【文徒】2020年(令和2)2月12日(第8巻26号・通巻1683号)


Index------------------------------------------------------
1)【記事】東京新聞労働組合による望月擁護ツイートをめぐって
2)【記事】東京MXが深夜アニメ「異種族レビュアーズ」を放送中止に
3)【本日の一行情報】
4)【深夜の誌人語録】
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1)【記事】東京新聞労働組合による望月擁護ツイートをめぐって

東京新聞労働組合が望月衣塑子を擁護する次のような連続ツイートが話題となっている。
《一番大事なのは/「望月記者のツイート内容の/事実誤認の有無」ではなく/「官邸の記者会見のあり方」であり/「内閣記者会が政権に対峙する姿勢」/がどうなのか、です。》
《よそのメディアが報じて/最も声を上げるべき東京新聞が/きちんと報じない。/去年の二の舞だ。/官邸の記者会見で何が起きてるか/ちゃんと読者に見える形で/事実を伝え、見解を表明すべきだ。/でないと読者に対して無責任だ。/【2月3日のツイート再掲】》
《新聞には読者の信頼と応援が不可欠。/最も声を上げるべき東京新聞が/沈黙してては読者の支持を得られない。/内閣記者会加盟の他社や官房長官から/どんな圧力、抗議、要請を受けたのか。/東京新聞政治部はどういう姿勢なのか。/読者に伝える義務がある。/【2月4日のツイート再掲】》
《事実はどうでもいいなんて/だれも言ってない。/望月記者は/「内々で決めたとの情報が届いた」と/最初にツイート。毎日新聞の秋山さんは/「決めたり、話し合ったりしたことは/一切ない」と書く。/で、事実として質問制限は起きてる。/決めてないなら、なぜ…との疑問に/記事はこたえてないと思う。続く》
《なぜ現に質問封じが起きてるか/という根本原因に迫らない記事は/問題の本質を見失う恐れがある。/内閣記者会が主催する会見が/官邸に仕切られ/質問制限を許している事実を/どうするのか。》
《だれのツイートでもそうだが/もし事実誤認があれば/当事者がきちんと対処する。/表現の適否、削除の要否については/慎重な判断が必要。/望月記者は後のツイートで
表現を修正している。/これらも、もちろん大事なことだが/本丸は、そこじゃないだろう。》
《事実として質問制限が起きてる。/その全体構造に迫るべきだ。/内閣記者会や番記者たちが/「決めた」かどうかに局限した議論は/意味がない。/決定だろうが、服従だろうが/黙認、放置、怠慢だろうが/官邸記者たちが関与してないとは/絶対に言えない。/記者会が会見の主催者だからだ。》
《一番大事なのはAでなくBだ、と言ったら/「Aは関係ない、どうでもいい」/と言ったかのような決めつけが多数。/Aは望月記者ツイートにある/「番記者たちが決めた」か否か。/Bは実際起きてる質問封じや/官邸に仕切られてる内閣記者会の現実。/Bのような実態がなぜ生じたか。/それこそ問題の核心だ。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1225797551137312770
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1225884976895295488
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1225903640323321856
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226175231103889408
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226181056061034496
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226191025800011777
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226198469443895296
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226325628405743616
毎日新聞記者の澤田克己がリプライしている。
《事実関係より「あり方」が大事だといういうのは、メディアの役割を放棄しろと言っているようなものではないでしょうか。どちらも同じように大切なことであり、事実関係に疑義があると言われたのなら反論すればいいだけ。そのうえで「あり方」の問題を取り上げるべきではないかと思います。》
https://twitter.com/SawadaKatsumi/status/1226157004839739392
江川紹子もリプライしている。江川は元神奈川新聞記者である。
《「事実」と「あり方」を比較し、後者がより重要とする論法はいかがなものか、という気がする。「官邸の記者会見のあり方」をちゃんと議論するために、基礎となる事実については、すべての関係者に努めて正確な情報発信をお願いしたい。》
https://twitter.com/amneris84/status/1225987502969802752
