【文徒】2020年(令和2)8月6日(第8巻144号・通巻1801号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】BLMと小沢健二「ラブリー」を巡って松尾潔が投げかけたツイート
2)【記事】大阪知事会見の波紋 新型コロナにはイソジンが効く!?
3)【記事】記者YouTuber・宮原健太、話題の「声かけ」ジャーナリズム
4)【本日の一行情報】
5)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】BLMと小沢健二「ラブリー」を巡って松尾潔が投げかけたツイート

この小沢健二のツイートが炎上した。
https://twitter.com/iamOzawaKenji/status/1287245014473379841
このことをきっかけに音楽プロデューサーの松尾潔小沢健二についてツイートを始めているのだが、これが非常に興味深い指摘に充ちている。最初のツイートは、これだ。
小沢健二さんのツイートが槍玉にあがっている。問題とされるのは、黒人社会、あるいは黒人化に対しての眼差しだ。
小沢さんと黒人化といえば、1995年のこのヒット曲を思い出す。クレジットにクラレンス・リードとウィリー・クラークの名がないことを知り腰を抜かした。》
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290467953398493185
《リードとクラークは、1971年発表のこの曲の作者だ。R&B/ソウルの古典であり、ヒップホップの定番ネタでもある。
JASRACには「ラブリー」は小沢さん単独作品として登録されている。生み出す富はリードとクラーク(とその遺族)には分配されていないと考えるのが自然だろう。》
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290471249840345090
ここで早とちりは禁物だ。松尾は小沢の盗作を槍玉にあげようとしているのではないことが、これからの投稿で明らかになっていく。
《「ラブリー」後に音楽制作を始めたぼくも、洋の東西を問わず昔の曲に想を得て新曲を作ることはままある。厳密に言えば、そうでないものはない。
だからこそ「化的搾取になってはいないか」と常に自問し、第三者にも訊ねてから作品を世に出す。結果出さないこともある。
小沢さんはどうなんだろう。》
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290475865600491522
小沢健二推しのブロガーの「こべに」が松尾の投稿を引用ツイートしている。
《なんで今の価値観で95年の話するんですか…???当時と今ではサンプリングや著作権の考え方とは違いますよね?95年の彼の言動は本件と無関係の話題でキャンセルカルチャーの一種ですよ。最新のアルバムの話ならまだしも。
これで何回目だ?この指摘》
マービン・ゲイのトリビュートに参加してることとか、NYでeclecticっていうアルバムをつくったこととか、過去に自分章で繰り返し論考を重ねていること、今回マイエさんの章を翻訳トライアルさせることでみんなに考えさせたこと、そういうのも含んで「黒人化への眼差しが問題」と仰ってるの?
https://twitter.com/kobeni/status/1290501172495753216
https://twitter.com/kobeni/status/1290506100609921024
松尾潔が「こべに」に次のようにリプライしている。
《ご指摘ありがとうございます。仰せの通り、当時20代の若者だった小沢さんが著作権に精通されていたとはぼくも思いません。
ですが現在もJASRACでは彼の単独作品として登録されています。この25年、クレジットと印税分配をアップデートしなかったのは彼の選択的意思決定であり、「今」でもあるかと。》
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290508720107995136
更に松尾はツイッターに次のように投稿している。
《25年前のクレジットの有無をいま持ち出すとは、という叱責を複数拝受。
アメリカ黒人の定番曲でも日本でバレなきゃオッケー」を過去に帰すことこそ、化的搾取や人種差別への無自覚な加担では。
著作権ビジネスの肝はクレジットだが、いつでも変更可能。現状を是とする権利者は変更しませんが。》
《若い方々はご存じないでしょうが、ぼくは当時US R&B/ヒップホップのライターとして現場に身を置き、最も新しい情報に触れていたひとりでした。
もちろん、1995年は既に「バレなきゃセーフ」では通用しない時代に突入していました。
同じ事務所の川勝正幸さんに請われて何度かご説明したものです。
《川勝さんから「KC(ぼくのことです)はオザケンとかどう思うの?歳もかわんなくてブラックミュージック好きも同じだけど」と訊かれて興味を抱き、初めてアルバムを買いました。
「すばらしいリリシストですね」と気づいた長所を伝えると「KCはLBじゃなくてFG系だからなぁ…」と微苦笑された記憶が。》
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290571976788987905
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290574464594239491
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290577263038103552
「囿曰 / yusak」がこれを引用ツイートしている。
松尾潔氏のオザケンツイに対する「散々言われてきたことなのに何を今更」とか「それ言ったら昭和の歌謡曲ほとんどNGでしょ」とかってツイート見かけたけど、BLMをきっかけに世界的な意識改革の節目を迎えてる今だからこそ、杜撰な権利意識もアップデートすべきということだなのでは。別問題ではない。》
https://twitter.com/saudadeyu/status/1290598935942201344
松尾がリプライしている。
アメリカの商業音楽には、(白人ミュージシャンに比して)著作権の知識や意識に乏しかった黒人の音楽が食い荒らされてきたという負の歴史があります。
日本の影響力あるミュージシャンが、無意識あるいは無自覚にでもその流れに加担しているとしたら、R&Bを愛するぼくは傍観者ではいられないのです。》
《誤解されている方も少なくないようなので言っておくと、ぼくは小沢健二さんを断罪するつもりは毛頭ありません。むしろ、杞憂であることを切に願っています。
楽家の偉大な創作物は、本人のいくつかの行動と言葉で台無しになってしまうことがある。
でも、逆にその価値を増すこともありますからね!》
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290608006011342850
https://twitter.com/kiyoshimatsuo/status/1290610702000852993
栗原裕一郎が松尾の一連のツイートを次のように説明する。さすが「〈盗作〉の学史」の著者である。
松尾潔さんの指摘は、これまでは「化の盗用」と見なされてこなかった日本人による黒人音楽の「盗用」が、BLM的認識の広がりと浸透で、そう見なされてしかるべき事態に変容したということだろう。BLMに日本人も当事者意識を持つべきだというなら、当然そういう話になってきますね。》
https://twitter.com/y_kurihara/status/1290854916760563712

