【文徒】2020年(令和2)8月17日(第8巻150号・通巻1807号)


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1)【記事】それぞれの8月15日
2)【記事】渡哲也が亡くなった…
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】それぞれの8月15日

「ハフポスト日本版」は8月14日付で安藤健二による「終戦から75年。戦争は「過去」ではない。人工知能でカラー化された写真は訴える(画像集)」を公開している。渡邉英徳と庭田杏珠の光社新書「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」から10枚を紹介している。
《日本列島への空襲が猛威を奮い、硫黄島と沖縄を米軍が占領。特攻作戦で若い兵士が命を散らし、原爆投下で広島と長崎が灰燼と化す。玉音放送を聴いた日本軍の捕虜の男性は顔を覆って涙を流す。
カラー化されたこれらの写真を見ると、まるで戦争が昨日の出来事であるかのように思えてくる。鮮烈なリアリティーで、私たちの心に何かを訴えかけてくるのだ。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/end-of-war_jp_5f34cc6ec5b6fc009a6181a2
小説家・永井紗耶子のツイート。
《『横濱王』の執筆中、昭和十年代の新聞や雑誌を調べた。海外から歌手が来日し、華やかなファッション広告があり、映画の興行が盛況だった。しかし、ほんの一年余りでファッション誌にもんぺが取り上げられ、外国語音楽が禁止され「ぜいたくは敵だ」とスローガンが掲げられていく…》
《戦争がある日、突然やってきた…と、当時の人は思ったかもしれない。でも、戦争の気配はじわじわと化や生活に影を落としていた。それは歴史を振り返れば分かる。どこでどんな声を上げ、どう行動すれば留まることができたのか…何度でも考えたい。この日が、永遠に #終戦の日 であるために。》
https://twitter.com/sayavivi/status/1294502795559673856
https://twitter.com/sayavivi/status/1294502796973060096
これも安藤健二だ。「ハフポスト日本版」が8月15日付で公開した「『皆が死んだのだから、おまえも死ね』水木しげるさんに上官は言った。」。
《<中隊長は開口一番「なんで逃げ帰ったんだ。皆が死んだのだから、おまえも死ね」と言う。体は疲れてフラフラだったが、一日の休養もくれない。それ以来、中隊長も軍隊も理解できなくなり、同時に激しい怒りがこみ上げてきた。>
これは、「水木しげるラバウル戦記」(ちくま庫)に書かれた、漫画家の水木しげるさんの回想だ。》
https://www.huffingtonpost.jp/entry/mizuki-shigeru_jp_5f37817dc5b6959911e4dd57
フランス学者・巖谷國士のツイート。
《この国の戦後は言葉のずらし・ごまかしから始まった。敗戦の遅すぎた報知を「玉音放送」と謂い、それを「終戦」と称したとき、のちの欺瞞・隠蔽・改竄も用意された。敗戦記念日と言おう。いまのコロナ危機でも、同じ欺瞞をくりかえさせてはいけない。少なくとも、耐えがたきを耐えてはいけない。》
https://twitter.com/papi188920/status/1294505510494855168
「Business Insider Japan」は8月15日付で「終戦前日に亡くなったユーハイム創業者が歩んだ激動の人生「お菓子は平和の証」【戦後75年】」(吉川慧)を公開している。
《今から75年前、1945年8月14日の夕方6時前。神戸・六甲山上のホテルの一室で、ある菓子職人が59年間の生涯を静かに終えた。
「私は死にます……けれど、平和はすぐ来ます」
大きな安楽イスに埋まるように座っていた彼が、息を引き取る直前、妻に伝えた言葉だ。
まるで神のお告げを伝えるような、荘重かつ静かな口調だったという。
職人の名はカール・ユーハイム。木の年輪をかたどったドイツ菓子バウムクーヘンを日本に伝えたドイツ人で、老舗洋菓子メーカー「ユーハイム」(神戸市)の創業者だ。》
https://www.businessinsider.jp/post-218501
松井計のツイート。
《今日は終戦記念日ではなく、昭和天皇ポツダム宣言受諾を国民に発表した日です。帝国政府がポツダム宣言受諾を連合国に伝えたのは前日の14日。終戦詔勅もその日付。自衛以外の戦闘の中止命令は翌16日。実際に全ての戦闘が終わったのが8月末。降伏書の調印は9月2日。》
https://twitter.com/matsuikei/status/1294419376129490945
共同通信社美浦克教も自らのブログ「ニュース・ワーカー2」で水木しげるを取り上げている。8月15日付で「水木しげるさん『総員玉砕せよ!』の“事実を超える真実”~戦争による死を美化しない」をエントリしているのだ。