毎日新聞NY特派員の隅俊之は東京新聞労働組合の投稿をリツイートして、こう書いている。
《恐ろしいことを発信しておられる。事実誤認があれば官邸の会見のあり方を問う主張そのものが力を失う。会見のあり方を追及するためには一つ一つの根拠が事実でなければならない。秋山記者はそれを問うてる。新聞社の中の人が事実誤認かどうかは関係ないとか言うこと自体がちょっと信じられない。》
https://twitter.com/spreadarms/status/1226233798230188032
これについて東京新聞労働組合は反論している。
《当方のツイートについて/毎日新聞の隅俊之記者は/下のようにツイートされました。/「事実誤認かどうかは関係ない」などと/当方がいつ、どこで言ったのでしょう?/それこそ事実誤認では?
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226666909707296768
隅俊之が答える。
《拝読しています。その上でツイートしています。スレッドで仰りたいことは理解しますが、前提となる最初のツイートから間違えておられると思います。》
https://twitter.com/spreadarms/status/1226235719712169985
東京新聞労働組合の返答。
《単純に事実関係としてお尋ねしますが/事実誤認かどうかは関係ない、と/当方がどこで言ったのでしょうか?》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226237087155777536
東京新聞労働組合は、こんなツイートも投稿している。
《当然、事実の確認は重要。/誤認と決めつけツイート削除を迫ること/にも慎重であるべき。/当事者が知り得た情報のすべてを/私たちが知っているわけではない。/一方で、番記者たちが内々で決めたか/否かにかかわらず/事実として、質問制限が起きてる。/内閣記者会の意思と無関係には/起きえないことだ。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226662881313247232
「でぃかまい@記者」もリツイートしている。
《言いたいことはわかる。ただ、世の中のデマの多くは、大きなお題目に異議申し立てするために、一つ一つの事実を歪曲したり誇張したりすることから始まる。記者が事実誤認、事実確認を軽んじることは決して軽く見ることはできない。》
《細かい事実誤認を指摘し「そんなことより●●が問題だ!!」と非難される事態はよくある。大きな問題があったとしても、事実誤認に基づく指摘があっていいとは思わない。》
https://twitter.com/dicamai/status/1226342379726049280
https://twitter.com/dicamai/status/1226353465879752704
東京新聞労働組合は「でぃかまい@記者」には、こう応じる。
《おっしゃる通りで/事実確認は軽んじられません。/誤認と決めつけ削除を迫ることにも/慎重であるべきです。/当事者が知り得た情報のすべてを/私たちが知っているわけではない。/一方「番記者たちが決めた」か否かに/かかわらず、事実として質問制限があり/内閣記者会の意思と無関係では/ありえません。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226362204988928001
新田哲史は東京新聞労働組合を「貴様ら」と切って捨てた。
《不適切なツイートはただちに削除すべきだった。一連の論争は、貴様らが望月氏を甘やかしてきたツケだ。産経ではなく、同じリベラルメディアの毎日に指摘された時点で、そもそものレベルの話を問われている。》
https://twitter.com/TetsuNitta/status/1226264578272575488
東京新聞労働組合は当然、応戦している。
《ツイート削除の要否は/当事者が判断することだ。/いきなり「貴様ら」呼ばわりとは/不適切なツイートだと思うが/削除など求める気はない。/「報道アナリスト」だという/あなたの判断に任せる。/このまま非礼をさらすのも結構。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226274667125563392
池田信夫東京新聞労働組合のツイートを「問題のすりかえ」だとしている。
《こういうのを問題のすりかえという。「望月記者は嘘をついた」と指摘されているのに、嘘より「全体構造」が問題だと逃げ回る。東京新聞は、嘘にもとづいて政府を追及するのか。》
https://twitter.com/ikedanob/status/1226316269315510273
百田尚樹東京新聞労働組合リツイートして呟いている。
《おいおい、東京新聞労組が「事実誤認はどうでもいい」とか言っちゃったよ。
まあ、わざわざ言われないでも、この新聞が適当なこと書いてるのは前からわかっていたけどな。》
https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1226688023036743681
