【文徒】2019年(令和元)8月16日(第7巻147号・通巻1567号)

Index------------------------------------------------------
1)【記事】「表現の不自由展・その後」中止事件、いまだ迷走中
2)【本日の一行情報】
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1)【記事】「表現の不自由展・その後」中止事件、いまだ迷走中(岩本太郎)

「表現の不自由展・その後」の"その後"について、しばし沈黙を守ってきた会田誠が《事態が動いたので付け足したい》と14日の午後からtwitterで再び言及を始めている。《僕という偏った作家からの一視点、参考までに》と前置きしたうえでの、以下のような内容だ。
《東氏がアドバイザーだったのは、津田氏が設定した「情の時代」という全体テーマが、東氏の著書にあった「憐れみ」というキーワードなどに触発されたので、津田氏が頼んだ。大きなテーマ担当だったのでは》
《津田氏は僕(というか会田家)の「檄」を「不自由展」に加えたいと提案したが、委員会の岡本有佳氏が反対したため実現しなかった。岡本氏は僕の森美術館個展の性的表現に抗議した側だったそう
《ただし「檄」は性的な作品ではないので、たとえそれが参加したとしても、表現規制問題の議論がより広くなったとも限らないが。ろくでなし子氏等が候補に挙がったか、僕はわからない》
《いずれ、津田氏と「不自由展」の委員5名が一枚岩ではなく、対立もあった証左として》
https://twitter.com/makotoaida/status/1161494012555141121
https://twitter.com/makotoaida/status/1161494493373317121
https://twitter.com/makotoaida/status/1161500656752058373
https://twitter.com/makotoaida/status/1161494629944111104
津田は『週刊新潮』8月15・22日号の取材に対し、会田の「檄」を展示してほしいと実行委員会に要望したものの断られたとして、次のように述べていた。
《つまり、私は『表現の不自由展・その後』の作品を検閲しなかったのに、私が検閲されてしまったということ。それはダブルスタンダードじゃないかと伝えました。お互いに"溝"ができていたのは確かです》
上記で名前の挙がった「不自由展・その後」実行委員の1人・岡本有佳はフリー編集者で、これまで化・芸術批評誌『前夜』(NPO法人「前夜」発行)の編集委員のほか、韓国人女性監督の朴思柔大阪朝鮮高校ラグビー部を取材したドキュメンタリー『60万回のトライ』ではプロデューサーを担当。著書には在日朝鮮歴史学者の金富子と協同で責任編集した『〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』(世織書房)などがある。「表現の不自由展」では2015年に東京・練馬で最初に開催された当時から実行委員会のメンバーを務めていた。
http://www.ccp14.ac.uk/ccp/web-mirrors/rietan/index.php
http://www.komapress.net/
http://fightforjustice.info/?services=shojo_naze
岡本は『AERA』の取材に応え、「あいちトリエンナーレ2019」の主催者の愛知県、芸術監督の津田大介との交渉の課程を明かしている。岡本の側から見た舞台裏はこんな状況だったそうだ。
《受諾に際し、津田監督にこう念押ししたという。
「不当な暴力に屈した場合、私たちは(主催者側の)愛知県や津田さんと対立することもありますよ」
岡本さんによると、津田監督は「(圧力に屈しないよう)僕も一緒に闘う」と答えた。
にもかかわらず、開会3日目の中止決定。しかも、実行委との協議を経ず一方的に通知されたという。岡本さんが憤る。
「私たちが納得できないのも当然じゃないですか」》
https://dot.asahi.com/aera/2019080900118.html?page=1
津田と「不自由展・その後」実行委員会との間のコミュニケーションがよくなかった様子が見えてくるが、そうした関係者間でのあれこれの中で置き去りにされるのは出展した作家たちだろう。会田はさらに、今回の件で海外の作家から「あいちトリエンナーレ」に出展した自作の引き上げを宣言するケースが出てきていることなどにも言及する。
《招聘された海外作家、その中で今回作品を引き下げると言っている作家たちは、日本のそのような微妙なことはよくわからないだろう。トランプやブレグジットを扱うのと同じように、表現の自由いうアートの原理原則を謳うだろう。このすれ違い…嗚呼…》
https://twitter.com/makotoaida/status/1161495596592771073
