【文徒】2019年(令和元)12月4日(第7巻220号・通巻1640号)


1)【記事】「東大最年少准教授」を自称する「AI救国論」の大澤昇平が[Apology]を発表

[Apology]とスカして見せるのは「東大最年少准教授」を自称するがゆえのことのだろうか。「AI救国論」(新潮社)の大澤昇平がツイッターに[Apology]と発表した。「謝罪」とか「お詫び」という認識を持てないから、敢えて横字を選択したのかもしれない。取り敢えず、[Apology]を読んでみることとしよう。
《[Apology]
この度は当職による行き過ぎた言動が、皆様方にご迷惑、不快感を与えた点について、深く陳謝します。
(1)一連のツイートの中で当職が言及した、特定国籍の人々の能力に関する当社の判断は、限られたデータにAIが適合し過ぎた結果である「過学習」によるものです。》
《(2)誤解のおそれのあると見られるツイートを削除し、今後は本業と関係のないツイートは自粛します。
二度と特定の人々に悲しい思いをさせぬよう、諸先輩方のお力添えを受けつつ、人権、歴史、社会について勉強をし直す所存です。
何卒、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。》
《(3)当職は自由こそがイノベーションを生み、人類を発展させると信じてきました。
世界は自由でなければならず、独裁は許されないことです。
まして、それによって人々の自由が制限されたり、財産が奪われたりすることには不寛容であるべきです。》
《平素よりウイグルチベット、そして香港の人々には共感しておりました。
が、その義憤が、今回の行き過ぎた言動に繋がってしまった点は否定できません。
しかしながら、独裁に抗議するのであれば別の表現をするべきであり、
その点に配慮がなかった点について深く反省しています。》
《なお今後、当職のツイートを差別に用いることはくれぐれも自粛願います。》
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1200987889284218880
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1200987890848657409
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1200987892157313025
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1200987893419786241
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1200989439415050240
相変わらず武田砂鉄は、うまいことを言う。
《AIというのは、ただシンプルに謝りましょう、なんてのは教えてくれないのだろうか。》
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1201121319728730112
「5年たったら正社員!?」(旬報社)の弁護士・嶋﨑量にとっては深い極まりなかったようだ。
《ひたすら見苦しい言い訳で不快極まりない。素直に謝罪すらできないとは。》
https://twitter.com/shima_chikara/status/1201038000479592448
モザンビーク解放闘争史~『統一』と『分裂』の起源を求めて」の舩田クラーセンさやかは「ダメ謝罪の典型」という評価だ。
《大学に籍をおく者/会社リーダーとしても、ダメ謝罪の典型だね。これを信じる人いるのかな?もし、(1)が本当なら、具体的にAIのデータ示すべき。それでも、<「当社判断」=AIのせい>と<「香港の人々への共感」=自分の言動>はどうにも飛躍・矛盾。主観全開、科学なし、論理思考なしにAI論じるか…。》
https://twitter.com/sayakafc/status/1201280145593700355
ラテン歌手の八木啓代は、こう推測している。
《寄付口座が打ち切りになって東大での肩書きを失っただけではなく、自身のベンチャー企業への出資も打ち切られる流れになって慌てた、というのが見え見えでわかりやすい》
https://twitter.com/nobuyoyagi/status/1201075105901580289
「世界のサンドイッチ図鑑」(誠堂新光社)の 佐藤政人もツイートしている。
《まったく関係ないことを持ち出し、謝罪しているように見せかけているだけ。これまでの態度同様、「少しばかり今の中国の問題でも絡めればもっともらしく見えるし、どうせ奴らにはわかりゃしない」と人を嘲笑いながら書いている姿が見える。何も変わっていない。第一謝罪すれば済むという問題じゃない。》
https://twitter.com/MASAHITOSATO1/status/1201120615643721729
梁英聖が12月1日付で「note」に「叩かれている大澤昇平氏の謝罪が、じつは東京大学情報学環長の謝罪や三浦瑠麗氏よりも優れている理由」を公開している。
《まず、大澤氏が「中国人は採用しません」などといった差別ツイートを削除したことは評価できる。もちろん11月20日に「中国人は採用しません」と投稿し、10日以上経っているので、遅すぎるとしか言いようがない。だがそれでも、差別ツイートがそのまま掲載されることによる差別煽動効果を考えれば、削除したことじたいは良かったのである。》
《次に、大澤氏は自分のツイートが差別であったと一切認めていない。
第一に、批判をうけた差別ツイートなどについて「誤解のあるおそれのあるツイート」としている。これは大いに問題である。差別だと批判を受けたのは、「誤解」だとでもいうのだろうか?》
《第二に、大澤氏はおそらく「中国人は採用しません」と投稿した件について、AIによる「過学習」によるものだとして、再度AIによって差別の結果を正当化してしまっている(本人がそれを意図しているかは別問題だ)。》
このように大澤の謝罪を批判してうえで、梁英聖は書いている。
《東大が早期に差別に対して厳しく望んでいなかったからこそ、大澤氏の謝罪がここまで甘いものになってしまった責任を東大は猛省すべきであろう。》
是非、全に目を通してもらいたいものである。
https://note.com/ryangyongsong/n/nef2e921c3a5b

