【文徒】2020年(令和2)8月13日(第8巻148号・通巻1805号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】学賞受賞者輩出する名伯楽・根本昌夫「小説教室」
2)【本日の一行情報】
3)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】学賞受賞者輩出する名伯楽・根本昌夫「小説教室」

春オンライン」は8月10日付で「『小説家になるとは思っていなかった』新芥川賞作家・高山羽根子を支えた“意外なクラスメート”」を発表している。高山羽根子は2018年芥川賞を同時受賞した若竹千佐子と石井遊佳と同じく根本昌夫の社会人向け章教室に通っていた!
https://bunshun.jp/articles/-/39540
オール讀物新人賞を同時受賞した佐々木愛と嶋津輝も根本の教室に通っていた。2019年11月5日に発表された「〈座談会 新人賞必勝法!〉オール讀物新人賞受賞までに学んだこと 根本昌夫×佐々木愛×嶋津輝」から根本昌夫の発言を拾ってみた。
《根本 しかも、今はリピーターが多くて、みんな辞めないんです。私の小説講座では、受講生に小説を提出してもらって、それを皆で合評します。小説を出すのは任意で、テーマも自由。皆さん各自のペースで提出します。嶋津さんは、5年くらい通いましたよね。》
《根本 私の教室は、いわゆる小説の手ほどきはやらないんです。もちろん下手な人もいるわけですが、突然上手くなったりすることがある。その突然がいつくるかはわからなくて、2ヵ月後かもしれないし、10年後かもしれない。その面白さはありますね。》
《根本 講座では、生が提出した作品を読むほかに、作家の小説も読んでもらって合評するんです。テキストとして使っているのは、新潮庫創刊以来の100年間の中から選んだ短編が収録されているアンソロジー「日本学100年の名作」。全10巻で、時代順に収録されているのを、第10巻から遡るようにして使っています。これなら、純学もエンターテインメントも入っているし、いろんな作家の作品が読めるので、生の反応もいいんですね。私は、読むことと書くことは同じで、小説を書くためには小説を読まなければと、ずっと言い続けています。》
https://books.bunshun.jp/articles/-/5091
周知のように根本昌夫は「海燕」や「野性時代」の元編集長である。根本の「[実践]小説教室」は河出書房新社から刊行されている
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309026633/
「構造素子」(早川書房)の樋口恭介が「[実践]小説教室」を絶賛している。
高山羽根子さんを輩出した(小説教室で教えていた)ということで最近よく名前を見かけるようになった根本昌夫氏の『[実践]小説教室』をKindleで読んでいるが、あまりにもいいので紙でも購入してしまった。具体的な内容や事例にピンとこないものもあるけど、論点の出し方の「わかってる人」感がすごい。》
https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1293322559681830912
枡野浩一のツイートで知った、これは根本の発言だけれど、いや、本当にそうだよね。
《だから、あの作家はオレが育てたんだ、なんて威張る編集者はろくなものじゃないでしょうね。というのも、育てたかもしれないが、見方を変えれば潰してしまった作家の数の方が普通は多いはずですよ。》
https://twitter.com/toiimasunomo/status/179665323077812226
毎日新聞は2月21日付で「小説は書き手の本質さらす 吉本ばななさんらを育てた名編集者 根本昌夫さん」を掲載している。
《純とエンタメの境界は「昔より曖昧になったけど、哲学か物語かっていうこと。人間とは何かという要素が多いのが純学で、物語が強いのがエンタメです。優劣はなく、どちらにもいい小説があるということです」。
さらにこう続ける。
「小説を読むと、作者の思想はこんなものか、読んできたものはこの程度かとわかっちゃうんです。だから僕は最初からエンタメを書くのは難しい、自分の知っている仕事やお金、自分自身を素材にして書いた方がいいと教えています。やはり人は自分が知っていることしか書けないもので、背伸びして未知のことを書いてもダメなんです」》
根本は、こうも言っている。
《「僕は編集者だから、この人が本当は何を書きたいのかということはわかる方だと思います。すると、書いているものと書きたいものとの距離がわかり、それを埋める手伝いをしているんです。その人が伝えたいことに、その人自身がどうすれば近づけるかということです」
自分が何を書きたいのかわからない人が結構いるということか。「ほとんどそうじゃないですか。それがわかったら、現役の作家も含め、みんないい小説を書いているはず」と笑った。》
https://mainichi.jp/articles/20200221/dde/012/040/020000c

