【文徒】2020年(令和2)1月15日(第8巻7号・通巻1664号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情 ジュンク堂が京都と名古屋で閉店
2)【記事】福山市東深津町に本屋「UNLEARN」が開店!
3)【記事】チャン・ガンミョン「韓国が嫌いで」が評判だ!
4)【記事】自民党改憲ポスター「パクリ」疑惑
5)【本日の一行情報】
6)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.1.15 Shuppanjin

1)【記事】最近書店閉店事情 ジュンク堂が京都と名古屋で閉店

京都新聞は1月12日付で「大型書店『ジュンク堂』、京都と名古屋の2店同時閉店 2月末に」を掲載している。
《書店大手の丸善ジュンク堂書店(東京)は12日までに、京都市下京区ジュンク堂書店京都店を2月末で閉店すると発表した。同店は京都の街の代表的な大型書店。出版不況やネット通販の攻勢などによる厳しい書店事情が閉店の背景にあるとみられ、四条通30年以上親しまれてきた本屋が歴史に幕を閉じる。》
《ロフト名古屋店(名古屋市)も2月末で閉店する。》
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/122853
ジュンク堂書店 京都店 閉店のお知らせ」が発表された。
《誠に勝手ながら、ジュンク堂書店 京都店は2020年2月29日(土)をもって閉店いたします。
1988年に開店以来、大変お引き立て頂きましたが、2020年2月29日をもちまして残念ながら閉店することとなりました。
年々厳しくなる書店事情のなか、皆様方の温かいご支援あって30年以上、この場所で営業を続けることができたこと、深く御礼申し上げます。
閉店後は近隣の丸善 京都本店をご利用くださいますようよろしくお願いいたします。》
https://honto.jp/store/detail_1570007_14HB320.html
ダイハン書房高槻店がこうツイートしている。
《TLで知りましたが、ジュンク堂書店京都店閉店のお知らせに「あのジュンク堂が…?」という驚きを隠せない。
本を好きな人にいつも訴えたい事だけど、本屋はもうあって当たり前のものではない。ネットはとても便利だけれど、どうかお近くの本屋さんを大事にしてください。》
https://twitter.com/booksDAIHANtaka/status/1215952109603966976
硫黄島ー国策に翻弄された130年」(中公新書)の石原俊は次のようにツイッターに投稿している。
ジュンク堂京都店閉店の衝撃。大阪や東京の店舗より古く、三ノ宮の本店に次ぐ初めての神戸以外の店舗。ぼくがまだ中学生の1988年にできて、大学院を出るまで、何度通ったかわからない。院生の頃、京都の老舗書店・駸々堂が閉店して大ショックだったが、それ以来の衝撃である。》
https://twitter.com/ishihara_shun/status/1216156625737641984
平野啓一郎も呟いている。
《残念。京都時代はよく通った書店でした。》
https://twitter.com/hiranok/status/1216008597265637376
ジュンク堂書店立川髙島屋店のツイートだ。
《入社後初配属の店舗でした。思い入れがあり、寂しいです。お客様の中に、本を「書く」側の方や、伝統芸能の担い手の方、あるいは俳優さんといった化人の方々をお見かけし、京都の中心で書店を営むことの意義を感じた若き日を思い出します。個人的な話で申し訳ありません。(某店員より)》
https://twitter.com/junku_tachikawa/status/1216637483527458816
ジュンク堂書店京都店閉店について言及するツイートが溢れている
ジュンク堂 京都店ができた時は驚いた。京都の街中でビル一棟が書店だなんて、と。
当時は京都名所図絵がブックカバーだった駸々堂に慣れてしまって、買うのはいつもコチラだったから、ジュンク堂は冷やかし訪問が多かったのだけどネットのない時代、この大書店は本当にありがたかった。》
https://twitter.com/juntaniguchi/status/1216535357467979776
ジュンク堂京都店の閉店を知ってショック。四条通りにあって歩数分で行けた。できたのが受験生の頃で、赤本や参考書を探しによく通った。その後もヒマがあればにジュンクへよく行った。私の「本屋好き(本好きではない・笑)」を培ってくれた書店の一つでした。》
https://twitter.com/shijohaniho/status/1216625220255006721
《今朝、新聞を読んでたら、京都のジュンク堂がなくなるとあり、軽く目眩がした。
