【文徒】2020年(令和2)3月17日(第8巻49号・通巻1706号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】最近書店閉店事情 戸田書店静岡本店が閉店へ
2)【記事】ソーシャルメディアが告発!首相記者会見のここが問題だ!
3)【記事】「炎上」朝日新聞記者・藤えりかを政治学者・三浦瑠麗が励ます
4)【本日の一行情報】
5)【人事】主婦の友社 新経営体制
6)【人事】プレジデント社 2020年3月5日付(昇任)
7)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】最近書店閉店事情 戸田書店静岡本店が閉店へ

静岡新聞が3月14日付で「戸田書店静岡本店、閉店へ 5月中旬にも」を掲載している。
《JR静岡駅前の再開発ビル「葵タワー」内の県内最大級の本屋「戸田書店静岡本店」が、5月中旬にも閉店することが、13日までの関係者への取材で分かった。戸田書店静岡市清水区が同日までに、店舗を売却する方針を固めた。インターネット通販などの普及で書籍の販売不振が続いたことが背景にあるとみられる。》
https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/746460.html
本店機能は清水区の江尻台店に移すということだが、静岡県民にとっては衝撃的なニュースであったことだろう。漫画家の瀬戸口みづきにとってもショックなニュースであったようだ。
《ショックなニュース。直筆の色紙を展示していただき、「ローカル女子の遠吠え」をはじめ他作品もいつも応援してくださってた書店さんです。おまちに出る時は必ず立ち寄っていたので、利用者としても辛いです。》
https://twitter.com/setoguchimizuki/status/1238631614701162496
書肆侃侃房の「藤枝」のツイート。
戸田書店静岡本店が5月で閉店とのニュースが(https://at-s.com/news/article/economy/shizuoka/746460.html)。短歌ムック「ねむらない樹」創刊記念フェア、アンソロジー『短歌タイムカプセル』刊行記念フェアのほか、いろいろな場面で応援してくださいました。太田原さんには特にお世話になりました。ありがとうございました。》
https://twitter.com/fujiedai/status/1238666892019040256
これは看販会 (看護書販売を考える会)のツイート。看販会のメンバーは医学書院/医歯薬出版/学研メディカル秀潤社照林社/南江堂/日本看護協会出版会/光堂/へるす出版/メディックメディア。
戸田書店静岡本店が閉店って本当に?医学・看護書の取り扱いは県内トップクラスで、しかも担当のかたはとても熱心。以前伺った時の写真です。こんなにきれいに展開してくれてました。非常に残念》
https://twitter.com/kanpankai/status/1238647334776365056
閉店を惜しむツイートがタイムラインにズラリと並ぶ。
《残酷な話だけど、リアル書店はネット書店には太刀打ちできないよ…。利便性はもちろんだけど、「本屋に行って面白そうな本や役に立ちそうな本を見繕って買う」という贅沢できる余裕がある人は今はもう極小数。》
https://twitter.com/tomonasisan/status/1238661807624957953
《自分も経験アリですが、「『本店』が閉まる」って書店員として精神的ダメージが大きい。生き残ってほしかった、、、。》
https://twitter.com/mittsun3214/status/1238667787633115137
《マジで!?本屋さんが無くなるだなんてすごく不便。ららぽーと沼津も中の本屋が運営会社の破産で無くなったし、未だにテナントで本屋がない状態。本屋さんの無いショッピングセンターだなんてあるか!?》
https://twitter.com/onsa2235/status/1238659524627587072
《ここは、品揃えが良かったのに。と後から言っても意味ないか。いつでも行ける距離ではなかったが、たまに行くならこんな店的な所が消えていくのは残念》
https://twitter.com/tomy24/status/1238677009032556551
戸田書店静岡本店は静岡駅と地下道で直結しているので、雨の日でも行けたし、エキパに車を置いても同じ。他の書店に置いてない本も探せて買えたりした。》
https://twitter.com/wasipedia911sec/status/1238664866858065920
戸田書店静岡本店閉店なんだ、都内の大型書店より良い品揃えだったのに》
https://twitter.com/bokonone/status/1238658533253468160
静岡市丸善ジュンク堂と並んで最大規模。生まれたときから近所に本店があって通っていた戸田書店
静岡の中心街に大規模化して移転してたけど閉店
オーディオ雑誌を常に置いてあるお店がまた一つ消えてしまった。オーディオ雑誌を買ったお店が無くなってしまうの3回目。》
https://twitter.com/avcat_jp/status/1238666846443671554
《このままだと本屋さんが、ほぼほぼなくなってしまいそうだな。本屋さん好きの人は地元で買う、を徹底してるだろうけど。読む人自体が少なくなってしまったのかな。》
https://twitter.com/yuyuyunocyan/status/1238652402225446912
《嘘でしょ
あのエリアに大規模書店が三店(県内書店の売場面積上位3位)は多いけど
ここが一番駅近で便利だったんだよなぁ
うちの近くの店が本店になるらしいので、そっちの資格関係の書籍の充実を希望します》
https://twitter.com/mm7hachi/status/1238679253496893440
戸田書店静岡本店、閉店…。
県内でも五本の指に入るトップ店が……信じられない。
書店で本を買わないと、街の書店は絶滅してしまう。
一つ一つの書店が絶えてしまったら、会えたはずの本に会えなくなってしまう。
なれたはずの人に、なれなくなってしまうかもしれないね。》
https://twitter.com/e_ekaf/status/1238668878495879168