物議を呼んだ嶋田美子の「焼かれるべき絵」の件についても言及。
《少なくとも「単に天皇の写真を燃やしたかったわけではない」くらい、なる早で世に伝播した方がいいと思うけどなあ…》
https://twitter.com/makotoaida/status/1161804547687243781
美術家の嶋田美子は昭和天皇崩御した1988年より女性と戦争をテーマにした作品を、写真やインスタレーションを中心に手掛けているという。以下の記事によれば《近年では、戦争期の女性だけではなく家庭やコミュニティ内においての存在の虚実を、フィリピン、韓国、インドネシア、タイといったアジア圏で採取するフィールドワーク》を行っているそうだ。
http://www.otafinearts.com/ja/artists/yoshiko-shimada/
http://mad.a-i-t.net/lecturer2019/shimadayoshiko/
嶋田は「不自由展、その後」実行委員の1人であるアライ=ヒロユキを通じて、会田のツイートに対し、その一部か全体かは不明だが「削除」を要求してきたらしい。アライが会田に対して以下のツイートをしていた。
《「すみませんが、ツィッターから消すようにお伝えください」と嶋田さんからのメッセージです》
https://twitter.com/arai_hiroyuki/status/1161805106699882496
会田はこれに《了解です。僕のコメントだけは残します》と応じつつも、さらに見解を述べる。
《僕が今嶋田美子さんの立場だったら、(現代美術の知識がない)天皇を敬愛する人に向けて、作品の意図をゆっくりしっかり説明す章をこさえて、「とにかくこれを読んでくれ」とネットに置いておくな。もちろん読んでも怒り続ける人は必ずいるけど、少しはマシな方向に向かうと思う。(先輩に意見失礼)》
https://twitter.com/makotoaida/status/1161806442891923456
https://twitter.com/makotoaida/status/1161806712543649792
「あいちトリエンナーレ」には映像作品も多数出展されている。アップリンクの浅井隆が主催者側とのやり取りを明かしつつ意見を述べる。
アップリンクはあいちトリエンナーレに映像作品を出品しているアップリンクが日本での上映権を持つホドロフスキー監督のドキュメンタリー作品『ホドロフスキーのサイコマジック』だ。今日、9人のアーティストがトリエンナーレの出品を取り下げた。事務局の映像担当者から電話がかかってきた》
《次に何かしそうなのは浅井さんだからだという。取り下げるなんてことは考えもしていなかった。アップリンクは出品者なので、実は事件が起きてから8月7日に津田大介芸術監督から『「あいちトリエンナーレ2019」協賛企業・個人の皆様へ』という1万880字の長の手紙をもらっている》
《この手紙には津田さん視点で事の次第が丁寧に綴られている。これを公開してもいいですかと問い合わせたら近日中に公式に別の形で発表するのでしないでほしいということを間接的に返事をもらったので公開はやめた》
《今回の問題は「表現の自由」と「テロ予告」と二つに切り分けて考える必要がある。僕の立場は「表現の自由」には公開をすると決めた展示をそれに反対する意見があろうが中止にすることなく続行すべきという意見だ》
《「テロ予告」、これに関しては観客、スタッフの安全を考慮すると簡単には展示を続行すべきか答えが出せないのが正直なところだ。犯罪予告をどこまでオープンにするかは捜査当局との打ち合わせが必要なことはわかる。しかし、事件が起きてから、協賛関係者には長の説明を津田芸術監督は行なっているが》
《社会に対して何も発信していないのは問題だと思う。今日、津田さんは東浩紀氏へのツイートの返信で「もちろん自分が一番説明したいに決まってるんですけど、様々な状況がそれを許さない」というが、記者会見を開くべきだと思う。協賛関係者には1万字の手紙を出しているのだから語る言葉はあるはずだ》
《今回の「表現の不自由展・その後」に対する攻撃に対する唯一の手段は徹底的な言論によって対峙する以外ないと思う。まず記者会見を開き、そこで経緯を報告し、大変だが会期中は政府官房長官が行う記者会見のように毎日定例の記者会見を行うのがいいと思う》
https://twitter.com/asaitakashi/status/1161683747520970752
https://twitter.com/asaitakashi/status/1161683748879921152
https://twitter.com/asaitakashi/status/1161683750213709824
https://twitter.com/asaitakashi/status/1161683751463555072