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2)【記事】大阪知事会見の波紋 新型コロナにはイソジンが効く!?

朝日新聞デジタルは8月4日 19時10分付で「『うがい薬で唾液中のコロナウイルス減少』吉村知事会見」(本多由佳、小林太一)を掲載している。
大阪府大阪市、府立病院機構大阪はびきの医療センター(大阪羽曳野市)は4日、新型コロナウイルスの感染者に殺ウイルス効果のあるうがい薬でうがいをしてもらったところ、唾液(だえき)の検査で陽性となる割合が減ったとの研究結果を発表した。府などは肺炎などの重症化の予防につながる可能性があるとして、本格的な研究を始める。》
https://www.asahi.com/articles/ASN8465THN84PTIL01M.html
この朝日新聞デジタルの記事は、毎日新聞の記事と比較すると、ほとんど大本営発表に近いことがわかる。朝日新聞には「懸念」がないのだ。毎日新聞は8月4日21時15分付で「うがい薬でコロナ重症化抑制? 大阪知事が使用呼びかけ 専門家は懸念『害になりかねない』」(田畠広景、松本光樹)を掲載している。
大阪府などは4日、新型コロナウイルスの軽症患者に、消毒剤の一種、ポビドンヨードを含んだうがい薬でうがいを続けてもらったところ、唾液を使ったPCR検査で陽性になる割合が、うがいをしなかった患者に比べて低かったとする「研究結果」を発表した。吉村洋知事がうがい薬の使用を呼びかけ、各地の店頭からうがい薬が消えたが、専門家からは「使い方を間違えると害になりかねない。知事の勇み足だ」と懸念する声も上がっている。》
https://mainichi.jp/articles/20200804/k00/00m/040/278000c
朝日新聞デジタルは「懸念」を抱かないかわりに早くも買い占めが始まったことは報告している。
《会見で吉村知事は「買い占めはしないでください」と訴えたが、大阪市中央区のドラッグストアでは会見後の午後4時半過ぎ、イソジンを含むうがい薬を置く棚だけが空になっていた。男性店長は「1時間ほど前に売り切れました」。約30個あったうがい薬が10分ほどの間に売り切れたという。》
SNSには否定的な見解が並んだ。
小説家 王谷晶《イソジンに飛びついてしまうくらい今この国が不安に包まれてるわけですよね。仮にニュージーランドとか台湾とかでこのイソジン効く説流してもほぼスルーされると思う。日本は政府も大都市の首長も現実的な感染対策経済補償をほとんどしてないから、市民が不安になる。そこに元凶どもがつけこんでくる。》
《右手で殴ってきた相手に、左ででインチキ薬売りつけられてるようなものだ。イソジンを買いに走る人は責められない。殴って殴り続けて判断力を低下させるやつが悪い。》
https://twitter.com/tori7810/status/1290633210234171392
https://twitter.com/tori7810/status/1290633685100670976
批評家 若松英輔《「雨ガッパとうがい薬」は、衆愚政治の比喩だと、辞書にのるかもしれないな。》
https://twitter.com/yomutokaku/status/1290560402783236096
小説家 赤松利市《イソジン発言からの転売状況を見てテレビの影響の凄さを考えずにはいられないです。改憲案が国家を通過したら、国民投票に向けて与党勢力はプロパガンダ広告をテレビに垂れ流すに違いありません。制作プロの電通も全面協力するでしょう。大手プロダクションも協力します。暗澹たる気持ちになります。》
https://twitter.com/hZoImkE6gPbGnUs/status/1290854149270073346
落語家 立川談四楼《吉村洋大阪知事はみのもんただったんだね。コロナ対策にイソジンを推奨したらドラックストアの棚がカラになったってさ。もう医学的根拠なんてどうでもよく、テレビに出続けてる人の言うことは正解であり正義なんだね。大阪はあらためて凄い。「雨ガッパ松井と維ソ新吉村」の新コンビ名誕生を祝おう。》
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1290857167449231360
能町みね子《吉村イソジン知事マジでほぼトランプじゃん。イソジン飲んだほうがいいのでは。》
https://twitter.com/nmcmnc/status/1290548732312707078
がん研究者 大須賀覚《イソジン騒ぎはさすがに。。。
研究とはどういうもので、どう検討をしていかないと、正しい結論に至らないのか。とても基本的なことがまだまだ十分に理解されていないと感じました
