【文徒】2020年(令和2)1月20日(第8巻10号・通巻1667号)未掲載分

◎「ねとらぼ」は1月15日付で「アイスキャンディーやオルガンにそっくり! 大阪の『街の本屋さん』オリジナルのブックカバーに『かわいい』『欲しい』の声」を公開している。
《正和堂書店のオリジナルブックカバーは、ブックカバーとしおりをあわせると「アイスキャンディー」や「オルガン」が出来上がったり、書店のおまけとは思えない楽しいデザインが特徴。季節にあわせてデザインを変えているというブックカバーは、書店を経営する家族の1人が自らデザインしているそうです。》
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2001/15/news083.html
正和堂書店はインスタグラムなどSNSを使うのが得意の書店でもある。空犬太郎が2019年9月30日付で「インスタ、ブックカバーで話題の街の本屋さん……大阪・鶴見の正和堂書店」をエントリし、次のように書いている。
《こちらが、同店の名前がSNS利用者の間で広く知られるようになるきっかけとなったSNSの連動棚。インスタグラムで紹介した本を集め、それに推薦コメントや「いいね!」の数などを表示して並べています。
この棚だけでなく、店内のあちことに、SNSやネットで話題の本である旨や、いくつ「いいね!」がついたといった情報を記した案内がされています。SNSで見かけた本がうろ覚えでも、あ、あの本かも!とお客さんは気づきやすいでしょうし、ネットやSNSなんて使わない/使えないという年配のお客さんにも、話題の本であることをアピールできる効果もありそうです。
SNSの活用自体は本の世界でもすでに当たり前のことになっているとはいえ、店内の視覚情報にこれだけこまかく反映し、活用している例は目にしたことがなかったので、大変新鮮でした。》
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/blog-entry-3143.html
今年、創業50周年を迎える書店である。

田中みな実(33)の1st写真集『Sincerely yours...(シンシアリーユアーズ)』(宝島社)が、発売から1ヶ月で4刷り50万部を突破した
https://www.oricon.co.jp/news/2152874/full/

直木賞は当てた。芥川賞は外した。「熱源」には、こんな台詞がある。
「戦争も何もかも、生きてる人間が始めたんだ。生きてる人間が気張らなきゃ、終わんないだろ。あたしもあんたも、まだ生きてる。なら、できることがある」
https://teru0702.hatenablog.com/entry/2020/01/18/083734

◎「しらべえ」が1月15日付で「重大事件が起きても『テレ東がアニメを放送する理由』にネット騒然」を公開している。テレビ東京の「ありえへん∞世界」が14日の放映で取り上げたのだそうだ
《1991年1月17日に湾岸戦争が勃発した際、各局が緊急特番を放送するなか、同局はアニメ『楽しいムーミン一家を放送していた。
こういったケースが何度も起こったため、ネット上では「またテレ東か」「ブレない姿勢がスゴイ」と話題になることがたびたびあった。
しかし、これには切実な理由が。社会的に重大な事件や事故が起こったとしても、「テレ東は人手も予算も少ないため緊急報道に切り替えることがなかなかできない」とのこと。》
https://sirabee.com/2020/01/15/20162237076/
こういう番組をバラエティでも製作できるのがテレビ東京の凄みである。

◎女子ゴルフでプラチナ世代の一角を占める安田祐香が東急エージェンシープロミックスとマネジメント契約を結んだ。日刊スポーツは1月15日付で「安田祐香 東急エージェンシーとマネジメント契約」を掲載した。
https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/202001150000327.html

日本経済新聞は1月16日付で「学研HD、横浜市にサ高住 日本郵便の社宅跡活用」を掲載している。
学研ホールディングス(HD)は横浜市にサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を新設した。日本郵便の社宅跡地を活用し、サ高住には地域交流のためのホールなどを併設した。同市内で学研の高齢者住宅は8カ所目となり、デイサービスや訪問介護などの拠点としての利用も見込む。》
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54465270W0A110C2L82000/
「ココファン妙蓮寺」である。
https://www.jutaku-s.com/news/id/0000026798

新聞労連による「第24回新聞労連ジャーナリズム大賞」は、毎日新聞・NHK問題取材班の「NHKかんぽ不正報道への圧力に関する一連の報道」に決まった。
http://shimbunroren.or.jp/2019journalism/

東京創元社は、今年で7回目となる「東京創元社 新刊ラインナップ説明会」を2月13日(木)に開催する。報道関係者、全国の書店・販売会社の関係者に加えて、一般の読者も招待する。
http://www.tsogen.co.jp/pr/pr_lineup2020.pdf

静岡新聞が1月16日付で「書店で酒類販売、カフェも併設 ゴトー、清水町に複合店」を掲載している。3月にオープンする「TSUTAYA BOOKSTOREサントムーン柿田川店」がそうだ。
《約6万点の書籍のほか、約250種類のワインをそろえ、焼きたてパンやピザなどを味わえるカフェやキッズスペースも設ける。陳列してある本や雑誌を購入しなくても、イートインコーナーに持ち込んで飲食しながら試読できる。》
https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/726480.html
日経も紹介している。
《店舗面積は991平方メートルで、60席のカフェスペースとワインバーも設ける。物販だけでなく飲食サービスも取り入れ、幅広い客層を取り込む。》
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54481200W0A110C2L61000/

小学館は漫画家・西原理恵子と、高須クリニック高須克弥院長の二人の世界観を活かした居酒屋「サイバラ酒場 feat.高須院長」を、「西原理恵子・上京35周年企画」と銘打ち、新宿歌舞伎町において、1月17日(金)~2月16日(日)の約1ヶ月、期間限定オープンする。店舗を運営するのは、西原理恵子「恨ミシュラン」で最高点をつけた養老乃瀧である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000512.000013640.html