https://twitter.com/asaitakashi/status/1161683752734449664
https://twitter.com/asaitakashi/status/1161683754043101184
https://twitter.com/asaitakashi/status/1161683755360083970
「あいちトリエンナーレ」実行委員会事務局は15日、『JCASTニュース』の取材に対し、「表現の不自由展・その後」実行委員会から寄せられた展示再開のための協議申し入れについて《協議の場や意思決定には芸術監督である津田大介氏と事務局、不自由展の実行委員会の3者で話し合いをしていく》と回答した。津田からの辞任の声は聴いていないかとの問いには「ないですね」との回答だったとのこと。
https://www.j-cast.com/2019/08/15365082.html
津田大介は14日、同日の愛知県による発表(脅迫メールが9日までに770通届いた等)を報じた新聞報道を引用しながらツイート
《ここまで来るのに9日かかりました。とにかく現場の安全を最優先で考えなければならないため、こちらでできることをすべてやり、対応にあたってました。アーティストや観客、県民の方への情報発信が後手後手になってしまっていることを改めてお詫びいたします》
https://twitter.com/tsuda/status/1161630043828658176
これらを受けて東浩紀が呟く。
《津田さんは不自由展再開のために辞任しないということなのだろう》
《ぼくの辞任理由である「意見が聞き入れられない」の具体的な意味も、今後報道で少しづつわかっていくのではないかと思います》
《理念がいくら高尚でも、結局のところ現実に運営ができなくなるのであれば、意味がない。ぼくは真面目にそう考えていますが、その意見に同意しない人々があるのも理解しています。お互い頑張っていきましょう》
《そして、あいトリについては、そもそも守っている理念も曖昧になっているようにも思いました。。。って、通常業務に戻らねば。。》
https://twitter.com/hazuma/status/1161870304110497793
https://twitter.com/hazuma/status/1161872494304714754
https://twitter.com/hazuma/status/1161878699714547714
https://twitter.com/hazuma/status/1161879233578192896
津田大介は15日の夜22時前、「あいちトリエンナーレ2019『表現の不自由展・その後』に関するお詫びと報告」と題した長をブログにアップ。これまでの「不自由展・その後」実行委員会など関係者とのやりとりについて報告したほか、末尾で東浩紀から受けていた芸術監督辞任要求、市民との対話を求める意見についても触れた。
トリエンナーレは残り60日もの会期があり、トリエンナーレ楽しみにしてくださっているお客さんのためにも、今回の騒動に際してそれぞれの形で連帯してくださっているアーティストのためにも、最後まで現場監督としてトリエンナーレを無事終えることが自身の責任の取り方であると考えています。8月16日には「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」も立ち上がります。進退等については、検証委員会で一定の結論が出るまでは与えられた職責を果たしていこうと考えております》
《今後「表現の不自由展・その後」の展示と展示中止を巡る問題を議論する場を定期的に設けていきたいと考えています。今後も規模や参加者を変え、同様の機会を会期終了まで継続的に行っていく所存です》
https://twitter.com/tsuda/status/1161982977280077825
https://medium.com/@tsuda/%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%A1%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC2019-%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%AE%E4%B8%8D%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%B1%95-%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%BE%8C-%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E8%A9%AB%E3%81%B3%E3%81%A8%E5%A0%B1%E5%91%8A-3230d38ff0bc

