【文徒】2019年(令和元)12月16日(第7巻228号・通巻1648号)


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1)【記事】オススメは阪本博志「大宅壮一の『戦後』」(人院)だ!
2)【記事】「AI救国論」の新潮社知識人・大澤昇平が東大から追放される!?
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2019.12.16 Shuppanjin

1)【記事】オススメは阪本博志「大宅壮一の『戦後』」(人院)だ!

書院といえば、私にとってはジャン・ジュネの「恋する虜」の版元であり、野間宏沖浦和光の対談「聖と賤」シリーズの版元であるが、同社を代表する出版物はサルトルということになるだろう
阪本博志からすれば「大宅壮一の『戦後』」を上梓するにあたって、これ以上ない版元と出会ったというべきであろう。阪本も「あとがき」で書いているように大宅壮一は戦後、「サルトルの哲学」をもじった「猿取哲」のペンネームで執筆していた時期があるのだ。阪本の指摘によれば大宅の戦後は「猿取哲」をもって始まるという通説は間違いであり、本名たる大宅壮一と「猿取哲」を使い分けていたのである。
いずれにしても「猿取哲」というペンネームは、戦前「モダン層とモダン相」を上梓するにあたって表紙カバーにおいて「レーニンらの引用ばかりで論をつくる風習へのパロディ」を試みたトリックスターならではの仕掛である。大宅は「モダン層とモダン相」の表紙カバーに「私は自分が『野蛮人』であることを表明する勇気をもっている レーニン」という一を書き込んだが、レーニン全集のどこを探しても存在しない一なのである。
酒精の勢いを借りて、そんなことを阪本に言ったかどうかは定かではないが、私は「大宅壮一の『戦前』」に興味があるのである。
鶴見俊輔大宅壮一に「前衛的知識人から傍観者的知識人への転向のコースの典型」を見て取ったことは、まあ、阪本にとっても承知のことである。阪本が指摘したいのは、「占領期から1970年代にいたるまでの、『転向声明』なしに社会主義とマスコミと商業主義がからみあう大宅の発想の連続性」にほかならないのだ。大宅壮一は長男・歩を33歳の若さで亡くしてしまうが、その際、「藝春秋」に発表した「大宅歩の叛逆と死」のなかで次のように書いている。むろん、阪本が見逃すはずはない。
《私の内部では、商業主義とマスコミと社会主義とがミックスされて、妙な人間が出来あがってしまったことになる。
だから、マスコミの世界においても、私は純然たる筆業者ではない。商業主義的にマスコミをながめ、売れるような企画をたてる。ところが、そういったものに反撥する社会主義的な感覚が一方にある。その結果、ちゃんぽんになった三つの異質なものが、私の中に雑然と同居していることになる。》
振り返ってみるならば、私は阪本と折に触れては、大宅壮一について酒精のつまみがわりに議論を何度かしているという関係にあるのだ。私に阪本を紹介してくれたのは、マガジンハウスの木滑良久阪本がデビュー作の「『平凡』の時代」を書き上げる途上でのことであった。
そうしたこともあってか、「大宅壮一の『戦後』」の「あとがき」において、木滑や集英社の金谷幹夫とともに私の名前も刻まれている。この三人は広島で行われた阪本の結婚式にも出席しているのである。懐かしいなあ!
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b67821.html
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b66263.html
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b471242.html

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2)【記事】「AI救国論」の新潮社知識人・大澤昇平が東大から追放される!?