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2)【本日の一行情報】

◎「ハフポスト日本版」は8月12日付で「『#周庭氏の逮捕に抗議します』がTwitterでトレンド入り。抗議のうねりは日本でも『対岸の火事ではない』」を掲載している。
《周庭さん逮捕の報道を受け、Twitterには抗議の声が殺到ハッシュタグ「#FreeAgnes」「#周庭氏の逮捕に抗議する」が「日本のトレンド」入りするなど大きなうねりとなっている。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f31df84c5b6960c066b2efb
毎日新聞台北特派員・福岡静哉がツイートしている。
《旺角でリンゴ日報のジミー・ライさんの保釈を待っていたら、大埔で周庭さんが釈放されるとの情報が。タクシー飛ばしてもらい何とか間に合いました。
ともかく釈放されて良かった。
その後、ジミーライさんも12日未明に保釈されました。》
《保釈後の記者とのやり取りの詳報です。「日本人の皆さんが(#FreeAgnesという)ハッシュタグを私のために作ってくれたと聞きました。いろんな支持を頂き本当にありがとうございました」(本より)》
https://twitter.com/fukuokas1/status/1293237101492760576
https://twitter.com/fukuokas1/status/1293245450762383360
毎日新聞は8月12日付で「保釈の周庭氏、欅坂46『不協和音』脳裏に 『これからどんどんつらくなるかも』」を掲載している。
《これからは国際社会との連携に参加できませんが、香港人の一人として、引き続き、香港の民主化と自由のために闘いたい。今回の逮捕は本当に怖かったし、今回の罪も今まで私が逮捕された4回の中で一番、重かった。拘束されている時にずっと(女性アイドルグループ「欅坂46」が「最後の最後まで抵抗し続ける」などと歌う)「不協和音」という日本語の歌の歌詞が、頭の中に浮かんでいました。》
https://mainichi.jp/articles/20200812/k00/00m/030/006000c
ふるまいよしこがツイートしている。
《今見たある香港人ジャーナリストの昨日の総括。「我われはジミー・ライがいつか捕まるのではと心配していた。でも、警察の目標はジミー・ライという著名民主派ではなかったんだ。彼らの目標はジミー・ライが率いているメディア「アップルデイリー」だった。だから派手に一部メディアに取材を許し、》
《その現場取材を許したことは、まるで警察がメディアに与えた恩寵のような物言いをした…だが、考えても見ろ、外国メディアにとってすれば、ジミー・ライって人はただの現地有名人だが、メディア摘発となれば世界中が騒ぐ。メディアを当局が創作したと慣れば世界的大ニュースだ」》
《…いやマジそうなってるわ、BBCもNYTも。「アップルデイリー」が捜索され、「ネクストメディア」の経営陣がごっそりと逮捕されたことは、海外メディアでは大きく報道されている。アグネスが、アグネスが、って言ってんのは日本のメディアだけ。
《……まぁ、彼はそれでも「アグネスが逮捕されたことで事態は日本でも大きな注目を浴び、非難を巻き起こした。そしてファイブアイに加わって当局の譴責を始めるはずだ」と言ってたけどね。》
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1293084534859132929
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1293084923687968774
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1293085418993283072
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1293085723302666240