こうした激しいやり取りは「モリカケ」や「桜を見る会」にそっくりではないだろうか。…
元朝日新聞記者にして、BuzzFeed Japan創刊編集長だった古田大輔も東京新聞労働組合をリツイートして、次のように述べている。
《「内閣の記者会見のあり方」を指摘することは非常に重要です。毎日新聞の記事はその点が不十分に感じる。
しかし、「望月記者のツイート内容の事実誤認の有無」も大切なはず。ファクトに基づいて議論しているという信頼性を失えば、分断が深まるばかりに。》
https://twitter.com/masurakusuo/status/1226263558310129664
戦場ジャーナリスト志葉玲は一貫して望月を擁護している。
毎日新聞の秋山記者は、東京新聞の望月記者に対する質問制限に内閣記者会は関与していないと言うが、それは、非常に疑わしい。
2年前の8月に、それまで原則、記者側の質問が続く限り打ち切られなかった官房長官会見を「公務」を口実に打ち切ることで、内閣記者会は妥協した。続く↓》
《続き)それは、菅官房長官オフコン(非公式な取材対応)を拒否し、困った番記者達が「公務」を口実にした会見の打ち切りを飲んだからだ。そして、その新ルールは、望月記者が手を上げていても、「公務があるので」と菅が逃げるために使われた。》
《秋山記者は内閣記者会のメンバーだ。同記者会と菅官房長官の2017年8月の取り決め後、望月記者が質問できず、出来たとしても会見最後の最後で2問まで(他の記者にはそうした制限はない)という状況について説明する義務がある。もし、本当に内閣記者会が質問制限に関与していないと断言するのであれば。》
《同様に、秋山記者の記事を手放しで称賛した毎日新聞の関係者らも、彼らが報道の自由について、どう考えているのか、現在の内閣記者会の在り方が健全なのか、旗幟鮮明にする必要があるだろう。
《まあ、控えめに言っても、菅官房長官らの望月いじめを放置してきた内閣記者会のメンバーである秋山・毎日新聞政治部記者が「望月記者への質問制限に記者会は関与してない」と言っても、苦しい自己弁護にしか見えない。会見を主催する内閣記者会は、何故、今まで質問制限を放置してきた???》
https://twitter.com/reishiva/status/1226432113752231936
https://twitter.com/reishiva/status/1226433004442021888
https://twitter.com/reishiva/status/1226436204670832641
https://twitter.com/reishiva/status/1226437134204059648
https://twitter.com/reishiva/status/1226446169305309184
東京新聞労働組合がツイート。
《事実より「あり方」が大事なのか/というリプを散見。/そうではない。/望月記者ツイートにある/「番記者たちが内々で決めたとの情報」/が事実誤認とは即断できない。/番記者側の反論記事の当否も合わせ/慎重に判断すべき。/一方、質問制限が起きてるのは/明白な事実だ。/記者会見のあり方が問われてる。》
https://twitter.com/danketsu_rentai/status/1226840749544591361
これを元「週刊朝日」編集長の山口一臣リツイート
《横からすみません。秋山記者が言っている「話し合ったことは一切ない」というのは、内閣記者会として機関決定したことはないと読めます。秋山記者が知らないところで、他の番記者たちが話し合った可能性は否定できません。一方、望月記者も内閣記者会が正式に議題として話し合い、記者会として機関決定したとまでは書いていません。つまり両者の主張は矛盾しません。
ただ、秋山記者が主張する「望月記者が事実に反するツイートを拡散」というのは十分な事実確認ができていない印象です。この問題の解決はしごく簡単で、こうなった以上、内閣記者会が「望月記者を排除しない」ということをあえて機関決定して、望月記者が手をあげたら必ず指名するようにと上村報道室長にあえて、わざと、申し入れすることだと思います。それができなければ、いつまで経っても「内輪で話し合った」という疑いが消えません。桜を見る会疑惑と似た構造です。》
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1226844552876572673
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1226845374712696832
https://twitter.com/kazu1961omi/status/1226846304396951555
こんなツイートも頭の片隅に入れておこう。
東京新聞労働組合は、いわゆる第二組合。組合員は東京を拠点とするカメラマンが中心であり、主流の中日新聞労組とは比較にならないほど人数は少ない。この人たちの言っていることを東京新聞記者の多数意見だと思うと間違う。》
https://twitter.com/pentapon1/status/1226273180852948992

