【文徒】2020年(令和2)7月27日(第8巻136号・通巻1793号)つづき

◎世界化社は、書籍「ユイミコの和スイーツ」と和菓子を作る流し型とがセットになった限定商品を7月26日(日)から発売する。流し型は、14cm×11cmの使い勝手のいいサイズだそうだ。2,970円(税込)。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000866.000009728.html

◎畠山理仁が鹿児島県知事記者会見問題についてツイートしている
《【速報】鹿児島県知事記者会見問題。さきほど会見を主催する県記者クラブ青潮会)幹事社から連絡あり。青潮会は本日クラブ総会を開き、クラブ非加盟社の記者も質問できるよう、規約を全会一致で変更したとのこと。前向きな一歩を記者として歓迎します。動向を注視して下さった皆様にも感謝します。
https://twitter.com/hatakezo/status/1285562611497447424
当事者である、鹿児島のフリーランス記者・有村眞由美がリプライしている。
《皆さま、本当にありがとうございます。皆さまお一人お一人の応援があって、ようやくです。当たり前と思われることに辿り着くのに、9年かかりました。ありがとうございます。心から感謝致します。》
https://twitter.com/arimumay/status/1285592416372707330
朝日新聞サンフランシスコ支局長・尾形聡彦が畠山理仁の投稿をリツイートしている。
《鹿児島県の県政クラブの問題。会見をすぐにオープン化すべきだと、昨日私もツイートしたばかりだったので、前向きな対応になってよかったです。記者クラブはあくまで当局に情報公開を求めて対峙するための組織であり、当然ながら記者は所属を問わず誰でも質問しその内容で切磋琢磨するべきだと思います》
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1285713301956104192

◎「会計の世界史」(日本経済新聞出版)の田中靖浩がマガジンハウスから「名画で学ぶ経済の世界史-国境を越えた勇気と再生の物語-」を刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000030125.html
マガジンハウスはプロローグを全公開している。
《恐怖の船がシチリアに着いてからもペストだけでなくあらゆる疫病が繰り返しヨーロッパを襲いました。それにともなって人口減少や経済危機も繰り返されます。さらには天候不良による不作や飢饉、宗教対立、戦争、政治的混乱。何度となく人々は地獄の底に突き落とされ、そして何度も立ち上がってきました。
本書に登場する絵画には当時の社会状況だけでなく、人々の苦しみや楽しみ、そして希望が描かれています。
人々はどんな時代に、何について喜び、何を悲しみ、そして乗り越えてきたのか。
さあ、ヨーロッパ絵画をもとに彼らの「勇気と再生の物語」を訪ねましょう。
それは長い時を経て、画家が私たちへ届けてくれた「未来へ虹を架ける物語」です。》
https://magazinehousebooks.jp/n/n367356be0163

◎7月22日付毎日新聞に篠弘が「追悼 岡井隆さん 短歌改革、実践の人生」を寄稿している。
《岡井の両親は「アララギ」のエリートであったが、息子はいかに「写実」を超えるべきか、抽象化すべき方法に関心が深かった。
・病む心はついに判らぬものだからただ置きて去る冬の花
20人からの合著による『未来歌集』(53年)からの一首。若い岡井さんが会合で自賛した、ひそかな愛の歌。口語的着想と体の歌は、当時としても珍しいものであった。》
https://mainichi.jp/articles/20200722/dde/014/040/011000c
周知のように歌人の篠弘は小学館で百科事典の編集に携わった元編集者である。小学館では取締役に就任している。私はやはり小学館に在籍していたことのある俳人の原子公平とは交流があったが、篠とは交流がなかった。私にとって篠は「現代短歌史」(短歌研究社)の著者として強烈に記憶されることにる。

◎「映画ドラえもん のび太の新恐竜」は、7月22日発売のテレビ情報誌「TVstation」(ダイヤモンド社)と初の表紙コラボを実現した。「TVstation」では、「機動戦士ガンダム THE ORIGN III 暁の蜂起」「劇場版ONE PIECE STAMPEDE」に続く、史上3回目のアニメコラボ表紙となるそうだ。
https://www.crank-in.net/news/78936/1

日本推理作家協会賞 短編部門を「夫の骨」で受賞した矢樹純はアップルシード・エージェンシーの契約作家である。
https://www.atpress.ne.jp/news/220078
アップルシード・エージェンシーの所属作家には赤坂真理、尾崎章、北沢秋、経塚丸雄、黒澤はゆま、黒田涼、津原泰水、山根誠司、吉川英梨などがいる。
https://www.appleseed.co.jp/
「夫の骨」は祥伝社庫「夫の骨」に収められている。
http://news.shodensha.co.jp/article/476162781.html
矢樹純は7月24日付で次のようにツイートしている。
《母が写真を送ってくれたのですが、今日の朝日新聞の3面に短編ミステリー『夫の骨』の広告を出してもらっています。新聞広告は自分にはなかなかないことなので凄く嬉しいです。どうかここからまた売れてくれますように!》
https://twitter.com/yagi_jun/status/1286433437725777920

瀬地山角の光社新書「炎上CMでよみとくジェンダー論」は7月21日(火)出来の2,000部増刷で2刷となり、累計10,000部になった。初版8000部か…。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000481.000021468.html
そう言えば、上野千鶴子のデビュー作である「セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方」も光社だったんだよな。親父はスラッファニアンの経済学者・瀬地山 敏。

