【文徒】2019年(令和元)9月25日(第7巻173号・通巻1593号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情
2)【記事】藤井光が「あいちトリエンナーレ2019」ボイコットを表明した
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】最近書店閉店事情

京都府内で23店舗を展開する大垣書店だが、創業店と言われている「北大路店」(京都市北区)が2019年10月12日をもって閉店する。「J-CASTニュース」が9月19日付で「昭和17年オープンの京都・大垣書店 『創業店』閉店に悲しみ広がる」を公開している。目の前に北大路ビブレ店があるとはいえ「本屋」の閉店は悲しいものである。
《 店舗は長く「本店」を名乗っていたが、2019年3月に京都市の別の場所に新たな「本店」が開店したことを受け「北大路店」に改称していた。
同店周辺は大谷大学京都府立大学、予備校などが立地する「学生の街」だ。》
https://www.j-cast.com/trend/2019/09/19368032.html?p=all
オーケストラのための管弦楽曲「組み合わされた風景」などで知られる作曲家の坂田直樹が閉店を悲しんでいる。
大垣書店北大路店、10月に閉店かぁ。。しょんぼり。あの交差点も雰囲気変わるなぁ。》
https://twitter.com/skt_n/status/1173817492260569089
若冲」「火定」「落花」の澤田瞳子にとっては学生時代から通っていた書店であった。
大垣書店の北大路店(旧本店)、学生時代から通った大好きなお店です。閉店は残念ですが、大切な思い出の場所であることに変わりはありません。》
https://twitter.com/nono_sansan/status/1175047664414515200
「からくさ図書館来客簿」シリーズで知られる仲町六絵のツイート
大垣書店北大路店様、拙著も置いていただきありがとうございます。ギャラリーでの猫の写真展はとても良い時間を過ごせました。告知されている通り本店という象徴的かつ大切な場所なので、何らかの形で再会できましたら幸いです。》
https://twitter.com/karakusashuzai/status/1174012286588993536
決して広い店舗ではなかった。
大垣書店の元本店の北大路店遂に閉店。狭かったもんなあ…大垣書店自体大型書店になってしもたしな。大学時代の思い出がどんどんなくなって行く。昔は狭い書店もいっぱいあったよなあ…》
https://twitter.com/durantan/status/1174684461377581056
大垣書店北大路店閉店はショック……あの狭い感じが好きやったのに》
https://twitter.com/classic_afogart/status/1173990182112002049
大垣書店北大路店、閉店。
二階奥の人棚、二階手前のデザイン棚、一階奥の実用棚、趣味系マニアックな雑誌棚と、近所住まいのころはずいぶんお世話になりました。
ありがとうございました。》
https://twitter.com/enukiti/status/1173912800021794818
芳林堂書店関内店が10月31日(木)をもって閉店。9月10日に発表された。
《【お知らせ】芳林堂書店関内店は2019年10月31日(木)をもちまして閉店することになりました。1998年にOPENし21年間ありがとうございました。
たくさんの方にご来店いただき感謝申し上げます。
後2カ月弱ですが当店は全力でベイスターズを応援します!
今日から巨人との3連戦!がんばれ!》
https://twitter.com/horindokannai/status/1171277907269865472
「ドラフト最下位」(KADOKAWA)の著者である村瀬秀信は芳林堂書店関内店が閉店されることを知りショックを受けた。
《ショックです。試合前にここで過ごした時間は計り知れません。僕の著作もたくさん置いて頂きました。悲しい。ひたすら悲しい。巨人との3連戦後に発見してもっと悲しい。残り2カ月、残り10試合。全力でがんばれ!》
https://twitter.com/H_MURAN/status/1172412123776860161
エリア51」「ノブナガン」「ジャバウォッキー」のマンガ家・久正人は思い出ノート(メッセージノート)に記帳してきたという
《引きこもり漫画家が唯一家から出て歩く理由だった芳林堂関内店さんが10月に閉店と聞いてメッセージノートに記帳してきました。@バンチ黎明期から『エリア51』をプッシュしてくれていた書店さんです。残念です。執拗な熊推しフェア棚がいつも店内のどこかに設置してあってそれを見るのが楽しみでした。》
https://twitter.com/Andrias_jap/status/1174929792203755521
これは芳林堂書店関内店のツイート。
《【お礼】
本日は久正人先生にメッセージ書いていただきました
先生ありがとうございます!
皆さんの言葉をひとつひとつ読ませていただいています。
ここに芳林堂があったことはちゃんと意味があったのだと感じています。
たくさんのありがとうをありがとうです。》
https://twitter.com/horindokannai/status/1174634035550666752
横浜ふたり出版社「星羊社」もノートに記帳した。
芳林堂書店関内店へ、思い出ノートを書きに行ってきました。
学生の頃はよく参考書を買ったものです。
社会に出てから、出版というかたちでお世話になろうとはあのとき思いもしませんでした。
本当にありがとうございました!》
https://twitter.com/seiyou_sya/status/1174331464063651841
サイレント・ヴォイス」「白バイガール」での佐藤青南と「コーヒーが冷めないうちに」の川口俊和も記帳した。佐藤がツイートしている。
《同行者を募ったら川口俊和さんが連絡をくれたので一緒に芳林堂書店関内店に行ってきました。
店長さんお忙しい中ご対応ありがとうございました。
思い出ノートに書いた内容は店頭でご確認ください。》
https://twitter.com/satouseinan/status/1173896652106547200
ゲオ教堂東小金井店が10月13日(日)をもって閉店。
《ピーコックの上の閉店らしい》
https://twitter.com/1110Kazubo/status/1173197692249395200
ブックス化の友黒田店(島根県松江市)が9月23日(月・祝)午後7時をもって閉店。黒田店のみ残っていたわけだけれど。
http://unseki.co.jp/blog/archives/2019/09/18065537.php
フタバ図書GIGA箱根ヶ崎店(東京都西多摩郡瑞穂町)が9月30日(月)をもって閉店。
http://www.futabatosho.co.jp/190930hako/
アミーゴ書店北山店(京都市左京区)が11月17日(日)をもって閉店。
《アミーゴ書店北山店、閉店するのか><昔よく行っていただけに残念。閉店までまだ日があるから今のうちに行ってみるか。大垣書店の元本店も見納めしに行かないとね。》
https://twitter.com/ruka_riker/status/1176275490367107074

