【文徒】2020年(令和2)7月6日(第8巻123号・通巻1780号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】作家・篠田真由美KADOKAWAから受けた酷い仕打ち
2)【記事】テレビから大谷医師が消えた理由
3)【本日の一行情報】
4)【人事】講談社 2020年7月1日付
5)【人事】小学館 2020年7月1日付
6)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】作家・篠田真由美KADOKAWAから受けた酷い仕打ち

小説家も大変だ。
「建築探偵桜井京介の事件簿」シリーズなどで知られる篠田真由美ツイッターに次のように投稿している。7月2日午後7:33 のことであった。
《角川からさっぱり返事が来ないので、たぶんそういうことではないかと予想していたのですが、書けと依頼されて書いた函館小説が、出せなくなったといわれました。意外では無いけど、ほんともうやってられませんよ。》
https://twitter.com/MayumiShinoda11/status/1278638019973509120
いったい何が起きたのだろうか。同日午後8:56に篠田は呟く。
《依頼受けて書いたのに出せないっていう小説、同人本で価格計算してみます。いくらならお届けできるか。》
https://twitter.com/MayumiShinoda11/status/1278658758273454081
篠田はKADOKAWAから依頼を受けて小説を書き上げたものの刊行されなくなってしまったようである。午後9:44にはツイッターに次のように投稿している。
《角川での刊行がなくなった小説、タイトルは「はこだて櫻珈琲舎」といいます。設定などは編集者の提言を入れましたが、自分なりに工夫し、作品としてのクオリティを上げるべくあれこれ考え、函館弁のアドバイスもいただきました。》
《なので、特に函館の皆様にお礼の意味も込めて、紙の本でお届けしたい。問題は価格です。3百ページ超えの同人本を幾らで配布出来るか。それをこれから検討します。》
https://twitter.com/MayumiShinoda11/status/1278670924766539776
https://twitter.com/MayumiShinoda11/status/1278671989176012800
KADOKAWAは版元として酷い、そう思ったのは私だけだろうか。明けて7月3日午前9:15のツイート。
《角川の件、推協に提訴すべきとのアドバイスをいただいたので、動いてみようと思います。直接の担当者とは非常に長いつきあいなので、正直なところ彼の立場が悪くなるかも、というためらいもあります。ですが少額でも違約金が取れれば、自費制作の資金になる。》
https://twitter.com/MayumiShinoda11/status/1278844761617526784
ブログ「篠田真由美お仕事日誌」はKADOKAWAからの「依頼原稿が刊行を拒否された」件の経過をまとめている。
《角川で自分が出した本の内、函館を舞台にした『閉ざされて』の庫がややよく売れたので、また函館を舞台にして書かないかといわれた。(中略)…自分的にはあまりにも「柳の下の泥鰌それも何匹目?」という感じで、最初はなかなか気が乗らなかった。それでも編集者からいわれたのでない要素を加えて、物語を構成していった。》
《…10月1日に一週間の函館取材、無論自費。その後も、キャラなのでページ数の縛りがあるということなどを遣り取りし、今年2月19日に初稿を送稿。その後3月11日に仕事場へ担当が来訪し、書き直しの提案をもらい、全面的な手入れを行って、5月7日に再度送稿。5月28日に改稿の感想と、しばしの猶予を求めるメールが届き、7月1日に「出せません」である。
理由としては、「篠田の本が売れていない」「直接担当をしてくれていた編集者が異動して、キャラから離れた」「新しい上司が数字にシビア」とまあ、こういうところだ。》
https://t.co/PSgJVY1LCM?amp=1
このブログについて篠田は次のようにツイートしている。
