【文徒】2019年(令和元)12月6日(第7巻222号・通巻1642号)


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1)【本日の一行情報】
2)【人事】白泉社 11月29日付人事、組織の変更
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1)【本日の一行情報】(岩本太郎)

◎日本出版者協議会相談役で緑風出版社長の高須次郎が4日付『論座』のインタビュー「本屋をのみこむアマゾンとの闘い」に登場(インタビュアーは元毎日新聞記者の臺宏士)。緑風出版晩成書房水声社の3社が2014年よりアマゾン出荷停止に踏み切った経緯から、アマゾンが「Amazon Student」で10%のポイント還元(値引き)を日本で導入した背景にまで言及。インタビューはなおも続き、次回は「アマゾンと消費税」がテーマだそうだ。
https://webronza.asahi.com/business/articles/2019120300002.html

◎アマゾンでアウシュビッツ絶滅収容所をデザインしたクリスマスグッズ(オーナメントや栓抜きなど)が販売され、欧米で大炎上に発展したそうだ(商品はすでに削除された模様)。情報通信総合研究所研究員の佐藤仁が『Yahoo!ニュース』で事態の概要を報告。『WIRED』も商品がアマゾンに流通するに至ったプロセスを追っている。
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20191204-00153640/
https://wired.jp/2019/12/04/amazon-auschwitz-christmas-ornaments/

ブックウォーカーが「角川庫・ラノベ読み放題」を開始した。角川庫の名作やライトノベルの話題作など1万点以上が対象で月額760円。来年1月31日までは無料でサービス提供される。
https://bookwalker.jp/ex/feature/subscription/
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1912/04/news095.html

◎新潮社は開高健の没後30年、生誕90年の記念イベント「ビギナーズKAIKO! 渋谷でまるごと開高健」を17日に「東京カルチャーカルチャーで開催する。登壇者はノンフィクション作家の角幡唯介、コピーライターの一倉宏や岩崎亜矢(サン・アド)、『壽屋コピーライター開高健』著者の坪松博之(サントリー広報部)、開高健記念会理事長で『ずばり東京』担当編集者の永山義高など。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000047877.html

◎11日で開業1周年を迎える「喫」が記念企画を実施。企画展「本との、出会い展」を3日から来年1月31日まで開催中。11日は通常1500円の入場料金を終日1000円に割り引くという
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000023227.html

◎中古書籍通販サイトの『ネットオフ』を運営するリネットジャパンが紙の中古本を月に最大50冊まで注して入手できるサブスクリプションサービス「タダ本」を2日から開始した。ネットオフで販売する110円以下の中古コミックと古本が対象(返却不要)。料金プランは月額250円で月間15冊まで注できる「タダ本ライト」、月額500円で月間50冊までの「タダ本スタンダード」を用意している。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/02/news111.html

◎音声メディア『Voicy』CEOの緒方憲太郎が『Yahoo!ニュース』の「news HACK」プロジェクトによるインタビューに登場。音声コンテンツの企業として、例えばラジオなどと競合するのではなく、逆に大手のメディアや企業と組みつつ、この分野の拡大へと取り組む姿勢を語っている。企業が音声コンテンツの配信チャンネル開設に踏み切る事例が増えた背景には、やはりスマートスピーカーの登場が大きかったそうだ。
《また、野村證券との取り組みの存在も大きかったですね。証券情報というのは1日3回、正確かつ迅速に情報を伝える必要があります。具体的には、テキストで送られてきた内容を30分以内に音声化して発信しなければならず、その業務フローを構築するいい機会になりました》
https://news.yahoo.co.jp/newshack/media_watch/voicy.html

化放送は明後日8日の26時より「たき火の音」を流し続ける90分特番を放送する。番組名は「たき火特番~ノルウェーのテレビ局が薪が燃えているだけの映像で高視聴率を獲得したので、たき火の音だけを流すラジオをやってみた~」と企画理由をそのまま使用。同局では歴代最長の番組名でもあるそうだ。3Dオーディオ技術を使用した「AM放送では実現できない仕上がり」になっているそうで、ステレオFMやradikoでの聴取を同局では推奨している。
http://www.joqr.co.jp/article/detail/903d128.php

学習院大学「身体表象化学専攻」主催(同大学学会共催)によるマンガ研究フォーラム「コマ割漫画の始まりと旅の化」が13日夜に同大学にて開催される。19世紀前半にコマ割形式の長編物語マンガを初めて世に問うたスイスのロドルフ・テプフェーについて東北大学情報科学研究科准教授の森田直子が講演する。エッセイストで漫画コラムニストの夏目房之介(同大学大学院人科学研究科教授)も当日は出席して開会の辞を述べるそうだ。
https://www.gakushuin.ac.jp/univ/g-hum/cult/conferences/index.html#20191213

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2)【人事】白泉社 11月29日付人事、組織の変更

〈役員人事〉
11月29日の定時株主総会と取締役会にて、以下の役員編成と担務が決定した。

代表取締役会長 鳥嶋 和彦

代表取締役社長 菅原 弘
 全社統括、編集部門(第1・2・3編集部・出版部・MOE編集部・kodomoe編集部)・デジタル事業部・キャラクタープロデュース部担当

専務取締役  馬場 建輔(昇任)
 管理部門(総務部・経理部・編集総務部)、営業部門(販売部・宣伝部・制作部・海外営業部・コンテンツビジネス部)担当

取締役 八巻 健史
 総務部・経理部・編集総務部担当 兼 総務部・経理部部長

取締役 島田 明
 第2編集部・コンテンツビジネス部担当 兼 第2編集部部長

取締役 高木 靖
 デジタル事業部・キャラクタープロデュース部担当 兼 デジタル事業部・キャラクタープロデュース部部長

取締役 白岡 真紀
 第1・3編集部担当

取締役 小見山 康司
 販売部・制作部・海外営業部担当 兼 販売部・海外営業部部長

取締役 柳沢 仁(新任)
 宣伝部・出版部・MOE編集部・kodomoe編集部担当 兼 宣伝部・MOE編集部・kodomoe編集部部長

取締役 堀内 丸恵

監査役 恩穂井 和憲(新任)

※木川真希子監査役は退任。前田哲也顧問は退任し社友に。           

〈組織の変更〉

コンテンツビジネス部「国際版権課」を廃止。「海外営業部」を新設し、部内に「海外営業課」を設置する。

〈所属変更〉

佐藤 幹
新:海外営業部部長代理
旧:コンテンツビジネス部部長代理

加藤 宏子
新:海外営業部 海外営業課課長
旧:コンテンツビジネス部 国際版権課課長