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2)【記事】ソーシャルメディアが告発!首相記者会見のここが問題だ!

三原じゅん子はTBSを除いて民放が首相記者会見を放送していなかったことにご立腹の様子である。こうツイートしている。
《今、総理の会見が終わりました。
報道の自由は理解しています。
が、この緊急事態での会見にも関わらず民放ではスルー?
連日ワイドショーで専門家という肩書きの方の言葉を伝えるより、総理のお言葉をつたえるべきでは?》
https://twitter.com/miharajunco/status/1238767193132642304
毎日新聞記者の奥村隆は金八先生を持ち出して三原を諫めている。
《「総理のお言葉」を垂れ流すのは、民主国家の報道ではありません。今回、総理が言いたかった部分だけ伝えて中継を打ち切ったNHKは、金八先生に叱られそうです。「このバカチンが!」》
https://twitter.com/okumurata/status/1238796490983653383
奥村は、こうもツイートしている。
《安倍首相の記者会見の最後に、IwJの岩上安身さんが指されて改憲の企みについて質問できた点は、従来の会見より一歩前進だと思います。》
https://twitter.com/okumurata/status/1238768585134071808
「消された書」(幻冬舎庫)の青木俊はテレビ東京の出身だが毎日新聞の宮原健太に厳しい。
《毎日の総理番は、昨日、「質問時間を延ばす、厳しく臨む」などと大口叩いていたが、結局、たいしたことはせず台本ヤラセ会見はまんまで、フリー記者たちの怒声で質問は継続したということだ。はっきり言って、幹事社質問から始まる前半が不要だった。つまりは官邸記者が丸ごと不要なのだった。》
https://twitter.com/AokiTonko/status/1238802097732120576
作家の盛田隆二は首相のオリンピック発言に注目している。
《安倍記者会見「私自身、3月26日には福島の聖火リレーのスタートに立ち会わせて頂く。東京五輪については延期も中止も考えていない」
もうダメだな。一国の総理として冷静な判断をできなくなっている。一億総特攻を呼びかけているみたいだ。おーい、五輪は戦争じゃないぞ。国民の命を守れ。》
https://twitter.com/product1954/status/1238760501179322368
五月書房新社の編集委員会委員長の佐藤章は朝日新聞OBである。
《最後の方で朝日記者がいい質問したね。「安倍政権は信用されてない。信用回復の為に黒川の定年延長を取り消す考えは?」だが安倍の答えは「法務省の判断は適切と考えている」ーー教訓。いい質問はいい答えがあって初めていい質問となる。バカやウソつきには何を聞いても無駄。》
https://twitter.com/bSM2TC2coIKWrlM/status/1238769839969198081
朝日新聞デジタルは3月14日付で「終了通告に『総理、これ会見と呼べますか』 会場騒然と」を掲載している。
《記者会見途中でNHKがテレビ中継を打ち切った数分後、長谷川栄一・内閣広報官は会見を終えようとした。「まだあります」「総理、これ会見と呼べますか」。会見場では複数の記者が声を上げ、続行を求めて騒然となった。》
https://www.asahi.com/articles/ASN3G6WZ8N3GUTFK007.html
かくして記者会見は続行されたわけだが、沖縄タイムスの阿部岳が朝日のこの記事をリツイートして、こう内幕を紹介している。
《「これ会見と呼べますか」、朝日新聞が見出しにしてくれた。
うれしいのは、朝日の官邸キャップが報道室から事前に質問内容を聞かれ、教えなかったこと。フリーランスを含めて公平に指名するよう求めたこと。
そして、それを記事にして読者に説明したこと。
だんだん変わっている。》
https://twitter.com/ABETakashiOki/status/1238840727737470977
しかし、NHKのテレビ放送は騒然とする前に打ち切られてしまった。茂木健一郎も記者会見のあり方やNHKの報道の仕方に怒っている。
《安倍さんの記者会見、まずは「幹事社」が質問するという仕組み、これ、一体何なんだ?
