Index------------------------------------------------------
1)【記事】首相のKYツイッター投稿の延焼はつづく
2)【記事】テレビ朝日「報ステ」キャスターが新型コロナに感染
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
----------------------------------------2020.4.16 Shuppanjin
1)【記事】首相のKYツイッター投稿の延焼はつづく
「東スポWeb」は「安倍首相“KY炎上動画”の仕掛け人はアッキー?」を掲載している。
《星野がSNSで公開した楽曲「うちで踊ろう」に首相が参戦。同曲に合わせて自宅のソファでくつろぐ映像を自身のSNSに投稿した。一方的な自粛要請で国民が不安になる中での“KYコラボ”に、ネット上では「何様だ」「ふざけんな!」と批判が殺到。政界では「こんなことをするのはアノ人しかいない」と、“仕掛け人”は昭恵夫人(57)では?なんて声も上がっている。》
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1814031/
スポニチは「子飼いの内閣官房の面々が発案した」と断言している。4月13日付で「“アベノコラボ”大失敗…星野源と“共演”ツイッター動画に批判殺到、党内からも疑問の声」を掲載して、こう書いている。
《実はこの“アベノコラボ”、不評を買った布製マスクを全世帯に配布する“アベノマスク”に続き、子飼いの内閣官房の面々が発案したもの。首相が言われるがまま行動していることに自民党内からは「総理の判断力は本当に大丈夫なのか?」と心配する声が上がっている。》
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/04/13/kiji/20200412s00042000401000c.html
時事通信によれば、ロイター通信は、「人々が生き残りを懸けて闘っている時にこんなぜいたくな(生活の)動画を見せて、『何様のつもりだ』と思わずにいられない」とツイッター利用者の怒りの書き込みを紹介し、AFP通信は、多くの人がハッシュタグ「#何様のつもり」を使って安倍首相の動画付きツイッターを批判したと報じたそうである。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041300811&g=pol
音楽家のギュンター律子はベルリン在住だが、フェイスブックに次のように投稿している。
《安倍首相の例の動画がドイツでもニュースになりました。
どのように報道されたか興味のある方はどうぞ。
見出しは「安倍のコロナ動画、日本で批判殺到」。
以下は記事をそのまま訳しました。
彼はよかれと思ったのだろう。しかし失敗だった。
コロナパンデミックのため、日本の安倍晋三首相は国民に自宅に留まるよう呼びかけたが、彼の目的が達成されたかはさだかではない。というのも、彼のビデオメッセージが国民に受け入れられたとは言い難いからだ。国民からは「首相は現実を見ていない」との意見が多く寄せられている。
TwitterとFacebook に投稿されたビデオの中で、安倍はソファにリラックスした様子でくつろいでいる。55秒の間、犬を撫で、ティーカップから紅茶を飲み、本を読み、テレビを見ている。安倍は言葉を発することなく、同じ画面の半分では星野源がギターを弾きながら歌っている。この音楽家の許可は取っていないとのことだ。
「首相がソファーでくつろいでいる間に、多くの人が病気になり、失業し、死んでいる」というのが、国民の大多数の意見である。
以上。》
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2956589217765814&set=a.151626904928740&type=3
スポーツ報知は4月14日付で「安倍晋三首相の星野源“コラボ”動画『炎上』を菅義偉官房長官が必死の『火消し』 批判には答えず『過去最高の35万を超える『いいね』がついた』」を掲載している。
《菅氏は会見で「過去最高の35万を超える『いいね』がついた。大きな反響を頂いた」と強調し、経緯については「首相が星野さんに共感し、今回の発信を行った」と説明した。批判については答えなかった。》
https://hochi.news/articles/20200414-OHT1T50007.html
「文春オンライン」は4月13日付でプチ鹿島の「『星野源の政治利用』で大失敗 安倍首相ツイッターが理解していなかった『大切なこと』」を掲載している。
《菅氏は「35万を超える『いいね!』をいただくなど大きな反響がある」と強調。批判との相殺どころかプラスだったと考えているのだろう。したたかな戦略であるが、しかし今回はあからさますぎた。先述したスポニチには「側近センスなし…首相判断力に党内から疑問も」と書かれている。》