東大最年少准教授(特定短時間勤務有期雇用教職員)にして、「AI救国論」をもって新潮社知識人としてデビューした大澤昇平がまたしても炎上した。大澤は12月12日に次のようにツイートした。
《[URGENT]
過日、IT各社が特定思想に偏向する団体の圧力を受け、寄付停止を発表した。但し、1億円超の寄付金の8割は東大に取られ、私が受け取っていたのは2割程度。
だが損失は損失だ。開発は遅れ、講座の存続も危ぶまれる。
当社はAI産業発展に向けた第1回寄付金を公募する。志ある者の行動を求む!!》
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1204959066834866176
大澤は遂に東大に対しても牙を剥いた。
《東大は左翼の肩を持つつもりです。共産主義反日大学にすべきでない。一刻も早い浄化を。》
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1205091341023072257
大澤は東大の対応をこう批判している。
《組織の価値を尊重するなら、本件は抗議が集中した段階で問題の書き込みを行った人物を呼び出して厳重注意、再発防止策として一筆書かせて電話はコールセンターに回す、という対応を俺が組織の上層部だったらやるが、現実は誰も責任を取りたがらないので臭い物に蓋をして終了。これでは何も改善しない。》
《なので、大学や寄付企業の対応が不誠実なら Apology を撤回することも視野に入れてます。》
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1205328187695124480
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1205328835002032128
東京大学大学院情報学環・学際情報学府は12月13日付で「大澤昇平特任准教授による2019.12.12付のSNS書込みに対する見解」を発表した。
《2019年12月12日に、東京大学大学院情報学環(以下、情報学環)の大澤昇平特任准教授(以下、当該教員)から、SNSおいて、本学の寄付講座に関して誤った認識を含む書き込みがありました。それに対する情報学環の見解を表明いたします。
情報学環としては、今回各社からの寄付停止の方針となったのは、当該教員のSNSにおける不適切な書込みが原因であると認識しております。この書込みが、東大憲章の理念に反し、情報学環の原則に照らして許容できない差別に該当することはこれまでも述べてきました。
東京大学の寄付講座は、東京大学寄付講座等要項(*2)に基づき、「個人又は団体の寄附による基金をもってその基礎的経費を賄うものとして、学部及び研究科等の大学院組織等に置かれる講座」のことを言います。その設置や運用の原則として、「本学における教育研究の進展及び充実を目的とし、学術に関する社会的要請その他の諸条件の変化への対応並びに教育研究体制における流動化、国際化、学際化及び公開化の推進に配慮して行うものとする」とされています。従って、寄付講座の基金国立大学法人である東京大学が受け取るものであり、特定個人が受け取るものではありません。また、情報学環に設置された寄付講座の実施内容とDAISY社の事業内容とは関係しておりません。
これらのことから、情報学環としては当該教員にSNSへの当該書込みの削除および内容の訂正を指示しています。》
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2019121311096
遂に大澤は東大から追い出された。
《1時間前、東大で論を書いていた所、突然教員達が押しかけてきて、強制的に部屋から追い出された。曰く、
「大澤を本郷キャンパスに入れぬよう教授会で命令された。」
研究資料は後で自宅に郵送するらしい。
同時にツイートの発信停止も勧められた。
これは間違いなく言論弾圧だ。断固反対する。》
《この事実こそ、東大情報学環の教授会が共産主義に染まっていることの証左ではないか。それゆえに、彼らに対して不都合な主張を行う私を本郷キャンパスから追い出したのだ。それも丁寧に安田講堂の見える正門まで送り届けて。
我々はこの言論弾圧に対して戦わなくてはならない。》
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1205412799440011266
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1205414089708621824
以下、まとめサイトを参照のこと。
https://togetter.com/li/1442447
私には大澤昇平が蓑田胸喜に見えてきた。
《【緊急提言】
我々と教授会の対立は東大闘争2.0であり、令和元年の一大事件である。
日本人諸氏に告ぐ。天皇靖国の為、そして私達の先祖の為に、我が国を無断で蹂躙するアジア諸国に反旗を翻し、失われた自由を奪還しよう。
本日夕刻5時、号砲は鳴らされた。反撃の狼煙を上げろ
覚醒せよ!! !!》
https://twitter.com/Ohsaworks/status/1205441527603818496
「日本型ヘイトスピーチとは何か」(影書房)の梁英聖は東大の責任を問う。
《東大は即刻大澤昇平をクビにすべき。
東大がグズグズしているから、大澤昇平氏がつけ上がって、中国人差別がどんどん扇動される一方です。
逆恨みか、マネックスグループへの攻撃も開始したので、放置すれば企業にヘイトクライムが向かう危険さえある。
すべきことは明確。》
https://twitter.com/rysyrys/status/1205306968136536065
「バランスシート万能論の高橋洋一ちゃまとAI救国論の大澤昇平ちゃんは同じ『痴性』の持ち主」とは、田中康夫の指摘だ。田中の切れ味は相変わらず鋭い。
https://www.youtube.com/watch?v=YfW0HKnh3u0&feature=youtu.be
大澤昇平を東大に呼んだのは誰なんだろうね。大学院での指導教授ソフトバンクグループで社外取締役をつとめる松尾豊である。
http://ymatsuo.com/japanese/index.html
大澤は松尾と共同で「ソーシャルメディア分析のための検索APIWikipediaを利用したサンプリング手法」なる論を発表している。
https://search.ieice.org/bin/summary.php?id=j100-d_10_870