談合感半端ない。
誰でも質問できるようにするべきでしょう。
記者クラブ、ダサい。》
《そもそも、幹事「社」と、会社、組織を前提にしているところがダサい。
フリーランスのジャーナリストだっているわけだし、誰でも、組織とか所属とか関係なく、その場にいる人は質問できるようにすべき
この仕切って、予定調和でやっている感じが、イノベーション起こせない日本の象徴。ダサい。》
《安倍さんの会見、何故か、NHKは、質疑応答が続いているのに打ち切って、スタジオから愚にもつかない解説を始めたが、ここで引き続きストリーミングしている。
公共放送の使命を、なんだと思っているのか。
ジャーナリズムの批評性のない広報解説なんて、要らないんだよ!
《報道機関としてのNHKの「恥」は、間違いなく「政治部」で、陳腐極まりない広報に堕している。
他のセクションはがんばっているのに政治部だけがダサい。しかも自分たちがエリートだと思っている。
国際的に見たら、ジャーナリズムの欠片もない三流なのに。
日本の公共放送のこの現状が、くやしい。》
《だせえな。また打ち切るのかよ。
まだこれだけしか質疑応答していないのに。
19時のニュースにかかるくらいまでやれよ!
トランプさんは、もっと徹底的にやっているぜ。
なんなんだよ、記者クラブ。このぬるま湯談合体質。
国民の生活の根幹にかかわる死活問題なのに、こんなことでいいのか!?》
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238759500879814656
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238760018935050242
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238762598109044742
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238763405688721409
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238763852054949889
気持ちを少し落ち着かせたうえで茂木は、こうツイートしている。
《今日の #安倍首相会見 さすがに前回の記者会見に寄せられた苛烈な批判から、幹事社とか、いつもの談合質問以外のニコニコ動画やIWJからの質問も出て、そこでは安倍さんも原稿じゃなくて応答していて、とてもよかった。でも、NHKはそこは中継を打ち切ってスタジオから愚にもつかない解説をしていた。》
《#安倍首相会見 を見ていて改めて思ったのは、日本の最大の悪は記者クラブで談合して定型的なニュースを垂れ流している既存のメディアということニコニコ動画やIWJが質問して初めていきいきとした応答になったし、安倍さんの素も出ていた。いつも見させられているあのぬるま湯会見は何なんだ?》
《既存のメディアは、やる気も能力もないんだったら、記者会見へのアクセスとか、公共の電波とか、そういうリソースを能力がすぐれた人たちに明け渡してほしい。その方が日本のため。#安倍首相会見 の中継を打ち切ってスタジオに移った時のNHKのどんよりした空気は最悪だった。公共放送それでいいのか。》
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238767344140214272
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238767627595472903
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238768496676237312
茂木はNHKに対する絶望感が深い。
NHKの報道があまりにも質が低くてひどいので、コロナウイルスの関連のニュースは、BBCアメリカの各局のニュースがyoutubeに上がっているのを自分も見て、世界の状況を定量的、定性的に把握して、それをツイッターでも紹介しているんだよね。NHKはあまりにも恣意的、情緒的で全く参考にならない。》
《報道以外でも、民放と区別がつかないバラエティとか、お笑い、タレント、芸能化どっぷりの番組つくりとか見ていても、もうNHKはダメなんじゃないかなあ、という印象が強い。