昨年も、行きつけの京都府内の書店が三軒なくなり、参ってしまったのだけど、今年もか…
この手の本はあの店、みたいなのができなくなってきたな…》
https://twitter.com/kyasyanasasaki/status/1216549958205075458
名古屋のロフト店閉店のツイートもタイムライン上に溢れている。
《この記事が非常に紛らわしい見出しを付けているが、名古屋で閉店になるのはロフト店のみ。旧中日ビル近くとユニモール沿いの2店舗は存続する。》
https://twitter.com/ueyamanagisa/status/1216443345951547392
ジュンク堂名古屋ロフト店は京都と同じく近くに丸善名古屋本店があり、遠からず統合するだろうと思っていたが、やはり来たか。丸善だけになると専門書は良いとして、漫画の品揃えに若干の不安を覚える》
https://twitter.com/mmy_/status/1216646210276093954
ジュンク堂書店ロフト名古屋店では常に看護書を大きく展開していただいてました。その前に入っていた紀伊國屋書店さんの時もです。専門書を大事にしてくれた店なので非常に残念。でも栄エリアにはもうひとつジュンク堂があり、同じグループの丸善もあります。ロフト店のお客さんは、ぜひそちらでも》
https://twitter.com/kanpankai/status/1216193182888652800
ジュンク堂名古屋駅もロフトも閉店なんですね。先日ロフト店に行った時7Fが無くなっていたので危ないとは思っていましたが。先月はリブレットも倒産していてびっくりしました。自分は千種イオンのリブレットを結構愛用していたので閉鎖の看板を見たときは悲しかったです。》
https://twitter.com/takeuchi_fhaooo/status/1216410830297714688
ジュンク堂京都と名古屋一店閉店か。ロフト店品揃一番よかった。栄の丸善ジュンク堂栄店で補完しよう。一番通ってるのはちくさ正館だけど新刊は大型店のほうが届くのが早いから。なるべく書店で買うように心がけています。》
https://twitter.com/marinedrive59/status/1216523820414070785
丸善ジュンク堂ロフト店閉店がショックすぎたのか、かつてこの地にあった好きな書店を巡る夢を見た。栄の前の丸善、マナハウス旭屋書店松坂屋丸栄にあった丸善、栄地下や金山駅のリブレット、名駅地下にあった三省堂藤が丘駅前の白樺書房…昭和区五常ももうすぐ。寂しい。寂しい。》
https://twitter.com/akio4671605/status/1216589951745196034
ジュンク堂名古屋ロフト店、まだ改装再開したばかりなのに》
https://twitter.com/aksciobia/status/1216558330371424260
《TL上でジュンク堂ロフト店の閉店を知る。開店当時から本の暴れ買いの場所として利用していた。庫棚から専門書棚までじっくりと歩いて出会った面白い興味を引く本を買う。本は縁、出会いの要素もある。今の職業に35を過ぎて転職しようと決心したのもある本との出会い。だから町の本屋さんは必要だよ。》
https://twitter.com/nakano00k/status/1216202389021065216
ジュンク堂のロフト店が2月末に閉店すると知って受け入れるにはそこそこ時間を要する衝撃を全身に食らい満身創痍な僕です》
https://twitter.com/yokko458/status/1216360452629790720
ジュンク堂名古屋ロフト店の家田和明が「note」に「ぼくらは化のパトロン』になる」を発表している。
《お金には
「自分が欲しいモノやサービスとの引換券」
の機能の他に
「渡した相手を生き延びさせる投票券」
としての機能もあります
つまり、買う/支払うという行為は
自分と相手、双方にとっての意味があります
これから多くのものが小規模になる…
とするなら、僕らの意識や役割は
次のように、変わることになります
それは、
化のフリーライダー』(タダ乗り)から
化のパトロン】(支える人)へ
つまり、支える人が
お金で投票したところだけしか、
残らないということです
フリーライダーとして
タダ乗りをする人たちが大半になった化は、
遅かれ早かれ
根強いファンの規模程度まで縮みます》
https://note.com/iedakazuaki/n/n878fc278d886

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2)【記事】福山市東深津町に本屋「UNLEARN」が開店!