《…航空機に爆弾を搭載し、パイロットが敵艦に体当たりを図る航空特攻です。生還を予定しないことに対して、生みの親とされる大西瀧治郎・海軍中将自身が「統率の外道」と口にしていたとされます。「総員玉砕せよ!」の中で、水木さんが軍医に言わせた「玉砕させずにそれを考えるのが作戦というものじゃないですか」とは、まさにこのことに通じます。
生身の人間が爆弾もろとも体当たりするしかないところまで追い込まれているのなら、もはやそれは作戦ではありません。自殺の強要です。無念の死以外の何物でもないはずです。勝てないどころか、戦争として成り立っていないのですから、そこで終わりにしなければなりませんでした。無数の無念の死に報いるのは、その死を美化することではなくて、二度と戦争をしないこと、その決意を守り続けることだと思います。》https://news-worker.hatenablog.com/entry/2020/08/15/232234
花瑛塾広報局のツイート。
《戦後75年目の終戦の日靖国神社も含め戦争犠牲者の慰霊のありようは様々ですが、二度と戦争をしない、戦争犠牲者を出さないという平和への取り組みこそ、戦争犠牲者が心から望んでいるもっとも大事でもっとも本質的な慰霊追悼であると考えます。犠牲者を思い、平和を祈念する慎みの一日としましょう。》
https://twitter.com/kaeizyuku_PR/status/1294455338251427840
石井光太は8月15日付で「デイリー新潮」に「戦争が生んだ『浮浪児』は3万5000人 当事者が語る路上生活」を発表している。
《かつて私は『浮浪児1945- ―戦争が生んだ子供たち―』(新潮庫)で、上野駅の地下道や闇市で戦後を生き抜いた子供たちの証言を集め、ルポルタージュとして刊行した。
そのうちの一人の元浮浪児の言葉である。
「戦争によって家族を失った子供にとっては、終戦からが地獄の日々のはじまりだったんだ。大人は『自由になった』と喜んでいたけど、一人じゃ生きられない子供にしてみれば『国に捨てられた』が本音だった。それから長い間、俺は野良犬以下の暮らしをすることになったんだ」》
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/08151100/?all=1
清水潔が「この夏、必読のノンフィクション」を7作選び、マガジンハウスの公式ホームページで発表している。
「日本のいちばん長い日」半藤一利 庫 
「高熱隧道」吉村昭 新潮
「日本はなぜ、『基地』と『原発』を止められないのか」矢部宏治 講談社
「ルポ沖縄 国家の暴力」阿部 岳 朝日
「ライカでグッドバイ」青木冨貴子 ちくま
「凍」沢木耕太郎 新潮
「真実 新聞が警察に跪いた日」高田昌幸 角川
https://magazinehousebooks.jp/n/n89f01b221d17?magazine_key=mc3f5b5a9d238
そんな清水が連ツイを発表している。珍しいことだ。
《75年前の8月15日。日本の価値観が大きく変わった。お国のために…、と一億人が信じ込んだ戦争に破れた日。前日まで〈米に致命的大打撃〉〈我軍の被害軽微〉〈火の玉本土決戦〉などと報じ続けた新聞やNHKは突然豹変した。大本営とメディアに国民は騙されていたのである。》
《敗戦直後から態度を豹変したメディアは、もっともらしく軍や政府の責任を追求し始めた。それまで大本営嘘八百を垂流してきた共犯責任はどうなったのか。涙を流し、ペンを折った一部の記者はいたようだが、多くの新聞社は平気な顔で生き残り今度は連合軍発の東京裁判などを垂れ流し始めたのである。》
《戦時下、新聞紙法や検閲によって自由に記事が書けなかったとはいえ、当時の紙面を見れば決定的に戦争を支持している。
なぜ今こんなことを指摘するかといえば、それは現在のメディアがまたも大本営ならぬ、政府からの情報をそのまま垂れ流しているからだ。》
《総理や官房長官記者会見ではロクに質問もできなくなってしまった。防衛費は拡大し、周辺仮想敵の動きを煽る発表や記事も増えてきた。それは日露、日中、太平洋戦争へと至る当時の雰囲気と何ら変わらない。歴史と照らし合わせばその道筋が重なることは容易にわかる。》
《お上が出してくる情報の垂れ流し。その結末が75年前の敗戦であり、結果、日本人だけでも300万人以上の死を招いた。嘘と知りつつ報道を続け、多くの国民を死地へと送り込んだ責任の一端は明らかにメディアにもあったのだ。それをまた繰り返そうというのだろうか。》
《そうならぬために、どうすべきか?記者は近代史を学び、過去を知る必要がある。75年前の「今日に至るまで」にいったい何が起きていたのか。私達の先輩はなぜNOと言えなかったのか。なぜ垂れ流しの記事を書き続けたのか。何を恐れ、どこで失敗したのか。それを学ぶことだ。》
《今日は「日本国憲法」も思い出して欲しい。〈わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。〉尊い言葉だ。》
《権力と報道。それは決して同化してはならない。そんなジャーナリズムの基本に立ち返り、近代史を振り返り、二度と同じ過ちを犯さぬことだ。8月15日はそれを見直す大切な一日でもある。それこそがメディア人のすべき慰霊だ。そしてすべての戦争犠牲者に黙祷せよ。》
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1294420916273700864