https://bunshun.jp/articles/-/37214
蓮池透のツイート。こういうリアリズムが野党には足りないのかもしれない。
《私の安倍首相・星野源コラボ動画批判のツイート。老父「頑張ってるんだから少し休ませてあげなよ」リプ「重箱の隅を楊枝でほじくるな」(重箱の隅なんか見えないよ)。こういう人たちが安倍政権を支えているんだと改めて痛感。》
https://twitter.com/1955Toru/status/1249657820204564486
ちなみに、今日、発売の「週刊新潮」によれば、星野源とのコラボやアベノマスクの発案者は佐伯耕三秘書官だそうである。
https://twitter.com/aritayoshifu/status/1250284121345019904
佐伯も経済産業省だから、朝日新聞デジタルが4月2日付で掲載した「布マスクで 『不安パッと消えます』官僚案に乗って炎上」における、「全国民に布マスクを配れば、不安はパッと消えますから」と首相に提案したのは経済官庁出身の官邸官僚だったという記述に間違いはないのである。もっとも、この佐伯は森功の「新・現代官僚論」(文藝春秋デジタル)によれば「佐伯はいわば『今井チルドレン』の筆頭格だ」だそうである。
杏が加川良の「教訓Ⅰ」をカバーしている。さすがに、この楽曲とのコラボは佐伯耕三であっても発案できまい。
https://www.youtube.com/watch?v=8Oo_DaRTJWM
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2)【記事】テレビ朝日「報ステ」キャスターが新型コロナに感染
「J-CASTニュース」は4月13日付で「『報ステは番組打ち切りに!』『報道機関にあるまじきいい加減さ!』コロナ陽性の富川アナとテレビ朝日に怒りの声殺到」を公開している。
《 テレビ朝日「報道ステーション」メインキャスターである富川悠太アナウンサー(43)が新型コロナウイルスに感染していた問題で、富川アナ体調不良なのにもかかわらず4日間も出勤、会社に報告が遅れていたことがわかり、インターネット上では「報道キャスターとしてあるまじき行為」と厳しい批判の声が上がっている。》
https://www.j-cast.com/tv/2020/04/13384149.html?p=all
更に「J-CASTニュース」は4月14日付で「新型コロナ『報道ステーション』が番組で謝罪、すでにテレ朝社内に感染拡大か?ちゃんと説明するべきだ」を公開している。
《赤江アナは元テレビ朝日社員で、12年前に「報道ステーション」のディレクターと結婚した。夫は現在、報ステのチーフディレクターと言われる。赤江アナの夫が体調を崩した時期が「この週末」というと、富川アナが体調を崩していた時期(10日に入院、11日に陽性反応)とほぼ同じ時期である。
しかも、その前に「夫の職場で感染者が出て、大変だね」と話していたというだ。ということは、夫と富川アナが症状を現わした頃には、少なくとも「報道ステーション」のスタッフに感染が広がっていた可能性がある。テレビ朝日はしっかり説明するべきではないのか。》
https://www.j-cast.com/tv/2020/04/14384193.html
サンケイスポーツは4月15日付で「Mステ、今月いっぱい生放送中止 報ステ・富川アナの感染受けテレ朝厳戒」を掲載している。
《テレビ朝日系「ミュージックステーション」(金曜後9・0)が今月いっぱい生放送を取りやめることが14日、分かった。17日放送は当初、司会を務めるタレント、タモリ(74)と並木万里菜アナウンサー(24)だけがスタジオに入る予定だったが、同局系「報道ステーション」の富川悠太アナウンサー(43)の新型コロナウイルス感染を受け、過去のVTRのみで対応することを決定。同局内で発生した“コロナショック”は、今後も他の番組に影響を及ぼしそうだ。》
https://www.sanspo.com/geino/news/20200415/geo20041505060007-n1.html
アナウンサーの富川悠太を擁護する意見もツイッターには投稿されたいる。「満員電車は観光地!?」(KKベストセラーズ)のサンドラ・ヘフェリンは、こうツイートしている。
《みんなテレ朝の富川アナウンサーを叩き過ぎ。富川アナが回復したら報道ステーションに即復帰させるべきだと思う。そうでないと「コロナにかかった人は左遷してよい」という前列を作ることになってしまうよ?皆それでいいの?コロナ感染が遠因での降格や雇用形態の変更、嫌だよね?》
https://twitter.com/SandraHaefelin/status/1250196624862666753