店舗を持たずに房具が登場する本だけを扱う専門店「ひとめぼれ書房」の店主がツイートしていた。
《市街が見渡せる小さな丘の上にある新刊書店さん。
自分の中のフェイクやヘイトを洗い流し、本来の自分を取り戻せる、心地のいい第3のような居場所。
店主・田中さんの人と成りが垣間見られる古本コーナーは必見。》
https://hitomebore.storeinfo.jp/
https://twitter.com/hitomebore0925/status/1213370592528781312
山陽新聞が1月9日付で「温かみ感じる本屋を福山で 元教諭の田中さん 12日に開店」を掲載している。
https://www.sanyonews.jp/article/973900
広島県福山市東深津町にオープンした本屋「UNLEARN」のことである。店主の田中典晶による次のような章を目にすると行ってみたくなる。田中は高校教諭だった。
《このたび、カフェ・シェアルームスペース『風の丘』の一角を間借りして、新刊本屋を開業することにしました。屋号を「UNLEARN(アンラーン)」といいます。
丘の上なので風が気持ちよく吹きぬけ、そこから福山市街地を臨むロケーションにはすばらしいものがあります。しかし、あくまで道路からは見えない「隠れ家」のような趣の場所です。
いい街には、いい本屋があると言われます。そして、本が集まる処には人が集まるとも言われます。そのことを少し考えてみました。
「自分の感受性くらい」という茨木のり子の有名な詩があります。そこから引用させてもらうなら、私たちは今、毎日の生活の中で、自分が「ぱさぱさに乾いてゆく心」や「気難しくなってきた」ことが、ますます増えてきているように思います。
多くの人と同様、私も仕事の多忙さや、自分ではどうすることもできない大きな力の前で、時に、つい見失いがちになる「自分」があります。
しかし、それに対し「みずから水やり」をして「自分の感受性くらい」自分で守っていかなければならぬとも詩には書いてあります。
そして、それができない私たちを茨木さんは「ばかものよ」と痛烈に言い放つのですが、街の本屋とは、そういう「水やり」を担うひとつの場所のことを言うのではないか、と思うのです。》
https://unlearn-books.com/
最近、私は茨木のり子の「ハングルへの旅」(朝日庫)を読み返していたこともあり、茨木の「自分の感受性くらい」を踏まえた物言いに共感した次第である。「自分の感受性くらい」には、こんな一節もある。
《初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった》
あだしごとはさておき、「UNLEARN」は福山市キリスト教系の伝統校「暁の星女子中学・高校」の隣だそうだ。クラウドファンディングで72万円を集めた。そこに、こんな一があった。
《屋号の「UNLEARN(アンラーン)」という言葉は、今から約80年前、ヘレン・ケラーアメリカで、当時学生であった鶴見俊輔さんに語った言葉です。彼女は「自分は大学でたくさんのことを『まなんだ』(LEARNした)が、それからあとたくさん『まなびほぐさ』(UNLEARNし)なければならなかった」と言いました。
それはちょうど、型どおりのセーターをまず編み(LEARN)、次に、もう一度もとの毛糸にもどしてから、こんどは自分の体型にあわせて編みなおす(UNLEARN)ことと言えるでしょうか。
私は、その精神を自分の本屋の根もとに置きたいと考え、屋号にしました。》
https://readyfor.jp/projects/fukuyama_bookstore
吉本隆明ならば「往相」と「還相」という言葉を使うことになるのだろう。「往相」が「LEARN」で、「還相」が「UNLEARN」だ。
田中はオープンする前にツイッターでこんなことを呟いている。ステキでしょ?
徳永進さんの『「いのち」の現場でとまどう』を、やっとこさ読み終える。相変わらず深い。『臨床の現場では「正義」をふりかざすような人ははた迷惑です。「正義」は怖いものです。』彼の本は、わが本屋UNLEARNで、いつもすべて揃えておきたい人。》
https://twitter.com/unlearn19/status/1168464016328417280
それにしても「UNLEARN」の品揃えがオレんちの本棚と似ているんだよね。
https://twitter.com/bachinmambo/status/1215910041338793989
こういう書店には頑張って欲しいなあ。

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3)【記事】チャン・ガンミョン「韓国が嫌いで」が評判だ!