全員が理解しないといけないわけではないですが、発信力のある人は理解している方と十分に内容の確認をして欲しいです》
https://twitter.com/SatoruO/status/1290624080719294465
浪速大学医学部病理学教授 仲野徹《大阪のワイドショーでの府知事発言。イソジンの生産ラインを増やすことを政府に話をつけている、ってホンマですか。
府民としても国民としても情けないわ、もう》
https://twitter.com/handainakano/status/1290578031971405825
小説家・医師 知念実希人《論が出たわけでもない、かなり杜撰な研究で出された仮説を知事が公式の場で発表するのは問題では……
そもそも、口腔内を消毒したあと唾液で検査をすれば陰性になりやすいのは当然の気が……》
《k値のときもそうだけど、大阪府は仮説に飛びつき過ぎのような気がします。
仮説はあくまで仮説で、しっかりとした研究で正しいと証明されるまで頼るのは危険だと思うんだけど……》
《うがい薬は咽頭痛を訴える患者さんに、痛みをとるためにアズノールうがい薬を出すくらいですね。
イソジンは刺激性が強く、炎症を悪化させる可能性もあるので、私はほぼ処方はしません。
まれに甲状腺疾患を悪化させたりもするし。》
《ひとつ大切なことを呟き忘れてました。
イソジンガーグル(ポビドンヨード入りうがい薬)は甲状腺疾患を持つ方の病状を悪化させることがあります。
また妊婦さんも胎児に影響がでる可能性があるので使用を控えた方が良いです。
妊婦さん、甲状腺疾患を持つ方はくれぐれもお気をつけください。
《この数時間、大量の医療関係者が『イソジンが新型コロナの重症化を抑止するかも』というメチャクチャな発表に対して、SNSお気持ちを表明している。
ただでさえ非常事態で医療従事者は疲れ切っているんだから、これ以上よけいな負担を増やさないで欲しいんだけど。》
《これでこの件について最後にしますが、
医療現場においてイソジンは手術の際、術野の消毒に使う大切な消毒薬です。
万が一、イソジンが不足して現場に回らなくなったら手術に支障がでかねません。
医療の質を守るためにも、マスコミ、政治家の方々には慎重な行動をお願いしたいです。
切実に。》
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1290575160945176577
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1290584996189573120
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1290586275674652675
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1290595521862787073
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1290602013311381505
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1290617674855194625
大阪府知事・吉村洋の連続ツイートも読んでおこう。強気である
《ポピドンヨードの公表資料です。臨床研究をしたのは松山医師。阪大系の先生で最近まで藤田医科大教授、現在、府立病院機構の次世代創薬センター長。詳細は下記の通りですが、うがい群と非うがい群の毎日のPCR検査は起床時のうがい前に実施。うがい後に検査ではありません。》
《ポピドンヨードの効能としてコロナに効くとは薬事法上も言えません。松山先生の臨床研究成果の公表です。今後、大阪のホテル療養者向け第二次の大々的臨床研究にも府は協力します。新薬でもなく、昔からあるうがい薬、試す価値はあると思ってます。用法用量はお守り下さい。医薬品の転売は犯罪です。》
《ちなみに、また吉村がおかしなこと言い出してるとネット上の大批判がありますが、構いません。松山先生の研究成果を信じて頂かなくても構いません。大阪の社会経済に壊滅的なダメージを与え、府民の健康と命の脅威となってるコロナから、なんとか府民を守るべく、今後もありとあらゆる努力をします。》
《なお、7月8日にシンガポール国立大学が、ポピドンヨードに新型コロナの抗ウイルス効果があると発表されていますが、これは試験管による研究結果だと聞いています。人に対して臨床研究をしたのは松山先生が世界初です。府立病院機構はびきのセンターは、他にも様々なコロナの臨床研究を実施しています。》
《今回のポピドンヨードのうがい薬の臨床研究をされた松山先生の詳細です。》
https://twitter.com/hiroyoshimura/status/1290607845214281728