小学館から1月21日に発売される乃木坂46山下美月の1st写真集「忘れられない人」の発売前重版が決定し、累計発行部数が15万部となった。
https://www.oricon.co.jp/news/2153281/full/
出版業界は乃木坂46に頭が上がらない。「さよならテレビ」の渡邊君のような人々によって出版業界は支えられていると言っても良かろう。

◎凄いタイトルだなぁ!光社新書の「東大医学部卒ママ医師が伝える 科学的に正しい子育て」って。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000254.000021468.html

産経新聞は1月16日付で「弘中弁護士に懲戒請求 ゴーン被告逃亡『故意か重過失』」を掲載している。
《関係者によると、懲戒請求書では弘中氏について「保釈中のゴーン被告を故意か重過失により出国させてしまったことは、保釈条件違反であり、その管理監督義務を懈怠(けたい)する行為」と指摘。保釈は弘中氏らが逃亡させないことなどを条件に裁判所が許可したものであるとし、「結果的に逃亡を許してしまい、国民の司法に対する信用失墜および刑事司法の根幹を揺るがしかねない事態を招いたことは重大な非行に該当する」としている。》
https://www.sankei.com/affairs/news/200116/afr2001160033-n1.html
この記事に噛みついたのは、元「週刊朝日」編集長の山口一臣。この記事をリツイートしながら、こう投稿している。
産経新聞も昔は反共で保守のまっとうな新聞だったんですが、最近はこんなヨタ記事が平気で載る新聞になっちゃったんですね。残念。》
《いや、しつこいけど、週刊春なら、こんなネタ、編集会議に出したらバカにされて没ですよ。産経っていうより、新聞記者は楽でいいなとつくづく思います。こんなネタが通るんだから。産経も、昔はもっと厳しかったと思いますよ。たぶん。買いかぶりかもしれませんが。》
《あえて言うと、ゴーンは所詮は一民間企業を私物化して民間のカネをネコババしたに過ぎない人で、その弁護人を懲戒請求するって、どういうヘンな人かってことがニュースでしょう。こんな記事は、雑誌なら絶対に誌面化されない。没です。産経新聞の記者はこんなんでオッケーって、新聞は楽でいいですね。》
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1218177416025137152
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1218176239149535233
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1218174616184582145

讀賣新聞は一面に掲載しなかった。朝日新聞記者の上丸洋一がツイートしている。
《今日の読売1面トップは、米大統領の弾劾裁判が始まったというニュース。実質審理は来週からということで中身は何もない。伊方原発差し止めの仮処分決定をトップにしたくない、という意思がはっきり見てとれる。産経だって1面トップは伊方なのに。》
https://twitter.com/jomaruyan/status/1218325529780076545
おしどりマコ産経新聞についてツイートしている。
《すごいww
さすが産経新聞の見出しです!
伊方原発3号機の運転停止の仮処分を決定した広島高裁のニュース
原子力のリスクではなくて
「司法のリスク」ですって!!
いやー産経新聞を購読することがリスクやな…》
https://twitter.com/makomelo/status/1218347619757330432
産経新聞は1月18日付で「原発稼働に再燃する司法リスク 伊方3号機再び停止へ差し止め仮処分 安定運転・新増設、九州に波及も」を掲載している。
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)が再び停止を余儀なくされる判断に、九州電力などにも衝撃が走った。広島高裁が17日に出した運転差し止め決定は、原子力規制委員会による科学的知見に基づいた安全審査を3人の裁判官が覆したものだ。「食料、国防と並んで国家百年の計」(九電首脳)であるエネルギー政策をめぐる「司法リスク」が再燃した形で、九州で稼働する4基の安定運転や、将来的な新増設議論にも負の影響は避けられない。》
https://www.sankei.com/region/news/200118/rgn2001180023-n1.html

◎ABC(朝日放送グループホールディングス)グループは同社の阪神淡路大震災取材映像アーカイブ」のうち、発生直後から8月23日までの約7ヶ月間のものから抜粋した、約38時間分をWEBサイトで公開している。
https://www.asahi.co.jp/hanshin_awaji-1995/#about
朝日新聞記者の宮崎園子がこうツイートしている。
《私は震災後に記者になったけど、今も記者を続けている、続けられているのは、初任地が神戸だったからだと思う。
記者の使命も、限界も、教えてくれた大切な街。》
https://twitter.com/sonoko_miyazaki/status/1216969461284003840
これは小説家の柴崎友香のツイートだ。
《見るのがつらい映像も多いですが、こうして記録をのこして伝えていくことは重要だと思います。》
https://twitter.com/ShibasakiTomoka/status/1218160454364610560
これは画期的な取組である。

◎「春オンライン」は原作・髙田郁、作画・みなみなつみによる「メディア 1995年1月17日を私たちは忘れない」の一部を公開している
https://bunshun.jp/articles/-/26097
藝春秋は今年の1月17日に春デジタル漫画館として「メディア 1995年1月17日を私たちは忘れない」と「Still alive まだ生きている 救急隊員が見た阪神・淡路大震災ドキュメンタリー・コミック」を復刊したのである。
https://www.atpress.ne.jp/news/203117
紙の親本は1998年~99年、2作品とも集英社から刊行されている。
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002785653-00
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA35684631

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5)【深夜の誌人語録】

一日を笑って終わりにする習慣をつけたい。