心ある人は海外のメディアやNetflixとかに逃げて、もう期待しなくなってきたよね。公共放送として、本当に残念。》
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238773038356631553
https://twitter.com/kenichiromogi/status/1238773497385463808
前回、唯一人だけ首相に食い下がった江川紹子の姿が見えなかった。実は、今回の記者会見には出席していない。ツイッターに次のように投稿していた。
《今日は私が主宰者の1人である研究会が入っていて、ゲストスピーカーもお招きしていたので、首相会見には行かれなかった。けど、状況を聞いて、首相会見の異常さに気づいた人々の正常化を求める声が、少し届いたのかな、と思った。正常化に向け、はじめのいーっぽ、という感じかな。ただ、大事なのは…》
《大事なのは、記者会見が国民が知りたいことを、記者が代わりに聞き、それに首相自身の言葉で答えてもらう場にすること。聞いたり追及したりすることに意味があるわけではなく、意味ある答えを引き出すこと。その責任は、記者の側にかなりあると思う。》
《私も、首相にお聞きしたいことあったので、残念だったんだけどね、体は1つしかないから仕方がない。》
《こっちの研究会も大事なことをやっていて、最近では、重要な民事裁判の記録を最高裁がきちんと残すように各裁判所に指示したのも、私たち研究会の要請やメンバーの調査報道などがきっかけになった、と自負しています。地道にいろいろやってます》
https://twitter.com/amneris84/status/1238818875656962050
https://twitter.com/amneris84/status/1238820974306291713
https://twitter.com/amneris84/status/1238827710564073475
https://twitter.com/amneris84/status/1238823478129651712
国会パブリックビューイング代表の上西充子は記者たちを評価するツイートを連投している。
《昨日の記者会見について、打ち切りに抗して記者たちが声をあげて質疑を継続させたことに対し、それでも結局総理はメモを読んでいたし、まともな答弁は得られなかったのだし、記者や第三者がそれを評価するのは見苦しい、という声がある。けれど、私はそうは思わない。》
《昨日の記者会見については、次のような可能性がありえた。
(1)前回同様、予定調和で終わる。あるいは一人だけが声をあげるが無視される。
(2)複数の記者が声をあげるが押し切って終了される。
(3)上げた声に押され、質疑が継続される。
(4)すべての質問に答え切るまで、質疑が継続される。》
《現実的に考えて、いきなり(4)は無理だ。私は(2)でも前進だと考えていた。けれど、実際には(3)となった。それは、より望ましい方向へ一歩、歩を進めたものとして評価すべきだ。》
《記者たちが互いに力を合わせることができず、声をあげたら排除されるという状況の中で官邸側に良いように記者会見の場がコントロールされてきたのがこれまでなのだから、それを変えていくために、記者たちがツイッターの場で相互に今回の一歩を確かめ合うことにも意味がある。》
《人を動かすのは「叱咤」や高すぎる要求ではなく、その人の行いを丁寧に認めて肯定的にフィードバックすることであると私は自分の経験に照らし合わせて思う。
そのことは『呪いの言葉の解きかた』に「灯火(ともしび)の言葉」として詳しく書いた。》
《「子どもじゃあるまいし」と思う人もいるだろう。
けれど、ハラスメントで心身を病む人の多さからわかるように、人の心はそれほど強くない。
自分が前向きな気持ちになるときはどういうときで、プレッシャーを感じて身動きが取れなくなるときはどういうときであるかを振り返ればわかると思う。》
《『呪いの言葉の解きかた』の中で、映画「サンドラの週末」の中で主人公サンドラに同僚のジュリエットが「でも、姿を見せたから譲歩したのよ」と語った場面を、私は「当事者が中心に立たなければ、状況は変えられない」という脈で紹介した。
けれど講演の中では、「灯火の言葉」として紹介している。》