https://twitter.com/hiroyoshimura/status/1290616886191771648
スポーツ報知は8月5日付で「吉村洋大阪府知事の発言でイソジン買い占め危機…コロナにはポビドンヨード含むうがい薬使用を呼び掛け」を掲載している。
《会見後、府の担当者は「エビデンス(根拠)はない」と明言。松山氏も取材に「呼び掛けは政治の判断」とした。NPO法人臨床研究適正評価教育機構の桑島巌理事長は「科学的とは言い難い。始めてしまった呼び掛けを止めろとは言わないが、きちんとエビデンスを集めるための研究も進めるべきだ」と話している。》
https://hochi.news/articles/20200804-OHT1T50310.html

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3)【記事】記者YouTuber・宮原健太、話題の「声かけ」ジャーナリズム

日本共産党が「ABEMA TIMES」の記事をこんな具合に引用ツイートしていた。
《『記者から重ねて「諸課題を整理してる場合じゃないですよ!感染者増えてますよ!逃げないでください!」との声が飛ぶ中、安倍総理は記者団の前を後にした』
「諸課題を整理した上でしっかり相談をしていきたい」臨時国会召集について安倍総理(ABEMA TIMES)》
https://twitter.com/jcp_cc/status/1290601795102760961
毎日新聞記者でYouTuberの宮原健太がこれを引用ツイート
《この記者が私です。》
https://twitter.com/bunyakenta/status/1290602057519394816
どういうことなのか?宮原はツイッタ―で次のように説明している
臨時国会の早急な開催を拒否している政府与党に痺れを切らし、担当外なのですが(社内の了承を貰い)官邸で先ほど安倍総理に「臨時国会を開かないのか」と声かけして3、4問やり合いました。総理は「諸課題をしっかりと整理した上で対応します」と答えるのみ。》
《続けて「すぐ開く必要があるんじゃないですか?諸課題整理している時間ないですよ!感染者増えてますよ!しっかりと国会で説明する必要があるんじゃないですか?逃げないで下さい、総理!」と声をかけ続けましたが、無視して官邸を出ました
。未だに課題整理で国会を開けないなんて論外だ。》
《後で(明日ぐらいに)やりとりの全音声を私のyoutubeチャンネルに解説もつけながらアップしたいと思います。政府のコロナ対策が迷走している今、安倍政権を厳しく追及しなければなりません。》
https://twitter.com/bunyakenta/status/1290598900449984512
https://twitter.com/bunyakenta/status/1290598902287147008
https://twitter.com/bunyakenta/status/1290598904728154112
朝日新聞SF支局長・尾形聡彦は宮原を評価する。
《毎日・宮原記者のこうした声かけ、立派だと思います。ホワイトハウスの記者の間ではこうした質問を“シャウト”と呼び、WHの米メディアの担当記者たちが日常的にやっていることです。担当外の宮原記者だけでなく、官邸の総理番やキャップ・サブの記者たちが日々やるべきことで、もっと緊張感が必要です。》
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1290643871689564166
清水潔のツイート。
《「感染者増えてますよ!逃げないで下さい、総理!」
いいねえ。
この数年の間に記者になった若い人は、こんな声に驚くかもしれないが、これが権力に対する本来のジャーナリズムの姿。後に続いてください。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1290843007130800128
こんな程度で絶賛されてしまうほど、日本のジャーナリズムは民主主義というスケールからすれば遅れているのだろう。