チャン・ガンミョンの「韓国が嫌いで」が発売された。書店に走らなければ! 版元は、ころから。往来堂書店は仕入れたようである。
https://ohraido.theshop.jp/items/25758697
訳者の吉良佳奈江がツイートしている。耳の穴をかっぽじって読んでくれ。
《チャン・ガンミョンの『韓国が嫌いで』の翻訳が12月に出ます。このご時世にキャッチ―過ぎるタイトルでためらいましたが、直訳にしました!嫌韓本ではありません。
男も女も生きづらい韓国だけど、女はさらに生きにくい、じゃあどうする?という成長小説です。》
https://twitter.com/kira87679164/status/1189008060200579072
図書出版クレインが吉良をツイッターで、こう紹介している。
《映画『パラサイト』を観に行く前に、訳者の吉良佳奈江さんから直接頂きました。『韓国が嫌いで』(チャン・ガンミョン著、ころから刊)。吉良さんは、韓国学の紹介を現在の活況以前から地道に行われていました。初の翻訳出版お疲れ様でした。おめでとうございます。楽しみに読ませていただきます。》
https://twitter.com/cranebook/status/1215664425950007296
ころからによればチャン・ガンミョンは元新聞記者の男性作家だそうだ。
《作者のチャン・ガンミョンは元新聞記者の男性作家。
それならばということで、似た経歴をお持ちの星野智幸さんにゲラを読んでいただいたところ、推薦コメントを寄せてくださいました!》
https://twitter.com/korocolor/status/1210192745651826689
ころからのツイッターに投稿した近刊情報がナイスである。
《"ころから初の嫌韓本か!?"
韓国・京郷新聞で「2010年代の10冊」にも選ばれたチャン・ガンミョンの小説『韓国が嫌いで』(吉良佳奈江訳)を刊行します
国に見捨てられたと感じている主人公のケナが下した決断とは?》
https://twitter.com/korocolor/status/1210192061783101440
こちらは吉良のツイート。
《男性だからこそ書くことができたフェミニズム小説、嫌韓小説ではありません。
決して愚痴にせず、誰かを踏みつけず、韓国を飛び出したケナのおしゃべりにお付き合いください。》
https://twitter.com/kira87679164/status/1213732633206611969
蛇足ながら報告しておくと、ポン・ジュノの「パラサイト 半地下の家族」は現代の階級闘争をラジカルかつグロテスクに描いたとしか言いようのない映画であった。
http://www.parasite-mv.jp/

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4)【記事】自民党改憲ポスター「パクリ」疑惑

「弁護士ドットコム」が1月11日付で「自民党改憲ポスター『Noritakeさん作風に酷似?』→制作の電通『参考にしてない』」を公開している。
自民党が1月7日に発表した改憲ポスター2パターンのうちの1つが、有名イラストレーターであるNoritakeさんの作風の酷似しているとネットで指摘、話題となっている。
弁護士ドットコムニュースの取材に対し、制作を手がけた電通はデザインの参考にしたことを否定している。》
https://www.bengo4.com/c_23/n_10650/
小説家の藤井太洋は、こうツイートしている。
《アイディア同様、作風も著作権では保護できないけど、作風を真似られたことで事業に影響が出ているなら争うことはできるし、「自民党電通ラインはパクリを容認するのか」と言ったっていい。
https://twitter.com/t_trace/status/1216563533854334976
イラストレーターの中村佑介にとっては他人事ではないのだろう。
《発表された「改憲ポスター」、広告という作者記名のない中、明らかに意識されたnoritakeさんの作風の安易な翻案権侵害としても、今後の仕事の業務妨害としても問題アリ。大切なことなのですから、そこもきちんとしましょうよ、自民党さん。この大舞台で恥ずかしいです、代理店さん、デザイナーさん。》
https://twitter.com/kazekissa/status/1215300858432221184
noritake谷川俊太郎と「へいわとせんそう」で組んでいる。こんなツイートを発見した。
自民党改憲ポスターが、よりによって谷川俊太郎『へいわとせんそう』の絵を担当してるnoritakeさんの絵をパクっていたとは
なんでもありの政府だとなんでもこうなるのかー》
https://twitter.com/saba430/status/1215485282516029441
「Business Insider Japan」は1月11日付で「『自民党改憲ポスター』にパクリ疑惑?著作権弁護士の見解は……」を発表している。
《実際にこのイラストは「著作権侵害」と言えるのか?著作権法詳しい福井健策弁護士に聞いてみた。
福井氏は 「結論からいえば、この改憲ポスターは、指摘されたNoritakeさんのイラストへの著作権侵害と判断されるレベルには達していないと思う」という。》
https://www.businessinsider.jp/post-205613?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter&utm_campaign=5e729c5912661fdb8c5e86338d908320
これはイラストレーターの吉田ユウスケのツイート。
《こ、こんなのでパクリと騒いでたら児童系のイラストレーターは一人二人残して全滅するレベル…》
https://twitter.com/ysdyusk/status/1215495671077228544
絵本編集者として活躍する野分編集室の筒井大介のツイート。その通りである。
《例の酷い改憲ポスター、あの絵でNoritakeさんを連想する人が相当数いるのであれば、それにも色々考えさせられてしまう。そういう意図の発注なら恥ずべきことだけど、全くの別物で比べるに値しない。とにかくあの素晴らしい『へいわとせんそう』がより沢山の人に読まれると良い。》
https://twitter.com/dtsutsu11/status/1215467280479309825