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3)【本日の一行情報】

◎「ニューズウィーク日本版」 12月17日号(12月10日発売)の特集は「進撃のYahoo!」だ。またしても起用されたのは毎日新聞出身のノンフィクションライター石戸諭である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000366.000011369.html
「ハフポスト日本版」の南麻理江によれば「ネットメディアで働く人、本当に必読です」と。南はこうも書いている。
《メディアは政治家や企業の「忖度化」を批判するけど、自分たちも自分たちの構造の中では「忖度化」に荷担していると改めて気づく…。》
https://twitter.com/scmariesc/status/1204193164619239424
ニューズウィーク日本版」が掲載した「フェイスブック・グーグルも独自の報道メディアへ、米国で『一つの時代』が終わる」はネットで読める。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2019/12/post-13584_1.php

◎私にとって「寅さん」で連想するのは日本共産党である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000857.000004702.html

放送倫理・番組向上機構BPO]の放送倫理検証委員会は、読売テレビの番組で通行人にしつこく性別を訊ねた件につき、審議の結果、委員会の意見と判断を発表した。
問題は5月10日に放送した夕方のニュース・情報番組「かんさい情報ネットten.」のコーナー企画で起きた。取材協力者に対して性別を執拗に確認し胸を触る様子などを放送、ロケのVTR終了後、スタジオで見ていたレギュラー出演の男性コメンテーターから厳しい叱責があったにもかかわらず、特にほかの出演者からの反応はなく当該コーナーの放送は終わった。
この件についてBPOは6月の委員会で、読売テレビの事後の自主・自律の迅速な対応は評価できるものの、なぜこの内容が放送されるに至ったかの経緯等を解明する必要があるとして審議入りし、検証してきた。
BPO放送倫理検証委員会は、この放送は、民放連放送基準の「(3)個人情報の取り扱いには十分注意し、プライバシーを侵すような取り扱いはしない」に反しており、「適正な言葉と映像を用いると同時に、品位ある表現を心掛ける」よう求める放送倫理基本綱領および「人権の尊重」と「報道における表現は、節度と品位をもって行われなければならない」と求める民放連の報道指針に反する放送倫理違反があったと判断した。
https://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/kensyo/determination/2019/31/dec/0.pdf

ツイッターは「2019年の #ThisHappened」を発表した。今年話題になったできごとの1位は「台風」のモーメントだった。
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/events/2019/ThisHappened-in-2019-JA.html

矢野経済研究所によれば2019年度のインターネット広告の国内市場規模は約1.9兆円。
インターネット広告市場は年々拡大しており、20年度には2兆円を超え、23年度には約2.8兆円まで拡大すると予測している。バイス別でみると、PCブラウザ向け広告に比べ、スマートフォン広告が市場を牽引しており、19年度には全体の約7割強になると推測している。
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63920
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2228

KADOKAWA及び、ブシロードは、キネマシトラスと資本提携を行った。これによりキネマシトラスKADOKAWA及びブシロードの持分法適用会社となる予定だ。
キネマシトラスは2008年創設のアニメーション制作スタジオであり、近年では「メイドインアビス」「盾の勇者の成り上がり」「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」といった作品を手がけたことにより、国内だけでなく世界的な評価も高めている。
https://www.kadokawa.co.jp/topics/3978

◎「CNET Japan」は12月11日付で「Netflixの『アイリッシュマン』、公開1週間で2640万世帯が視聴」を公開している。
Netflixの「アイリッシュマン」が、公開1週間で2640万世帯に視聴されたことを、Neflixのコンテンツ責任者であるTed Sarandos氏が米国時間12月10日に明らかにした。「アイリッシュマン」は、Martin Scorsese監督の3時間半に及ぶ超大作マフィア映画。クリスマスイブまでの1カ月の視聴世帯数は4000万世帯を超えるとNetflixは予想している。》
https://japan.cnet.com/article/35146672/

朝日新聞デジタルが12月11付で「天真らんまん、満州が舞台の冒険小説 北原真理さん『紅子』」を掲載している。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14290875.html