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4)【本日の一行情報】

佐々涼子のツイート。
《最近、地元の駅にも横浜駅周辺にもホームレスの人が増えた。先日は、フィリピンからの留学生だという女の子にお菓子を買ってほしいと頼まれた。一袋買って開けてみると焼いたマシュマロ。ショッピングモールの服は半額の投げ売り。でも人はまばらだ。街の雰囲気が変わってきた。》
https://twitter.com/ryokosasa1/status/1290599107216568321

桑田二郎が7月2日、老衰のため死去。85歳。私の世代だと「8マン」だ。これが団塊の世代になると「月光仮面」だろう。「週少年マガジン」を支えた作家である。
https://mainichi.jp/articles/20200804/k00/00m/040/240000c
伊藤霊一のツイート。
《若い絵師さんにこそ知ってほしいのだが、桑田二郎先生は天才なのだ。少ない線で肉体を描き切るデッサン力。色気のある墨ベタ。鞭のようにしなやかなペンタッチ。まさに漫画芸術である。もちろんストーリーの面白さは言うまでもない。知らなかった人は、ぜひ手に取ってみてほしい。合掌。》
https://twitter.com/Ryou_I_01/status/1290617703456100353

◎ショートムービープラットフォーム「TikTok」(ティックトック)は、国内外の大手メディアと連携し、正確で信頼できるニュースコンテンツを届ける「#TikTokでニュース」を8月3日より開始している。これに参画したメディアは次の通りだ。
朝日新聞デジタルAFPBB News、FNNプライムオンライン、KYODO NEWS、時事通信ニュース、TBS NEWS、テレ朝news、日テレNEWS、BBC NEWS、毎日新聞、ロイター。
アメリカでの大騒ぎが報道されていたが、ここに参画したメディアは、中国の「TikTok」と組むことに危惧は抱いていないようだ。産経新聞と深い係わりのあるフジテレビも参画しているし、また欧米のメディアも「TikTok」に神経質になっているわけではないようだ。
https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-launches-tiktok-news
一方、埼玉県と神戸市は「TikTok」の使用を中止した。産経新聞は8月4日付で「<独自>TikTok利用、埼玉県と神戸市がストップ 対中国安保への不安に配慮 大阪府広島県も慎重に対応」を掲載している。
《安全保障上の懸念からトランプ米政権が運営規制に動いている中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」をめぐり、運営会社と連携協定を結んでいた埼玉県が7月、情報発信などでのアプリの使用を止めていたことが4日、分かった。同じく協定を結んでいた神戸市も、ティックトック上の公式アカウントを3日に止めた。いずれも、住民の間で強まる対中国安保への不安や情報流出への懸念に配慮した。》
https://www.sankei.com/west/news/200804/wst2008040016-n1.html
大阪府も連携協定を結んだままである。ベストセラー作家の百田尚樹がツイッターで言い放つ。
大阪府TikTokとの提携をやめなければ、大阪都構想を応援するのは考え直すことしよう。
愛する大阪を中国の植民地にはしたくないからね。》
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1289757170179792897

双葉社は「クレヨンしんちゃん」連載開始から30周年!「新クレヨンしんちゃん」も10周年!この二つの周年を記念する「クレヨンしんちゃん原作30周年プロジェクト」を、「Love family,Love friends,Love earth!!」という三つのLOVEを合言葉にしてスタートさせた。
月刊まんがタウン」9月号(8月5日発売)から、新エピソードシリーズを開始し、「新クレヨンしんちゃん」最新第10巻をはじめ、「クレヨンしんちゃん大全2020年増補版」、「野原ひろし 昼メシの流儀」最新第7巻など関連書籍が続々発売される。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000191.000014531.html