《復職をかけた再投票を社長に依頼するために会社に出向いたのに、実際に交渉したのはジュリエットで自分は何も言えなかった、そう落ち込むサンドラにジュリエットがかけたのがこの言葉だ。あなたが当事者として立ったことには意味があったというジュリエットの言葉はサンドラに届く。「そう?」と。》
《そして、サンドラは一人で同僚一人ひとりを訪ね歩き、自分に投票してほしいと呼びかける行動に乗り出していく。
その行動力は、「交渉するんだ」「あきらめずに闘おう」という夫のマニュの言葉だけでは生み出せなかったものだと私は思う。》
《今回の記者会見に話を戻せば、官邸側は、一定の譲歩を演出しつつ、記者会見の場のコントロールの力を保持しようとし続けるだろう。
その中で、より多くの時間を確保する、重ねての問いを可能とする、司会進行の権限を記者側に取り戻すなど、さらに力関係を押し戻していくためにはどうすればよいか。》
《今回の一歩を確かなものにしつつ、それを記者たちと私たちがそれぞれ考えて行動に移していくことが重要であって、そんなんじゃ全然ダメ、とみるのではなく、もう一押しするためにはどうすればよいか、と考えていくのが大切だと思う。》
《もちろんそれは批判するな、ということではない。
評価することも大切にしよう、ということ。》
https://twitter.com/mu0283/status/1238994801048969216
https://twitter.com/mu0283/status/1238995487065161729
https://twitter.com/mu0283/status/1238996357857169408
https://twitter.com/mu0283/status/1238997029554024448
https://twitter.com/mu0283/status/1238998255666520064
https://twitter.com/mu0283/status/1238998831590600704
https://twitter.com/mu0283/status/1238999542252449792
https://twitter.com/mu0283/status/1239000170160775169
https://twitter.com/mu0283/status/1239000847188557825
https://twitter.com/mu0283/status/1239001649953116160
https://twitter.com/mu0283/status/1239002478802157570
https://twitter.com/mu0283/status/1239003173496348672
ネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」を主宰する神保哲生も次のように評価している。
《7年かかったけど官邸側が質問を取りまとめて用意した回答を総理に読ませていることはやっと理解されてきた。次は、ボールが内閣記者会の側にあることを彼らが理解できてるといんだけどね。自由質問は当たり前として「さら問い(ちゃんと答えなかったときの追加質問)禁止」なんてルールは破ろうよ。》
https://twitter.com/tjimbo/status/1239394560910012417
これを朝日新聞記者の三浦英之がリツイートしている。
神保哲生さんが指摘している通り、取材では再質問が何より大事。「それ本当ですか」「今の発言は間違った認識に基づいていませんか」「こういう別の見方もありますよ」。そう再質問があるから、会見者はいい加減なことが言えなくなるし、市民に届く情報の精度も格段に上がる》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1239397271269036033
田中龍作が3月16日付で「フリージャーナリストへの取材制限 記者クラブ側が要請」を発表している。
《14日にあった安倍首相の記者会見で大手メディアはメンツ丸つぶれだった。これ以上フリーランスや地方紙の記者に質問の機会を与えてはいけない・・・記者クラブが先手を打ったものと見られる。》
https://tanakaryusaku.jp/2020/03/00022595