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2)【本日の一行情報】(岩本太郎)

◎『ORICON NEWS』の「アニメ&ゲーム」が「コミックマーケット96」(8月9~12日)に関連して、コミケ創設者の1人である故・米沢嘉博を偲んで「“コミケの父”が残した理念『多様性を求め、認めること』こそが“表現の自由”」を掲載。米沢記念図書館の三崎絵美と、現コミックマーケット準備会共同代表・市川孝一にインタビューしている。市川は米沢を《コミケットの今の理念の基礎を作った人物です。理想は高く、一方では現実主義的なところもありました》と評しつつ、コミケの理念を次のように語る。
《表現に対する受け止め方は人の数だけあり、各人が自分で表現に触れて、感想を形作っていくことは大切だと考えています。すべての表現は、受け手の感情を揺り動かすものであり、“正の感情”を生むものもあれば、“負の感情”の場合もあります。表現を行う人たちは、自分の表現がそうしたものであるという自覚が求められると思います。一方で、表現に対し“負の感情”を抱いた人が、批判の域を超えて脅迫や暴力等により、その表現を排除しようとすることはあってはならないと考えます。それは、他者が表現を受容して自分で考える機会を奪うことになってしまうからです》
https://www.oricon.co.jp/special/53473/

◎新たな"ツタヤ図書館"として以前より話題になっていた和歌山市民図書館に関連して、南海電鉄が同館を含む形で和歌山市駅に建設を進めている複合施設の概要を8日に発表。「キーノ和歌山」の名称で、商業・ホテルゾーンが2020年4月に開業。市民図書館はそれに先行する形で今年12月にオープン。同館の入る公益施設棟はCCCが指定管理者となる。
https://www.ryutsuu.biz/store/l080912.html
https://www.zaikei.co.jp/article/20190813/525566.html

◎その和歌山市では同市民図書館に限らず、市内の小中学校の図書館までが"ツタヤ図書館"化されるのではないかとの噂があると『Business Journal』が12日付で報じている。同市教育委員会の関係者がそうした動きがあることを認め、一部の市民が猛反発しているのだそうだ。
https://biz-journal.jp/2019/08/post_113736.html

◎ジャーナリストで元『DAYS JAPAN』編集長の広河隆一によるセクハラ・パワハラなどの問題に関連し、同誌の元スタッフら有志が3月に結成していた「DAYS元スタッフの会」が、それぞれが同誌で勤務していた時代に経験した事例をまとめた「ケース集」を13日に公式サイトにアップした。
https://days-former-staffs.jimdofree.com/
https://days-former-staffs.jimdofree.com/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%E9%9B%86/

◎先日も紹介した大宅壮一庫の支援組織「大宅庫パトロネージュ」を東京新聞もレポート。書庫内の様子も写真入りで紹介している。東京新聞がかつて発行していた『週刊東京』のバックナンバーも所蔵しているのだそうだ。その手前の書棚には『週刊スリラー』のインデックスもさりげなく(?)写っている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019081002000269.html

◎「NHKから国民を守る党」(N国)の幹事長にジャーナリスト上杉隆が就任したが、他方でN国の動向を6年前から追い続けてきたフリーランスライターの畠山理仁がN国党首の立花孝志より《ブロックされてしまいました。理由はわかりません》と15日にTwitterで報告していた。
https://twitter.com/hatakezo/status/1161713435576393731
上杉は「自由報道協会」(現在は日本ジャーナリスト協会)の理事長だったが2013年に辞任して現在は運営から完全に離脱。畠山も同協会の元理事で、かつて事務局の運営に携わっていたが2012年に辞任・退会している。上杉とは《2012年末以降、縁が切れています。ツイッターもブロックされています》と10日にツイートしていた。
https://twitter.com/hatakezo/status/1160029723944079360