◎ヤフーとLINEの経営統合は2021年3月になる。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2008/03/news131.html
この経営統合がわが国のプラットフォーム・ビジネスのガラパゴス化を誘引しないことを祈るばかりである。

◎東京都議会議員上田令子は自らのブログ「お姐が行く!」に8月3日付で「感染拡大防止協力金博報堂様へのお支払いは〆て88億円余!」をエントリしている。
《感染拡大防止協力金は、申請書受付から支払いまで全て東京都及び東京都職員でやっているわけではありません。
コールセンターの運営、専用ポータルサイトの構築・運用及び申請書類の審査やデータ化などの経費が発生しており、これらについては、博報堂に「委託」しております。
この「委託料」がナンボかかるのか、事業開始から静かに注視しておりました。》
博報堂等にお支払いした委託料合計は!! 〆て
88億7100万円!!》
《なんと、88億円とは…あまりの巨額に腰がぬけました。総額の5%が「委託費」であり、小池知事の遅きに失したコロナ対策の穴埋めをするかのようにバンバン広告を打って受注をしていた広告代理店にまたもや支払ったのか…》
http://blog.livedoor.jp/edomam/
広告業界的にいえば、10%すら抜けないビジネスということになるのだうが、この都議のような見方も少なくはないのだろう。そうであれば透明性を高められるとこまで高めることが必要となって来るのだろう。

毎日新聞は8月4日付で「NHK拡大路線から転換 総務相『改革』要求、民放『肥大化』批判受け」(松尾知典)を掲載している。放っておくとNHKは肥大化するばかりなのだ。
NHKの受信料収入は近年、大きく伸びていた。17年末に最高裁が受信料制度を「合憲」と判断したことなどを追い風に、18年度には過去最高の7122億円を記録。受信料値下げの影響で19年度はやや減収して7115億円となったが、受信料の支払率は過去最高の83%に達した。潤沢な財政状況を背景に、民放を圧倒する大型番組の制作や同時配信などの事業を拡大するなど、民放からは「肥大化」との批判が絶えなかった。政府関係者は「こうした声もあって高市氏のNHK改革への真剣度は高い」と明かす。》
https://mainichi.jp/articles/20200804/k00/00m/040/279000c
衛星放送とAMラジオ放送のチャンネル数を削減するそうだが、何よりも受信料の抜本的な見直しが必要なはずである。

◎「サントリー天然水ではじめよう!ゆる備蓄!! キャンペーン」が始まっている。こういう社会的な意味をもったキャンペーンは今後ますます増えよう。
https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF1031.html?fromid=top
https://www.suntory.co.jp/water/tennensui/campaign/yurubichiku/

紀伊國屋書店は、ネットアドバンスの新商品「ジャパンナレッジSchool」の販売について代理店契約を締結した。
https://kyodonewsprwire.jp/release/202007282452

三菱一号館美術館は、4月6日に開館10周年を迎えたことを記念して、角田光代に同館のブランドスローガン〈新しい私に出会う、三菱一号館美術館〉より〈新しい私に出会う〉をテーマに短編小説の執筆を依頼した。
第一話は「新しい私書店 通信vol.3」(無料)内で先行して公開しているが、紙のリーフレットとして同館と連携している紀伊國屋書店 大手町ビル店・丸善 丸の内本店において8月6日より配布を開始する。あわせて、紀伊國屋書店 大手町ビル店、丸善 丸の内本店では、角田光代の著作や、おすすめ書籍をセレクトして「リアル・新しい私 書店」(8月6日~8月27日)も展開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000030575.html

小学館は大人女子向けの漫画誌姉系プチコミック」のリニューアル新装刊号(9月号)を5日に発売した。
https://www.oricon.co.jp/news/2168676/

藝春秋は、馳星周直木賞受賞作「少年と犬」の7刷(3万部)を決定。累計発行部数は21万5000部となった。まだ伸びるような気がする。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000043732.html

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5)【深夜の誌人語録】

小さければ小さいほど大切に育てたい。