https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1294421593028927488
これは、ふるまいよしこのツイート。
《英語メディアの記事を見るとよく分かるけど、西洋大手メディアはまず、他の社の追従記事を書くときは必ず「△△社が〇〇と伝えた」から始まり、そこからさらに深堀りする記事を書く。それがときに、リレーのようにいろんな会社へと放射状に広がって「事実」が掘り起こされていく。これがジャーナリズム》
《日本の場合は、他者/他社が書いている記事に「ヤバい、抜かれた」という思いから記事を書き始め、先行記事を参考にしたことは一言も触れず、同じ取材相手に同じ話を聞かせてもらって記事を書いて終わり。先行記事からなんにも学んでないから疑問も持たず、もちろんそこからの発展もない。横並び。》
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1294126140286619650
https://twitter.com/furumai_yoshiko/status/1294126514946977800
「れもんた」のツイート。
戦没者追悼式
安倍総理「私たちが享受する平和と繁栄は戦没者尊い犠牲の上に築かれた」
天皇陛下「かけがえのない命を失った数多くの人びととその遺族を思い、深い悲しみ」「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省」
戦後の平和についての歴史観が正反対に聞こえた。》
https://twitter.com/montagekijyo/status/1294476602479321089
小田嶋隆が「れもんた」の投稿をリツイートしている。
《現在の平和と繁栄が過去の犠牲の上に築かれているとするなら、未来の平和と繁栄のためには、現在の人間が犠牲になるべきだという話になります。安倍さんが展開しているのは、国民に犠牲を要求する理屈ですね。
個人的には、犠牲を尊ぶ首相の立論より、失われた命を悲しむ陛下の言葉に共感します。》
https://twitter.com/tako_ashi/status/1294484836493623296
 「諸君!正論の研究」(岩波書店)の上丸洋一は首相と天皇の違いを次のようにツイートしている。
《1993年の細川首相以降、歴代首相は、政府主催の全国戦没者追悼式で、アジアの戦争犠牲者を追悼する言葉を語ってきた。これを2013年に取りやめたのが安倍首相。その後も復活していない
一方、天皇の「おことば」に「深い反省」という言が加えられたのは2015年から。改元後も引き継がれている。》
https://twitter.com/jomaruyan/status/1294558611142635521
産経新聞は8月15日付で「全国戦没者追悼式 大島理森衆院議長追悼の辞全恒久平和の実現に全力尽くす』」を掲載している。
《この時に当たり、これまで、日本国憲法にあるように「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する」ことの実現を一貫して追求してきたわが国が果たすべき役割は、ますます大きなものとなっていると存じます。
私たちは、内外の歴史への認識をさらに深め、叡智を尽くし、誠実に、より一層高い倫理観と勇気をもって、国際社会の安定と世界の全ての人々の幸せのために行動していかねばなりません。》
https://www.sankei.com/politics/news/200815/plt2008150027-n1.html
江川紹子のツイート。
戦没者追悼式。いつも思うのだが、NHKはなぜ衆議院議長の発言前に中継を打ち切るのか? 国会は、国権の最高機関なのに。》
https://twitter.com/amneris84/status/1294471000310996992