《メールの受信ボックスをさかのぼって、昨年からの編集者との遣り取りを発掘、ブログにまとめた事実経過に書き足しました。私はこの先干されてもかまわないので、もしかして同じような目に遭って泣き寝入りしている人たちにも役に立つかと思うので、少し頑張ってみます。》
https://twitter.com/MayumiShinoda11/status/1278889376211034113
漫画家のますむらひろしが呆れている。
《漫画を48年描いてきて、このような体験、したことない。これはあまりに酷い話です。(章の仕事で、タップリ書いたのに出版見送りとかで、ギャラくれない、という目に会ったことあるが、桁が違います)》
https://twitter.com/masumurahiroshi/status/1278880857386651649
豊崎由美の指摘する通りである。こんな理不尽を絶対に許してはなるまい。
《自分も片隅に棲息しているがゆえに、恥ずかしい。こんな理不尽がまかりとおるのが、よりにもよって言論を扱う出版界だということが恥ずかしくてたまらない。》
https://twitter.com/toyozakishatyou/status/1278934463892688896
漫画家のさいきまこも呟く。確かにそうだ。
篠田真由美さんのブログ。この「慣習」は幻冬舎のセクハラ事件とも地続きだと思う。》
https://twitter.com/SaikiMako/status/1278970219268988928
ライター、脚本家、翻訳家など、いくつもの顔を持つ森瀬繚も原稿を引き上げた経験を持っているようだ。
篠田真由美さんクラスのベテラン作家が、大手からこのような扱いを受けるとは、実に寒い時代ですね……。(自分も、新訳クトゥルー神話シリーズを当初刊行予定だった某大手版元で営業からの度重なる妨害を受け、編集担当と話し合いの上でやむなく引き上げた日に、星海社さんに拾っていただきました)》
https://twitter.com/Molice/status/1278979500764565504
一尺屋遙シリーズで知られている小説家の司凍季によれば、こうしたケースは決して珍しくないようである。こうツイートしている。
《まったく珍しいことではない。
私は3冊かな、覚えているだけで。
K談社 笑
2冊はK談社→光社に移行。
もう1冊は未刊。
印税をアテにして生活してる訳だから困るし、まぁバカにしてる。
そういえばK談社で電子の契約を何年も前にしたけど音沙汰がないなぁ 苦笑》
《あ、もう1冊思い出した。一番有名なヤツ 笑
2作目、K談社。  
1作目がわりと売れたので意気揚々とU山さんに送った。
待てど暮らせど返事なく、半年後に電話したら、U山さんの机の下敷きになっていた。。
取り上げて立風書房に渡しましたとさ。
出版社なんか要らぬ。今は印税96.4%!! ガハハ》
https://twitter.com/tsukasatoki/status/1278931797514977280
https://twitter.com/tsukasatoki/status/1279019145896398848
切通理作は次のようにツイートしている。
《30年近く物書きやってますが、単行本の企画が成立した後に、書いて一冊丸ごとボツになったというのはさすがに経験ないです。企画段階で担当編集者がよくても会議でダメだったということは当然ありますが、それは執筆前のことですし、社内的にゴーサインが出たかどうかの連絡も受けます。》
《いくら「口約束」とは言っても、社内に話を通していることの確認はなされますし、それが全部口から出まかせでない限り、書いた後に全部白紙になるというのはふつうあり得ないと思いますし、作家の側が「それが当り前」という認識を持つということも、私には考えられません。》
《唯一あったのは、ある雑誌の編プロからコラムの依頼があり、出した後しばらくして「そういや音沙汰ないな」と気付いて問い合わせたけれど返事がなく、掲載もされなかったことがあります。短い章だし他でまた同じようなこと書く事もあるかもしれないと、その時はそれ以上のコンタクトはしませんでした》
《まあ、あってもそれぐらいです。》
https://twitter.com/risaku/status/1279174921134825472