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3)【記事】「炎上」朝日新聞記者・藤えりかを政治学者・三浦瑠麗が励ます

朝日新聞記者・藤えりかが3月14日に投稿したツイート。
《朝から「痛快」「痛快」と揶揄するツイートがあって「?」だったのだが、マジか朝日記者(しかも編集委員)が新型コロナをそう揶揄したのか。
弊社は定期的にとんでもない書き込みをする記者が出て、信頼積み上げに頑張る他の記者はみな本当にやるせなくなる。
編集委員登用のあり方も考えてもらいたい。》
《で、本人はアカウント削除して逃亡だから、結局、ソーシャルメディアで実名でやってる私たちが代わりに矢面に立つ形で、「痛快」という言葉をぶつけられている。
一度就いたらほぼ再任され続けているこういう「編集委員」こそ、肩書に見合った対応をしてほしい、と一ヒラ記者は思います。》
https://twitter.com/erika_asahi/status/1238638795030794241
https://twitter.com/erika_asahi/status/1238640268452093955
このツイートが原因なのだろうか。藤えりかのタイムラインが炎上したようだ。こちらは3月15日に投稿したツイート。
《小滝編集委員を巡る私への個人攻撃がやみません。
できる限り質問に応じるSNS記者ですが追いつきません。
問題と感じるから批判を書き込んだら社員として謝罪&辞職しろ・死ねと言われ、でも無役ヒラでは責任を負いきれません。
敢えて矢面に立つ私を抹消しても解決しないですよ、死んだら満足しますか?》
《あたたかいみなさんは「無視しろ」と言います。
でも職場でも学校でもいじめられるたびそう言われましたが、無視して救われたことないです。
現実問題として、無視したって解決しませんから。
やられる側に「まぁまぁ」と諫めるなら、加害側に一緒に立ち向かってほしい。
学校のいじめと同じ問題です。》
《そう書いたそばでこんなリプライが届きましたが、そこまでヒラ記者の私個人に何かしてほしいなら、朝日新聞の社長か役員にでもなれるよう運動してくださいね。》(藤が引用したツイートは削除されている)
《私は幸い読者の皆様に支えられています。
読者との対話型イベントを伝統メディア記者としていち早く始めたのは、既存メディア記者としての危機感と焦燥感からです。
SNSでいくら罵倒されても私は対応しようがないので、私と議論したい方々はサロンに登録の上おいでください。》
SNS記者って何?とも聞かれるので私なりの理解で説明すると朝日新聞は2012年、各分野の記者にSNSを通じた発信を担ソーシャルメディア記者制度を立ち上げ、当時LA支局にいた私は初期メンバーに。ソーシャルメディアでの記者の実名発信は世界でデフォルトですが日本は制約するメディアもまだ多いです》
https://twitter.com/erika_asahi/status/1239143882882813952
https://twitter.com/erika_asahi/status/1239148791481036801
https://twitter.com/erika_asahi/status/1239152947348430848
https://twitter.com/erika_asahi/status/1239155731187687426
https://twitter.com/erika_asahi/status/1239394767940669440
政治学者の三浦瑠麗が藤えりかを次のように擁護している。
《藤えりかさんを攻撃するなど言語道断です。私はいじめに断固反対です。
小滝氏の発言は、絶望から戦争や疫病やテロなどの破壊に希望を見出すもので、危険かつ愚かしく、エリートがそのような発言をすること自体戦間期を彷彿とさせますが、適切に批判することと他人を含め攻撃することは全く別物です。》
https://twitter.com/lullymiura/status/1239186372457410560
藤がリプライ。
《瑠麗さん、ありがとうございます…!涙》
https://twitter.com/erika_asahi/status/1239197425631256576
再び、三浦。
《そういう人たちはいるけど落ち込んじゃだめよ。バニラアイスでも食べて戦闘力を高めてください。》
https://twitter.com/lullymiura/status/1239197663603462145
YAHOO!ニュース」は3月15日付で「朝日新聞編集委員イート炎上即アカウント削除は何が問題か? 読者側は記者を選別する材料に」(ふじいりょう)を掲載している
《これは、他社の記者やフリーのジャーナリストにも言えることだが、Twitterを自己の意見や主張の発信のツールと見なして、より広い社会一般の問題を「拾う」という使い方をしていない人が多いように感じる。
確かに、自分の主義主張の違う人たちのアカウントのツイートを多数目にするというのは、ストレスが溜まる作業ではある。とはいえ、少なくともネット上に「少なくない」数のクラスターがあると認識することは大事だし、「なぜそのような存在がある」のかウェブ(社会と置き換えてもいい)に関連した仕事をする以上に考える必要があるし、可能ならばそこにコンタクトを取って交流を図るべきだろう。そのためには多くのユーザーをフォローするなり、リストに入れるなりして、何をツイートしているのか見ることが大事だ。》
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujiiryo/20200315-00167965/
いずれにしても、朝日新聞には青木美希のような記者もいれば、藤えりかのような記者もいるということなのだろう。