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2)【記事】渡哲也が亡くなった…

渡哲也が8月10日、肺炎のため亡くなった。葬儀は家族葬で済ませ、故人の遺志でお別れの会などは開かない。
https://twitter.com/ishiharapro1/status/1294222263571509249
片田直久が追悼ツイートを発表している。
《渡哲也が逝く。東映実録路線で主役級を張った役者の生き残りは小林旭北大路欣也を残すのみとなった。敬愛する高倉健との共演が病気で何度か流れたことが悔やまれる。石原プロモーションの跡目から離れ、高倉ばりにフリーで活動する姿を見たかった気も。「仁義の墓場」で極北に到達した功績は不滅。》
https://twitter.com/KATADANaohisa/status/1294238440268029955
畑中葉子の追悼ツイート。
《渡哲也さん、『西部警察』にゲスト出演させていただいたとき、渡さんの専用移動車にご挨拶に伺いご挨拶しようとしたら、渡さんがわざわざ車から降りていらして「渡です。よろしくお願いします。」とおっしゃったことに驚き感動したことは忘れておりません。有難うございました。お疲れ様でした。》
https://twitter.com/hatanaka_yoko/status/1294425532092710912
渡部幻は「はぐれ雲」の渡哲也を推している。
《渡哲也死去。例えば、鈴木清順の『東京流れ者』と深作欣二の『仁義の墓場』の幅にも驚かされたが、それでもやはりいちばん好きな渡哲也といえば、ジョージ秋山原作のテレビ『浮浪雲』(1978)。飄々とかろみがあり、生活の中の色気をにじませて、最高に魅力的だった。少し前に再放送を楽しんだばかり。》
https://twitter.com/geeen80/status/1294244469357735937
みんな「仁義の墓場」の名前を出している。伊勢幸祐もそうだ。
《渡哲也 逝去。
仁義の墓場』の鬼気迫る演技を思い出す。やくざ映画の極北と評された。陰惨極まるストーリーで、わたしは高校生のときに新宿昭和館で観た。やくざ映画版『人間失格』と感じた。
ラストに出る、主人公・石川の辞世の句
【大笑い30年のバカ騒ぎ】》
https://twitter.com/IseKohsuke/status/1294246738937573377
一色伸幸は「私鉄沿線97分署」の脚本家のひとりであったという
《20代の前半、テレビ朝日で「私鉄沿線97分署」というドラマを20本近く書かせていただいた。万引きや主婦売春といった小さな事件を扱う所轄署の物語。検視官が渡哲也さんだった。ほかのキャストとはあれこれ話したけど、渡さんは恐れ多くて近寄れなかった。後悔は、先に立たない。》
https://twitter.com/nobuyukiisshiki/status/1294238413432864768
在日問題にまで踏み込んだ深作欣二笠原和夫の「やくざの墓場 くちなしの花」も忘れ難い。そうそう原田芳雄と共演した藤田敏八の「新宿アウトロー ぶっ飛ばせ」のヒロインも梶芽衣子だった。ちなみに渡は「やくざの墓場」以降、レイバンのサングラスをトレードマークにする。名作ではないけれど、私はゴダールの「勝手にしやがれ」を大胆に取り入れている「紅の流れ星」の渡哲也が好きである。「どうせオレは最低さ」という台詞もある!美術の木村威夫もノリノリなんだよね。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=dehbEWXOn_s&feature=emb_logo
石原裕次郎も渡哲也も、そして私も12月28日が誕生日である。出版業界的にはマガジンハウスの清水達夫の命日である。