https://twitter.com/risaku/status/1279178725897039872
篠田真由美は7月5日午前9:05にツイートしている。恐らく事態は最低限の解決に向かいつつあるということだろう。
《角川の件、一応解決の道筋は見えてきたが、結局私が失ったのは、20年来付き合ってきた編集者に対する信頼感なんだと痛感。それでも空を向いて、笑い顔には見えなくても「にっこり」っていうさ。》
https://twitter.com/MayumiShinoda11/status/1279204679159709696

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2)【記事】テレビから大谷医師が消えた理由

テレビ朝日「モーニングショー」などに出演し、新型コロナウイルス問題で初期の頃からPCR検査拡充を訴えていた呼吸器疾患の専門医である大谷義夫が、7月3日のNHK「おはよう日本に登場した。立岩陽一郎がツイートしている。
NHKの今朝のニュース。PCR検査の必要性を語ると「反日「反政府」と攻撃される現状を伝えています。これは実際に起きています。》
https://twitter.com/YoiTateiwa/status/1278818166605373440
米山隆一リツイートしている。
PCR検査について様々な意見があるのは当然だと思います。一般の人が意見を言うのも構わないと思います。でも何で政府の方針を批判すると「反日」とか「反政府」とかになるのか全く理解できません。現在の政権の政策を批判するのは全く反日でもアナーキズムと言う意味での反政府でもありません。》
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1278872040770990081
「凡人エリック」のリツイート
《つまり、PCR検査の必要性を語った人に対して「反日」「反政府」と攻撃する人は、コロナ感染拡大防止を望んでいない、国家の為なら犠牲者が出てもOKということかな。
これぞまさにファシズム。》
https://twitter.com/No_Zey_2020/status/1278863198867738624
横浜国大名誉教授の伊藤公紀もリツイートしている。
《これは、いろんな意味で危険ですね。
アベノマスクが役立ったという閣議決定が報道されましたが、PCR検査は必要ないという閣議決定も間近?》
https://twitter.com/Itoh_Kiminori/status/1278875831670992897
「3.11日常」の監督である、わたなべりんたろうのツイート。
《検査拡大を訴える大谷クリニック院長に非通知の電話が続いただけでなく反日と医院に怒鳴り込んでくる男性まで現れたことをNHKで放送している
ツイッターによる煽動だとのこと》
https://twitter.com/RintaroWatanabe/status/1278817849717350400
デイリー・スポーツは7月3日付で「TVでPCR拡充訴えた大谷医師に『政府批判』『反日』不当抗議殺到…NHK取材に」を掲載している。
《番組では、大谷医師が2月中旬から民放の情報番組にPCR検査拡充や医療従事者への支援を訴えたが、3月に思わぬ事態が発生したと伝え、大谷医師は「テレビのコメントに対する抗議みたいな内容の電話が多数来て、何が起きているか本当に本当に分からなかった」と語った。
電話応対した妻が、1日に20件くらいの電話がきて、「政府批判」などと支離滅裂のことを言われたという。見知らぬ男性が乗り込んできたこともあったと明かした。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/07/03/0013477294.shtml
漫画家の所十三の核心を衝いたツイート。
《政権支持者の人達は未だに検査に消極的だということを昨夜の段階で再認識した。
最初の感染拡大時と全く情報が更新されてないのか、当時検査抑制を主張したから引っ込みがつかなくなってるのか…こんな人達がいる限り経済活動維持と感染拡大阻止の両立できないだろうな。》
https://twitter.com/tokoro13/status/1279357963753279488

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3)【本日の一行情報】

◎「霧の彼方 須賀敦子」(集英社)が評判の若松英輔のツイート。
《ある政治家の会見を見た。いたわりの言葉なく、痛みに寄り添う姿勢もない。ただ命令と指示だけがある。この国のあちこちで同質のことが起こっている。市井の人々が、どれだけの犠牲を払い、苦しみと不安を抱えて毎日を送っているのかを、こういう人たちは知らない。愛とまではいわない。想像力の欠如。》
https://twitter.com/yomutokaku/status/1279098106508767238

オコエ瑠偉ツイッターで7月1日付ニューヨークタイムズが掲載した「In Japan, the Message of Anti-Racism Protests Fails to Hit Home」を紹介している。オコエも取材を受けている。
https://twitter.com/LOUISOKOYEMoM/status/1279179880932839424
https://www.nytimes.com/2020/07/01/world/asia/japan-racism-black-lives-matter.html

◎小説家・吉村萬壱のツイート。
《新型コロナを極度に恐れる人を絶対にバカにしないこと。》
https://twitter.com/yoshimuramanman/status/1278629330646515713
米軍から東京は、こう見られている。
https://www.yokota.af.mil/Portals/44/Documents/Yokota_Journal/2020/COVID-19/20200630%20(JN)%20COVID%20Update.doc.pdf?ver=2020-06-30-185044-227

◎テレビを点けると西村康稔経済再生担当大臣がキレていた。
《「もう誰もああいう緊急事態宣言とか、やりたくないですよ。休業もみんなで休業をやりたくないでしょ。これ、みんなが努力をしないと、このウイルスには勝てません。また同じようなことになります」》
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4018682.html
東京新聞労働組合が怒っている。
《主権者に対して/この半ギレしたような言い方は/何なのか、西村大臣。/「もうだれも/ああいう緊急事態宣言とか/やりたくないですよっ。/休業も、みんなで休業/やりたくないでしょう!」/補償、手当ては不十分なまま。/自分の立場を忘れてないか。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1278770162431217664
元「週刊朝日」編集長・山口一臣が怒っている。
《西村さんは、ベトナム買春疑惑を晴らしていない。世の中おかしい。政治家を甘やかせ過ぎる。芸能人の不倫には鬼の首とったようにバッシングするくせに。この、西村さんは本来なら、もう表に出てはいけない人ではないかと思う。有権者はこれでいいのか》
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1279345666293002240
「週刊春」は2013年7月4日号で「相手ホステスが告白 安倍側近西村康稔副大臣ベトナム買春』スッパ抜き!」を掲載していた。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2844
こんなツイートも発見。
《しかし西村大臣よ、自分は2年前の豪雨の時に住民そっちのけで赤坂自民亭と称して酒呑んでたくせに、いざ自分がコロナ対策の責任者として矢面に立ったら、まるで感染拡大は国民の怠慢のせいみたいな言い方すんな。
この現状は、いい加減な連中が国の舵取りをやった当然の帰結だろ。》
https://twitter.com/outdated22/status/1278896344787083265