愛媛新聞は12月12日(木)付で「県産品PR紙創刊へ 愛媛新聞社小学館ファッション誌とコラボ」を掲載している。
西日本豪雨被災地の生産者を支援しようと愛媛新聞社は13日、県産品の魅力や被災地の現状を全国に発信する季刊紙「ハーベスト」を創刊する。小学館(東京)が協力・監修し、働く女性をターゲットにしたファッション誌「Domani」を通じて県産品を購入した読者らに届け、被災地への理解や関心を深めてもらう。》
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201912120276?utm_medium=social&utm_content=%2Farticle%2Fnews201912120276

◎新潮社によれば12月12日は〈「十二国記」の日〉!これを記念して山田章博のイラストが紙面全体を占める「カラー全面広告」を新潮社は出稿した。カラーというだけでも異例のことだが、東京本社版は「泰麒」、大阪本社版は「景王・陽子」、西部本社版は「延王・尚隆と延麒・六太」、名古屋本社版+北海道支社版が「供王・珠晶」というように、地域ごとに違う「4種類のデザイン」での極めて異例の展開となった。
また、全国の書店店頭では、Yahoo!検索大賞受賞や東京メト新宿駅プロムナード広告、紀伊國屋書店新宿本店の特別展示、三省堂書店神保町本店の入り口広告などを紹介する「十二国記新聞」号外を配布した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000047877.html
売れるとは思っていたけれど、まさかここまで売れるとは思っていなかった。全4巻で現在250万部だそうだが、400万まで行くのではないだろうか。

電子書籍サービス「ひかりTVブック」(NTTぷらら運営)が7周年を迎え、BLに特化したコミックレーベル 「pirka★2」の創刊記念イベントとしてリンクバルとサンディアスは、NTTぷらら協力のもと2019年12月22日(日)に「BLファン限定クリスマス腐女子会」を開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000547.000004786.html

湊かなえのデビュー作「告白」は2010年に庫化されたが、12月10日に第100刷となったと双葉社から発表された。版の発行部数は288万部を突破。単行本と合わせて累計部数は358.7万部を記録した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000014531.html

◎宝島社から「このマンガがすごい!2020」(宝島社)が発売されたが、オトコ編の1位に遠藤達哉の「SPY×FAMILY」、オンナ編の1位に牧野あおいの「さよならミニスカート」が選ばれた。ともに集英社の作品だ。
https://mantan-web.jp/article/20191211dog00m200015000c.html
「さよならミニスカート」を読んでみると、所謂「女性ファッション誌」は時代に取り残されつつあるように思えてならないのだ。読者よりも広告主の顔色をうかがった編集は時代遅れなのである。
例えば#kutooに敏感に反応したのは、「CLASSY.」8月号がトップ記事に持って来た「オシャレな人ほどヒールを履いていない!」や「MORE」9月号の「フラット靴できれいな人」ぐらいしか私の記憶に残っていない。

朝日新聞デジタルは12月13日付で「宝島社、『このマンガがすごい!』を回収 ページに不備」を掲載している。
《宝島社は12日、ムック「このマンガがすごい!2020」を回収すると発表した。11日に発売されたばかりだが、インタビューページに不備があったという。宝島社は「不備の詳細は差し控えたい」といい、本の修正や再販については検討中としている。》
https://www.asahi.com/articles/ASMDF6H59MDFUCVL02C.html
https://tkj.jp/information/detail/?cd=379&div=2
このマンガがすごい!」の元編集長で、現在は藝春秋に籍を置く薗部真一がこんなツイートをしている。
《聞いている話が正しければ、本当は責めるべき相手はいるんだけど、僕はそこの担当者も知らない。その会社に限らず、編集ならだれだって、その業態の人には、果てしなくお世話になったことも、面倒な目に遭わされたことも、どちらもある。そこは責めづらい。なんだかなー。》
https://twitter.com/sonosin2/status/1205324239835824130

◎恒例の米「タイム」誌が選ぶ「今年の人」はグレタ・トゥーンベリに決まった。
https://www.asahi.com/articles/ASMDC4T24MDCUHBI026.html

小田急電鉄は、神奈川県大和市の協力のもとオリジナル冊子「大和ぴあ」を発行し、小田急線各駅や大和市の公共施設などで2019年12月16日(月)から順次配布する。むろん、編集はぴあが担う。
https://tv.prtimes.jp/main/html/rd/p/000000666.000012974.html

◎ 第32回日刊スポーツ映画大賞の作品賞は「新聞記者」(藤井道人監督)。「宮本から君へ」(真利子哲也監督、池松壮亮主演)は、監督賞と主演男優賞を獲得した。
https://www.asahi.com/articles/ASMDC67GWMDCUCLV00X.html