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2)【本日の一行情報

藝春秋から「芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く」が刊行された。編集には私たちの協力スタッフでもある高崎俊夫が名前を連ねる。「アサ芸プラス」が「DVD予約殺到、上映会満席…伝説の清楚女優・芦川いづみ人気が再燃するワケ」を発表している。
https://www.asagei.com/excerpt/138420

電通電通イージス・ネットワークは、日本と中国の企業が抱える日本・中国ハイブリッド市場のマーケティング課題にクロスボーダーで対応していくグループ横断組織「Dentsu China Xover Center」(略称「Dentsu CXC」https://cxc-dentsu.com)が中心となり、グループ各社との連携の下、次の2点により統合ソリューションを強化する。
1.日本・中国クロスオーバー消費行動モデル概念「SSSフレーム」を開発
2.中国有力EC運営会社「Leqee」(以下「ラーチー社」)との戦略的業務提携
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2019112-1202%EF%BC%8B.pdf

◎日本動画協会の「アニメ産業レポート2019」によれば、2018年の広域のアニメ産業市場は前年比100.9%の総額2兆1,814億円と算出している。
https://animeanime.jp/article/2019/12/02/50082.html

集英社のJUMPjBOOKSから刊行された同名マンガのノベライズである「鬼滅の刃 しあわせの花」「鬼滅の刃 片羽の蝶」2冊が累計70万部を突破した。JUMPjBOOKS史上最速の売れ行きだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000011454.html

凸版印刷とグループ会社であるフレーベル館は、両社の持つノウハウを活用し、アナログ教材(絵本)とデジタル教材(アプリ)の組み合わせにより、親と子の関わりの中で、子どもの自ら気づき考える力と、意欲を育む新しい幼児向け家庭学習支援サービス「できるーと」を開発した。
 第一弾として、小学校の算数学習の基礎となる力を養う「できるーと ~かずシリーズ~」全3巻を、2020年1月からフレーベル館り販売開始する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000346.000033034.html

◎「Pen クリエイター・アワード」(CCCメディアハウス)は石川直樹(写真家)、丸龍人(ファッション・デザイナー)、佐藤カズー(クリエイティブ・ディレクター)、塩田千春(アーティスト)、白石和彌(映画監督)、菅田将暉(俳優)、瀧内公美(女優)、中田敦彦(タレント)、光石研(俳優)。「Pen」12月15号が特集を組んでいる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000360.000011369.html

◎「週刊少年ジャンプ」の赤塚賞で29年ぶりに入選作が出た!
https://news.mynavi.jp/article/20191202-931854/

◎「Engadget 日本版」が「Apple News+、米加で初回無料3ヶ月を提供。背景には購読者の伸び悩み?」公開している。
Apple News+は開始当初こそ48時間で20万人以上ものユーザーが購読を申し込んだとして好調が伝えられていましたが、その後は新規顧客の増加が伸び悩み、先月には「最初の数日から実質的に増加していない」との観測もありました。》
https://japanese.engadget.com/2019/12/02/apple-news-3/