◎書店「大阪よみうり堂」(読売大阪ビル1階)では、読売新聞朝刊書評欄(毎週日曜日付)に掲載された書籍を集めたコーナーを設けている。
https://www.oys.co.jp/news/2020/07/01/399/

◎1950年5月25日に創刊され、70年もの歴史を持つ紙媒体の「日販通信」はWebメディア時代に合わせて、出版業界の情報を広くタイムリーに伝える「日販通信note」を創刊した。
https://note.com/nippan_tsushin/n/n6a2bd20f54fa
https://note.com/nippan_tsushin/n/nb09f35fad1f9
7月3日付で「日販通信」7月号に掲載された「有隣堂・松信副社長インタビュー:営業継続を決断した商売人としての矜持」を公開している。有隣堂副社長の松信健太郎は次のように語っている。
《私どもの店舗で、独自に営業継続を判断できるのは全40店舗中伊勢佐木町本店、厚木店、淵野辺店、センター南駅店、長津田の5店舗しかありませんでした。それ以外は各デベロッパーの決定を遵守するしかありません。
そのため、緊急事態宣言を受けて、4月8日から伊勢佐木町本店、厚木店、藤沢店の3店を除いて、すべて休業しました。その後に藤沢店が4月11日から休業したため、営業し続けた店は2店だけでした。ただ、独自に判断できる店舗と一部の商業施設内の店舗で、マスクや手袋の着用やレジ内のビニールシールドの設置などの感染防止策を施し、営業再開の見通しがたった店から随時、時短営業でオープンしていきました。
4月24日には淵野辺店とセンター南駅店、長津田店。25日にラスカ小田原店、5月1日にたまプラーザテラス店、7日にヨドバシAKIBA店(カフェ除く)などの店舗を再開し、5月25日の緊急事態宣言の解除までに13店舗を営業することができました。》
《実は私は当初、店を開けても人は来ないだろうと思っていました。しかし、伊勢佐木町本店は売上前年比が4月は144.5%、5月は166.3%にまで達しました。しかも午前11時~午後6時と時短営業していながらです。横浜駅付近の本屋さんがその時、すべて閉まっていたというのがその理由でしょう。》
《4月期は前年同月比27.9%、5月期は同33.8%と厳しい数字となりましたが、6月は10日までで同103.2%と前年を上回っています。決算期でみると、19年9月~20年5月(9か月間)の店頭売上は同83%となっています。4、5月の休業による影響でおよそ41億円もの売上が吹き飛びました。》
https://note.com/nippan_tsushin/n/nd3c15cbd991e

東京新聞は7月2日付で「創社の全書籍が絶版免れる 講談社がオンデマンド形式で出版へ」を掲載している。
講談社は創社の全書籍1500点以上のうち、権利者から同意を得られた書籍について、読者から注があれば、そのつど製本するプリント・オンデマンド(POD)出版や、電子書籍の形で届ける。「創社POD叢書(仮称)」シリーズとして刊行する。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/39332
http://www.sobunsha.co.jp/bookinfo/info.html#2006
神学者トマス・アクィナスの「神学大全」(全45巻)が絶版されずに済むというわけだ。私などからすると創社というと宮田光というイメージが強い。