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3)【本日の一行情報】

◎しかし、暑い日がつづく。この暑さでオリンピックを開催できるのだろうか。朝日新聞の三浦英之が呟いている。
《皆さん同じ考えだと思いますが、温暖化が進んだ日本でこの時期の五輪開催は無謀というか、無理です。本当に危ない。なにが「選手ファースト」なんだか。嘘ばっかりの国になってしまった。》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1294479639549587463

◎「燃え殻」のツイート。
《宮下公園はなんであんな感じになってしまったんだろう。真夏の時期ですら、じめじめとしたぬかるんだ公園だった。たまに通って、じんわり怖かった思い出しかないけど、渋谷みたいな場所にはいいアクセントになっていた。渋谷は再開発というかどんどん大改造され、立派で無臭で硬くて冷たくなってる。》
https://twitter.com/Pirate_Radio_/status/1294062200298979329
再開発は「都市の体温」を奪っていく。

◎長編小説「構造素子」(早川書房)や評論集「すべて名もなき未来」(晶社)で知られている樋口恭介がこうツイートしている。
《オードリー・タン氏が柄谷行人氏の強い影響を受けているということが判明し、樋口をはじめとする学オタクがめちゃくちゃ湧いていることがTLから伝わってくる。ところで日本の大臣で柄谷行人読んでるやつはたぶんおらんやろうな。》
《オードリー・タン氏、日本のインタビューだから日本の哲学者の名前出しとくか的なリップ・サービスで柄谷行人の話してるとしたら、教養めちゃはんぱないよねみたいな話になってマジでリスペクトしかない。俺は台湾の哲学者の名前・概要・そこから受けた影響をアドリブで話すなんてできない。》
https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1294449828429086723
https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1294451218345951233
オードリー・タンは「東洋経済education×ICT」のインタビューを受けて次のように語っているのだ。
《私は現在、RadicalxChange(https://www.radicalxchange.org)という非営利ソーシャルイノベーション組織に参加しています。本部は米ニューヨークにありますが、全世界で運営されている組織です。私はデジタル大臣として働く傍ら、起業も行っています。
(中略)
前置きが長くなりましたが、なぜこのような交換様式をRadicalxChangeと名付け、Radical x Changeと別々の単語に分けて表示しなかったのか。それは日本の学者であり哲学者である柄谷行人さんが提唱している交換様式X、すなわち「交換様式論」から着想したものだからです。》
https://toyokeizai.net/articles/-/363750