デジタルガレージは、実購買データに基づく広告代理店向け広告最適化レポートサービス「STORY」の提供を開始する。広告担当者は本サービスを活用することで、消費者に購入意欲があり、広告の受容性が高いと想定されるエリアや期間を特定し、広告を最適化できるという。
https://www.garage.co.jp/ja/pr/2019/12/20191210.html

◎ジグザグは、ハースト婦人画報社が運営するファッションECサイト「ELLE SHOP」において、JavaScriptタグ1行で越境EC対応を実現するサービス「WorldShopping BIZ チェックアウト」の提供を12月2日より開始した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000018480.html

◎梅宮辰夫が亡くなった。代表作は誰が何と言おうと「満鉄小唄」が切なく流れる「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」だ。梅宮は「河川敷にたなびく白い布に鮮血を撒き散らしながら絶命する」在日やくざを演じた。むろん、主演梅宮・監督野田幸男による「不良番長」シリーズが傑作揃いであることを否定する映画ファンは、絶対にいないはずである。
実は私に人間なら誰でも何かひとつぐらい取柄があることを教えてくれたのは梅宮辰夫だった。内藤誠の「未亡人ごろしの帝王」は快作にして、怪作であった。梅宮が歌う「シンボルロック」もサイコーである。
http://cinematoblog.hatenablog.com/entry/2016/06/14/200000
https://movie.jorudan.co.jp/cinema/08759/
https://ameblo.jp/73379184/entry-11533355159.html
例によって例のごとく梅宮の代表作すら知らない連中が訃報記事を書いている。12月20日には双葉社から「不良役者 梅宮辰夫が語る伝説の銀幕俳優破天荒譚」が発売される。梅宮は、まさに「遺言」を私たちにも残していたのである。合掌。
https://www.asahi.com/articles/ASMDD4D06MDDUCVL00F.html

◎整形アイドル轟ちゃんの「可愛い戦争から離脱します」が幻冬舎から12月19日に発売される。整形アイドル轟ちゃんはフォロワー数36万人を超えるYouTuberであり、瞼、おでこ、鼻、輪郭など10回以上の手術を行い、整形の合計は1000万円を超えているそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000015757.html

◎こ、これがイモトアヤコ!「ターザン」(マガジンハウス)の特集「カラダ改造計画・脱げるカラダ2020」で表紙を飾った。
https://www.crank-in.net/news/71924/1

◎宝島社の女性ファッション誌「InRed」1月の付録はセブンイレブン限定で「ムーミン」のウォールクロックだ。
https://www.buzzfeed.com/jp/mayunishikawa/wallclock?origin=hshp
書店売りの付録はヒョウ柄の大型トート。
https://tkj.jp/inred/2013Jan/

集英社から「乃木坂46×週刊プレイボーイ2019」が12月27日に発売される。
https://news.merumo.ne.jp/article/genre/9263549
売れるのだろうな。出版業界を支えているのはマンガと乃木坂46だ。大江健三郎ではない。

◎「東洋経済オンライン」が12月13日付で「朝日小学生新聞謝罪』に見る日本に起きた変化 人種差別のとらえ方が変わってきている」を公開している。
《事の発端は、11月10日付の朝日小学生新聞児童虐待について取り上げたことだった。同記事に使われていた虐待例を示すイラストに描かれていた加害者の何人かが、おそらく被害者との対比を明らかにするために、より濃い肌の色になっていたのだ。》
《全国紙を抱える朝日新聞社のグループ企業が発行する同紙の謝罪は、誠実かつ共感的な姿勢で、こうした描写にある問題の性質についての完全な理解が反映されていた。
「ごめんなさい」にはこう書かれていた。「11月10日付1面の児童虐待防止を伝える『いやなことがあったら相談して』のイラストは、虐待する人の色調を全体的に暗くえがいたため、虐待する人と虐待される人の肌の色がちがう不適切な表現でした。心からおわびします」(原ママ)。》
https://toyokeizai.net/articles/-/319427

SixTONESが表紙を飾った女性グラビア週刊誌「anan」2180号(マガジンハウス)が、完売が続出し緊急重版が決まった。
https://www.iwate-np.co.jp/article/oricon/2150992

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4)【深夜の誌人語録】

いつまでも、どこまでも青臭くありたい。