共同通信は7月1日付で「日本テレビ子会社の社員を逮捕 自宅で乾燥大麻所持の疑い」を配信した。
《自宅で乾燥大麻を所持したとして、警視庁葛飾署は1日、大麻締法違反の疑いで、日本テレビの子会社「フォアキャスト・コミュニケーションズ」の社員皆川陽介容疑者(39)=東京都葛飾区新小岩=を現行犯逮捕した》
https://www.47news.jp/4969687.html
フォアキャスト・コミュニケーションズは7月1日付で「弊社従業員の逮捕につきまして」を発表している。
《本日、弊社従業員が自宅に大麻を所持していた容疑により逮捕されました。
弊社従業員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、関係の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
公共のメディアにかかわる一企業といたしまして今回の事態を重く受け止めております。
当社といたしましては、今後警察の捜査に全面的に協力していくとともに、事実関係が明らかになり次第、厳正に対処してまいります。
また、改めて従業員教育を徹底するとともに、早急に再発防止策を検討のうえ、今後の再発防止に最善を尽くしてまいります。》
https://www.4cast.co.jp/news/articles/4aqtt5lhz6i6te8h.html
あっという間に削除してしまった。しかし、グーグルのキャッシュに残っている。
https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:IOHvEVHZYW8J:https://www.4cast.co.jp/news/articles/4aqtt5lhz6i6te8h.html+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
フォアキャスト・コミュニケーションズ日本テレビ絡みのIT系の仕事をしている。
https://www.4cast.co.jp/company/message/

立川談四楼のツイート。
《「報ステキャスターに橋下徹氏か」をヨタ話と思っていたが、テレ朝は本気らしい。もう1人の候補羽鳥慎一アナなら分かるんだ、偏りのない人だから。しかし東京の大阪化、維新色の強い番組を見たいかね。低視聴率の原因は局アナにあると思うよ。トップが安倍さんのメシ友なら忖度せざるを得ないからね。》
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1278903189312401408
日刊ゲンダイDIGITAL」が6月30日付で「視聴率ジリ貧報ステ」富川アナの後釜に羽鳥慎一橋下徹」を掲載しているのだが、「テレビ朝日関係者」による次のようなコメントを紹介している。
《「有力候補に挙がっているといわれるのが『モーニングショー』(テレ朝)の羽鳥慎一の朝から夜へのスライド説。あの安定感と好感度は男性アナのなかでナンバーワン。コロナ報道に際しても冷静で株をあげました。もう一人は、元大阪市長で弁護士の橋下徹アクは強いが、AbemaTVで放送中の『NewsBAR橋下』も好評。今月20日の放送には安倍首相が出演して話題になりました。本人さえその気があれば案外ハマるのではないか」》
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/275286

◎「ITmedia」は7月2日付で「Facebookへの広告ボイコット、参加企業が240社に──ザッカーバーグCEOが会談に出席へ」を公開している。
《米Facebookによるプラットフォーム上のヘイト行為対策が不十分だとして立ち上げられた抗議運動「Stop Hate for Profit」への参加企業数が7月1日(現地時間)現在、240社に達した。米Reutersの同日付の記事によると、マークザッカーバーグCEOは抗議運動主催者が6日あるいは7日に開催する話し合いへの参加に同意したという。》
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/02/news050.html
東京新聞は7月3日付でニューヨーク共同発の「『プレステ』もFB広告停止 ソニー系、ボイコット参加」を掲載している。
《【ニューヨーク共同】家庭用ビデオゲーム機「プレイステーション」を展開するソニー・インタラクティブエンタテインメントSIE)は3日までに、世界でフェイスブック(FB)と、FB傘下のインスタグラムへの広告を今月いっぱい見合わせる方針を明らかにした。投稿もしない。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/39736

◎7月2日付首相動静。
《午後4時、官邸発。同1分、公邸着。月刊誌「Hanada」のインタビュー。
 午後5時2分、公邸発。同3分、官邸着。》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070200325&g=pol
首相は1時間も「月刊Hanada」のために時間を割いている。

◎「CNN.co.jp」は7月2日付で「ボルトン前補佐官の回顧録、78万部を突破」を発表している。
《米出版社サイモン・アンド・シュスターは1日、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)がトランプ政権在任中のことについて書いた回顧録「The Room Where It Happened(それが起きた部屋)」について、これまでのところ78万部以上を販売したと明らかにした。》
https://article.auone.jp/detail/1/4/8/109_8_r_20200702_1593657842302830
需要が大きく全ての注に応じきれていないとまで報道されている