◎「週刊少年ジャンプ」(集英社)の公式サイトは8月10日付で「『アクタージュ act-age』連載終了に関するお知らせ」を発表している。
《去る8月8日、『アクタージュ act-age』の原作担当であるマツキタツヤ氏が逮捕されました。
編集部ではこの事態を非常に重く受けとめて、事実確認のうえ、作画担当の宇佐崎しろ先生と話し合いを持ちました。その結果、『アクタージュ act-age』の連載をこのまま継続することはできないと判断いたしました。
8月11日(火)発売の「週刊少年ジャンプ36・37合併号」の掲載をもって、連載終了といたします。
これまで多くの読者の皆様に応援していただいた作品をこのような形で終了することになり、編集部としても非常に残念でなりません。しかしながら、事件の内容と、「週刊少年ジャンプ」の社会的責任の大きさを深刻に受け止め、このような決断に至りました。
ご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます
編集部はもとより、宇佐崎先生は断腸の思いをなさっていますが、先生をサポートし、また作品を作っていけるよう励んでまいります
なお、コミックス等の関連刊行物やイベント等各種企画につきましては、関係各所とも協議のうえ、決まり次第お知らせいたします。
https://www.shonenjump.com/j/2020/08/10/200810_oshirase001.html
ホリプロは公式サイトで8月11日に「舞台『アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~』ならびに ヒロイン『夜凪景』役 オーディション中止のお知らせ」を発表している。
《今月8日に『アクタージュ act-age』の原作担当であるマツキタツヤ氏が逮捕された事を重く受けとめ、関係各所とも協議した結果、2022年に開催を予定しておりました 舞台「アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~」の上演、ならびに現在進行中のヒロイン「夜凪景」役 オーディション、双方の中止を決定致しました。
弊社としても舞台ならびに本オーディションがこのような形で終えてしまう事は残念でなりません。
応募者の皆様、そして2022年の舞台を楽しみにされていた皆様には心苦しいばかりではございますが、ご理解を賜ります様、何卒宜しくお願い申し上げます。》
https://www.horipro.co.jp/
スポーツニッポンは8月11日付で「原作者逮捕の漫画『アクタージュ』22年の舞台化&ヒロインオーディションも中止『残念でなりません』」を掲載している。
《舞台版は11年に“演劇界の芥川賞”と呼ばれる岸田國士戯曲賞を受賞し、国内外から高く評価される劇作家・演出家の松井周氏(47)が手掛け、オーディションを開催。オーディションは7月26日、第1次選考の通過者に第2次選考の案内をメール配信。グランプリはヒロイン役で舞台デビュー。ホリプロインターナショナルと専属契約を結ぶ“ビッグプロジェクト”だった。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/08/11/kiji/20200809s00041000272000c.html
松井周がツイートしている。
《被害者の方のケアが大事なので、今は事実を受け止めるのみです。オーディションに応募してくださったみなさま、いつかどこかの現場でお会いしましょうね。松井》
https://twitter.com/sample_net/status/1293163472763510784
それにしても信じられなないことも起きている。「J-CASTュース」は8月11日付で「漫画『アクタージュ』が大量転売 原作者逮捕で高騰、ファン『呆れた』『怒りしか湧かない』」を公開している。
《そんな中、メルカリではアクタージュの単行本を通常の値段よりも高額で転売する人が続出している。集英社の公式サイトによるとアクタージュの定価は440円+税だが、1冊2000円の値がついている物や、1巻から12巻までの全巻セットには8700円の値がつく物も確認された。
ツイッターではこの事態に対して「異様すぎる。まだ書店行けば残ってるとこあるのに...」「メルカリでアクタージュが出品されまくってて呆れた」「高値で転売されてて怒りしか湧かない」などのコメントが寄せられている。》
https://www.j-cast.com/2020/08/11391937.html?p=all

◎今年5月に主婦の友社から発売された「働く母の暮らしマネジメント」が重版出来。忙しい13名の「働く母」たちの、リアルな暮らしマネジメント術を紹介した一冊だ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001323.000002372.html
実用書の「実用」の内容は時代とともに変化する。家事分担の実用書ってあるのかな?

◎「マネーポストWEB」が8月9日付で発表している「コロナ政策に憤慨する63才女性『ゴーだのステイだの私ら犬か?』」ってキレキレの良記事ではないか。
《ヘンといえば国民への伝え方っていうか、あおり方がヘンよ。「ゴー」だの「ステイ」だの「ホーム」って、私ら飼い犬ですかい?
国民1人あたり10万円を投げて寄越してからのご主人様っぷりといったらないよ。対策の仕方も、選ぶ言葉も投げやりだし。しかも、このご主人様は責任という二字がちらつくと、すぐに「専門家の意見」に逃げちゃう。
専門家の意見を聞いて判断して、その結果の責任をとるのが仕事でしょうが。「Go To トラベルキャンペーン」で感染者が全国で増加したらどうするのよ。「アイムそうりー」じゃ済まないからね。》
https://www.moneypost.jp/692261
これを書いているのは「女性セブン」の名物記者・野原広子(63才)だという。こういう「私」に引き寄せた記事は、まさに熟練工体によってこそ可能なのであろう。「女性セブン」8月20・27日号に掲載された記事とのことだが、女性週刊誌のジャーナリズムとしての実力を見せつけてくれる。立石泰則もツイッターで《久しぶりに痛快な記事だった。絶対に新聞には載らないし、新聞記者には書けないセンスのいい記事》だと評価している。
https://twitter.com/yasunori10514/status/1292904243708350465