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2)【記事】藤井光が「あいちトリエンナーレ2019」ボイコットを表明した

共同通信が9月23日付で「日本人作家が展示中止を表明」を公開した。
《愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、別の企画に出展しているアーティスト藤井光さんが展示中止を表明したことが23日、芸術祭実行委員会への取材で分かった。》
https://this.kiji.is/548807117972997217?c=39550187727945729
藤井はレクチャーパフォーマンスでボイコットを宣言した。「outermostNAGOYA」が9月22日付で「あいちトリエンナーレ 藤井光が展示ボイコットを宣言」を公開している。
《「あいちトリエンナーレ2019」で名古屋市美術館の会場に作品を展示しているアーティストの藤井光さんが2019年9月22日夕、展示のボイコットを宣言した。この日あった同美術館でのレクチャーパフォーマンス/鑑賞ツアーの最後になって参加者の前で宣言した。中止になった「表現の不自由展・その後」の再開への動きが進まないことへの抗議とみられる。》
https://www.outermosterm.com/aichi-triennale2019-freedom-of-expression-fujiihikaru-boycott/
藤井光のボイコットに関して、担当キュレーター相馬千秋がフェイスブックに自らの見解を表明している。
《現在あいちトリエンナーレに展示されている「無情」は、私が藤井さんに作品製作を依頼し、企画段階から一緒に作り上げてきた作品です。そこには私のみならず多くの出演者、関係者も関わっています。その芸術的評価はこれからですが、彼の代表作の一つに数えられるであろう重要作品になったのではないかと思っています。
そのような作品を集団的に経験するために企画された昨日の「エクステンション」において、藤井さんは私にも関係者にも一切の事前相談なく、そのレクチャーパフォーマンスの場を自らの政治主張の場に変容させました。そして、知事と不自由展実行委員会の対話と和解を経た再開に向けた交渉のカードとして、自らの作品を閉じると宣言しました。
作家には作品が置かれる環境に対する異議申し立てとしてボイコットする権利がある。それは確かにそうだと思います。作品の第一の権利者は作家です。しかし、作品がパブリックな美術館や空間で展示ないし上演されている最中、それは100%作家だけのものでしょうか。作家が行いたい政治的主張のために、見せたり見せなかったり、内容を事前の相談なく変えたりできるものなのでしょうか。
キュレーターは作家の意思を尊重し、従順にその電源をON、OFFする係なのでしょうか。作家の主張や交渉のために、観客の見る・知る権利が突然奪われてもいいのでしょうか。キュレーターの責務である観客と作品を繋ぐ責任と権利は、作家の一存で突然中断されても構わないものなのでしょうか。》
《様々な複雑な事情、そして彼が、観客やキュレーターの権利よりも守るべき「なにか」があったことは、頭では理解できます。しかし、作家が一方的に自作を政治的交渉のカードとして切るような態度は、その作品を享受する権利を有する観客に対する暴力であり、また作品と観客の間を媒介するキュレーターに対する暴力であると言わざるを得ません。》
https://www.facebook.com/somachiaki/posts/10220304642989933
「表現の不自由展・その後」実行委員会の一人であるアライ=ヒロユキは相馬を批判している。
《あいちトリエンナーレ2019で藤井光さんがボイコットを断行
担当キュレーターの相馬千秋氏は「キュレーターに対する暴力」と表明した。
藤井さんには理不尽な検閲への義憤があり、相馬氏の怒りは自分のプライドが傷つけられた私憤に過ぎない。
作家と義憤を共有できないキュレーターなどいらない。》
https://twitter.com/arai_hiroyuki/status/1176291939051655168
アライは、こうもツイートしている。
《藤井光さんの決断は事なかれ主義が横行する日本の美術界にあっておそらくは今後の不利益を蒙るもので、それだけにしんどさもあり、かつ孤独さもあるだろう。
願わくは、彼の決断が袋小路でなく、実り多き出発であらんことを。》
https://twitter.com/arai_hiroyuki/status/1176292905297694722