スポーツ報知は4月13日付で「コロナ陽性・富川悠太アナ、「自分に代えは利かない」強すぎた責任感…記者の目」を掲載している。
《10年前。私が社会部だった時、富川アナと事件の張り込みで一緒になることが何度もあった。5時間以上に及ぶ張り込みでも、時に携帯で家族の写真を眺めながら、集中を切らさない富川アナの姿は今も印象に残っている。
「報ステ」は現在、全体反省会を中止し、意思疎通が必要なオンエア前の打ち合わせも少人数で行う。緊張感は持ってはいるが、強い責任感と無責任は時に紙一重。仕事に追われるサラリーマンにとって考えさせられるニュースだと思う。》
https://hochi.news/articles/20200413-OHT1T50008.html
日刊スポーツによれば4月13日に放送された「報道ステーション」は富川の代役となった小木逸平が次のように語ったそうである。
《すでに伝えられていますとおり、富川キャスターが新型コロナウイルスに感染していることがおととい分かりました。一緒に出演していました徳永キャスター、コメンテーターの皆さん、森川アナウンサーはスタジオ内や放送前の打ち合わせでも一定の距離を取っていて、現時点までに体調不良などは確認されていませんが、念のためしばらくは出演を控え、こちらのメンバーお伝えしようと考えています。富川キャスターは現在も入院中で熱はありませんが、肺炎の症状が続いています。番組では繰り返し感染予防の重要性を訴えてきた中でこのような重大な事態になってしまったことを非常に重く受け止めています。テレビ朝日はスタッフの自宅待機や消毒を行うとともに保健所と連携しながら、引き続き感染拡大の防止と出演者やスタッフらの安全確保に努めて参ります。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202004130000690.html
これがそうだ。
https://twitter.com/hst_tvasahi/status/1249688253784940549
この日の「報道ステーション」の平均視聴率が17・3%(関東地区)!因果な商売である。視聴者は残酷なのである。視聴者にとって他人の不幸は大好物なのである。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202004140000002.html
日刊スポーツが4月14日付で掲載した「緊急事態『報ステ』全スタッフ100人超が自宅待機」は次のように書いている。同局とは、むろんテレビ朝日のことである。
《同局によると、12日の時点で約20人のスタッフが自宅待機に。しかし同局関係者は、この日までに「結局全員が自宅待機になったようです」と明かす。さらなる感染拡大を予防し、クラスター(小規模な集団感染)を発生させないための措置とみられる。100人超の制作スタッフは自宅に控え、今後は現スタッフなしで番組制作にあたる異例の対応をとることになる。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202004130000698.html
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3)【本日の一行情報】
◎「CNET Japan」によればGoogleは、多くの人が外出を自粛し、ウイルスの感染拡大を阻止しようとしているなか、献身的に感染者の支援にあたったり、社会の秩序を維持したりしようとしている医療関係者、救急隊員、科学者、衛生担当者、農業従事者、食料品店の従業員などを「Doodle」で讃えている。気がつかなかった。検索画面が、そうなっている。
Doodle(ドゥードゥル)とは、祝日や記念日、有名な画家や先駆者、科学者の生誕などを祝うため、斬新で楽しく、また時には自由な手法で Google のロゴマークをアレンジしたものである。
https://japan.cnet.com/article/35152333/
https://www.google.com/doodles?hl=ja
◎主婦と生活社の「週刊女性PRIME」は4月13日付で「田中みな実、“バカ売れ写真集”の出版社に激怒!『こんな会社とは仕事したくない』」を発表している。もっとも確証は取れていないらしい。羊頭狗肉は、まあ、この手の雑誌のお家芸ではある。
《田中の出演キャンセルについて、宝島社に聞くと、
「そのような事実はございません」
と否定するが、社内からは落胆の声があがり始めている。》
https://www.jprime.jp/articles/-/17676
◎「note」は4月13日付で「すべてのビジネスがメディアになる未来、企業はどう発信するのか」を公開している。noteのCEO加藤貞顕は次のように語っている。