◎ボイスメディア「Voicy」と「藝春秋」は、9月3日(木)、オンライン朗読会「聴く学」を共同開催する。「Voicy」パーソナリティで、「藝春秋channel」でも朗読を担当する女優の日比美思が、心に傷を負った元地下アイドルがラジオパーソナリティとして成長していく物語「どうかこの声が、あなたに届きますように」(浅葉なつ)を朗読する。日比と「藝春秋」編集部の村井弦による作品にまつわるトークや、作者の浅葉なつの電話出演なども予定されている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000021111.html

森見登美彦の「四畳半神話大系」がアニメ化されるに際して脚本を書いた上田誠が大学生時代に書いた「サマータイムマシン・ブルース」と「四畳半神話大系」を森見が合体させて完成させたコラボ小説「四畳半タイムマシンブルース」(KADOKAWA)が売れているようだ。
https://kadobun.jp/special/yojohan-timemachine/
8月11日と8月12日を行き来する青春譚ということもあって8月12日に衝動買いした。

山陽新聞デジタルは8月10日付で「高梁市図書館 入館者200万人突破 カフェ、書店併設 3年半で達成」を掲載している。
岡山県内の公立図書館初の民間運営施設として2017年2月にオープンした高梁市図書館(同市旭町)の入館者が10日、200万人を突破し、記念セレモニーが行われた。》
《同図書館は市が約20億円かけて整備したJR備中高梁駅に隣接する複合施設に入居。レンタル大手TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(本店・大阪)が、併設のカフェや書店などとともに年中無休で運営している。蔵書数は14万5千冊。昨年度は56万5318人が訪れ、貸出冊数は20万3108冊だった。》
https://www.sanyonews.jp/article/1040369

◎世界化ホールディングス傘下のBeginは、8月5日(水)より雑誌「Begin」の公式YouTubeチャンネル「BeginTube」をスタートさせた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000886.000009728.html

◎「聯合ニュース」は8月10日付で「韓国発の漫画配信『ピッコマ』 日本で非ゲームアプリの売り上げ1位」を配信している。
カカオジャパン(東京都港区)によると、ピッコマはアプリ配信ストアの「グーグルプレイ」と「アップストア」で、7月の日本の売り上げランキング(ゲームアプリを除く)首位となった。両ストアの世界の売り上げランキング(同)では12位だった。》
《ピッコマは今年4~6月期の取引額が前年に比べ2.5倍に増加した。2019年10~12月期から今年4~6月期まで、3四半期連続で営業黒字を計上している。》
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200810001700882

小学館の漫画アプリ「サンデーうぇぶり」は、高校野球の交流試合開催予定期間の8月10日(月)から17日(月)に合わせて、高校球児たちの青春を描いた国民的漫画「タッチ」全257話を無料で公開している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000787.000013640.html

◎大坂日日新聞は8月11日付で「『記憶を記録に』33年 『貴重な投稿に感謝』」を掲載している。
大阪市天王寺区の出版社新風書房(福山琢磨代表)から戦争体験集「孫たちへの証言」の第33集が発刊された。これまで福山代表(86)が中心となり、約2万500編もの投稿から約2600編の証言を活字に残してきたが、投稿数の減少や自身の健康上の配慮から戦後75年の今年で最終集とした。》
https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/200811/20200811027.html
「今後は未掲載となったすべての投稿をデータベース化する作業が控える」そうだ。