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3)【本日の一行情報】

大分合同新聞が9月20日付で「くまざわ書店、あけのアクロス20日開店 大分県内最大規模」を掲載している。
大分市明野東のトキハインダストリーあけのアクロスタウンに20日、くまざわ書店大分明野店がオープンする。
4月に閉店した紀伊国屋書店大分店の後継店舗。今月15日まで、アクロスタウン内の一角でサテライト店舗を営業していた。
くまざわ書店は全国に200店舗以上を展開。県内では同市公園通り西のパークプレイス大分にある大分店に続き、2店舗目。売り場面積は紀伊国屋書店と同じ2540平方メートルで県内最大規模となる。》
https://this.kiji.is/547534766606468193?c=65699763097731077

◎シリーズ累計発行部数85万部を超える知念実希人の「仮面病棟」(実業之日本社庫)が坂口健太郎主演で映画化されることになった。
https://realsound.jp/movie/2019/09/post-418147.html

◎シリーズ累計47万部のイチロー語録が完結する。ぴあから「永遠に刻みたい イチロー262のメッセージ」が11月11日に発売する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001350.000011710.html

カカオジャパンが運営する電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」は、「ピッコマAWARD 2019」受賞7作品を収録した紙のマンガ誌「年刊ピッコマ」を創刊し、都内3ヶ所と全国82店舗の書店で約2万5000冊を無料配布した。
https://www.oricon.co.jp/news/2144902/full/

沖縄タイムスが9月21日付で「作者はなんと元副知事! 出版した法廷ミステリー、沖縄ならではの『リアル』」を掲載している。沖縄県の元副知事で弁護士の与世田兼稔が法廷ミステリー小説「疑惑の事故 日米地位協定の死角」(ボーダーインク)を刊行したそうだ。那覇市長選に自公推薦で出馬し、落選した人物である。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/473411
ボーダーインクは沖縄の出版社である。
https://borderink.com/?pid=145589464

小倉孝保の「100年かけてやる仕事 中世ラテン語の辞書を編む」(プレジデント社)。小林恭子が「Yahoo!ニュース」に「書評『100年かけてやる仕事 中世ラテン語の辞書を編む』 地道で手間がかかる仕事をなぜやるの」を公開している。3月に刊行されていたのか…。自らの不明を恥じるのみ。
《本書によると、相当の年月をかけて辞書を作るのは欧州では珍しくないそうだ。17世紀、フランス学士院はフランス語の辞書作成に55年をかけ、「オックスフォード英語辞典(OED)」は、完全版発行までに71年かかっている。グリム兄弟が開始した「ドイツ語辞典」には1839年の編集開始から完成までに123年をかけているという。
中世ラテン語辞書作成プロジェクトが101年ぶりに完了したのは、2014年。当時ロンドンに赴任していた小倉氏は、さっそく、取材を開始する。まずは物差しとヘルスメーター(体重計)を持って、このプロジェクトを担当していた英国学士院を訪ねた。そう、「ヘルスメーターを持って」、である。学士院に事前に問い合わせたところ、辞書の重さが不明と言われたからだ。全17冊分の辞書の重さは11キロを超えた。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/kobayashiginko/20190920-00140941/
https://presidentstore.jp/category/BOOKS/002315.html
小倉孝保毎日新聞の元欧州総局長で、現在は編集編成局次長だ。「三重スパイ イスラム過激派を監視した男」(講談社)や「ゆれる死刑 アメリカと日本」(岩波書店)の小倉である。
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000189226
https://www.iwanami.co.jp/book/b262702.html
100年かけてやるのは、出版の基本のような気がする。