沖縄タイムスは8月15日付で「『沖縄の新聞に中国政府資金』米有力シンクタンク報告書が誤記 引用された慶大教授『修正求めた』」(平安名純代・米国特約記者編集委員・阿部岳)を掲載している。
《米有力シンクタンク戦略国際問題研究所」(CSIS)がまとめた「日本における中国の影響力」と題した報告書に、中国政府が「沖縄の新聞に資金提供し影響力を及ぼしている」との誤った記述が含まれていることが分かった。政府の審議会委員などを務める日本人研究者の発言で、研究者は「誤解を招きかねない表現になった。中国が沖縄の新聞に資金提供しているという根拠や認識はない」と説明した。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/616941
阿部岳がツイッターで次のように書いている。
《米シンクタンクの報告書にまで「中国が沖縄の新聞に資金提供」というデマが登場した。
引用された日本人研究者に尋ねると、「誤解を招きかねない表現になった。中国が沖縄の新聞に資金提供しているという根拠や認識はない」「切り取られてネットで広がった」とのこと。》
https://twitter.com/ABETakashiOki/status/1294458086803959808
慶大教授というのは「戦後国際秩序とイギリス外交」や「倫理的な戦争」で知られる細谷雄一国際政治学)のこと。龍谷大学教授の畑仲哲雄は、こう指摘している。
《「誤記」というレベルではなく「捏造」ではないかな。非常に悪質。》
https://twitter.com/hatanaka/status/1294503668234858501
早川タダノリは細谷雄一エビデンスを求めている。
細谷雄一は「中国が大きな予算を使って対日世論工作を展開していて、米軍基地がある沖縄が主戦場なのはよく知られた事実だが、手法はあくまで間接的だ」というが、ではその「間接的」についてエビデンスを示すことができるのでしょうか。一般的手法を、これまた一般的に漠然と言ってるだけでは。》
https://twitter.com/hayakawa2600/status/1294511857244368896

◎片山夏子の「ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録」(朝日新聞出版)が4刷となった
《著者の片山夏子さんは中日新聞東京本社(「東京新聞」)の記者。大学卒業後、化粧品会社の営業、ニートを経て、埼玉新聞で主に埼玉県警担当。出生前診断の連載「いのち生まれる時に」でファルマシア・アップジョン医学記事賞の特別賞を受賞した。その後、中日新聞に移り、東京社会部遊軍、警視庁を担当。特別報道部では修復腎(病気腎)移植など臓器移植問題も担当してきた。3月に原発作業員報道で「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」の第2回大賞も受賞している。》
https://books.j-cast.com/topics/2020/08/13012659.html
福島第一原発収束作業日記  3.11からの700日間」(河出庫)のハッピーは同書が刊行された直後、今年の2月に次のようにツイートしている。
《僕も何度か取材を受けた片山夏子さんの作業員日誌がようやく本になりましたね もう本にならないのかなって思ってたけど本当に良かった。
たくさんの1F作業員やその家族、被災者の嘘偽りのない9年間の生の声がいっぱい詰まった人間物語でしね。》
https://twitter.com/Happy11311/status/1230833276345958401

◎「BuzzFeed Japan」は8月13日付で「翻訳家は、言葉でワインスタインと対峙した。#MeToo の原点を記録したノンフィクション」を公開している。「その名を暴け」(新潮社)の翻訳家である古屋美登里を取り上げている。
《「カッツはレズビアンなので、妻が手術に立ち会うんです。しかし、日本語で『妻』と書くと『誤植ではないか』と読者の混乱を呼ぶのではないかという指摘が校閲からありました」
「そこで提案されたのは、『パートナー』という表現への変更だったのですが、私は反対しました。レズビアンだから『wife』と言っているだけなのに、『パートナー』にしたらニュアンスが変わってしまいます。『妻』に対する違和感は、読み手の固定概念でしかないのです」
こうして『妻』という表現は残しつつ、混乱を防ぐために〔全米で同性婚は認められている〕という訳注を加えた。たった14字ながら、法律上の同性婚が認められていない日本で、読み手が持つアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に気づかせる強烈な注釈だ。
「女性が『私の妻は』と当たり前のように言える社会になるといいなと思います。社会を変えていくような表現を生むのも、翻訳の仕事だと考えています」》
https://www.buzzfeed.com/jp/akikokobayashi/shesaid

◎ロイターは8月12日付で「スコセッシ監督、「アップルTV+」向けに番組制作へ」を配信している。
《米アップルは11日、映画監督のマーティン・スコセッシ氏が動画配信サービス「アップルTV+」向けに映画や番組を制作すると発表した。》
https://jp.reuters.com/article/apple-scorsese-idJPKCN2580FD
映画はオンラインビジネスに移行してしまうのだろう。

TBSラジオ化放送、ニッポン放送TOKYO FMJ-WAVEの在京ラジオ5局を横断して8月3日(月)に開催した「ラジオ5局オンライン飲み会~みんなで飲もう一番搾り~」には延べ65万名以上が参加した。
https://news.1242.com/article/238053