◎日本雑誌広告協会は、「電子雑誌広告取引におけるガイドライン」の改訂版を発表した。
電子雑誌は次のように定義する。
《・出版社により制作された紙媒体の定期刊行物の誌面データを活用し、インターネット等を通じてスマートフォンタブレットなどの電子端末で誌面の再生を行うと同時に、その発行物の誌名や表紙デザイン、目次等、当該の発行物として認識しうるものを電子雑誌と規定する。
また、出版社を販売元とする個別販売電子雑誌、読み放題サービスなど出版社外のコンテンツプロバイダーが行うものも含める。その際は誌面デザインを基本とし、当該の紙の発行物として認識できるものを指す。誌面データの一部を切り出して活用するマイクロコンテンツについては含まず、今後の議題とする。
・紙媒体を伴わず、電子端末を用いて再生される刊行物で、ユーザインターフェイス等が上記定義と同一と考えられるものについても電子雑誌と規定する。》
電子雑誌広告は次のように定義する。
《・電子雑誌における広告について、その頒布方法・広告再現性・電子雑誌の多様性に鑑み、紙媒体の本誌とは異なるものと捉える。ただし、掲載基準等の基本的な考え方は原則本誌に準じる。その広告は予約型・運用型に大きく分類され、広告の仕様については電子雑誌原稿の掲載以外に動画・音声・バナー広告他といった表現手法を組み込めるものとし、さらにリンク機能・ダイナミッククリエイティブ・ネットワークなどインターネット独自での機能も織り込んだものとする。》
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000063507.html

白泉社が運営する、700万DLの総合エンタメアプリ「マンガPark」の3周年を祝して企画された「少女マンガ 夏の陣!」は早くも第4弾となり、「覆面系ノイズ」と「お迎えです。」が全話無料で提供されている。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000046848.html

◎9月3日、ぴあより「ゾンビランドサガぴあ」が発売されるが、フランシュシュ×でんぱ組.incコラボ楽曲「ゾンビランドDEMPA!!」CD封入が決定した!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001619.000011710.html

◎「第42回ぴあフィルムフェスティバル」が、9月12日(土)から東京・国立映画アーカイブにて、開催される。新型コロナウィルス感染予防のための消毒や検温、換気を徹底し、定員数を約3分の1に制限し、ソーシャル・ディスタンスを確保して実施するそうだ。広告業界に身を置くのであれば、ロイ・アンダーソンの特集上映には注目せざるを得まい。カンヌ国際広告祭で8度もゴールドライオンを受賞している。
https://ure.pia.co.jp/articles/-/796206
https://pff.jp/42nd/lineup/roy_andersson.html
こんなCMを撮っている。
https://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_4.html

産経新聞は8月11日付で「小説アプリ『LINEノベル』利用者増えず1年で終了 その誤算とは?」を掲載している。
《LINE側も、LINEノベルの仕組み作りに、漫画アプリの手法を取り入れた。例えば、1冊の作品を1話、2話と複数の話数に分割して配信。通勤などの隙間時間に楽しめるように、1話ごとの字数を2000~3000字程度に収め、スマホ画面に適した横字掲載を試みた。
ところが、こうした手法は、すでに書籍化された小説の配信には不向きだったようだ。サービス開始以降、ユーザー数が想定より伸びず、出版社側の売り上げは「作家に説明できないくらい、まったくもうからなかった」(大手出版社)。》
https://www.sankei.com/life/news/200811/lif2008110001-n1.html

共同通信は8月11日付で「NYタイムズ、電子版専用に?」を配信している。
《米紙ニューヨーク・タイムズのトンプソン最高経営責任者(CEO)は10日の米CNBCテレビの番組で、紙媒体の発行は20年後には終了する見通しを示した。スマートフォンやパソコンで読む電子版の購読者を増やす戦略に特化するとみられる。》
https://www.47news.jp/5123065.html
日本はメディアのガラパゴス大国になる可能性がある。世界から置いてけぼりを喰らうということだ。

◎「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」は、毎週月曜日に東京新聞との紙面連動企画を実施している。
https://www.tbsradio.jp/508228

◎「ハフポスト日本版」は8月11日付で「TwitterとTikTokに合併の可能性?ビル・ゲイツ氏は売却強制を強く批判」を公開している。
Twitterツイッター)はTikTokとの合併の可能性について中国の有力テクノロジー企業、Bytedance(バイトダンス)と予備的話し合いをしているとWall Street Journalが報じた。TikTokトランプ大統領の「売却かさもなければ禁止」という圧力に対抗する措置を探っている。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/tiktok-twitter-billgates_jp_5f320987c5b64cc99fdd2873