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5)【本日の一行情報】

◎「MERY」と電通ワカモンは共同でイマドキトレンドワード10選を発表した。「透明感」「あざかわ」「レトロ映え」「シンデレラノート」などが選ばれた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000029212.html
https://buff.ly/35sWWlK
https://note.com/mery_news/n/nb337cc6956e2

白泉社のkodomoe shopに「ノラネコぐんだん」の「お名前つけ」グッズ3種類が登場した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000046848.html

◎何だかんだといっても大河ドラマ商法は健在である。「NHK河ドラマ歴史ハンドブック 麒麟がくる: 明智光秀とその時代」と「麒麟がくる 前編」はNHK出版。ま、本家本元が盛り上がるのは当然か。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000069110182019.html
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000069233832020.html
「2020年NHK大河ドラマ麒麟がくる』完全読本」は産経新聞出版。これも歴史戦の一環なのかしらん。
http://www.sankei-books.co.jp/m1_magazine/9784819152112.html
NHK大河ドラマ麒麟がくる』完全ガイドブック」は東京ニュース通信社。
https://zasshi.tv/products/detail/HBTDM200111_001-00-00-00-00-00
「NHK大河ドラマスペシャるるぶ麒麟がくる」はJTBパブリッシング
https://www.dreamnews.jp/press/0000208290/
明智光秀ぴあ」も出る。
http://piabook.com/shop/g/g9784835641324/
明智光秀 反逆の虚像と実像」は三栄。
https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11240
マコト出版も「ぶらり明智光秀の城&史跡めぐり」を発売する。蛇足ながら書いておくと、明智光秀丹波統治の拠点とした亀岡城大本教の本部が今でもある「聖地」なんだよね。

◎ヤフーは、セキュリティ対策のため2020年2月より順次、長期間ご利用がない「Yahoo! JAPAN ID」の利用停止措置を実施する。今回対象となるのは、一部を除き、4年以上ご利用実績がないIDである。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2020/01/08a/

◎日の出出版が「Fine」を創刊したのは1978(昭和53)年だが、2020年2月号で通巻500号を達成する。これを記念して、創刊号をデジタルアーカイブとして復刊する。
https://hinode.co.jp/?p=63035

北海道テレビ放送HTB)とアクトビラは、1月13日(月)から2020年3月末までの間、アクトビラのテレビ向け4K VODサービス「4Kアクトビラ」内において、HTB朝の人気情報番組「イチモニ!」のお天気コーナーを全国のテレビに向けてネット同時配信し、放送終了後にはお天気コーナーの一部を見逃し配信する実証実験を行う。
この実証実験は、地方局のHTBとして、来るべき放送通信融合に向けた本格的な配信への取り組みと位置づけ、テレビ向け配信ポータルを持つアクトビラと、インターネット動画配信プラットフォームサービスを提供するNTTスマートコネクトと連携して実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000052149.html

◎「TechCrunch Japan」が1月11日付で「アマゾンが顧客のメールアドレスなどを漏らした社員を解雇」を公開している。
Amazon(アマゾン)は、顧客のメールアドレスと電話番号サードパーティと共有した数名の社員を「弊社のポリシーに違反した」として解雇した。2020年1月10日に顧客に送られたメールによると、社員はデータを共有したため解雇され、同社は司法による彼らの訴追に協力しているという。》
https://jp.techcrunch.com/2020/01/11/2020-01-10-amazon-employees-email-address/
デジタル人権の時代が幕を開けようとしている。