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4)【本日の一行情報】

◎「NEWSポストセブン」は3月16日付で「萩生田科相 宴会で『俺は一斉休校には反対だったんだ!』」を公開している。週刊ポスト」3月27日号が掲載した記事である。《前出の居合わせた客によれば、この日、会の途中で挨拶に立った萩生田氏は力を込めてこう語っていたという。
「(全国の小中高を)一斉に休校にするのはやり過ぎだ! 俺は反対だったんだ!」
萩生田氏が「一斉休校」を知らされたのは、発表当日だといわれている。やはり相当に不満が溜まっていたようだ。》
https://www.news-postseven.com/archives/20200316_1548721.html
清水潔は、この記事を《記事も写真も見事なスクープだ。総理独裁の事実がここにある。》と最大級に評価している。https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1239418886723792896

実業之日本社は、作家生活35周年を迎えた東野圭吾の新刊書下ろし長編小説「クスノキの番人」を今日3月17日に刊行した。日本での新刊発売と同時期に、中国語簡体字版、中国語繁体字版、韓国語版を海外の現地出版社から刊行するのに加え、日本の書店でも多言語翻訳版を発売する。
https://www.j-n.co.jp/kusunokinobannin/
https://www.atpress.ne.jp/news/207992

東京大学出版会NNNドキュメント・クロニクル 1970-2019」(丹羽美之編)を東京堂書店で手に取ってみる。総1344頁という厚さに圧倒される。加えて「NNNドキュメント」(日本テレビ系列)2019年3月までの2465回の放送記録を制作者の証言とともに収めるという途方もなく丁寧で地道な仕事に打ちのめされる。これぞ編集、これが編集という仕事である。しかし、レジへとは足を向けられなかった。税込で26,400円は、私のような者には残念ながら手を出せない。
NNNドキュメント日本テレビ系の29社が制作し、毎週日曜日の深夜に放送しているドキュメンタリー番組である。1970年の放送開始以来、半世紀にわたって現代日本のあり方を問い続け、そこに生きる人々の姿を見つめてきた。民放・NHKを含めて、最も長い歴史をもつドキュメンタリー番組だ。視聴率競争の激しいテレビの世界で、一見「地味」で「硬派」なこの番組がこれほど長続きしたのは、ほとんど奇跡に近い。
この50年間、毎週こつこつと放送を積み重ねてきたNNNドキュメントは、テレビ史・現代史にとってかけがえのない財産である。これまでに制作された本数はなんと2500本以上。日本のテレビ番組で初めて国際エミー賞を受賞した『明日をつかめ!貴くん ~4745日の記録~』をはじめ、数多くの名作・話題作がここから生まれたことでも知られる。番組が扱ってきたテーマも、戦争や平和、公害や環境、災害や事故、障害や福祉、教育や家族など、ありとあらゆる分野に及ぶ。
また全国の放送局が制作に参加するNNNドキュメントは地域ジャーナリズムや地域社会の貴重な記録でもある。NNNドキュメントでは、北は北海道から南は九州・沖縄まで、全国各地の制作者が息の長い取材を続け、地元の課題にじっくりと向き合ってきた。巨大開発に翻弄される地域社会、差別や偏見に苦しむ人々、地域再生取り組む住民たち……。そのひとつひとつの番組の中に、地域に生きる人々の夢や希望、怒りや絶望、喜びや哀しみがありありと映し出されている。