《ぼくは「ほとんどすべてのビジネスがデジタルメディア化する」と思っているんです。たとえば、新聞や雑誌などはすでにデジタルに移っていっていますし、テレビなどほかのメディアも、これからどんどんデジタルメディアになっていくでしょう。
そして、この流れはメディア企業だけではないんです。
たとえば、金融業界で言うと、これまで街の銀行の支店で行なっていたことがパソコンやスマホで簡単にできるようになった。おそらくこれから、街に銀行の支店はなくなっていきますよね。つまり、金融はウェブサービスになるんです。そこには、金融機能だけでなく、お金にまつわる情報も掲載される。デジタルメディアになるわけです。
ほかの業界でも、物理的に代替できないもの以外、ほとんどのビジネスがデジタルメディア化していくと思っています。》
https://note.jp/n/nfa2e6aa41241
デジタルメディア化とはスマホメディア化のことである。そして、その先にブランド化があることも加藤の指摘している通りである。そうしたブランド化において「伝統」をいかに貢献させることができるのか。そう出版の出番である。
◎博報堂、博報堂DYメディアパートナーズは4月13日付で「当社社員の新型コロナウイルス感染につきまして」を発表した。
《株式会社博報堂、株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、従前より社内外への感染被害抑止と従業員の安全確保に配慮し、対策を実施してまいりました。
そうした中、先週末から本日にかけて、赤坂Bizタワーに勤務する3名から、新型コロナウイルスの陽性反応が認められました。
当社といたしましては所轄保健所の指導のもと、感染拡大を防ぐために以下の対応を行っております。
・感染者の行動履歴の確認と濃厚接触者の特定
・当該社員が勤務していたフロアの一時閉鎖、消毒(専有部および共用部実施)
・全社員の健康管理、健康観察の徹底
上記の対応に加えて、政府から発出された緊急事態宣言後には、原則在宅テレワークを基本とした業務体制へ移行しております。また、赤坂Bizタワーの当社執務室エリアへの社外からの来館者の入館は禁止しております。
今後も、社内外への感染被害抑止と従業員の安全確保を最優先に、政府をはじめとした関係機関の方針に基づき、適切に対策および対応を実施してまいります。
関係者の皆様におかれましては、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。》
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/80873/
◎集英社の運営する「週プレNEWS」は4月13日付で「『キン肉マン』の更新を楽しみにされている読者の皆様へ」を発表した。ゆでたまごによる文章だが、「何もしない友情」とは言い得て妙である。
《我々の漫画原稿は原稿用紙に直接執筆するスタイルなのでスタジオに大勢のアシスタントを集めて、毎週数日、長時間にわたり籠って、作画担当の中井を中心に指示をやり取りしながら作業を進めていく形を今も続けています。それがいわゆる"3密"すべてに当てはまるのではないかというのがひとつ。
さらにその作画アシスタントをはじめとする我々のスタッフの中には、御高齢の家族と同居している者もたくさんいます。日々の通勤により、彼らスタッフとその家族すべてに感染のリスクを負わせるのは忍びないという思いもあります。
私たちは漫画を通して"友情パワー"ということをずっと伝えてきましたが、じゃあこういう時に何ができるか、何をすべきかということをふたりで考えた上で、緊急事態宣言が発令された今だからこそ、あえて「何もしない友情」というのもあるんじゃないかと。
今は日本のみならず世界の人が不要不急の外出を避ける。「何もしない」という行為を率先してやるのが最大の友情ではないかと考えました。》
https://wpb.shueisha.co.jp/news/info/2020/04/13/111112/
◎集英社は「non-no」の発売スケジュールを変更する。7月号(5月20日発売)8月号(6月20日発売)を7・8月合併号(5月20日発売)として、9月号を7月18日発売予定とする。
https://www.shueisha.co.jp/info/m_schedule.pdf
◎「攻めてるテレ東、愛されるテレ東 『番外地』テレビ局の生存戦略」を東京大学出版会から上梓している太田省一が双葉社に再上陸した! 双葉社は太田省一の「平成アイドル水滸伝~宮沢りえから欅坂46まで~」を刊行した。よしっ!私もポチったぞ。太田は「ジャニーズの正体 エンターテインメントの戦後史」で双葉社デビューを果たしている。
http://www.utp.or.jp/book/b472147.html
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31532-5.html?c=39900&o=&