藝春秋は「週刊春」の2020年上半期の実売部数(同社調べ)が、前年同期比104.4%となったことを発表した。期間中の売れ行きベスト3は、
1位 6月18日号「佐々木希、逆上 渡部建アンジャッシュ>『テイクアウト不倫』」ほか 419,265部
2位 3月26日号「森友自殺<財務省>職員遺書全公開『すべて佐川局長の指示です』」ほか 408,249部
3位 5月28日号 「黒川弘務検事長は接待賭けマージャン常習犯」ほか 359,560部
で、いずれの号も「完売」となった。また、1月からの新規の定期購読契約数は7,000部を超え1万2000部に迫る勢いだそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000043732.html
「週刊春」は独走するしかないのだと思う。「週刊春」の独走が終わった時に週刊誌の歴史は幕を閉じるのだろう。

◎「めちゃコミック」(めちゃコミ)を運営するアムタスはトーハン、日販と3社共同で、「めちゃコミ」において人気の作品を約1,300の全国書店で紹介するフェア「めちゃ本屋さん」を開始した。
https://www.amutus.co.jp/news/press/2020/p200703000000.html

日本経済新聞は7月1日付で「出版事業の新会社、学研プラスと日本創発グループ」を掲載している。
《定期雑誌の学研プラス(東京・品川)と印刷事業などを手がける日本創発グループは1日、コンテンツの企画から発信までを手がける新会社を設立したと発表した。学研プラスの定期雑誌などのコンテンツを、日本創発グループが持つ仮想現実(VR)技術を活用して発信する。
新会社「ワン・パブリッシング」(東京・品川)を1日付で設立した。学研プラスと日本創発グループが各49.5%ずつ出資した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61025090R00C20A7X35000/
学研から雑誌を切り離したことで、学研は教育ブランドとして、そのイメージを雑誌によって棄損されることはなくなった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000060318.html

◎「ウネリウネラ」のウネリこと牧内昇平は、6月30日付で朝日新聞社を退社した。「ウネリウネラ」にエントリした「【ご挨拶】朝日新聞社を退社しました」で次のように書いている。パートナーであるウネラも朝日の記者であり、高校野球の取材で性被害を受けていたことを「甲子園がつらいという話」として6月18日付でエントリしていたことはでも既報の通りだが、ハナシはそれに止まるものではなかったのだ。
《…事件はもう1件あり、事態は複雑です。ブログにも一部書きましたが、私たちはウネラの性被害への対応について、朝日新聞社話し合いを求めたことがあります。昨年2月のことです。被害当時の会社の対応の事実関係を確認すること、当時の対応のどこに問題があったか検討すること、などを求めました。
心身の負担を考えると、ウネラが直接交渉を行うのは難しかったため、私が専門家に協力してもらって交渉の窓口になりました。
結果として数か月後、会社から「性被害の事実はあったものの、社としての対応に問題はなかった」との回答を受けました。私たちは納得がいかず、再調査を求めましたが、却下されました。
交渉中の会社の対応は到底誠意を感じられるものではなく、ウネラの精神は痛めつけられました。最終的には、自力で会社からのメールを開くことが困難なほどの状態になりました。
こうした経緯で、ウネラは昨年11月に朝日新聞社を退社しました。ウネラが退社した日、私自身も近い将来に辞めることを決めました。当たり前です。自分の家族を不当に扱った会社のために、働くことはできません。》
https://uneriunera.com/2020/07/02/asahitaisha/

◎TVアニメ2期の制作が決定している「ありふれた職業で世界最強」をはじめ、「とんでもスキルで異世界放浪メシ」、TVアニメ化が発表された「現実主義勇者の王国再建記」などの作品を出版しているオーバーラップの7周年を記念して「オーバーラップ7周年記念展」が、7月11日から8月2日にかけてジーストア名古屋3階催事空間で、8月8日から30日にかけてジーストア大阪で開催される。
https://natalie.mu/comic/news/385927
http://geestore.com/event/gallery/over-lap/

「ちゃお」7月3日(金)発売の8月号付録は、「サーティワンアイスクリーム×ちゃお ひんやり~アイスせんぷうき」。これは売れる。こうした企業とのコラボ付録は小学館の得意技である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000734.000013640.html

◎扶桑社から6月27日に復刊号が発売された「cookpad plus」の付録は「ムーミンのハンディ扇風機」で、完売書店が続出し、ネット書店も初回搬入分即完売となったそうだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000487.000026633.html
夏の付録の定番はハンディ扇風機ということなのだろう。