毎日新聞グループホールディングス取締役・小川一のツイート。
《9月1日から7日までで韓国ネタを報じたテレビ番組は 60ありました。キー局のうちNHKテレビ東京はゼロ。情報番組を抱える日本テレビテレビ朝日、TBS、フジテレビの4局が放映しまくったことになります。同時間帯にこの4局すべてが韓国を取り上げていた日もありました。》
https://twitter.com/pinpinkiri/status/1175251627613097985
毎日新聞は9月21日付で「『嫌韓』あおるテレビよ、これでいいのか クレーム来ないからやりたい放題?」を掲載している。
《秋である。隣は何をする人ぞ、というワケでもなかろうが、テレビは連日、韓国の在寅政権の報道にご執心である。安倍晋三首相側近が誰かは知らずとも、大統領の側近には詳しいという人も多いのではないか。テレビよ、いや視聴者よ、これでいいのか。》
https://mainichi.jp/articles/20190920/k00/00m/040/362000c?fm=mnm
平野啓一郎のツイート。
《恥知らずの作る番組に、踊らされてはいけない。》
https://twitter.com/hiranok/status/1175173425159000064
テレビ東京出身で「消された書」や「潔白」の著者である青木俊ツイッターで指摘している。
《テレビの嫌韓煽りを新聞がなぜ、それこそ木っ端微塵にぶっ叩かないのか不思議だ。資本関係のせいだろうか?
週刊誌はカネを払って意思的に買うし部数も少ない。テレビは無意識のうちに脳に入り込む上、1%で100万人が見る。
公共性と影響力を思えば、許しがたい暴挙でメディアは総力で批判すべきだ。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1175607571157110784
毎日新聞記者の澤田克己は、こう推測している。
バブル崩壊以降の日本の自信喪失が背景にあるのでしょう。記事中コメントにもありますが、「日本スゴイ」ともてはやすのとコインの裏表です。》
https://twitter.com/SawadaKatsumi/status/1175219593154949121

◎「第3回幻冬舎plusフェス」が11月14日にLoft9 Shibuyaで開催される。登壇するのは宮台真司鈴木涼美ダースレイダー
https://www.gentosha.jp/article/13798/

◎マガジンハウスは、東京駅八重洲口から広がる八重洲、京橋、日本橋、茅場町、八丁堀などの広域圏を「EATS」と名付け、女性ライフスタイル誌「Hanako」特別編集「East Area of Tokyo Station Magazine」(頭字を取るとEATSになる)を9月13日に発売した。
https://www.atpress.ne.jp/news/194075

電通電通デジタルは、AIの活用を社内外で推進する統括プロジェクト「AI MIRAI」の活動の一環として、自動車販売店での試乗をより楽しく、自動化・効率化するAI試乗ソリューションのサービス提供を開始した。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2019088-0917.pdf

三菱地所は、「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の開幕当日9月20日からラグビーをテーマにした60秒の特別CMを放映している。
https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec190919_rwc_tvcm.pdf
YouTubeでも71万回以上、再生されている。
https://www.youtube.com/watch?v=Bkyyw9tzzq8

◎「ヨミドクター」が9月21日付で「ソーシャルメディアの使い過ぎ、メンタルへの影響は?」を掲載している。イギリスでの調査報告である。
ソーシャルメディアの使用頻度とメンタルヘルス悪化の関係は女子で顕著であり、専用の指標で高スコアだったのは、使用頻度が1週間に1回かそれ未満の女子では19.9%だった一方、1日に複数回使用する女子では27.5%に上昇していた。一方、こうしたはっきりとした傾向は男子では認められなかった。》
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190918-OYTET50010/