出口治明の「哲学と宗教全史」(ダイヤモンド社)が静かに、しかし確実に売れている。昨年8月に刊行され、現在6万部を突破しているそうだ。出口の今の肩書はAPU(立命館アジア太平洋大学)学長だが、周知のように日本生命を経てライフネット生命保険創業した実業家である。岩波書店から「生命保険入門」も出している。
https://diamond.jp/articles/-/225159

朝日新聞デジタルは1月11日付で「『NO WAR』本通じて届けたい 書店のSNSに反響」を掲載している。
《「NO WAR!」「合言葉はNO WAR」。千葉県佐倉市の商業施設3階にある「ときわ書房志津ステーションビル店」の売り場の一角に、赤地に白の字で書かれたA4の紙2枚が貼られていた。店長の日野剛広さん(51)が急きょ、エクセルで作って印刷したものだ。》
https://www.asahi.com/articles/ASN195S78N19UTIL03T.html
「ときわ書房志津ステーションビル店」は1月7日にこうツイートしている。
《夜分遅くにすみません。
緊急でフェア始めます。
店にある本を掻き集めただけで、フェアとしての整合性も取れないまま、見切り発車ですが、今こそ始めなければと…。
題して、
『合言葉は NO WAR』。
(ラインナップはこれから整えていきます。)》
https://twitter.com/tokiwashizu/status/1214551696224841728
「えほんや なずな」は1月9日にツイートしている。
《ときわ書房志津ステーションビル店さんの行動に触発されました
小さな絵本屋も『あいことばは NO WAR』
いつのときも、戦争だけは絶対いやだと、声にだしていきたい。》
https://twitter.com/298nazuna/status/1215128279583092737
彩流社は1月8日にツイート。
《戦争は嫌だ。絶対に嫌だ。なぜこんなことになってしまうのだろう、と考えていたら、ときわ書房志津ステーション駅ビル店さんが、フェアを開始されていました。ありがとうございます……。
彩流社の本『戦後はまだ…』も混ぜていただいてます)》
https://twitter.com/sairyusha/status/1214881106098417664
くまざわ書店南千住店のツイート。
《本日の朝日新聞夕刊にフェアの発信源であるときわ書房志津ステーションビル店さんの記事が出ておりますのでぜひご覧ください。
https://twitter.com/ash1208kmzw/status/1215548540191010816
末井昭は一日一回、必ず「戦争絶対反対!」とツイートしている。
https://twitter.com/sueiakira

新書館は、欧米BL小説の翻訳専門レーベル「モノクローム・ロマンス庫」立ち上げ7周年&30冊目の刊行を記念し、1月11日から「モノクローム・ロマンス庫 ライブラリー&イラスト展」を開催している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000042122.html

◎「実話ナックルズ」は相模原殺傷事件の植松聖被告が描いた獄中マンガの電子版を初公判が開かれた8日から配信開始した。「TRIAGE」というタイトルの作品は昨夏から「実話ナックルズ」での連載がスタートしている。
https://www.sankei.com/affairs/news/200109/afr2001090027-n1.html

現代書館代表の菊地泰博が「上原正三先生のご逝去にあたって」を同社のホームページで公開している。
《・・・『キジムナーKids』は何度も何度も推敲を重ね、2017年6月23日「沖縄慰霊の日」の発行日で弊社創業50周年記念として遂に刊行された。この日、沖縄戦で散った多くの島民に献杯しながら飲んだ泡盛の味は、生涯忘れられないものになった。この本は、この年の「第33回 坪田譲治学賞」を受賞し、先生と二人で岡山に行き授賞式に臨み、一緒に飲んだ酒も格別の味だった。
法もない国もない少年時代の奔放な生活、あの一時の自由は先生の原点なのだろう。
とは言っても、アメリカ軍占領下から本土に「復帰」したという沖縄の現状はどうだろう。本土から基地を押しつけられ、ヤマトの機動隊員に「土人」と罵られ、未だ世界有数の基地としてアメリカに占領されている沖縄、戦争中とさほど変わったとは思えない。
上原先生、私がいつか再び先生とお会いするとき、もう沖縄にアメリカの基地はありませんよ、といいながら古酒を飲めるよう、努力することをお誓いし、筆を擱きたいと思います。》
http://www.gendaishokan.co.jp/article/T00081.htm
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6)【深夜の誌人語録】

深刻になればなるほど失敗の確率は高まるものだ。