◎マガジンハウスの「Tarzan」は、本誌定期購読付き有料オンラインコミュニティ「TEAM Tarzan」をスタートさせた。月額5,500円(税別)の会員費だが、入会できるのは書類選考や面接を経て選ばれたメンバーのみ。第1期メンバーは55名。20代女性から60代男性まで、東京のみならず福島や兵庫、岐阜といった全国各地からメンバーが参加した。
メンバーは、「Tarzan」本誌で活躍するトレーナーによる2週に1回のライブ配信レーニングへの参加や、メンバー限定ページにアクセスし、全国各地のメンバーと出会える。それぞれのトレーニングの方法や日々の食事の摂り方といった情報を共有、さらにメンバー同士でイベントを立ち上げて合同トレーニングを実施したりすることができるそうだ。
コミュニティには編集部員も参加し、コミュニティ内やイベントでメンバーと直接コミュニケーションをとり、一緒にコミュニティを盛り上げていくという。
新規メンバーの募集は3か月ごとを想定しており、次回は9月に応募をスタートする。
https://www.atpress.ne.jp/news/217807
インターネットを媒介として雑誌(=メディア)と読者(=リアル)を繋ぐ仕組は今後増えるに違いない。「Tarzan」の場合はスクール化も、スポーツクラブなどと手を組めば可能になるはずだ

◎「デイリー新潮」が公開した「『持続化給付金』癒着疑惑の前田長官 妻も電通と“三密”」は「週刊新潮」7月2日号に掲載された記事である。前田の妻は上智大学を卒業し、1997年に国家公務員II種で経産省に入省したノンキャリア組の中の出世頭だという。
《「気になるのは、電通と仲が良いところまで、ご主人とそっくりなところ。例えば、12年に電通など5社が主催した『いいね!JAPANソーシャルアワード』では伊奈さんが選考委員になっています。さらに、彼女も関わったことがある中小企業支援事業の『ミラサポ』は、電通が中心となって運営。ただし、予算に見合う実績を上げられておらず、電通など大企業を潤すためだけの事業と批判されていました」》
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/07030602/?all=1

毎日新聞は7月3日付で「首相官邸ネット発信『中の人』は電通マン 前任者も 政権のSNS戦略と深いかかわり」を掲載している。
首相官邸SNSソーシャル・ネットワーキング・サービス運営を担う4人の内閣官房「広報調査員」のうち1人を広告大手の電通から受け入れていることが判明した。前任者も電通からの受け入れで、安倍政権のネット情報発信には電通が深くかかわっているようだ。》
https://mainichi.jp/articles/20200703/k00/00m/010/190000c
この記事に関して清水潔がツイートしている。
《官邸が電通を使ってSNSを都合良くコントロールしているという噂はずっとあった。それがついに明らかになった形だ。これも税金ってことか。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1279207488491909120
津田大介が清水をリツイート
《現政権のネットとの親和性(それに電通が深く関わっていること)は、別に隠されていた事実ではなくて西田亮介『メディアと自民党』『情報武装する政治』、小口日出彦『情報参謀』あたりでかなり詳細に書かれてるんですが、驚くことに野党議員ほどこれらをチェックしてなかったりするんですよね……。》
https://twitter.com/tsuda/status/1279240541117411328
「大人のためのメディア論講義」(ちくま新書)の石田英敬もツイートしている。
《もちろんネット工作をしているでしょう。むしろそれは世界の常識。アベにみんなが一気に何十万も「いいね!」したりするわけがない。》
https://twitter.com/nulptyx/status/1279235267711270912

朝日新聞デジタルは7月3日付で「佐賀で電通など540億円事業 知事『下北沢みたいに』」を掲載している。
佐賀県佐賀市日の出一帯で540億円をかけて整備を進める「SAGAサンライズパーク」で、新しい指定管理者に決まった企業グループの幹部らが2日、県庁を訪れ、山口祥義知事と会談した。
グループは広告大手の電通を代表企業に、サガテレビなど12社で構成。指定管理期間は10月から2031年3月末までの10年半で、県は運営委託料として50億円余りを支払う。》
https://www.asahi.com/articles/ASN726WR4N72TTHB00F.html
OurPlanetTV代表・白石草がツイートしている。
《540億払ってテーマパーク作り、下北みたいにしたいって謎。
東京の面白い街は、ディペロッパーが入らず、個人経営の小さな店が雑多にあるから楽しいの。佐賀の個人商店に1千万円ずつ配れ。
https://twitter.com/hamemen/status/1279371632893546496

電通は「アマビエ」を商標登録出願した。