◎ぴあの2020年度第1四半期決算が発表された。時事通信によれば《新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛要請を受けて興行が軒並み中止となり、主力のチケット販売による収入が途絶えて売り上げの大半が消失した》のである。
・連結売上高 45億90百万円(対前年同期比90.0%減)
・営業損失  27億32百万円(前年同期は営業利益1億71百万円)
・経常損失  26億18百万円(前年同期は経常利益1億63百万円)
・親会社株主に帰属する四半期純損失 27億60百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1億8百万円)
《当社グループとして、現時点においては国内レジャー・エンタテインメント業界の業況回復のスピードと強まりの見極めが難しいことから、通期業績見通しの開示は困難な状況ではありますが、「全従業員の雇用と生活を守りつつ、事業の継続を担保するための万全キャッシュフロー対策と共に、全社経費の大幅な見直しを講ずることで、漸次黒字基調への転換に向けた道筋をつけ、さらにはポストコロナを見据えた財務基盤の確保にも注力する」という財務運営方針のもと、複数の施策を果敢に実行に移しております。》
https://corporate.pia.jp/news/detail_20200813ir.html
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020081300974&g=eco

◎ぴあより、松竹芸能所属、予約が取れないカリスマトレーナー芸人・山田BODYの初書籍「がんばらなくていい! しっかり寝るだけ!  最高の睡眠ダイエット」が発売された。8月30日(日)には、同書の発売を記念してオンラインイベント(ロフトプラスワンWEST)を開催する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001620.000011710.html

朝鮮日報は8月12日付で「94歳の読売新聞主筆、『日本の軍国主義の責任を問うべき』」を掲載している。「NHKスペシャル渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」を取り上げている。
《今回の放送では、渡辺氏が韓日国交正常化の過程で果たした役割も再び強調された。渡辺氏は当時、朴正煕(パク・チョンヒ)政権のナンバー2だった金鍾泌キム・ジョンピル)氏と韓日国交正常化に否定的だった大野伴睦自民党副総裁を引き合わせた。渡辺氏と共に活動していた西山太吉・元毎日新聞記者は「渡辺氏が大野副総裁の訪韓を企画し、同行者のリストを作っただけでなく交渉まで行った」と証言している。
自民党副総裁を韓国に行かせ、1面トップの特集記事を書いたのに続き「金鍾泌・大平メモ」を単独で報道し、韓日の双方を驚かせた。渡辺氏は自身のこのような役割について「前例がなかったが、両国の国交がなかったため他に方法がなかった」と正当化した。》
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/12/2020081280294.html

◎日販およびリブロプラスが運営する本屋「喫 六本木(以下「喫」)」は、8月17日(月)より、月額3,500円(税抜)にて「喫」に入場せずに珈琲・煎茶いずれか一杯をテイクアウトできる「珈琲煎茶定期券」を開始。ただし平日限定。会員特典として、「喫」入場チケット1回分を毎月贈呈する。
https://www.nippan.co.jp/news/bunkitsu_coffeesencyateikiken/

博報堂・大広・読売広告社の7月単体売上高。博報堂の雑誌は半減。4マスのなかで最もコロナ禍の影響を受けているのは雑誌広告であることがわかる。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1874158/00.pdf

電通グループの2020年6月中間連結決算は、純損益が157億円の黒字(前年同期は12億円の赤字)。新型コロナウイルス染拡大による影響を受けたが、コスト削減で中間決算としては2年ぶりに黒字を確保した。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4324/yuho_pdf/S100JI5K/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4324/ir_material_for_fiscal_ym10/85004/00.pdf
朝日新聞デジタルは8月13日付で「電通の売上高減、官公庁事業に存在感 情報開示は消極的」を掲載している。
《広告大手電通グループの売り上げが落ちている。新型コロナウイルスの感染拡大による広告市場の縮小や東京五輪パラリンピックの延期が響いた。官公庁向け事業の存在感が高まるが、国の民間委託事業をめぐって批判されたこともあり先行きは厳しい。
電通グループが13日に発表した2020年6月中間決算(国際会計基準)は、売上高にあたる収益が前年同期比7・6%減の4590億円。企業が広告を手控えたことが国内事業を直撃した。業務区分ごとの売上高を見ると、主力のテレビは前年同期比11・9%減、新聞は21・2%減。市場が拡大しているインターネットも4・9%減となった。》
https://www.asahi.com/articles/ASN8F6KK2N8FULFA00L.html