◎宝島社は、コラボアパレルの第1弾商品・北欧ブランド「moz(モズ)」との「moz スーパーライトジャケットBOOK」の初版が完売したが、今度はTシャツ4種を「moz LOGO TシャツBOOK」としてセブン‐イレブン、セブンネットショッピング限定で2020年7月21日(火)より発売している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001040.000005069.html

◎宝島社が7月21日付の日本経済新聞朝刊にバンクシーの「花束を投げる男」を全面に用いて出稿した企業広告「最後は勝つ。上がダメでも市民で勝つ。」が話題だ。私たちの「気分」を見事に捉えていて上手い!電通の仕事だ。古川裕也と磯島拓矢のコンビだ。
https://www.oricon.co.jp/news/2167604/full/

◎「peep」はtaskeyが運営するe-Story(チャット小説)アプリで、ホラー・恋愛・ドラマなど1500以上の作品が無料で読め、現在250万DLを突破している。
https://taskey.co.jp/
講談社は「peep」の人気作品の中から、新レーベル「peep Premium Series」を立ち上げ、初の書籍化として4冊を同時に刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002722.000001719.html

◎「ダイヤモンド・オンライン」は7月22日付で木俣正剛の「司会が見た『芥川賞の真実』、非公開を今なお厳格に貫く選考会の現場」を発表している。
《私は『芸春秋』の編集長として、芥川賞選考会の司会を4回務めました。司会が編集長であることは、案外知られていません。
選考会は厳粛で、編集者である司会者が作品について発言することは禁じられていますし、そもそも選考会の議論について録音も録画もしません。メモとしての記録も残さないというのがルールですから、司会者の存在など本当に薄いのです。》
https://diamond.jp/articles/-/243696
講談社の桁違いの厚遇を羨ましいと思ったことはいが、木俣の雑誌編集者としての経験は涎が出るほど羨ましい。藝でも春秋でも仕事をできたのだから。花田紀凱が編集者として往生できないでいるのは、「藝春秋」の編集長を経験していないからだろう。もちろん、花田は今や往生するつもりなど微塵にもないのだろうけれど。

藤子・F・不二雄ドラえもん」(小学館)のてんとう虫コミックス全45巻の豪華愛蔵版セット「100年ドラえもん」(7万7000円)の初回発売数が1万セット限定となることが決まった。、3月28日から予約を受け付け、6月に予約数が3000セットを突破しているが、初回発売分の予約締め切り日である8月31日までに予約数が1万セットに達した場合、以降は第2期予約分となり、来年以降の発送となるそうだ。
https://mantan-web.jp/article/20200722dog00m200032000c.html

毎日新聞は7月24日付で社説「読書バリアフリー法 化の恩恵を誰にも」を掲載している。とても良い社説だ。出版関係者は熟読を!
視覚障害者らの読書環境を整備する「読書バリアフリー法」に基づき、国の基本的な計画が公表された。
視覚障害者らにとって使いやすい書籍の製作支援や、図書館の体制整備が柱だ。点訳や音訳のインターネットサービスの提供拡充や人材育成の必要性も明記された。
一方で課題も残る。計画に数値目標は盛り込まれておらず、財源の確保もこれからだ。》
《読書に困難が伴うのは視覚障害者だけではない。本のページをめくることができない上肢障害者や、字が読めない発達障害者もいる。そうした人たちの読書環境も整えなくてはならない。
読書は知識を増やすだけでなく、考える力を養い、感受性を豊かにする。社会参加の機会も生む。「誰もが化を享受できる社会」に向けて、国は施策の推進に力を尽くしてほしい。》
https://mainichi.jp/articles/20200724/ddm/005/070/074000c

◎日販が運営するWEBメディア「ほんのひきだし」は、2020年上半期(1月~6月)の「コミックス第1巻売上ランキング」を発表した。
第1位「100日後に死ぬワニ」(きくちゆうき/小学館
第2位 「Dr.STONE reboot:百夜」(原作:稲垣理一郎Boichi、ストーリー・漫画:Boichi集英社
第3位 「終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝」
   (作画:オノタケオ、原作:終末のワルキューレコアミックス
第4位 「魔界の主役は我々だ!」(漫画:津田沼篤、原案:西修、原作監修:コネシマ/秋田書店
第5位 「僕のヒーローアカデミア チームアップミッション」(あきやま陽光/集英社
第6位 「異世界賢者の転生無双~ゲームの知識で異世界最強~」
   (原作:進行諸島、作画:三十三十、キャラクター原案:柴乃櫂人スクウェア・エニックス
第7位 「遊☆戯☆王OCGストラクチャーズ」(佐藤雅史、デュエル構成ウェッジホールディングス集英社
第8位 「カッコウの許嫁」(吉河美希講談社
第9位 「落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~」
   (原作:白石新、漫画:けんたろう、キャラクター原案:魚デニムスクウェア・エニックス
第10位 「戦争は女の顔をしていない」
   (小梅けいと、原作:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、監修速水螺旋人KADOKAWA
https://www.nippan.co.jp/news/hikidashi_comic1st_20200721/

Amazonは、ビームスの監修・協力のもと、ちょっとスマートで、快適な夏のおうち時間を提案する動画「Amazon Devices meet BEAMS AT HOME VIDEO ~ビームススタッフによるAmazonバイス活用術~」を制作し、7月21日(火)より、ビームス公式YouTubeチャネル「BEAMSBROADCAST 」で公開している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001156.000004612.html

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7)【深夜の誌人語録】

戦略は作り話ではない。