太田は双葉社が運営する「EX大衆web」が公開している中森明夫との対談で次のように語っている。
《高度経済成長で日本が豊かになっていく、そのなかで、テレビが娯楽の中心として、だんだん力が大きくなっていく。それで、そこに歌謡曲があり、さらにそこにアイドルというものがあったんですね。ところが、昭和が終わって、バブルが弾けて、それまでのシステムが機能不全となりかかったことで、従来の形でのアイドルが消えていくことになったということだと思います。》
https://taishu.jp/articles/-/73910?page=1
こういう太田の発言も支持したい。
《言い方は違うかもしれませんが、僕と中森さんの見解で共通しているのは、「アイドルとは未完成のものだ」というのがあると思うんです。未完成だからこそ、僕らは惹かれるというのがある。だけど、松浦は全然そうじゃなかったんですね。最初から完成されているように見えて、ケチの付け所がないと。アイドルを長年見てきた僕なんかが見ても、「この人はただ凄い」と思うしかないような歌手だったんですね。
それと、彼女は2000年代前半という時代からある意味乖離していた存在だったんですよね。つんくさんという人の昭和的な歌謡曲マインドというか、アイドル歌謡を作る才能のようなものが、松浦亜弥に全部、注入された訳ですね。》
https://taishu.jp/articles/-/74121?page=1
太田の次なるテーマは秋元康…か。
《僕も、アイドルのことをめちゃくちゃ考えると、最後は、「秋元さんっていうのは何なの?」というのが、自分のなかで延々繰り返されるんですよ。》
https://taishu.jp/articles/-/73957?page=1
太田省一も今年、還暦を迎える。
◎朝日新聞デジタルは4月13日付で「『5・3集会』中止 感染拡大で朝日新聞労組『命優先』」を掲載している。
《新型コロナウイルスの感染拡大を受け、朝日新聞労働組合は13日、「第33回言論の自由を考える5・3集会」について、中止すると発表した。参加者を募らずに開催することを決めていたが、同労組は「緊急事態宣言が出るなど、感染拡大に歯止めがかかっていない。命を守ることを最優先に考えた」としている。》
https://www.asahi.com/articles/ASN4F55XYN4DUTFL003.html
◎テレビ東京ホールディングスは4月13日付で「4月15日から20日 臨時休日のお知らせ」を発表している。
《テレビ東京ホールディングスは本日、新型コロナウイルス肺炎の感染防止策を一段と強化するため、テレビ東京およびBSテレビ東京について、4 月 15 日(水)から 20 日(月)までの4営業日を自主的に休みとすると決定いたしました。ウイルス感染拡大の防止に全力をあげる社会の要請に応えるねらいですが、自主休日の間もテレビ東京とBSテレビ東京の放送は通常通り継続いたします。この方策によってテレビ東京社員の出社割合を 20%以下にすることを目標としています。
テレビ東京では、2 月末から段階的に社員の出社を減らし、4 月 3 日以降は BCP(事業継続計画)に基づき、出社人数を社員の 3 割程度に減らしてきました。さらに、今後 2 週間が新型コロナウイルスが蔓延するかどうかの重要な時期と考え、これまで以上に出社を減らし、できる限り自宅に留まってもらいます。社員および関係者のみなさまの健康と社会の安全を守る目的です。
21 日(火)以降については、事態の推移をみたうえで措置を見直す予定です。取引先や関係者の皆様には、ご迷惑をおかけすることがあるかと存じますが、何卒ご理解、ご協力をお願い申し上げます。》
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9413/announcement3/57704/00.pdf
◎「LINE公式アカウント」およびデジタルチラシサービス「LINEチラシ」は、店舗における新型コロナウイルス対策に伴う情報発信に活用いただける機能を無償で提供する。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3184
◎ジャストシステムが発表した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査 2019年総集編【トレンドトピック版】」によれば、流行ファッション情報源として、「Instagram」が「Google」を抜いたという。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000444.000007597.html
◎共同通信は4月14日付で「コロナで東京ウォーカー発売延期」を発表している。