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2)【記事】東京MXが深夜アニメ「異種族レビュアーズ」を放送中止に

朝日新聞デジタルは2月7日付で「性風俗店を描くアニメ、MXが放送中止に BPOに意見」を掲載している。放送中止となったのは異世界の性風俗店を題材にした深夜アニメ「異種族レビュアーズ」だ。
《番組は今年1月から毎週土曜深夜に放送されていた。ホームページのストーリー紹介によると、「人間だけではなく、エルフ、獣人、悪魔に天使と、あらゆる異種族が混在し、暮らしている世界」で、「あらゆる異種族のスケベなお店」に人間の冒険者が通い、「異種族娘のサービス」を採点する、という内容だった。ホームページでは、「放送を楽しみにして下さっていた視聴者の皆様に心よりお詫(わ)び申し上げます」としている。》
https://www.asahi.com/articles/ASN2773Z2N27UCVL02T.html
番組のホームページに「『異種族レビュアーズ』TOKYO MXでの放送中止について」が発表された。
TOKYO MXにて1月から毎週土曜25時30分~26時放送中のアニメ『異種族レビュアーズ』は、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社の編成上の都合により、今後の放送予定が中止となりました。
なお放送中止に関するお問い合わせは、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社にご連絡ください。》
https://isyuzoku.com/
BPOの第221回「青少年委員会 議事概要」の「視聴者からの意見について…など」において、次のような報告と議論があったようだ。
《人間・悪魔・天使などが同居する架空の世界の風俗店を男性主人公が渡り歩く深夜のアニメに対して、「性的な内容となっていて、このようなアニメが年齢制限もなく青少年が見られる現状に憤りを感じる」「深夜アニメではあるが、ファンタジーとはいえ風俗店を男性が評価しており、女性キャラクターを蔑視している」「アニメなのに風俗と下ネタばかりで子どもに悪影響がある」などとの意見が寄せられました。
これに対して委員からは、「気持ち悪いから、下品だからという視点での評価については、言論・表現の自由との関連で非常に慎重にしなくてはいけないと思う」「遅い時間帯の子どもの視聴については、保護者にも配慮してもらうという民放連の規定も踏まえて検討する必要がある」「昔はテレビの深夜時間帯は大人のものという切り分けができたが、今はネットで24時間いつでも見られるため、社会的な時間の分け方の状況が変わってきている。
そういう変化をどう捉えたらいいのか考えさせられる」「テレビは子どもだけを視聴者として対象にしているものではないので、深夜帯に大人向けのアニメを、表現の自由の範囲内で放送することはできるというスタンスでテレビ局は制作しているのだと思う」「制作する人や原作者の過激化というのが、アニメには限らないので、これがじわじわと深夜から普通の時間内に入ってくることには気をつけておくべきだ」といった意見が出されました。この件に関しては、これ以上話し合う必要ないとなりました。》
https://www.bpo.gr.jp/?p=10236&meta_key=2019
フリーランスとして雑誌・ムックの編集やアダルトビデオ作品の監督もしている鳥山仁は、ツイッターで次のように指摘している。
《異種族レビュアーズが放送中止になっても、視聴者が「名誉の戦死」と笑っていられるのはストリーミング配信があるからで、受容者への提供ラインが複数ある事がいかに重要なのかが証明されたのと同時に、もはや地上波が娯楽の王様で無くなって久しいことを証明した出来事でもあるよな。》
https://twitter.com/toriyamazine/status/1225796468549677056
東京MXテレビは何かと問題が多いテレビ局である。ツイッターらは、こんな声もあがっている。
《異種族レビュアーズがなぜ地上波で今まで放送できてたのかと疑問に思ってる人いるけど、あのテレビ局にまともなチェック機能があったら、ホストから金集めて優勝者に高級車をプレゼントすると言って逃げた詐欺番組なんて放送してないだろ。》
https://twitter.com/NStyles/status/1225778045920788480