本書は、このNNNドキュメントの半世紀におよぶ歴史を集大成した待望のクロニクル(記録集)である。NNNドキュメントはこの50年間、何をどう伝えてきたのか。番組の放送記録とテーマ別セレクションによって、類のない内容でNNNドキュメントの全貌を明らかにする。読者には1300ページを超える本書の厚みから、NNNドキュメントが半世紀にわたって積み重ねてきた歴史の重みを感じ取ってもらえることだろう。》
http://www.utp.or.jp/book/b491793.html
http://www.utp.or.jp/files/topics/200108_NNN.pdf
東京大学出版会がとても良い仕事をしたのは間違いないのだけれど。出版取次・日販の商品データ担当のツイート。
東京大学出版会9784130501996『NNNドキュメント・クロニクル1970-2019』(丹羽美之)24,000円。日テレ系29社が制作し日曜深夜に放送している「Nドキュ」の歴史を集大成した力作。あの独特の手書きタイトル。全話の内容説明掲載で、それを読むだけでも目頭が熱くなります。
https://twitter.com/NippanS/status/1225264842715451394

荻窪の新刊書店「Title」の3月14日のツイート。「Title」の良さは、ちゃんと街の書店の役割を果たしているということだ。
《おはようございます。本日最初のお客さまは『コロコロコミック』を買う小学生でした。毎日退屈でしょうからね。店内ではゆっくりお過ごし下さい。
ギャラリーの「牧野伊三夫・窓辺の絵画展」土日は今週で最後です。会場では原画展示のほか、牧野さんが全国の窯元で絵付けした器や、絵の販売も。》
https://twitter.com/Title_books/status/1238666477869223936

Yahoo! JAPANと、C Channelは、女性の共感を得るクリエイティブを活用した、新動画広告商品「CANDY Promotion AD」(キャンディー プロモーション アド)の提供を開始した。
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2020/03/12m/

トーハンは、「NHKテキスト」定期購入者に向けて、共通ポイント「Pontaポイント」「楽天スーパーポイント」「dポイント」いずれか1種を100ポイントプレゼントするキャンペーンを、3月14日(土)~6月30日(火)に全国147書店で実施している。
https://www.tohan.jp/news/20200313_1545.html

◎日販は、3月16日(月)より、全国の取引書店488店にて「ヨシタケシンスケ 春のおすすめ絵本キャンペーン」を実施している。
https://www.nippan.co.jp/news/yoshitake_campaign/

朝日新聞デジタルは3月12日付で「楽天、『送料無料』で出店者に支援策 4月から3カ月間」を掲載している。
《送料無料は、購入額が税込み3980円の際に適用し、18日から希望する店舗から始める。楽天は導入店への支援策として、注1件あたりメール便の場合は100円、宅配便の場合は250円を提供する。最大支援件数は、前年同時期での各店の3980円以上の注件数に合わせて決める。支援期間は4月1日~6月30日の3カ月間。今後変更する可能性もある。》
https://www.asahi.com/articles/ASN3D6RSZN3DULFA03W.html

平凡社は編集部で契約社員を募集している。年収例として「454万円/経験5年(月給34万円+残業手当+賞与)」が掲げられ