◎東京・京橋の国立映画アーカイブ展示室で9月7日から展覧会「映画雑誌の秘かな愉しみ」が開催される(12月1日まで)。日本初の映画雑誌だとされる『活動写真界』創刊から110年、『キネマ旬報』の創刊から100年という節目の年の催しで、『スクリーン』の創刊号なども展示されるそうだ。トークイベントも開催され、10月19日には映画評論家の佐藤忠男と『出版人・広告人』連載筆者でもある映画評論家の高崎俊夫が「戦後、映画雑誌の黄金時代をめぐって」と題して語り合うとのこと。
https://screenonline.jp/_ct/17295067
https://www.fashion-press.net/news/52694
https://natalie.mu/eiga/news/343600

◎スマートニュースが2年ぶりとなる「ローカルメディアサミット」を9月28日に同社で開催する。全国各地で地域に密着した形で情報を発信するウェブメディアの運営者・編集者が一同に集まるイベントだ。
https://media-innovation.jp/2019/08/13/local-media-summit-2019/

◎『RBB TODAY』などのウェブサイトの運営も手掛けるイード(都内西新宿)が、携帯電話販売事業の国内最大手であるティーガイアとポプラ社との間で資本業務提携を行うことを発表した。ポプラ社に対しては、同社が有する《多数のコンテンツと当社の有するデジタルマーケティング力を融合させた新規事業の創出を目指す》という。イードは両社に対する第三者割当てによる自己株式処分を行い、それぞれの発行済株式に対して5.01%の株主となる。
https://media-innovation.jp/2019/08/14/iid-alliance-with-tgaia-popula/

◎『日刊SPA!』が8月13・14日に東京・新宿ReNYで開催されたイベント「今夜はアナタのmen’s eggフェス」の模様をレポート。2013年に休刊した男性ファッション雑誌『men’s egg』(大洋図書)が1号限りで復刊し、会場限定で用意された1000部が完売したという。編集長の東宮昌之が《メンズアイドルたちの未知なる可能性と爆発力をこの目で確かめたく、今回は復刊を決めました。再び定期刊行できるように、彼らを追いかけていきます》と記事中でコメントしている。
https://nikkan-spa.jp/1596631

KADOKAWAYMO細野晴臣坂本龍一高橋幸宏)の結成40周年記念写真集『40ymo 1979-2019』(B5変形判224ページ・定価5000円+税)を8月26日に発売する。結成以来3人を撮り続けてきた写真家の三浦憲治によるもので、総点数は200点超、うち未公開写真が100点超とのこと。9月には六本木ビリオンで「写真集『40 ymo』ができるまで展」も開催されるそうだ。
https://www.kadokawa.co.jp/topics/3567
ちなみに糸井重里がこんな写真入りツイートを紹介していた。
《あの頃の西武といったら、こんな感じだった。デパート屋上でYMOだ》。
https://twitter.com/itoi_shigesato/status/1161863625985781760
https://twitter.com/borg2017/status/1161606988976906241

◎拙稿も1本紹介。京アニ事件に関連して『週刊金曜日』7月26日に寄稿した(ウェブ版でのタイトルは「京アニ事件、過剰報道にクギ 『精神疾患持つ人らに配慮を』)。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/08/09/antena-532/
精神保健医療福祉に関わる様々な情報の提供を行っているNPO地域精神保健福祉機構・コンボ」(千葉県市川市)は、同事件関連の報道において精神疾患、精神障がいを持つ人たちの立場や気持ちに「配慮した記事づくりをお願いいたします」と訴える要望を7月20日に公式サイトに掲載した。同団体発行のメンタルヘルスマガジン『こころの元気+』編集長の丹羽大輔によれば、そうした人たちの中には事件発生以降の報道を見ながら「自分が世界中から攻撃されているのではないか」との恐怖を覚える人も出ているそうだ。
https://www.comhbo.net/?page_id=22905