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3)【本日の一行情報】

◎「J-CASTニュース」は「『藝春秋』エリート編集者が直木賞作家になるまで、なってから」を公開している。
《現在、作家となっている主人公の日々の記述の中に、出版社時代のことが回想される形で小説は進む。週刊誌の編集部に配属された主人公は頭角を現し、やがて月刊誌で政治記事を担当するエリート編集者として活躍する。早稲田大学政治経済学部からジャーナリスト→作家→政治家と夢見た人生行路を順調に歩んでいた。しかし、パニック障害を起こし、郷里の福岡に帰り一年近く休職する。会社に復帰したが、配属先は「資料室」だった。38歳のときに妻子を残して家を飛び出し、経済的にも困窮する。その中で学生時代以来、ふたたび小説を書き始める。
そして正式な妻ではないが「ことり」という女性と出会い、一緒に暮らすようになり、作家としてデビューする。会社は社員が作家として活動するのを望まなかった。対照的な社風のC社(本書の版元である新潮社と思われる)の編集者や各社のさまざまな編集者が次々に登場する。》
https://books.j-cast.com/2020/02/08010840.html

田中康夫による《朗読の時間「#安倍しぐさ」「#ザル蕎麦モリカケやってる感」 ゆとり教育と同じ失敗の道を歩んでいる働き方改革アルゴリズムなネトサポ半狂乱 「僕のヒロアカ」視野狭窄な「丸太」騒動》。「僕のヒーローアカデミア」について田中が指摘する通りであると思った。田中は話芸を批評にまで高めている。
https://www.youtube.com/watch?v=KqMYjBuV9Bc&t=45s
http://tanakayasuo.me/youtube#Vol655

◎日刊スポーツは2月6日付で「目黒女児虐待事件、母親の船戸優里被告が手記出版」を掲載している。
《東京都目黒区の船戸結愛ちゃん(当時5)虐待死事件で、懲役8年の1審判決を受けた母親優里被告(27=控訴中)が今日7日、「結愛へ 目黒区虐待死事件母の獄中手記」(小学館)を出版する。》
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202002060000689.html
朝日新聞デジタルは1月17日付で「目黒虐待死、結愛ちゃん母が手記 印税は寄付する意向」を掲載している。
《担当編集者は、出版の狙いについて「本書を通じて児童虐待とDVの実相を知っていただくことで、こうした悲劇が今後二度と起こらないようにすることが筆者の心からの願いです」とコメントしている。優里被告は、印税を児童虐待に対処するために何らかの方法で寄付する意向だという。》
https://www.asahi.com/articles/ASN1K62DBN1KUCVL0.html

中央公論新社による「新書大賞2020」は、大木毅の岩波新書独ソ戦」に決まった。岩波新書編集部がツイートしている。
《なんと!『独ソ戦』が〈新書大賞2020〉の第1位、大賞に輝きました!読者の皆様から沢山のご支持を賜りましたおかげです。ありがとうございます。「輝いた」ということで今回、特別ゴールド帯を巻きました。新書大賞の詳細は本日発売の「中央公論3月号をご覧ください。全60頁の大特集です。》
https://twitter.com/Iwanami_Shinsho/status/1226672672341278720
大木毅は次のように語っている。
《…「戦争」は、まさに人間の崇高さと卑しさが凝縮された、非常に興味深い研究テーマになるのです。数多の戦史作品を残したアメリカ人ジャーナリストのコーネリアス・ライアンは、「戦争を背景に、人間を描いている」という言葉を残していますが、私も同じ思いで戦史を研究し、執筆してきました。》
https://www.chuko.co.jp/special/shinsho_award/
大木毅は本名。小説を書く時は赤城毅を名乗っている。小説家としての代表作は「帝都探偵物語」(光社)、「ノルマルク戦史」(集英社)、「紳士遊戯」(光社)といったところか。大木毅=赤城毅がツイートしている。
《受賞後の第一作は、『戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」の演出者』になります(3月7日刊行)。そのつぎは、四月刊行予定の四六版ハードカバー『ドイツ軍攻防史――マルヌ会戦からグレネード作戦まで』(仮題・作品社)です。》
https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/1226672891174899712