博報堂DYホールディングスの2021年3月期第1四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年6月30日)は次の通りだ。
売上高    :2610億2300万円(前年同期比 21.6%減)
営業利益   :3億9800万円( 同 94.3%減)
経常利益   :15億4200万円( 同 80.4%減)
四半期純利益 :マイナス30億7000万円(前年 25億7600万円)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200806477042.pdf

サントリー緑茶「伊右衛門」は、ラベル裏面またはアイキャッチのおみくじを集めて応募できる「ラベルをはがして応募しよう!伊右衛門で縁起もん当たる!」キャンペーンを、8月18日(火)から全国で実施する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000027480.html
https://www.youtube.com/watch?v=PPUUUuusZgw
https://www.youtube.com/watch?v=Ffkf-5W52NE

◎保守王国、富山県の小さなテレビ局の追及で市議14人がドミノ辞職し、報道によって人の狡猾さと滑稽さを丸裸にさせた、今の政治を抉るドキュメンタリー映画「はりぼて」が16日から、東京・渋谷のユーロスペースで公開されている。東京新聞は8月13日付で「腐敗政治に挑んだ富山の地方局 ドキュメンタリー『はりぼて』16日公開」(藤原哲也)を掲載している。
《壮大な「はりぼて」コメディーのラストで描かれるのは、意外にも両監督だ。砂沢監督は突然の異動で記者職を離れ、五百旗頭監督は会社の方向性に疑問を呈し、退職を宣言する。砂沢監督は「取材で外圧がかかったことはない」と断った上で言葉を選びながらこう語る。「人事異動が起きたという事実。それ以上でも以下でもない」
五百旗頭監督は「組織ジャーナリズムに身を置く人間として、ぎりぎりの表現だったかもしれない。でも、それを含めて自分たちの葛藤を読み取ってほしいし、メディアの信頼を取り戻す意味でも覚悟を示したかった」と明かす。既に他県の放送局に転職、新たな道を歩み出しているという。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/48698/
https://haribote.ayapro.ne.jp/
五百旗頭幸男は「ウェブ論座」に「『はりぼて』に支配された国/調査報道×コメディーで描く政治・市民・メディアの正体」を発表している。
《先日、メディア各社の取材を受けていた際、ある女性ライターがつぶやいた一言がひっかかっている。
「記者会見って事前に質問を渡しておいて、台本を読み上げるのが普通なのに、この映画の会見はすべてガチンコだから驚きました」
絶句した。
記者会見は本来、記者が取材対象者と向き合う真剣勝負の場だ。ガチンコが普通で、質問者と答弁者に台本がある方が異常だ。すぐに「認識が間違っている」と伝えた。》
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020081400003.html?page=1

東京新聞は8月13日付で「『説明責任果たせなかった』電通締役 持続化給付金問題」(桐山純平)を掲載している。電通グループの曽我有信取締役が2020年6月中間連結決算発表の記者会見を13日に行った。
電通は批判を受けて事業の流れについて社内で検証中。結果が出るまで、グループ全体で再委託・外注先となることを含めて経産省の事業を受託しないことをすでに公表している。曽我氏は会見で「受注の仕方に問題があったということでは必ずしもない」と言いつつ「皆さんに納得してもらえる受託の体制を作った上で、ビジネスの機会をうかがいたい」と説明した。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/48813

咲坂伊緒のマンガ「思い、思われ、ふり、ふられ」(集英社)を原作とした実写映画が8月14日(金)から公開され、アニメ映画