◎「週刊少年チャンピオン」に連載されている「浦安鉄筋家族」がテレビ東京の金曜深夜の「ドラマ24」枠でドラマ化されることになった。主演・佐藤二朗×監督・瑠東東一郎(EX 「おっさんずラブ」シリーズ)×脚本・上田誠(ヨーロッパ企画)という組み合わせだ。
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/drama/entry/2019/020766.html

博報堂生活総合研究所の「2020年 生活気分」によれば、世の中の景気が「悪くなる」との見通しは前回調査から10pt以上増加し、41.5%に。これまでで最も高かった2016年調査を上回り、過去最高となった。
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/75427/

博報堂博報堂アイ・スタジオは、CGアーティストTELYUKAの制作する3DCG女子高生Sayaとの会話が可能となる機能「Talk to Saya」を開発した。
また、11月28日に学校法人鎌倉女学院高等学校にて「Talk to Saya」を使って、AI技術を学ぶことができる、高校生向け授業プログラム「1日転校生Saya」を実施した。
https://www.i-studio.co.jp/news/2019/11/saya.html

◎ビューンは、福利厚生サービス向け雑誌の読み放題サービス「ビューン@ for 福利厚生」の提供を2019年12月1日から開始した。また、同日より、ベネフィット・ワンが提供する中小企業向けのオンライン福利厚生サービス「スマート福利厚生 Powered by Benefit Station」に、同サービスの提供を開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000010966.html

サンケイリビング新聞社のフリーマガジンの「あんふぁん」「ぎゅって」と小学館の学習雑誌「めばえ」「幼稚園」は、「こども りびんぐ」プロジェクトを開始する。プロジェクト企画の第一弾として発表するのは、2019年にこどもたちやママ・パパたちが関心を持った「ヒト・コト・モノ」をランキング形式で紹介する「2019年流行チェック『こども ザ・ベストテン』」である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000052001.html

滋賀県大津市にキャッシュレス決済の無人書店「SELF BOOKS」(セルフブックス)が11月29日にオープンした。「Lmaga.jp」は、こう紹介している。
《実は平田さんは2018年8月より、奈良市内で同様の無人書店「ふうせんかずら」を運営。客は、事前に携帯で会員登録しIDで入店、カードリーダーを使って自分で精算。書店員がおらずとも、販売できるシステムを作りあげ、今回の「セルフブックス」も同様のスタイルとなっている。
ただ新刊を売るだけではなく、会員は選者として有料の貸し出し棚に古本を並べて販売もできるのも、面白いポイントだ。》
https://www.lmaga.jp/news/2019/12/82508/

◎今村夏子の「星の子」(朝日庫)が芦田愛菜×大森立嗣監督で映画される。
https://www.fashion-press.net/news/56100

◎「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」は「ONE TEAM(ワンチーム)」に決まった。
https://www.sankei.com/life/news/191202/lif1912020029-n1.html

集英社の「週刊プレイボーイ」12月16日号は芸能事務所ゼロイチファミリア所属のタレントで全ページを飾っている。
https://news.mynavi.jp/article/20191203-932308/

◎プレミアム旅行社は、「家庭画報」誌面の感動をそのまま体験できるツアー「家庭画報の旅」の参加募集を11月30日(土)よりスタートする。プレミアム旅行社は、世界化社100%出資の子会社として2019年4月1日に設立した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000701.000009728.html

◎「幼稚園」(小学館)の付録は「吉野家 ぎゅうどんづくりゲーム」!!!
https://rocketnews24.com/2019/12/03/1299606/

サイバーエージェントによれば2019年の動画広告市場は、昨年対比141%の2,592億円に達する見通しである。モバイル動画広告需要は昨年対比147%の2,296億円にのぼり、動画広告需要全体の89%を占める見込みである。
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24125

◎「週刊朝日」が今年も丸ごと1冊ネコ特集号を発売した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000849.000004702.html

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3)【深夜の誌人語録】

避けられないのであれば正面から受け止めよう。