」と批判する人たちに対して言わせてもらうと、そんな覚悟がなければ自由にものが言えない段階で、すでに表現の自由が脅かされている状況なんだと思いますよ。》(町山智浩)
https://twitter.com/TomoMachi/status/1158107427901829120
《あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」は、中止してはいけなかった。テロ予告や脅迫は犯罪だ。警察は犯人を捕まえろ。正当な表現の自由を守るために、警察はアベ首相の選挙演説と同じくらいの警戒措置をとるべきだった。誰のための警察なのだ?》(前川喜平)
https://twitter.com/brahmslover/status/1158107864654729217
《テレビから帰宅して資料読みをしています。やっぱ、今書かなきゃならんと思うのは『表現の不自由展』について。警察がテロ予告の犯人を捕まえる気なさそうなのに驚愕。こんなんでオリンピックとか万博開ける? 一方、あの方に野次を飛ばしたくらいで警察に囲まれる。警察ってそういう組織でいいんか?》(室井佑月)
https://twitter.com/YuzukiMuroi/status/1157893752968474624
《中止を決めたあいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」。またひとつ「表現の不自由」の悪しき前例を生んでしまった。暴力に屈して、公正を守らなかった。脅迫者を威力業務妨害で匿名のまま訴えるべきだ。》(上野千鶴子)
https://twitter.com/ueno_wan/status/1157958692144156672
《朝日1面は「表現の不自由展中止 テロ予告・脅迫相次ぐ」と、いつもの“被害者ヅラ論法”が全開。当初から関わる同紙四日市支局長の署名記事もある。氏の過去記事を是非読んで欲しい。『新聞という病』がここまで来たことに改めて驚く。歪んだ政治宣伝に紙面も、そして血税も利用される事態こそ悲劇。》(門田隆将)
https://twitter.com/KadotaRyusho/status/1157810277955465217
《わたしはこれからどこに立脚しながら、人生を続けていくのか。
おととい別れ際に、泣きそうな顔で握手を交わした作家のふたりとともに生きていく。
表現というものは孤独で覚悟が必要なものだ。世の中にさざ波を起こすものだ。
口当たりのよいもの、心地よいものばかりが表現ではない。
そんなこともわからずに、「表現の不自由展」などというものに手を出すな。
わたしの人生の痛恨のこと。ふたたびそれを繰り返す悲しみ。》(永田浩三)
https://www.facebook.com/kozo.nagata.9/posts/2233662923350245

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2)【本日の一行情報】

◎「ペン」8月15日号がルイ・ヴィトンを特集している。タイトルは「伝統をクリエイトする、ルイ・ヴィトンとヴァージル・アブロー」。
https://www.fashionsnap.com/article/2019-08-01/lv-pen/
ヴァージル・アブローはルイ・ヴィトンのメンズアーティスティックディレクター。ルイ・ヴィトンにとって初のアフリカン・アメリカン・デザイナーだ。アブローはストリートブランド「オフ-ホワイト」のディレクターであり、ラッパーであり、カニエ・ウェストのスタイルアドバイザーやDJ、ギャラリーオーナーでもあった。
https://i-d.vice.com/jp/article/evzegn/10things-about-virgil-abloh

日本テレビの子会社で、テレビとインターネットを融合させたテレビ関連事業を推進してきた「HAROiD」は、ライブエンターテインメントを提供する「LivePark」とIDデータ事業を推進する「YourCast」の2社に分社化した。
YourCastは、在京民放テレビ5局等と連携し、業界協調領域としてID/視聴データに関する取り組みを推進するため、9月2日付で在京民放5社と広告会社4社が出資するプレゼントキャストに株式譲渡する予定だ。
https://magazine.haroid.com/livepark-and-yourcast/

集英社の公式通販サイト「集英社 FLAG SHOP」は、同社のファッション誌の雑誌定期購読サービスを開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000011454.html

◎大阪化館・天保山で「まんがタイムきらら展 in 大阪」(産経新聞社、芳社主催)が10月12~22日に開催される。4コマ漫画誌まんがタイムきらら」の独立創刊15周年を記念して昨年11月に東京で開催された展覧会の初の地方巡回展である。
https://www.sankei.com/west/news/190802/wst1908020018-n1.html

◎フリューは、Nintendo Switch用ソフト「MODEL Debut #nicola/モデルデビュー ニコラ」を11月1日に発売する予定だ。価格はパッケージ版、ダウンロード版ともに6,280円+税。新人モデルとしてデビューをすることになったプレイヤーが、おしゃれやモデルの仕事、時には恋愛を楽しみながら成長を重ねてトップモデルを目指すモデルシミュレーションゲームであり、監修を「nicola」(新潮社)がつとめる。
https://www.furyu.jp/news/2019/08/model-debut-nicola/
こういう企画には成功してもらいたい。雑誌ビジネスの可能性を拡げることになるのだから。

◎「マンハント」が創刊された前年に私は生まれている。「マンハント」が創刊されたのは奥付によれば1958年8月1日だという。「マンハント」は先の東京オリンピックが開催される前年に休刊となっている。よって私は「マンハントと同時代を生きてはいない。既に私が雑誌愛に目覚めたころは「伝説」として語り継がれていた雑誌のひとつであった。「マンハント」は「世界最高のハードボイルド専門誌」を自称していた。連載陣が豪華であった。植草甚一小鷹信光福田一郎湯川れい子、山下諭一と並ぶ。片岡義男も「マンハント」でデビューしている。
鏡明が「フリースタイル」という雑誌の連載「マンハントとその時代」を一冊の書物にまとめたのが、「ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた」(フリースタイル)であり、これは雑誌好きには宝物のような至福の書物である。オレは最初、平野甲賀の装丁からして晶社から刊行されたものとばかり思っていたが、版元はフリースタイルであった。
https://webfreestyle.com/collections/brand-new/products/%E9%8F%A1%E6%98%8E-br-%E3%81%9A%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%93%E3%81%AE%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F
マンハント」から「宝島ワンダーランド」を経て「ポパイ」へと繋がっていく地下水脈が間違いなく存在するのである。私の「感性」を育んで来た地下水脈である。周知のように鏡明石上三登志そうであったように電通の生んだ鬼才である。

集英社ティーン誌「Seventeen(セブンティーン)」9月号は「上野千鶴子先生×花恋×ST読 お悩み相談室」を掲載している。「ねとらぼ」が「『セブンティーン』お悩み相談に上野千鶴子さんが登場 編集長に企画の背景を聞いてみた」を発表している。鈴木桂子編集長は次のように語っている。
《生きづらさを感じている読者たちに、いままで触れたことがないであろう考え方を提供したい、という思いから企画しました。友達関係に悩み、将来について悩み、家族関係について悩み……と悩みが尽きない読者たちには、悩みを解決する、もしくは解決するまではいかなくても少しスッキリするような「考え方」に、いっぱい出会っていてほしいなと思っています。》
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/02/news129.html
江藤淳の「成熟と喪失」の解説を上野千鶴子は書いているが、これは傑作だよ。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000167646

朝日新聞もやっと社説を掲載した。「高校野球 選手の健康を出発点に」を8月5日付で掲載した。
《大船渡の対応は、勝ち進むと大会終盤に連戦となりがちな日程を巡る課題も浮き彫りにした。地方大会の開幕日は6月下旬から7月中旬までと幅があり、遅めのところは開幕を早めるのも一案だろう。定期試験などの学校行事や地域の事情がからむが、協議を重ねたい。》
https://www.asahi.com/articles/DA3S14126831.html?iref=editorial_backnumber

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3)【深夜の誌人語録】

考えるということは裾野を創造するということである。