《東京、横浜、九州、東海ウォーカー各誌は5月の刊行を休止し、6月20日に6.7月合併号を刊行。隔週刊の関西ウォーカーは5月12日以降に発行予定だった計5号の合併号を6月23日に発売する。ザテレビジョンは5月15、22、29日分の合併号を同20日に刊行する。》
https://www.47news.jp/4717476.html
◎東京新聞は4月14日付で「<新型コロナ>休館図書館の試み 休校学生に無料で宅配 職員が自宅に資料届け」を掲載している。
《カーリル代表の吉本龍司さん(37)は、日本の図書館サービスは来館が前提になっていると指摘。「電子書籍の取り扱いも停滞している。デジタルコンテンツを進めてこなかったのがうちも含めての反省点」と言う。新刊の購入に予算を使うだけでなく、デジタルアーカイブを充実させるなど、今回の閉館を反省材料に「図書館の本質的な役割とは何か」を考える機会にと望んでいる。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020041402000274.html
カーリルは国内最大の図書館検索サイトを運営している。
◎舛添要一がツイートしている。
《都の休業要請対象リストは、よく分からない。たとえば、本屋はよくて、古本屋はなぜ駄目なのか。DVD・ビデオレンタル店もなぜ駄目か。100㎡以下なら、感染防止対策があればOKというが。「生活に必要」という基準は難しい。フランスでは、最悪時には花屋まで閉店させられた。花屋は一つの基準になる。》
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1250007348778692609
「NHK NEWS WEB」は4月14日付で「大手書店 休業要請入らず戸惑い」を掲載している。
《ただこの都の決定に対し、大手書店の中には、すでに15日からの臨時休業を決めているとして、戸惑いの声も上がっています。
「紀伊國屋書店」によりますと、事前に都に問い合わせたところ、本屋も休業の対象に含まれるという回答だったため、休業する店舗を拡大し、15日から新宿本店と大手町ビル店の休業を決めていました。
13日の都の発表が事前の問い合わせと違ったため、再検討しましたが休業に向けてすでに利用客や従業員への周知などを進めていたため、当初の予定どおり、15日から当面の間休業にするということです。》
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200414/1000047423.html
大阪も東京同様に書店は〇で、古書店は×となった。
https://mainichi.jp/articles/20200414/k00/00m/040/239000c
実は、この「書店は〇で、古書店は×」という報道は間違っている。古本うさぎ書林の芳賀健治は次のようにツイートしている。
《東京都からの休業要請について、100平方メートル以下の古書店は「適切な感染防止対策の徹底を依頼」はされていますが、休業は要請されていません。
一部マスコミの安直な報道に影響され、新刊書店は○、古書店は×という単純な線引きだと勘違いされる方がいないよう願うばかりです。》
https://twitter.com/usa_rin/status/1250265686368120832
◎小学館は「週刊ビッグコミックスピリッツ」創刊40周年特設サイトを公開している。懐かしいなあ。私は80年代の読者になる。確か湾岸戦争で読者を離れた記憶がある。
https://bigcomicbros.net/spirits40/
◎昨年9月に講談社が刊行する美容誌「ヴォーチェ」のYouTubeオフィシャルアカウントで「セルフメイク動画」が公開されるや再生回数はなんと540万回を記録した「奇跡の38歳」安達祐実が小学館の女性ファッション誌 「CanCam」6月号に登場し、同誌史上最年長の表紙を飾っている。
https://www.youtube.com/watch?v=XqzN2eE1TmY
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000639.000013640.html
◎講談社は同社で刊行する次のような漫画誌の増刊とオリジナルの電子雑誌について、1号分の刊行及び配信を延期することを決めた。
・モーニング・ツー(2020年4月22日発売号)
・姉フレンド(同5月1日配信号)
・ヤングマガジンサード(同5月7日発売号)
・good!アフタヌーン(同5月7日発売号)
・別冊少年マガジン(同5月9日発売号)
・月刊ヤングマガジン(同5月20日発売号)
・ハツキス(同5月25日配信号)
・comic tint(同6月5日配信号)
・ハニーミルク(同6月10日配信号)
・マガジンR(同6月20日配信号)
また、コミックDAYS、マガジンポケット、Palcy など自社プラットフォームで配信している作品についても、一部更新を順延する。