集英社が擁する8つの女性誌の公式ウェブメディア(SPUR.JP、MAQUIA ONLINE、@BAILAMarisol ONLINE、DAILY MORE、nonno Web、Web eclat、LEE)とキュレーションサイト「HAPPY PLUS ONE」(ハピプラワン)からなる女性誌メディアネットワーク「HAPPY PLUS」(ハピプラ)は、8月期に月間1,050万UUを達成した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000011454.html

◎「ハフポスト日本版」が9月21日付で石戸諭の「賞賛だけでいいのか?リベラルが絶賛する映画『新聞記者』に感じた現場からの違和感」を掲載している。
《イベントでも語ったが、より根本的な違和感は映画で描かれている記者が、あまりに新聞社の理想像に忠実な「古典的な調査報道至上主義」とでも呼べる、非常に狭い「記者」イメージで描かれていたことにある。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/satoru-ishido_jp_5d842167e4b0957256b4110a
私は、フランチェスコ・ロージは好きだけれど、コスタ=ガヴラスは嫌いなんだよね。「新聞記者」は、どちらかというと、ガヴラス系なんだよな。私が石戸の章に違和感を覚えるのは映画とは全く関係ない次元で映画を論じていることだ。蛇足ながらいえば「新聞記者」に対して週刊誌関係者は激怒したほうがよろしかろう。「週刊潮」だか何だか知らないが、これほどまでに週刊誌ジャーナリズムを小馬鹿にされて黙っているのは情けないのではないか。週刊誌ジャーナリズムはゲリラの矜持まで摩滅させてしまったのか

共同通信は9月20日付で「中日新聞社公取委勧告 増税分1億4千万不払い」を公開した。
《新聞記事やイラストの作成、輸送業務の委託料に消費税の増税を上乗せしていなかったのは消費税転嫁法違反(買いたたき)に当たるとして、公正取引委員会20日、未払いの計約1億4500万円を委託先など関係事業者に支払うよう、中日新聞社名古屋市)に勧告した。》
https://this.kiji.is/547722216071595105?c=39546741839462401

◎「LINEマンガ」は、誰でもオリジナル作品を投稿・閲覧できるプラットフォーム「LINEマンガ インディーズ」を活用した新たなデビュープログラム「フロンティアデビュープログラム」を9月24日(火)に開始した。フロンティアデビュープログラム開始記念イベント「Manga Meetup~明日マンガ家になれる方法~」を10月19日(土)に開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001808.000001594.html

東海テレビ開局60周年記念番組「さよならテレビ」の映画版が「あいちトリエンナーレ2019」で上映された。テレビ番組としては77分だったが、新たなシーンを加えて、110分の映画として完成させたのである。来年1月2日から東京・ポレポレ東中野名古屋シネマテークなどで公開される。「新聞記者」よりも「さよならテレビ」がオススメである。
https://encount.press/archives/5341/

◎「Yahoo!ニュース」が9月15日付毎日新聞に掲載された「『嫌韓』の裏に格差と陰謀論」(政治プレミア編集部・須藤孝)を9月23日付で公開している。
《「嫌韓」という排外主義が吹き荒れている。少しでも冷静な議論をすれば「売国奴」などの罵声が飛んでくる。
背景にはアベノミクスにも責任がある格差がある。人間が感じる不満は相対的なものだ。客観的には中間層、あるいはやや上であっても、富裕層に恩恵が偏っていると感じれば不満は爆発する。
こんな時の政権の対応ははるか昔から同じだ。一つは下に目を向けさせ「それよりはまし」と考えさせる。もう一つは外へ目を向けさせる。》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190923-00000011-mai-pol
大衆はメディアの熱狂を時として、たやすく乗りこえてしまうものである。そのことにメディアは自覚的である必要はあろう。

時事通信が9月23日付で「『ラガール』も盛り上がり=過去のファン再燃も-ラグビーW杯」を公開している。
《30代主婦を読者層とするファッション誌「VERY」は、「ファミリーラグビー=ファミラグ」と題して、4号連続で特別連載を企画した。関連イベントも大きな反響があったという。今尾朝子編集長は「ラグビーは知れば知るほど家族で楽しめるスポーツ。ラグビーイコール、コアなファンが楽しむというイメージから変わってきている」と分析している。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019092200216&g=soc

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4)【深夜の誌人語録】

笑いは窮地を救う。