◎4月24日(金)から26日(日)まで、大阪ビジネスパーク形ホールにて、ぴあ×劇団壱劇屋公演「BLACK SMITH」(ブラックスミス)』が開催される。竹村晋太朗という名前は覚えておこう。私も一度は見たいと思っている劇団である
https://www.excite.co.jp/news/article/Pia_202002070000/

コンデナスト・ジャパンが運営するウェブサイト「WIRED.jp」は、1月のユニーク・ユーザー数が560万人を超え、前年同時期UUの約2倍に成長、総PV数も月間5,900万PVを記録した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000661.000000930.html

朝日新聞サンフランシスコ支局長の尾形聡彦がツイートしている
アカデミー賞の最高の栄誉である作品賞。パラサイトです!英語以外の外国語映画として、アカデミー賞の歴史上初めてのことです。》
アカデミー賞で作品賞を獲得し、歴史的な快挙を成し遂げたパラサイトのポン・ジュノ監督。先ほどあった授賞式後の記者会見で、今村昌平監督や黒沢清監督など、たくさんの日本の監督から、強いインスピレーションを得てきた」と語りました。》
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1226724026459967493
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1226778969774518279
アカデミー賞のメーキャップ・ヘアスタイリング賞は、日本出身のカズ・ヒロに決まった。これについても尾形はツイートしている。
《カズ・ヒロさん。授賞式後の会見で、日本の経験が受賞に生きているのか聞きました。カズ・ヒロさんは「こう言うのは申し訳ないのだが、私は日本を去って、米国人になった。(日本の)化が嫌になってしまい、(日本では)夢をかなえるのが難しいからだ。それで(今は)ここに住んでいる。ごめんなさい」》
https://twitter.com/ToshihikoOgata/status/1226722643727929345
朝日新聞記者にして「牙 アフリカゾウの『密猟組織』を追って」や「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後」のノンフィクション作家である三浦英之がこれをリツイートしている。
《このコメントを読んで、とても複雑な気持ちになる。日本の負の側面の一つが「同調圧力」。この国は「個」、特にはみ出ようとする人を妬む=排除する慣習が他国より強い。クリエーティブが「はみ出ようとする」行為そのものだとすれば、やっぱりそれはこの国の化的側面の重荷になっている気がする》
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1226750712438083584

◎元TBSアナウンサーで、エッセイストの小島慶子がツイートしている。
《今や絶滅の危機に瀕しているとも言われる若い女性向け雑誌、取材を受けると時々びっくりするくらい浅い内容に仕上がってくることがある。若い女の子に読ませるものだから物を知らない書き手でもいいだろうということなのかもしれないけど、だからこそしっかりした書き手の方に書いてほしい。先日は》
《JJの取材で、ジェンダーや女性のキャリアについて深く考え真剣に取り組んでいる取材者に出会い感銘を受けていたら、知人の大学生と高校生の娘さんたちがその特集を読んで「今回のJJはいいね」と話していたそうです。いいものは伝わります。若い女性だから難しいものは無理なんて思わないでほしいです。》
https://twitter.com/account_kkojima/status/1226556853393358848
https://twitter.com/account_kkojima/status/1226556854358011904
小島慶子さん、20代の私が『専業主婦になりたい!』って時代錯誤ですか?」のことである。小島は、こんなことを語っている。
《今、20代前半のみなさんが「女で得した」って思うことがあっても、それは、日本社会の上位を占めている男性たちが「女性は若さにこそ価値がある」と考えていることの表れでもあるんです…。
若い女性にチャンスがあるのはいいことだけど、年齢や容姿で評価されて、職場の華扱いで終わるのでは先がありませんよね。職場にいろんな年齢、いろんなポジションの女性がいるのが当たり前になってほしいです。
こんな話をすると、日本で女性に生まれたら、貧乏くじを引かされるのか…って気持ちになるかもしれませんね。
でも決して女性の能力や努力が足りないのではなく、これまでの日本が作り上げてきてしまったもの。》
https://jj-jj.net/lifestyle/96705/

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4)【深夜の誌人語録】

大切なのは何を見るかよりも、どこから見るかだ。