◎「DIGIDAY日本版」は8月11日付で「Facebook 広告のボイコット、終了のお知らせ:大手広告主のマーケティング予算、今後の使い方 ...」を掲載している。
《ボイコットをもってしても、Facebookの広告事業にとどめを刺すことはできないようだ。ボイコットが7月31日に公式に終了したのちも、一部のFacebook広告主は出稿の停止を継続する意思を表明している。しかし、売上の低下が同プラットフォームのバランスシートに影を落とすことはほとんどなさそうだ。》
https://digiday.jp/platforms/as-the-facebook-boycott-ends-brand-advertisers-are-split-on-what-happens-next-with-their-marketing-budgets/

◎「SankeiBiz」は8月12日付で「電子図書館、“密”回避で盛況 開設自治体5%、普及の契機」を掲載している。
《緊急事態宣言が出ていた4、5月が特に顕著で、図書館運営最大手の図書館流通センター(東京)によると、78自治体が利用する同社の電子書籍貸し出しシステムで、5月の貸し出し実績が前年同月比5.3倍の8万5392件だった。6月以降も前年を上回る傾向が続いているという。》
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200812/mca2008120500002-n1.htm
電子図書館のニーズは間違いなく高まっている。

澁澤龍彦の遺作「高丘親王航海記」を「月刊コミックビーム」で近藤ようこが漫画化しているが、待望のコミックスが9月12日に発売される。
https://comicbeam.com/product/takaokashinno/
https://www.kadokawa.co.jp/product/322005000424/
解説を書いているのは巖谷國士、こうツイートしている。
近藤ようこさんの『高丘親王航海記』(澁澤龍彦原作)第一巻の巻末解説は1000字オーバーの原稿になったが、受けいれてもらえてひと安心。9月の発売に合わせて5日から21日まで、表参道ビリケンギャラリーで原画展を開催する、との新情報が入った。コロナ状況によるが、森からでも行きたい。》
https://twitter.com/papi188920/status/1293433149729341440

◎日刊スポーツは8月11日付で「吉村知事『軽々に』インサイダー疑惑に語気荒げ反論」を掲載している。
《ネット上での「インサイダー疑惑」の発端は、9日のTBS系の情報番組「サンデー・ジャポン」に出演したタレントで演出家のテリー伊藤(70)が、吉村知事の「うがい薬会見」を生中継した4日の日本テレビ系の情報番組「ミヤネ屋」を出演していたことを明かした上で、「(発表内容を会見の)1時間半ぐらい前に知ったんです」「ってことは、これをいま買っておけばいいなと思って、場合によっては、薬メーカーの株価も変えるなって、一瞬頭に入った」「でもね、やめたんです。インサイダー取引みたいな感じで、僕の立場でそれをやるのは申し訳ないなと思って、やらなかった」。その後、SNSでは「事前に一般人にイソジン情報漏らしているじゃないか」などと大きな波紋が広がっている。
情報の共有について吉村知事は改めて「国、製造会社4社、役所のごくわずかな職員、研究をやっている方。メディアに伝えることはないです」と説明した。》
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202008110000598.html
デイリースポーツは8月12日付で「吉村知事『インサイダー』投稿削除求め警告 『テリー伊藤さんがTV発言撤回された』」を掲載している。
《吉村知事はツイッターで「テリー伊藤さん自身が、TVでの発言を撤回されています」としている。
吉村知事は「僕の記者会見の表現に様々なご指摘があり、それは真摯に受け止めます」としたうえで、「インサイダー取引は犯罪です。ネットで根拠なく軽々に発信されない方がいいです。当然、僕にそのような事実はありません」と否定した。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/08/12/0013596535.shtml
これが吉村知事のツイートの全だ。
テリー伊藤さん自身が、TVでの発言を撤回されています。インサイダー取引は犯罪です。そのような事実はありません。吉村インサイダー疑惑なるものは、名誉毀損になりますので、削除されるようお願いします。一線を超えるものは、然るべき対応をとります。
https://twitter.com/hiroyoshimura/status/1293167091013435395

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3)【深夜の誌人語録】

妄信から信頼は生まれない。