https://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2020/20200414_news_comics.pdf
◎講談社は5月22日(金)発売予定の「小説現代」6月号の発売日・刊行形態を変更して、「小説現代」6・7月合併号として6月22日(月)に発売する予定だ。
https://www.kodansha.co.jp/news.html#news58653
◎講談社は4 月15 日付で「弊社社員の新型コロナウイルス感染について」を発表した。
《4 月 15 日、弊社社員(40 代 男性)が新型コロナウイルスに感染していることが判明いたしました。
これ以降、行政及び医療機関等の指示にしたがって対処してまいります。
なお社として、当該社員及び濃厚接触者について、これまでの業務内外での動向の把握に努めるとともに、すでに周辺の社員やスタッフの出勤停止及び在宅での勤務、また本日までの勤務箇所の消毒等の措置を十全に行いました。
弊社はこれまでに可能な限り在宅での勤務を進めてまいりましたが、緊急事態宣言等を踏まえて、あらためて出社人数を最小限といたしました。
引き続き感染拡大防止の観点から、全社で可能な限り努力してまいります。
みなさまのご理解を賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。》
https://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/20200415_news_COVID-19.pdf
社員や関係者の安全と健康を優先的に考えるといったような、他者に対する想像力が少しぐらいあっても良いと思うのは私だけであろうか。自分勝手な文言を並べているだけに思えてしまうのだ。ちなみに私は「これ以降、行政及び医療機関等の指示にしたがって対処」すると書く一方で、「すでに周辺の社員やスタッフの出勤停止及び在宅での勤務、また本日までの勤務箇所の消毒等の措置を十全に行いました」と書けてしまう、文責者を信じられないけれど、講談社の社員はそうではないようだ。
◎講談社の「mi-mollet」は4月11日付で「コロナで収入激減!フリーランス編集者の今とこれから」(高橋香奈子)を発表している。フリーの切実な状況が誇張なく、綴られている。版元としてフリーランス編集者の生活をどこまで守れるのか。
《…コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されたことにより、今月予定されていた発令以降の撮影がすべて中止になりました。mi-molletの企画はもちろん、ファッション誌、進行していた書籍などなど、計7つの撮影がなくなってしまったんです!! これまでフリーランスとして働いてきましたが、こんなことは初めてです。
撮影しないことには、記事も雑誌も書籍もつくれないので、いただいた仕事自体がキャンセルや延期になってしまいました。収入は半減! いや、それ以上かも(汗)。
出版社の意向でこれから新たな撮影を組むのはしばらく禁止、衣装を借りるプレスルームもお休みになってしまったところが多いので、コロナが終息してこない限り、これから撮影が増えることはほぼ100%ないでしょう。》
https://mi-mollet.com/articles/-/22899
正社員からなる労働組合はフリーランスを視覚に入れているのだろうか。「mi-molletの撮影中止が決まったとき、編集長に聞かれたんです。/『フリーランスのための保険って入ってる?』」とあるが、私であれば、その編集長の物言いに腹を立てているだろうし、講談社の女性誌で働くフリーランスに声をかけて労働組合を結成していることだろう。
◎講談社の運営する「現代ビジネス」は2月14日付で「コロナウイルス感染拡大は 『3月までに終結』と大御所が断言する理由」を公開している。「呼吸器ウイルス感染症の大御所・根路銘(ねろめ)国昭」なる人物に次のように語らしめている。
《テレビで4月、5月にさらに感染が広がるおそれがあると発言している人がいて唖然としました。コロナウイルスは気温が上がると生きていけないんです。もともと冬の寒い季節に活発になる風邪のウイルスなので、2月末から3月に入れば自然に終息すると私は見ています。
正しい知恵と対処法をもって向き合あえば、あと1ヵ月で終息するはずです。恐怖を煽りたてることをやめ、落ち着いて対処してほしいと願うばかりです。》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70375
さすが講談社に渡瀬昌彦あり、である。
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4)【深夜の誌人語録】
青空でも涙は降る。